説明

イベント情報通知装置およびイベント情報通知制御方法

【課題】ユーザの嗜好に適合するコンテンツ情報を提供し続けていると、ユーザは飽きてしまう。
【解決手段】アクティビティ情報受信部と、イベント条件記憶部と、イベント情報検索部と、イベント情報送信部とを備えるイベント情報通知装置が提供される。アクティビティ情報受信部は、ユーザ端末を所持するユーザのアクティビティ情報を受信する。イベント条件記憶部は、アクティビティ情報に関する条件を、ユーザに対するイベント情報と関連付けて、記憶する。イベント情報検索部は、イベント条件記憶部に記憶されている条件のうち、アクティビティ情報受信部が受信したアクティビティ情報により成立した条件を検出し、成立した条件と関連付けられているイベント情報を検索する。イベント情報送信部は、イベント情報検索部により検索されたイベント情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者のアクティビティ情報を受信すると、アクティビティ情報に応じてイベント情報を送信するイベント情報通知装置、イベント情報通知システム、イベント情報通知制御方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットに代表されるネットワークを介し、様々なコンテンツ、例えばゲーム、音楽、映像、広告などがユーザに向けて大量に配信されている。このようにコンテンツが大量に提供される状況にあっては、ユーザの状況に合わせたコンテンツを選択して配信することが望まれる。
【0003】
ユーザの状況に合わせたコンテンツの提供を行なう技術として、例えば、ユーザの嗜好に適合したコンテンツ情報を提供する技術が知られている(特許文献1参照。)。この技術では、情報を提供する側がユーザの嗜好を予め取得しておき、ユーザが検索エンジンにキーワードを入力すると、入力されたキーワードを、ユーザの嗜好に合うように拡張し、ユーザの嗜好に適したコンテンツ情報が検索される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−310094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザの嗜好に適合するコンテンツ情報を提供し続けていると、ユーザは同じようなコンテンツ情報に接することになり、飽きてしまう。このため、そのようなシステムを使用しなくなってしまう。したがって、嗜好というユーザが能動的に意識しているものに適合するコンテンツ情報ではなく、ユーザが無意識に意識しているコンテンツ情報を提供することが重要となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態として、アクティビティ情報受信部と、イベント条件記憶部と、イベント情報検索部と、イベント情報送信部とを備えるイベント情報通知装置が提供される。アクティビティ情報受信部は、ユーザ端末を所持するユーザのアクティビティ情報を受信する。イベント条件記憶部は、アクティビティ情報に関する条件を、ユーザに対するイベント情報と関連付けて、記憶する。イベント情報検索部は、イベント条件記憶部に記憶されている条件のうち、アクティビティ情報受信部が受信したアクティビティ情報により成立した条件を検出し、成立した条件と関連付けられているイベント情報を検索する。イベント情報送信部は、イベント情報検索部により検索されたイベント情報を送信する。
【0007】
アクティビティ情報受信部が受信するアクティビティ情報は、ユーザ端末の備えるセンサー、操作部のいずれか一以上が検出したユーザの行動に関する情報であってもよい。
【0008】
イベント条件記憶部がアクティビティ情報に関する条件と関連付けて記憶しているイベント情報は、ユーザの行動に伴って変化する状況下において、次にユーザが行なう行動を表わす情報であってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザのアクティビティに応じた情報を提供することが可能となり、提供された情報により、ユーザのアクティビティを変化させることができる。また、ユーザがゲームなどのコンテンツを利用しなくなることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知システムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知システムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るページ構成の一例図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るユーザ端末の表示の一例図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置の機能ブロック図である。
【図6】(a)は、本発明の一実施形態に係るアクティビティ情報の一例図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るアクティビティ情報の一例図である。
