説明

イソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体

本発明は、一般式I


を有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体またはその医薬的に許容され得る塩、それを含む医薬組成物、及び前記イソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体のTRPV1媒介障害(例えば、急性及び慢性疼痛障害、急性及び慢性神経障害性疼痛、急性及び慢性炎症性疼痛、呼吸器疾患及び下部尿路障害)を治療するための使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体、それを含む医薬組成物及び前記イソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体のTRPV1関連障害の治療における使用に関する。
【背景技術】
【0002】
カチオンチャネルの一過性受容体チャネルファミリー(TRPファミリー)に属する非選択的リガンド依存性カチオンチャネルであるバニロイド受容体(VR1またはTRPV1)は、皮膚、膀胱、気道及び胃腸管を含めた多くの組織を神経支配する小直径感覚ニューロンの末端で高度に発現する。より具体的には、TRPV1受容体は、一般的に侵害受容に関係している求心性神経のサブセットAδ及びC線維上に位置している(Mezeyら,Proc.Natl.Acad.Sci.,97,3655−3660,2000)。このチャネルを分子レベルで特性決定すると、このチャネルはホットチリペッパーの主たる刺激成分であるバニロイドカプサイシンの標的と同定された(Caterinaら,Nature,389,816−824,1997)。実際、カプサイシンに対する感受性が侵害受容器活性のマーカーとして長年使用されてきた。これらのポリモダール侵害受容器は化学、機械及び熱を含めた複数の有害な刺激により活性化される。TRPV1の機能特性の研究から、この受容体は熱刺激(>43℃)及び(カプサイシン及びエンドバニロイド(例えば、N−アラキドノイル−ドーパミン(NADA)及びリポキシゲナーゼ代謝物質)を含めた)化学物質による活性化、並びに酸性化による感作及び活性化を含めて侵害受容器に共通する多くの特性を共有していることが立証された。更に、(ATP及びブラジキニンを含めた)炎症メディエーターがインビトロでTRPV1を機能的に感作することが判明した。この証拠から、TRPV1が有害な刺激のポリモダール検出において不可欠な役割を有し、炎症性疼痛応答及び潜在的に末梢組織損傷の伝達に寄与していることが示唆される(DiMarzoら,Curr.Opin.Neurobiol.,12,372−379,2002において精査されている)。
【0003】
痛み刺激の検出におけるTRPV1の役割は遺伝子ノックアウトマウスのデータからも推測される。TRPV1欠損マウスは炎症傷害後挙動的熱痛覚過敏の発現の減衰を示している(Caterinaら,Science,288,306−313,2000;Davisら,Nature,405,183−187,2000)。これらの動物由来の小直径感覚ニューロンは熱及び酸刺激に対して変化した応答も示す。更に、動物モデルにおいて炎症及び神経損傷後にTRPV1の変化した発現及び/または機能活性が立証された(Amayaら,Brian Res.,963,190−196,2003;Rashidら,J.Pharm.Exp.Ther.,304,940−948,2003;Hong & Wiley,J.Biol.Chem.,280,618−627,2005)。
【0004】
痛覚伝達における役割に加えて、感覚神経の求心性及び遠心性機能及び非ニューロン細胞の機能の調節におけるTRPV1の役割についての証拠も増えつつある。実際、TRPV1 KOマウスにおいて低振幅のより高頻度、排尿に至らない膀胱収縮及び膀胱容量の増加を伴う変化した膀胱機能が観察された(Birderら,Nat.Neurosci.,5,856−860,2002)。これは、尿路上皮細胞で発現したニューロン性TRPV1及びTRPV1を伴い得る。よって、TRPV1活性を調節する物質が疼痛状態及び炎症を伴う他の疾患だけでなく、一次感覚線維の機能亢進を伴う状態(例えば、過活動膀胱及び切迫尿失禁)でも有用であることを示唆する明らかな証拠がある。
【0005】
イソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は国際特許出願WO 2007/067710(Amphora Discovery Corporation)においてTRPV1受容体のモジュレーターとして、TRPV1媒介障害の治療において、例えば急性及び慢性疼痛障害、急性及び慢性神経障害性疼痛、急性及び慢性炎症性疼痛、呼吸器疾患及び下部尿路障害の治療において有用であるとして開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2007/067710号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Mezeyら,Proc.Natl.Acad.Sci.,97,3655−3660,2000
【非特許文献2】Caterinaら,Nature,389,816−824,1997
【非特許文献3】DiMarzoら,Curr.Opin.Neurobiol.,12,372−379,2002
【非特許文献4】Caterinaら,Science,288,306−313,2000
【非特許文献5】Davisら,Nature,405,183−187,2000
【非特許文献6】Amayaら,Brian Res.,963,190−196,2003
【非特許文献7】Rashidら,J.Pharm.Exp.Ther.,304,940−948,2003
【非特許文献8】Hong & Wiley,J.Biol.Chem.,280,618−627,2005
【非特許文献9】Birderら,Nat.Neurosci.,5,856−860,2002
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
TRPV1媒介障害の治療において有用な別のより強力な化合物がまだ要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達するために、本発明は、一般式I
【0010】
【化1】

