説明

イオンチャネルのモジュレーターとして有用なキナゾリン

本発明は、電位依存型のナトリウムチャネルのインヒビターとして有用な化合物に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含有する薬学的に受容可能な組成物、および種々の障害の治療においてこれらの組成物を使用する方法を提供する。例えば、本明細書に記載されるような、hERGチャネルに対する抑制的な活性が、最小限であるか、または無いNaチャネルブロッカーを開発する必要性などの未だ満たされない必要性の1つ以上を満たすNaチャネルブロッカーは、現在市販されているNaチャネルブロッカーを上回る非常に所望される改善であり、そして加えて、治療の必要な患者に非常に役立つ。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または誘導体:
【化1】

ここで:RおよびRは、窒素原子と一緒になって、以下から選択される置換環を形成する:
【化2】

ここで、環(A)において:
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜4である;
Spは、−O−、−S−、−NR’−、またはC1〜C6アルキリデンリンカーであり、ここで、2個までのメチレン単位は、必要に応じて、別個に、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−、または−NR’SONR’−で置き換えられるが、但し、Spは、炭素以外の原子を介して、該カルボニル基に結合されている;環Bは、4員〜8員飽和、部分不飽和または芳香族単環式複素環であり、該複素環は、1個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bは、必要に応じて、−R11のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜4である;
ここで、環(B)において:
は、−N−、またはCHである;
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜2である;但し、GがNであるとき、pは、0ではない;
は、0または1である;
は、0〜4である;
Spは、結合またはC1〜C6アルキリデンリンカーであり、ここで、2個までのメチレン単位は、必要に応じて、別個に、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−、または−NR’SONR’−で置き換えられる;環Bは、4員〜8員飽和、部分不飽和または芳香族単環式複素環であり、該複素環は、1個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bは、必要に応じて、−R12のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜4である;
ここで、環(C)または環(D)において:
は、−N−、−CH−NH−、または−CH−CH−NH−である;
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜2である;
は、0〜4である;
各RXXは、水素、C1〜6脂肪族基、3員〜8員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環または8員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;ここで、RXXは、必要に応じて、−R13のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜3である;
但し、両方のRXXは、同時には水素にならない;
YYは、水素、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’、または−PO(R’)である;
ここで、環(E)において:
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、1〜2である;
は、0〜4である;
YZは、C〜C脂肪族基であり、該脂肪族基は、必要に応じて、−R14のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜3である;
xおよびyは、それぞれ、別個に、0〜4である;
Wは、ORXYである;
XYは、水素または以下から選択される基である:
【化3】

