説明

インク供給システム、およびインクカートリッジ

【課題】インクカートリッジの電気的接点部とプリンター側の電気コネクターとの電気的接続を確実に行うインクカートリッジおよびインク供給システムを提供することを目的とする。
【解決手段】インクカートリッジは、インクを排出するためのインク供給口と、電気的接点部を有する基板とを備えた第1の面と、第1の面と対向する第2の面とを有する。インクカートリッジ収容部は、インクカートリッジを収容可能な収容部本体と、収容部本体にヒンジ部を介して回動可能に支持された蓋部とを備える。収容部本体の内底面には、インク導入部と、弾性を有する電気コネクターとを設けられている。蓋部は、ヒンジ部と反対側に収容部本体と係合可能な係合部と、インクカートリッジが装着されて係合部が収容部本体と係合した状態でインクカートリッジを第2の面側から第1の面側に向けて押圧する弾性部材とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク供給システム、およびインクカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
インクカートリッジとインクジェットプリンターとの間で電気的導通をとってインクカートリッジの装着の有無を検出したり、インクカートリッジに関わる信号の送受信を行ったりするためにインクカートリッジに電気的接点部を設けたものがあった。
特許文献1には、電気的接点部がインク供給口と同じ面上で、周囲を壁に囲まれた共通の凹部内に配設されているものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4088353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、突出形成されたインク供給口の根元の面と同一面上に電気的接点部が平面的に並んで配置されているため、カートリッジを取り外して傾けたときに、供給口に付着していたインクが壁面を伝って電気的接点に付着し、接触不良や短絡接続を引き起こす可能性があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、インクカートリッジの電気的接点部とプリンター側の電気コネクターとの電気的接続をより確実に行い動作不良を防止可能なインクカートリッジおよびインク供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]インクカートリッジと、該インクカートリッジと対応して設けられ前記インクカートリッジが装着可能なインクカートリッジ収容部とを備えたインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、
インクを排出するためのインク供給口と、電気的接点部を有する基板とを備えた第1の面と、該第1の面と対向する第2の面とを有し、
前記インクカートリッジ収容部は、
前記インクカートリッジを収容可能な収容部本体と、該収容部本体にヒンジ部を介して回動可能に支持された蓋部とを備え、
前記収容部本体の内底面には、前記インクカートリッジが装着された状態で、前記インクカートリッジの前記インク供給口に接続されてインクを導入するインク導入部と、前記電気的接点部と接触する弾性を有する電気コネクターとを設け、
前記蓋部は、前記ヒンジ部と反対側に前記収容部本体と係合可能な係合部と、前記インクカートリッジが装着されて前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記インクカートリッジを前記第2の面側から前記第1の面側に向けて押圧する弾性部材とを備えたことを特徴とするインク供給システム。
【0007】
適用例1に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジ収容部にインクカートリッジが収容されたときに、インクカートリッジ収容部の蓋に設けた弾性部材により、インクカートリッジの電気的接点部が収容部本体に設けた電気コネクターの方向に押圧されて確実な電気的接続が行われる。尚、第1の面と第2の面との対向は、厳密な平行状態を示すものではなく、どちらかの面がやや傾斜していても平行に近い状態で対向していればよく、また、第1の面と第2の面が完全に対向しているのでなく部分的に対向していてもよい。
【0008】
[適用例2]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で、前記蓋部が前記インクカートリッジを押す力は、前記収容部本体の前記インク導入部と前記電気コネクターとが押し返す力より大きいことを特徴とするインク供給システム。
【0009】
適用例2に記載のインク供給システムによれば、蓋部がインクカートリッジを押す力は、収容部本体のインク導入部と電気コネクターとが押し返す力より大きいため、インクカートリッジの電気的接点部と収容部本体の電気コネクターとの電気的接続がより確実に行われる。
【0010】
[適用例3]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記蓋部の前記弾性部材は、前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で、前記インクカートリッジの前記電気的接点部を前記収容部本体の前記電気コネクターに接触させる方向に付勢することを特徴とするインク供給システム。
【0011】