[式中、
はフェニルまたはピリジルであり、任意にハロゲン、(C1−4)アルキル及び(C1−4)アルキルオキシから選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記したアルキル及びアルキルオキシ基は任意にハロゲンで置換されており;
XはOまたはNRであり;
はHまたは(C1−8)アルキルであり、任意にOH、(C3−6)シクロアルキル、(C1−3)アルキルオキシ、(C1−3)アルキルSO、(C1−3)アルキルSO、CN、NR、COOR10または1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
は(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基は任意に(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキル、オキソ、OH、=NOH、COOR10またはCNで置換されており;或いは
はフェニルまたはピリジルであり、その各々はNR11、O及びSから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する5または6員飽和ヘテロ環式環に縮合していてもよく、その各々はNR、ハロゲン、OH、=NOH、オキソ、SH、(C1−3)アルキル、(C1−3)アルキルオキシまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく、各アルキル基は任意に1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
はR及びこれらが結合しているNと一緒に、任意にO及びSから選択される追加ヘテロ原子を含有する飽和4〜8員環を形成し、前記環は任意にオキソ、OH、COOR10またはCONHで置換されており;或いは
は(CH−Hetであり;
HetはNR11、O、S及びSOから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環であり、任意にOHまたはオキソで置換されており;
nは0、1または2であり;
は(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニルまたは(C2−8)アルキニルであり、その各々は任意にハロゲン、OHまたはフェニルで置換されており;或いは
は(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基はベンゾ基に縮合していてもよく、各シクロアルキル基はオキソ、=NOH、OH、COOR12、CN、(C1−3)アルキルまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく;或いは
はN、O、S及びSOから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環であり、任意にヒドロキシルまたはオキソで置換されており;或いは
はフェニルまたはピリジルであり、その各々はNR、O及びSから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する5または6員飽和ヘテロ環式環に縮合していてもよく、その各々はアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシイミノ、オキソ、メルカプト、(C1−3)アルキル、(C1−3)アルキルオキシまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく、各アルキル基は任意に1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
はN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する二環式ヘテロ芳香族環系であり、ヒドロキシ、アミノ、(C1−3)アルキルまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく;
はHまたは(C1−4)アルキルであり;或いは
はR及びこれらが結合しているNと一緒に、任意にO、S及びSOから選択される追加ヘテロ原子を含有する飽和4〜8員環を形成し、前記環は任意にオキソ、ヒドロキシイミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボキサミド、(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキルまたは(C1−3)アルキルオキシで置換されており;
存在する場合、RはHまたは(C1−4)アルキルであり;
存在する場合、RはHまたは(C1−4)アルキルであり;
はH、(C1−8)アルキル、(C3−10)シクロアルキル、COR13またはSO13であり;
及びRは独立してHまたは(C1−4)アルキルであり;或いは
及びRはこれらが結合しているNと一緒に、4〜7員飽和ヘテロ環式環を形成し;
10はHまたは(C1−4)アルキルであり;
11はHまたは(C1−4)アルキルであり;
12はHまたは(C1−4)アルキルであり;
13は(C1−6)アルキルである。]
を有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体またはその医薬的に許容され得る塩を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
式Iの定義中に使用されている用語(C1−3)アルキルは、1〜3個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基、例えばプロピル、エチル及びメチルを意味する。
【0012】
用語ヒドロキシ(C1−3)アルキルは、1〜3個の炭素原子を有し、1または2個のヒドロキシ基で置換されている分枝状または非分枝状アルキル基、例えば3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシエチルまたはヒドロキシメチルを意味する。
【0013】
式Iの定義中で使用されている用語(C1−4)アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基、例えばブチル、イソブチル、tert−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。
【0014】
用語ハロ(C1−4)アルキルは、1〜4個の炭素原子を有し、1〜3個のハロゲンで置換されている分枝状または非分枝状アルキル基を意味する。好ましいハロ(C1−4)アルキルはCFである。
【0015】
用語(C1−4)アルキルオキシ中、(C1−4)アルキルは上に定義した通りの意味を有する。
【0016】
用語ハロ(C1−4)アルキルオキシ中、ハロ(C1−4)アルキルは上に定義した通りの意味を有する。
【0017】
式Iの定義中で使用されている用語(C1−8)アルキルは、1〜8個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキル基、例えばオクチル、ヘキシル、ヘキシル、ペンチル、イソペンチル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。
【0018】
用語(C2−8)アルケニルは、2〜8個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルケニル基、例えばエテニル、プロペン−2−イル、2−メチル−プロペニル、ペンテン−4−イルを意味する。
【0019】
用語(C2−8)アルキニルは、2〜8個の炭素原子を有する分枝状または非分枝状アルキニル基、例えばエチニル、プロピン−2−イル、ペンチン−4−イル等を意味する。
【0020】
用語(C3−10)シクロアルキルは、3〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例えばシクロヘプチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル及びシクロプロピルを意味する。この用語には、二環式シクロアルキル基(例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−エニル、ビシクロ[2,2,2]オクタ−5−エニル)及び三環式アルキル基(例えば、アダマンチル等)も含まれる。
【0021】
用語(C3−8)シクロアルケニルは、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルケニル基、例えばシクロオクタ−3−イル、シクロヘキサ−3−イル及びシクロペンタ−2−イルを意味する。
【0022】
とR及びこれらが結合しているNと一緒の定義中で使用されている用語O、S及びSOから選択される追加ヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環の例は、N−モルホリニル、N−チオモルホリニル及びN−チアゾリジニルである。
【0023】
式IのRの定義中で使用されている用語O、S及びSOから選択されるヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環の例は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチエニル及びN−モルホリニルである。
【0024】
用語ハロゲンはF、Cl、BrまたはIを意味する。F及びClが好ましい。
【0025】
は任意にフルオロ、クロロ及びCFから選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルである式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体が好ましい。
【0026】
XはNRである式Iを有する化合物がより好ましい。
【0027】
本発明の1つの実施形態は、Rは任意にOH、(C3−6)シクロアルキル、(C1−3)アルキルオキシ、(C1−3)アルキルSO、(C1−3)アルキルSO、CN、NR、COOR10または1個以上のハロゲンで置換されている(C1−8)アルキルであり、或いはRは(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基は任意に(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキル、オキソ、OH、=NOH、COOR10またはCNで置換されている式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体に関する。
【0028】
本発明の更なる実施形態は、Rはヒドロキシまたはヒドロキシメチルで置換されているテトラヒドロピラニルまたは(C5−6)シクロアルキルである式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体に関する。
【0029】
本発明のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は有機化学の業界で通常公知の方法により製造され得る。
【0030】
本発明の化合物は、容易に入手し得る出発物質から以下の一般的手順を用いて製造され得る。典型的なまたは好ましい方法条件(すなわち、反応温度、時間、溶媒等)が示されている場合特に明記されていない限り他の方法条件も使用できることは自明である。
【0031】
最適反応条件は使用する特定の反応物質または溶媒により異なり得るが、前記条件はルーチンの最適化手順により当業者により決定され得る。標的化合物は以下のスキームに略述されている公知反応により合成される。生成物は公知の標準手順により単離、精製される。これらの手順には、非限定的に結晶化、カラムクロマトグラフィーまたはhplcが含まれる。
【0032】
以下のスキームは式Dを有する化合物の製造を説明する。
【0033】
【化2】

スキーム1において、式Cを有する化合物はスズキ反応(Chem.Rev.,95,2457−2483,1995)またはその改変を用いて製造され得る。式Bを有する化合物はボロン酸またはボロン酸エステルであり得、式Aを有する化合物はヘテロ芳香族ハライドであり得る。出発物質として役立つ式A及び式Bを有する化合物は市販されているかまたは当業界で公知の各種方法により製造され得る。
【0034】
【化3】

スキーム2において、式Eを有する化合物は、式Dを有する化合物を試薬(例えば、水中トリフルオロ酢酸)を用いて加水分解することにより製造され得る。式Fを有する化合物を製造するための次ステップは、離脱基Lを導入するために式Eを有する化合物を塩化チオニルで処理することによりなされ得る。式Gを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は、Lはハライドである式Fを有する化合物から、当業界で周知の1つ以上の標準の(ペプチド)カップリング試薬(例えば、O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ポリリン酸(PPA)または(ベンゾトリアゾル−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PYBOP))で処理し、更に適切なアミンNHRで処理することにより製造され得る(J.Am.Chem.Soc.,Vol.108,No.22,6950−6960,1986)。或いは、式Gを有する化合物は、式Eを有する化合物から、まず上に挙げた標準のカップリング条件で適切なアミンNHRを導入することにより式Hを有する化合物を得ることにより製造され得る。次いで、式Hを有する化合物中のヒドロキシを適切な塩基及び溶媒と一緒に試薬(例えば、メタンスルホニルクロリド)を用いて離脱基(例えば、メシレート)に変換することにより離脱基Lを導入し得る。次いで、式Gを有する化合物中の離脱基Lを適切なアミンNHRで置換すると、式Iを有する化合物を得ることができる。適当な溶媒は非プロトン性極性溶媒(例えば、DMFまたはアセトニトリル)であるが、他の溶媒を使用してもよい。tert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基を使用し得る。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から100℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。式Iを有する標的化合物は塩酸塩及びトリフルオロ酢酸塩のような各種塩の形態で存在し得る。
【0035】
【化4】

或いは、式Iを有する化合物は、式Dを有する化合物を適切なアミンNHRを用いて式Jを有する化合物に変換することにより製造され得る(スキーム3)。適当な溶媒は非プロトン性極性溶媒(例えば、DMFまたはアセトニトリル)であるが、他の溶媒を使用してもよい。tert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基を使用し得る。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から100℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。式Kを有する化合物は式Jを有する化合物を試薬を用いて加水分解することにより製造され得、試薬は例えば水酸化リチウムであるが、他のアルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム)も含まれ得る。式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は、式Kを有する化合物から、当業界で周知の1つ以上の標準の(ペプチド)カップリング試薬(例えば、O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ポリリン酸(PPA)または(ベンゾトリアゾル−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PYBOP))で処理し、更に適切なアミンNHRで処理することにより製造され得る(J.Am.Chem.Soc.,Vol.108,No.22,6950−6960,1986)。
【0036】
【化5】

式Iを有する化合物は更に、tert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基の存在下でそれぞれ適切な酸クロリドまたはスルホニルクロリドで処理することにより式L及びMを有する化合物に誘導体化され得る(スキーム4)。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から100℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。式Iを有する化合物は、適切なアルデヒドまたはケトン及び還元剤(例えば、ホウ水素化ナトリウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム)のような還元アミノ化条件を用いて式Nを有する化合物にも誘導体化され得る。
【0037】
【化6】

スキーム5において、式Oを有する化合物は、式Dを有する化合物を試薬(例えば、水中トリフルオロ酢酸)を用いて加水分解することにより製造され得る。式Pを有する化合物を製造するための次ステップは、式Oを有する化合物をtert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基の存在下で適切なアミンNHRで処理することによりなされ得る。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から200℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。
【0038】
【化7】

