説明

イオンチャネル調節剤としてのピリミジン誘導体および使用方法

本発明は一般に、イオンチャネル調節剤として有用な化合物に関する。今般、本発明の化合物およびその医薬上許容される組成物は、電位依存性ナトリウムチャネルおよび/またはカルシウムチャネルの阻害剤として有用であることが見出された。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナトリウムイオンチャネルを調節する方法であって、ナトリウムイオンチャネルを式I:
【化1】

[式中、
各Xは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい分枝もしくは直鎖C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは独立に、水素、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、3〜8員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、8〜12員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各nは1〜4であり;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NHC(NH)NH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは独立に、水素、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは独立に、水素、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し、その各々は、1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよく;
各Yは水素または非置換C1−3アルキルである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させるステップを含む、方法。
【請求項2】
が、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族(araliphatic)、任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、任意に置換されていてもよいアリール、または任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
が任意に置換されていてもよいC1−3脂肪族−アリールである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
がフェニルメチル、フェニルエチル、またはフェニルプロピルであり、その脂肪族およびフェニル部分は各々、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、脂肪族、ハロ脂肪族、アルキルアミノ、脂環式基、複素脂環式基、(複素脂環式)アルキル、アミノカルボニル、アリール、およびヘテロアリールから独立に選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
が、任意に置換されていてもよい脂肪族である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
がイソプロピルである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
が、任意に置換されていてもよい脂環式基または任意に置換されていてもよい複素脂環式基である、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
が、任意に置換されていてもよいアリールまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
が水素、任意に置換されていてもよい脂肪族、または任意に置換されていてもよい脂環式基である、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族、または任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、1〜3個のヘテロ原子を含む任意に置換されていてもよい4〜12員の完全飽和または部分不飽和の単環式環または二環式環を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、モルホリニル、ピペラジニル(piperadinyl)、ピペラジニル(piperazinyl)、ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、チオモルホリニル、または3,4−ジヒドロ−ベンゾ[b][1,4]オキサジンを形成し、その各々は、アルキルカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、任意に置換されていてもよいC1−5脂肪族、脂環式基、複素脂環式基、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アラルキルおよびへテロアラルキルから選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、4〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式もしくは二環式複素脂環式基、または任意に置換されていてもよい8〜12員の二環式ヘテロアリールを形成し、その各々は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル(piperadinyl)、ピペラジニル(piperazinyl)、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル;N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する完全飽和または部分不飽和二環式複素脂環式基を形成し、その各々は、アルキルカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、任意に置換されていてもよいC1−5脂肪族、脂環式基、複素脂環式基、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アラルキルおよびへテロアラルキルの1から3個で任意に置換されていてもよい、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
が、任意に置換されていてもよいアリールである、請求項16に記載の方法。
【請求項17】
が、任意に置換されていてもよい脂肪族である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
が、任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
Xがo−ハロである、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
カルシウムイオンチャネルまたはナトリウムイオンチャネルを調節する方法であって、カルシウムイオンチャネルまたはナトリウムイオンチャネルを式Ia:
【化2】

[式中、
各Xは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい分枝もしくは直鎖C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは独立に、水素、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、3〜8員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、8〜12員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各nは1〜4であり;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NHC(NH)NH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;かつ
各Rは独立に、水素、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し、その各々は、1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩と接触させるステップを含む、方法。
【請求項21】
が、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族、任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、任意に置換されていてもよいアリール、または任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
が、任意に置換されていてもよいC1−3脂肪族−アリールである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
が、任意に置換されていてもよい脂肪族である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
がイソプロピルである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
が、任意に置換されていてもよい脂環式基または任意に置換されていてもよい複素脂環式基である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
が、任意に置換されていてもよいアリールまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
が水素、任意に置換されていてもよい脂肪族、または任意に置換されていてもよい脂環式基である、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族、または任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、1〜3個のヘテロ原子を含む、任意に置換されていてもよい4〜12員の完全飽和または部分不飽和の単環式環または二環式環を形成する、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、4〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式もしくは二環式複素脂環式基、または任意に置換されていてもよい8〜12員の二環式ヘテロアリールを形成し、その各々は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族である、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
ナトリウムイオンチャネルまたはカルシウムイオンチャネルを調節する方法であって、ナトリウムイオンチャネルを表1の化合物番号1〜351から選択される化合物と接触させるステップを含む、方法。
【請求項33】
式Ia:
【化3】