適用例3のインク供給システムによれば、インクカートリッジの電気的接点部と収容部本体の電気コネクターとの電気的接続がより確実に行われる。
【0012】
[適用例4]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、前記第2の面の、前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記弾性部材と当接しない部分に、前記インクカートリッジのインク色に関する情報表示部を備え、
前記インクカートリッジ収容部の前記蓋部は、前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記情報表示部を表側から視認可能とする窓部を有することを特徴とするインク供給システム。
【0013】
上記適用例に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジのインク色に関する情報を蓋部の表側から窓部を通して確認できるため、インクカートリッジ収容部に対応する正しい色のインクカートリッジが装着されたかを確認できる。
【0014】
[適用例5]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記蓋部は、表側に、前記インクカートリッジ収容部に対応したインクカートリッジのインク色に関する情報を表示する表示部を設けたことを特徴とするインク供給システム。
【0015】
適用例5に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジのインク色とインクカートリッジ収容部のインク色との対比ができ、インクカートリッジ収容部に対応する正しい色のインクカートリッジが装着されたかを容易に確認できる。
【0016】
[適用例6]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジ収容部の前記収容部本体の内底面に、前記インクカートリッジ収容部に対応したインクカートリッジのインク色に関する情報を表示する表示部を設けたことを特徴とするインク供給システム。
【0017】
適用例6に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジを収容部本体に挿入する際にインクカートリッジ収容部に対応する正しい色のインクカートリッジかを確認でき、色の異なるインクカートリッジを装着するミスを未然に防止できる。
【0018】
[適用例7]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3の面を有し、
前記第3の面の少なくとも前記第2の面側寄りの部分に、凹部を有し、
前記インクカートリッジ収容部の前記蓋部は、前記インクカートリッジの前記凹部に嵌合可能な蓋側凹部を有することを特徴とするインク供給システム。
【0019】
適用例7に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジが収容部本体に挿入されて蓋部を閉じる際に蓋側凹部がインクカートリッジの凹部と嵌合するので、蓋部がインクカートリッジを挟持できる。従って、インクカートリッジの位置決めがなされて、蓋によるインクカートリッジの押圧を効果的に作用させることができ、電気的接点部と電気コネクターとの電気的接続をより確実に行うことができる。
【0020】
[適用例8]上記適用例1に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、前記第3の面が前記第1の面の周囲を取り囲む周壁を有し、前記インクカートリッジが前記収容部本体に収容されるときに、前記第3の面が前記収容部本体の位置決め部により位置決めされることを特徴とするインク供給システム。
【0021】
適用例8に記載のインク供給システムによれば、インクカートリッジが収容部本体の位置決め部により位置決めされるので、電気的接点部と電気コネクターの電気的接続が確実且つ容易に行われる。
【0022】
[適用例9]上記適用例に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジの前記凹部は、前記第3の面の前記第2の面との境界から前記周壁の先端まで形成され、
前記インクカートリッジ収容部は、前記収容部本体の前記内底面に、前記インクカートリッジの前記凹部と嵌合可能な本体側凸部とを有し、
前記インクカートリッジの前記凹部は、前記基板を挟んで前記電気的接点部の並び方向で対向するように複数設けられ、
前記本体側凸部は前記凹部と対応する位置に設けられ、
前記凹部と前記本体側凸部は前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されるとき、前記凹部と前記本体側凸部との嵌合により、前記電気的接点部と前記電気コネクターとが接触するよう前記電気的接点部の並び方向の位置決めが行われることを特徴とするインク供給システム。
【0023】
適用例9に記載のインク供給システムによれば、電気的接点部の接点の並び方向の位置決めが容易且つ確実に行われ、電気的接点部と電気コネクターとの電気的接続が確実に行われる。
【0024】
[適用例10]インクカートリッジであって、
インクを排出するためのインク供給口と、電気的接点部とを第1の面に有し、
前記電気的接点部は、前記インク供給口が重力方向下向きの状態で前記インク供給口より上方に位置するように、前記第1の面から突出した載置台に取り付けられていることを特徴とするインクカートリッジ。