式Rを有する化合物は、式Qを有する化合物から、適当な塩基(例えば、ナトリウムエトキシド)の存在下でシュウ酸ジエチルと縮合させることにより製造され得る。出発物質として役立つ式Qを有する化合物は市販されているかまたは当業界で公知の各種方法により製造され得る。式Sを有する化合物は、式Rを有する化合物から、適当な溶媒中でヒドロキシルアミンで処理することにより製造され得る。式Tを有する化合物は、式Sを有する化合物から、ヘテロ環式環をハロゲン化するための当業界で周知の方法を用いて製造され得る。この方法は一般参考文献Davies,D.T.,Aromatic Heterocyclic Chemistry(Oxford University Press:Oxford 1995)に記載されている。式Uを有する化合物を製造するための次ステップは、式Tを有する化合物をtert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基の存在下で適当なアミンNHRで処理することによりなされ得る。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から200℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。式Vを有する化合物は、式Uを有する化合物から、リチウム化手順を用い、極性溶媒(例えば、DMF)の存在下でアルデヒドでアニオンをトラップすることにより製造され得る。或いは、アニオンをケトンでトラップすると、式Wを有する化合物が生ずる。次いで、式Iを有する化合物は、式Vを有する化合物から、適切なアルデヒドまたはケトン及び還元剤(例えば、ホウ水素化ナトリウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム)のような還元アミノ化条件を用いて誘導体化され得る。
【0039】
【化8】

式Yを有する化合物は、式Xを有する化合物をt−ブタノールと反応させることにより製造され得る。次いで、一般参考文献Davies,D.T.,Aromatic Heterocyclic Chemistry(Oxford University Press:Oxford 1995)に記載されているように式Yを有する化合物を適当な溶媒中でクロロオキシミド酢酸エチルと縮合させると、式Zを有する化合物を得ることができる。式AAを有する化合物は、式Zを有する化合物を試薬(例えば、水中トリフルオロ酢酸)を用いて加水分解することにより製造され得る。式BBを有する化合物を製造するための次ステップは、式AAを有する化合物をtert−アミン(例えば、トリエチルアミン)及びヘテロ芳香族塩基(例えば、ピリジン)のような塩基の存在下で適切なアミンNHRで処理することによりなされ得る。温度は通常加熱またはマイクロ波加熱を用いて0から200℃であり得、反応時間は1から30時間であり得る。式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は、式BBを有する化合物から、当業界で周知の1つ以上の標準の(ペプチド)カップリング試薬(例えば、O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、ポリリン酸(PPA)または(ベンゾトリアゾル−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PYBOP))で処理し、更に適切なアミンNHRで処理することにより製造され得る(J.Am.Chem.Soc.,Vol.108,No.22,6950−6960,1986)。
【0040】
式Iを有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体及びその塩は少なくとも1つのキラル中心を含み得、従ってエナンチオマー及びジアステレオマーを含めた立体異性体として存在し得る。本発明はその範囲に上記した立体異性体を含み、実質的に他のエナンチオマーを含まない、すなわち5%未満、好ましくは2%未満、特に1%未満しか他のエナンチオマーを会合していない式Iを有する化合物及びその塩の個々のR及びSエナンチオマーの各々、並びに実質的に等量の2つのエナンチオマーを含有するラセミ混合物を含めた任意の比率での前記エナンチオマーの混合物を含む。
【0041】
純粋な立体異性体を得るための不斉合成またはキラル分離方法、例えばキラル誘導を伴うまたは市販されているキラル基質からの合成、或いは立体異性体の例えばキラル媒体でのクロマトグラフィーを用いるまたはキラル対イオンとの結晶化による分離は当業界で周知である。
【0042】
本発明は、本明細書に記載されている誘導体と同一であるが、1個以上の原子が自然界に通常存在する原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子で置換されている本発明の同位体標識されているイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体も包含する。本発明の化合物に取り込まれ得る同位体の例には水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体(例えば、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F及び36Cl)が含まれる。
【0043】
式(I)を有するある同位体標識されている化合物(例えば、H及び14Cで標識されている化合物)は化合物及び/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。作成の容易さ及び検出可能性のためにトリチウム化同位体(すなわち、H)及び炭素−14同位体(すなわち、14C)が特に好ましい。更に、より重い同位体(例えば、重水素(すなわち、H))で置換すると、より高い代謝安定性により生ずるある治療上の利点(例えば、長いインビボ半減期及び少ない投与要件)が得られ得、よって幾つかの状況では好ましいことがある。式(I)を有する同位体標識されている化合物は、通常以下のスキーム及び/または実施例に開示されている手順と同様の手順に従って同位体標識されていない試薬を適切な同位体標識されている試薬に代えることにより製造され得る。
【0044】
医薬的に許容され得る塩は、式Iを有する化合物の遊離塩基を無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸及び硫酸)または有機酸(例えば、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、グリコール酸、コハク酸、プロピオン酸、酢酸及びメタンスルホン酸)で処理することにより得られ得る。
【0045】
本発明の化合物は、非溶媒和形態及び医薬的に許容され得る溶媒(例えば、水、エタノール等)との溶媒和形態で存在し得る。通常、溶媒和形態は本発明の目的で非溶媒和形態と均等であると見なされる。
【0046】
更に、本発明は、本発明のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体またはその医薬的に許容され得る塩を医薬的に許容され得る助剤及び任意に他の治療薬と混合して含む医薬組成物を提供する。用語「許容され得る」は、組成物の他の成分と相容性であり、そのレシピエントにとって有害でないことを意味する。組成物にはいずれも投与のための単位投与形態の経口、舌下、皮下、静脈内、硬膜外、鞘内、筋肉内、経皮、肺内、局所または直腸内投与等に適したものが含まれる。好ましい投与ルートは経口ルートである。
【0047】
経口投与の場合、活性成分はばらばらの単位(例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、溶液剤、懸濁液剤等)として提供され得る。
【0048】
非経口投与の場合、本発明の医薬組成物は1回投与用または複数回投与用容器の形態で、例えば所定量の注射液を例えば密封バイアル及びアンプル中に収容した形態で提供しても、使用直前に滅菌液体担体(例えば、水)を添加するだけですむ凍結乾燥状態で保存してもよい。
【0049】
例えば標準参考文献Gennaro、A.R.ら,Remington:The Science and Practice of Pharmacy(20版,Lippincott Williams & Wilkins,2000)に記載されているように、特にPart 5:Pharmaceutical Manufacturingを参照して、医薬的に許容され得る助剤と混合し、活性物質は固体投与単位(例えば、ピル剤、錠剤)に圧縮され、またはカプセル剤、座剤またはパッチ剤に加工され得る。医薬的に許容され得る液体を用いて、活性物質は流体組成物として、例えば溶液、懸濁液、エマルションの形態の注射製剤として、または鼻スプレーのようなスプレーとして適用され得る。
【0050】
固体投与単位を作成するためには、慣用の添加剤(例えば、増量剤、着色剤、高分子結合剤等)の使用が考えられる。通常、活性化合物の機能を妨げない医薬的に許容され得る添加剤を使用し得る。本発明の活性物質を固体組成物として投与し得る適当な担体には適当な量で使用されるラクトース、デンプン、セルロース誘導体等またはその混合物が含まれる。非経口投与のためには、医薬的に許容され得る分散剤及び/または湿潤剤(例えば、プロピレングリコールまたはブチレングリコール)を含有する水性懸濁液、等張性塩類溶液及び滅菌注射可能な溶液を使用し得る。
【0051】
更に、本発明は、先に記載した医薬組成物と該組成物に適した包装材料の組合せを含み、前記包装材料には組成物を先に記載した用途に使用するための使用説明書を含んでいる。
【0052】
本発明のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体は、ヒト組換えVR1受容体を安定的に発現しているチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いる蛍光をベースとするカルシウムフラックスアッセイにより測定して、バニロイド受容体(TRPV1またはVR1)で調節特性を有することが知見された。前記組換え細胞株の構築方法は当業界で周知である(Sambrookら,Molecular Cloning:a Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,2000)。
【0053】
よって、本発明の化合物はTRPV1媒介障害(例えば、急性及び慢性疼痛障害、急性及び慢性神経障害性疼痛、急性及び慢性炎症性疼痛、呼吸器疾患及び下部尿路障害)の治療において有用である。
【0054】
本発明の化合物はヒトに対して症状を軽減するのに十分な量及び十分な期間投与され得る。例えば、ヒトに対する用量レベルは0.001〜50mg/kg体重、好ましくは0.01〜20mg/kg体重の範囲であり得る。
【0055】
本発明を下記実施例により説明する。
【実施例】
【0056】
一般的方法
フラッシュカラムクロマトグラフィーはシリカゲルを用いて実施した。半分取高速液体クロマトグラフィー(半分取HPLC)は以下に略述する方法を用いて実施した:X−bridge(C18,5μm)19mm×50mm;8.5分間かけて10→100% アセトニトリル−水の勾配の後、100% アセトニトリルを1.5分間;0.1% アンモニアバッファー;17mL/分;215nmでUV検出。Waters Micromass ZQ。
【0057】
H NMR結合定数はHzで示す。
【0058】
実施例1
4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:4−メチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0059】
【化9】

