説明

イプリフラボン含有直打錠剤

【課題】
イプリフラボン及びカルシウム化合物を高濃度含有し、直打法により製造可能であり、かつ良好な物性を有する錠剤を得ること。
【解決手段】
イプリフラボン及びカルシウム化合物を含有し、カルシウム化合物として少なくとも乳酸カルシウム又はその水和物を含有する直打錠剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有効成分の組合せを工夫することにより、直打法により製造可能な錠剤及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イプリフラボンはイソフラボンの誘導体であり、骨のカルシウムが血液中に溶け出すのを抑えたり、骨を丈夫にするカルシトニンの分泌を促進したりすることで、骨粗鬆症の症状を改善することが知られている。食品から自然に摂取できるイプリフラボンはごくわずかであるためイプリフラボンを含有する錠剤等により摂取することが望まれている。また、カルシウム化合物をイプリフラボン等のイソフラボン誘導体とともに摂取すると摂取したカルシウムの体内への吸収が促進されることが知られていることから、イプリフラボンにカルシウム化合物をさらに配合することにより、骨粗鬆症の症状の更なる改善が期待される(特許文献1を参照)。
【0003】
一方、イプリフラボンやカルシウム化合物の作用はマイルドであるため、1日の摂取量はイプリフラボンが約600mg/日、カルシウム化合物がカルシウム換算で約500mg/日と多量になる。これらの配合量のイプリフラボンとカルシウム化合物をできるだけ少ない錠剤で摂取することが、服用コンプライアンスの面から好ましいと思われるが、その場合,錠剤中に含まれるイプリフラボンやカルシウム化合物の量をできるだけ多くする必要がある。また、製造コストをできるだけ下げてより安価な製品を需用者に提供するという観点からは、製造工程が非常に簡略である直打法により錠剤を製造することが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−58452号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
イプリフラボンやカルシウムを錠剤中に高濃度含んだ錠剤を直打法により製造しようとした場合、打錠時に杵に粉末が付着したり、またはキャピングが発生したりするという製造上の問題が生じてしまう。本発明の課題は、上記問題点を解決し、直打法により製造可能であり、かつ良好な物性を有する錠剤を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが鋭意検討したところ、以外にも有効成分の1つであるカルシウム化合物を一定の組み合わせとすることにより、課題が解決することを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1)イプリフラボン及びカルシウム化合物を含有し、カルシウム化合物として少なくとも乳酸カルシウム又はその水和物を含有する直打錠剤、
(2)カルシウム化合物として、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム及びL−アスパラギン酸カルシウム又はそれらの水和物から選択される1種以上、並びに乳酸カルシウム又はその水和物を含有する、(1)に記載の直打錠剤、
(3)イプリフラボン及びカルシウム化合物を混合し、さらに滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム混合した後、得られた混合物を直接打錠することを特徴とする(1)〜(2)のいずれかに記載の直打錠剤の製造方法、
(4)イプリフラボン及びカルシウム化合物に、さらに結晶セルロース、軽質無水ケイ酸及びカルメロースカルシウムを混合することを特徴とする(3)に記載の直打錠剤の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
有効成分の1つであるカルシウム化合物を一定の組み合わせとすることにより、打錠時に杵に粉末が付着したり、またはキャピングが発生したりするという製造上の問題が改善し、硬度及び崩壊時間ともに優れた錠剤が得られた。
【発明を実施するための形態】
【0009】
イプリフラボンとは、イソフラボン誘導体として合成された経口用骨粗鬆症治療剤であり、白色〜帯黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、アセトニトリルにやや溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
【0010】
イプリフラボンの好ましい配合量は、素錠全体の5〜50質量%であり、好ましくは10〜30質量%である。
【0011】
カルシウム化合物とは、医薬品及び食品で使用可能な全ての天然カルシウム及びカルシウム塩から選ばれる1種以上を意味し、例えば、乳酸カルシウム、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、L−アスパラギン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、酢酸カルシウム、フッ化カルシウム、ステアリン酸カルシウム、カルメロースカルシウム、コハク酸カルシウム、グルクロン酸カルシウム、ボレイ末、卵殻カルシウム、魚骨粉カルシウム、真珠カルシウム、珊瑚カルシウム、魚燐片カルシウム、牛骨カルシウム、帆立貝殻カルシウム、及び焼成カルシウムから選ばれる1種以上を意味する。また、これらの塩の水和物も本願発明に含まれる。
【0012】
本発明における課題解決にあたって、錠剤中に乳酸カルシウム又はその水和物を含むことが必須である。ここで、乳酸カルシウム又はその水和物は、カルシウム換算量とした場合のカルシウム含有量が少ないため、錠剤中のカルシウム化合物は乳酸カルシウム又はその水和物単独ではなく、さらに他のカルシウム化合物をさらに配合することが好ましい。
【0013】
カルシウム化合物の好ましい配合量は、素錠全体の60〜90質量%であり、好ましくは70〜90質量%である。
【0014】
乳酸カルシウム又はその水和物の好ましい配合量は、素錠全体の5〜80質量%であり、好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは50〜70質量%である。
【0015】
イプリフラボン及びカルシウム化合物の好ましい配合量は、素錠全体の85質量%以上であり、好ましくは90質量%以上である。
【0016】