[式中、
各Xは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい分枝もしくは直鎖C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは独立に、水素、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、3〜8員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、8〜12員の任意に置換されていてもよい完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各nは1〜4であり;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NHC(NH)NH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;
各Rは、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し;
各RおよびRは−Zにより定義され、ここで、各Zは独立に、結合または任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝C1−6脂肪鎖であり、Zの2個までの炭素単位は任意に、かつ、独立に、−CO−、−CS−、−COCO−、−CONR−、−CONRNR−、−CO−、−OCO−、−NRCO−、−O−、−NRCONR−、−OCONR−、−NRNR−、−NRNRCO−、−NRCO−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、または−NRSONR−により置換されていてもよく;
各Rは独立に、R、ハロ、−OH、−NH、−NO、−CN、−CF、または−OCFであり;かつ
各Rは独立に、水素、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜8員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環;窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される0〜5個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい8〜12員の完全飽和、部分不飽和、または完全不飽和二環式環系であるか;あるいは2個のRが、それらが結合している原子を伴って、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、任意に置換されていてもよい3〜12員の飽和、部分不飽和、または完全不飽和の単環式環または二環式環を形成し、その各々は、1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、
ただし、
がアルキルである場合、Rは3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル−アルキルではなく;
とRがともに、各々−CHまたは−CHCHで任意に置換されていてもよいピロリジニル、モルホリニル、またはピペリジニルを形成する場合、Xはm−メチル、o−ハロ、p−アリール、またはp−シアノではなく;
またはRが脂肪族またはアルコキシアルキルである場合、Xはm−メチル、o−ハロ、p−アリール、またはp−シアノではなく;また
が、1〜2個の−CH基または脂環式基で任意に置換されていてもよいフェニルメチルであって、Rが非置換のメチル、エチル、またはイソプロピルである場合、
(1)RはRを伴って、脂肪族、アミノカルボニル、またはアルキルカルボニルで任意に置換されていてもよいピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニルを形成するか、あるいはRまたはRの一方がフェニルメチル、メチルフラニル、またはメトキシプロピルであり;かつ
(2)Xはm−メチル、p−アリール、o−ハロまたはp−シアノではない]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項34】
が、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族、任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族、任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族基、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、任意に置換されていてもよいアリール、または任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
が、任意に置換されていてもよいC1−3脂肪族−アリールである、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
がフェニルメチル、フェニルエチル、またはフェニルプロピルであり、その脂肪族およびフェニル部分は各々、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、脂肪族、ハロ脂肪族、アルキルアミノ、脂環式基、複素脂環式基、(複素脂環式)アルキル、アミノカルボニル、アリール、およびヘテロアリールから独立に選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
がナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチルプロピル、インデニルメチル、インデニルエチル、またはインデニルプロピルであり、その脂肪族および二環式アリール基は各々、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、脂肪族、ハロ脂肪族、アルキルアミノ、脂環式基、複素脂環式基、(複素脂環式)アルキル、アミノカルボニル、アリール、ヘテロアリール、またはそれらの組合せの1〜3個で任意に置換されていてもよい、請求項35に記載の化合物。
【請求項38】
前記アリール部分が、任意に置換されていてもよい2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニルまたは任意に置換されていてもよいベンゾ[d][1,3]ジオキソリルである、請求項35に記載の化合物。
【請求項39】
が、任意に置換されていてもよい2,3−ジヒドロベンゾフリルアルキル、任意に置換されていてもよいインドリニルアルキル、任意に置換されていてもよい2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニルアルキル、任意に置換されていてもよいベンゾ[d][1,3]ジオキソリルアルキル、任意に置換されていてもよいピリジニルアルキル、任意に置換されていてもよいイソインドリニルアルキル、または任意に置換されていてもよいキノリニルアルキルである、請求項34に記載の化合物。
【請求項40】
がメチル、エチル、プロピル、ブチル、またはイソプロピルであり、その各々は、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、または任意に置換されていてもよいアリール、アリールオキシ、アルキルアミノ、ヘテロアリール、脂環式基、または複素脂環式基から独立に選択される1〜2個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項34に記載の化合物。
【請求項41】
がイソプロピルである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
が、任意に置換されていてもよい脂環式基または任意に置換されていてもよい複素脂環式基である、請求項34に記載の化合物。
【請求項43】
がシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、またはビシクロ[2.2.1]ヘプチルであり、その各々は、1〜2個のハロ、ヒドロキシ、アリール、ヘテロアリール、またはそれらの組合せで任意に置換されていてもよい、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
が、任意に置換されていてもよいアリールまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項34に記載の化合物。
【請求項45】
がフェニル、インデニル、ジヒドロインデニル、ナフチル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル、またはベンゾ[d][1,3]ジオキソリルであり、その各々は、1〜2個のハロ、ヒドロキシ、シアノ、または任意に置換されていてもよい脂肪族、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール;またはそれらの組合せで任意に置換されていてもよい、請求項34に記載の化合物。
【請求項46】
が水素、任意に置換されていてもよい脂肪族、または任意に置換されていてもよい脂環式基である、請求項34に記載の化合物。
【請求項47】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい芳香脂肪族、または任意に置換されていてもよい複素芳香脂肪族である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
およびRが各々独立に、水素、メチル、エチル、
【化4】

【化5】

【化6】

から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項49】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、1〜3個のヘテロ原子を含む、任意に置換されていてもよい4〜12員の完全飽和または部分不飽和の単環式環または二環式環を形成する、請求項33に記載の化合物。
【請求項50】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、モルホリニル、ピペラジニル(piperadinyl)、ピペラジニル(piperazinyl)、ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、チオモルホリニル、または3,4−ジヒドロ−ベンゾ[b][1,4]オキサジンを形成し、その各々は、アルキルカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、任意に置換されていてもよいC1−5脂肪族、脂環式基、複素脂環式基、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アラルキルおよびへテロアラルキルから選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていてもよい、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、
【化7】