5−ブロモ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(282mmol,66g)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(310mmol,58.9g)、炭酸カリウム(846mmol,117g)及びDME(1700ml)を攪拌し、窒素で15分間パージした。ここに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(5.64mmol,4.13g)を添加し、混合物を80℃に3時間加熱した。混合物をダイカライトを介して濾過し、DMEで洗浄し、濾液を減圧下で乾固させると、暗色残渣が残った。残渣をシリカゲルカラムに通し、50% DCM:ヘプタン、100% DCMで順次溶離させ、生成物を単離して、標記化合物(46.2%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):300.1。
【0060】
B:4−(ブロモメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エステル
【0061】
【化10】

四塩化炭素(30ml)中のN−ブロモスクシンイミド(12.03mmol,2.14g)及び4−メチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例1A:10.03mmol,3g)を還流下で攪拌しながら、UVランプを照射した。2時間後、反応混合物の色が橙色に変わった。溶媒を真空中で除去し、ジクロロメタンに取った。生じた固体(スクシンイミド)を濾別し、濾液を蒸発乾固した。5% MeOH:DCMで溶離させるカラムクロマトグラフィーにより精製を実施した。次ステップに移した(3.29g,87%、生成物:出発物質の2:1混合物)。
【0062】
C:4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
【0063】
【化11】

20ml容量のマイクロ波バイアルに4−(ブロモメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例1B:3.97mmol,1.5g)を装入し、水中トリフルオロ酢酸(25%v/v TFA:水=15ml)を添加した。懸濁液を150℃で15分間マイクロ波加熱した後、水で希釈した。生じた沈殿を濾別し、真空下50℃でオーブンを用いて一晩乾燥した。粗な生成物をシリカゲルカラムに装入し、5% MeOH:DCMで溶離させた。H NMRは生成物と前ステップからの加水分解された出発物質の2:1混合物を示した。次ステップ実施例1Dに移した(1.19g,86%,生成物:出発物質の2:1混合物)。
【0064】
D:4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド
【0065】
【化12】

4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例1C:1.18mmol,0.34g)をトルエン(2ml)中に含む攪拌懸濁液に塩化チオニル(2.86mmol,0.21ml,0.34g)及びDMF(1.180mmol,0.02ml)を添加した。反応混合物を90℃に4時間加熱した後、溶媒及び過剰の塩化チオニルを真空下で除去した。粗な物質を次ステップに移した。
【0066】
E:(1S,3R)−3−(4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル酢酸塩
4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド(実施例1D:1.18mmol,0.38g)及びトリエチルアミン(1.18mmol,0.16ml,0.12g)をトルエン中に含む攪拌溶液に(1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル酢酸塩(1.42mmol,0.22g)をトルエン溶液として添加した。6時間後、反応混合物をDCMと水に分配した。有機物を集め、真空中で濃縮して、粗な生成物を得た。次ステップに移した。
【0067】
F:4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0068】
【化13】

(1S,3R)−3−(4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド)シクロヘキシル酢酸塩(実施例1E:0.23mmol,100mg)、シクロプロピルアミン(2.25mmol,128mg)、DIPEA(0.90mmol,16mg)及びアセトニトリル(1ml)をバイアル中で合わせ、165℃で15分間マイクロ波処理した。LiOH(1M、0.5ml)を添加し、反応物を一晩攪拌した。反応混合物をDCMと水に分配した。有機物を真空中で濃縮し、残渣を分取LCMSにより精製して、標記化合物(10mg,11%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0069】
更に、ステップ実施例1Eにおいて(1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル酢酸塩の代わりに別のアミンを用いて実施例1の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0070】
実施例2
2A:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(((S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):480.5。
【0071】
2B:4−((シクロブチルメチルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0072】
2C:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソブチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0073】
2D:4−(((R)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0074】
2E:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((S)−テトラヒドロフラン−2−イル)メチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):468.5。
【0075】
2F:4−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0076】
2G:4−((シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):438.5。
【0077】
2H:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):496.5。
【0078】
2I:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):456.5。
【0079】
2J:4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):454.5。
【0080】
2K:4−(((S)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0081】
2L:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):454.5。
【0082】
2M:4−((シクロブチルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):438.5。
【0083】
2N:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピル(メチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0084】
2O:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):468.5。
【0085】
2P:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):495.5。
【0086】
2Q:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((メチル(2−(メチルスルホニル)エチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):504.5。
【0087】
2R:4−((4−カルバモイルピペリジン−1−イル)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):495.5。
【0088】
2S:4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0089】
2T:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0090】
2U:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):442.5。
【0091】
実施例3
N−シクロペンチル−4−(メチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:N−シクロペンチル−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0092】
【化14】

シクロペンチルアミン(5.22mmol,0.516ml,0.445g)、4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例1C:5.22mmol,1.5g)及びトリエチルアミン(15.67mmol,2.20ml,1.59g)をDCM(80mL)中に含む冷却(氷/水浴)溶液にシクロホス/PPA(EtOAc中50%)(7.83mmol,4.66ml,4.99g)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、炭酸ナトリウムを添加することにより反応物をクエンチし、生じた溶液を15分間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、疎水性フリットを介して濾過した後、DCM画分を減圧下で濃縮した。粗な生成物をシリカゲルカラムに装入し、5% MeOH:DCMで溶離させて、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):355.5。
【0093】
B:(3−(シクロペンチルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルメタンスルホン酸塩
【0094】
【化15】

ジクロロメタン中のN−シクロペンチル−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(3A:0.64mmol,0.23g)を氷浴を用いて冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.95mmol,0.07ml,0.11g)及びトリエチルアミン(1.27mmol,0.18ml,0.13g)を添加した。反応物を4時間かけて室温まで加温した。反応混合物を炭酸水素ナトリウムで洗浄し、有機物を疎水性フリットを介して濾過し、真空下で濃縮した。メシレート化合物とクロロ化合物の混合物(0.27g,100%)として次段階に移した。MS(ESI) m/z(M+H):433.5。
【0095】
C:N−シクロペンチル−4−(メチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0096】
【化16】