イプリフラボンと乳酸カルシウム水和物の錠剤中の配合比という観点からは、錠剤中の乳酸カルシウム水和物の量は、イプリフラボン1質量部に対して、2.5質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上である。
【0017】
1日の摂取量はイプリフラボンが約600mg/日、カルシウム化合物がカルシウム換算で約500mg/日が望ましく、錠剤中のカルシウム化合物の配合量は、カルシウム化合物中のカルシウム含有量に依存する。カルシウム換算量とした場合の、錠剤中の好ましいカルシウム量はイプリフラボン1質量部に対して、0.5〜2質量部、さらに好ましくは0.7〜1.2質量部である。
【0018】
カルシウム換算量とは、カルシウム化合物中のカルシウム含有量を意味する。
【0019】
例えば、
乳酸カルシウム水和物中のカルシウム量は乳酸カルシウム水和物全体の13.0質量%、
炭酸カルシウム中のカルシウム量は炭酸カルシウム全体の40.0質量%、
リン酸カルシウム中のカルシウム量はリン酸カルシウム全体の29.5質量%、
L−アスパラギン酸カルシウム中のカルシウム量はL−アスパラギン酸カルシウム全体の11.2質量%、
グルコン酸カルシウム中のカルシウム量はグルコン酸カルシウム全体の8.9質量%である。
【0020】
1日あたりのカルシウムの摂取量が決まれば、1日あたりのカルシウム化合物の配合量が決定する。
【0021】
本発明の直打錠剤は、錠剤として使用可能なあらゆる食品用成分(健康食品、栄養補助食品等を含む)及び医薬用成分を配合することが可能である。
【0022】
本発明の直打錠剤は、イプリフラボン及びカルシウム化合物を配合し、必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤等を混合して常法により製造することができる。例えば、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム、賦形剤として結晶セルロース、流動化剤として軽質無水ケイ酸、崩壊剤としてカルメロースカルシウムを使用することができる。
【0023】
直打錠剤とは、原料を混合し、造粒を行わずに混合粉末を打錠する直打法(直接打錠法)によって製造された錠剤を意味する。
【0024】
素錠とは、コーティングを施していない打錠後直後の錠剤を意味する。この素錠をそのまま錠剤とすることもできるし、糖衣コーティング等をさらに施した錠剤とすることもできる。
【0025】
本発明で配合する成分はそれぞれ固形製剤の製造時に通常使われる成分であるが、高濃度の有効成分を配合した際にも直打法で製造することができるという効果は本発明のカルシウム化合物を組み合わせた際に特異的に可能になったことである。
【0026】
本発明における直打錠剤の好ましい物性とは、一定の硬度を有し、且つ崩壊時間の早い状態を意味する。
【0027】
ここで、一定の硬度とは、錠剤の錠径により異なるが、例えば9mmφの錠剤の場合、好ましくは80N以上であり、さらに好ましくは98N以上である。
【0028】
ここで、早い崩壊時間とは、6錠の崩壊時間を第15改正日本薬局方一般試験法崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(NT−20H、富山産業社製)を用いて測定し、その平均値が好ましくは60分以内、さらに好ましくは30分以内である。
【実施例】
【0029】
以下に、実施例、比較例及び試験例等を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
(製造例1)
実施例1及び比較例1
イプリフラボン、乳酸カルシウム水和物、炭酸カルシウムを表1記載の1錠あたりの割合で秤量し、ビニール袋中で混合後、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを表1記載の1錠あたりの割合で添加し、30メッシュの篩で整粒して打錠用顆粒を得た。打錠用顆粒を単発式打錠機(HANDTAB−200、市橋精機社製)によって、圧縮圧9.8kN、9mmφ、2段R面の杵を用いて打錠して1錠あたり330mgの錠剤を得た。
(試験例1)
実施例1及び比較例1で得られた錠剤各10錠の硬度を錠剤硬度計(Schleunieger-8M,Schleunieger社製)を用いて測定し、各平均値を錠剤硬度とした。また、実施例1及び比較例1で得られた錠剤各6錠の崩壊時間を第15改正日本薬局方一般試験法崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(NT−20H、富山産業社製)を用いて測定し、各平均値を崩壊時間とした。目視により打錠時のキャッピングの有無、打錠後の杵及び臼への付着の有無を確認した。各錠剤の錠剤硬度、崩壊時間及び付着の有無を表2に示す。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
イプリフラボンに炭酸カルシウムを添加した比較例1では、キャッピングが発生した。得られた錠剤は、硬度が低く崩壊時間も90分以上であった。それに対して、イプリフラボンに炭酸カルシウム、乳酸カルシウム水和物を添加した実施例1及び2では、著しい改善効果が認められ、付着やキャッピングが生じることなく、目標硬度以上かつ崩壊時間の早い錠剤を得ることができた。
【0033】
(製造例2)
イプリフラボン、乳酸カルシウム水和物、リン酸水素カルシウムを表3記載の1錠あたりの割合で秤量し、ビニール袋中で混合後、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを表3に記載の1錠あたりの割合で添加し、30メッシュの篩で整粒して打錠用顆粒を得た。打錠用顆粒を単発式打錠機(HANDTAB−200、市橋精機社製)によって、圧縮圧9.8kN、9mmφ、2段R面の杵を用いて打錠して1錠あたり330mgの錠剤を得た。
(試験例2)
実施例3、4及び比較例2〜4で得られた錠剤各10錠の硬度を錠剤硬度計(Schleunieger-8M,Schleunieger社製)を用いて測定し、各平均値を錠剤硬度とした。また、実施例3、4及び比較例2〜4で得られた錠剤各6錠の崩壊時間を第15改正日本薬局方一般試験法崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(NT−20H、富山産業社製)を用いて測定し、各平均値を崩壊時間とした。打錠後の杵及び臼を目視により、付着の有無を確認した。各錠剤の錠剤硬度、崩壊時間及び付着の有無を表4に示す。
【0034】
【表3】