ここで:
、w、wおよびwは、別個に、0または1;
各Mは、別個に、水素、Li、Na、K、Mg、Ca、Ba、−N(R、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、または−Rから選択される;ここで、該アルキルまたはアルケニル基の1個〜4個の−CHラジカルは、Zに結合した−CH以外、必要に応じて、ヘテロ原子基で置き換えられ、該ヘテロ原子基は、O、S、S(O)、S(O)、またはN(R)から選択される;そして、ここで、該アルキル、アルケニルまたはR内の任意の水素は、必要に応じて、置換基で置換されており、該置換基は、オキソ、−OR、−R、N(R、N(R、ROH、−CN、−CO、−C(O)−N(R、S(O)−N(R、N(R)−C(O)−R、C(O)R、−S(O)−R、OCF、−S(O)−R、N(R)−S(O)(R)、ハロ、−CF、または−NOから選択される;
nは、0〜2である;
M’は、H、Q−C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、または−Rである;ここで、該アルキルまたはアルケニル基の1個〜4個の−CHラジカルは、必要に応じて、ヘテロ原子基で置き換えられ、該ヘテロ原子は、O、S、S(O)、S(O)、またはN(R)から選択される;そして、ここで、該アルキル、アルケニルまたはR内の任意の水素は、必要に応じて、置換基で置換されており、該置換基は、オキソ、−OR、−R、−N(R、N(R、−ROH、−CN、−CO、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−C(O)R、−S(O)−R、−OCF、−S(O)−R、−N(R)−S(O)(R)、ハロ、−CF、または−NOから選択される;
Zは、−CH−、−O−、−S−、−N(R−である;あるいは、Mが存在しないとき、Zは、水素、=O、または=Sである;
Yは、PまたはSであり、ここで、YがSであるとき、Zは、Sではない;
Xは、OまたはSである;
各Rは、別個に、水素、またはC〜C脂肪族から選択され、必要に応じて、2個までのQで置換されている;
各Qは、別個に、3員〜7員飽和、部分飽和または不飽和炭素環系;または5員〜7員飽和、部分飽和または不飽和複素環から選択され、該複素環は、1個またはそれ以上のヘテロ原子またはヘテロ原子基を含有し、該ヘテロ原子またはヘテロ原子基は、O、N、NH、S、SO、またはSOから選択される;ここで、Qは、必要に応じて、3個までの置換基で置換されており、該置換基は、オキソ、−OH、−O(C〜C脂肪族)、−C〜C脂肪族、−NH、NH(C〜C脂肪族)、−N(C〜C脂肪族)、−N(C〜C脂肪族)−C(O)−C〜C脂肪族、−(C〜C脂肪族)−OH、−CN、−COH、−CO(C〜C脂肪族)、−C(O)−NH、−C(O)−NH(C〜C脂肪族)、−C(O)−N(C〜C脂肪族)、ハロまたは−CFから選択される;
は、5員〜6員飽和、部分飽和または不飽和炭素環系または複素環系、あるいは8員〜10員飽和、部分飽和または不飽和二環式環系である;ここで、該複素環環系のいずれかは、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、O、N、S、S(O)またはN(R)から選択される;そして、ここで、該環系のいずれかは、必要に応じて、1個〜4個の置換基を含有し、該置換基は、別個に、OH、C〜Cアルキル、O−C〜CアルキルまたはO−C(O)−C〜Cアルキルから選択される;
は、C(R、OまたはN(R)である;
11、R12、R13、R14、R、RおよびRの各存在は、別個に、Q−Rである;ここで、Qは、結合であるか、あるいはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2個までの非隣接メチレン単位は、必要に応じて、別個に、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、−OP(O)(OR)−、または−POR−で置き換えられる;そして、Rの各存在は、別個に、−R’、ハロゲン、=O、=NR’、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択される;そして
Rの各存在は、別個に、水素またはC1〜6脂肪族基であり、該脂肪族基は、3個までの置換基を有する;そしてR’の各存在は、別個に、水素またはC1〜6脂肪族基、3員〜8員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環または8員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、ここで、R’は、4個までの置換基を有する;あるいはRおよびR’、Rの2個の存在、またはR’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換した3員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式環を形成し、該単環式または二環式環は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される、
化合物。
【請求項2】
Wが、OHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
xが、1であり、そしてRが、前記キナゾリン環の6位置または7位置で存在している、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、−Cl、−CH、−CHCH、−F、−CF、−OCF、−CONHCH、−CONHCHCH、−CONH(シクロプロピル)、−OCH、−NH、−OCHCH、または−CNから選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
xが、1であり、そしてRが、前記キナゾリン環の7位置にあり、そして−CHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
yが、0である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
yが、1であり、そしてRが、ハロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、6−位置にあるハロである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
、z、zおよびzが、それぞれ、0である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物が、式I−Aを有する、請求項1に記載の化合物:
【化4】


【請求項11】
Spが、−O−、−O−CH−、−S−、−NH−、または−NH−CH−である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
およびnの各々が、2である、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
環Bが、5員〜6員飽和単環式複素環であり、該複素環が、1個〜2個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子が、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bが、必要に応じて、−R11のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wが、0〜4である、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
環Bが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−[2H]−ピラニル、ピリジル、またはフェニルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Spが、結合、O、または−O−CH−である;Rが、水素である;そしてnおよびmが、両方共に、同時に、2である、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
およびmが、それぞれ、2である;
XYが、水素である;
yが、0または1であり、そしてRが、フルオロである;
xが、1であり、そしてRが、7位置のMeまたは6位置のフルオロである;
が、0である;
Spが、−O−CH2−である;
が、0である;そして
環Bが、テトラヒドロフラン−3−イル、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、またはテトラヒドロ[2H]−ピラン−4−イルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物が、式I−Bを有する、請求項1に記載の化合物:
【化5】


