説明

インクジェット記録装置および電源遮断時制御方法、並びにプログラム

【課題】記録ヘッドの動作中に電源コードが抜かれた場合でも、記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、インク吐出性能の劣化や記録ヘッドの故障を防止するとともに、それらの動作が小規模で低コストの構成により、小さな電力で実現可能とする。
【解決手段】商用電源から電源コードを介して装置各部に供給する電力供給部と、商用電源からの電力供給を機械的操作により遮断する電源スイッチと、商用電源からの電力供給および電力遮断の状態を検出する電源スイッチ検出部と、商用電源からの電力供給が遮断されたことを検出する電源遮断検出部と、商用電源からの電力供給が遮断された際に電力を供給する予備電源供給手段と、記録ヘッドの動作中に、電源スイッチ検出部により電源スイッチの操作状態が電力供給状態で、電源遮断検出部が前記商用電源からの電力遮断を検出した場合、電源コード抜けの確認と再接続を促す報知処理を行う報知手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置および電源遮断時制御方法、並びにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置では、記録ヘッドを長時間動作させない場合に、インク溶剤の蒸発に伴って生じる増粘などに起因し、インクが正常に吐出しなかったり、記録に適さない状態になるなどの不具合の発生を防止するため、記録ヘッドの吐出口形成面をキャップにより覆う機構が設けられている。このキャップは、一般にインクジェット記録装置内の記録ヘッドの待機位置(ホームポジション)に配置されている。キャップは、記録ヘッドが非動作状態において吐出口形成面を覆い、一方、動作直前に吐出形成面から隔離するようにモータ等によって駆動制御される。
【0003】
記録ヘッドが動作時に、電源スイッチがオフされても、装置内への電源供給を継続し、電源スイッチのオフ検出に伴い記録ヘッドを所定の待機状態に設定し、記録ヘッドの吐出口形成面を保護してから、電源供給を遮断することにより、インク溶剤の蒸発に伴う増粘を防ぎ、インク吐出性能の劣化を防止する技術が知られている。
【0004】
しかし、従来のインクジェット記録装置では、記録ヘッドが動作中に、電源コードを抜かれてしまうと、インクジェット記録装置への電源供給が遮断され、記録ヘッドの動作が停止してしまい、そのまま放置された場合には、インク吐出性能が劣化したり記録ヘッドが故障してしまったりするということが発生していた。
【0005】
また、予備電源を搭載し、インクジェット記録装置への電源供給が遮断された場合に、予備電源の電力により記録ヘッドを動かし、キャッピング機構を駆動する技術も知られているが、この場合にはモータを駆動するための大きな電力の蓄電が必要であり、蓄電機構の構成が大きくなり、コストも大きくなるとともに、充電を行うための電力の消費も大きくなってしまうということがあった。
【0006】
そこで、記録ヘッドの動作・非動作にかかわらず電源スイッチがオフされても、吐出口形成面の保護を行う目的で、電源供給を遮断させるべく電源スイッチが操作されたことを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応答して記録ヘッドを所定の待機状態に設定し、記録ヘッドの吐出口形成面を保護する待機状態設定手段と、この待機状態設定手段によって上記記録ヘッドが待機状態に設定された後、上記電源供給手段からの電源供給を遮断する電源遮断手段とを具備した装置が開示されている(たとえば特許文献1参照)。
【0007】
また、プリンタに供給される電源が断絶された場合であっても吐出口形成面の保護を行う目的で、バッテリに蓄えられた電源により、インクジェットヘッドをメンテナンス機構の位置まで移動させるとともに、その位置でメンテナンス機構を駆動させヘッドのメンテナンスを行う手段を備えたインクジェットプリンタの技術が開示されている(たとえば特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記に示されるような特許文献1に開示されている技術にあっては、電源スイッチが操作されたことを検出し、この検出手段の検出結果に応答して、記録ヘッドを保護するための所定の制御を行うものの、記録ヘッド動作中に電源コードを抜かれた場合に、全ての動作が停止してしまい、そのまま放置された場合には、インク吐出性能が劣化したり記録ヘッドが故障してしまったりするという問題点があった。
【0009】
また、特許文献2に開示されている技術にあっては、予備電源手段を備え電源の断絶があった場合に予備電源を使って記録ヘッドを保護するための所定の動作を行うものの、モータを駆動する大きな電力が必要となり、蓄電機構の構成が大きくなり、コストも大きくなるとともに、充電のための電力消費も大きくなってしまうという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、記録ヘッドの動作中にインクジェット記録装置の電源コードが抜かれた場合でも、記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、インク吐出性能の劣化や記録ヘッドの故障を防止するとともに、それらの動作が小規模で低コストの構成により、小さな電力で実現可