説明

インスタント棒麺類の加工方法、及びその装置

【課題】小麦粉と食塩に水分を加えて練り上げて製麺をした、生麺のソーメンを沸騰しているお湯の内部にて約3分間湯がいて加熱をした後、持ち上げても、自重で切断しないインスタント麺を提供する。
【解決手段】小麦粉と食塩に水分を加えて練り上げて製麺をした、生麺のソーメンを高温・高圧のオートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度が、例えば温度が100℃以上又は126℃以上で、蒸気圧が0気圧以上から二気圧以上のオートクレーブの内部にて約5分間、生麺のソーメンを蒸して加熱をした後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の真空状態にしてから、オートクレーブの内部圧力を外気圧と同じ1気圧に戻した後、オートクレーブの内部から出し、棒状の乾燥ソーメンとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状態の乾燥ソーメン、乾燥うどん、乾燥そば、乾燥チャンポン麺、乾燥ラーメン、乾燥スパゲテイ、及び乾燥マカロニ(以下、略して、乾燥ソーメンとする)を沸騰している熱湯の内部にて湯がくことなく、熱湯の内部に乾燥ソーメンを入れるだけで、乾燥ソーメンを食べることが出来る状態である乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた乾燥ソーメンを提供することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるだけで食べることが出来る乾燥ソーメンを形成することを目的とする。
【0002】
また、本発明は、粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来る穀類を状態である、穀類を構成している炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた穀類を形成することにより、穀類を熱湯の内部に穀類を漬けるか、又は穀類の上から熱湯を注ぐだけで食べることが出来る穀類を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0003】
従来、乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた乾燥ソーメンは存在していないのが現状である。
【0004】
また、現在、製造販売されているインスタントうどんなどで、商品名が東洋水産が製造している「まるちゃん」、及び日清製粉の「どんべえ」の製造方法としては、うどんの原材料である小麦粉、及びでん粉などの原材料に水をくわえて練り上げて製麺した後、次に沸騰しているお湯の内部に入れて生麺を湯がいた後、乾燥手段としてはフリーズドライ製法(以下略して、凍結乾燥製法とする)を使用して乾燥しているのが現状である。
【0005】
さらに、現在、製造販売されているインスタントラーメンなどの製造方法としては、インスタントラーメンの原材料である小麦粉、及びでん粉などの原材料に水をくわえて練り上げて製麺した後のインスタントラーメンの原材料に加工した生麺を、次に170 ℃前後に加熱した食用油の内部に生麺を入れて、食用油の内部にて生麺が含有している水分を脱水して乾燥させることと、インスタントラーメンの原材料である小麦粉、及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させることを、170℃ 前後に加熱した食用油の内部にて脱水と、小麦粉及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)にするのと、脱水するために加熱した食用油の内部にて同時に一緒に行っているのがインスタントラーメンの製造方法である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
棒状態の乾燥ソーメンを沸騰している熱湯の内部にて湯がくことなく、熱湯の内部に乾燥ソーメンを入れるだけで、乾燥ソーメンを食べることが出来る状態である乾燥ソーメンを形成することを目的とする。
【0007】
本発明は、粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来る穀類を状態である、穀類を構成している炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた穀類を形成することにより、穀類を熱湯の内部に穀類を漬けるか、又は穀類の上から熱湯を注ぐだけで食べることが出来る穀類を提供することを目的として、すぐに食べることが出来る乾燥穀類を形成するのに、沸騰してるお湯を使用することなく、また乾燥手段として凍結乾燥製法などの乾燥手段を使用することなく、すぐに食べられる乾燥穀類を形成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前期目的を達成するために、乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、食塩、食用植物油、及びでん粉に水を加えて練り上げて製麺した生麺状態のソーメン生麺を、高温・高圧、例えば温度が120℃摂氏前後で、一気圧、又は二気圧から三気圧程度の高温・高圧蒸気の高温高圧釜、例えば大阪府門真市四宮五丁目3-15にある(株)芦田製作所が製造販売している高温高圧釜(以下略して、オートクレーブとする)の内部に、生麺状態のソーメンを、図1及び図2に示しているように、オートクレーブの内部にアルミニウム製の棒、又は竹の棒を使用して垂直に吊り下げて、生麺状態のソーメンが、各々接触して接合して団子状態にならないように、生麺状態のソーメンを高温高圧のオートクレーブの内部、例えば温度が120℃摂氏前後で、一気圧、又は二気圧から三気圧程度の高温・高圧蒸気のオートクレーブの内部に生麺状態のソーメンを入れて高温高圧の蒸気圧にて蒸して、小麦粉及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させて、乾燥ソーメンを形成することを目的とする。
