イムノコンジュゲート及びその作製方法2
本発明は、フレームワーク領域(FR)2内に位置する少なくとも2つのシステイン残基および/またはフレームワーク領域(FR3)内に位置する少なくとも2つのシステイン残基を含む免疫グロブリン可変領域を含む単離タンパク質であって、FR2および/またはFR3のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合に、フレームワーク内ジスルフィド結合がシステイン残基間に形成可能なタンパク質を提供する。好ましくは、タンパク質は免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)および免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含み、可変領域の少なくとも1つが2つのシステイン残基を含む。本発明はまた、タンパク質と別の化合物との結合も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)フレームワーク領域(FR)2内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR2のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR2のシステイン残基間に形成可能である残基;および/または
(ii)フレームワーク領域(FR)3内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR3のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR3のシステイン残基間に形成可能である残基
を含む免疫グロブリン可変領域を含む単離タンパク質。
【請求項2】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)および免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含む単離タンパク質であって、可変領域の少なくとも1つが、
(i)フレームワーク領域(FR)2内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR2のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR2のシステイン残基間に形成可能である残基;および/または
(ii)フレームワーク領域(FR)3内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR3のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR3のシステイン残基間に形成可能である残基
を含むタンパク質。
【請求項3】
ジスルフィド結合が非還元条件下で存在する、請求項1又は2に記載のタンパク質。
【請求項4】
FR2内のシステイン残基がCDR1とCDR2間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がCDR2とCDR3間に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項5】
システイン残基がVH内にあり、FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基36から49の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基66から94の間に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項6】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基39から45の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基68から86の間に位置する、請求項5に記載のタンパク質。
【請求項7】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基39から45の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基68から81の間に位置する、請求項5または6に記載のタンパク質。
【請求項8】
システイン残基がFR3内でカバット付番方式に従って付番された残基68から81の間に位置する、請求項5から7のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項9】
システイン残基が、
(i)カバット付番方式に従って付番されたFR2の39から43の位置;
(ii)カバット付番方式に従って付番されたFR2の39から45の位置;
(iii)カバット付番方式に従って付番されたFR3の70から79の位置;および/または
(iv)カバット付番方式に従って付番されたFR3の72から75の位置
に位置する、請求項5から8のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項10】
システイン残基がVL内にあり、FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基35から49の間に位置し、および/またはFR3内に位置するシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基57から88の間に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項11】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基38から44の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基63から82の間に位置する、請求項10に記載のタンパク質。
【請求項12】
FR3内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基63から74の間に位置する、請求項10または11に記載のタンパク質。
【請求項13】
システイン残基がFR3内でカバット付番方式に従って付番された残基63から74の間に位置する、請求項10から12のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項14】