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ノズルよりインク滴を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、前記インクジェット記録装置の外部の電源から、前記電源コードを介して入力された電力を装置各部に供給する電力供給手段と、前記電源からの電力供給経路を開閉する電源スイッチと、前記電源スイッチが前記電力供給経路を開状態にしているか閉状態にしているかを検出するスイッチ状態検出手段と、前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断されたことを検出する電源遮断検出手段と、前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断された際に電力を供給する予備電源供給手段と、前記記録ヘッドの動作中に、前記スイッチ状態検出手段が閉状態を検出し、かつ前記電源遮断が電力供給の遮断を検出した場合、前記電源コードの確認を促す報知処理を行う報知手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、電源スイッチがオンにもかかわらず電源の遮断があると、電源コードが抜かれたと判断し、操作者へ電源コードの再接続を依頼するので、記録ヘッドの動作中にインクジェット記録装置の電源コードが抜かれた場合であっても、記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、インク吐出性能の劣化や記録ヘッドの故障を防ぐことができるとともに、それらの動作が、小規模で低コストを図り、小さな電力で実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、この実施の形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】図2は、インクジェット記録装置の機能およびシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、商用電源から電力供給を行う回路構成例を示す説明図である。
【図4】図4は、予備電源として一次電池を用いた回路構成例を示す説明図である。
【図5】図5は、予備電源として二次電池を用いた回路構成例を示す説明図である。
【図6】図6は、予備電源として燃料電池を用いた回路構成例を示す説明図である。
【図7】図7は、予備電源として電気二重層キャパシタを用いた回路構成例を示す説明図である。
【図8−1】図8−1は、記録ヘッド110の動作中に電源コードが抜かれた場合における制御動作(その1)を示すフローチャートである。
【図8−2】図8−2は、記録ヘッド110の動作中に電源コードが抜かれた場合における制御動作(その2)を示すフローチャートである。
【図9】図9は、インクジェット記録装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるインクジェット記録装置および電源遮断時制御方法、並びにプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
(実施の形態)
本発明は、記録ヘッドの動作中に電源コードが抜かれた場合でも、記録ヘッドがそのまま開放状態で放置されることを防ぎ、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることに際して、以下の特徴を有する。すなわち、電源スイッチのオンオフを検出する手段と、商用電源の遮断を検出する手段と、予備電源手段とを備え、記録ヘッドの動作中に電源スイッチがオンにもかかわらず商用電源の遮断があると、電源コードが抜かれたと判断し、操作者へ電源コードの再接続を依頼することが特徴になっている。以下の図面を用いて詳細に説明する。なお、この実施の形態では、「オン」はスイッチが電源供給状態に操作され、「オフ」はスイッチが電源遮断状態に操作されたことを意味し、以下、支障のない限り、単にオン、オフと記述する。また、商用電源は装置外部の電源であれば良く、自家発電等の電源でも構わない。
【0016】
図1は、この実施の形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す説明図である。この図1において、符号100はインクジェット記録装置、符号1はガイドロッド、符号2は副ガイド、符号3はキャリッジ、符号4は主走査モータ、符号5はタイミングベルト、符号6は加圧コロ、符号7は維持機構、符号8は駆動プーリ、符号9はカートリッジ、符号10は本体フレーム、符号11は印字媒体である。
【0017】
このインクジェット記録装置100は、シリアル型インクジェット記録装置であり、図1に示すように装置本体とそれを支持する本体フレーム10を備えている。インクジェット記録装置100の内部にはガイドロッド1および幅ガイド2が掛け渡され、これらのガイドロッド1および副ガイド2に、キャリッジ3が矢印A方向(主走査方向)に動作可能なように保持される。キャリッジ3にはタイミングベルト5が接続しており、主走査モータ4と駆動プーリ8によってタイミングベルト5を駆動させることで主走査方向Aを往復移動する。タイミングベルト5には加圧コロ6によって張力が掛けられており、たるむことなくキャリッジ3を駆動させることができる。
【0018】