【図7】(a)は、本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置に記憶されるテーブルの一例図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置に記憶されるテーブルの一例図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置における処理のフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置を実現するための計算機の機能ブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置の機能ブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置に記憶されたアクティビティ情報の履歴の一例図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るイベント情報通知装置が記憶するイベント条件とイベント情報のテーブルの一例図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、実施形態として図面を参照しながら説明を行なう。なお、本発明は、以下に説明される実施形態に限定されることはなく、要旨の範囲内において種々に変形して実施することが可能である。
【0012】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るイベント情報通知システムの機能ブロック図の一例を示す。イベント情報通知システム100は、ユーザ端末101と、イベント情報通知装置102とがインターネットなどのネットワーク103を介して双方向に通信可能となっている。図1では、ユーザ端末101は1台しか示されていないが、通常は複数台のユーザ端末がイベント情報通知装置102と通信が可能である。また、複数のイベント情報通知装置102がネットワーク103に接続されていてもよい。
【0013】
ユーザ端末101は、ネットワーク103を介して、イベント情報通知装置102へアクティビティ情報を送信する。アクティビティ情報とは、ユーザ端末101のユーザの行動(アクティビティ)に関する情報である。また、ユーザ端末101のユーザとは、ユーザ端末を所持しているユーザである。アクティビティ情報を、別の面から定義すると、ユーザの行動が原因となって変化する情報と定義できる。例えば、ユーザが移動という行動を行なうことにより変化する位置情報や、変化する加速度、周囲の変化する気温、気圧、ユーザの体温、脈拍などをアクティビティ情報とすることができる。また、ユーザ端末101をユーザが操作したことを示す情報もアクティビティ情報とすることができる。例えば、ユーザがユーザ端末101の操作部として備えているボタンの押下やディプレイへのタッチなどの操作などの行動を行なうことにより、ユーザ端末101の状態や、ユーザ端末101と通信しているサーバ装置の状態が変化し、そのように変化する情報をアクティビティ情報とすることができる。
【0014】
また、アクティビティ情報が生成され送信されるためにユーザ端末101は、種々のセンサーを備えることができる。例えば、現在の位置情報を検出するためのGPS(Global Positioning System)のセンサーが備わっていてもよい。あるいは、ユーザ端末101が基地局と無線通信を行なう場合には、GPSのセンサーを備える代わりには、ユーザ端末101は、基地局との通信により、基地局に対する相対的な位置と基地局の識別情報とを検出するようになっていてもよい。
【0015】
また、ユーザ端末101は、加速度センサーを備えることができる。加速度センサーにより、例えば、ユーザ端末101を所持しているユーザの姿勢の変化や、歩行することなどによるユーザの移動などを検出することができる。特に歩行の場合には、加速度センサーが検出する加速度が周期的に変化するので、ユーザが何歩歩いたかを検出することができる。また、加速度変化の周期を検出することにより、ユーザの疲労の度合いを検出することもできる。
【0016】
また、ユーザ端末101は、温度センサーや圧力センサーなどを備えることができる。温度センサーや圧力センサーにより、ユーザ端末101を所持するユーザの周囲の状況を検出することができる。また、温度センサーは、気温を測定するものに限られることはない。例えば、ユーザがユーザ端末101を手で握った場合や肌に接触させた場合の手や肌の表面の温度を検出するようになっていてもよい。これにより、例えばユーザの体温を検出することができる。圧力センサーは、気圧を測定するものでもよいし、ユーザの血管の拍動を検出するものであってもよい。
【0017】
また、ユーザ端末101は、センサー以外にも、他人とのコミュニケーションをとる手段を備えることができる。例えば、他人に電話を掛ける手段、メールを送受信する手段、ウェブサーバなどにアクセスする手段が備わっていてもよい。これらの手段を制御するために、ボタンの押下やディプレイへのタッチなどの操作が行なわれる。
【0018】
ユーザ端末101は、アクティビティ情報104をイベント情報通知装置102へネットワーク103を介して送信する。アクティビティ情報104の例としては、センサーの検出した測定値や他人とのコミュニケーションをとる手段に対する操作に関する情報がある。
