説明

イメージング装置及び送受信装置

【課題】 測定時間を短縮したイメージング装置及びこれに用いられる送受信装置を提供すること。
【解決手段】 本イメージング装置100は、対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部20と、送信信号の反射信号を受信する受信部30と、反射信号から画像情報を生成する画像情報生成部11と、を備える。対象物に送信する送信信号として櫛状波を用いることにより、1度の測定において複数の周波数成分に関する対象物の情報を得ることができる。これにより、周波数掃引を行う必要がなくなるため、測定時間の短縮を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージング装置及び送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージング装置は、対象物に対し信号(電磁波)を送信し、反射した信号を受信することにより対象物の形状や位置情報等を取得する。複数の周波数を用いる測定方法として、送信信号の周波数を時間ごとに切り替えながら測定を行う方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−501978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のイメージング装置では、周波数を切り替えながら対象物の測定を繰り返すため、測定時間が長くなってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、対象物の測定時間を短縮したイメージング装置及び送受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、本送受信装置は、対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、を備える。また、本イメージング装置は、対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、前記反射信号から画像情報を生成する画像情報生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本イメージング装置及び送受信装置によれば、対象物の測定時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施例1に係るイメージング装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、実施例1に係る送受信装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、送受信装置の各部における信号波形図である。
【図4】図4は、実施例2に係る送受信装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0009】
図1は、実施例1に係るイメージング装置の構成を示す図である。イメージング装置100は、RF部10、信号処理部11、アンテナ12、表示部13、記憶部14、警報報知部15、駆動部16、及び制御部18を備える。イメージング装置100は、測定の対象物に対し電磁波(例えば、マイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波、サブミリ波)を放射し、その反射波により対象物のイメージを取得する装置である。
【0010】
RF部10は、アンテナ12を介して送信信号を対象物に送信すると共に、対象物により反射された送信信号の反射信号を受信する。信号処理部11は、RF部10により受信された反射信号を処理し、画像情報を生成する画像情報生成部として機能する他、動作に必要な各種の信号処理を行う。表示部13は、例えば液晶モニタ等を含み、信号処理部11により生成された画像情報を表示する。
【0011】
記憶部14は、例えばフラッシュメモリ等を含み、得られた画像情報等を記憶する。警報報知部15は、音や光等の手段により外部に警報を発する。駆動部16は駆動機構を含み、例えば対象物に対するアンテナ12の方向を変化させる際等に用いられる。RF部10、信号処理部11、表示部13、記憶部14、警報報知部15、及び駆動部16は、それぞれ制御部18により制御される。
【0012】
図2は、RF部10及び信号処理部11の構成の一部を示す図である。RF部10は、送信部20及び受信部30を含む。送信部20は、発振器22、第1短パルス発生器24、第1バンドパスフィルタ26、及び分周器28を含み、その送信端子TXはアンテナ12に接続されている。受信部30は、発振器22、第2短パルス発生器32、第2バンドパスフィルタ34、及びミキサ36を含み、その受信端子RXはアンテナ12に接続されている。送信部20及び受信部30は、発振器22を共有しており、これにより装置の小型化が図られている。
【0013】
図3は、送受信装置の各部における信号波形図である。横軸は周波数を、縦軸は出力の大きさをそれぞれ示す。信号波形のA〜Gは、それぞれ図2に示すA〜G点における信号波形を示す。送信部20では、最初に発振器22により短パルスの発振信号が生成される(A)。発振信号は、分周比nの分周器28に入力され、低周波の分周信号に変換される(B)。分周信号の周波数は、イメージング装置100におけるステップ周波数Δfとなる。
【0014】