【0009】
また、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下、略して、穀類又は豆類とする)を、例えば、一昼夜、又は二昼夜、又は二昼夜以上、穀類、又は豆類を水に漬けこんで、穀類又は豆類に水分を飽和状態に吸収させた穀類又は豆類を、高温・高圧の高圧釜であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ1気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、天日乾燥又は自然乾燥させて除湿すると、生麺のソーメン又は穀類を加熱して、生麺のソーメンの原材料又は穀類の炭水化物、又はソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うことなり、生麺のソーメン又は穀類を熱湯で湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメン又は穀類を同時に形成することにより、乾燥ソーメン又は穀類を熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメン又は乾燥穀類を提供することを解決手段とする。
また、生麺のソーメンを高温・高圧の高圧釜であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメンをアルミニウム製の棒又は竹の棒を使用して、図1に示しているように、生麺のソーメンを上から下にぶら下げて吊るした状態にて、オートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメンの原材料である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部の気圧と同じ一気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメン又は穀類を熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメン又は穀類を同時に形成することにより、乾燥ソーメン又は穀類を熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメン又は乾燥穀類を提供することを解決手段とする。
【発明の効果】
【0010】
乾燥ソーメンの原材料である小麦粉及びでん粉の性質を、高温・高圧にて蒸して、α(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、生麺ソーメンを乾燥させて、乾燥ソーメンを製造する製造工程とした乾燥ソーメンを、熱湯の内部に漬けるだけで食べることが出来る、極く簡便な棒状態の乾燥ソーメンを提供することができる。
【0011】
また、乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、食塩、食用植物油、及びでん粉に水を加えて練り上げて製麺した生麺状態のソーメン生麺を、高温・高圧、例えば温度が120℃摂氏程度で、一気圧、又は二気圧程度の高温・高圧蒸気の高温・高圧釜の内部に生麺状態のソーメンを入れて、高温・高圧にて蒸す場合と、熱湯を使用して湯がいた場合との相違点は、熱湯を使用して湯がいた場合は生麺のソーメンが水分を吸収して膨張することにより粘度が強くなるので、生麺のソーメンを熱湯を使用して湯がいた生麺ソーメンはバラバラに解すことができなくて、ソーメン同士がくっついて団子状態になる欠点がある。
【0012】
けれども、生麺状態のソーメンを高温・高圧の蒸気で蒸すと生麺のソーメンが水分を吸収し、生麺のソーメンが水分を吸収することなく、逆に生麺のソーメンが含有している水分が脱水されて、生麺のソーメンは乾燥ソーメンの状態に近くなるので、ソーメン同士がくっついて団子状態にならない利点がある。生麺状態のソーメンを高温・高圧の蒸気で蒸す場合、高温・高圧の蒸気圧が、より一段と高い蒸気圧、及び高温の蒸気圧を使用して蒸したほうが、生麺のソーメンが含有している含水量をより一段と多く減少させて、生麺のソーメンはより一段と乾燥ソーメンの含水量に近くなるので、ソーメン同士がくっ付いて団子状態にならない効果がある。
【0013】
さらに、高温・高圧の高圧釜の内部に、生麺のソーメンを入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が 126℃ 以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して生麺のソーメンを加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ1気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、天日乾燥又は自然乾燥させて除湿すると、生麺のソーメン又は穀類を加熱して、生麺のソーメンの原材料又は穀類の炭水化物、又はソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメンを熱湯で湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメンを同時に形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする、乾燥麺類の原材料である小麦粉又はでん粉の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を乾燥させるソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化できる。生麺のソーメンはより一段と乾燥ソーメンの含水量に近くなるので、ソーメン同士がくっ付いて団子状態にソーメンを解すことが出来る効果がある。