【0025】
適用例10に記載のインクカートリッジによれば、インクカートリッジをインク供給口が重力方向下向きになるように置いたとき、電気的接点部はインク供給口より重力方向上方に位置するので、電気的接点へのインクの付着が防止され、一方、インクカートリッジをインク供給口が重力方向上向きになるように置いたときでも、電気的接点部は第1の面から突出した載置台上にあるため、たとえインクが供給口から第1の面を伝ってきたとしても、電気的接点へのインクの付着が防止され、電気的接続の不良が防止される。また、電気的接点部はカートリッジが置かれた面に接触しないため、インクやゴミによる接触不良が防止される。
【0026】
[適用例11]上記適用例に記載されたインクカートリッジであって、
前記第1の面の周囲を囲み、前記インク供給口を重力方向下向きとしたときに前記インク供給口の先端と略同一の高さか前記インク供給口より下方に突出した周壁を備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
【0027】
適用例11に記載のインクカートリッジによれば、インクカートリッジのインク供給口を重力方向下向きにしてインクカートリッジが置かれたときでも、周壁があるため、電気的接点部がカートリッジが置かれた面に接触せず、また、周壁に囲まれているので、電気的接点部へのゴミ等の異物の付着が防止され、良好な電気接続が可能になる。
【0028】
[適用例12]上記適用例に記載されたインクカートリッジであって、
前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3の面とを更に有し、
前記第3の面は前記周壁を一体的に備え、前記インクカートリッジがインクカートリッジ収容部に収容されるときに前記第3の面が前記インクカートリッジ収容部の一部と当接して位置決めされることを特徴とするインクカートリッジ。
適用例12に記載のインクカートリッジによれば、インクカートリッジが位置決めされることにより、電気的接点部の位置決めも行われる。
【0029】
[適用例13]上記適用例に記載のインクカートリッジであって、前記第3の面の少なくとも第2の面寄りに、前記インクインクカートリッジ収容部の一部と当接して位置決めされる凹部を有することを特徴とするインクカートリッジ。
【0030】
適用例13に記載のインクカートリッジによれば、インクカートリッジが位置決めされることにより、電気的接点部の位置決めも行われる。
【0031】
[適用例14]上記適用例に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の周囲に沿って、プリンター側の対応するインクカートリッジ収容部に設けられた誤挿入防止用の突起嵌合部と嵌合する突起が配設されたことを特徴とするインクカートリッジ。
【0032】
適用例14に記載のインクカートリッジによれば、突起は誤挿入防止の効果を有するが、供給口に付着したインクが電気的接点部側に流れるのを防止することも可能である。
【0033】
[適用例15]上記適用例に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の最外側と最内側との間に溝が設けられている。
【0034】
適用例15に記載のインクカートリッジによれば、溝があるため、毛細管作用によりインクが溝に引き込まれやすく、供給口外に流出するのを防止できる。
【0035】
[適用例16]上記適用例に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の前記最外側の先端が最内側の先端より突出している。
【0036】
適用例16に記載のインクカートリッジによれば、供給口の最外側より外側へインクが流出するのを防止できる。
【0037】
[適用例17]インクカートリッジと、該インクカートリッジと対応して設けられ前記インクカートリッジが装着可能なインクカートリッジ収容部とを備えたインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、インクを排出するためのインク供給口を備え、
前記インクカートリッジ収容部は、
前記インクカートリッジを収容可能な収容部本体と、該収容部本体にヒンジ部を介して回動可能に支持された蓋部とを備え、
前記収容部本体の内底面には、前記インクカートリッジが装着された状態で、前記インクカートリッジの前記インク供給口に接続されてインクを導入するインク導入部を設け、
前記蓋部は窓部を有し、前記窓部を介して、プリンターの外部に置かれたインクタンクに接続された供給チューブが前記インクカートリッジに接続されることを特徴とするインク供給システム。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】インクカートリッジの説明図。
【図2】図1に示されたインクカートリッジ100がプリンター内に設けられたインクカートリッジ収容部200に収容された状態を示す説明図。
【図3】インクカートリッジ収容部200の蓋220を閉じてカートリッジ収容部本体210に係止させたときの上面から見た平面図。
【図4】インクカートリッジ収容部200の蓋220の裏側を示す平面図。
【図5】インクカートリッジ収容部200のカートリッジ収容部本体210の説明図。
【図6】インク供給システム1000の変形例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用したインクカートリッジおよびインク供給システムについて説明する。