【請求項18】
が、CHであり、そしてpが、1または2である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
およびnが、それぞれ、1または2である、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
が、1であり、そしてnが、それぞれ、2である、請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
が、1であり、そしてmが、3である、請求項17に記載の化合物。
【請求項22】
Spが、−O−または−O−CH−である、請求項17に記載の化合物。
【請求項23】
環Bが、5員〜6員飽和単環式複素環であり、該複素環が、1個〜2個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子が、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bが、必要に応じて、−R12のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wが、0〜4である、請求項17に記載の化合物。
【請求項24】
環Bが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ[2H]ピラニル、またはピリジルである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Spが、結合、O、または−O−CH−である;
が、1である;
Rが、水素である;そして
が、1であり、そしてmが、2または3である、請求項17に記載の化合物。
【請求項26】
前記化合物が、式I−B−iまたは式I−B−iiを有する、請求項17に記載の化合物:
【化6】

ここで:
が、2または3である;そして
Spが、−O−または−O−CHである、
化合物。
【請求項27】
請求項26に記載の式I−B−iの化合物であって、ここで:
は、1である;
は、3である;
Spは、−O−である;
yは、0または1であり、そしてRは、フルオロである;
xは、1であり、そしてRは、7−Meである;そして
環Bは、テトラヒドロフラニルである、
化合物。
【請求項28】
請求項26に記載の式I−B−iの化合であって、ここで:
は、0または1である;
は、2である;
Spは、−O−または−O−CH−である;
yは、0である;
xは、1であり、そしてRは、7−Meである;そして
環Bは、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ[2H]ピラニル、ピリジル、またはフェニルである、
化合物。
【請求項29】
請求項26に記載の式I−B−iiの化合物であって、ここで:
は、0である;
は、2である;
Spは、結合である;
yは、0または1であり、そしてRは、フルオロである;
xは、1であり、そしてRは、7−Meまたは6−Fである;そして
環Bは、シクロプロピルであり、該シクロプロピルは、必要に応じて、C〜Cアルキル、またはピリジルで置換されている、
化合物。
【請求項30】
XYが、水素である、請求項17に記載の式I−B−iまたは式I−B−iiの化合物。
【請求項31】
前記化合物が、式I−Cまたは式I−Dを有する、請求項1に記載の化合物:
【化7】


【請求項32】
一方のRXXが、水素であり、そして他方のRXXが、水素ではない、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
一方のRXXが、水素であり、そして他方のRXXが、C〜Cアルキルであり、該アルキルが、必要に応じて、ハロで置換されている、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
両方のRXXが、同時に、C〜Cアルキルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
前記アルキルが、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、またはt−ブチルから選択される、請求項33または34に記載の化合物。
【請求項36】
が、0である、請求項31に記載の化合物。
【請求項37】
およびnが、それぞれ、2である、請求項31に記載の化合物。
【請求項38】
YYが、水素である、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
前記化合物が、式I−C−iまたは式I−D−iを有する、請求項31に記載の化合物:
【化8】


【請求項40】
XXが、C〜Cアルキルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
xが、1であり、そしてRが、7位置のC〜Cアルキルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項42】
xが、1であり、そしてRが、6位置のF、CNまたはCFである、請求項39に記載の化合物。
【請求項43】
XXが、メチル、R−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、またはt−ブチルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項44】
が、メチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、またはt−ブチルである、請求項41に記載の化合物。
【請求項45】
XYが、水素であり、そしてyが、0である、請求項39に記載の化合物。
【請求項46】
XYが、水素であり、yが、1であり、そしてRが、6−Fである、請求項39に記載の化合物。
【請求項47】
前記化合物が、式I−C−iiを有する、請求項31に記載の化合物:
【化9】


【請求項48】
が、前記キナゾリン環の7位置にあるメチルである、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
XXが、CHC(O)OHまたはCHC(O)NHである、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
前記化合物が、式I−Eを有する、請求項1に記載の化合物:
【化10】


