説明

イグナイタ用電力半導体装置

【課題】 異常高温の際半導体スイッチング素子を保護しつつも、電流遮断に伴う不適切なタイミングでの誤点火をすることがないイグナイタ用電力半導体装置を提供する。
【解決手段】 点火コイル6の一次側電流を通電・遮断する半導体スイッチング素子4と、前記半導体スイッチング素子を駆動制御する集積回路3と、前記半導体スイッチング素子4の動作時温度を検出する検温素子43とを有するイグナイタ用電力半導体装置5において、前記検温素子43で検出した温度が所定の設定温度以上であった場合に、検出温度に応じて前記半導体スイッチング素子4に流れる電流を通常動作時より低い値に制限する過熱保護回路を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関のイグニッションシステムにおいて、異常高温時に半導体スイッチング素子を保護する過熱保護機能を備えたイグナイタ用電力半導体装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車エンジン等の内燃機関用イグニッションシステム(点火システム)は、点火プラグに印加する高電圧を発生させるため、点火コイル(誘導負荷)とこれを駆動する半導体スイッチング素子およびその制御回路素子(半導体集積回路)とを搭載する電力半導体装置、いわゆるイグナイタと、コンピュータを含むエンジン制御装置(ECU)から構成されている。多くの場合、その動作中において異常発熱等が発生した際に半導体スイッチング素子を保護するために、この異常発熱を検知し半導体スイッチング素子に流れる電流を強制的に遮断する過熱保護機能が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記の過熱保護機能は、電力半導体装置の自己保護による動作のため、その遮断タイミングは、ECUによる点火信号タイミングと無関係に行われる。そのため、過熱保護機能による遮断動作によって点火シーケンス上不適切なタイミングでの点火が起こり、エンジンのバックファイアやノッキング等の問題が発生する場合がある。
【0004】
前記問題の対策として、遮断動作のタイミング時に点火を引き起こさないように電流をソフトに遮断する方法、すなわち点火コイルの一次側コイルに流れる電流の遮断速度を、点火プラグにアーク放電を誘発しない程度に緩やかなものとして、不要な点火動作を防止する方法が各種提案されている。(例えば、特許文献2および特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−338350号公報
【特許文献2】特開2001−248529号公報
【特許文献3】特開2008−45514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のイグナイタ用電力半導体装置の過熱保護機能は、異常高温となった場合に、点火プラグにアーク放電を誘発させないように半導体スイッチング素子に流れる電流をソフト遮断するものの、異常高温を検知すると即座に遮断動作に入ってしまい、その後デバイス温度が低下しない間は遮断状態を維持する。そのため、過熱検知と同時に、ECU側の制御信号と無関係に完全なエンジン停止状態になってしまいその状態を維持するという問題があった。この問題は自動車におけるフェイルセーフの観点からすれば最善の策とは言い難いものである。また、通常は誤動作防止のために過熱判定のコンパレータにヒステリシスを設けており、遮断したときの温度より更に低い温度に戻らないと復旧しないようにされているため、エンジンが再始動できるようになるには相当の時間を要する。
【0007】
また、点火プラグにアーク放電を誘発させないようソフト遮断を実現するためには、10m〜100msec程度の時定数を生成する回路を設ける必要がある。半導体集積回路上にその種の回路を形成する場合、チップサイズの増大や、あるいは工数の増加といった問題がある。一方、半導体集積回路外部でその一部回路を形成するような場合においても、構成部品の増加により、電力半導体装置のコストが上昇するという問題がある。
【0008】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、異常高温の際、イグナイタ用電力半導体装置を保護しつつも、ECU側の点火信号タイミング以外での半導体スイッチング素子の遮断を行わないので、不適切なタイミングでの点火をも防止することができるイグナイタ用電力半導体装置を得ることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るイグナイタ用電力半導体装置においては、点火コイルの一次側電流を通電・遮断する半導体スイッチング素子と、前記半導体スイッチング素子を駆動制御する集積回路と、前記半導体スイッチング素子の動作時温度を検出する検温素子とを有するイグナイタ用電力半導体装置であって、前記集積回路は、前記検温素子で検出した温度が所定の設定温度以上であった場合に、検出温度に応じて前記半導体スイッチング素子に流れる電流を通常動作時より低い値に制限する過熱保護回路とを有する。
【発明の効果】
【0010】