【0014】
従来、インスタントラーメン、及びインスタントうどんなどの麺類、又はインスタント白米などは、白米を炊飯した白米を、お湯につけるか、又はお湯を注ぐだけで食べることが出来る場合の加工手段としては、まず、第一にインスタントラーメンの場合は高温の食用油の内部での脱水と、炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させている。また次に、インスタントうどんの場合の加工手段としては、生麺のうどんを沸騰しているお湯の内部にて、炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させている。次に乾燥手段としては、凍結乾燥製法を使用して乾燥させている。さらに、インスタント白米の場合の加工手段としては、白米を炊飯器を使用して炊飯して、炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させている。次に乾燥手段としては、インスタントうどんの場合と同じく、凍結乾燥製法を使用して乾燥させている。
【0015】
また、上記にて説明したように、インスタント食品を加工する場合の加工手段としては、高温の食用油の内部で脱水して乾燥させるか、又は凍結乾燥製法を使用して乾燥させるかの、2種類の乾燥方法しかないのが現状である。上記にて説明した、乾燥手段の欠点としては、下記の4つがある。
【0016】
(1) インスタントラーメンの場合の欠点としては、高温の食用油の内部で脱水して乾燥させので、食用油の酸化が起こる。また、カロリー過多となる。さらに、棒状態のインスタントラーメンの加工は出来ない欠点がある。
【0017】
(2) インスタントうどん及びインスタント白米の場合の欠点としては、凍結乾燥製法を使用して乾燥させているのでコストが高い。
【0018】
(3) 上記の(1)(2)にて説明した2種類の乾燥手段は、棒状態のインスタント乾燥ソーメン、棒状態のインスタント乾燥うどん、棒状態のインスタント乾燥そば、棒状態のインスタント乾燥チャンポン麺、棒状態のインスタント乾燥ラーメン、棒状態のインスタント乾燥スパゲッティ、及びインスタント乾燥マカロニ(以下略して、インスタント乾燥ソーメンとする)には適用できない。
【0019】
(4) 上記の(1)と(2)にて説明した2種類の乾燥手段は、インスタント穀類やインスタント豆類には適用できない。
【0020】
穀類や豆類は、水分を飽和状態にて吸水させるか、オートクレーブにて高温高圧で蒸すと、炭水化物の性質がα(アルファ)からβ(ベータ)に変化するので、特に白米は団子状態になる。この団子状態を防止するのには、下記の6項目がある。
【0021】
(1) 白米をオートクレーブの内部に、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、水分を飽和状態に吸収させるか、又は水分を一切吸収させていない白米を、常に躍らせる目的にて、バイブレーター又は変心モータを使用して白米に振動を与えて、白米が常に動いているようにして、オートクレーブの内部で蒸して、真空状態にすると団子状態にはならない。
【0022】
(2) 白米をオートクレーブの内部に、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を入れた後、高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を加熱した後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、水分を飽和状態に吸収させるか、又は水分を一切吸収させていない白米を、常に躍らせる目的にて、高圧の水蒸気を吹き込んで白米が常に動いている状態にして、オートクレーブの内部で蒸して、真空状態にすると団子状態にはならない効果がある。
【0023】
(3) 白米をオートクレーブの内部に、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を入れた後、高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、水分を飽和状態に吸収させるか、又は水分を一切吸収させていない白米を、常に躍らせる目的にて、高圧の圧縮空気を吹き込んで白米が常に動いている状態にして、オートクレーブの内部で蒸して、真空状態にすると団子状態にはならない。
【0024】
(4) オートクレーブの内部に設置している、図3及び図4に示しているボールミル内部に白米を入れて、低速にて回転しながら、内部温度を例えば126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を加熱した後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、水分を飽和状態に吸収させるか、又は水分を一切吸収させていない白米を、常に躍らせる目的にて、オートクレーブの内部で蒸して、真空状態にすると白米は団子状態にはならない。
【0025】