【0019】
イベント情報通知装置102は、後に説明するように、アクティビティ情報104に関する条件を、イベント情報と関連付けて、記憶装置に記憶している。なお、以下では、イベント情報に関連付けられて記憶装置に記憶されている条件をイベント条件という。イベント情報通知装置102は、ユーザ端末104からアクティビティ情報104を受信すると、成立したイベント条件が有るかどうかを検出し、成立したイベント条件が有る場合には、そのイベント条件に関連付けて記憶されているイベント情報105を記憶装置などから読出すことにより検索し、検索されたイベント情報105を、ネットワーク103を介してユーザ端末101に向けて送信する。
【0020】
イベント情報とは、ユーザに対するイベントに関する情報である。ユーザに対するイベントとは、ユーザに提供され利用などの機会が与えられるイベントである。イベントとは、何らかの行動を行なうことができる状況である。例えば、ユーザがある行動を行なうことによりユーザに与えられる報酬に関する情報や、ある行動を行なった後における状況下においてユーザが選択する機会が与えられる行動に関する情報である。選択する機会が与えられる行動は、その状況下でユーザが行なわなければならない行動や、行なうことが好ましい行動や、行なわないことが好ましい行動や、行なってはならない行動である。イベント情報の例としては、あるゲームのプレイを開始または終了することによってしか入手できないアイコン情報や、ある行動によりある場所に接近した場合、次に、その場所からどこへ向けて移動することができるのか、その場所に居る誰とコミュニケーションを取れることができるのか、その場所に居てどのようなURL(Uniform Resource Locator)で示されるコンテンツ情報にアクセスすることができるのか、などを示す情報である。
【0021】
イベント情報のより詳細な例示を行なうと次のようになる。ユーザが特定の場所に居るという条件が、その特定の場所でプレイできるオンラインゲームのURLがイベント情報と関連付けて記憶されているとする。そのようなオンラインゲームは、例えば、その特定の場所から見える景色に関する質問に答えるゲームのような、特定の場所と内容が関連するゲームである。また、その特定の場所がモチーフとして用いられているゲームも一例として挙げることができる。また、ゲームサーバ装置の運営者が任意に選択したオンラインゲームであってもよい。ユーザがそのオンラインゲームを終了したときの成績が所定の値以上であるという条件が、所定の値以上の成績を修めたユーザであることを示すアイコン画像が得られることを示す情報と関連付けて記憶されているとする。
【0022】
イベント情報通知装置102が受信したアクティビティ情報104により、ユーザが特定の場所にいるという条件が成立したことが検出された場合、イベント情報通知装置102は、その特定の場所でプレイできるオンラインゲームのURLをイベント情報105として送信する。ユーザがユーザ端末101によりそのURLを受信し、そのURLを参照してオンラインゲームを行なう。そのオンラインゲームの終了時に、ユーザがゲームのプレイという行動をしてゲームの成績が所定の値以上であれば、その旨がアクティビティ情報104としてイベント情報通知装置102に送信される。この場合、アクティビティ情報104は、ユーザ端末101にダウンロードされたオンラインゲームのプログラムが送信したり、オンラインゲームをユーザ端末101に提供したサーバ装置が送信したりすることができる。アクティビティ情報104として、ユーザがゲームのプレイという行動をしてゲームの成績が所定の値以上であることを示す情報を受信したイベント情報通知装置102は、所定の値以上の成績を修めたユーザであることを示すアイコン画像情報やそのアイコン画像を得るためのURLをイベント情報として送信する。
【0023】
以上の構成により、例えば、ユーザ端末101を所持するユーザが、ある場所に移動してきたことがアクティビティ情報104により示された場合には、イベント情報105として、その場所よりも別の場所を提示し、その別の場所で、どのようなURLで示されるゲームなどをプレイなどするのがよいかを提案することなどが可能となり、ユーザを種々の場所へ導いたり、種々のコンテンツ情報にアクセスしたりすることを提案することができる。また、特定の場所でゲームをプレイして終了する(「クリアする」ともいう)ことにより、特別なアイコン情報を提供することにすると、ユーザはその特定の場所を探す行動を行なうことにより、期待感、達成感などを得ることができる。
【0024】
また、例えば電車の遅延や運行が停止した場合に、その電車の路線上に居ることをイベント条件とし、そのイベント条件に、迂回経路の案内や次の駅に到達するまでの間にプレイするゲーム情報などをイベント情報として関連付けて記憶することにより、電車の運行の乱れに遭遇したユーザに適切な情報を提供することができる。
【0025】
本実施形態は電車に乗っているユーザへのイベント情報の提示に限定されることはない。例えば、道路に渋滞が発生している地点が、その地点を走行しているユーザ端末が、その加速度センサーや位置センサーの検出結果に基づくアクティビティ情報を送信した場合、その地点に向けて移動していることを他のユーザのユーザ端末が送信したときに、そのユーザ端末に渋滞が発生していることをイベント情報により通知することもできる。