異常高温の際、半導体スイッチング素子の電流を通常動作時より低く制限することで、半導体スイッチング素子のジュール損失を低減して保護することができる。また、基本的にECUの点火信号タイミング以外で完全遮断動作しないので不適切なタイミングでの誤点火がなく、ソフト電流遮断回路が不要になる。さらに、積極的に遮断動作を行うのではなく、あくまで半導体スイッチング素子の電流を低く制限するだけであり過熱検出直後にエンジン停止とならないので、ECU側で適切な処置を行う時間的余裕が生じる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例1の構成を説明する回路図である。
【図2】本発明の実施例1の構成を説明するタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施例1〜4で感温素子として用いられるショットキバリアダイオードの逆方向飽和電流と温度との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例1〜4において、半導体スイッチング素子に適用される電流制限値と温度との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例2の構成を説明する回路図である。
【図6】本発明の実施例3の構成を説明する回路図である。
【図7】本発明の実施例4の構成を説明する回路図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
図1は、この発明に係るイグニッションシステムの1実施例を示すものである。図1のイグニッションシステムにおいて、点火コイル6は、一次側コイル61の一端にバッテリー等の電源Vbatが接続され、他端にはイグナイタ用電力半導体装置5が接続されている。また、二次側コイル62の一端が同様に電源Vbatに接続され、他端には一端が接地された点火プラグ7が接続されている。さらに、ECU1は半導体スイッチング素子41を駆動させる制御入力信号をイグナイタ用電力半導体装置に出力する。
【0013】
この中でイグナイタ用電力半導体装置5は、一次側コイル61に流れる電流を通電・遮断するIGBT41を含む半導体スイッチング素子4と、ECU1からの制御信号とその他動作条件に応じてIGBT41を駆動制御するための集積回路3を備えている。
【0014】
半導体スイッチング素子4の主たる構成要素であるIGBT41には、電極端子として一般的なコレクタ、エミッタ、ゲートの他に、コレクタ電流Icを検知するため、これに比例(たとえば、1/1000程度)した電流が流れるセンスエミッタを有したものを採用している。加えて、サージ電圧保護を目的としたツェナーダイオード42がコレクタ−ゲート間に逆方向接続されている。
【0015】
さらに半導体スイッチング素子4の温度を検出する感温素子としてショットキバリアダイオード43が同一基板上に設けられている。ショットキバリアダイオード43はアノード側がIGBT41のエミッタ端子に接続され、カソード側は後述する集積回路3内カレントミラー回路の基準側に接続される。
【0016】
次に図2のタイミングチャートを参照して、集積回路3の機能および本イグニッションシステム全体の点火動作について説明する。
【0017】
時刻t1においてECU1から集積回路3の入力端子に印加されるハイレベルの制御入力信号は、シュミットトリガ回路11によって波形整形された後、第1のPchMOS12をオフさせる。これにより、第2のPchMOS17および第3のPchMOS18で構成される第1のカレントミラー回路が動作し、出力電流Ig2が第1の抵抗23に通電されることでIGBT41のゲート駆動電圧が発生する。
【0018】
なお、前記第1のカレントミラー回路の基準側電流値Ig1は、定電流源19の出力電流値Ib1から、後述する電流制限回路の出力電流値If2と過熱保護回路の出力電流Is2を減じた電流値となる。この基準側電流Ig1に対し、前記第1のカレントミラー回路のミラー比に応じた電流Ig2が出力電流となる。
【0019】
ここで、一次側コイル61のインダクタンスと配線抵抗で決まる時定数に従って、図2のようなコレクタ電流Icが一次側コイル61およびIGBT41に流れる。
【0020】
次に時刻t2においてECU1からローレベルの制御入力信号が印加されると、前記第1のPchMOS12がオンすることで前記第1のカレントミラー回路が停止し、IGBT41のゲートに蓄積された電荷は前記第1の抵抗23を通じて極短い時間で放電されるのでIGBT41が遮断される。
【0021】
このとき、一次側コイル61によって、今まで流れていた電流を流し続けようとする向きに500V程度の高電圧がIGBT41のコレクタ端子に発生する。この電圧は点火コイル6の巻線比に応じて30kVまで昇圧され、二次側コイル62に接続された点火プラグ7にアーク放電を発生させる。
【0022】
次に時刻t3において、比較的長い通電時間となるハイレベル制御入力信号がECU1から印加される場合を説明する。
【0023】
先の説明と同様に、ECU1からのハイレベルの制御入力信号印加により、コレクタ電流Icは時刻t3より徐々に増加していくが、点火コイル6の巻線溶断やトランスの磁気飽和を防止するため、コレクタ電流Icが一定値以上にならないよう電流制限値が設定されている。
【0024】