(5) 白米の表面上を、例えば0.1mm 前後を300℃程度の高温にて、白米の表面上だけを瞬間的に加熱して、炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させる目的にて、例えば、フライパンで白米の表面上を0.1mm 前後だけ加熱をしてから、蒸気圧で蒸して、真空状態にすると白米は団子状態にはならない。
【0026】
(6) 白米、胚芽米、玄米(以下略して、白米とする)を加熱して膨張させたポン菓子で、商品名がポン菓子を製造販売している会社で、所在地が福岡県八女市豊福792 の江崎食品(有)が、ポン菓子を製造する目的にて使用している、例えば白米を入れて密封することが出来る鋳物製又は鉄でできている容器の内部に白米を入れて、密封容器を低速で回転しながら加熱して、密封容器の外側から平均的に加熱して、白米が含有している炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させる。この白米を一昼夜以上水に漬けるか、又は水分を一切吸収していない白米を、その炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させた白米を、オートクレーブの内部で蒸して、真空状態にして乾燥すると、ポン菓子が団子状態にはならないのと同様に、白米は接合して団子状態になることはない効果がある。
【0027】
(7) 白米、胚芽米、玄米(以下略して、白米とする)の表面上に、食用油として例えばサラダ油を噴霧するか、又はサラダ油を塗布した白米を、内部温度を例えば約126℃で、蒸気圧が〇気圧、一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して加熱した後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度に減圧して、真空状態にすると白米は団子状態にはならない。
【0028】
(8) 上記の(7)にて説明した、白米の表面上にサラダ油を塗布してから、白米の炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)に変化させて、蒸気圧で蒸して真空状態にすると、白米は団子状態にはならない効果があるので、インスタントチャーハンである焼き飯の主たる原材料としても使用できる。
【0029】
また、インスタント棒状態の乾燥ソーメンを形成するときに、生麺のソーメンが接合して団子状態になるのを防止することを目的にして、生麺のソーメンの原材料である小麦粉と食塩に、食用油(以下、略して、サラダ油とする)の割合を、小麦粉と食塩が97 % でサラダ油が 3 % 以上、又は小麦粉と食塩が95% でサラダ油が 5 % 以上を、生麺のソーメンの原料である小麦粉と食塩の内部にサラダ油を混入して、小麦粉と食塩とサラダ油に水を加えて練り上げて製麺する。この生麺のソーメンを沸騰している熱湯の内部にて、約3分間湯がいた後、天日乾燥すると、生麺のソーメンは団子状態に接合することなく、生麺のソーメンの主たる原材料である小麦粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させたインスタント棒状態の乾燥ラーメンを形成することが出来る。
【0030】
さらに、上記にて説明をした内容と同様に、インスタント棒状態の乾燥ソーメンを形成するときに、生麺のソーメンが接合して団子状態になるのを防止することを目的にして、生麺のソーメンの原材料である小麦粉と食塩を使用して、生麺のソーメンを製麺した後の、生麺のソーメンの表面上にサラダ油を使用して油膜を形成するか、又はサラダ油の内部に生麺のソーメンを漬けた後に遠心分離機を使用して、生麺のソーメンの表面上に付着しているサラダ油を除去したあとの生麺のソーメン、又は生麺のソーメンの表面上にサラダ油を噴霧した生麺のソーメンを沸騰している熱湯の内部に、約3分間程度湯がいた後、天日乾燥すると、生麺のソーメンは団子状態に接合することなく、生麺のソーメンの主たる原材料である小麦粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させたインスタント棒状態の乾燥ソーメンを形成することが出来る。
【0031】
また、所在地が長崎県南島原市北有馬町299の井村製麺(井村正保代表)が製麺した、島原手延素麺を使用して、下記の(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)に記載の実験をした。
【0032】
(1)井村製麺が製麺した、生麺状態の島原手延素麺(以下、略して、生麺の素麺、又は 乾燥ソーメンとする)を沸騰している、お湯の内部にて約3分間湯がいた。生麺の素 麺の長さは、約170cmで直径は約1. 5mmである。この生麺の素麺を沸騰している 、お湯の内部にて湯がいて加熱をした生麺の素麺を、一番端の部分を掴んで垂直方向 に持ち上げると、湯がいて加熱した生麺の素麺は自重で、一番上から切れる。
【0033】
(2) 上記の(1)にて説明をした生麺の素麺を、高温・高圧のオートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度が、例えば温度が100℃以上又は126℃以上で、蒸気圧が 0気圧以上又は二気圧以上のオートクレーブの内部にて、1分間、2分間、3分間、4分間、及び5分間の5種類の時間、生麺の素麺を蒸して加熱をした後、高圧釜の内部圧力をマイナス0.4気圧まで減圧してから、オートクレーブの内部から出した生麺の素麺は、オートクレーブの内部から出した生麺の素麺は、一番端の部分を掴んで垂直方向に持ち上げても、オートクレーブの内部にて1分間、2分間、3分間、4分間、及び5分間の5種類の時間、オートクレーブの内部で加熱した生麺の素麺は、自重に耐えて切断することがない。さらに、一番端の部分を持って振り回して、遠心力を加えても切断することが出来ないほど張力が強力な加熱をした生麺の素麺となることが判明した。
