アーク溶射装置
【課題】霧化する溶融金属の粒子を細かくし、その溶融金属によって金属部材表面に形成される被膜の粒子を細かくするとともに、ムラを生じさせないようにする。
【解決手段】2本の線材状の溶材6,6を、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材6,6の先端をそれぞれ前記溶射筒10前端の開口3から外側に対向して突出させ、その開口3の周囲に複数のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2及び開口3からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材6,6の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、前記溶射筒10前端の開口3を断面矩形としたものである。このようにすれば、その断面矩形の開口3及びその周囲に設けたノズル2から噴出されるエアによって、上記アークにより発生した溶融金属がより細かい粒になって霧化するようになるので、被膜へのムラの発生を抑制し得る。
【解決手段】2本の線材状の溶材6,6を、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材6,6の先端をそれぞれ前記溶射筒10前端の開口3から外側に対向して突出させ、その開口3の周囲に複数のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2及び開口3からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材6,6の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、前記溶射筒10前端の開口3を断面矩形としたものである。このようにすれば、その断面矩形の開口3及びその周囲に設けたノズル2から噴出されるエアによって、上記アークにより発生した溶融金属がより細かい粒になって霧化するようになるので、被膜へのムラの発生を抑制し得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、防食外面塗装に使用するアーク溶射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、地下に配設されるダクタイル鋳鉄管等、金属部材の表面を防食する必要がある場合には、その金属部材の表面に亜鉛系プライマー等が塗布される。この種のプライマーの塗布方法として、アーク溶射装置を用いた手法が採用される
【0003】
アーク溶射装置の構成は、例えば、図10に示すように、2本の線材状の溶材6,6が、溶射筒1の中空部7に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持されており、その溶材6,6の先端が、その溶射筒1前端の断面円形の開口3から外側に突出した状態に維持されている。
両溶材6,6は、その後端において、図示しない接点を介してアーク電源に接続されており、その電源からの給電により、その両溶材6,6間でアークを発生する。このアークにより各溶材6,6がその先端付近で溶融するようになっている。
【0004】
また、前記開口3周囲には、その前面4に開口する複数のノズル2,2が設けられて、そのノズル2,2から高速エアが噴出可能となっている。
【0005】
電源からの給電により上記両溶材6,6間にアークを発生させ、その溶材6,6が溶融するとともに、上記開口3からエアを噴出させ、併せて上記ノズル2,2から高速エアを噴出させると、それらのエアにより、上記溶融した金属が霧化し、その霧化した金属が金属部材の表面に付着して、粗い堆積被膜を形成する(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】特開2000−192221号公報
【特許文献2】特開平1−198461号公報(第6頁第4図)
【特許文献3】特開昭62−183869号公報(第8頁第2図)
【特許文献4】特開2001−181818号公報(第7頁第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記構成からなるアーク溶射装置を使用した場合、霧化した溶融金属は比較的その粒が粗い状態で飛散する傾向がある。このため、金属部材の表面に形成される被膜は、その表面が比較的粗いものとなるとともに、その塗布量にムラを生じやすくなる。「塗布量にムラ」とは、例えば、その溶融金属の付着量が周囲よりも少ない部分(気孔)の数が多い状態が挙げられる(例えば、図13に示す最も左側の試験体参照)。
【0007】
このように、金属部材表面に形成された被膜の粒子が粗いと製品の見映えが悪くなり、また、その塗布量にムラがあると、防食効果がその表面全体に亘って均等に発揮されないので好ましくない。
【0008】
そこで、この発明は、霧化する溶融金属の粒子を細かくし、その溶融金属によって金属部材表面に形成される被膜の粒子を細かくするとともに、ムラを生じさせないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、アーク溶射装置の前端に設けた溶材突出用の開口を断面矩形としたのである。
【0010】
このようにすれば、理由は不明であるが、その開口から噴出されるエアと開口周囲に設けたノズルから噴出される高速エアによって、上記アークにより発生した溶融金属がより細かい粒になって霧化するようになる。このため、金属部材の表面に形成する被膜の粒子をより細かなものとし、被膜へのムラの発生をも抑制し得る。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、アーク溶射装置の前端に設けた溶材突出用の開口を断面矩形としたので、そのアーク溶射装置によって金属部材表面に形成される被膜の粒子をより細かなものとし、ムラの発生をも抑制し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