コレクタ電流Icの制限は、以下のメカニズムで実現される。IGBT41のセンス電流Iesは集積回路3内の第2の抵抗24に通電され、IGBT41のコレクタ電流Icに応じた電圧が前記第2の抵抗24に発生する。この電圧はアンプ21によって第1の基準電圧源22の電圧Vref1と比較され、その差に応じた電流If1がV−I変換回路20によって出力される。この電流If1は第4のPchMOS13および第5のPchMOS14によって構成される第2のカレントミラー回路によってそのミラー比に応じた出力電流が電流制限信号If2として出力される。前記電流制限信号If2は、IGBT41のゲート駆動電圧を発生させる電流Ig2を減らす方向に働くため、ゲート電圧は低下しコレクタ電流Icの増加を妨げる。すなわち、コレクタ電流Icに関し系全体として負帰還動作するように働くため、コレクタ電流Icは所定の一定値に制限されることになる。
【0025】
時刻t4において、コレクタ電流Icが前記電流制限値に達したとき、IGBT41はゲート電圧が低下しており5極管動作している。すなわち、コレクタ電流Icが流れている状態でコレクタ電圧が十分低下しておらず、IGBT41にジュール損失が発生している状態にある。
【0026】
動作温度が高くなるとIGBT41の許容損失が低下するので、IGBT41を保護するために、温度に応じてジュール損失を抑制する過熱保護機能が必要である。以下にその過熱保護機能のメカニズムを説明する。
【0027】
半導体スイッチング素子4に搭載されたショットキバリアダイオード43のカソード側は集積回路3内の第6のPchMOS15及び第7のPchMOS15で構成される第3のカレントミラー回路の基準側に接続されている。また、前記第3のカレントミラー回路の出力電流Is2は前述の電流制限機能と同様に、IGBT41のゲート駆動電圧を発生させる電流Ig2を減らす方向に働く。
【0028】
ここで、ショットキバリアダイオードの逆方向飽和電流Isは、図3に示した温度特性グラフのとおり、約170℃を超えた付近で急激に上昇する。
【0029】
よって、前記ショットキバリアダイオード43と前記第6のPchMOS15および前記第7のPchMOS16で構成される前記第3のカレントミラー回路によって、動作温度が約170℃を超えるとゲート駆動電圧を下げてコレクタ電流Icを低下させるので、IGBT41のジュール損失を抑制する過熱保護機能が実現される。
【0030】
上記のメカニズムはゲート駆動電圧を発生させる電流Ig2を減らすという点で先の電流制限機能と共通する。換言すれば、上記過熱保護機能は、図4に示したとおり動作温度が約170℃以降になると電流制限値を通常動作時より下げる機能である、ということに他ならない。
【0031】
本実施例1における過熱保護機能は、あくまでIGBT41のコレクタ電流制限値を低下させるのであって、積極的にIGBT41を遮断するのではない。すなわち、ECU1が意図しないタイミングでの遮断はなく、別途ソフト遮断機能を設置しなくとも点火プラグ7の誤点火を防止することができる。
【0032】
動作温度が上昇し続ければ電流制限値は低下し続け、いずれは点火プラグ7をアーク放電させるだけのエネルギーを供給できなくなるが、一般的に動作温度の上昇に比べECU1の動作速度は極めて速い。そのため過熱保護が働き始めてから実際に失火するまでの時間的余裕があるので、ECU1が過熱保護による失火であることを検知し、適切な処置を行うまでの時間的余裕を充分とれることになる。
【実施例2】
【0033】
図5にこの発明に係るイグナイタ用電力半導体装置の第2の実施例を示す。図面において、同一の機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0034】
第2の実施例では、実施例1で半導体スイッチング素子4に搭載されていたショットキバリアダイオードを、集積回路3内に搭載することを特徴とする。イグナイタ用電力半導体装置5において、半導体スイッチング素子4と集積回路3は同一導体基板上にて近傍に配置しているので、両者の熱結合性がきわめて良好になる。そのため、半導体スイッチング素子4上に感温素子を搭載しなくても同等の効果が得られる。
【0035】
集積回路3内のショットキバリアダイオード25は、レイアウト上半導体スイッチング素子4に近い位置、例えば集積回路3のスイッチング素子4と対向する辺の近傍などに搭載されることがより望ましい。
【0036】
本実施例においては、実施例1において必要であったショットキバリアダイオード43の接続線やパッドを削減でき、半導体スイッチング素子4のレイアウトパターン効率も上がるほか、面積効率よく配置できるため、イグナイタ用電力半導体装置5を小型で安価に実現することができる。
【0037】
集積回路3内に感温素子であるショットキバリアダイオード25を搭載していることを積極的に利用することもできる。例えば、定電流源19を生成するために使用するダイオードを通常のPN接合型ではなく、ショットキバリアダイオードを用いることで、定電流源の温度特性を感温素子であるショットキバリアダイオード25の温度特性と合わせるようにしても良い。
【0038】
定電流源19にも温度特性を持たせることで、感温素子の温度特性と併せて過熱保護時の電流制限値の低下特性をより急峻にすることが出来る。同一集積回路3内においては素子間の特性マッチングは極めて高く取れるので、定電流源19と感温素子であるショットキバリアダイオード25の温度特性を高い精度で一致させることが可能である。