【請求項51】
が、1である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
およびnが、それぞれ、2である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
が、1であり、mが、3であり、zが、0であり、pが、1であり、yが、0または1、そしてxが、1である、請求項50に記載の化合物。
【請求項54】
が、1であり、mが、2であり、zが、0であり、pが、1であり、yが、0または1、そしてxが、1である、請求項50に記載の化合物。
【請求項55】
が、1であり、mが、3であり、zが、0であり、pが、1であり、yが、0または1、xが、1であり、そしてRおよびRXYが、両方共に、水素である、請求項50に記載の化合物。
【請求項56】
が、1であり、mが、2であり、zが、0であり、pが、1であり、yが、0または1、xが、1であり、そしてRおよびRXYが、両方共に、水素である、請求項50に記載の化合物。
【請求項57】
YZが、C〜Cアルキル基であり、該アルキル基が、必要に応じて、−R14のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wが、0〜3である、請求項50に記載の化合物。
【請求項58】
請求項50に記載の化合物であって、ここで:
は、1であり、そしてmは、3である;
は、1である;
は、0である;
YZは、C〜Cアルキルであり、ここで、その中の2個までの−CH−基は、必要に応じて、−O−で置き換えられている;
yは、0または1であり、そしてRは、6−フルオロである;そして
xは、1であり、そしてRは、C〜Cアルキルである、
化合物。
【請求項59】
請求項50に記載の化合物であって、ここで:
は、1であり、そしてmは、2である;
は、1である;
は、0である;
YZは、C〜Cアルキルであり、ここで、その中の2個までの−CH−基は、必要に応じて、−O−で置き換えられている;
yは、0または1であり、そしてRは、6−フルオロである;そして
xは、1であり、そしてRは、C〜Cアルキルである、
化合物。
【請求項60】
請求項50に記載の化合物であって、ここで:
は、1であり、そしてmは、3である;
は、1である;
は、0である;
YZは、ベンジルである;
yは、0または1であり、そしてRは、6−フルオロである;そして
xは、1であり、そしてRは、C〜Cアルキルである、
化合物。
【請求項61】
式I−Fの化合物:
【化11】

