説明

インストールプログラムを記録した媒体、インストール装置およびインストール方法

【課題】 種々の接続ポートが選択可能な周辺機器に対して適正なドライバをインストールするためには、利用者が非常に煩雑あるいは分かりづらいと感じる操作を課していた。
【解決手段】 周辺機器の制御プログラムを取得格納するにあたり、周辺機器を接続するように促すなどして接続されるポートを検出する。そして、当該取得格納しようとしていた周辺機器が当該検出されたポートに対して接続されているものとして、上記制御プログラムの実行環境を設定する。従って、利用者が接続ポートを全く意識していなくても自動で適切に制御プログラムのインストールを完了することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周辺機器を制御するためのドライバをセットアップするためのインストールプログラムを記録した媒体、インストール装置およびインストール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等コンピュータの周辺機器は、一般にはその周辺機器用のドライバが制御しており、利用者は周辺機器を使用する前に当該ドライバをコンピュータにインストールする必要がある。従来からある一つの手法としては、当該周辺機器に同梱される媒体に記録されているインストールプログラムを利用するものがある。このインストールプログラムではこの周辺機器用のドライバがハードディスクにコピーされるとともに、当該周辺機器が接続されるべきポート等の所定の設定を自動で行っている。
【0003】一方、コンピュータに新たな周辺機器を接続したときのセットアップの煩雑さを低減する技術として、近年のOSではいわゆるプラグアンドプレイが採用されている。当該プラグアンドプレイでは、新たな周辺機器をコンピュータに接続すると当該周辺機器を不明なデバイスとして認識してドライバのインストールプログラムが起動するようになっており、インストールプログラムは所定のユーザインタフェース(UI)を介して利用者から必要な情報を得つつインストールを実行していく。このとき、利用者に接続機種を選択させたり、ドライバが記録された媒体を利用者に用意させてドライバの格納場所を選択させるなどしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインストールプログラムにおいては、以下の問題があった。すなわち、近年のコンピュータには種々の外部インタフェース規格が存在し、同一の周辺機器であっても接続されるポートが異なるものも存在する。従って、前者のインストールプログラムにおいて予め接続ポートを決定することはできず、上述のように自動でドライバのインストールを完了することができない。一方、後者のようにプラグアンドプレイにおいても上述のような選択作業をするのは特に初心者にとって非常に煩雑であり、また、機種によっては一度インストールを誤ると、誤ったままの設定が保持されてしまいシステムに精通していない利用者が再インストールするには非常な労力を必要としていた。
【0005】いずれにしても、現状においては種々の接続ポートが選択可能な周辺機器に対して適正なドライバをインストールするためには、利用者が非常に煩雑あるいは分かりづらいと感じる操作を課していた。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、利用者が接続ポートを全く意識していなくても自動で適切にドライバのインストールを完了することが可能なインストールプログラムを記録した媒体、インストール装置およびインストール方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、コンピュータにて所定の周辺機器を制御可能に設定するためのインストールプログラムを記録した媒体であって、上記周辺機器を制御するためのプログラムデータを取得格納する制御プログラムデータ取得格納機能と、上記周辺機器が接続されるポートを検出する接続ポート検出機能と、上記格納される制御プログラムの制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定するポート設定機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、制御プログラムがその制御対象たる周辺機器を制御するときに必要な接続ポートの設定を自動で行うようになっている。すなわち、接続ポート検出機能にて上記周辺機器が接続されるポートを検出し、ポート設定機能にて制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定する。従って、利用者は制御プログラムをインストールする際に周辺機器の接続先を何ら入力する必要がないし、その接続先を意識する必要もなく、簡単に制御プログラムの設定がなされる。