図1は、インクカートリッジを示す図であり、図1(a)はインクカートリッジ100の上面図、図1(b)はインクカートリッジ100の側面の一部及び一部断面(図1(a)のD−D断面)を示す図、図1(c)はインクカートリッジ100の底面図、図1(d)は図1(b)のB−B断面図で上部を省略した図である。
【0040】
インクカートリッジ100は、インクを排出するためのインク供給口101と、電気的接点部102を有する基板103とを備えた第1の面(底面)100aと、第1の面100aと対向する第2の面(上面)100bと、第1の面100aと第2の面100bとを接続する第3の面(側面)100dと、第3の面100dと一体的に形成され、第1の面100aの周囲を囲む周壁100cとを有する。
【0041】
第1の面100aには、インクを排出するためのインク供給口101と、電気的接点部102が設けられた基板103が載置される載置台104が形成されている。電気的接点部102は、インク供給口101が重力方向下向きの状態(図1(b)に示す状態)でインク供給口101より上方となるような位置に、第1の面100aから重力方向下向きに突出した載置台104上に取り付けられている。
【0042】
従って、インクカートリッジ100をインク供給口101が重力方向下向きになるように置いたとき、電気的接点部102はインク供給口101より重力方向上方に位置するので、電気的接点部102へのインクの付着が防止され、また、インク供給口101の方が突出していて電気的接点部102はカートリッジが置かれた面に接触しないため、インクやゴミによる接触不良が防止される。一方、インクカートリッジをインク供給口101が重力方向上向きになるように置いたときでも、電気的接点部102は第1の面100aから突出した載置台104上にあるため、たとえインクが供給口101から第1の面100aを伝ってきたとしても、電気的接点部102へのインクの付着が防止される。
【0043】
また、インクカートリッジ100は、第1の面100aの周囲を囲み、インク供給口101を重力方向下向きとしたときにインク供給口101の先端と略同一の高さかインク供給口101より下方に突出した周壁100cを備える。従って、インク供給口101を重力方向下向きにしてインクカートリッジが置かれたときでも、周壁100cがあるため、電気的接点部102がカートリッジが置かれた面に接触せず、また、周壁に囲まれているので、電気的接点部102へのゴミ等の異物の付着が防止され、良好な電気接続が可能になる。
【0044】
載置台104は一端104aが基板103の一辺103aと当接し、また、ボス104bが基板の切り欠き103bに嵌合して、3点で基板103の位置決めが行われ、取り付けられている。
【0045】
また、第1の面100aは、インク供給口101を重力方向下向きとした状態で、載置台104からインク供給口101に向けて下方に傾斜して形成されている。従って、基板103の載置台104をインク供給口101より上方の位置に設けやすい。
【0046】
更にインクカートリッジの内部には、インクを保持するフォーム等の負圧発生部材110が収容されるが、上述したように、第1の面100aが傾斜しているので、インクがインク供給口101に向けて流れ易い構造となっている。
【0047】
インク供給口101は、インク供給口の最外側101aと最内側101bとの間に溝101cが設けられている。最内側101bの内部には、Oリングのような中心部に通孔101eが開いた弾性を有するパッキン101dが嵌挿されてインク供給口101の内部に形成された突部101fにより規制されている。このパッキン101dの通孔101eに後述するインク導入部212が挿入される。
【0048】
このように、溝101cがあるため、インク供給口101に付着したインクが毛細管作用により溝101cに引き込まれやすく、供給口の周囲に流出するのを防止できる。
また、インク供給口101の最外側101aの先端が、最内側101bの先端より外方(図1(b)の下方)に突出している。従って、インク供給口101の最外側101aより外側へ、即ち、載置台(基板載置台)104の方向へインクが流出するのを防止でき、また、インク供給口のインクやインク供給口101の溝101cに捕集されたインクがインク供給口101を下向きにして置いても、置かれた面に付きにくくなる。
【0049】
第1の面100aのインク供給口101と載置台104との間には、カートリッジの短い幅方向に1本以上のリブ106が形成され、インク供給口101から漏出したインクが、第1の面100aを上向きにしたときにも載置台104の方向に行き難くしている。
【0050】
更に、第1の面100aには、周壁100cの内側に沿って溝105が形成されており、また、溝105の一部はリブ106と接続され、リブ106を伝ってきたインクや、第1の面100aに流出したインクを、第1の面100aが傾けられたとき等に捕集する機能を有する。
【0051】
更に、インク供給口101の周囲に沿って、プリンター側の対応するインクカートリッジ収容部200に設けられた誤挿入防止用の突起嵌合部と嵌合する突起(図示せず)が配設されてもよい。突起は誤挿入防止の効果を有するが、供給口101に付着したインクが電気的接点部102側に流れるのを防止することも可能である。
【0052】