印字媒体11はキャリッジ3が往復移動する下部を矢印B方向(副走査方向)へ間欠的に搬送され、キャリッジ3に搭載された記録ヘッドからインクを吐出し、所定の画像を形成する。また、インクジェット記録装置100にはインクを供給するカートリッジ9と記録ヘッドをクリーニングする維持機構7が備えられている。維持機構7には、記録ヘッドが非動作状態のときに、記録ヘッドの吐出口形成面を覆うキャップが備えられている。キャリッジ53には、エンコーダセンサが配置されており、主走査方向に掛け渡されたエンコーダシートを連続的に読み取ることで、主走査方向位置を検知しながら駆動する。
【0019】
図2は、インクジェット記録装置の機能およびシステム構成を示すブロック図である。この図2において、符号101はシステム制御部であり、CPU,ROM,RAM,タイマなどを有するマイクロコンピュータシステムで構成される。システム制御部101は、図1に示すインクジェット記録装置100が動作するための制御プログラムにしたがってインクジェット記録装置100の各部を制御して所定の動作を実行する。
【0020】
また、図2において、符号102はROMで、インクジェット記録装置100が動作するための基本プログラムが格納されている。符号103はRAMで、インクジェット記録装置100に固有な各種の情報を記憶したり、予め設定された電子メール宛先や発信先電話番号や、登録されたサービス管理会社の連絡先が記憶される。符号104は操作部であり、各種操作キーを備え操作者が各種操作を行うものである。操作部104は、操作者による各種入力、設定などが可能なスイッチ、キーなどが配置されている。
【0021】
また、図2において、符号105はたとえば液晶パネルなどのディスプレイを有して装置の状態などを表示する表示部である。表示部105はインクジェット記録装置100の操作方法や動作状態を表示したり、操作者へのメッセージを表示したりするものである。また、符号106は音声出力部であり、操作者へのメッセージを音声出力する。符号107はネットワークI/F部であり、インクジェット記録装置をローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークに接続したり、USBなどにより外部のコンピュータに接続したりするものである。これによりインクジェット記録装置100は、他の情報処理端末と情報のやりとりが行なえる。
【0022】
また、図2において、符号108は回線網I/F部であり、インクジェット記録装置100を電話回線網に接続するものである。これによりインクジェット記録装置100は電話回線を介して、外部のたとえばサービス管理会社などの情報処理端末と接続して、情報のやりとりが行なえる。符号109は電力供給部であり、商用電源からの電力を所定の電圧に変換し、インクジェット記録装置100の各部に必要な電力を供給するものである。
【0023】
また、図2において、符号110は記録ヘッドであり、インクを吐出して画像情報を印字媒体に印字出力する。符号111は維持機構であり、記録ヘッドのメンテナンスのためのクリーニングを行う。符号112は第2スイッチであり、システム制御部101の制御により切り替えを行うリレーで、電源スイッチのオフ時に、商用電源からの電力供給のオンオフを切り替える。
【0024】
また、図2において、符号113は主走査位置検出部であり、記録ヘッド110の主走査方向の位置を検出する。符号114は電源スイッチ検出部であり、手動で切り替えられる電源スイッチのオンオフ状態を検出する。符号115は電源遮断検出部であり、商用電源からの電力供給が遮断されたことを検出する。符号116はタイマであり、時間の計測を行う。符号117は予備電源であり、商用電源からの電力供給が遮断されたときに、最小限必要な電力をインクジェット記録装置100の各部へ供給する。符号118は供給スイッチで、予備電源117からの電力供給を制御するものであり、電源オフ時において予備電源117からの電力供給が不要な場合にはスイッチがオフになり、予備電源の無駄な電力消費を抑える。供給スイッチ118には、トランジスタやFETなどの半導体デバイスが使用され、システム制御部101により制御される。
【0025】
図3は、商用電源から電力供給を行う回路構成例を示す説明図である。この図3において、符号120は電源スイッチであり、操作者が手動でインクジェット記録装置100への電力供給のオンオフを行うものである。この電源スイッチ120は、下側のスイッチが商用電源からの電力供給経路をオン(経路が閉状態)とオフ(経路が開状態)とを切り替えるものであり、上側のスイッチがオンオフ状態をシステム制御部101へ伝えるためのものである。また、電源スイッチ120の下側のスイッチは一次側回路であり、上側のスイッチは二次側回路になり、必要な距離をもって絶縁されている。
【0026】
また、図3において、符号112は図1にも記載されている第2スイッチである。この第2スイッチ112は、システム制御部101の制御により切り替えを行うリレーで構成される。この第2スイッチ112は、電源スイッチ120のオフ時に、商用電源からの電力供給のオンオフを切り替えるものである。
【0027】
また、図3において、符号115は電源遮断検出部であり、商用電源からの電力供給が遮断されたことを検出する。第2スイッチ112がオンで、電源スイッチ120がオンにもかかわらず、電源遮断検出部115で遮断が検出された場合、システム制御部101は電源コードが抜かれた可能性があると判断する。
