説明

インクジェット捺染装置

【課題】被捺染面上に段差を有する被捺染材をセットした際の位置ずれに伴う捺染位置ずれを、装置のコストアップを抑えつつ適切に軽減し或いは防止する。
【解決手段】インクジェット捺染装置1は、被捺染材Pにおける被捺染面上の段差(B1、B2)を検出する段差検出センサー20と、段差検出センサー20による段差検出に基づき、段差(B1、B2)に対する捺染領域Aの相対位置及び傾きを補正する制御部3とを備えている。従って、被捺染材Pの種類に応じて専用のセット手段を用意することなく、適切に被捺染材Pのセット位置ずれを補正でき、これにより適切な捺染品質を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被捺染材の被捺染面に向けてインクを吐出して所望の捺染を実行する捺染ヘッドを備えたインクジェット捺染装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アパレル(衣服)メーカーやテキスタイル(布地)メーカーでは、従来から生地本体表面に図柄等をプリントする「捺染」が広く行われている。
そして、捺染を行う捺染装置として、捺染ヘッドから吐出されたインクを被捺染材に付着させて捺染を実行するインクジェット捺染装置も開発されている。
【0003】
この様なインクジェット捺染装置に特有の技術的課題として、被捺染材(例えば、布帛)のセット時における位置ずれが挙げられる。例えば、被捺染材を載置台に載置してセットする構成においては、ユーザー作業による位置ずれが発生し易く、これにより捺染時の位置ずれが生じることとなる。
【0004】
また、被捺染材特有の課題として、被捺染材の捺染側の面の盛り上がりに起因する課題がある。例えば、衣服には縫い合わせ部分やファスナー、ポケットなどの盛り上がり部分(隆起部分)が存在する為、この様な盛り上がり部分に対する捺染領域の相対位置がずれた場合、盛り上がり部分が存在しない場合に比べて、位置ずれがより一層目立ち易い性質がある。これは、盛り上がり部分に印捺する場合でも、盛り上がり部分の周囲に印捺する場合であっても、同様である。
【0005】
この様な状況に鑑み、特許文献1には、布帛に形成されたポケット部をセット可能な第2のプラテンを備えたインクジェット式布帛印刷装置が開示されている。このインクジェット式布帛印刷装置によれば、盛り上がり部分であるポケット部をセットする専用のプラテンを備えているので、プラテンに対するポケット部の位置ずれが生じ難くなる。
【0006】
一方、別の課題として、被捺染材の捺染側の面に盛り上がりが存在すると、捺染面とインクジェット捺染ヘッドとの間のギャップが不適切となったり、或いはインクジェット捺染ヘッドのヘッド面が捺染面に擦れ、捺染品質が低下するという問題もある。
【0007】
この様な技術的課題に対する直接の解決手段ではないものの、例えば特許文献2には、布地の記録面の高さを検出する布厚検出機構を備え、その検出結果に基づき、インクジェットヘッドの高さ位置が制御されるプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−291399号公報
【特許文献2】特開2006−239866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上記特許文献1記載のインクジェット式布帛印刷装置の場合、ポケット部を専用のプラテンにセットするといった作業が必要となることから、作業が繁雑であるとともに、ポケット部の形状や大きさに応じて専用のプラテンを準備する必要があり、汎用性が低く、またコストアップを招く。また、上記特許文献2記載のプリンタにあっては、そもそも被捺染材のセット位置ずれに伴う印刷位置ずれを解消する手段を備えていない。
【0010】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、被捺染面上に段差を有する被捺染材をセットした際の位置ずれに伴う捺染位置ずれを、装置のコストアップを抑えつつ適切に軽減し或いは防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係るインクジェット捺染装置は、被捺染材における被捺染面上の段差を検出する段差検出手段と、前記段差検出手段による段差検出に基づき、前記段差に対する捺染領域の相対位置と傾きの少なくともいずれか一方を補正する制御手段とを備えたことを特徴とする
【0012】
本態様によれば、段差検出手段による段差検出に基づき、前記段差に対する捺染領域の相対位置及び傾きの少なくともいずれかが補正されるので、被捺染材の種類に応じて専用のセット手段を用意することなく、適切に被捺染材のセット位置ずれを補正でき、これにより良好な捺染結果を得ることができる。