【0034】
(3) 上記の(2)にて説明をした原材料である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた高温高圧のオートクレーブの内部に入れて蒸して加熱をして、生麺の素麺の原材料である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた生麺の素麺を、上記の(1)にて説明をした内容と同じく、沸騰しているお湯の内部にて約3分間ていどの時間湯がいた。けれども、湯がいて加熱をした生麺の素麺を、上記の(2)にて説明をした内容と同じく、加熱した生麺の素麺の一番端の部分を持って振り回しても、切断することが出来ないほど張力が強力な加熱をした生麺の素麺であるインスタントソーメンになることが判明した。
【0035】
(4) 上記の(2)及び (3)にて説明をした、加熱した生麺の素麺の特長は、下記の(a)から (e)のような特長がある。
(a) 歯応えが強力である。
(b) 一度、沸騰しているお湯の内部にて湯がいて乾燥させているので、再度沸騰しているお湯の内部にて湯がいても、お湯が白濁して濁らない。
(c) パサパサしているので接合して団子状態にならない。
(d) ビーフン、緑豆はるさめ、及びデュラム小麦で出来ているスバゲティに極く類似の、腰が強力で、弾力性がある加熱した生麺の素麺である棒状態のインスタントソーメンに変化をする。
(e) 熱に強くて、長時間湯で手も煮崩れしない。
【0036】
(5) 上記の (3)にて説明をした、生麺の素麺を、高温高圧のオートクレーブの内部にて、蒸して減圧をした後、加熱をした生麺の素麺を沸騰しているお湯の内部にて、約3分間程度の時間湯がいた後、加熱をした生麺の素麺を垂直方向に吊るして、天日乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、又はその他の乾燥手段で乾燥させた生麺の素麺である棒状態のインスタントソーメンの戻し方は、
(a) 加熱をしない料理の場合(サラダ、酢の物など)は、熱湯で3分間から4分間ゆでるか、又は熱湯に5分間から6分間浸す。
(b) 加熱をする料理の場合(鍋物、スープ、炒め物など)は、熱湯で2分間から3分間ゆでるか、又は熱湯に4分間から5分間浸す。
【0037】
また、上記の(1)から (5)にて説明をした、生麺の素麺である棒状態のインスタントソーメン又は穀類又は豆類と同様に、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を、例えば、一昼夜、又は二昼夜以上、白米、穀類又は豆類に水分を飽和状態に吸収させた白米、穀類又は豆類を使用するか、又は白米、穀類又は豆類に水分を一切吸収させていない白米、又は穀類又は豆類(以下略して、白米とする)を、高温高圧のオートクレーブの内部に、水分を飽和状態に吸収させた白米、又は水分を一切吸収させていない白米を入れて、高圧釜の内部温度を、例えば100℃以上又は126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、白米を水分の飽和状態にさせる。高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、一気圧に戻してから、白米を取り出して余熱を除去する。天日乾燥又は自然乾燥した白米を、電気釜で再度炊飯すると、従来の炊飯した白米とは全く異なった白米となる。その特長としては、上記の(1)から (5)にて説明をしたインスタントソーメンと同様に、下記の(a)から (e)のような特長がある。
(a) 歯応えが強力である。
(b) パサパサしているので、焼き飯やピラフなどに最適となる。
(c) 腰が強くて弾力性が強い白米となる。
(d) 熱に強くて、長時間湯いても煮崩れしない白米となる。
(e) 玄米を上記の白米と同様に、高圧釜で蒸してから一気圧に戻して、電気釜で再度炊飯すると、従来の玄米とは全く異なった玄米となるので、子供や老人も容易に食べられるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】圧力容器であるオートクレーブAの内部に、アルミニウム製の棒B、又は竹の棒Bに、長さが約170cm の生麺のソーメンCを吊り下げている縦断面図を、図1に示している。
【図2】圧力容器であるオートクレーブAの内部に、アルミニウム製の棒B、又は竹の棒Bに、長さが約170cm の生麺のソーメンCを吊り下げている平面図を、図2に示している。
【図3】穀類や豆類よりも、直径が小さい穴を形成したボールミルを図3 に示している。
【図4】水分を飽和状態に吸収させた穀類又は豆類を入れているボールミルの側面に、穀類や豆類よりも直径が小さい穴を形成したボールミルの側面図を図4に示している。
【図5】水分を飽和状態に吸収させた穀類又は豆類を入れているボールミルの正面に、穀類や豆類よりも直径が小さい穴を形成したボールミルの正面図を図5に示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
本発明は、図1及び図2に示しているように、生麺のソーメンを立方向に垂直方向に吊してオートクレープの内部にて蒸して乾燥させる事を目的とする。
【実施例1】
【0040】
乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、食塩、食用植物油、及びでん粉に水を加えて練り上げて製麺した生麺状態のソーメンの生麺を、高温・高圧、例えば温度が120℃摂氏程度で、一気圧、又は二気圧程度の高温・高圧蒸気の高温・高圧釜の内部に生麺状態のソーメンを入れて、高温・高圧にて蒸して、小麦粉及びでん粉が含有している炭水化物の性質を、α(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、生麺のソーメンを乾燥させて、乾燥ソーメンを製造する製造工程とした乾燥ソーメンを形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるだけで食べることが出来る、棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする、乾燥ソーメンの原材料である小麦粉及びでん粉の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えて、棒状態の乾燥ソーメンを提供することを実施例1とする。
【実施例2】
【0041】
高温・高圧の圧力容器であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメンを入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して、生麺のソーメンを加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ1気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、天日乾燥又は自然乾燥させて除湿すると、生麺のソーメン又は穀類を加熱して、生麺のソーメンの原材料又は穀類の炭水化物、又はソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメンを熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメンとを同時に形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする、乾燥麺類である原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させる、ソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させて、棒状の乾燥ソーメンを提供することを実施例2とする。
【実施例3】
【0042】
粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来る穀類を状態である、穀類を構成している炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた穀類を形成することにより、穀類を熱湯の内部に穀類を漬けるか、又は穀類の上から熱湯を注ぐだけで食べることが出来る穀類を提供する、乾燥穀類を構成している炭水化物の性質を、α(アルファ)からβ(ベータ)に変化させて、乾燥穀類及び豆類を提供することを実施例3とする。
【実施例4】
【0043】
生麺のソーメンCを高温・高圧の高圧釜であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメンを アルミニウム製の棒B、又は竹の棒Bを使用して、図1に示しているように、生麺のソーメンCを上から下にぶら下げて吊るした状態にて、オートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメンの原材料である炭化水素の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、真空ポンプに連繋してオートクレーブの内部を真空状態に減圧するパイプE を通じて、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ一気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出して余熱を除去して、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることを同時に行うこととなり、生麺のソーメン又は穀類を熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメン又は穀類を同時に形成することにより、乾燥ソーメン又は穀類を熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメン又は乾燥穀類を形成することを提供することを実施例4とする。
【実施例5】
【0044】
高温・高圧の高圧釜の内部にて、飽和状態に水分を吸収させた粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類を、高温高圧の蒸気圧を使用して蒸したときに接着して団子状態になることを防止する目的にて、図3、図4及び図5 に示しているように、高温高圧のオートクレーブA の内部にボールミルK を入れて、オートクレーブAの内部にて蒸気を使用して加熱するボールミルKの側壁に穴を形成しているボールミルを使用する。あるいは、図5に示しているようなボールミルの正面部分に穴N を形成して、飽和水分を吸収させた穀物や豆類O と一緒に、極く小さいセラミックボールL をボールミルK に一緒に入れて、回転ロールMで低速回転して使用する。又は、高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して、生麺のソーメンを加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類O を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメン又は穀類を熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメン又は穀類を同時に形成することにより、乾燥ソーメン又は穀類を熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメン又は乾燥穀類を提供することを実施例5とする。