【0026】
図2は、本発明の実施形態1に係るイベント情報通知システムの別の機能ブロック図の一例を示す。イベント情報通知システム200は、ユーザ端末201と、ポータルサーバ装置202と、ゲームサーバ装置204と、イベント情報通知装置205とを有し、ユーザ端末201とポータルサーバ装置202とがネットワーク203を介して双方向に通信が可能となっている。また、ユーザ端末201は、ポータルサーバ装置202を経由して、オンラインゲームなどをユーザ端末201に提供するゲームサーバ装置204やイベント情報通知装置205と通信することが可能となっている。なお、図1と同様に、ユーザ端末201は1台しか示されていないが、通常は複数台のユーザ端末がポータルサーバ装置202と通信が可能である。また、複数のポータルサーバ装置202、ゲームサーバ装置204、イベント情報通知装置205が存在していてもよい。
【0027】
ポータルサーバ装置202は、ユーザ端末201のアクセスするWEBページ情報などのページ情報をユーザ端末201に送信する。そのようなページ情報がユーザ端末201により受信されると、ユーザ端末201に表示されるリンクなどを参照してゲームなどのコンテンツにアクセスしたり、ユーザ端末201がアクセスできるさらに別のページ情報にアクセスしたりすることができる。ゲームサーバ装置204は、ポータルサーバ装置202がユーザ端末201に送信するページ情報を用いてアクセスされるゲームをユーザ端末201のユーザにプレイさせる。イベント情報通知装置205は、ユーザ端末201のポータルサーバ装置202へのアクセスに応じて生成されるアクティビティ情報206を受信し、イベント情報207を送信する。
【0028】
図3は、ポータルサーバ装置202が、ユーザ端末201に提供するページ情報のページ構成の一例を示す。ユーザ端末201がポータルサーバ装置202にアクセスを開始すると、ポータルトップページ301がユーザ端末201に提供される。ポータルトップページ301には、例えば、ユーザ端末201のユーザの認証を、ユーザIDとパスワードとの入力などにより、行なうための認証用ページ情報を含んでいてもよい。そして認証用ページ情報に入力された情報によりユーザ端末201のユーザが認証されると、ユーザ端末201には、ゲームトップページ302あるいはユーザページ304が提供される。ゲームトップページ302からは、各ゲーム303を行なうために、ゲームサーバ装置204へのURLなどを含むページをアクセスすることができるようになっている。また、ユーザページ304からは、例えばユーザのプロフィール305を閲覧することができる。プロフィール305には、例えば、そのユーザがどのゲームを何回行なったか、クリアできたゲームなどが表示されるようになっている。
【0029】
なお、認証ページ情報を用いてユーザが認証される時に、ユーザ端末201からアクティビティ情報がポータルサーバ装置202やイベント情報通知装置に送信されてもよい。例えば、ユーザ端末201のセンサーが認証時に検出している測定値などがアクティビティ情報として送信されるようになっていてもよい。このように、認証時にアクティビティ情報を送信することにより、認証後にユーザ端末201に表示されるトップページ情報を変更したり、認証時に複数のアクティビティ情報をユーザ端末210から送信することにより、認証後のアクティビティ情報が繰り返し送信されることを防止し、通信のデータ量を減少させたりすることができる。
【0030】
また、ポータルサーバ装置202は、SNS(Social Network Service)サーバ装置として機能することも可能である。この場合、ポータルサーバ装置202はソーシャルグラフを管理し、ユーザページ304やプロフィール305には、そのソーシャルグラフの上でその利用者と特定の関係、例えば、知り合いの関係、あるいは、掲示板などへの書き込みに対してコメントし合う関係にある他の利用者の情報が示されるようになっていてもよい。また、コミュニティがポータルサーバ装置202によって管理がされ、ユーザが参加しているコミュニティへのリンクがユーザページ304やプロフィール305に表示され、コミュニティへのアクセスが可能となっていてもよい。
【0031】
ソーシャルグラフを形成するための情報は、ユーザ端末201のユーザの操作により送信されるアクティビティ情報を用いることができる。例えば、ユーザが知人にポータルサーバ装置202の提供するサービスの利用を勧めるメッセージを、ユーザ端末201を操作して、送信した場合に、その操作を表わす情報をアクティビティ情報とすることができる。また、サービスの利用を勧められた知人がそのユーザ端末を用いてポータルサーバ装置202の提供するサービスに登録する操作を行なった場合に、その操作を表わす情報をアクティビティ情報とすることができる。
【0032】
