説明

イムノグロブリンA分泌促進剤

【課題】鼻腔、口腔、腸管等の粘膜免疫において重要な役割を担うイムノグロブリンA(IgA)の産生を促進し、感染抑制効果やアレルギー予防効果が期待できる組成物の提供。
【解決手段】ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の植物抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
細菌やウイルスなどの感染予防効果やアレルギー予防効果が期待できるIgA分泌促進剤の提供。
【背景技術】
【0002】
口腔、気道、消化管等の生体の内側で外界と接する面では、外界から生体内へのウイルスや細菌等の侵入を防ぐために粘膜免疫という強力な防御システムが構築されている。粘膜表面には、唾液腺や粘液腺等から絶えず粘液が分泌され、物理的にウイルスや細菌の侵入を防ぐとともに、粘液中に存在する抗体、抗菌ペプチド、酵素等の作用により防御している。この防御システムにおいて中心的な役割を担っているのがイムノグロブリンA(IgA)抗体であり、ウイルスや細菌等の除去や粘膜面への付着防止等の作用を有している(非特許文献1)。
【0003】
IgA抗体と感染症の関係については、動物実験で中耳炎の原因菌に特異的なIgA抗体を増加させると原因菌の感染が抑制されることが報告されている(非特許文献2)。また、ある種の風邪の原因ウイルスに特異的なIgA抗体をヒトの鼻腔内に投与すると、そのウイルスの感染が抑制されたことが報告されている(非特許文献3)。
【0004】
また、IgA抗体は細菌やウイルス等の感染から生体を防御する役割の他に、アレルギー反応を引き起こすような外来抗原が粘膜から生体に進入することを阻止していると考えられている(非特許文献4)。
【0005】
以上のような背景から、IgA抗体の分泌を促進することができれば、細菌やウイルス等の感染症予防やアレルギーの予防に有効と考えられる。
【0006】
これまでにIgA抗体の分泌促進作用があるものとして、様々な乳酸菌や担子菌(特許文献1〜4)、多糖類やオリゴ糖類(特許文献5〜9、非特許文献5)が開示されているが、植物抽出物でIgA抗体の分泌促進作用を示すものについてはあまり知見がない。
【0007】
本発明でIgA分泌促進作用が認められた各植物、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、オランダビユについては、以下のようなことが知られている。
【0008】
ウイキョウゼリはせり科の植物でチャービル、セルフィーユとも呼ばれ、香草として料理に用いられる。また、その作用としては、浄血、利尿作用等があるといわれている。
トウキンセンカはキク科の植物で単にキンセンカと呼ばれたり、ポットマリーゴールドと呼ばれたりする。利尿、発汗、止血、胆汁分泌促進等の作用があり、外傷や皮膚炎等の治療に用いられたりする。セイヨウニワトコはスイカズラ科の植物で別名をエルダーという。消炎、止血、利尿、鎮痛、発汗、解熱作用があるといわれ、水腫、腎炎、関節リウマチ、痛風等に用いられる。ビロードアオイはアオイ科の植物で別名をウスベニタチアオイという。胃炎、胃潰瘍、口腔や咽喉の炎症に効果があるといわれている。オオムギは大麦の種子を発芽させたものである。消化を助ける作用があり、健胃薬等に用いられる。オオアザミはキク科の植物でマリヤアザミ、シルクシスル、ホーリーシスル等の別名で知られている。肝臓や脾臓等の病に効果があるとして用いられている。セイヨウイラクサはイラクサ科の植物で、ネトルとも呼ばれる。抗アレルギー作用や抗炎症作用があるといわれている。ツリガネニンジンはキキョウ科の植物でツリガネソウ、チョウチンバナ等の別名で呼ばれる。乾燥させた根は沙参(シヤジン)という生薬として知られている。鎮咳、去痰作用があるといわれている。オレンジはミカン科の植物でスイートオレンジとも呼ばれる。精油はアロマテラピーに用いられ、鎮静、抗うつ、食欲増進等の作用があるといわれる。パッションフラワーはトケイソウ科の植物でトケイソウ、チャボトケソウなどの別名がある。鎮痛、精神安定、不眠改善、血圧降下等の作用があるといわれている。オランダビユはマメ科の植物で、成熟した種子はホコツシあるいはハコシという生薬名で呼ばれる。強壮、抗菌、血流量を増やす作用があるといわれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第2968374号
【特許文献2】特許第3818319号
【特許文献3】特開平11−92389号
【特許文献4】特開2005−97133号
【特許文献5】特許第4162147号
【特許文献6】特開2001−64181号
【特許文献7】特開2003−201239号
【特許文献8】特開2006−70217号
【特許文献9】特開2006−213671号
【特許文献10】特開2009−161447号
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Brandtzaeg P., International Journal of Medical Microbiology, 2003年、293巻、1号、3−15頁
【非特許文献2】Hotomi M. et al., Vaccine, 1998年、16巻、20号、1950−1956頁
【非特許文献3】Heikkinen T. et al., Pediatric Infectious Disease Journal, 1998年、17巻、5号、367−372頁
【非特許文献4】池澤善郎、低アレルギー食品の開発、シーエムシー出版、41−49頁
【非特許文献5】Scholtens P.A. et al., Journal of Nutrition, 2008年、138巻、6号、1141−1147頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
鼻腔、口腔、腸管等の粘膜免疫において重要な役割を担うイムノグロブリンA(IgA)の産生を促進し、感染抑制効果やアレルギー予防効果が期待できる組成物の提供。
【課題を解決するための手段】
【0012】
マウスの腸管由来細胞を培養する時に、培養液に試料(抽出物)を加えた場合とそうでない場合を比較したところ、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、オランダビユの各抽出物を加えたときの培養液中のIgA量が多いことを見出した。従って、本発明の解決手段は上記10種類の植物抽出物を投与することによってIgA量を増加させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る植物抽出物は、鼻腔、口腔、腸管等の粘膜免疫において重要な役割を担うIgAの産生を強力に促進することから、感染抑制剤並びに抗アレルギー剤として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、植物抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤に関する。
本発明は、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤に関する。
【0015】
本発明は、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤を有効成分として配合することを特徴とする感染予防剤に関する。
【0016】
本発明は、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤を有効成分として配合することを特徴とする抗アレルギー剤に関する。
【0017】
本発明は、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤を含有する飲食品に関する。
【実施例】
【0018】
以下に、本発明を具体的な実施例により詳細に説明する。
【0019】
(実施例1)
熱水抽出物の調製
以下の表1に示すような各植物試料(各植物の各部位から採取した試料)を粉砕した後、粉砕試料の重量に対して10倍量の水を加え、70℃で2時間加熱することにより抽出を行った。不溶物を濾過した後、抽出液を凍結乾燥して熱水抽出物を得た。得られた各熱水抽出物の収率を表1に示す。
【0020】
【表1】