システイン残基が、
(i)カバット付番方式に従って付番されたFR2の38から42の位置;
(ii)カバット付番方式に従って付番されたFR2の38から44の位置;および/または
(iii)カバット付番方式に従って付番されたFR3の65から72の位置;に位置する、請求項10から13のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項15】
ヒト上皮成長因子(Her)2、腫瘍関連糖タンパク質TAG72、MUC1または前立腺特異膜抗原(PSMA)に特異的に結合する請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項16】
タンパク質が配列番号:59、61、63または65の1以上に示されるVHおよびVL配列に少なくとも約80%同一の配列を含むVHおよびVLを含み、FR2および/またはFR3内に位置する2以上のシステイン残基を含むように改変される、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項17】
配列番号:101, 103, 105, 107, 109, 111, 113, 115, 117, 119, 121, 123, 125, 127, 129, 131, 133, 135, 137, 139, 141, 143, 145, 147または149の1またはそれ以上に示される配列に少なくとも約80%同一の配列を含み、任意でN−末端セリン残基を含む、請求項16に記載のタンパク質。
【請求項18】
請求項2から17のいずれか一項に記載の少なくとも1つのタンパク質を含むFvを含む単離タンパク質であって、少なくとも1つのVLが少なくとも1つのVHと結合して抗原結合部位を形成するタンパク質。
【請求項19】
抗原結合部位を形成するVLおよびVHが単一のポリペプチド鎖にある、請求項18に記載のタンパク質。
【請求項20】
(i)単鎖Fv断片(scFv);
(ii)二量体scFv(di−scFv);又は
(iii)Fc又は重鎖定常ドメイン(CH)2及び/又はCH3に連結した(i)及び/又は(ii)の少なくとも1つである、請求項19に記載のタンパク質。
【請求項21】
抗原結合部位を形成するVLおよびVHが異なるポリペプチド鎖にある、請求項18に記載のタンパク質。
【請求項22】
(i)ダイアボディ;
(ii)トリアボディ;又は
(iii)テトラボディである、請求項21に記載のタンパク質。
【請求項23】
免疫グロブリンである、請求項21に記載のタンパク質。
【請求項24】
システイン残基がジスルフィド結合によって連結される、請求項1から23のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項25】
システイン残基の少なくとも1つに結合した化合物を含み、化合物の結合がタンパク質の抗原への結合を妨げない請求項1から23のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項26】
化合物が、放射性同位体、検出可能標識、治療化合物、コロイド、毒素、核酸、ペプチド、タンパク質、被験体でタンパク質の半減期を延長する化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項25に記載のタンパク質。
【請求項27】
少なくとも1つのN−末端スレオニンまたはセリン残基をさらに含む、請求項1から請求項26のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項28】
スレオニンまたはセリン残基に結合した化合物を含み、化合物の結合がタンパク質の抗原への結合を妨げない請求項27に記載のタンパク質。
【請求項29】
化合物が、放射性同位体、検出可能標識、治療化合物、コロイド、毒素、核酸、ペプチド、タンパク質、被験体でタンパク質の半減期を延長する化合物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項28に記載のタンパク質。
【請求項30】
FR2および/またはFR3のシステイン残基の少なくとも1つに結合した第1化合物、およびスレオニン残基又はセリン残基に結合した第2化合物を含み、第2化合物が第1化合物と異なる、請求項28又は29に記載のタンパク質。
【請求項31】
化合物がポリエチレングリコール(PEG)である、請求項25、26または28から30のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項32】
PEGが単分散PEGである、請求項31に記載のタンパク質。
【請求項33】
単分散PEGが48未満のエチレングリコール単位を有する、請求項32に記載のタンパク質。
【請求項34】
単分散PEGが約24エチレングリコール単位を有する、請求項32又は33に記載のタンパク質。
【請求項35】
請求項1から請求項34のいずれか一項に記載のタンパク質および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項36】
請求項1から請求項23または請求項27のいずれか一項に記載のタンパク質をコードする単離核酸。
【請求項37】
プロモーターに操作可能に連結される請求項38記載の核酸を含む発現構築物。
【請求項38】
請求項36に記載の外来核酸および/または請求項37の発現構築物を含む単離細胞であって、タンパク質を発現する細胞。
【請求項39】
細胞が細菌細胞、酵母細胞、哺乳類細胞または昆虫細胞である、請求項38記載の細胞。
【請求項40】
請求項1から23または27のいずれか一項に記載のタンパク質の産生方法であって、コードするタンパク質を産生するのに十分な条件下で請求項37に記載の発現構築物を維持する工程を含む方法。
【請求項41】
コードするタンパク質を産生するのに十分な条件下で請求項38または39に記載の細胞を培養する工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
タンパク質を単離する工程を含む、請求項40又は41に記載の方法。
【請求項43】
請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質の産生方法であって、
(i)請求項1から23又は27のいずれか一項に記載のタンパク質を得る工程;および