【0035】
【表4】

【0036】
イプリフラボンにリン酸水素カルシウムを添加した比較例2では、付着やキャッピングは見られなかったものの、崩壊時間が90分以上であった。また、乳酸カルシウム水和物をイプリフラボンと同量添加した比較例3及びイプリフラボンの2.5倍量添加した比較例4では、崩壊時間が60分以上であった。それに対して、乳酸カルシウム水和物を増量して添加した実施例3及び実施例4では、著しい改善効果が認められ、付着が生じることなく、崩壊時間の早い錠剤を得ることができた。
【0037】
(製造例3)
イプリフラボン、乳酸カルシウム水和物、L-アスパラギン酸カルシウムを表5記載の1錠あたりの割合で秤量し、ビニール袋中で混合後、滑沢剤としてとしてステアリン酸マグネシウムを表5に記載の1錠あたりの割合で添加し、30メッシュの篩で整粒して打錠用顆粒を得た。打錠用顆粒を単発式打錠機(HANDTAB−200、市橋精機社製)によって、圧縮圧9.8kN、9mmφ、2段R面の杵を用いて打錠して1錠あたり330mgの錠剤を得た。
(試験例3)
実施例5及び比較例5、6で得られた錠剤各10錠の硬度を錠剤硬度計(Schleunieger-8M,Schleunieger社製)を用いて測定し、各平均値を錠剤硬度とした。また、実施例5及び比較例5、6で得られた錠剤各6錠の崩壊時間を第15改正日本薬局方一般試験法崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(NT−20H、富山産業社製)を用いて測定し、各平均値を崩壊時間とした。目視により打錠時のキャッピングの有無、打錠後の杵及び臼への付着の有無を確認した。各錠剤の錠剤硬度、崩壊時間及び付着の有無を表6に示す。
【0038】
【表5】