【0021】
(実施例2)
パイエル板由来リンパ球細胞を用いたIgA抗体産生促進作用のインビトロ評価
マウス(BALB/C系、雌、6週齢)の小腸を摘出し、パイエル板を採取して2%ウシ胎児血清(FCS)を含むRPMI1620培地に浸した。ハサミでパイエル板を裁断し、セルストレーナー(BD Biosciences製、孔径70μm)でリンパ球細胞を回収した。回収した細胞懸濁液を遠心分離し、上清を吸引除去した後、完全合成培地(complete medium)を加えてリンパ球細胞懸濁液の細胞濃度を4×10cells/mlに調整した。完全合成培地には10% FCS、50μM 2−メルカプトエタノール、1mM ピルビン酸ナトリウム、100U/ml ペニシリン、100μg/ml ストレプトマイシンを含むRPMI1620培地を用いた。96穴プレートの各ウェルにリンパ球細胞懸濁液と実施例1で調製した熱水抽出物試料とを溶解した培養培地(熱水抽出物試料は終濃度で100ppmとなるように調整)を0.05mlずつ加え、37℃、5%COの条件で1週間培養した。培養液を回収して遠心分離した後、上清中の総IgA抗体量を、以下の実施例3に示すサンドイッチELISA法により測定した。対照として熱水抽出物試料を添加せずに培養した場合の総IgA抗体量を1とし、各熱水抽出物試料を添加して培養した場合の総IgA抗体量を相対値として算出した。
【0022】
(実施例3)
サンドイッチELISA法による総IgA抗体量の測定
1μg/mlの抗マウスイムノグロブリン抗体溶液を96穴ELISAプレートに100μlずつ入れ、4℃で一晩反応させて抗体をプレートに吸着させた。プレートから溶液を除去し、1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含むリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を180μlずつ入れ、室温で1時間インキュベートして目的外タンパク質の非特異的な吸着をブロッキングした。0.05%ツイーン20(Tween20)を含むPBS(PBST)で各ウェルを洗浄後、実施例2の試料溶液を加えて室温で2時間インキュベートした。PBSTで各ウェルを洗浄し、ペルオキシダーゼ結合抗マウスIgA抗体を各ウェルに25ngずつ加えて室温で1時間インキュベートした後、ペルオキシダーゼ基質を加えて2分間反応させた。0.5N塩酸を加えて反応を停止させ、450nmの吸光度を測定した。標準物質としてマウスIgA抗体を用いて検量線を作製し、各熱水抽出物試料のIgA抗体量を測定した。
得られた結果を以下の表2に示す。約300種類の植物からの抽出物試料について評価し、それらの中で下記11種類の植物からの抽出物試料を加えた場合に培地中のIgA抗体量が高かった。
【0023】
【表2】