インクカートリッジ100の第1の面100aと対向する第2の面100bは、インク供給口101を重力方向下向きにしたときに上面になる面で、図1(a)に示されるように、インクの色情報等の情報表示部108が印刷または貼付シールで設けられている。更に、インクカートリッジ100の内部を大気に連通させるための通気孔109が設けられており、インクカートリッジの使用前はシール材で閉塞されており、使用時に除去される。尚、シール材は情報表示部108と一体になっていてもよく、ミシン目で通気孔109側のみ破り取れるようになっていてもよい。
【0053】
更に、第1の面100aと第2の面100bとを接続する第3の面100d(側面)には、凹部107a、107bが形成されている。凹部107aは、図1(c)に示されるように、基板103を挟んで両側に設けられ、インク供給口101を重力方向下向きとしたときに、上下方向に第1の面100aから第2の面100bまで延びている。同様に、凹部107bは、図1(c)に示されるように、インク供給口101を挟んで両側に設けられ、インク供給口101を重力方向下向きとしたときに、上下方向に延びている。これらの凹部107a、107bは、それらの上部が、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に収容されたとき、後述する蓋220の凹部225a、225b(図4)がそれぞれ嵌合するようになっている。また、凹部107a、107bの下部は、周壁100cに形成されるが、後述するカートリッジ収容部本体210の内底面210dに設けられた位置決め凸部214a、214b(図5)ともそれぞれ嵌合し、これにより、インクカートリッジ100の電気的接点部102の並び方向の位置決め、および、インク供給口101のインク導入部212への案内が行われる。尚、インクカートリッジ100はカートリッジ収容部本体210に収容されて後述する蓋220により下方へ押圧されるとき、カートリッジの上部を確実に挟持して下方への押圧力を効果的に働かせるために、第3の面100dの少なくとも第2の面100b寄りで第2の面100bとの境界まで凹部107a、107bを設けてもよい。
【0054】
上述したとおり、第3の面100dに形成された凹部107a、107bが蓋220の凹部225a、225bまたはカートリッジ収容部本体210の凸部214a、214b(図5)に位置決めされる。更に、第3の面100dの周壁100cは、カートリッジ収容部本体210に形成された位置決め部210f(図2、図5)によっても位置決めされる。
【0055】
図2は図1に示されたインクカートリッジ100がプリンター内に設けられたインクカートリッジ収容部200に収容された状態を示す説明図であり、図3はインクカートリッジ収容部200の蓋220を閉じてカートリッジ収容部本体210に係止させたときの平面図であり、図2は図3のA−A断面図となっている。図4はインクカートリッジ収容部200の蓋220の裏面の平面図である。図5はインクカートリッジ収容部200のカートリッジ収容部本体210の説明図であり、図5(a)はカートリッジ収容部本体210を上部から見た平面図で、図5(b)は図5(a)のC−C断面図である。
【0056】
インク供給システム1000は、インクカートリッジ100と、インクカートリッジ100と対応して設けられインクカートリッジ100が装着可能なインクカートリッジ収容部200とを備える。
【0057】
インクカートリッジ収容部200は、インクカートリッジ100を収容可能なカートリッジ収容部本体210と、カートリッジ収容部本体210にヒンジ部220aを介して回動可能に支持された蓋部220とを備える。
【0058】
カートリッジ収容部本体210の内底面210dには、インクカートリッジ100が装着された状態で、100インクカートリッジのインク供給口101に接続されてインクを導入するインク導入部212と、電気的接点部102と接触する弾性を有する電気コネクター211とが設けられている。
【0059】
蓋部220は、ヒンジ部220aと反対側にカートリッジ収容部本体210のスロット210aの壁に形成された係止部210bと係合可能な係合部220bと、インクカートリッジが装着されて係合部220bがカートリッジ収容部本体210と係合した状態でインクカートリッジ100を第2面100b側から第1面100a側に向けて押圧するバネ223a、223bとを備える。ヒンジ部220aは、カートリッジ収容部本体210に形成されたヒンジ挿入部210cに収容され、軸210eにより回転可能に支持されている。尚、ヒンジ部220aと係合部220bとは図2で、左右逆側に設けられてもよい。
【0060】
インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に装着されて蓋部220の係合部220bがカートリッジ収容部本体210と係合した状態で、蓋部220がインクカートリッジ100を押す力(矢印Q方向)は、カートリッジ収容部本体210のインク導入部212と電気コネクター211とが押し返す力(矢印P方向)より大きい。
【0061】
インクカートリッジ収容部200は、カートリッジ収容部本体210のインク導入部212に、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に装着されて蓋部220の係合部220bがカートリッジ収容部本体210と係合した状態でインクカートリッジ100を押す方向に付勢する弾性部材であるバネ223a、223bを備える。
【0062】