【0039】
【表6】

【0040】
イプリフラボンにL−アスパラギン酸カルシウムを217.8mg添加した比較例5では、著しい付着の発生により打錠することができなかった。またL−アスパラギン酸カルシウムを287.1mg添加した比較例6では、キャッピングが発生し打錠することができなかった。それに対して、イプリフラボンにL−アスパラギン酸カルシウム、乳酸カルシウム水和物を添加した実施例5では、著しい改善効果が認められ、付着やキャッピングが発生することなく、硬度、崩壊時間ともに優れた錠剤が得られた。
【0041】
(製造例4)
イプリフラボン、乳酸カルシウム水和物、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、L−アスパラギン酸カルシウム、賦形剤(結晶セルロース)、流動化剤(軽質無水ケイ酸)、崩壊剤(カルメロースカルシウム)を表7記載の1錠あたりの割合で秤量し、ビニール袋中で混合後、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムを表7記載の1錠あたりの割合で添加し、30メッシュの篩で整粒して打錠用顆粒を得た。打錠用顆粒をロータリー式打錠機(バーゴ19、菊水製作所社製)によって、回転数30rpm、圧縮圧9.8kN、9mmφ、2段R面の杵を用いて打錠して1錠あたり330mgの錠剤を得た。
(試験例4)
実施例6〜8及び比較例7〜9で得られた錠剤各10錠の硬度を錠剤硬度計(Schleunieger-8M,Schleunieger社製)を用いて測定し、各平均値を錠剤硬度とした。また、実施例6〜8及び比較例7〜9で得られた錠剤各6錠の崩壊時間を第15改正日本薬局方一般試験法崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(NT−20H、富山産業社製)を用いて測定し、各平均値を崩壊時間とした。目視により打錠時のキャッピングの有無、打錠後の杵及び臼への付着の有無を確認した。各錠剤の錠剤硬度、崩壊時間及び付着の有無を表8に示す。
【0042】
【表7】

【0043】
【表8】

【0044】
イプリフラボンに炭酸カルシウムを211.9mg添加した比較例7では、ホッパーからの打錠用顆粒の供給がされず,また著しい付着の発生により打錠することができなかった。イプリフラボンにリン酸水素カルシウムを226.8mg添加した比較例8では、打錠することはできたが、回転盤や杵及び臼への付着が発生し,崩壊時間が遅くなった。イプリフラボンにL−アスパラギン酸カルシウムを271.7mg添加した比較例9では、著しい付着の発生により打錠することができなかった。それに対して、イプリフラボンに炭酸カルシウム、乳酸カルシウム水和物を添加した実施例6では、著しい改善効果が認められ、付着やキャッピングが発生することなく、硬度、崩壊時間ともに優れた錠剤が得られた。同様に、イプリフラボンにリン酸水素カルシウム、乳酸カルシウム水和物を添加した実施例7及びイプリフラボンにL−アスパラギン酸カルシウムを添加した実施例8においても、著しい改善効果が認められ、付着やキャッピングが発生することなく、硬度、崩壊時間ともに優れた錠剤が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明により、イプリフラボン及びカルシウム化合物を高濃度含有し、直打法により製造可能であり、かつ良好な物性を有する錠剤を提供することが可能となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イプリフラボン及びカルシウム化合物を含有し、カルシウム化合物として少なくとも乳酸カルシウム又はその水和物を含有する直打錠剤。
【請求項2】
カルシウム化合物として、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム及びL−アスパラギン酸カルシウム又はそれらの水和物から選択される1種以上、並びに乳酸カルシウム又はその水和物を含有する、請求項1に記載の直打錠剤。
【請求項3】
イプリフラボン及びカルシウム化合物を混合し、さらに滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム混合した後、得られた混合物を直接打錠することを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の直打錠剤の製造方法。
【請求項4】
イプリフラボン及びカルシウム化合物に、さらに結晶セルロース、軽質無水ケイ酸及びカルメロースカルシウムを混合することを特徴とする請求項3に記載の直打錠剤の製造方法。

【公開番号】特開2011−236206(P2011−236206A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88903(P2011−88903)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】