【0028】
また、図3において、符号121は絶縁トランスであり、商用電源から供給された電力を絶縁状態で変圧して、二次側回路へ電力を供給する。符号122は整流平滑部であり、絶縁トランス121で変圧された交流電力をダイオードブリッジにより直流電力に整流し、コンデンサにより平滑する。符号123はDC−DCコンバータで、整流平滑部からの電力を使ってインクジェット記録装置の各部に必要な電圧値の電力を生成し供給する。図1の電力供給部109は、絶縁トランス121、整流平滑部122、DC−DCコンバータ123により構成される。
【0029】
図4は、予備電源として一次電池を用いた回路構成例を示す説明図である。この図4において、予備電源117は、充電が不可能な一次電池であり、たとえばリチウム電池やマンガン乾電池が用いられる。
【0030】
図4に示す回路構成の動作について説明する。商用電源からの電力供給時、供給スイッチ118はオン状態である。商用電源からの電力供給が遮断され、電力供給部109からの出力Vaaの電圧が下がると、予備電源117からの電力がインクジェット記録装置100の各部にVbaとして供給される。所定の動作が実施され、インクジェット記録装置100が待機状態となり、システム制御部101が予備電源117からの電力供給は不要と判断すると、供給スイッチ118をオフして、予備電源117の無駄な電力消費を防ぐ。商用電源からの電力供給が遮断されているときに供給スイッチ118がオフになると、装置各部への電力供給が停止し、電源の再投入までインクジェット記録装置100はダウン状態となる。
【0031】
このように予備電源117として、充電が不要な一次電池を用いることにより、低コストかつシンプルな回路構成で、商用電源を消費せずに機能が達成できる。
【0032】
図5は、予備電源として二次電池を用いた回路構成例を示す説明図である。この図5において、予備電源117は、充電が可能な二次電池であり、たとえばニッケル・カドミウム蓄電池が用いられる。予備電源117は電力供給部109からの電圧Vccにより充電される。
【0033】
図5に示す回路構成の動作について説明する。商用電源からの電力供給時、供給スイッチ118はオン状態である。商用電源からの電力供給が遮断され、電力供給部109からの出力Vaaの電圧が下がると、予備電源117からの電力がインクジェット記録装置100の各部にVbaとして供給される。所定の動作が実施され、インクジェット記録装置100が待機状態となり、システム制御部101が予備電源117からの電力供給は不要と判断すると、供給スイッチ118をオフして、予備電源117の無駄な電力消費を防ぐ。商用電源からの電力供給が遮断されているときに供給スイッチ118がオフになると、装置各部への電力供給が停止し、電源の再投入までインクジェット記録装置100はダウンとなる。
【0034】
このように予備電源117として、電力供給部109からの電源により充電される二次電池を用いることにより、予備電源117の交換が不要である。また、予備電源117は、電力供給部109からの電源により充電されるので、いつ商用電源が遮断されても電力が豊富な状態になっているという効果がある。
【0035】
図6は、予備電源として燃料電池を用いた回路構成例を示す説明図である。この図6において、予備電源117は、燃料電池であり、たとえば電気化学反応によって電力を供給する。
【0036】
図6に示す回路構成の動作について説明する。商用電源からの電力供給時、供給スイッチ118はオン状態である。商用電源からの電力供給が遮断され、電力供給部109からの出力Vaaの電圧が下がると、予備電源117からの電力がインクジェット記録装置100の各部にVbaとして供給される。所定の動作が実施され、インクジェット記録装置100が待機状態となり、システム制御部101が予備電源117からの電力供給は不要と判断すると、供給スイッチ118をオフして、予備電源117の無駄な電力消費を防ぐ。商用電源からの電力供給が遮断されているときに供給スイッチ118がオフになると、装置各部への電力供給が停止し、電源の再投入までインクジェット記録装置100はダウンとなる。
【0037】
このように予備電源117として、燃料電池を用いることにより、充電に使われる商用電源が不要となり、商用電源を消費せずに機能が達成できる状態が長期に渡って継続できる。
【0038】
図7は、予備電源として電気二重層キャパシタを用いた回路構成例を示す説明図である。この図7において、予備電源117は電気二重層キャパシタであり、電力供給部109からの電圧Vccにより充電される。なお、電気二重層キャパシタはリチウムイオンキャパシタ等のキャパシタでも構わない。
【0039】
図7に示す回路構成の動作について説明する。商用電源からの電力供給時、供給スイッチ118はオン状態である。商用電源からの電力供給が遮断され、電力供給部109からの出力Vaaの電圧が下がると、予備電源117からの電力がインクジェット記録装置100の各部にVbaとして供給される。所定の動作が実施され、インクジェット記録装置100が待機状態となり、システム制御部101が予備電源117からの電力供給は不要と判断すると、供給スイッチ118をオフして、予備電源117の無駄な電力消費を防ぐ。商用電源からの電力供給が遮断されているときに供給スイッチ118がオフになると、装置各部への電力供給が停止し、電源の再投入までインクジェット記録装置100はダウン状態となる。
