説明

イミダゾリルピラジン誘導体

【課題】アミロイドベータ(Aβ)の産生を抑制する新規な低分子化合物の提供。
【解決手段】式[I]


[式中、R及びRは、それぞれ同一又は異なって、下記置換基群a1より選択される置換基を示し、mは、0−3の整数を示し、nは0−2の整数を示し、Xは、単結合などを示し、Xは、単結合などを示し、環Aは、窒素原子を2個以上含み、下記置換基群b1より選択される1−3個の置換基を有してもよい5員の芳香族複素環基などを示し、環Bは、下記置換基群c1より選択される1−3個の置換基を有してもよい単環又は、縮合環の芳香族環基を示す]で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステルは、アルツハイマー病などの疾患の治療剤として有効である。置換基群a1:C1−6アルキル基など置換基群b1:C1−6アルキル基など置換基群c1:アミノ基など


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式[I]
【化1】

[式中、R及びRは、それぞれ、同一又は異なって、下記置換基群a1より選択される置換基を示し、mは、0−3の整数を示し、nは、0−2の整数を示し、
は、i)単結合、ii)
【化2】

又はiii)−CR=CR−(ここにおいて、R及びRは、それぞれ、同一又は異なって、(1)水素原子、(2)C1−6アルキル基又は(3)ハロゲン原子を示す)を示し、Xは、i)単結合、ii)C1−6アルキレン基又はiii)−X−(ここにおいて、Xは、−NR−、−O−、−C(O)−、−S−、−S(O)−又は−S(O)−を示し、Rは、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルカノイル基又はC1−6アルキルスルホニル基を示す)を示し、環Aは、窒素原子を2個以上含み、下記置換基群b1より選択される1−3個の置換基を有してもよい、i)5員の芳香族複素環基又はii)5員ないし14員の非芳香族環基が縮合する5員の芳香族複素環基(該非芳香族環基は、架橋構造又はスピロ環構造を有してもよい)を示し、環Bは、下記置換基群c1より選択される1−3個の置換基を有してもよい、式[2]ないし式[19]
【化3】

よりなる群から選択される単環又は縮合環の芳香族環基を示す]で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。

置換基群a1:C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、アミノ基(当該アミノ基は、1個の、C2−6アルカノイル基若しくはC1−6アルキルスルホニル基又は1−2個のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基を有してもよい)、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、水酸基及びニトロ基。

置換基群b1:
C1−6アルキル基(当該アルキル基は、1−3個のハロゲン原子で置換されてもよい)、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基、C6−14アリールC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、C2−6アルカノイル基、C4−9シクロアルキルカルボニル基、C7−15アロイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C2−6アルケニルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C6−14アリールスルホニル基、C1−6アルキルチオ基、C2−6アルケニルチオ基、C3−8シクロアルキルチオ基、アミノスルホニル基(当該アミノスルホニル基は、1−2個の、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基又はC3−8シクロアルキル基を有してもよい)、アミノ基(当該アミノ基は、1個の、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキルスルホニル基若しくはC3−8シクロアルキルスルホニル基、又は1−2個の、C1−6アルキル基若しくはC3−8シクロアルキル基を有してもよい)、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、オキソ基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ホモピペリジニル基、インドリン−1−イル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル基及び4−モルホリニル基。

置換基群c1:
i)アミノ基(当該アミノ基は、1個の、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、又は1−2個の、C1−6アルキル基若しくはC3−8シクロアルキル基を有してもよい)、ii)シアノ基、iii)ハロゲン原子、iv)水酸基、並びにv)C1−6アルキル基及びハロゲン原子からなる群より選択される1−3個の置換基を有してもよい、v)−i)C1−6アルキル基、v)−ii)C2−6アルケニル基、v)−iii)C2−6アルキニル基、v)−iv)C1−6アルコキシ基、v)−v)C1−6アルキルチオ基、v)−vi)C1−6アルキルアミノカルボニル基、v)−vii)C1−6アルキルスルホニル基、v)−viii)C1−6アルキルアミノスルホニル基、v)−ix)C2−6アルカノイル基、v)−x)フェニル基、v)−xi)ピリジル基、v)−xii)ピリダジニル基、v)−xiii)ピリミジニル基、v)−xiv)1−ピロリジニル基、v)−xv)1−ピペリジニル基、v)−xvi)1−ホモピペリジニル基及びv)−xvii)4−モルホリニル基。
【請求項2】
環Aが、置換基群b1より選択される1−3個の置換基を有してもよい、式[20]ないし式[26]
【化4】

[式中、●は、式[27]
【化5】

への結合部位を示し、A●は、Xへの結合部位を示す]よりなる群から選択される5員の芳香族複素環基又は式[28]ないし式[39]
【化6】

[式中、●及びA●は、前記の意味を有し、部分構造
【化7】

は、単結合又は二重結合を示す]よりなる群から選択されるいずれか1の環である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項3】
環Aが、式[21]、式[28]、式[29]、式[31]、式[32]、式[34]ないし式[7]
【化8】

[式中、●、A●及び部分構造
【化9】

は、前記の意味を有する]よりなる群から選択されるいずれか1の環である、請求項2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項4】
環Aが、式[21]、式[28−1]、式[29−1]、式[31−1]、式[32−1]、式[34−1]ないし式[37−1]
【化10】

[式中、●、A●及び部分構造
【化11】

は、前記の意味を有する]よりなる群から選択されるいずれか1の環である、請求項2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項5】
環Aが、式[28−1]
【化12】

[式中、●、A●及び部分構造
【化13】

は、前記の意味を有する]の環である、請求項2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項6】
環Bが、フェニル基、ピリジル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基又はチエニル基である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項7】
が、i)単結合又はii)−CR=CR−である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項8】
が、単結合である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項9】
が、−CR=CR−である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項10】
が、i)単結合又はii)C1−6アルキレン基である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項11】
が、単結合である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項12】
が、C1−6アルキル基又はハロゲン原子であり、mが、1−2である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項13】
が、C1−6アルコキシ基であり、nが、1である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項14】
及びRが、それぞれ、同一又は異なって、(1)水素原子又は(2)ハロゲン原子である、請求項9記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項15】
及びRが、ともに水素原子である、請求項9記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項16】
環Aの置換基が、C1−6アルキル基(当該アルキル基は、1−3個のハロゲン原子で置換されてもよい)、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基、C6−14アリールC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、C2−6アルカノイル基、C7−15アロイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C6−14アリールスルホニル基、シアノ基、ホルミル基、ハロゲン原子、水酸基及びオキソ基よりなる群から選択される置換基である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項17】
環Bの置換基が、i)アミノ基(当該アミノ基は、1個の、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、又は1−2個の、C1−6アルキル基若しくはC3−8シクロアルキル基を有してもよい)、ii)シアノ基、iii)ハロゲン原子、iv)水酸基並びにv)C1−6アルキル基並びにハロゲン原子よりなる群から選択される1−3個の置換基を有していてもよい、v)−i)C1−6アルキル基、v)−ii)C1−6アルコキシ基、v)−iii)C1−6アルキルチオ基及びv)−iv)フェニル基よりなる群から選択される置換基である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項18】
式[A−1]ないし式[A−7]
【化14】

よりなる群から選択される一の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステル。
【請求項19】
請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩若しくはエステルを有効成分として含む医薬。
【請求項20】
アルツハイマー病、認知症、ダウン症及びアミロイドーシス症から選択される疾患の治療のための、請求項19記載の医薬。

【公開番号】特開2012−51806(P2012−51806A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43300(P2009−43300)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】