図2に示す構成においては、ユーザ端末201がポータルサーバ装置202のページにアクセスする毎に、そのアクセスしたページの識別情報や、そのページでの操作を示す情報がアクティビティ情報206としてポータルサーバ装置202からイベント情報通知装置205へ送信される。例えば、どのゲームのプレイを開始したか、どのゲームを開始または/および終了したか、誰のユーザページにアクセスしたか、コミュニティにおける他人の書き込みの閲覧やユーザの書き込みなどの行動を行なうと、これらの行動に関するアクティビティ情報206がポータルサーバ装置202からイベント情報通知装置205へ送信されるようにすることができる。
【0033】
イベント情報通知装置205は、アクティビティ情報206を受信すると、図1の構成におけるのと同様に、成立したイベント条件を検出し、そのイベント条件に関連付けて記憶されているイベント情報207を記憶装置などから読出し、イベント情報207をユーザ端末201に向けて送信する。
【0034】
図4は、ユーザ端末101、201が受信したイベント情報が、ユーザ端末101、201のディスプレイなどにウィンドウ400内に表示が行なわれた一例を示す。
【0035】
ウィンドウ400の最上位に示されるように、ユーザ端末101、201のユーザの名前は「ユーザA」であることが想定されるとする。また、図4においては、新たなイベント情報をユーザ端末101、201が受信すると、そのイベント情報は、ウィンドウ400内の最上位の行として表示がされるとの想定がされているとする。したがって、行401、行402、行403、行404、行405の表示に対応するイベント情報の順に受信が行なわれたことになる。
【0036】
行401は、例えば、ユーザAがポータルサーバ装置202にログインするという動作を行なったことを示すアクティビティ情報に対してイベント情報通知装置が送信したイベント情報に対応する。このイベント情報は、ゲーム△○を行なうことをユーザに勧めている。また、ログイン時に、ユーザ端末101、201からその位置情報がアクティビティ情報として送信されるようになっていてもよい。このようになっている場合には、その位置情報に応じて、ゲームを勧めるようになっていてもよい。また、行402は、ポータルサーバ装置202などにより管理されているソーシャルグラフにより特定の関係にあるユーザBがゲーム△○をクリアしたという動作を行なったことを示すアクティビティ情報に対してイベント情報通知装置が送信したイベント情報に対応する。このようにイベント情報は、アクティビティ情報が受信される契機となる行動を行なったユーザとは異なるユーザのユーザ端末へ送信されるようになっていてもよい。
【0037】
行403は、例えばユーザゲームAがゲーム△○のプレイを終了したという動作に関するアクティビティ情報に対してイベント情報通知装置が送信したイベント情報に対応する。このイベント情報は、次に○△ゲームのプレイを終了すると、アイコンが入手できるということを示している。つまり、ユーザAに○△ゲームのプレイを、アイコン情報という報酬を用いて勧めている。行404は、○△ゲームのプレイを終了したという行動に関するアクティビティ情報に対してイベント情報通知装置が送信したイベント情報に対応する。この場合、「おめでとう!」の次に、報酬としてのアイコン情報が示されている。行405は、ポータルサーバ装置202などにより管理されているソーシャルグラフにより特定の関係にあるユーザCが六本木に移動したという行動に関するアクティビティ情報に対してイベント情報通知装置が送信したイベント情報に対応する。「六本木なう」により、ユーザCが六本木に居ることが示されている。これにより、例えばユーザAも六本木に行くことが勧められていると解釈することもできる。
【0038】
図5は、本実施形態に係るイベント情報通知装置の機能ブロック図の一例を示す。イベント情報通知装置500は、アクティビティ情報受信部501と、イベント情報検索部502と、イベント条件記憶部503と、イベント情報送信部504とを備えている。
【0039】
アクティビティ情報受信部501は、アクティビティ情報505を受信する。アクティビティ情報505は、図1の構成の場合には、ユーザ端末101より送信され、図2の構成の場合には、ユーザ端末201のユーザによるポータルサーバ装置202のページへのアクセスが行なわれるとポータルサーバ装置202より送信される。また、図2の場合であっても、アクティビティ情報は、ユーザ端末201より送信されるようになっていてもよい。
【0040】
図6は、アクティビティ情報の例を示している。図6において、アクティビティ情報は、XML(eXtensible Mark−up Language)の形式により示されている。図6(a)に示すアクティビティ情報により、ユーザIDとして12345を有するユーザが、港区六本木3−5に位置していることが示される。この場合、港区六本木3−5にユーザが位置していることは、ユーザ端末のGPSセンサーなどにより検出がされる。図6(b)に示すアクティビティ情報により、ユーザIDとして65432を有するユーザがゲームIDとして9865を有するゲームをクリアなどしたことが示される。ゲームのクリアは、例えば、ゲームサーバ装置204からポータルサーバ装置202へ誰がどのゲームのプレイを終了したかを示す情報によりポータルサーバ装置202により検出される。そして、ポータルサーバ装置202は、ゲームプレイの終了を示すアクティビティ情報をイベント情報通知装置205へ送信する。また、ゲームサーバ装置204からイベント情報通知装置205へゲームのプレイの終了を示すアクティビティ情報を直接送信してもよい。