【0040】
このように予備電源117として、電気二重層キャパシタを用いることにより、予備電源117の交換が不要であり、充電されることにより、いつ商用電源が遮断されても電力が豊富な状態になっているという効果がある。
【0041】
つぎに以上のように構成されたインクジェット記録装置100の特徴となる動作について説明する。図8−1,2は、記録ヘッド110の動作中に電源コードが抜かれた場合における制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は図2に示すシステム制御部101によって実行される。初期状態において、電源スイッチ120はオン、第2スイッチ112はオフ、供給スイッチ118はオフになっている(ステップS1)。このスイッチ状態において、システム制御部101は、印字動作開始であるか否かを判断する(ステップS2)。ここで印字動作開始であると判断した場合(判断Yes)、第2スイッチ112をオンし(ステップS3)、電源スイッチ120がオフであるか否かを判断する(ステップS4)。ここで電源スイッチ120がオフであると判断した場合(判断Yes)、さらに印字中であるか否かを判断する(ステップS5)。システム制御部101は、ここで印字中であると判断した場合(判断Yes)、印字動作を停止し、印字中の記録紙を排出後(ステップS6)、記録ヘッド110をホームポジションへ移動するか、あるいは記録ヘッド110のメンテナンス中であれば、メンテナンス動作を停止し、記録ヘッド110をホームポジションへ移動する(ステップS7)。記録ヘッド110をホームポジションへ移動した後、記録ヘッド110をキャッピングして、記録ヘッド110の吐出口を保護する(ステップS8)。その後、システム制御部101は、第2スイッチ112をオフして、商用電源からの電力供給を遮断し電源オフ状態にするとともに、供給スイッチ118をオフして、予備電源117からの無駄な電力消費を防ぐ(ステップS9)。この後、電源再投入までインクジェット記録装置100はダウン状態となる。
【0042】
また、ステップS2において印字動作開始ではないと判断した場合(判断No)、さらにメンテナンス動作開始であるか否かを判断する(ステップS10)。ここでメンテナンス動作開始であれば(判断Yes)、ステップS3に移行し、一方、メンメテナンス動作開始でなければステップS2に戻り、以降の制御動作を実行する。
【0043】
このように、ステップS2,S3,S10では、印字動作またはメンテナンス動作の開始により、記録ヘッド110がホームポジションから離れると、システム制御部101は第2スイッチ112をオンする。これにより、記録ヘッド110の動作中に電源スイッチ120がオフされても、商用電源からの電力供給は遮断されない。
【0044】
また、ステップS4において電源スイッチ120がオフではないと判断した場合(判断No)、さらに電源遮断を検出した否かを判断する(ステップS11)。ここで電源遮断を検出した場合(判断Yes)、すなわち、記録ヘッド110の動作中、電源スイッチ120がオン状態にもかかわらず、電源遮断検出部115で商用電源からの電力の遮断を検出すると、システム制御部101は電源コードが抜かれた可能性があると判断する。そして、第2スイッチ112をオフした後(ステップS12)、電源コードが抜かれていないかの確認と、抜かれていた場合に再接続することを依頼するメッセージを、音声出力部106から出力する(ステップS13)。
【0045】
続いて、電源コードが抜かれていないかの確認と、抜かれていた場合に再接続することを依頼するメッセージを、表示部105に表示する(ステップS14)。その後、タイマ116により時間を計測し、第1の所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS15)。ここで第1の所定時間が経過した場合(判断Yes)、システム制御部101は操作者がその場にいないと判断し、予め設定された電子メール宛先をRAM103から読み出し、電源コードが抜かれていないかの確認と抜かれていた場合に再接続することを依頼する電子メールを、ネットワークI/F部107により送信する(ステップS16)。
【0046】
続いて、予め設定された宛先電話番号をRAM103から読み出し、回線網I/F部108により宛先へ発信し、宛先電話機への着信後、電源コードが抜かれていないかの確認と抜かれていた場合に再接続することを依頼するメッセージを音声で伝える(ステップS17)。さらに予め設定された宛先のファクシミリ装置の番号をRAM103から読み出し、回線網I/F部108により宛先へ発信し、相手先ファクシミリへの着信後、電源コードが抜かれていないかの確認と抜かれていた場合に再接続することを依頼するFAX文書を送信する(ステップS18)。
【0047】
続いて、タイマ116により時間を計測し、第2の所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS19)。ここで第2の所定時間が経過した場合(判断Yes)、システム制御部101は予め設定されたサービス管理会社の情報をRAM103から読み出し、サービス管理会社へアクセスして、インクジェット記録装置の状況を自動通知する(ステップS20)。その後、システム制御部101は供給スイッチ118をオフし、予備電源117からの電力供給を停止する(ステップS21)。この後、電源再投入までインクジェット記録装置100はダウン状態となる。