【0008】ここで、ドライバをインストールするためには周辺機器の接続ポートを自動で設定する他、通常は適正な周辺機器名やモデル名等を設定する必要がある。そこで、このような場合に好適な一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のインストールプログラムを記録した媒体であって、上記制御プログラムデータ取得格納機能では、上記制御プログラムの制御対象となる周辺機器の情報を仮設定する構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、制御プログラムデータ取得格納機能にて上記制御プログラムの制御対象となる周辺機器の情報を仮設定する。すなわち、上述の前者の従来例のようなインストールプログラムと同様な処理を実行して自動でドライバを仮設定状態でインストールし、後に上記ポート設定機能によって上記検出した接続ポートに対して再接続する。この結果、ポート接続以外の設定も自動で行われ、利用者は本発明にかかるインストールプログラムを一度実行するだけで後は何ら意識することなくインストール作業を完了することができる。
【0010】ここで、本発明では制御プログラムの仮設定情報として複数の態様があり得る。本発明においては同一機種であっても接続ポートをUSB(Universal Serial Bus)やパラレルポートから選択可能であるからこそ仮設定を行って、検出したポートに設定し直すようになっているので、例えば、最も汎用的なポートに対する設定や最も多くの台数が販売されると思われる機種の仕様にて仮設定を行っておくと好適である。すなわち、上記接続ポート検出機能によって検出した結果、設定を変える必要がなければ新たな設定を行う必要がないので、かかる構成によって最も多くの利用者が行う作業時間を短縮することができる。
【0011】また、上記接続ポート検出機能においては周辺機器が接続されるポートを検出することができればよく、その手法は様々である。そこで、そのための構成の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記接続ポート検出機能では、上記周辺機器が接続され得るポートを介して周辺機器と双方向通信を行う構成としてある。
【0012】上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、周辺機器と双方向通信を行うので、例えば、当該周辺機器の製造社名とモデル名とを取得することなどが可能になり、これら製造社名とモデル名とによって所定の接続ポートにいずれの周辺機器が接続されているのかが判明する。また、上記接続され得るポートを判別する手法は種々の態様が可能である。例えば、インストール作業にあたってはインストールしようとしている周辺機器の機種は判明しているので、当該機種が使用可能な接続ポートと双方向通信を行うようにすることなどが考えられる。むろん、コンピュータが備える全ての物理ポートと通信を行ってもよいし、周辺機器の機種に応じて多くの利用者が使用すると思われる物理ポートから優先的に通信を行うことなども可能である。
【0013】また、上述のように周辺機器を接続するためのポートは複数存在することが多く、将来の技術の進歩によって新たなポート規格が採用されることも考えられる。さらに、いわゆるUSBポートや1394ポートのように単一ポートに対して複数の周辺機器がバス型に接続されることも考えられる。そこで、このような場合に対応するための構成の一例として、請求項5にかかる発明においては、請求項3または請求項4のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記接続ポート検出機能では、上記双方向通信に基づいて複数の物理ポートのいずれかに接続される少なくとも一つ以上の周辺機器の中から適正な制御対象周辺機器を判別する構成としてある。
【0014】上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上記双方向通信によって取得可能な周辺機器の製造社名とモデル名とを利用するなどして複数の周辺機器の中から制御対象周辺機器を判別すればよい。すなわち、双方向通信によって複数の周辺機器の製造社名とモデル名とを複数受領したとしても、その中からインストールしようとしている周辺機器を適正に選び出せば、複数の物理ポートの監視や単一ポートに接続される複数の周辺機器の監視を行うことになる。
【0015】このように、本発明においては利用者が何ら接続ポートの入力等を行う必要がなくなるが、ポートに対するケーブルの物理的な接続は行う必要がある。そこで、このような接続の方法をより簡明に示すための構成の一例として、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記ポート設定機能では、利用者に対して上記周辺機器を所望のポートに接続するよう促す構成としてある。
【0016】上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、ポート設定機能にて利用者に対して上記周辺機器を所望のポートに接続するよう促す。ここで、接続を促すことはコンピュータのディスプレイに表示させるUI等を利用して行ったり音声出力を行ったりすることが可能である。また、利用者に対して接続ケーブルとポートの画像を示すこと等も可能であるし、むろん、当該周辺機器の電源を入れるように促すことなども可能である。
【0017】さらに、上記ポート設定機能では上記格納される制御プログラムの制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定することができればよく、その手法は様々である。そのような構成の一例として、請求項7にかかる発明は、請求項2〜請求項6に記載のインストールプログラムを記録した媒体であって、上記ポート設定機能は、上記仮設定した情報を含む上記周辺機器の設定情報を適正な格納位置から一旦待避させ、当該待避設定情報を上記検出された接続ポート情報で更新して適正な格納位置に格納することによって本設定を行う構成としてある。