(3−(シクロペンチルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルメタンスルホン酸塩(実施例3B:0.12mmol,50mg)、DIPEA(0.46mmol,0.08ml,59.8mg)及びメチルアミン(1.16mmol,0.10ml,90mg)(40% 水)をアセトニトリル(1.0ml)中に含む溶液を165℃で900秒間マイクロ波加熱した。反応混合物をDCMと水に分配することにより反応混合物を後処理した。DCMを水で2回、次いでブラインで洗浄し、集めた有機物をMgSOで乾燥した。粗な生成物をSCXカラムに装入し、ジクロロメタン、メタノール、MeOH中2M NHで順次溶離させた。塩基性画分を濃縮し、蒸発乾固して、標記化合物(24.4mg,57%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):368.5。
【0097】
更に、メチルアミンの代わりに別のアミンを用いて実施例3の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0098】
実施例4
4A:N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):450.5。
【0099】
4B:N−シクロペンチル−4−((ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):431.5。
【0100】
4C:N−シクロペンチル−4−((4−フルオロベンジルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):462.5。
【0101】
4D:N−シクロペンチル−4−((1−メチル−1H−ピラゾル−3−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):434.5。
【0102】
4E:N−シクロペンチル−4−((イソブチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):410.5。
【0103】
4F:N−シクロペンチル−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0104】
4G:4−((シクロブチルメチルアミノ)メチル)−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):422.5。
【0105】
4H:N−シクロペンチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):438.5。
【0106】
4I:4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):444.5。
【0107】
4J:N−シクロペンチル−4−(((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0108】
4K:N−シクロペンチル−4−((シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):408.5。
【0109】
4L:N−シクロペンチル−4−((2−メチル−1−モルホリノプロパン−2−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):495.5。
【0110】
4M:N−シクロペンチル−4−((1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0111】
4N:N−シクロペンチル−4−((3−ヒドロキシ−3−メチルブチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0112】
4O:N−シクロペンチル−4−((2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):465.5。
【0113】
4P:N−シクロペンチル−4−(((2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0114】
4Q:N−シクロペンチル−4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):394.5。
【0115】
4R:2−((3−(シクロペンチルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルアミノ)プロパン酸メチル
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0116】
4S:N−シクロペンチル−4−(モルホリノメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0117】
4T:N−シクロペンチル−4−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):382.5。
【0118】
4U:N−シクロペンチル−4−((2−(メチルスルホニル)エチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):460.5。
【0119】
実施例5
(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:(S)−4−(ヒドロキシメチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例1D:5.22mmol,1.5g)及びトリエチルアミン(15.67mmol,2.20ml,1.59g)をDCM(80ml)中に含む冷却(氷/水浴)溶液にシクロホス/PPA(EtOAc中50%)(7.83mmol,4.66ml,4.99g)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。炭酸ナトリウムを添加することにより反応物をクエンチし、生じた溶液を15分間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、疎水性フリットを介して濾過した後、DCM画分を濃縮した。粗な生成物をシリカゲルカラムに装入し、5% MeOH:DCMで溶離させて、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):357.5。
【0120】
B:(S)−(3−(3−メチルブタン−2−イルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルメタンスルホン酸塩
【0121】
【化17】

DCM中の(S)−4−(ヒドロキシメチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例5A:2.60mmol,0.93g)を氷浴を用いて冷却し、メタンスルホニルクロリド(3.90mmol,0.30ml,0.45g)及びトリエチルアミン(5.20mmol,0.73ml,0.53g)を添加した。反応物を1.5時間攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウムで洗浄し、有機物を疎水性フリットを介して乾燥し、減圧下で濃縮して、標記化合物(1.12g)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):435.5。
【0122】
C:(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0123】
【化18】

(S)−(3−(3−メチルブタン−2−イルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルメタンスルホン酸塩(実施例5B:0.07mmol,30mg)、DIPEA(0.27mmol,0.05ml,35.7mg)及び4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(0.69mmol,120mg)をアセトニトリル(1ml)中に含む溶液を165℃で900秒間マイクロ波加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、水で2回洗浄した後、疎水性フリットを介して注いだ。粗な生成物をSCXカラムに装入し、DCM、MeOH及びMeOH中2M NHで順次溶離させた。粗な生成物を分取LCMS(塩基性)カラムに装入し、アセトニトリル:水で溶離させた。生成物を含有する画分をGene−vac蒸発システムを用いて蒸発乾固して、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):514.5。
【0124】
更に、4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミンの代わりに別のアミンを用いて実施例5の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0125】
実施例6
6A:(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−4−((ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):433.5。
【0126】
6B:(S)−4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):396.5。
【0127】
6C:N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0128】
6D:(S)−4−((3−フルオロベンジルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):464.5。
【0129】
6E:3−((3−((S)−3−メチルブタン−2−イルカルバモイル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−4−イル)メチルアミノ)ブタン酸エチル
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0130】
6F:(S)−4−((ジエチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):412.5。
【0131】
6G:4−(((R)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):442.5。
【0132】
6H:(S)−4−((4−フルオロフェニルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):450.5。
【0133】
6I:(S)−4−((シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):410.5。
【0134】
6J:(S)−4−((2−シクロプロピルエチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0135】
6K:(S)−4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):446.5。
【0136】
6L:(S)−4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0137】
6M:(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−4−((フェニルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):432.5。
【0138】
6N:N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−4−((3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):468.5。
【0139】
6O:(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):501.5。
【0140】
6P:(S)−4−((((1,5−ジメチル−1H−ピラゾル−3−イル)メチル)(メチル)アミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):478.5。
【0141】
6Q:(S)−4−((イソプロピル(メチル)アミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):412.5。
【0142】
6R:(S)−4−((シクロブチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):410.5。
【0143】
6S:(S)−4−((シアノメチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):395.5。
【0144】
6T:4−(((S)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):442.5。
【0145】
6U:(S)−4−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):442.5。
【0146】
6V:(S)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0147】
6W:(S)−4−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):384.5。
【0148】
6X:(S)−4−((1−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロパン−2−イルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):455.5。
【0149】
6Y:(S)−4−((2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):428.5。
【0150】
6Z:(S)−4−(((1−ヒドロキシシクロプロピル)メチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0151】
6AA:(S)−4−((メチルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):370.5。
【0152】
6AB:(S)−4−((2−イミノピリジン−1(2H)−イル)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):433.5。
【0153】
6AC:(S)−4−((2−イミノ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):501.5。
【0154】
6AD:4−((3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)メチル)−N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):454.5。
【0155】
実施例7
N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソブチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1s,4s)−4−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0156】
【化19】

4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド(実施例1D:1.60mmol,500mg)及びトリエチルアミン(1.60mmol,162mg)をDCM(10ml)中に含む溶液をDCM(5ml)中の(1S、4S)−4−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキサンアミン(1.93mmol,360mg)に添加し、室温で24時間攪拌した。次いで、反応混合物を水でクエンチした後、DCMを添加し、溶液を疎水性フリットを介して注いだ。有機層を集め、蒸発乾固した。次ステップに移した。MS(ESI) m/z(M+H):475.5。
【0157】
B:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソブチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0158】
【化20】

4−(クロロメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1s,4s)−4−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例7A:0.21mmol,100mg)、DIPEA(0.84mmol,0.14ml,109mg)及びイソブチルアミン(2.10mmol,0.21ml,154mg)をアセトニトリル(1ml)中に含む溶液を165℃で900秒間マイクロ波加熱した。反応混合物をDCM:水で希釈し、疎水性フリットを介して注いだ。粗な生成物をSCXカラムに装入し、DCM、MeOH、MeOH中2M NHで溶離させた。生成物画分を集め、蒸発乾固した。生じた残渣を1mlの溶媒(2:1:1 DMSO:水:アセトニトリル)中に溶解し、濾過し、分取LCMS(塩基性)により精製した。生成物画分を蒸発乾固して、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0159】
更に、イソブチルアミンの代わりに別のアミンを用いて実施例7の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0160】
実施例8
8A:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
【0161】
【化21】

MS(ESI) m/z(M+H):480.5。
【0162】
8B:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):542.5。
【0163】
8C:4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):474.5。
【0164】
8D:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):482.5。
【0165】
8E:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((2−メトキシ−2−メチルプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0166】
8F:4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
MS(ESI) m/z(M+H):454.5。
【0167】
8G:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピル(メチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0168】
8H:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0169】
8I:N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):468.5。
【0170】
実施例9
5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0171】
【化22】

2−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.21mmol,350mg)、5−ブロモ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(1.21mmol,282mg)及び炭酸カリウム(2.41mmol,334mg)をDME及び水中に含む懸濁液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.12mmol,139mg)を添加した。反応混合物をマイクロ波バイアル中に密封し、100℃で2時間加熱した(油浴)。反応混合物をEtOAc及び水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した後、25Mカラム、0〜40% EtOAc:ヘプタンを用いるSP4によるシリカゲルで精製して、所望生成物(51.2%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):318.5。
【0172】
B:4−(ブロモメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0173】
【化23】

N−ブロモスクシンイミド(6.43mmol,1.15g)、ペルオキシ安息香酸無水物(0.57mmol,0.13g)及び5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例9A:5.36mmol,1.7g)を丸底フラスコにおいてCCl(50ml)と一緒に合わせ、88℃で4時間還流した。反応混合物を真空下で濃縮し、新しいCClを添加し、更に0.5当量のN−ブロモスクシンイミドを添加した。反応混合物を88℃に4時間再加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をSP4(カラム)でシリカゲルカラムに通し、100% DCM→3% MeOH:DCMで溶離させて、標記化合物(95%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):396.5。
【0174】
C:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
【0175】
【化24】