【0048】
また、上述した制御において、システム制御部101が上記報知処理を実行する際に、予備電源117から電力供給部109へ電力供給を行う。
【0049】
したがって、以上説明してきた実施の形態によれば、第1に、印字動作中やメンテナンス動作中に、電源コードが抜かれて商用電源が遮断されても、操作者への電源コードの再接続の指示により、記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、操作者が電源コードを再接続することにより記録ヘッドの保護が実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0050】
第2に、報知内容を表示部105へ表示することにより、印字動作中やメンテナンス動作中に、電源コードが抜かれて商用電源が遮断されても、操作者への電源コードの再接続の指示により、記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、操作者が電源コードを再接続することにより記録ヘッドの保護が実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0051】
第3に、報知内容を電子メールで送信することにより、操作者がインクジェット記録装置から離れたところにいる場合でも、電源コード抜けの確認と再接続の依頼について認識できるので記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、操作者が電源コードを再接続することにより記録ヘッドの保護が実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0052】
第4に、報知内容を電話回線を通じて伝えることにより、操作者がインクジェット記録装置から離れたところにいる場合でも、電源コード抜けの確認と再接続の依頼について認識できるので記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、操作者が電源コードを再接続することにより記録ヘッドの保護が実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0053】
第5に、報知内容をファクシミリ通信で伝えることにより、操作者がインクジェット記録装置から離れたところにいる場合でも、電源コード抜けの確認と再接続の依頼について最寄のファクシミリによって認識できるので記録ヘッドがそのまま放置されることを防ぎ、操作者が電源コードを再接続することにより記録ヘッドの保護が実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0054】
第6に、報知手段により電源コード抜けの確認と再接続を依頼した後、商用電源が遮断されたまま所定の時間が経過すると、サービス管理会社へ通知する手段を備えることにより、操作者がインクジェット記録装置を操作できる場所にいない場合や、操作者が不在の場合でも、インクジェット記録装置が電源遮断状態のまま放置されていることをサービス管理会社が認識できるので、インクジェット記録装置への適切な対処が早急に実施され、インク吐出性能の劣化を防止したり記録ヘッドの故障を防止したりすることができるという効果がある。
【0055】
なお、上記の実施の形態では確認と再接続を報知するように記載したが、確認だけの報知でも良い。
【0056】
図9は、インクジェット記録装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機は、コントローラ210とエンジン部(Engine)260とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ210は、インクジェット記録装置全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部260は、PCIバスに接続可能なインクジェット記録装置などである。なお、このエンジン部260には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0057】
コントローラ210は、CPU211と、ノースブリッジ(NB)213と、システムメモリ(MEM−P)212と、サウスブリッジ(SB)214と、ローカルメモリ(MEM−C)217と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)216と、ハードディスクドライブ(HDD)218とを有し、ノースブリッジ(NB)213とASIC216との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス215で接続した構成となる。また、MEM−P212は、ROM(Read Only Memory)212aと、RAM(Random Access Memory)212bと、をさらに有する。
【0058】
CPU211は、インクジェット記録装置の全体制御を行うものであり、NB213、MEM−P212およびSB214からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0059】