【0024】
菓子食品類適用例
次に、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、オランダビユの植物の抽出物の中で、IgA分泌促進作用が最も強いオオムギ抽出物を用いて、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、アイスクリーム、シャーベット、飲料を常法にて調製した。以下にその処方を示した。なお、これらによって本発明品の範囲を制限するものではない。
【0025】
(実施例4)
下記処方にしたがって錠剤を調製した。
D−マンニトール 42.6%
乳糖 42.6
結晶セルロース 8.5
ヒドロキシプロピルセルロース 4.3
オオムギ抽出物 2.0
100.0%
【0026】
(実施例5)
下記処方にしたがってチューインガムを調製した。
ガムベース 20.0%
砂糖 54.7
グルコース 15.0
水飴 9.3
香料 0.5
オオムギ抽出物 0.5
100.0%
【0027】
(実施例6)
下記処方にしたがってキャンディを調製した。
砂糖 50.0%
水飴 33.0
クエン酸 1.0
香料 0.2
L−メントール 1.0
オオムギ抽出物 0.4
水 14.4
100.0%
【0028】
(実施例7)
下記処方にしたがってチョコレートを調製した。
カカオビター 20.0%
全脂粉乳 20.0
カカオバター 17.0
粉糖 41.85
レシチン 0.45
香料 0.1
オオムギ抽出物 0.6
100.0%
【0029】
(実施例8)
下記処方にしたがってビスケットを調製した。
砂糖 31.7%
小麦粉 26.8
片栗粉 26.8
バター 3.2
卵 10.2
重曹 0.3
オオムギ抽出物 1.0
100.0%
【0030】
(実施例9)
下記処方にしたがってグミゼリーを調製した。
ポリデキストロース水溶液 40.0%
ソルビトール水溶液 8.0
パラチノース水溶液 9.0
マルトース水溶液 20.0
トレハロース水溶液 11.0
ゼラチン 10.0
酒石酸 1.0
オオムギ抽出物 1.0
100.0%
【0031】
(実施例10)
下記処方にしたがって錠菓を調製した。
砂糖 76.1%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
香料 0.15
オオムギ抽出物 0.1
水 4.0
100.0%
【0032】
(実施例11)
下記処方にしたがってタブレットを調製した。
砂糖 35.85%
ショ糖脂肪酸エステル 0.15
オオムギ抽出物 60.0
水 4.0
100.0%
【0033】
(実施例12)
下記処方にしたがってアイスクリームを調製した。
卵黄 11.0%
砂糖 14.0
牛乳 37.0
生クリーム 37.0
バニラビーンズ 0.5
オオムギ抽出物 0.5
100.0%
【0034】
(実施例13)
下記処方にしたがってシャーベットを調製した。
オレンジ果汁 16.0%
砂糖 31.0
オオムギ抽出物 3.0
水 50.0
100.0%
【0035】
(実施例14)
下記処方にしたがって飲料を調製した。
オレンジ果汁 30.0%
異性化糖 15.33
クエン酸 0.1
ビタミンC 0.04
香料 0.1
オオムギ抽出物 0.01
水 54.42
100.0%
【0036】
さらに、IgA分泌促進作用を示したオオムギ以外の10種の植物の各抽出物についても菓子食品類処方例を検討した。
【0037】
(実施例15乃至25)
オオムギ抽出物の代わりにウイキョウゼリ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0038】
(実施例26乃至36)
オオムギ抽出物の代わりにトウキンセンカ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0039】
(実施例37乃至47)
オオムギ抽出物の代わりにセイヨウニワトコ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0040】
(実施例48乃至58)
オオムギ抽出物の代わりにビロードアオイ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0041】
(実施例59乃至69)
オオムギ抽出物の代わりにオオアザミ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0042】
(実施例70乃至80)
オオムギ抽出物の代わりにセイヨウイラクサ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0043】
(実施例81乃至91)
オオムギ抽出物の代わりにツリガネニンジン抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0044】
(実施例92乃至102)
オオムギ抽出物の代わりにオレンジ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0045】
(実施例103乃至113)
オオムギ抽出物の代わりにパッションフラワー抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。
【0046】
(実施例114乃至124)
オオムギ抽出物の代わりにオランダビユ抽出物を使用した以外は、実施例1乃至14と同様に、錠剤、チューインガム、キャンディ、チョコレート、ビスケット、グミゼリー、錠菓、タブレット、アイスクリーム、シャーベット、飲料を調製した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物抽出物を含有することを特徴とするIgA分泌促進剤。
【請求項2】
前記植物抽出物が、ウイキョウゼリ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ビロードアオイ、オオムギ、オオアザミ、セイヨウイラクサ、ツリガネニンジン、オレンジ、パッションフラワー、およびオランダビユからなる群から選択される植物の抽出物であることを特徴とする請求項1に記載のIgA分泌促進剤。
【請求項3】
請求項2に記載のIgA分泌促進剤を有効成分として配合することを特徴とする感染予防剤。
【請求項4】
請求項2に記載のIgA分泌促進剤を有効成分として配合することを特徴とする抗アレルギー剤。
【請求項5】
請求項2に記載のIgA分泌促進剤を含有する飲食品。

【公開番号】特開2011−184300(P2011−184300A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47690(P2010−47690)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(307013857)株式会社ロッテ (101)
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【Fターム(参考)】