上記手段の具体的実施形態として、2本の線材状の溶材を、アーク溶射装置の溶射筒内に設けた溶材送り装置にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材の先端をそれぞれ前記溶射筒前端の開口から外側に対向して突出させ、その開口の周囲に複数のノズルを設けて、その各ノズル及び開口からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、その溶射筒前端の開口を断面矩形とした構成を採用し得る。このとき、断面が矩形であれば、長方形であっても正方形であってもよい。
【実施例1】
【0013】
実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。この実施例1は、ダクタイル鋳鉄管等の表面を亜鉛溶射により防食するために使用するアーク溶射装置である。装置Gの全体構成を図4に示し、そのアーク溶射装置の前端に取付けられる溶射筒10の詳細を図1乃至図3に示す。
【0014】
溶射筒10は、本体部13とキャップ12とから構成され、その本体部13とキャップ12とは、図2及び3に示すように、両者の突部12a,13aが相互に噛み合うようになっており、そのキャップ12側に形成されたパッキン用溝12bに嵌められたパッキン15を介して固定されている。
また、その本体部13後端の外周にはフランジ10aが形成されており、その本体部13後端の中空部7にアーク溶射装置の前端を嵌め込んで固定するようになっている。
【0015】
上記溶射筒10内に、2本の線材状の溶材6,6が配置されている。その溶材6,6の先端は、それぞれ前記溶射筒10の上記キャップ12の開口3から外側に対向して突出した状態に固定されている。また、その溶材6,6は、電極として機能するよう、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持されて、その後端は、図示しないアーク電源に接続されている。この突出量は調整可能となっている。
【0016】
また、上記開口3は、上記キャップ12の前面4に設けた断面円形の凹部11の底面11aに開口して設けられている。また、その凹部11内において、前記開口3の周囲に2箇所のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2からエアを高速に噴出できるようになっている。
【0017】
上記アーク電源からの給電により上記溶材6,6間にアークが発生してその溶材6が溶融すると、上記ノズル2からのエアと開口3からのエアにより、その溶融した金属が霧化されて、その霧化した金属が、図5に示す矢印a,bのように噴射される。
このとき、ノズル2の本体部13側とキャップ12側との接続部分には、図2及び図3に示す環状溝14が設けられているので、両ノズル2,2から噴出されるエアがより均等な噴射量、噴射速度に近くなるという効果がある。
【実施例2】
【0018】
実施例2は、図6乃至図8に示すように、実施例1のキャップ12に設けた凹部11の底面11aを球面状としたものである。実施例1のごとく環状溝14は設けられていないが、他の構成は実施例1の場合と同様である。
【実験例】
【0019】
キャップ12に形成する凹部11の形状と、開口3の断面形状及び内径を変化させて、溶融金属の溶射状況を確認した実験結果を表1及び表2に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
なお、図11は、実験例1として上記表1の孔径24mmの断面円形を採用した従来例の溶射状態を示す写真図である。図12は、実験例2として上記表1の孔径8mmの断面矩形(正方形)を採用した場合の溶射状態を示す写真図である。
断面矩形の開口3を採用した場合、このように溶射パターンが楕円形となるので、その楕円の短軸方向に沿って溶射位置をスライドさせていけば、よりムラのない溶射面を得ることができる。
【0023】
また、図13は、4つの実験例による溶射状態を比較したものであり、左から上記実験例1、孔径15mmの断面矩形、孔径10mmの断面矩形、孔径8mmの断面矩形による。丸孔よりも角孔を採用した場合の方が、より粒子が細かくなっており、また、角孔を採用する場合は、孔径10mmまたは8mm程度で良好な結果を得た。
これらの実験例において、開口3が断面矩形とは断面正方形を示し、その孔径は1辺の長さを示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施例1の溶射筒を示す斜視図
【図2】同実施例1の溶射筒の切断側面図
【図3】同実施例1の溶射筒の分解斜視図
【図4】アーク溶射装置の全体図
【図5】溶融金属の噴射状態を示す切断側面図
【図6】実施例2の溶射筒を示す斜視図
【図7】同実施例2の溶射筒の切断側面図
【図8】同実施例2の溶射筒の本体部を示す斜視図
【図9】従来例の溶射筒のキャップを示す斜視図
【図10】従来例の溶射筒のキャップを示す切断側面図
【図11】実験例1の溶射状態を示す写真図
【図12】実験例2の溶射状態を示す写真図
【図13】各実験例の溶射状態を比較した写真図
【符号の説明】
【0025】
1,10 溶射筒
2 ノズル
3 開口
4 前面
5 溶材送り装置
6 溶材
7 中空部
10a フランジ
11 凹部
11a 凹部底面
12 キャップ
12a,13a 突部
12b パッキン用溝
13 本体部
14 環状溝
15 パッキン