NB213は、CPU211とMEM−P212、SB214、AGPバス215とを接続するためのブリッジであり、MEM−P212に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0060】
MEM−P212は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM212aとRAM212bとからなる。ROM212aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM212bは、プログラムやデータの展開用メモリ、描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0061】
SB214は、NB213とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB214は、PCIバスを介してNB213と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0062】
ASIC216は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス215、PCIバス、HDD218およびMEM−C217をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC216は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC216の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C217を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部260との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC216には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)230、USB(Universal Serial Bus)240、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース250が接続される。操作表示部220はASIC216に直接接続されている。
【0063】
MEM−C217は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)218は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0064】
AGPバス215は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P212に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0065】
この実施の形態のインクジェット記録装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、この実施の形態のインクジェット記録装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、この実施の形態のインクジェット記録装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0066】
また、この実施の形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。本実施の形態のインクジェット記録装置で実行されるプログラムは、上述したインクジェット記録装置各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0067】
100 インクジェット記録装置
101 システム制御部
105 表示部
106 音声出力部
107 ネットワークI/F部
108 回線網I/F部
109 電力供給部
110 記録ヘッド
111 維持機構
114 電源スイッチ検出部
115 電源遮断検出部
117 予備電源
118 供給スイッチ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0068】
【特許文献1】特開平03−219960号公報
【特許文献2】特開平09−234879号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルよりインク滴を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、
前記インクジェット記録装置の外部の電源から、前記電源コードを介して入力された電力を装置各部に供給する電力供給手段と、
前記電源からの電力供給経路を開閉する電源スイッチと、
前記電源スイッチが前記電力供給経路を開状態にしているか閉状態にしているかを検出するスイッチ状態検出手段と、
前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断されたことを検出する電源遮断検出手段と、
前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断された際に電力を供給する予備電源供給手段と、