【0013】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、被捺染面上の前記段差の位置情報を入力する段差情報入力手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、被捺染面上の前記段差の位置情報を入力する段差情報入力手段を備えるので、被捺染面上の段差の位置(正確な位置ではなく概ねの位置)が予め与えられることで、被捺染面上の段差を検出する際のセンシング動作の時間短縮を図ることができる。
【0014】
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、被捺染材に対しインクを吐出する捺染ヘッドが、所定方向に往復動可能なキャリッジに設けられ、前記制御手段は、前記段差検出手段による段差検出に基づき、前記キャリッジの移動に伴う前記捺染ヘッドの走査範囲が前記段差と対向する領域から外れる様に前記キャリッジを制御することを特徴とする。
【0015】
本態様によれば、捺染ヘッドの走査範囲が段差と対向する領域から除外されるので、捺染ヘッドが被捺染材の段差部と擦れることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るインクジェット捺染装置の外観斜視図。
【図2】本発明に係るインクジェット捺染装置の側面図。
【図3】被捺染材及び載置台に載置された被捺染材の状態を示す図。
【図4】(A)、(B)は被捺染材のセット位置と捺染領域との位置関係を示す平面図。
【図5】(A)、(B)は被捺染材のセット位置と捺染領域との位置関係を示す平面図。
【図6】制御部が行う制御内容を示すフローチャート。
【図7】段差検出手段によるセンシング時のトレースラインを示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット捺染装置1の外観斜視図、図2は同側面図、図3は被捺染材P及び載置台17に載置(セット)された被捺染材Pの状態を示す図、図4(A)、(B)及び図5(A)、(B)は被捺染材Pのセット位置と捺染領域Aとの位置関係を示す平面図、図6は制御手段としての制御部3が行う制御内容を示すフローチャート、図7は段差検出手段としての段差検出センサー20によるセンシング時のトレースラインを示す平面図である。
【0019】
尚、図中においてx−y−z座標系は説明の便宜上方向を示したものであり、z方向は鉛直(重力)方向、y方向が被捺染材Pの搬送方向(載置台の移動方向)、x方向がy方向及びz方向と直交する方向である。
【0020】
図1、図2に示す様にインクジェット捺染装置1は、装置本体2の底部にガイドテーブル10を備え、このガイドテーブル10上を載置台17が移動するよう構成されている。より詳しくは、ガイドテーブル10にはy方向に平行なガイド軸11が配置されており、このガイド軸11によって、ベース15がy方向にガイドされる様になっている。
【0021】
また、無端ベルト12が、y方向に沿って駆動プーリー13と従動プーリー14との間に係回されており、この無端ベルト12の一部に下部ベース15が固定されている。駆動プーリー13はトレイ駆動モーター9によって回転駆動され、これにより無端ベルト12が稼働すると、下部ベース15がy方向に移動する様になっている。
【0022】
このベース15には軸16が立設され、この軸16上に載置台17が取り付けられている。載置台17は、その上面が被捺染材Pを載置する載置面17aとなっており、載置面17a上に被捺染材Pを図3に示す様に載置し、被捺染材Pが載置された載置台17がy方向に移動することで、被捺染材Pは捺染ヘッドとしてのインクジェットヘッド23の下を通過できる様になっている。尚、図3の被捺染材Pは一例としてシャツを示しており、符号B1は段差の一例であるボタンの掛け合わせ部、符号B2は段差の一例である胸ポケット部を、それぞれ示している。
【0023】
次いで、インクジェット捺染装置1の装置前面右側には各種操作を行う為の操作パネル6が配置されており、装置前面において載置台17を挟んで操作パネル6の反対側(装置左側)にはインクカートリッジを収容するインクカートリッジ収容部8が設けられている。
【0024】
インクカートリッジ収容部8に収容されたインクカートリッジからインクが供給される、捺染実行部を構成するインクジェットヘッド23は、インクを吐出するためのノズル孔(不図示)が複数並んだノズル列(不図示)を複数有する、公知の構造のインクジェットヘッドである。そしてこのインクジェットヘッド23は搬送方向yと交差するx方向(図2において紙面面裏方向)に往復駆動されるキャリッジ22に搭載されている。
【0025】
