説明

インクカートリッジ及びインク貯留体

【課題】インク貯留体の壁面の一部をフィルムにより構成した場合に、フィルムが受ける負担を軽減して、その破損等に起因するインク洩れを抑制することができるインクカートリッジ及びインク貯留体を提供すること。
【解決手段】
インク貯留体100は、フレーム部110の開口周縁にフィルム160を固着して、インクを貯留するためのインク貯留室を形成する。ここで、フレーム部110は、インク貯留室側からフィルムを支持する内周溶着部(リブ)411a〜417aを備えるので、例えば、外部の気圧や温度の変化などに伴ってフィルム160がインク貯留室側へ向けて変位される場合でも、その変位を各リブにより規制して、フィルム160が受ける負担を軽減することができる。その結果、フィルム160の破損や固着部の剥離の発生を回避して、インクが外部に漏れ出すことを抑制することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを貯留する内部空間を有するインク貯留体と、前記インク貯留体を内包するケースとを備え、前記インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジにおいて、
前記インク貯留体は、前記内部空間に連通する第1開口及び第2開口を有するフレーム部材と、前記第1開口及び第2開口の各開口周縁に固着され前記第1開口及び第2開口をそれぞれ閉封するフィルムとを備え、
前記フレーム部材は、前記内部空間を前記第1開口側の第1室および前記第2開口側の第2室に仕切る仕切板と、前記仕切板から立設され前記第1開口側から前記フィルムを支持する第1リブと、前記仕切板から立設され前記第2開口側から前記フィルムを支持する第2リブとを備えていることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項2】
前記フィルムは、前記第1リブ及び第2リブにそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
【請求項3】
前記フィルムと前記第1リブ及び第2リブとの固着は、前記フィルムと前記第1リブ及び第2リブとの内の少なくとも一方を溶融させて互いを接合することにより行われることを特徴とする請求項2記載のインクカートリッジ。
【請求項4】
前記フィルムに固着される前記第1リブの固着部は、前記フィルムに固着される第1開口の開口周縁における固着部と共に第1の仮想平面上に位置する一方、
前記フィルムに固着される前記第2リブの固着部は、前記フィルムに固着される第2開口の開口周縁における固着部と共に第2の仮想平面上に位置していることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクカートリッジ。
【請求項5】
前記第1の仮想平面と前記第2の仮想平面とが平行であることを特徴とする請求項4記載のインクカートリッジ。
【請求項6】
前記ケースの一部であって前記第1開口及び第2開口に対向する部分が前記第1開口及び第2開口側へ向けて変位すると、前記各変位をそれぞれ前記第1リブ及び第2リブが規制するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項7】
前記インクジェット記録装置に装着された姿勢において、前記第1リブ及び第2リブは、下降傾斜して形成されると共に、下降傾斜端部が自由端として形成され、重力により流動する前記インクを前記第1室及び第2室の底部側へ向けて案内可能に構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項8】
前記第1リブ及び第2リブは、前記フレーム部材の開口領域において、それぞれ複数が分散配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項9】
前記仕切板は、前記第1室と第2室とを連通する連通路を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項10】
前記内部空間内に軸支され前記インクの減少に伴って回動する回動部材を備え、
前記回動部材は、前記連通路内に配設されていることを特徴とする請求項9記載のインクカートリッジ。
【請求項11】
前記回動部材は、略円柱状の軸状部を備え、
前記仕切板は、前記回動部材の軸状部を回動可能に挟持する挟持部を備えると共に、前記挟持部は、前記連通路に面する側が開放された断面略C字状に形成され、
前記仕切板の挟持部に前記回動部材の軸状部を挿入し挟持させることで、前記回動部材が前記仕切板に回動可能に支持されることを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ。
【請求項12】
前記フレーム部材は、前記仕切板から立設される補助壁部を備え、
前記補助壁部は、前記リブよりも立設高さが低くされていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項13】
前記補助壁部は、前記リブよりも薄肉に構成されていることを特徴とする請求項12記載のインクカートリッジ。
【請求項14】
前記補助壁部は、前記連通路に隣接する前記仕切板の端縁部において前記仕切板から立設されていることを特徴とする請求項12又は13に記載のインクカートリッジ。
【請求項15】
前記リブが複数ある場合に、前記複数のリブを前記補助壁部が連結していることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項16】
前記フレーム部材は、前記第1開口及び第2開口を画定する外枠部を備え、
前記仕切板は、前記第1開口及び第2開口の開口面間の空間において前記外枠部から延在するように形成されていることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項17】
請求項1から16のいずれかに記載のインクカートリッジに使用されるものであることを特徴とするインク貯留体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2007−144803(P2007−144803A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342687(P2005−342687)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】