蓋部220のバネ223a、223bは、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に装着されて蓋部220の係合部220bがカートリッジ収容部本体210と係合した状態で、インクカートリッジ100の電気的接点部102をカートリッジ収容部本体210の電気コネクター211に接触させる方向(矢印Q1、Q2方向)に付勢する。
【0063】
インクカートリッジ収容部200の蓋部220は、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に装着されて蓋部220の係合部220bがカートリッジ収容部本体210と係合した状態でインクカートリッジ100の情報表示部108を表側から視認可能とする窓220cを有する。
蓋部220は、表側に、インクカートリッジ収容部200に対応したインクカートリッジのインク色に関する情報を表示する表示部224が設けられている。
更に、インクカートリッジ収容部200のカートリッジ収容部本体210の内底面210dにも、インクカートリッジ収容部200に対応したインクカートリッジ100のインク色に関する情報を表示する表示部213が設けられている。
【0064】
インクカートリッジ100は第1の面100aと第2の面100bとを接続する第3の面100dを有し、第3の面100dの少なくとも第2の面100b側寄りの部分に、凹部107a、107bが形成されている。
【0065】
インクカートリッジ収容部200の蓋220は、インクカートリッジ100の凹部107a、107bに嵌合可能な蓋側凹部225a、225bを有する。
インクカートリッジの凹部107a、107bは、第3の面100dの第2の面100bの境界から第1の面100aの境界にかけて形成されているが、前述したように、第3の面100dの少なくとも第2の面100bの側寄りにあればよい。凹部107aに蓋側凹部225aが、凹部107bに蓋側凹部225bが嵌合すれば、蓋220がインクカートリッジ100の上部を挟持するような状態となるため、バネ223a、223bによる第2の面100b側から第1の面100a側への押圧を効果的に作用させやすくなる。
【0066】
カートリッジ収容部本体210の内底面210dには、インクカートリッジ100の凹部107a、107bと嵌合可能な本体側凸部214a、214bとが形成されている。
【0067】
インクカートリッジ100の凹部107a、107bは、基板103を挟んで電気的接点の並び方向で対向するように設けられ、カートリッジ収容部本体210の凸部214a、214bは凹部107a、107bと対応する位置に設けられている。
カートリッジ凹部107a、107bとカートリッジ収容部本体210の凸部214a、214bはインクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に装着されるとき、カートリッジ凹部107a、107bと収容部本体の凸部214a、214bとの嵌合により、電気的接点部102と電気コネクター211とが接触するよう電気的接点102の並び方向の位置決めが行われる。
【0068】
尚、図3に示されるように、インクカートリッジ100およびインクカートリッジ収容部200は1個以上設けられていてよく、インクカートリッジ収容部200は複数のインクカートリッジ100に共通のものでもよい。インクカートリッジは、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の色のインクをそれぞれ収容する。複数のブラック色のカートリッジを備えてもよい。
【0069】
次に、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に収容されるときの動作を説明する。
先ず、インクカートリッジ収容部200の蓋220の表側には、表示部224があるので、インクカートリッジ収容部200に対応するインクカートリッジの色情報を認識できる。インクカートリッジ収容部200の蓋220が開けられると、収容部本体の内奥面である内底面210dの表示部213により、装着すべきインクカートリッジの色情報を再度確認できる。
【0070】
インクカートリッジ100がカートリッジ収容部本体210に挿入されると、インク供給口101にインク導入部212が接続される。インクカートリッジ100のカートリッジ収容部本体210の内底面210d近傍まで挿入されると、インクカートリッジ100の凹部107a、107bがカートリッジ収容部本体210の本体側凸部214a、214bと嵌合して位置決めされる。
【0071】
次に、蓋220を閉じる方向に回転させると、蓋側凹部225a、225bがインクカートリッジ100の凹部107a、107bに嵌合し、インクカートリッジ100の第3の面100dの第2面100b寄りの部分は蓋220に挟持される。蓋220が閉じられて係合部220bが収容部本体の係止部210bと係合すると、蓋220の裏側に装着されたバネ223a、223bによりインクカートリッジ100が第2の面100bの側から第1の面100aもしくは収容部本体の内底面210dの方向に押圧される。このとき、インク供給口101の突部に規制された弾性パッキン101dを押圧してインク導入部212がインクカートリッジ100を矢印P2方向へ押し上げようとする力および弾性を有する電気コネクター211が電気的接点部102を矢印P1方向に押し上げる力の和よりも、係止部210bと係合部220bとの係合により規制されてバネ223a、223bが矢印Q1,Q2方向へ押圧する力の方が大きい。従って、インクカートリッジの電気的接点部102が収容部本体の電気コネクター211に確実に接触し、接続不良が防止される。