【0041】
アクティビティ情報受信部501は、受信したアクティビティ情報を、イベント情報検索部502に伝達する。例えば、メモリの所定のアドレスに受信したアクティビティ情報が書き込まれることにより、イベント情報検索部502への伝達が行なわれる。
【0042】
イベント情報検索部502は、アクティビティ情報受信部501より伝達されたアクティビティ情報を解析し、その解析結果に基づいてイベント条件記憶部503に記憶されているイベント条件の中に成立した条件があるかどうかを検出する。
【0043】
イベント条件記憶部503は、アクティビティ情報に関するイベント条件とそのイベント条件に関連付けてイベント情報を記憶する。例えば、図6に例示されたアクティビティ情報の「現在位置」や「ゲームID」などのタグの種類に応じて条件とイベント情報をテーブル形式に記憶する。
【0044】
図7は、イベント条件記憶部503が条件とイベント情報を記憶するために用いるテーブルの一例を示す。図7(a)に示すテーブルは、アクティビティ情報の「現在位置」のタグに対応する。アクティビティ情報により、ユーザが港区六本木3−5に移動したことが示されるという条件が、その条件に「△△ゲームをクリアすると×□アイコンがもらえるかも!」という文字列情報としてのイベント情報と、関連付けられて記憶されている。また、アクティビティ情報によりユーザが品川区大崎2−1に移動したことが示されるという条件が、その条件に「Think Park Shopで×△アイコンを見せると10%値引き!」という文字列情報としてのイベント情報と関連付けられて記憶されている。なおイベント情報は文字列情報に限定されることはなく、画像情報、映像情報であってもよい。また、イベント情報は、別のイベント情報を生成するプログラムであってもよい。
【0045】
イベント情報としてプログラムがイベント条件に関連付けられている場合には、そのプログラムは所定の時間経過後にイベント情報を生成してユーザ端末に送信することができる。所定の時間とは、そのプログラムの実行により定められる時間である。これにより、イベント情報を送信するのに適した時間の経過後にイベント情報を生成してユーザ端末に送信することができる。例えば、あるゲームをユーザがプレイを開始したというアクティビティ情報に対して、そのゲームに飽きるなどして離脱するユーザの数が大きくなる時間が経過したころに、別のゲームのプレイを勧めるイベント情報を生成してユーザ端末に送信することができる。これにより、多くのユーザに、継続して種々のゲームをプレイしてもらうことができる。
【0046】
図7(b)に示すテーブルは、アクティビティ情報の「ゲームID」のタグに対応する。アクティビティ情報により、ユーザがゲームID65432をクリアしたことが示されるというイベント条件と、そのイベント条件に「次は地下鉄六本木駅へGo!」というイベント情報が関連付けられている。また、アクティビティ情報により、ユーザがゲームID34567をクリアしたことが示されるという条件と、その条件に「次は△○ゲームに挑戦だ!」というイベント情報が関連付けられている。
【0047】
イベント情報検索部502は、アクティビティ情報を解析してタグの種類を検出し、その検出に応じて、イベント条件記憶部503に記憶されているテーブルを選択してアクセスし、成立した条件の有無を検出する。そして、成立した条件が有ると検出された場合には、その条件に関連付けられているイベント情報をテーブルより読出し、イベント情報送信部504へ伝達する。
【0048】
イベント情報送信部504は、伝達されたイベント情報506を送信する。この場合、イベント情報506は、アクティビティ情報505を送信したユーザ端末に送信されることもあれば、他のユーザ端末に送信される場合もある。どのユーザ端末に送信されるかは、例えば、図7に示すテーブルに格納されている条件やイベント情報と関連付けて記憶されている情報を、イベント情報検索部502などが読出して決定される。
【0049】
図8は、イベント情報通知装置の処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS801において、アクティビティ情報を、アクティビティ情報受信部501が、受信する。ステップS802において、アクティビティ情報を、イベント情報検索部502が、解析する。そして、ステップS803において、成立するイベント条件を、イベント情報検索部502が、解析する。ステップS804において、イベント情報検索部502が、成立するイベント条件の有無を検出し、もし、成立するイベント条件が有れば、ステップS805へ処理を移行させる。もし、成立するイベント条件が無ければ、処理を終了させる。
【0050】
ステップS804において、イベント情報検索部502が、成立するイベント条件に関連するイベント情報を読出すことにより取得する。そして、ステップS805において、イベント情報をイベント情報送信部504が、送信する。
【0051】