ここで:RおよびRは、窒素原子と一緒になって、以下から選択される置換環を形成する:
【化12】

【化13】

ここで、環(A)において:
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜4である;
Spは、−O−、−S−、−NR’−、またはC1〜C6アルキリデンリンカーであり、ここで、2個までのメチレン単位は、必要に応じて、別個に、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−、または−NR’SONR’−で置き換えられるが、但し、Spは、炭素以外の原子を介して、該カルボニル基に結合されている;環Bは、4員〜8員飽和、部分不飽和または芳香族単環式複素環であり、該複素環は、1個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bは、必要に応じて、−R11のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜4である;
ここで、環(B)において:
は、−N−、またはCHである;
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜2である;但し、GがNであるとき、pは、0ではない;
は、0または1である;
は、0〜4である;
Spは、結合またはC1〜C6アルキリデンリンカーであり、ここで、2個までのメチレン単位は、必要に応じて、別個に、−O−、−S−、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR’−、−CONR’NR’−、−CO−、−OCO−、−NR’CO−、−NR’CONR’−、−OCONR’−、−NR’NR’、−NR’NR’CO−、−NR’CO−、−SO、−SO−、−NR’−、−SONR’−、NR’SO−、または−NR’SONR’−で置き換えられる;環Bは、4員〜8員飽和、部分不飽和または芳香族単環式複素環であり、該複素環は、1個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択され、ここで、環Bは、必要に応じて、−R12のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜4である;
ここで、環(C)または環(D)において:
は、−N−、−CH−NH−、または−CH−CH−NH−である;
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、0〜2である;
は、0〜4である;
各RXXは、水素、C1〜6脂肪族基、3員〜8員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環または8員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される;ここで、RXXは、必要に応じて、−R13のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜3である;
但し、両方のRXXは、同時には水素にならない;
YYは、水素、−COR’、−COR’、−CON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−P(O)(OR’)、−P(O)OR’、または−PO(R’)である;
ここで、環(E)において:
およびnの各々は、別個に、0〜3であるが、但し、m+nは、2〜6である;
は、1〜2である;
は、0〜4である;
YZは、C〜C脂肪族基であり、該脂肪族基は、必要に応じて、−R14のw個の別個の存在で置換されており、ここで、wは、0〜3である;
xおよびyは、それぞれ、別個に、0〜4である;
11、R12、R13、R14、R、RおよびRの各存在は、別個に、Q−Rである;ここで、Qは、結合であるか、あるいはC〜Cアルキリデン鎖であり、ここで、Qの2個までの非隣接メチレン単位は、必要に応じて、別個に、−NR−、−S−、−O−、−CS−、−CO−、−OCO−、−CO−、−COCO−、−CONR−、−NRCO−、−NRCO−、−SONR−、−NRSO−、−CONRNR−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRSONR−、−SO−、−SO−、−PO−、−PO−、−OP(O)(OR)−、または−POR−で置き換えられる;そして、Rの各存在は、別個に、−R’、ハロゲン、=O、=NR’、−NO、−CN、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択される;そして
Rの各存在は、別個に、水素またはC1〜6脂肪族基であり、該脂肪族基は、3個までの置換基を有する;そしてR’の各存在は、別個に、水素またはC1〜6脂肪族基、3員〜8員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式環または8員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和二環式環系であり、該単環式環は、0個〜3個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、該二環式環系は、0個〜5個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択され、ここで、R’は、4個までの置換基を有する;あるいはRおよびR’、Rの2個の存在、またはR’の2個の存在は、それらが結合する原子と一緒になって、必要に応じて置換した3員〜12員飽和、部分不飽和または完全不飽和単環式または二環式環を形成し、該単環式または二環式環は、0個〜4個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、別個に、窒素、酸素またはイオウから選択される、
化合物。
【請求項62】
前記化合物が、表2から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項63】
請求項1に記載の化合物を含有する、薬学的組成物。
【請求項64】
急性、慢性、神経障害性または炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、疱疹性神経痛、一般神経痛、癲癇または癲癇状態、神経変性疾患、精神医学的障害(例えば、不安または鬱病)、筋緊張症、不整脈、運動障害、神経内分泌障害、運動失調、多発性硬化症、過敏性腸症候群、失禁症、内臓痛、骨関節炎疼痛、疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、根性痛、坐骨神経症、背痛、頭痛または頸痛、重症または難治性疼痛、侵害受容性疼痛、突破痛、術後痛、または癌疼痛から選択される疾患、障害または病気を治療するかその重篤度を軽減する方法であって、該患者に、請求項62に記載の組成物の有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項65】
前記疾患、病気または障害が、電位依存型ナトリウムチャネルの活性化または機能亢進に関係している、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記疾患、病気または障害が、急性疼痛、慢性疼痛、神経障害性疼痛、または炎症性疼痛である、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記疾患、病気または障害が、根性痛、坐骨神経症、背痛、頭痛、または頸痛である、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記疾患、病気または障害が、重症または難治性疼痛、急性疼痛、術後痛、背痛、または癌疼痛である、請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記疾患が、大腿癌疼痛;非悪性慢性骨痛;関節リウマチ;骨関節炎;脊髄狭窄症;神経障害性腰痛;神経障害性腰痛;筋筋膜疼痛症候群;線維筋肉痛;顎関節疼痛;慢性内臓痛(腹部;膵臓;IBS痛を含めて);慢性頭痛;片頭痛;緊張性頭痛(群発性頭痛を含めて);慢性神経障害性疼痛(疱疹後神経痛を含めて);糖尿病性神経障害;HIV関連神経障害;三叉神経痛;シャルコー・マリーツース神経障害;遺伝性感覚性神経障害;末梢神経傷害;有痛性神経腫;異所性近位および遠位放電;神経根障害;化学療法誘発神経障害性疼痛;放射線療法神経障害性疼痛;乳房切除後疼痛;中枢性疼痛;脊髄傷害疼痛;卒中後疼痛;視床痛;複合性局所疼痛症候群;ファントン痛;難治性疼痛;急性疼痛、急性術後疼痛;急性筋骨格痛;関節痛;機械的腰痛;頸痛;腱炎;傷害/運動痛;急性内臓痛(腹痛;腎盂腎炎;虫垂炎;胆嚢炎;腸閉塞;ヘルニアなどを含めて);胸痛(心臓痛を含めて);骨盤痛、腎臓結腸痛、急性出産痛(陣痛;帝王切開痛を含めて);急性炎症、火傷および外傷痛;急性間欠痛(子宮内膜症を含めて);急性帯状疱疹痛;鎌状赤血球貧血;急性膵炎;突破痛;口腔顔面痛(副鼻腔炎痛、歯痛を含めて);多発性硬化症(MS)痛;鬱病痛;ライ病痛;ベーチェット病痛;有痛脂肪症;静脈炎痛;ギラン・バレー症候群痛;有痛性脚および移動足指;ハグルンド症候群;肢端紅痛症疼痛;ファブリ病疼痛;膀胱および泌尿生殖器病(尿失禁を含めて);膀胱機能亢進;有痛性膀胱症候群;間質性膀胱炎(IC);または前立腺炎から選択される、請求項64に記載の方法。

【公表番号】特表2008−511670(P2008−511670A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530356(P2007−530356)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/031146
【国際公開番号】WO2006/028904
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】