【技術分野】
【0001】
この発明は、防食外面塗装に使用するアーク溶射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、地下に配設されるダクタイル鋳鉄管等、金属部材の表面を防食する必要がある場合には、その金属部材の表面に亜鉛系プライマー等が塗布される。この種のプライマーの塗布方法として、アーク溶射装置を用いた手法が採用される
【0003】
アーク溶射装置の構成は、例えば、図10に示すように、2本の線材状の溶材6,6が、溶射筒1の中空部7に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持されており、その溶材6,6の先端が、その溶射筒1前端の断面円形の開口3から外側に突出した状態に維持されている。
両溶材6,6は、その後端において、図示しない接点を介してアーク電源に接続されており、その電源からの給電により、その両溶材6,6間でアークを発生する。このアークにより各溶材6,6がその先端付近で溶融するようになっている。
【0004】
また、前記開口3周囲には、その前面4に開口する複数のノズル2,2が設けられて、そのノズル2,2から高速エアが噴出可能となっている。
【0005】
電源からの給電により上記両溶材6,6間にアークを発生させ、その溶材6,6が溶融するとともに、上記開口3からエアを噴出させ、併せて上記ノズル2,2から高速エアを噴出させると、それらのエアにより、上記溶融した金属が霧化し、その霧化した金属が金属部材の表面に付着して、粗い堆積被膜を形成する(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】特開2000−192221号公報
【特許文献2】特開平1−198461号公報(第6頁第4図)
【特許文献3】特開昭62−183869号公報(第8頁第2図)
【特許文献4】特開2001−181818号公報(第7頁第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記構成からなるアーク溶射装置を使用した場合、霧化した溶融金属は比較的その粒が粗い状態で飛散する傾向がある。このため、金属部材の表面に形成される被膜は、その表面が比較的粗いものとなるとともに、その塗布量にムラを生じやすくなる。「塗布量にムラ」とは、例えば、その溶融金属の付着量が周囲よりも少ない部分(気孔)の数が多い状態が挙げられる(例えば、図13に示す最も左側の試験体参照)。
【0007】
このように、金属部材表面に形成された被膜の粒子が粗いと製品の見映えが悪くなり、また、その塗布量にムラがあると、防食効果がその表面全体に亘って均等に発揮されないので好ましくない。
【0008】
そこで、この発明は、霧化する溶融金属の粒子を細かくし、その溶融金属によって金属部材表面に形成される被膜の粒子を細かくするとともに、ムラを生じさせないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、アーク溶射装置の前端に設けた溶材突出用の開口を断面矩形としたのである。
【0010】
このようにすれば、理由は不明であるが、その開口から噴出されるエアと開口周囲に設けたノズルから噴出される高速エアによって、上記アークにより発生した溶融金属がより細かい粒になって霧化するようになる。このため、金属部材の表面に形成する被膜の粒子をより細かなものとし、被膜へのムラの発生をも抑制し得る。
【発明の効果】
【0011】
この発明は、アーク溶射装置の前端に設けた溶材突出用の開口を断面矩形としたので、そのアーク溶射装置によって金属部材表面に形成される被膜の粒子をより細かなものとし、ムラの発生をも抑制し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
上記手段の具体的実施形態として、2本の線材状の溶材を、アーク溶射装置の溶射筒内に設けた溶材送り装置にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材の先端をそれぞれ前記溶射筒前端の開口から外側に対向して突出させ、その開口の周囲に複数のノズルを設けて、その各ノズル及び開口からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、その溶射筒前端の開口を断面矩形とした構成を採用し得る。このとき、断面が矩形であれば、長方形であっても正方形であってもよい。
【実施例1】
【0013】
実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。この実施例1は、ダクタイル鋳鉄管等の表面を亜鉛溶射により防食するために使用するアーク溶射装置である。装置Gの全体構成を図4に示し、そのアーク溶射装置の前端に取付けられる溶射筒10の詳細を図1乃至図3に示す。
【0014】
溶射筒10は、本体部13とキャップ12とから構成され、その本体部13とキャップ12とは、図2及び3に示すように、両者の突部12a,13aが相互に噛み合うようになっており、そのキャップ12側に形成されたパッキン用溝12bに嵌められたパッキン15を介して固定されている。
また、その本体部13後端の外周にはフランジ10aが形成されており、その本体部13後端の中空部7にアーク溶射装置の前端を嵌め込んで固定するようになっている。
【0015】
上記溶射筒10内に、2本の線材状の溶材6,6が配置されている。その溶材6,6の先端は、それぞれ前記溶射筒10の上記キャップ12の開口3から外側に対向して突出した状態に固定されている。また、その溶材6,6は、電極として機能するよう、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持されて、その後端は、図示しないアーク電源に接続されている。この突出量は調整可能となっている。