前記記録ヘッドの動作中に、前記スイッチ状態検出手段が閉状態を検出し、かつ前記電源遮断が電力供給の遮断を検出した場合、前記電源コードの確認を促す報知処理を行う報知手段と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記報知手段はさらに、前記電源コードの再接続を促す報知処理を行うこと
を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記予備電源供給手段は、前記報知手段による報知処理が実行される際に、前記予備電源供給手段から前記電力供給手段へ電力供給を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記報知手段は、報知内容を音声で出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記報知手段は、報知内容を表示部へ表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記報知手段は、報知内容を電子メールで送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記報知手段は、報知内容を電話回線により伝達することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記報知手段は、報知内容をファクシミリ通信することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
さらに、前記報知手段により報知が行われた後、前記電力供給が遮断されたまま所定の時間が経過すると、サービス管理会社へ通知する手段を備えることを特徴とする請求項1〜8の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項10】
前記予備電源供給手段は、充電が不要な一次電池であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項11】
前記予備電源供給手段は、前記電力供給手段からの電力により充電される二次電池であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項12】
前記予備電源供給手段は、燃料電池であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項13】
前記予備電源供給手段は、前記電力供給手段からの電力により充電されるキャパシタであることを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項14】
ノズルよりインク滴を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、外部の電源から電源コードを介して入力された電力を装置各部に供給する電力供給手段と、前記電源からの電力供給経路を開閉する電源スイッチと、前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断された際に電力を供給する予備電源供給手段と、を有するインクジェット記録装置で実行される電源遮断時制御方法であって、
前記電源スイッチが前記電力供給経路を開状態にしているか閉状態にしているかを検出するスイッチ状態検出工程と、
前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断されたことを検出する電源遮断検出工程と、
前記記録ヘッドの動作中に、前記スイッチ状態検出工程において閉状態が検出され、前記電源遮断検出工程において前記電力供給手段への電力供給の遮断を検出した場合、前記電源コード抜けの確認を促す報知処理を行う報知工程と、
を含むことを特徴とする電源遮断時制御方法。
【請求項15】
ノズルよりインク滴を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、外部の電源から電源コードを介して入力された電力を装置各部に供給する電力供給手段と、前記電源からの電力供給経路を開閉する電源スイッチと、前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断された際に電力を供給する予備電源供給手段と、を有するインクジェット記録装置に備えられたコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記電源スイッチ前記電力供給経路を開状態にしているか閉状態にしているかを検出するスイッチ状態検出ステップと、
前記電源から前記電力供給手段への電力供給が遮断されたことを検出する電源遮断検出ステップと、
前記記録ヘッドの動作中に、前記スイッチ状態検出ステップにおいて閉状態が検出され、前記電源遮断検出ステップにおいて前記電力供給手段への電力供給の遮断を検出した場合、前記電源コード抜けの確認を促す報知処理を行う報知ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−196839(P2012−196839A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61640(P2011−61640)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】