2×25mlマイクロ波バイアルに4−(ブロモメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例9B:18.05mmol,7.15g)及び水中トリフルオロ酢酸(25%)を添加した。バイアルを密封し、150℃で15分間マイクロ波加熱した。反応混合物を水で希釈し、濾過した。黄色結晶性固体を真空下オーブン中で25時間乾燥した。次ステップに移した。MS(ESI) m/z(M+H):306.5。
【0176】
D:4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド
【0177】
【化25】

5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例9C:0.39mmol,120mg)をトルエン(1ml)及びDMF(1滴)中に含む懸濁液に塩化チオニル(0.94mmol,1.12mg)を添加した。懸濁液を90℃で4時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、褐色油状物を得た。これを次ステップに移した。MS(ESI) m/z(M+H):343.5。
【0178】
E:4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0179】
【化26】

4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド(実施例9D:0.30mmol,100mg)をDCM中に溶解し、(1R,3S)−3−アミノシクロヘキサノール(0.36mmol,42mg)を添加した。トリエチルアミン(0.61mmol,61mg)を添加し、生じた溶液を2時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、DCMを疎水性フリットを用いて分離した。DCM層を減圧下で濃縮し、粗な生成物をシリカゲルカラムに通し、DCM中0〜10% MeOHで溶離させて、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):421.5。
【0180】
F:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0181】
【化27】

マイクロ波バイアルにアセトニトリル中に溶解させた4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例9E:0.23mmol,100mg)及びDIPEA(0.28mmol,27mg)を添加し、次いで(S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン(0.48mmol,53mg)を添加した。バイアルを密封した後、165℃で15分間マイクロ波加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発乾固し、DCM中に再溶解し、水で洗浄し、疎水性フリットを用いて分離した。次いで、有機物を減圧下で蒸発させ、DMSO中に再溶解し、HPLC(酸性)により精製して、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):498.5。
【0182】
更に、(S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミンの代わりに別のアミンを用いて実施例9の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0183】
実施例10
10A:4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):472.5。
【0184】
10B:4−((2−シクロプロピルエチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0185】
10C:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソブチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):458.5。
【0186】
10D:4−((シクロプロピルメチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):456.5。
【0187】
10E:4−((シクロブチルメチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0188】
10F:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(((R)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):488.5。
【0189】
10G:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピルアミノ)メチル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):488.5。
【0190】
10H:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):473.5。
【0191】
10I:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):473.5。
【0192】
10J:4−((シクロブチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):500.5。
【0193】
10K:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):460.5。
【0194】
10L:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):513.5。
【0195】
10M:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):513.5。
【0196】
10N:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):488.5。
【0197】
実施例11
N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0198】
【化28】

4−(ブロモメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例1B:1.33mmol,500mg)をジクロロメタン中に溶解し、トリエチルアミン(2.65mmol,268mg)を添加した。0〜5℃に冷却し、イソプロピルアミン(1.33mmol,38mg)を一滴ずつ添加した。一晩攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液とEtOAcに分配した。有機相をNaSOで乾燥し、5% MeOH:DCMで溶離させるカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):357.5。
【0199】
B:4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
【0200】
【化29】

4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例11A:0.33mmol,118mg)をTHF(1ml)中に溶解し、LiOH(1M,0.49ml,0.49mmol)を添加した。2時間攪拌し、1M HClで酸性化し、生じた固体を濾過した。次いで、固体を真空下で乾燥して、標記化合物(64mg,59%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):329.5。
【0201】
C:N−((1S,4S)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0202】
【化30】

4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例11B:0.08mmol,27mg)、(1S,4S)−4−アミノシクロヘキサノール(0.08mmol,9.5mg)、HATU(0.11mmol,41mg)及びトリエチルアミン(0.66mmol,0.089ml)をDCM(1ml)中で室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、0〜100% DCM:EtOAcで溶離させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(18mg,51%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0203】
更に、(1S,4S)−4−アミノシクロヘキサノールの代わりに別のアミンを用いて実施例11の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0204】
実施例12
12A:(S)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):398.5。
【0205】
12B:(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)(4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−3−イル)メタノン
MS(ESI) m/z(M+H):412.5。
【0206】
12C:N−シクロペンチル−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):396.5。
【0207】
12D:(S)−N−sec−ブチル−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):384.5。
【0208】
12E:N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):420.5。
【0209】
12F:N−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0210】
12G:(R)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):398.5。
【0211】
12H:N−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):434.5。
【0212】
12I:4−((イソプロピルアミノ)メチル)−N−プロピル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):370.5。
【0213】
12J:(R)−N−(1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):414.5。
【0214】
12K:(4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾル−3−イル)(ピペリジン−1−イル)メタノン
MS(ESI) m/z(M+H):396.5。
【0215】
12L:N−イソブチル−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):384.5。
【0216】
12M:N−(1−シクロプロピル−3−ヒドロキシプロピル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):426.5。
【0217】
12N:N−((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):440.5。
【0218】
実施例13
N−シクロペンチル−4−((イソプロピル(メチル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0219】
【化31】

N−シクロペンチル−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例12C:0.17mmol,50mg)、ホルムアルデヒド(1.26mmol,0.095ml)、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.38mmol,80mg)、酢酸(2滴)及びアセトニトリル(3ml)をマイクロ波バイアル中に入れ、175℃で2100秒間マイクロ波処理した。反応混合物を水とDCMに分配し、有機層を集めた。有機物を真空中で濃縮し、残渣をSCXカラムにより精製して、標記化合物(26mg,50%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):410.5。
【0220】
更に、ホルムアルデヒドの代わりに別のアルデヒドを用いて実施例13の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0221】
実施例14
14A:N−シクロペンチル−4−((イソブチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0222】
14B:N−シクロペンチル−4−((イソプロピル(プロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):438.5。
【0223】
14C:N−シクロペンチル−4−(((シクロプロピルメチル)(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):450.5。
【0224】
14D:N−シクロペンチル−4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):424.5。
【0225】
14E:N−シクロペンチル−4−((イソプロピル(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):492.5。
【0226】
実施例15
N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピルメチルスルホンアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0227】
【化32】

N−シクロペンチル−4−((イソプロピルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例12C:0.13mmol,50mg)、メタンスルホニルクロリド(0.38mmol,0.03ml)及びトリエチルアミン(0.38mmol,0.05ml)をDCM(1ml)中で1時間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、0〜30% EtOAc:DCMで溶離させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(25mg,42%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):474.5。
【0228】
更に、メタンスルホニルクロリドの代わりに別のスルホニルクロリドまたは酸クロリドを用いて実施例15の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0229】
実施例16
16A:N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピルシクロプロパンスルホンアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):500.5。
【0230】
16B:N−シクロペンチル−4−((2,2,2−トリフルオロ−N−イソプロピルアセトアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):492.5。
【0231】
16C:N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピル−2−メチルブタンアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):480.5。
【0232】
16D:N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピルイソブチルアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):466.5。
【0233】
16E:N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピルシクロプロパンカルボキサミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):464.5。
【0234】
16F:N−シクロペンチル−4−((N−イソプロピルプロピオンアミド)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):452.5。
【0235】
実施例17
4−((2−シクロプロピルエチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0236】
【化33】

4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボニルクロリド(実施例9D:1.47mmol,500mg)をDCM(10ml)中に溶解し、(1S,3R)−3−アミノシクロヘキサノール(1.47mmol,169mg)を添加した。トリエチルアミン(2.94mmol,297mg)を添加し、生じた溶液を2時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、DCM層を疎水性フリットを用いて分離した。有機物を減圧下で濃縮し、粗な生成物をシリカゲルカラムに通し、0〜10% MeOH:DCMで溶離させて、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):421.5。
【0237】
B:4−((2−シクロプロピルエチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0238】
【化34】