【0018】上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、接続ポート検出の前にインストール対象となっている周辺機器の設定情報を適正な格納位置から一旦待避させる。従って、新たな本設定時に設定情報を接続ポート情報で更新することが可能であり、また、不必要な設定情報を整理することも可能である。例えば、インストール前に上記プラグアンドプレイ等の誤設定を行ってしまっていた場合などには、当該誤設定情報を削除することも考えられる。さらに、接続ポートのみが誤って設定されてしまった場合においては上記制御プログラムデータ取得格納機能をコンピュータにて実現する必要はなく、上記接続ポート検出機能とポート設定機能とをコンピュータにて実現することができればよい。そこで、かかる2機能を実現させる媒体としてインストールプログラムを提供することも可能である。
【0019】むろん、以上述べてきた記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。上記媒体とは異なるが、供給方法として通信回線を利用して行なう場合であれば通信回線が伝送媒体となって本発明が利用されることになる。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0020】このように、ドライバのインストールの際に周辺機器が接続されるポートを検出し、当該検出ポートを使用するように設定する手法は実体のあるコンピュータにおいて実現され、その意味で本発明をそのようなコンピュータからなる装置としても適用可能であることは容易に理解できる。このため、請求項8〜請求項14にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。むろん、このような装置は単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。
【0021】また、このようなインストールプログラムはかかる制御に従って処理を進めていく上で、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然であり、方法としても適用可能であることは容易に理解できる。このため、請求項15〜請求項21にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。すなわち、必ずしも実体のある媒体などに限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、請求項8、請求項15にかかる本発明によれば、利用者は周辺機器の接続先を何ら入力する必要がないし、その接続先を意識する必要もなく、簡単に制御プログラムの設定がなされる。また、請求項2、請求項9、請求項16にかかる発明によれば、利用者は本発明にかかるインストールプログラムを一度実行するだけで後は何ら意識することなくインストール作業を完了することができる。さらに、請求項3、請求項10、請求項17にかかる発明によれば、簡単に所定ポートに接続された周辺機器を検出することができる。
【0023】さらに、請求項4、請求項11、請求項18にかかる発明によれば、簡単に検出対象となるポートを特定することができる。さらに、請求項5、請求項12、請求項19にかかる発明によれば、簡単にインストール対象となる適正な周辺機器を検出することができる。さらに、請求項6、請求項13、請求項20にかかる発明によれば、利用者に対してより明確にインストール手順を示すことができる。さらに、請求項7、請求項14、請求項21にかかる発明によれば、適正な接続ポートとして周辺機器の設定情報を更新できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1はコンピュータに周辺機器として印刷装置が接続されている状態の概略ハードウェア構成を示しており、図2は本発明がコンピュータにおいて複数のモジュールからなるインストールプログラムとして実現された場合における概略構成図を示している。
【0025】まず、図1に示す概略ハードウェア構成について説明する。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス12を介してBIOSなどの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能となっている。また、システムバス12には外部記憶装置としてのハードディスクドライブ15とフロッピーディスクドライブ16とCD−ROMドライブ17とが接続されており、ハードディスクドライブ15に記憶されたOS20や図示しないアプリケーションプログラム等がRAM14に転送され、CPU11はROM13とRAM14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。すなわち、RAM14を一時的なワークエリアとして種々のプログラムを実行する。
【0026】シリアル通信用I/O19aにはキーボード41やマウス42の操作用入力機器が接続され、図示しないビデオボードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、印刷装置50とはパラレル通信用I/O19b,USB用I/O19c,1394用I/O19dを介して接続可能となっている。ここで、1394用I/O19dはIEEE1394規格に準じた高速シリアル接続を実現するためのI/Oである。また、上記パラレル通信用I/O19bにおいてはLPT1〜3の3つの物理ポートを備えており、USB用I/O19cではコンピュータ10本体に2つの物理ポートUSB1,2を有し、1394用I/O19dでは一つの物理ポートを有している。