から選択される複素脂環式基またはフェニルと縮合した複素脂環式基を形成する、請求項33に記載の化合物。
【請求項52】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、4〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式もしくは二環式複素脂環式基、または任意に置換されていてもよい8〜12員の二環式ヘテロアリールを形成し、その各々は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、請求項33に記載の化合物。
【請求項53】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル(piperadinyl)、ピペラジニル(piperazinyl)、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル;N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する完全飽和または部分不飽和二環式複素脂環式基を形成し、その各々は、1〜3個のアルキルカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、任意に置換されていてもよいC1−5脂肪族、脂環式基、複素脂環式基、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アラルキルおよびへテロアラルキルで任意に置換されていてもよい、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
が、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいヘテロアリール、任意に置換されていてもよい脂環式基、任意に置換されていてもよい複素脂環式基、または任意に置換されていてもよいC1−8脂肪族である、請求項33に記載の化合物。
【請求項55】
が、各々1〜3個のハロ、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、任意に置換されていてもよいC1−6脂肪族、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリール、およびヘテロアリールで任意に置換されていてもよいフェニル、ナフチルまたはインデニルである、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
が、1〜2個のハロ、シアノ、−C(O)OH、ヒドロキシ、脂環式基、複素脂環式基、任意に置換されていてもよいアリール、アルコキシ、ハロアルキルアリール、二環脂環式基、アリールオキシ、ハロアリール、アルキルアミノ、ヘテロアリール、脂環式基、および複素脂環式プロピルで任意に置換されていてもよいアルキルである、請求項54に記載の化合物。
【請求項57】
が、任意に置換されていてもよいアルケニルである、請求項54に記載の化合物。
【請求項58】
が、任意に置換されていてもよいピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イソインドリニルである、請求項54に記載の化合物。
【請求項59】
が、任意に置換されていてもよいシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、またはビシクロ[2.2.1]ヘプチルである、請求項54に記載の化合物。
【請求項60】
Xがo−ハロである、請求項33に記載の化合物。
【請求項61】
およびRが各々独立に、水素、メチル、エチル、
【化8】

【化9】

から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項62】
、R、およびそれらが結合している窒素原子が、
【化10】

から選択される複素脂環式基またはフェニルと縮合した複素脂環式基を形成する、請求項33に記載の化合物。
【請求項63】
、R、RおよびRが各々独立に、水素、メチル、エチル、
【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

から選択される、請求項33に記載の化合物。
【請求項64】
、Rおよびそれらが結合している窒素原子、またはR、Rおよびそれらが結合している窒素原子が、
【化15】

【化16】

から選択される複素脂環式基またはフェニルと縮合した複素脂環式基を形成する、請求項33に記載の化合物。
【請求項65】
各RまたはRが複素脂環式基、ビシクロアリール、ビシクロヘテロ脂肪族、ビシクロヘテロアリール、ヘテロシクロアルケニル、脂環式基、アルケニル、5員複素脂環式基、へテロアラルキル、またはビシクロアラルキルであり、その各々は任意に置換されていてもよく;
およびRの1つは水素であり;
またはRは、脂環式基、ヘテロアリール、複素脂環式基、シアノ、アルコキシカルボニル、カルボキシ、グアニジニルアルキル、ビシクロアリール、ハロ、またはアルコキシで置換されたアルキルであるか;あるいは
はRを伴って、チオモルホリニル、ビシクロヘテロアリール、二環式複素脂環式基、5員複素脂環式基、および6員ヘテロシクロアルケニルから選択される環系を形成する;
ただし、RとRがともに、各々−CHまたは−CHCHで任意に置換されていてもよい、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニルを形成する場合、Xは、m−メチル、o−ハロ、p−アリール、およびp−シアノから選択されるものではなく;
およびRが脂肪族またはアルコキシアルキルである場合、Xは、m−メチル、o−ハロ、p−アリール、およびp−シアノから選択されるものではなく;かつ
が、1〜2個の−CH基または脂環式基で任意に置換されていてもよいフェニルメチルであって、Rが、非置換のメチル、エチル、およびイソプロピルから選択されるものである場合、RはRを伴って、ピロリジニル、モルホリニル、脂肪族で任意に置換されていてもよいピペリジニル、またはアミノカルボニル、またはアルキルカルボニルを形成するか、あるいは、RまたはRはフェニルメチル、メチルフラニル、またはメトキシプロピルであり、Xはo−ハロまたはp−シアノではない、
請求項33に記載の化合物。
【請求項66】
表2の化合物番号1〜207から選択される化合物。
【請求項67】
請求項32〜66のいずれか一項に記載の化合物と医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。

【公表番号】特表2008−519034(P2008−519034A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540050(P2007−540050)
【出願日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/039881
【国際公開番号】WO2006/050476
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】