マイクロ波バイアルにアセトニトリル中に溶解させた4−(クロロメチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例17A:0.23mmol,100mg)及びDIPEA(0.47mmol,61mg)を添加し、次いで2−シクロプロピルエタンアミン(0.23mmol,20mg)を添加した。バイアルを密封した後、165℃で15分間マイクロ波加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発乾固し、DCM中に再溶解し、水で洗浄し、疎水性フリットを用いて分離した。次いで、有機物を減圧下で蒸発させ、DMSO中に再溶解し、HPLC(酸性)により精製して、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):470.5。
【0239】
更に、2−シクロプロピルエタンアミンの代わりに別のアミンを用いて実施例17の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0240】
実施例18
18A:4−((エチル(イソプロピル)アミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):472.5。
【0241】
18B:4−((シクロプロピルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):442.5。
【0242】
18C:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((イソブチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):458.5。
【0243】
18D:4−((シクロブチルメチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):470.5
18E:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(((R)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):488.5。
【0244】
18F:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):500.5。
【0245】
18G:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):474.5。
【0246】
18H:4−((シクロブチルアミノ)メチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):456.5。
【0247】
18I:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(((R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):472.5。
【0248】
18J:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):460.5。
【0249】
18K:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−((メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)メチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):513.5。
【0250】
実施例19
N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0251】
【化35】

20ml容量のマイクロ波バイアルに4−(ブロモメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例1B:3.97mmol,1.5g)を添加し、水中トリフルオロ酢酸(25%v/v TFA:水=15ml)を添加した。懸濁液を150℃で15分間マイクロ波加熱した後、水で希釈した。生じた沈殿を濾別し、真空下50℃でオーブンを用いて一晩乾燥した。粗な生成物をシリカゲルカラムに装入し、5% MeOH:DCMで溶離させた。H NMRは標記化合物と実施例1Cの2:1 混合物を示した。次ステップに移した。
【0252】
B:N−((1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0253】
【化36】

アセトニトリルを収容しているマイクロ波バイアルに4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例19A:1.58mmol,500mg)を添加した。次いで、トリエチルアミン(3.17mmol,320mg)及び(1S,3R)−3−アミノシクロヘキサノール(1.58mmol,182mg)を順次添加し、生じた混合物を150℃で10分間加熱した。アセトニトリルをすべてのサンプルから減圧下で除去し、粗な残渣をDCMに取り、水で洗浄し、疎水性フリットを用いて分離した。DCM層を蒸発乾固し、粗な残渣を0〜10% MeOH:DCM、SP4上12Mシリカカートリッジを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):385.5。
【0254】
更に、(1S,3R)−3−アミノシクロヘキサノールの代わりに別のアミンを用いて実施例19の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0255】
実施例20
20A:(S)−4−(ヒドロキシメチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):357.5。
【0256】
20B:N−シクロペンチル−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):355.5。
【0257】
20C:4−(ヒドロキシメチル)−N−((1S,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):399.5。
【0258】
20D:(R)−N−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):359.5。
【0259】
20E:N−((1S,4S)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(ヒドロキシメチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):385.5。
【0260】
20F:4−(ヒドロキシメチル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):371.5。
【0261】
実施例21
(S)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0262】
【化37】

DCMを収容しているバイアルに5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(実施例9C:0.33mmol,100mg)、(S)−3−メチルブタン−2−アミン(0.33mmol,29mg)及びトリエチルアミン(0.66mmol,66.7mg)を添加した。溶液を5分間攪拌した後、シクロホス/PPA(EtOAc中50%)を添加した。反応混合物を1.5時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウムを添加してクエンチした。DCM層を疎水性フリットを用いて分離し、DCMを減圧下で除去した。残渣を酸性HPLCにより精製して、所望生成物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):375.5。
【0263】
更に、(S)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに別のアミンを用いて実施例21の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0264】
実施例22
22A:N−シクロペンチル−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):373.5。
【0265】
22B:(R)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):377.5。
【0266】
22C:5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−((1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):403.5。
【0267】
22D:(R)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)−N−(3−メチルブタン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):375.5。
【0268】
22E:N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−5−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−(ヒドロキシメチル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):395.5。
【0269】
実施例23
4−((シクロブチルアミノ)メチル)−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
A:2,4−ジオキソ−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ブタン酸エチル
【0270】
【化38】

ナトリウムエタノラート(266mmol,99ml,86g)を(乾燥)トルエン(415ml)中に含む溶液に窒素下<10℃でシュウ酸ジエチル(266mmol,36.1ml,38.8g)をゆっくり添加した。添加したら、生じた橙色溶液を氷浴から外し、30分間攪拌した。次いで、1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(266mmol,50g)を少しずつ添加した。非常に濃い橙色/褐色懸濁液が生じ、これを一晩攪拌した(機械的攪拌が必要)(注:攪拌を助けるために〜50mlのトルエンを添加した)。懸濁液を濾過し、生じた固体をトルエンで洗浄すると、黄色固体が生じた。これを200mlの2N HClを含有する水(1000ml)とジエチルエーテルに分配した。溶解したら、有機層を分離し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、乾固させると、黄色油状物が生じた。これを冷却して固化して、標記化合物を低融点の黄色/橙色固体(66g,86%)として得た。MS(ESI) m/z(M+H):289.5。
【0271】
B:5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0272】
【化39】

2,4−ジオキソ−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ブタン酸エチル(実施例23A:229mmol,66g)をヒドロキシルアミン塩酸塩(19.10g)と共にエタノール中に含む溶液を3時間還流させた。混合物を冷却し、1時間攪拌し、生じた綿毛状白色固体を濾過し、エタノールで洗浄し、真空下45℃でオーブンを用いて乾燥して、標記化合物を白色固体(51.2g)として得た。MS(ESI) m/z(M+H):286.5。
【0273】
C:4−ブロモ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
【0274】
【化40】

5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例23B:17.5mmol,5.0g)、N−ブロモスクシンイミド(21.0mmol,3.74g)、TFA(15ml)を合わせ、150℃で20分間マイクロ波処理した。反応混合物を水に注ぎ、生じた白色沈殿を濾過により集めて、所望生成物(6.1g,96%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):365.5。
【0275】
D:4−ブロモ−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0276】
【化41】

4−ブロモ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(実施例23C:2.75mmol,1.0g)及びシクロペンチルアミン(3.31mmol,281mg)を合わせ、180℃で30分間マイクロ波処理した。色が透明から褐色に変化した。反応混合物を水に注ぎ、生じた沈殿を濾過した。固体をシリカゲルカラムに通し、ヘプタン→40% EtOAc:ヘプタンで溶離させて、標記化合物を得た。MS(ESI) m/z(M+H):404.5。
【0277】
E:N−シクロペンチル−4−ホルミル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0278】
【化42】

THF(1ml)中の4−ブロモ−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例23D:0.248mmol,100mg)をアセトン/CO浴において冷却し、n−BuLi(0.55mmol,0.22ml)をゆっくり添加した。1.5時間攪拌した後、DMF(0.25mmol)を添加し、反応物をアセトン/CO冷却しながら2時間攪拌した。水を添加し、反応物を室温に戻した。ジエチルエーテルを添加し、有機相を分離した。有機物をMgSOで乾燥し、真空中で濃縮した。ヘプタン→30% EtOAc:ヘプタンで溶離させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、標記化合物(62mg,71%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):353.5。
【0279】
F:4−((シクロブチルアミノ)メチル)−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0280】
【化43】

N−シクロペンチル−4−ホルミル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例23E:0.085mmol,30mg)、シクロブチルアミン(0.85mmol,61mg)、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.26mmol,54mg)、酢酸(2滴)及びアセトニトリル(0.5ml)をバイアル中で合わせ、175℃で2100秒間マイクロ波処理した。反応混合物をDCMと水に分配し、有機相を集め、蒸発乾固させた。残渣を50% DCM:EtOAcで溶離させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(7mg,20%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):408.5。
【0281】
更に、シクロブチルアミンの代わりに別のアミンを用いて実施例23の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0282】
実施例24
N−シクロペンチル−4−((2−ヒドロキシエチルアミノ)メチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
MS(ESI) m/z(M+H):398.5。
【0283】
実施例25
N−シクロペンチル−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0284】
【化44】