【0016】
また、上記開口3は、上記キャップ12の前面4に設けた断面円形の凹部11の底面11aに開口して設けられている。また、その凹部11内において、前記開口3の周囲に2箇所のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2からエアを高速に噴出できるようになっている。
【0017】
上記アーク電源からの給電により上記溶材6,6間にアークが発生してその溶材6が溶融すると、上記ノズル2からのエアと開口3からのエアにより、その溶融した金属が霧化されて、その霧化した金属が、図5に示す矢印a,bのように噴射される。
このとき、ノズル2の本体部13側とキャップ12側との接続部分には、図2及び図3に示す環状溝14が設けられているので、両ノズル2,2から噴出されるエアがより均等な噴射量、噴射速度に近くなるという効果がある。
【実施例2】
【0018】
実施例2は、図6乃至図8に示すように、実施例1のキャップ12に設けた凹部11の底面11aを球面状としたものである。実施例1のごとく環状溝14は設けられていないが、他の構成は実施例1の場合と同様である。
【実験例】
【0019】
キャップ12に形成する凹部11の形状と、開口3の断面形状及び内径を変化させて、溶融金属の溶射状況を確認した実験結果を表1及び表2に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
なお、図11は、実験例1として上記表1の孔径24mmの断面円形を採用した従来例の溶射状態を示す写真図である。図12は、実験例2として上記表1の孔径8mmの断面矩形(正方形)を採用した場合の溶射状態を示す写真図である。
断面矩形の開口3を採用した場合、このように溶射パターンが楕円形となるので、その楕円の短軸方向に沿って溶射位置をスライドさせていけば、よりムラのない溶射面を得ることができる。
【0023】
また、図13は、4つの実験例による溶射状態を比較したものであり、左から上記実験例1、孔径15mmの断面矩形、孔径10mmの断面矩形、孔径8mmの断面矩形による。丸孔よりも角孔を採用した場合の方が、より粒子が細かくなっており、また、角孔を採用する場合は、孔径10mmまたは8mm程度で良好な結果を得た。
これらの実験例において、開口3が断面矩形とは断面正方形を示し、その孔径は1辺の長さを示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施例1の溶射筒を示す斜視図
【図2】同実施例1の溶射筒の切断側面図
【図3】同実施例1の溶射筒の分解斜視図
【図4】アーク溶射装置の全体図
【図5】溶融金属の噴射状態を示す切断側面図
【図6】実施例2の溶射筒を示す斜視図
【図7】同実施例2の溶射筒の切断側面図
【図8】同実施例2の溶射筒の本体部を示す斜視図
【図9】従来例の溶射筒のキャップを示す斜視図
【図10】従来例の溶射筒のキャップを示す切断側面図
【図11】実験例1の溶射状態を示す写真図
【図12】実験例2の溶射状態を示す写真図
【図13】各実験例の溶射状態を比較した写真図
【符号の説明】
【0025】
1,10 溶射筒
2 ノズル
3 開口
4 前面
5 溶材送り装置
6 溶材
7 中空部
10a フランジ
11 凹部
11a 凹部底面
12 キャップ
12a,13a 突部
12b パッキン用溝
13 本体部
14 環状溝
15 パッキン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の線材状の溶材6,6を、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材6,6の先端をそれぞれ前記溶射筒10前端の開口3から外側に対向して突出させ、その開口3の周囲に複数のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2及び開口3からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材6,6の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、
上記溶射筒10前端の開口3を断面矩形としたことを特徴とするアーク溶射装置。
【請求項1】
2本の線材状の溶材6,6を、アーク溶射装置の溶射筒10内に設けた溶材送り装置5,5にそれぞれ支持して給電可能とし、その溶材6,6の先端をそれぞれ前記溶射筒10前端の開口3から外側に対向して突出させ、その開口3の周囲に複数のノズル2,2を設けて、その各ノズル2,2及び開口3からエアを噴出することにより、前記給電により溶融した前記溶材6,6の金属を霧化して噴射するアーク溶射装置において、
上記溶射筒10前端の開口3を断面矩形としたことを特徴とするアーク溶射装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−107082(P2007−107082A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−301869(P2005−301869)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【出願人】(000142595)株式会社栗本鐵工所 (566)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【出願人】(000142595)株式会社栗本鐵工所 (566)
【Fターム(参考)】
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