なお、以上の処理の説明は、例示であり、これに限定されることはない。例えば、アクティビティ情報の解析は、アクティビティ情報受信部501が行なってもよい。また、イベント情報の取得は、イベント情報検索部502からイベント情報のアドレスなどがイベント情報送信部504に伝達され、イベント情報送信部504により行なわれるようになっていてもよい。
【0052】
図9は、イベント情報通知装置500を実現するための計算機の機能ブロック図の一例を示す。図9においては、計算機900は、CPU901と、RAM902と、記憶装置904と、ROM903と、通信インターフェース905とがバス906により相互に接続された構成となっている。例えば、計算機900の電源が投入されると、CPU901は、ROM903の所定のアドレスから開始するプログラムをRAM902に読出した後、そのプログラムを実行する。その後必要に応じて記憶装置904からプログラムがCPU901により読出され、RAM902に展開されて、実行がされる。
【0053】
アクティビティ情報受信部501は、通信インターフェース905や、通信インターフェース905が受信したデータを読出すドライバプログラムなどに対応する。イベント条件記憶部503は、記憶装置904に対応する。イベント情報検索部502は、ROM903や記憶装置904に格納されたプログラムが、CPU901によりRAM902に展開され、実行可能となっている状態に対応する。イベント情報送信部504は、通信インターフェース905や、通信インターフェース905が送信するデータを通信インターフェース905に伝達するドライバプログラムなどに対応する。
【0054】
以上のように、本実施形態の構成においては、受信されたアクティビティ情報により成立するイベント情報が送信されるので、ユーザに次に何を行なえばよいかを示すことができる。これにより、ユーザに別の行動を取らせたりコンテンツ情報を提供したりすることができる。
【0055】
(実施形態2)
実施形態2として、アクティビティ情報の履歴に応じてイベント情報を送信することができるイベント情報通知装置について説明する。
【0056】
図10は、本実施形態に係るイベント情報通知装置の機能ブロック図の一例を示す。イベント情報通知装置1000は、アクティビティ情報受信部501と、アクティビティ情報記憶部1001と、イベント情報検索部502と、イベント条件記憶部503と、イベント情報送信部504とを備える。したがって、本実施形態に係るイベント情報通知装置は、実施形態1に係るイベント情報通知装置が、さらにアクティビティ情報記憶部を備えた構成となっている。
【0057】
アクティビティ情報記憶部1001は、アクティビティ情報受信部501により受信されたアクティビティ情報505を記憶する。例えば、計算機900の記憶装置904に記憶する。
【0058】
図11は、アクティビティ情報記憶部1001により、アクティビティ情報505が、表の形式で記憶された状態を示す。図6に例示されるアクティビティ情報の「ユーザID」タグで囲まれた部分が「ユーザID」の列に格納され、「現在位置」タグないし「ゲームID」タグで囲まれた部分が、そのタグを示す情報とともに「アクティビティ」の列に格納されている。また、受信日時も格納されている。
【0059】
図12は、本実施形態において、イベント条件記憶部503がイベント条件とイベント情報を記憶するために用いるテーブルの一例を示す。図12には、イベント条件の一例として、「現在位置が港区六本木3−5であり、ゲームID:56432を過去30分以内にクリアしている」が格納されている。
【0060】
アクティビティ情報により、ユーザの現在位置が港区六本木3−5であることが検出されれば、イベント情報検索部は、アクティビティ情報記憶部1001に記憶されているアクティビティ情報を検索し、ユーザが30分以内にゲームID56432を過去30分以内にクリアしているかどうかを検索して検出する。もし、ユーザが30分以内にゲームID56432を過去30分以内にクリアしていることが検出されれば、イベント条件に関連付けられている「品川タウンへ行ってみよう!」というイベント情報が読出され、イベント情報送信部504により送信される。
【0061】
この例では、イベント条件は過去の一つのアクティビティに関する条件を含んでいる。しかし、本実施形態においては、これに限定されることはなく、イベント条件は、過去の複数のアクティビティに関する条件を含むことができる。例えば、過去に特定のゲームを3回以上行なったという条件をイベント条件に含ませることもできる。さらに、ユーザの行動パターンに関する条件をイベント条件に含ませることもできる。例えば、「通勤時間帯(例えば午前7時から午前8時30分)に特定の路線上を移動している」などを含ませることができる。これにより、ユーザの生活パターンを抽出し、抽出された生活パターンに応じたイベント情報をユーザに提供することができる。
【0062】
また、生活パターンが維持された場合に、報酬に関する情報をイベント情報としてユーザ端末に送信されることにより、ユーザにその生活パターンを生活習慣とするように動機付けることができる。
【0063】