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、棒状態の乾燥ソーメン、棒状態の乾燥うどん、棒状態の乾燥そば、棒状態の乾燥チャンポン麺、棒状態の乾燥ラーメン、棒状態の乾燥スパゲテイ、及び乾燥マカロニ(以下、略して、乾燥ソーメンとする)を沸騰している熱湯の内部にて湯がくことなく、熱湯の内部に乾燥ソーメンを入れるだけで、乾燥ソーメンを食べることが出来る状態である乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、及びでん粉である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた乾燥ソーメンを提供することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるだけで食べることが出来る乾燥ソーメンを形成することを目的とするので、インスタント食品に広く使用することができる。
【0046】
また本発明は、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来る穀類を状態である、穀類を構成している炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた穀類を形成することにより、穀類を熱湯の内部に穀類を漬けるか、又は穀類の上から熱湯を注ぐだけで食べることが出来る穀類を提供することを特徴とする乾燥穀類を構成している炭水化物の性質を、α(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた乾燥穀類の加工に使用できるので、インスタント食品に広く使用することができる。
【0047】
さらに、インスタント棒状態の乾燥ソーメン、インスタント棒状態の乾燥うどん、インスタント棒状態の乾燥そば、インスタント棒状態の乾燥チャンポン麺、インスタント棒状態の乾燥ラーメン、インスタント棒状態の乾燥スパゲテイ、及びインスタント棒状態の乾燥マカロニ(以下、略して、インスタント乾燥ソーメンとする)、又は、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来るので、インスタント食品の加工技術として広く使用できる可能性がある。
【符号の説明】
【0048】
A 高圧容器であるオートクレーブ
B アルミニウム製の棒、又は竹の棒、又は木の棒
C 生麺のソーメン
D 高圧蒸気を吹き込むパイプ
E 真空ポンプに連繋してオートクレーブの内部を真空状態に減圧するパイ プ
F 排水バルブ
G オートクレーブの蓋
H 溶接部分
I 真空ポンプを遮断するバルブ
J 鉄板でできた鏡板
K ボールミル
L セラミックス製のボール
M 回転ロール
N ボールミルに蒸気を吹き込む小さな穴
O 穀物又は豆類

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥ソーメンの原材料である小麦粉、食塩、食用植物油、及びでん粉に水を加えて練り上げて製麺した生麺状態のソーメンの生麺を、高温・高圧、例えば温度が120℃摂氏程度で、一気圧、又は二気圧程度の高温高圧蒸気の高温・高圧釜の内部に生麺状態のソーメンを入れて、高温・高圧にて蒸して、小麦粉及びでん粉の炭化水素の性質を、α(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、生麺のソーメンを乾燥させて、乾燥ソーメンを製造する製造工程とした乾燥ソーメンを形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする乾燥ソーメンの原材料である小麦粉及びでん粉の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた乾燥麺類の加工方法、及びその装置。
【請求項2】
粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を炊飯するか、又は沸騰している熱湯の内部にて沸くことなく、熱湯の内部に穀類を入れるだけで穀類を食べることが出来る穀類の状態である、穀類を構成している炭化水素の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた穀類を形成することにより、穀類を熱湯の内部に穀類を漬けるか、又は穀類の上から熱湯を注ぐだけで食べることが出来る穀類を提供することを特徴とする乾燥穀類を構成している炭水化物の性質を、α(アルファ)からβ(ベータ)の変化させた乾燥穀類の加工方法、及びその装置。
【請求項3】
高温・高圧の高圧釜の内部に、生麺のソーメンを入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気を使用して、生麺のソーメンを加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ1気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、天日乾燥又は自然乾燥させて除湿すると、生麺のソーメン又は穀類を加熱して、生麺のソーメンの原材料又は穀類の炭水化物、又はソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメンを熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメンを同時に形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする、乾燥麺類の原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類の原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた乾燥穀類の加工方法、及びその装置。
