説明

インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

【課題】受像紙への浸透性を有し、即乾性の水溶性インク組成物、インクジェット用インクを提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるアゾ化合物である少なくとも1種の染料を、水性媒体中に含有する、インク組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるアゾ化合物である少なくとも1種の染料を、水性媒体中に含有するインクであって、ノニオン性界面活性剤を0.05〜50g/l含有する、インク組成物。
【化1】

(一般式(1)中、Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Y、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYは、互いに結合して環を形成しても良い。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項2】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化2】

(一般式(2−1)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項3】
前記一般式(1)又は(2−1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク組成物。
【化3】

(一般式(3−1)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項4】
前記一般式(1)、(2−1)又は(3−1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化4】

(一般式(4−1)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項5】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化5】

(一般式(2−2)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Rは、1価の置換基を表す。Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項6】
前記一般式(1)又は(2−2)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は5に記載のインク組成物。
【化6】

(一般式(3−2)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Rは1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項7】
前記一般式(1)、(2−2)又は(3−2)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、5、6のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化7】

(一般式(4−2)中、Rは、1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びX5は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項8】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(1−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化8】

(一般式(1−3)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYは、互いに結合して環を形成しても良い。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項9】
前記一般式(1)又は(1−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は8に記載のインク組成物。
【化9】

(一般式(2−3)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項10】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、9のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化10】

(一般式(3−3)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項11】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、9のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化11】

(一般式(4−3)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項12】
前記一般式(1)又は(1−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は8に記載のインク組成物。
【化12】

(一般式(2−4)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Rは、1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項13】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−4)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、12のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化13】

(一般式(3−4)中、Rは1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項14】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−4)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、12のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化14】

(一般式(4−4)中、Rは、1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXは、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項15】
前記一般式(1)、(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)で表されるアゾ化合物が、少なくとも3つ以上のイオン性親水性基を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項16】
前記一般式(1)、(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)で表されるアゾ化合物において、少なくとも1つのMがリチウムイオンであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項17】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物において、全てのMがリチウムイオンである、請求項1〜16のいずれかに記載のインク組成物。
【請求項18】
前記界面活性剤が下記一般式(I)又は一般式(II)で表される化合物である、請求項1〜17のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化15】

一般式(I)中、R21は炭素数5〜40のアルキル基を表す。mはエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、2〜40である。
【化16】

一般式(II)中、R24は炭素数5〜40のアルキル基を表す。mはエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、2〜40である。
【請求項19】
前記界面活性剤が下記一般式(I−1)で表される化合物である、請求項18に記載のインク組成物。
【化17】

一般式(I−1)中、R22、R23は各々炭素数4〜10の飽和炭化水素を表し、R22、R23の炭素数の合計が8〜18である。m11はエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、3〜20である。
【請求項20】
前記界面活性剤が下記一般式(II−1)で表される化合物である、請求項18に記載のインク組成物。
【化18】

一般式(II−1)中、R25、R26は各々炭素数2〜20の飽和炭化水素であり、m21はエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、2〜40である。
【請求項21】
前記界面活性剤がアセチレングリコール系界面活性剤である、請求項1〜17のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項22】
前記界面活性剤が下記一般式(III)で表される化合物である、請求項21に記載のインク組成物。
【化19】

一般式(III)中、R31、R32はそれぞれ独立に炭素数1〜18のアルキル基を表す。R33は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル基を表す。Xは水素原子、又は
【化20】

を表し、R34、R35はそれぞれ独立に炭素数1〜18のアルキル基を表す。R36は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル基を表す。m、mはそれぞれエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、m+mは0〜100である。
ここで、m=0のときR33は水素原子を表し、m=0のときR36は水素原子を表す。またXが水素原子のときmは1〜100を表す。
【請求項23】
前記界面活性剤が下記一般式(III−1)で表される化合物である、請求項22に記載のインク組成物。
【化21】

一般式(III−1)中、R37、R38、R39及びR40はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表し、m31とm41はそれぞれエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、m31+m41は0〜40である。
【請求項24】
下記一般式(3A)で表される化合物を含む防錆剤を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化22】

(一般式(3A)中、R31〜R34はそれぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表す。Mは金属原子を表す。)
【請求項25】
トリメチロールプロパン、ペンタエチレングリコール及び下記一般式(3B)で示される化合物よりなる群から選ばれる湿潤剤を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化23】

(一般式(3B)中、R、R′及びR″は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を表し、x、y及びzは1以上の整数を表し、かつ、x+y+zが6〜30の整数である。)
【請求項26】
下記一般式(3C)で表される化合物を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のインク組成物。
一般式(3C):R−(OCHCH)n−OH(一般式(3C)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、nは2〜10の整数を表す。)
【請求項27】
ポリグリセリン及び下記一般式(3D)で示される化合物から選ばれる多価アルコールを含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化24】

(一般式(3D)中、Rは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、m、n、o及びpは、いずれも整数であり、かつ、m+n+o+pは0〜200である。)
【請求項28】
下記一般式(IV)で表される化合物を含有する、請求項1〜27のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化25】


一般式(IV)中、R41は炭素数1〜4のアルキル基、R42は炭素数3のアルキレン基、nは2〜5の整数を表す。
【請求項29】
一般式(3C)で表される化合物がトリエチレングリコールモノブチルエーテルである、請求項26に記載のインク組成物。
【請求項30】
前記一般式(1)で表される化合物を、インク組成物全質量を基準として0.1質量%以上20質量%以下含有する、請求項1〜29のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか1項に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
【請求項32】
請求項31に記載のインクジェット記録用インクを用いる、インクジェット記録方法。
【請求項33】
支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像材料にインク滴を記録信号に応じて吐出させ、受像材料上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、インク滴が請求項31に記載のインクジェット記録用インクからなる、インクジェット記録方法。

【公開番号】特開2012−177081(P2012−177081A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145032(P2011−145032)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】