また、イベント条件として、「ある路線の全ての駅にて特定のゲームをクリアすること」を用い、そのイベント条件に、「『全線制覇』などを表わすアイコン情報」をイベント情報として関連付けることにより、ユーザに特定のゲームのプレイを動機付けることもできる。また、そのようなアイコン情報は、路線の沿線で買い物などをするときのクーポン情報とすることにより、沿線の商店街などの活性化も実現できる。
【0064】
また、イベント条件として、「ソーシャルグラフにより特定の関係にある人の居る場所の近く、例えば、半径30メートル以内、に居る」を用い、そのイベント条件に「知り合いが近くに居ます」などのメッセージを表示するためのイベント情報を関連付けることもできる。これにより、ネットワーク上においてでしか知り合いでない人に出会いの機会を提供することもできる。
【0065】
本実施形態では、アクティビティ情報受信部501により受信されたアクティビティ情報が記憶されることにより、イベント情報検索部502は、ユーザの過去の行動を含む条件が成立するかどうかを検出することができるようになる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末を所持するユーザのアクティビティ情報を受信するアクティビティ情報受信部と、
アクティビティ情報に関する条件を、ユーザに対するイベント情報と関連付けて、記憶するイベント条件記憶部と、
前記イベント条件記憶部に記憶されている条件のうち前記アクティビティ情報受信部が受信した前記アクティビティ情報により成立した条件を検出し、前記成立した条件と関連付けられている前記イベント情報を検索するイベント情報検索部と、
前記イベント情報検索部により検索された前記イベント情報を送信するイベント情報送信部とを備えるイベント情報通知装置。
【請求項2】
前記アクティビティ情報受信部が受信するアクティビティ情報は、前記ユーザ端末の備えるセンサー、操作部のいずれか一以上が検出した前記ユーザの行動に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載のイベント情報通知装置。
【請求項3】
前記イベント条件記憶部がアクティビティ情報に関する条件と関連付けて記憶しているイベント情報は、前記ユーザの行動に伴って変化する状況において次にユーザが行なう行動を表わす情報であることを特徴とする請求項1に記載のイベント情報通知装置。
【請求項4】
前記イベント条件記憶部がアクティビティ情報に関する条件と関連付けて記憶しているイベント情報は、前記ユーザの行動に伴って変化する状況においてプレイするオンラインゲームのURLを含むことを特徴とする請求項3に記載のイベント情報通知装置。
【請求項5】
前記イベント条件記憶部は、前記ユーザが前記行動を行なったことを表わす条件を、前記ユーザが報酬として得ることに関する情報と関連付けて、記憶していることを特徴とする請求項3または4に記載のイベント情報通知装置。
【請求項6】
前記イベント条件記憶部は、前記ユーザが前記URLを参照してオンラインゲームを開始または終了する行動を表わす条件を、前記ユーザが前記ユーザ端末を用いて閲覧できる情報と、関連付けて記憶していることを特徴とする請求項5に記載のイベント情報通知装置。
【請求項7】
前記アクティビティ情報受信部が受信したアクティビティ情報を記憶するアクティビティ情報記憶部を有し、
前記イベント条件記憶部は、前記アクティビティ情報記憶部に記憶されているアクティビティ情報により表わされる前記ユーザの行動パターンについての条件を、イベント情報と関連付けて記憶していることを特徴とする請求項1に記載のイベント情報通知装置。
【請求項8】
アクティビティ情報受信部は、
前記ユーザ端末と通信するポータルサーバ装置であって前記ユーザ端末がアクセスするページ情報を前記ユーザ端末に送信するポータルサーバ装置より、前記ユーザ端末がアクセスするWEBページ情報を前記ユーザ端末の前記ユーザのアクティビティ情報として受信することを特徴とする請求項1に記載のイベント情報通知装置。
【請求項9】
前記WEBページ情報には、前記ユーザを認証するためのWEBページ情報が含まれ、前記ユーザが認証されると、前記アクティビティ情報受信部は前記ユーザ端末よりアクティビティ情報を受信することを特徴とする請求項8に記載のイベント情報通知装置。
【請求項10】
ネットワークを経由してユーザ端末と通信する通信インターフェースと、前記ユーザ端末のユーザのアクティビティ情報に関する条件を、ユーザに対するイベント情報と関連付けて、記憶する記憶装置と、を備える計算機の制御方法であって、
前記通信インターフェースにより前記ユーザ端末のユーザの行動に関するアクティビティ情報を受信し、
前記記憶装置が記憶する条件のうち前記受信されたアクティビティ情報に基づいて成立した条件を検出し、前記成立した条件と関連付けられている前記イベント情報を検索し、
前記検索された前記イベント情報を前記通信インターフェースにより送信することを含む制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−238183(P2011−238183A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111391(P2010−111391)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)