分周器28の出力信号は、第1短パルス発生器24に入力される。第1短パルス発生器24は、複数の周波数成分が一定(ステップ周波数Δf)の間隔で配列された送信用の複数のパルスを生成する(C)。これらのパルス信号は、通過周波数がft〜ftである第1バンドパスフィルタ26へと入力され、送信信号に適した周波数の信号のみが選別される(D)。第1バンドパスフィルタ26の出力信号は、周波数がft〜ftの範囲で、ステップ周波数Δfの間隔で配列された複数のパルスを含む。個々のパルスの大きさはほぼ一定であり、周波数空間において櫛形の波形を形成している。以下の説明では、この図3Dに示す信号を櫛状波と称する。
【0015】
櫛状波を含む送信信号は、送信端子TXを介してアンテナ12に出力される。櫛状波により、測定に必要な複数の異なる周波数成分が一時に出力される。第1バンドパスフィルタ26と送信端子TXとの間には、第1スイッチSW1が設けられている。第1スイッチSW1は、通常時において第1バンドパスフィルタ26の出力側を送信端子TXと接続し、後述する初期位相測定時において第1バンドパスフィルタ26の出力側をミキサ36と接続する。
【0016】
受信部30では、発振器22により生成された発振信号(A)が、第2短パルス発生器32へと入力される。この入力信号の周波数はΔf×nで示される。第2短パルス発生器32は、複数の周波数成分が一定(Δf×n)の間隔で配列された受信用の複数のパルスを生成する(E)。これらのパルス信号は、通過周波数がfr〜frである第2バンドパスフィルタ34へと入力され、局部発振信号に適した周波数の信号のみが選別される(F)。局部発振信号の周波数をfLOとする。
【0017】
アンテナ12に接続された受信端子RXからは、対象物により反射された反射信号がミキサ36に入力される。ミキサ36と受信端子RXとの間には、第2スイッチSW2が設けられている。第2スイッチSW2は、通常時において受信端子RXをミキサ36の入力側と接続し、初期位相測定時において受信端子RXをターミナル40(終端)に接続する。
【0018】
ミキサ36は、櫛状波(C)を含む送信信号の反射信号を、第2バンドパスフィルタ34の出力である局部発振信号(D)によりダウンコンバートし、ベースバンド信号へと変換する(G)。ベースバンド信号は、周波数がft−fLO〜ft−fLOの範囲で、ステップ周波数Δfの間隔で配列された複数のパルスを含む。
【0019】
上記の例において、例えば、ステップ周波数を100MHzとし、第1バンドパスフィルタ26の通過周波数を94GHz〜95.5GHzとすることができる。この場合、発振信号(A)の周波数を9.4GHZとし、分周器28の分周比nを94とすることができる。また、第2バンドパスフィルタ34の通過周波数を91.5GHz〜96.5GHzとすることができる。これにより、局部発振信号(F)の周波数は94GHzとなり、帯域が0GHz〜1.5GHzでステップ周波数が100MHzのベースバンド信号(G)を得ることができる。
【0020】
ミキサ36には、信号処理部11のADコンバータ50、フーリエ変換部52、及び位相検出部54が順に接続されている。ミキサ36から出力されたベースバンド信号は、ADコンバータ50によりデジタル信号へと変換された後、フーリエ変換部52によるフーリエ変換処理が施され、位相検出部54により位相が検出される。ここで検出された位相に基づき、画像情報が生成される。
【0021】
位相検出部54では、対象物により反射された反射信号の位相を、反射前の送信信号の位相と比較する。ここで、初期位相を測定するためには、第1スイッチSW1により第1バンドパスフィルタ26の出力側をミキサ36の入力側と接続し、第2スイッチSW2により受信端子RXをターミナル40へと接続する。これにより、送信信号がミキサ36へと直接入力されるため、初期位相の測定を行うことができる。
【0022】
実施例1に係るイメージング装置100によれば、対象物に送信する送信信号として、複数のパルス(周波数成分)が周波数空間において櫛状に配列された櫛状波を含む信号を用いている。櫛状波には、測定に必要な複数の異なる周波数成分が含まれており、これを一時に出力することで、複数の周波数成分に対応する対象物の情報を1度の測定において得ることができる。このため、実施例1に係るイメージング装置100では、送信信号の周波数を時間ごとに切り替えながら測定を行う周波数掃引を行う必要がなく、周波数掃引を行う場合に比べて測定時間の短縮を図ることができる。
【0023】
上記の櫛状波は、発振信号(A)を生成する発振器22と、発振信号から送信用の複数のパルス(C)を生成する第1短パルス発生器24と、複数のパルスの一部から櫛状波(D)を生成する第1バンドパスフィルタと、により生成される。発振器22は、発振信号を生成する発振部の一例であり、第1短パルス発生器24は、発振信号から送信用の複数のパルスを生成する送信パルス生成部の一例である。複数のパルスを生成するには、他の方法を用いてもよいが、短パルス発生器を用いることで、広範囲において出力がほぼ一定の櫛状波を得ることができる。このように、出力の大きさが周波数に依存しない櫛状波を用いることにより、測定精度を向上させることができる。
【0024】
また、イメージング装置100の受信部30は、送信部20と共通の発振信号(A)から受信用の複数のパルス(E)を生成する第2短パルス発生器32と、複数のパルスの一部から局部発振信号(F)を生成する第2バンドパスフィルタ34とを含む。第2短パルス発生器32は、発振信号から受信用の複数のパルスを生成する受信パルス生成部の一例である。複数のパルスを生成するには、他の方法を用いてもよいが、上記と同様の理由から短パルス発生器を用いることが好ましい。
【0025】
実施例1において、分周器28の分周比nは固定であってもよいが、可変とすることがより好ましい。分周比を可変とすることにより、対象物に応じてステップ周波数Δfを変更することができるため、測定精度を向上させることができる。なお、ステップ周波数Δfは、測定可能な対象物までの最大距離Rmaxに影響し、ステップ周波数Δfが小さいほど測定可能な距離Rmaxは大きくなる。また、分周器28の分周比ではなく、発振器22の周波数(あるいはその両方)を可変としてもよい。