【請求項4】
粟、稗、白米、胚芽米、玄米、麦、トウモロコシなどの穀類、及び大豆、小豆、エンドウ豆などの豆類(以下略して、穀類又は豆類とする)を、例えば一昼夜又は2昼夜以上、穀類又は豆類を水に漬けこんで、穀類又は豆類に水分を飽和状態に吸収させた穀類又は豆類を、高温・高圧の高圧釜であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメン、又は水分を飽和状態に吸収させた穀類又は豆類を入れた後、次に高圧釜の内部温度を、例えば温度が126℃以上で、蒸気圧が一気圧、又は二気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメンを加熱した後、さらに次に、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ1気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、天日乾燥又は自然乾燥させて除湿すると、生麺のソーメン又は穀類を加熱して、生麺のソーメンの原材料又は穀類の炭水化物、又はソーメンの原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメンを熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメンとを同時に形成することにより、乾燥ソーメンを熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメンを提供することを特徴とする、乾燥麺類の原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させることと、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類の原材料である小麦粉又はでん粉をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変化させた乾燥穀類の加工方法、及びその装置。
【請求項5】
生麺のソーメンを高温・高圧の高圧釜であるオートクレーブの内部に、生麺のソーメンをアルミニウム製の棒又は竹の棒を使用して、図1に示しているように、生麺のソーメンを上から下にぶら下げて吊るした状態にて、オートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度を、例えば温度が100℃又は
126℃以上で、蒸気圧が 0気圧以上、又は一気圧、又は二気圧から三気圧以上の蒸気圧を使用して、生麺のソーメンの原材料である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の超真空状態に、真空ポンプ又はその他の手段を使用して、高圧釜の内部圧力を真空状態に減圧して、高圧釜の内部に存在している蒸気の全てを外部に出して、生麺のソーメン又は水分を飽和状態に吸収させた穀類が含有している水分量を、例えば〇・六パーセント以下にすることにより、完全な乾燥状態に近い乾燥ソーメン又は穀類とした後、高圧釜の内部圧力を外部と同じ一気圧に戻した後、含有している水分量が〇・六パーセント以下になった乾燥ソーメン又は穀類を高圧釜の内部から取り出し余熱を除去して、生麺のソーメン又は水分を乾燥状態に吸収させた穀類を乾燥させることとを同時に行うこととなり、生麺のソーメン又は穀類を熱湯を使用して湯がいた状態でありながら、完全に乾燥している乾燥ソーメン又は穀類を同時に形成することにより、乾燥ソーメン又は穀類を熱湯の内部に漬けるか、お湯を注ぐだけで食べることが出来る棒状態の乾燥ソーメン又は乾燥穀類を形成することを特徴とする加工方法、及びその装置。
【請求項6】
小麦粉と食塩に水分を加えて練り上げて製麺をした、生麺のソーメンを高温・高圧のオートクレーブの内部に入れて、オートクレーブの内部温度が、例えば温度が100℃以上、又は126℃以上で、蒸気圧が0気圧以上、又は二気圧以上のオートクレーブの内部にて、約5分間、生麺のソーメンを蒸して加熱をした後、高圧釜の内部圧力をマイナス一気圧程度の真空状態にしてから、オートクレーブの内部圧力を外気圧と同じ気圧に戻した後、オートクレーブの内部から出した生麺のソーメンは、一番端の部分を掴んで垂直方向に持ち上げても、生麺のソーメンは自重に耐えて切断することがない。さらに、一番端の部分を持って振り回して、遠心力を加えても切断することが出来ないほど張力が強力な棒状態の乾燥ラーメンとすることを特徴とする加工方法、及びその装置。
【請求項7】
上記にて説明をした生麺のソーメンを高温・高圧のオートクレーブの内部にて蒸して加熱をして、生麺のソーメンの原材料である炭水化物の性質をα(アルファ)からβ(ベータ)の性質に変えた棒状態の乾燥ソーメンを、沸騰しているお湯の内部にて、例えば、3分間程度の時間湯がくと、棒状態の乾燥ソーメンの性質は、上記と同様に、一番端の部分を掴んで振り回して遠心力を加えても、切断することが出来ないほど張力が強力な棒状態の乾燥ラーメンとすることが出来ることが第一で、第二に歯応えが極く強力な棒状態の乾燥ラーメンとすることを特徴とする加工方法、及びその装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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