【0072】
電気コネクター211は電気的接点部102の長手方向に撓むように形成されていれば、接触がより確実となる。また、第1の面100aは若干傾斜しているが、インクカートリッジ100がインクカートリッジ収容部200に収容されたとき、基板の平面がカートリッジの周壁100cの先端面もしくはカートリッジ収容部本体210の内底面210dと略平行になるように形成されており、電気的接点部102が電気コネクター211と接触し易くなっている。
【0073】
しかしながら、基板103を傾斜面と略平行となるように取り付けるもしくは載置台104をそのような形状にし、電気コネクター211の山型形状を尖らせれば、接触するときに電気的接点部102上のゴミをワイピングすることができ、接続を良好にできる。
【0074】
蓋220が閉じられた状態では、窓220cを通じてインクカートリッジ100の情報表示部108を視認できるため、蓋上の表示部224との対比でインクカートリッジ収容部200に対応する色のカートリッジが装着されたかを再度確認できる。
尚、インク導入部212は図2に示されるような針状のものの代わりに、特許第4088353号公報の図10Aに示されるようなものでもよい。このようにした場合、針状管はバネに挿嵌されており、供給口の内部にはバネで供給口方向へ押圧されるボール弁があるので、インク導入部でカートリッジを押す力が大きくなるが、上述したように、蓋側からバネを使って押す力を大きくしているため、電気的接点部と電気コネクターの接触不良が防止される。
【0075】
図6はインクカートリッジ100をプリンターの外部に置いた大容量のインクタンクと接続して連続供給システムを構成したときの説明図である。図6は、インクカートリッジ収容部200の平面図である。蓋220の窓220cを通して、大容量のインクタンクと接続するチューブ310がインクカートリッジ100の通気孔109に接続されシールされる。このように、蓋220の窓220cを利用できるので、インクカートリッジ収容部200に孔開け加工する手間が省略できる。
【符号の説明】
【0076】
100…インクカートリッジ、101…インク供給口、102…電気的接点部、200…インクカートリッジ収容部、210…カートリッジ収容部本体、211…電気コネクター、220…蓋、223a、223b…バネ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクカートリッジと、該インクカートリッジと対応して設けられ前記インクカートリッジが装着可能なインクカートリッジ収容部とを備えたインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、
インクを排出するためのインク供給口と、電気的接点部を有する基板とを備えた第1の面と、該第1の面と対向する第2の面とを有し、
前記インクカートリッジ収容部は、
前記インクカートリッジを収容可能な収容部本体と、該収容部本体にヒンジ部を介して回動可能に支持された蓋部とを備え、
前記収容部本体の内底面には、前記インクカートリッジが装着された状態で、前記インクカートリッジの前記インク供給口に接続されてインクを導入するインク導入部と、前記電気的接点部と接触する弾性を有する電気コネクターとを設け、
前記蓋部は、前記ヒンジ部と反対側に前記収容部本体と係合可能な係合部と、前記インクカートリッジが装着されて前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記インクカートリッジを前記第2の面側から前記第1の面側に向けて押圧する弾性部材とを備えたことを特徴とするインク供給システム。
【請求項2】
請求項1に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で、前記蓋部が前記インクカートリッジを押す力は、前記収容部本体の前記インク導入部と前記電気コネクターとが押し返す力より大きいことを特徴とするインク供給システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインク供給システムであって、
前記蓋部の前記弾性部材は、前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で、前記インクカートリッジの前記電気的接点部を前記収容部本体の前記電気コネクターに接触させる方向に付勢することを特徴とするインク供給システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、前記第2の面の、前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記弾性部材と当接しない部分に、前記インクカートリッジのインク色に関する情報表示部を備え、
前記インクカートリッジ収容部の前記蓋部は、前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されて前記蓋部の前記係合部が前記収容部本体と係合した状態で前記情報表示部を表側から視認可能とする窓部を有することを特徴とするインク供給システム。
【請求項5】
請求項4に記載のインク供給システムであって、