【実施例2】
【0026】
実施例2は、分周器の代わりに逓倍器を用いた例である。実施例2に係るイメージング装置の全体構成は実施例1(図1)と同様であり、説明を省略する。
【0027】
図4は、実施例2に係るイメージング装置のRF部10及び信号処理部11の構成の一部を示す図である。実施例1(図2)と異なり、送信部20は分周器を含んでおらず、受信部30には逓倍比nの逓倍器38が含まれている。逓倍器38は、発振器22と第2短パルス発生器32との間に配置されている。発振器22により発振された発振信号は、第1短パルス発生器24に入力されるとともに、逓倍器38を介して第2短パルス発生器32に入力される。その他の構成は実施例1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0028】
図4の各部における信号波形は、図3に示したものと同様である。実施例2では、最初に発振器22により低周波の発振信号(B)が生成され、当該発振信号に基づいて、第2短パルス発生器32への入力信号となる逓倍信号(A)が生成される。発振信号の周波数は、ステップ周波数Δfとなる。
【0029】
上記の例において、例えば、ステップ周波数を100MHzとし、第1バンドパスフィルタ26の通過周波数を94GHz〜95.5GHzとすることができる。この場合、逓倍器38の逓倍比nを94とし、第2短パルス発生器32への入力信号frの周波数を9.4GHZとすることができる。また、第2バンドパスフィルタ34の通過周波数を91.5GHz〜96.5GHzとすることができる。これにより、局部発振信号(F)の周波数は94GHzとなり、帯域が0GHz〜1.5GHzでステップ周波数が100MHzのベースバンド信号(G)を得ることができる。
【0030】
本構成においても、実施例1と同様に、櫛状波を含む送信信号を用いることにより、測定時間の短縮を図ることができる。
【0031】
実施例1において、発振器22の周波数Δfは固定であってもよいが、可変とすることがより好ましい。対象物に応じてステップ周波数Δfを変更することにより、測定精度を向上させることができる。このとき、逓倍器38の逓倍比nを可変とし、第2短パルス発生器32に入力される信号の周波数Δf×nが一定となるように、発振周波数Δfに応じて逓倍比nを制御することが好ましい。これにより、第2バンドパスフィルタ34の通過周波数が一定であっても、適切な局部発振信号fLOを得ることができる。
【0032】
実施例1〜2においては、送信部20及び受信部30がイメージング装置100の一部(RF部10)に含まれる例について説明したが、送信部20及び受信部30は、独立した送受信装置となっていてもよい。
【0033】
実施例1〜2において、第2バンドパスフィルタ34の通過周波数は、第1バンドパスフィルタ26の通過周波数をft〜ftとした場合に、以下の(1)または(2)のいずれかのように定めることが好ましい。すなわち、図3Eに示す受信用の複数のパルスの周波数frのうち、(1)ft以下でかつftに最も近い周波数frを含むか、(2)ft以上でかつftに最も近い周波数frHを含むことが好ましい。これにより、ミキサ36により変換された後のベースバンド信号の周波数を低減することができる。
【0034】
上記の実施形態に関連し、更に以下の付記を開示する。
【0035】
(付記1)
対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、
前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、
を備えることを特徴とする送受信装置。
【0036】
(付記2)
前記送信部は、
発振信号を生成する発振部と、
前記発振信号から送信用の複数のパルスを生成する送信パルス生成部と、
前記送信用の複数のパルスの一部から前記櫛状波を生成する第1バンドパスフィルタと、
を含むことを特徴とする付記1に記載の送受信装置。
【0037】
(付記3)
前記受信部は、
前記送信部と共通の前記発振信号から受信用の複数のパルスを生成する受信パルス生成部と、
前記受信用の複数のパルスの一部から局部発振信号を生成する第2バンドパスフィルタと、
前記局部発振信号により前記反射信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号に変換するミキサと、
を含むことを特徴とする付記2に記載の送受信装置。
【0038】
(付記4)
前記送信パルス生成部及び前記受信パルス生成部は、短パルス発生器を含むことを特徴とする付記3に記載の送受信装置。
【0039】
(付記5)
前記受信パルス生成部には、前記発振信号が入力され、
前記送信パルス生成部には、前記発振部と前記送信パルス生成部との間に設けられた分周器を介して、前記発振信号の分周信号が入力されることを特徴とする付記2〜4のいずれか一項に記載の送受信装置。
【0040】
(付記6)
前記送信パルス生成部には、前記発振信号が入力され、
前記受信パルス生成部には、前記発振部と前記受信パルス生成部との間に設けられた逓倍器を介して、前記発振信号の逓倍信号が入力されることを特徴とする付記2〜4のいずれか一項に記載の送受信装置。
【0041】
(付記7)
前記送信信号は、マイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波、サブミリ波のいずれかであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の送受信装置。