【実施例3】
【0039】
図6にこの発明に係るイグナイタ用電力半導体装置の第3の実施例を示す。実施例1、第2の実施例において、ショットキバリアダイオードの逆方向飽和電流の製造プロセスバラツキにより、過熱保護時の電流制限値について所望の低下特性が得られない場合がある。このバラツキを外部接続端子にて調整することで製品の歩留まり向上が実現できるほか、製品用途に応じた電流制限値減衰感度の調整も可能になる。
【0040】
図6に示した回路例では、出力電流値が異なるS1、S2、S3の3つの感温素子選択回路を設け、イグナイタ用電力半導体装置5の外部からそれぞれの感温素子出力の有効・無効を選択できるようにしている。
【0041】
S1〜S3の各感温素子選択回路内部には、ショットキバリアダイオード25が内蔵されており、それぞれのダイオードのサイズに二進重み付け(たとえば、S1ではサイズ1とすればS2はサイズ2、S3はサイズ4)をしている。さらに、外部端子を接地または開放することで、第8のPchMOS26をオンまたはオフさせ、各感温素子選択回路を有効・無効化する。
【0042】
これにより、S1〜S3の各感温素子の組合せで、ショットキバリアダイオードのサイズを0〜7までの8通りの中からの選択することが可能である。感温素子の選択は本実施例のようにイグナイタ用電力半導体装置5の外部から設定できるようにしても良いし、あるいは製造工程内でしか調整を行わないのであれば、外部に端子を設けず、集積回路3上に設けたS1〜S3のパッドと接地端子間のワイヤボンディングの有無で、各感温素子の有効・無効を選択するようにしても良い。
【実施例4】
【0043】
図7にこの発明に係るイグナイタ用電力半導体装置の第4の実施例を示す。実施例1で述べたとおり、動作温度が上昇し過熱保護が動作し始めた場合に、ECU1にその旨を伝達し、制御信号オン時間のテーブルデータを見直しエンジン出力を低下させる、などといった適切なフィードバック処置を行うことが望ましい。
【0044】
そこで本実施例は、過熱保護動作状態出力手段10を集積回路3内に設ける。感温素子であるショットキバリアダイオード25の逆方向飽和電流Is1を検出する前記第3のカレントミラー回路の出力側に第9のPchMOS40を接続し、出力電流Is3を第3の抵抗43に通電する。前記第3の抵抗43に発生する電圧と第2の基準電圧源42の電圧Vref2とを比較器41で比較し、その出力をECU1によってモニタ出来るようイグナイタ用電力半導体装置5の外部に出している。
【0045】
以上のように構成された第4の実施例のイグナイタ用電力半導体装置5により、ECU1は前記比較器41の出力によって、現在過熱保護動作しているか否かを随時把握することが出来るので、適切なフィードバック処置を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0046】
3.集積回路 4.半導体スイッチング素子 5.イグナイタ用電力半導体装置 6.点火コイル 10.エラー出力回路 15.第6のPchMOS 16.第7のPchMOS 25,43ショットキバリアダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点火コイルの一次側電流を通電・遮断する半導体スイッチング素子と、
前記半導体スイッチング素子を駆動制御する集積回路と、
前記半導体スイッチング素子の動作時温度を検出する検温素子と、
を有するイグナイタ用電力半導体装置であって、
前記集積回路は、前記検温素子で検出した温度が所定の設定温度以上であった場合に、検出温度に応じて前記半導体スイッチング素子に流れる電流を通常動作時より低い値に制限する過熱保護手段と、
を有することを特徴とするイグナイタ用電力半導体装置。
【請求項2】
前記感温素子は、前記半導体スイッチング素子上に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載のイグナイタ用電力半導体装置。
【請求項3】
前記感温素子は、前記集積回路上に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載のイグナイタ用電力半導体装置。
【請求項4】
前記感温素子は、ショットキバリアダイオードを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のイグナイタ用電力半導体装置。
【請求項5】
前記感温素子は、温度特性を外部から調整可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載のイグナイタ用電力半導体装置。
【請求項6】
前記過熱保護回路による電流低下が行われていることを示す信号を出力する過熱保護動作状態出力手段を有することを特徴とする、請求項1〜4いずれか一項に記載のイグナイタ用電力半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−124269(P2011−124269A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278422(P2009−278422)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)