そして載置台17が仮想線及び符号17’で示す位置にまで搬送され(捺染開始位置)、載置台17の装置前方側(図2において左側)への移動と、キャリッジ22がx方向へ移動しながら行われるインクジェットヘッド23からのインク吐出と、が交互に行われ、捺染が実行される。被捺染材Pへのインクの吐出が終了すると、載置台17は図2の実線で示す位置(被捺染材Pのセット位置)にまで戻り、インクが吐出された被捺染材Pを取り出すことができる。
【0026】
尚、キャリッジ22の底部には、段差検出手段としての段差検出センサー20が設けられており、この段差検出センサー20のセンシングにより、被捺染材Pの被捺染面上の段差を検出できる様になっている。尚、段差検出センサー20によるセンシングは、キャリッジ22の移動動作と載置台17の移動動作とを利用して行われる。また段差検出センサー20は、段差を検出可能なものであればどの様なものでも良く、反射光量の変化を検出する光学式センサーや、静電容量の変化を検出するセンサー等、種々のものを利用可能である。
【0027】
符号3は、制御手段としての制御部である。制御部3は、キャリッジ22を駆動するモーター(不図示)や載置台17を駆動するモーター9を制御するほか、段差検出センサー20による段差検出情報をもとに、捺染領域の位置や傾き補正を行う(後に詳述)。
【0028】
続いて、段差検出に基づく捺染位置及び傾き補正について説明する。図4(A)は、被捺染材Pをセット位置ずれなくセットした際の捺染領域Aを示すものである。符号L1は載置台17(載置面17a)におけるx方向センター位置を通る、y方向に平行な直線であり、符号L2は載置台17(載置面17a)におけるy方向センター位置を通る、x方向に平行な直線であり、符号Cは直線L1と直線L2との交点、即ち載置台17(載置面17a)のセンター位置を示している。
【0029】
図4(A)に示す場合は、セット位置ずれがないので、捺染領域Aは所望通り直線L1に対してセンタリングされており、また直線L2に対して所望通りやや下の位置に形成されている(尚この捺染領域Aの位置、形状、大きさは一例である)。しかしながら、被捺染材Pを載置台17にセットする際のセット位置ずれが生じると、図4(B)に示す様に捺染領域Aが所望する位置からずれてしまうこととなり、特に段差B1、B2との位置関係がずれるのでその位置ずれが明瞭になってしまう。
【0030】
また、図5(A)は被捺染材Pを載置台17に傾きなくセットした際の捺染領域Aを示しているが、被捺染材Pを傾いた状態で載置台17にセットすると、図5(B)に示す様に捺染領域Aが被捺染材Pに対して傾き、特に段差B1、B2に対して傾くことでその傾きが明瞭になってしまう。
【0031】
そこで制御部3は、捺染処理に先立ち、段差B1、B2の位置及び傾きを検出し、その検出結果をもとにして、捺染領域Aの位置及び傾きを補正する。図6はその制御フローを示すものであり、先ず段差位置情報を取得し(ステップS101)、次いで段差検出センサー20による段差検出を行う(ステップS102)。
【0032】
ここで、段差位置情報は、段差B1、B2が載置台17(載置面17a)上のどのあたりの位置にあるかを示す情報(例えばx−y座標で表される)であり、被捺染材Pのセット位置ずれや傾きが生じなければ、実際に段差B1、B2の位置を示す情報となる。
【0033】
しかしながら、被捺染材Pの載置台17へのセット時にはセット位置ずれや傾きが生じる場合が多いので、段差位置情報は実際には段差B1、B2の正確な位置情報ではなく、概ねの位置となる。しかしながらこの様に概ねの位置を把握することで、段差検出センサー20によるセンシングを短時間で行うことができる。
【0034】
即ち、段差位置情報が無い場合には、段差検出センサー20を用いて載置台17上を全域に渡ってセンシングし、段差B1、B2を先ず発見する必要があるが、段差位置情報を取得することで、載置台17上を全域に渡ってセンシングする必要がない。
【0035】
尚、段差位置情報は、インクジェット捺染装置1が備える操作部6から入力することもできるし、或いはインクジェット捺染装置1に接続された外部コンピューター50(図2)から入力することもできる。また、段差位置情報は、種々の情報で構成することができ、例えば段差の輪郭を構成する任意の辺の位置情報、段差の輪郭を構成する任意の2辺の交点の位置情報などで構成することができる。即ち、制御部3が、載置台17上において段差がどのあたりに存在するかを把握できるものであれば良い。
【0036】
図6の段差検出(ステップS102)は、載置台17及びキャリッジ22の移動による段差検出センサー20のセンシングで行われ、例えば図7に示す様なセンシングラインで行われる。符号T1〜T2は段差検出センサー20によるセンシングラインを示しており、ラインT3、T4のセンシングによって傾き角を検出(算出)し、ラインT1、T2のセンシングによって段差B2(ひいては段差B1)の位置ずれを検出(算出)する。そして、求められた被捺染材Pのセット位置ずれ及び傾きに応じて捺染領域Aの位置及び傾きを補正し(ステップS103)、そして捺染を実行する(ステップS104)。