(ii)タンパク質のFR2および/またはFR3のシステイン残基の少なくとも1つに化合物を結合することにより、タンパク質を産生する工程を含む方法。
【請求項44】
(i)で得られたタンパク質のFR2および/またはFR3のシステイン残基がジスルフィド結合によって連結され、化合物をシステイン残基に結合する前にジスルフィド結合を還元する工程又は他の方法で分解する工程をさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
ジスルフィド結合を還元する工程又は他の方法で分解する工程によりタンパク質に遊離チオール基が生成され、化合物がタンパク質への化合物の結合を可能にするチオール反応基を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
タンパク質が少なくとも1つのN末端セリン残基又はスレオニン残基を含み、化合物をセリン残基又はスレオニン残基に結合する工程をさらに含む、請求項43から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
医薬における、請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物の使用。
【請求項48】
被験体における状態の治療方法又は予防方法であって、請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物をその必要性がある被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項49】
細胞への化合物の送達方法であって、請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物に細胞を接触させる工程を含む方法。
【請求項50】
被験体へのタンパク質又は組成物の投与により細胞を接触させる、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
被験体で抗原の局在を特定する方法又は抗原を検出する方法であって、
(i)タンパク質が抗原に結合するのに十分な時間および条件下で、請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物を被験体に投与する工程であって、タンパク質が検出可能な標識と結合する工程、ならびに
(ii)検出可能な標識をインビボで検出又は局在を特定する工程、を含む方法。
【請求項52】
被験体における状態の診断方法又は予後判定方法であって、タンパク質が抗原に結合して複合体を形成するのに十分な時間および条件下で、被験体からの試料を請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物に接触させる工程、ならびに複合体を検出する工程を含み、複合体の検出が被験体の状態の診断又は予後判定である方法。
【請求項53】
複合体のレベルを測定する工程を含み、該複合体のレベルの増強又は低減が被験体の状態の診断又は予後判定である、請求項52に記載の方法。
【請求項1】
(i)フレームワーク領域(FR)2内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR2のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR2のシステイン残基間に形成可能である残基;および/または
(ii)フレームワーク領域(FR)3内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR3のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR3のシステイン残基間に形成可能である残基
を含む免疫グロブリン可変領域を含む単離タンパク質。
【請求項2】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)および免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含む単離タンパク質であって、可変領域の少なくとも1つが、
(i)フレームワーク領域(FR)2内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR2のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR2のシステイン残基間に形成可能である残基;および/または
(ii)フレームワーク領域(FR)3内に位置する少なくとも2つのシステイン残基であって、FR3のシステイン残基の少なくとも2つが化合物に結合しない場合にジスルフィド結合がFR3のシステイン残基間に形成可能である残基
を含むタンパク質。
【請求項3】
ジスルフィド結合が非還元条件下で存在する、請求項1又は2に記載のタンパク質。
【請求項4】
FR2内のシステイン残基がCDR1とCDR2間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がCDR2とCDR3間に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項5】
システイン残基がVH内にあり、FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基36から49の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基66から94の間に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項6】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基39から45の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基68から86の間に位置する、請求項5に記載のタンパク質。
【請求項7】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基39から45の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基68から81の間に位置する、請求項5または6に記載のタンパク質。
【請求項8】