前記蓋部は、表側に、前記インクカートリッジ収容部に対応したインクカートリッジのインク色に関する情報を表示する表示部を設けたことを特徴とするインク供給システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジ収容部の前記収容部本体の内底面に、前記インクカートリッジ収容部に対応したインクカートリッジのインク色に関する情報を表示する表示部を設けたことを特徴とするインク供給システム。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3の面を有し、
前記第3の面の少なくとも前記第2の面側寄りの部分に、凹部を有し、
前記インクカートリッジ収容部の前記蓋部は、前記インクカートリッジの前記凹部に嵌合可能な蓋側凹部を有することを特徴とするインク供給システム。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、前記第3の面が前記第1の面の周囲を取り囲む周壁を有し、前記インクカートリッジが前記収容部本体に収容されるときに、前記第3の面が前記収容部本体の位置決め部により位置決めされることを特徴とするインク供給システム。
【請求項9】
請求項8に記載のインク供給システムであって、
前記インクカートリッジの前記凹部は、前記第3の面の前記第2の面との境界から前記周壁の先端まで形成され、
前記インクカートリッジ収容部は、前記収容部本体の前記内底面に、前記インクカートリッジの前記凹部と嵌合可能な本体側凸部とを有し、
前記インクカートリッジの前記凹部は、前記基板を挟んで前記電気的接点部の並び方向で対向するように複数設けられ、
前記本体側凸部は前記凹部と対応する位置に設けられ、
前記凹部と前記本体側凸部は前記インクカートリッジが前記インクカートリッジ収容部に装着されるとき、前記凹部と前記本体側凸部との嵌合により、前記電気的接点部と前記電気コネクターとが接触するよう前記電気的接点部の並び方向の位置決めが行われることを特徴とするインク供給システム。
【請求項10】
インクカートリッジであって、
インクを排出するためのインク供給口と、電気的接点部とを第1の面に有し、
前記電気的接点部は、前記インク供給口が重力方向下向きの状態で前記インク供給口より上方に位置するように、前記第1の面から突出した載置台に取り付けられていることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項11】
請求項10に記載のインクカートリッジであって、
前記第1の面の周囲を囲み、前記インク供給口を重力方向下向きとしたときに前記インク供給口の先端と略同一の高さか前記インク供給口より下方に突出した周壁を備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項12】
請求項11に記載のインクカートリッジであって、
前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とを接続する第3の面とを更に有し、
前記第3の面は前記周壁を一体的に備え、前記インクカートリッジがインクカートリッジ収容部に収容されるときに前記第3の面が前記インクカートリッジ収容部の一部と当接して位置決めされることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項13】
請求項12に記載のインクカートリッジであって、前記第3の面の少なくとも第2の面寄りに、前記インクインクカートリッジ収容部の一部と当接して位置決めされる凹部を有することを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項14】
請求項10乃至13の何れか一項に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の周囲に沿って、プリンター側の対応するインクカートリッジ収容部に設けられた誤挿入防止用の突起嵌合部と嵌合する突起が配設されたことを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項15】
請求項10乃至14の何れか一項に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の最外側と最内側との間に溝が設けられていることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項16】
請求項15に記載のインクカートリッジであって、
前記インク供給口の前記最外側の先端が最内側の先端より突出していることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項17】
インクカートリッジと、該インクカートリッジと対応して設けられ前記インクカートリッジが装着可能なインクカートリッジ収容部とを備えたインク供給システムであって、
前記インクカートリッジは、インクを排出するためのインク供給口を備え、
前記インクカートリッジ収容部は、
前記インクカートリッジを収容可能な収容部本体と、該収容部本体にヒンジ部を介して回動可能に支持された蓋部とを備え、
前記収容部本体の内底面には、前記インクカートリッジが装着された状態で、前記インクカートリッジの前記インク供給口に接続されてインクを導入するインク導入部を設け、
前記蓋部は窓部を有し、前記窓部を介して、プリンターの外部に置かれたインクタンクに接続された供給チューブが前記インクカートリッジに接続されることを特徴とするインク供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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