【0042】
(付記8)
対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、
前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、
前記反射信号から画像情報を生成する画像情報生成部と、
を備えることを特徴とするイメージング装置。
【0043】
(付記9)
発振信号を生成する発振部と、
前記発振信号から送信用の複数のパルスを生成する送信パルス生成部と、
前記送信用の複数のパルスの一部から、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を生成するバンドパスフィルタと、
を含むことを特徴とする送受信装置。
【0044】
(付記10)
前記第2バンドパスフィルタの通過周波数は、
前記第1バンドパスフィルタの通過周波数をft〜ftとした場合に、前記受信用の複数のパルスの周波数frのうちft以下でかつftに最も近い周波数frを含むことを特徴とする付記3に記載の送受信装置。
【0045】
(付記11)
前記第2バンドパスフィルタの通過周波数は、
前記第1バンドパスフィルタの通過周波数をft〜ftとした場合に、前記受信用の複数のパルスの周波数frのうちft以上でかつftに最も近い周波数frHを含むことを特徴とする付記3に記載の送受信装置。
【0046】
(付記12)
前記分周器の分周比は、可変であることを特徴とする付記5に記載の送受信装置。
【0047】
(付記13)
前記発振器の周波数f及び前記逓倍器の逓倍比nは可変であり、
前記発振器の周波数fの変化に伴い、f×nが一定となるように逓倍数nが制御されることを特徴とする付記6に記載の送受信装置。
【0048】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 RF部
11 信号処理部
12 アンテナ
13 表示部
18 制御部
20 送信部
22 発振器
24 第1短パルス発生器
26 第1バンドパスフィルタ
28 分周器
30 受信部
32 第2短パルス発生器
34 第2バンドパスフィルタ
36 ミキサ
38 逓倍器
100 イメージング装置
TX 送信端子
RX 受信端子
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、
前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、
を備えることを特徴とする送受信装置。
【請求項2】
前記送信部は、
発振信号を生成する発振部と、
前記発振信号から送信用の複数のパルスを生成する送信パルス生成部と、
前記送信用の複数のパルスの一部から前記櫛状波を生成する第1バンドパスフィルタと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
【請求項3】
前記受信部は、
前記送信部と共通の前記発振信号から受信用の複数のパルスを生成する受信パルス生成部と、
前記受信用の複数のパルスの一部から局部発振信号を生成する第2バンドパスフィルタと、
前記局部発振信号により前記反射信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号に変換するミキサと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の送受信装置。
【請求項4】
前記送信パルス生成部及び前記受信パルス生成部は、短パルス発生器を含むことを特徴とする請求項3に記載の送受信装置。
【請求項5】
前記受信パルス生成部には、前記発振信号が入力され、
前記送信パルス生成部には、前記発振部と前記送信パルス生成部との間に設けられた分周器を介して、前記発振信号の分周信号が入力されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の送受信装置。
【請求項6】
前記送信パルス生成部には、前記発振信号が入力され、
前記受信パルス生成部には、前記発振部と前記受信パルス生成部との間に設けられた逓倍器を介して、前記発振信号の逓倍信号が入力されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の送受信装置。
【請求項7】
前記送信信号は、マイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波、サブミリ波のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の送受信装置。
【請求項8】
対象物に対し、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を送信する送信部と、
前記送信信号の反射信号を受信する受信部と、
前記反射信号から画像情報を生成する画像情報生成部と、
を備えることを特徴とするイメージング装置。
【請求項9】
発振信号を生成する発振部と、
前記発振信号から送信用の複数のパルスを生成する送信パルス生成部と、
前記送信用の複数のパルスの一部から、複数のパルスが櫛状に配列された櫛状波を含む送信信号を生成するバンドパスフィルタと、
を含むことを特徴とする送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−32181(P2012−32181A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169726(P2010−169726)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】