システイン残基がFR3内でカバット付番方式に従って付番された残基68から81の間に位置する、請求項5から7のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項9】
システイン残基が、
(i)カバット付番方式に従って付番されたFR2の39から43の位置;
(ii)カバット付番方式に従って付番されたFR2の39から45の位置;
(iii)カバット付番方式に従って付番されたFR3の70から79の位置;および/または
(iv)カバット付番方式に従って付番されたFR3の72から75の位置
に位置する、請求項5から8のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項10】
システイン残基がVL内にあり、FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基35から49の間に位置し、および/またはFR3内に位置するシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基57から88の間に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項11】
FR2内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基38から44の間に位置し、および/またはFR3内のシステイン残基がカバット付番方式により付番された残基63から82の間に位置する、請求項10に記載のタンパク質。
【請求項12】
FR3内のシステイン残基がカバット付番方式に従って付番された残基63から74の間に位置する、請求項10または11に記載のタンパク質。
【請求項13】
システイン残基がFR3内でカバット付番方式に従って付番された残基63から74の間に位置する、請求項10から12のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項14】
システイン残基が、
(i)カバット付番方式に従って付番されたFR2の38から42の位置;
(ii)カバット付番方式に従って付番されたFR2の38から44の位置;および/または
(iii)カバット付番方式に従って付番されたFR3の65から72の位置;に位置する、請求項10から13のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項15】
ヒト上皮成長因子(Her)2、腫瘍関連糖タンパク質TAG72、MUC1または前立腺特異膜抗原(PSMA)に特異的に結合する請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項16】
タンパク質が配列番号:59、61、63または65の1以上に示されるVHおよびVL配列に少なくとも約80%同一の配列を含むVHおよびVLを含み、FR2および/またはFR3内に位置する2以上のシステイン残基を含むように改変される、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項17】
配列番号:101, 103, 105, 107, 109, 111, 113, 115, 117, 119, 121, 123, 125, 127, 129, 131, 133, 135, 137, 139, 141, 143, 145, 147または149の1またはそれ以上に示される配列に少なくとも約80%同一の配列を含み、任意でN−末端セリン残基を含む、請求項16に記載のタンパク質。
【請求項18】
請求項2から17のいずれか一項に記載の少なくとも1つのタンパク質を含むFvを含む単離タンパク質であって、少なくとも1つのVLが少なくとも1つのVHと結合して抗原結合部位を形成するタンパク質。
【請求項19】
抗原結合部位を形成するVLおよびVHが単一のポリペプチド鎖にある、請求項18に記載のタンパク質。
【請求項20】
(i)単鎖Fv断片(scFv);
(ii)二量体scFv(di−scFv);又は
(iii)Fc又は重鎖定常ドメイン(CH)2及び/又はCH3に連結した(i)及び/又は(ii)の少なくとも1つである、請求項19に記載のタンパク質。
【請求項21】
抗原結合部位を形成するVLおよびVHが異なるポリペプチド鎖にある、請求項18に記載のタンパク質。
【請求項22】
(i)ダイアボディ;
(ii)トリアボディ;又は
(iii)テトラボディである、請求項21に記載のタンパク質。
【請求項23】
免疫グロブリンである、請求項21に記載のタンパク質。
【請求項24】
システイン残基がジスルフィド結合によって連結される、請求項1から23のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項25】
システイン残基の少なくとも1つに結合した化合物を含み、化合物の結合がタンパク質の抗原への結合を妨げない請求項1から23のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項26】
化合物が、放射性同位体、検出可能標識、治療化合物、コロイド、毒素、核酸、ペプチド、タンパク質、被験体でタンパク質の半減期を延長する化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項25に記載のタンパク質。
【請求項27】
少なくとも1つのN−末端スレオニンまたはセリン残基をさらに含む、請求項1から請求項26のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項28】
スレオニンまたはセリン残基に結合した化合物を含み、化合物の結合がタンパク質の抗原への結合を妨げない請求項27に記載のタンパク質。
【請求項29】
化合物が、放射性同位体、検出可能標識、治療化合物、コロイド、毒素、核酸、ペプチド、タンパク質、被験体でタンパク質の半減期を延長する化合物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項28に記載のタンパク質。
【請求項30】
FR2および/またはFR3のシステイン残基の少なくとも1つに結合した第1化合物、およびスレオニン残基又はセリン残基に結合した第2化合物を含み、第2化合物が第1化合物と異なる、請求項28又は29に記載のタンパク質。
【請求項31】
化合物がポリエチレングリコール(PEG)である、請求項25、26または28から30のいずれか一項に記載のタンパク質。
【請求項32】
PEGが単分散PEGである、請求項31に記載のタンパク質。