【0037】
以上説明した様に、インクジェット捺染装置1は、被捺染材Pにおける被捺染面上の段差(B1、B2)を検出する段差検出センサー20と、段差検出センサー20による段差検出に基づき、段差(B1、B2)に対する捺染領域Aの相対位置及び傾きを補正する制御部3とを備えている。従って、被捺染材Pの種類に応じて専用のセット手段を用意することなく、適切に被捺染材Pのセット位置ずれを補正でき、これにより良好な捺染結果を得ることができる。
【0038】
尚、上記実施形態では、段差(B1、B2)に対する捺染領域Aの相対位置及び傾きの双方を補正するが、いずれか一方のみを補正することもできる。また、本実施形態では捺染領域Aは段差B1、B2の外側に設定されるが、例えば胸ポケットである段差B2内に捺染領域Aが設定されていても良い。
【0039】
また、被捺染材Pの被捺染面上の段差(B1、B2)の位置情報を入力する段差情報入力手段(操作部6或いは外部コンピューター50)を備えるので、被捺染面上の段差(B1、B2)の位置(正確な位置ではなく概ねの位置)が予め与えられることで、載置台17上の全領域をセンシングする必要がなくなり、被捺染面上の段差(B1、B2)を検出する際のセンシング動作の時間短縮を図ることができる。
【0040】
尚、キャリッジ22の往復動作に際し、インクジェットヘッド23の走査範囲が段差(B1、B2)と対向する領域に入り込む場合があるが、この場合、インクジェットヘッド23のヘッド面に段差(B1、B2)が擦れ、被捺染材Pを汚損してしまう虞もある。そこで、段差検出センサー20による段差検出に基づき、キャリッジ22の移動に伴うインクジェットヘッド23の走査範囲が段差(B1、B2)と対向する領域から除外される様に制御することも好適である。これにより、インクジェットヘッド23が段差(B1、B2)に擦れることを確実に防止することができる。
【0041】
以上説明した実施形態では、段差検出結果に基づき捺染領域Aの位置及び傾き補正を行ったが、例えば載置台17をx−y平面内で回転可能に構成し、載置台17を回転させることで被捺染材Pのx−y平面内における傾きを補正したり、また載置台17をx方向にも移動可能に構成し、載置台17をx方向に移動させることでx方向位置ずれを補正する様に構成しても良い。
【0042】
以上説明した各実施形態は一例であり、本発明がこれら各実施形態に限られないことは言うまでもない。また、本発明は布帛等の被捺染材にインクを吐出するインクジェット捺染装置に対して適用したが、記録用紙等の被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 インクジェット捺染装置、2 装置本体、3 制御部、6 操作部、8 インクカートリッジ収容部、10 ガイドテーブル、11 ガイド軸、12 無端ベルト、13 駆動プーリー、14 従動プーリー、15 ベース、16 軸、17 載置台、17a 載置面、20 段差検出センサー、22 キャリッジ、23 インクジェットヘッド、P 被捺染材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被捺染材における被捺染面の段差を検出する段差検出手段と、
前記段差検出手段による段差検出に基づき、前記段差に対する捺染領域の相対位置と傾きの少なくともいずれか一方を補正する制御手段と、
を備えたインクジェット捺染装置。
【請求項2】
請求項1に記載のインクジェット捺染装置において、被捺染面上の前記段差の位置情報を入力する段差情報入力手段を備える、
ことを特徴とするインクジェット捺染装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインクジェット捺染装置において、被捺染材に対しインクを吐出する捺染ヘッドが、所定方向に往復動可能なキャリッジに設けられ、
前記制御手段は、前記段差検出手段による段差検出に基づき、前記キャリッジの移動に伴う前記捺染ヘッドの走査範囲が前記段差と対向する領域から外れる様に前記キャリッジを制御する、
ことを特徴とするインクジェット捺染装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−83024(P2013−83024A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224898(P2011−224898)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】