THF(2.5ml)中の4−ブロモ−N−シクロペンチル−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド(実施例23D:0.62mmol,250mg)をアセトン/CO浴を用いて冷却し、n−BuLi(1.36mmol,0.62ml)をゆっくり添加した。0.5時間攪拌した後、アセトン(3.10mmol,0.23ml,180mg)を添加し、反応物をアセトン/CO冷却しながら2時間攪拌した。水を添加し、反応物を室温に戻した。ジエチルエーテルを添加し、有機相を分離した。有機物をMgSOで乾燥し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムに通し、50% DCM:EtOAcで溶離させて、標記化合物(15mg,6%)を得た。MS(ESI) m/z(M+H):383.5。
【0285】
更に、アセトンの代わりに別のケトンを用いて実施例25の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【0286】
実施例26
N−シクロペンチル−4−(1−ヒドロキシエチル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド
【0287】
【化45】

MS(ESI) m/z(M+H):369.5。
【0288】
実施例27
バニロイド受容体結合アッセイ
試験化合物をジメチスルホキシド中のストック溶液として調製し、幾つかのlog単位(100μM〜100pMの範囲)にわたって活性を検査した。IC50測定のために所要により化合物を更にアッセイバッファーで希釈した。
【0289】
ヒトVR1を発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞を10% FetalClone II(米国ユタ州ローガンに所在のHyclone)、1% GlutaMax(米国カリフォルニア州カールズバッドに所在のInvitrogen Corp.)、1% Pen/Strep(米国バージニア州ハーンドンに所在のMediatech,Inc.)及び0.4mg/ml G418(Mediatech)を補充したDMEM/F12 50/50 Mix(Mediatech)において増殖させた。アッセイの前日に、細胞を透明な底を有する384ウェルの組織培養用黒色プレート(米国ニューヨーク州コーニングに所在のCorning,Inc.)を用いて50μL/ウェルのG418非含有培地に10,000個の生細胞/ウェルで接種した。
【0290】
米国カリフォルニア州サニーベールに所在のMolecular Devices Corp.から市販されているFLIPR(登録商標)Calcium 3アッセイであるアッセイの当日に、平板培養培地を除去し、VR1バッファー(160mM NaCl,4.5mM KCl,10mM HEPES,10mM グルコース,2mM CaCl,1mM MgCl及び0.5mM プロベネシド)中で作成した25μl/ウェルの1× Calcium 3アッセイキット染料と交換した。室温で1時間温置した後、プレートをFLIPR(Molecular Devices,Corp.)に装入し、4% ジメチルスルホキシドを含有するVR1バッファー中の試験化合物(12.5μL)を添加し、アゴニスト活性をモニターするために細胞の蛍光のその後の変化を読み取る。化合物を添加してから10分後、プレートを再びFLIPRに再装入し、VR1バッファー中30nM カプサイシン(12.5μL)を添加し、アンタゴニスト活性をモニターするために細胞の蛍光のその後の変化を読み取る。このようにして、同一アッセイを使用して、試験化合物のアゴニスト活性及びアンタゴニスト活性の両方を評価した。
【0291】
本発明の化合物について上記したインビトロアッセイで測定した典型的なIC50値は10μM以下である。本発明の幾つかの実施形態の場合、IC50は100nMより下であることが判明した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I
【化1】

[式中、
はフェニルまたはピリジルであり、任意にハロゲン、(C1−4)アルキル及び(C1−4)アルキルオキシから選択される1〜3個の置換基で置換されており、前記したアルキル及びアルキルオキシ基は任意にハロゲンで置換されており;
XはOまたはNRであり;
はHまたは(C1−8)アルキルであり、任意にOH、(C3−6)シクロアルキル、(C1−3)アルキルオキシ、(C1−3)アルキルSO、(C1−3)アルキルSO、CN、NR、COOR10または1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
は(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基は任意に(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキル、オキソ、OH、=NOH、COOR10またはCNで置換されており;或いは
はフェニルまたはピリジルであり、その各々はNR11、O及びSから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する5または6員飽和ヘテロ環式環に縮合していてもよく、ならびにその各々はNR、ハロゲン、OH、=NOH、オキソ、SH、(C1−3)アルキル、(C1−3)アルキルオキシまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく、各アルキル基は任意に1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
はR及びこれらが結合しているNと一緒に、任意にO及びSから選択される追加ヘテロ原子を含有する飽和4〜8員環を形成し、前記環は任意にオキソ、OH、COOR10またはCONHで置換されており;或いは
は(CH−Hetであり;
HetはNR11、O、S及びSOから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環であり、任意にOHまたはオキソで置換されており;
nは0、1または2であり;
は(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニルまたは(C2−8)アルキニルであり、その各々は任意にハロゲン、OHまたはフェニルで置換されており;或いは
は(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基はベンゾ基に縮合していてもよく、ならびに各シクロアルキル基はオキソ、=NOH、OH、COOR12、CN、(C1−3)アルキルまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく;或いは
はN、O、S及びSOから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する飽和4〜8員ヘテロ環式環であり、任意にヒドロキシルまたはオキソで置換されており;或いは
はフェニルまたはピリジルであり、その各々はNR、O及びSから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する5または6員飽和ヘテロ環式環に縮合していてもよく、ならびにその各々はアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシイミノ、オキソ、メルカプト、(C1−3)アルキル、(C1−3)アルキルオキシまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく、各アルキル基は任意に1個以上のハロゲンで置換されており;或いは
はN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する二環式ヘテロ芳香族環系であり、ヒドロキシ、アミノ、(C1−3)アルキルまたはヒドロキシ(C1−3)アルキルで置換されていてもよく;
はHまたは(C1−4)アルキルであり;或いは
はR及びこれらが結合しているNと一緒に、任意にO、S及びSOから選択される追加ヘテロ原子を含有する飽和4〜8員環を形成し、前記環は任意にオキソ、ヒドロキシイミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルボキサミド、(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキルまたは(C1−3)アルキルオキシで置換されており;
存在する場合、RはHまたは(C1−4)アルキルであり;
存在する場合、RはHまたは(C1−4)アルキルであり;
はH、(C1−8)アルキル、(C3−10)シクロアルキル、COR13またはSO13であり;
及びRは独立してHまたは(C1−4)アルキルであり;或いは
及びRはこれらが結合しているNと一緒に、4〜7員飽和ヘテロ環式環を形成し;
10はHまたは(C1−4)アルキルであり;
11はHまたは(C1−4)アルキルであり;
12はHまたは(C1−4)アルキルであり;
13は(C1−6)アルキルである。]
を有するイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項2】
はフェニルである請求項1のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項3】
フェニルはフルオロ、クロロ及びCFから選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項2のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項4】
XはNRである請求項1から3のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項5】
は任意にOH、(C3−6)シクロアルキル、(C1−3)アルキルオキシ、(C1−3)アルキルSO、(C1−3)アルキルSO、CN、NR、COOR10または1個以上のハロゲンで置換されている(C1−8)アルキルであり;或いは
は(C3−10)シクロアルキル、(C3−8)シクロアルケニルまたは(C3−8)シクロアルキル(C1−3)アルキルであり、各シクロアルキル基は任意に(C1−3)アルキル、ヒドロキシ(C1−3)アルキル、オキソ、OH、=NOH、COOR10またはCNで置換されている請求項1から4のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項6】
はヒドロキシまたはヒドロキシメチルで置換されているテトラヒドロピラニルまたは(C5−6)シクロアルキルである請求項1から5のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体及び医薬的に適した助剤を含む医薬組成物。
【請求項8】
治療に使用するための請求項1から6のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項9】
急性及び慢性疼痛障害、急性及び慢性神経障害性疼痛、急性及び慢性炎症性疼痛、呼吸器疾患及び下部尿路障害の治療において使用するための請求項1から6のいずれか一項のイソオキサゾール−3−カルボキサミド誘導体。
【請求項10】
TRPV1媒介障害、例えば、急性及び慢性疼痛障害、急性及び慢性神経障害性疼痛、急性及び慢性炎症性疼痛、呼吸器疾患及び下部尿路障害、の治療用薬剤を製造するための請求項1から6のいずれか一項のイソオキサゾール−5−カルボキサミド誘導体の使用。

【公表番号】特表2012−517958(P2012−517958A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548393(P2011−548393)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/022869
【国際公開番号】WO2010/091009
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(512059936)エム・エス・ディー・オス・ベー・フェー (24)
【出願人】(509110622)フアーマコペイア・エル・エル・シー (8)
【Fターム(参考)】