【請求項33】
単分散PEGが48未満のエチレングリコール単位を有する、請求項32に記載のタンパク質。
【請求項34】
単分散PEGが約24エチレングリコール単位を有する、請求項32又は33に記載のタンパク質。
【請求項35】
請求項1から請求項34のいずれか一項に記載のタンパク質および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項36】
請求項1から請求項23または請求項27のいずれか一項に記載のタンパク質をコードする単離核酸。
【請求項37】
プロモーターに操作可能に連結される請求項38記載の核酸を含む発現構築物。
【請求項38】
請求項36に記載の外来核酸および/または請求項37の発現構築物を含む単離細胞であって、タンパク質を発現する細胞。
【請求項39】
細胞が細菌細胞、酵母細胞、哺乳類細胞または昆虫細胞である、請求項38記載の細胞。
【請求項40】
請求項1から23または27のいずれか一項に記載のタンパク質の産生方法であって、コードするタンパク質を産生するのに十分な条件下で請求項37に記載の発現構築物を維持する工程を含む方法。
【請求項41】
コードするタンパク質を産生するのに十分な条件下で請求項38または39に記載の細胞を培養する工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
タンパク質を単離する工程を含む、請求項40又は41に記載の方法。
【請求項43】
請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質の産生方法であって、
(i)請求項1から23又は27のいずれか一項に記載のタンパク質を得る工程;および
(ii)タンパク質のFR2および/またはFR3のシステイン残基の少なくとも1つに化合物を結合することにより、タンパク質を産生する工程を含む方法。
【請求項44】
(i)で得られたタンパク質のFR2および/またはFR3のシステイン残基がジスルフィド結合によって連結され、化合物をシステイン残基に結合する前にジスルフィド結合を還元する工程又は他の方法で分解する工程をさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
ジスルフィド結合を還元する工程又は他の方法で分解する工程によりタンパク質に遊離チオール基が生成され、化合物がタンパク質への化合物の結合を可能にするチオール反応基を有する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
タンパク質が少なくとも1つのN末端セリン残基又はスレオニン残基を含み、化合物をセリン残基又はスレオニン残基に結合する工程をさらに含む、請求項43から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
医薬における、請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物の使用。
【請求項48】
被験体における状態の治療方法又は予防方法であって、請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物をその必要性がある被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項49】
細胞への化合物の送達方法であって、請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物に細胞を接触させる工程を含む方法。
【請求項50】
被験体へのタンパク質又は組成物の投与により細胞を接触させる、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
被験体で抗原の局在を特定する方法又は抗原を検出する方法であって、
(i)タンパク質が抗原に結合するのに十分な時間および条件下で、請求項25、26または28から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物を被験体に投与する工程であって、タンパク質が検出可能な標識と結合する工程、ならびに
(ii)検出可能な標識をインビボで検出又は局在を特定する工程、を含む方法。
【請求項52】
被験体における状態の診断方法又は予後判定方法であって、タンパク質が抗原に結合して複合体を形成するのに十分な時間および条件下で、被験体からの試料を請求項1から34のいずれか一項に記載のタンパク質又は請求項35に記載の組成物に接触させる工程、ならびに複合体を検出する工程を含み、複合体の検出が被験体の状態の診断又は予後判定である方法。
【請求項53】
複合体のレベルを測定する工程を含み、該複合体のレベルの増強又は低減が被験体の状態の診断又は予後判定である、請求項52に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図21A】
【図21B】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図21A】
【図21B】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【公表番号】特表2013−514788(P2013−514788A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545018(P2012−545018)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/AU2010/001737
【国際公開番号】WO2011/075786
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512001854)アビペップ ピーティーワイ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/AU2010/001737
【国際公開番号】WO2011/075786
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512001854)アビペップ ピーティーワイ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
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