【0027】また、本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができる。むろん、本発明が適用されるコンピュータはパーソナルコンピュータに限定されるものではない。この実施例はいわゆるデスクトップ型コンピュータであるが、ノート型であるとか、モバイル対応のものであっても良い。また、コンピュータ10と印刷装置50との接続インタフェースも上記パラレル通信用I/O19b,USB用I/O19c,1394用I/O19dに限る必要はなく種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
【0028】この実施例では本発明にかかるインストールプログラム30およびプリンタドライバ(PRTDRV)21のデータは上記CD−ROM17aに記録されているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、フロッピーディスク16aであるとか、ハードディスクドライブ15であってもよい。CD−ROM17aに記録されたインストールプログラム30はCD−ROMドライブ17を介してコンピュータ10にて読み込まれ、上記RAM14に転送される。かかる状況においてRAM14中のインストールプログラム30はCPU11によって実行され、当該プログラムによってハードディスクドライブ15にPRTDRV21がインストールされる。
【0029】また、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであってもよい。さらに、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能であるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサーバにアクセスしてダウンロードする場合には通信回線が伝送媒体となって本発明が利用される。印刷装置50は図示しないCPU,ファームウェア等を備えており、当該ファームウェアに記載されたプログラムに従って、上記コンピュータ10から送信される印刷データを所定のI/Oを介して受信する。そして、印刷装置50では当該データに基づいて所定のモータでヘッドや印刷用紙搬送機構を駆動しつつ印刷を実行する。
【0030】一方、図2に示すようにコンピュータ10では、本インストールプログラム30実行後にPRTDRV21はOS20上に組み込まれ、上記印刷装置50のプリンタキューが作成され、レジストリ22において当該印刷装置50が接続される適正なポートの設定がなされる。ここで、プリンタキューは利用者が印刷のために使用できる論理的なプリンタであり、物理的に接続される印刷装置50が一台であったとしても当該一台に対して複数の設定による印刷を実現したい場合には複数のプリンタキューをインストールすることも考えられる。
【0031】インストールプログラム30はドライバ取得格納モジュール31とポート切替モジュール32とからなっており、ドライバ取得格納モジュール31は上記CD−ROM17aからインストールする周辺機器に対応したPRTDRV21のデータをハードディスクドライブ15に転送する。また、インストールを実行しようとしている印刷装置50に対して仮の設定でプリンタキューを作成し、必要なパラメタを取得して上記ポート切替モジュール32を起動するようになっている。
【0032】ポート切替モジュール32は所定のパラメタが付与されつつ起動され、当該パラメタを使用しつつ印刷装置50が接続されているポートを検出し、適正なポートに接続されているものとして上記レジストリ22等を再設定するようになっている。より具体的には、ポート切替モジュール32はポート設定部32aと接続ポート検出部32bとを備えており、上記ドライバ取得格納モジュール31からプリンタドライバ名(/DRV)とプリンタキュー名(/DEV)と製造会社名(/MFG)とモデル名(/MDL)とポート名(/PORT)名とを必須のパラメタとして指定しつつ起動される。
【0033】ここで、上記ポート名は周辺機器が接続されているか否かを検出する対象を指定するものであり、上記接続ポート検出部32bは同指定されたすべてのポートを介して双方向通信を試みる。むろん、同ポート名は複数指定することが可能であり、本実施形態においては上記シリアル通信用I/O19aとパラレル通信用I/O19bとUSB用I/O19cと1394用I/O19dとのいずれかまたは組み合わせを指定することができる。
【0034】また、製造会社名とモデル名とは所定のI/Oに接続されていることが検出された周辺機器が適正なものであるか判別するのに使用される。すなわち、接続ポート検出部32bでは上記双方向通信の結果当該通信相手の情報を取得し、当該通信相手の製造会社名とモデル名とを上記パラメタとして与えられたものと比較することによって印刷装置50を発見する。従って、インストールしようとしている印刷装置50が接続されているポートが判明する。ポート設定部32aは同判明した接続ポートを使用するものとしてレジストリ22の設定及びプリンタキューの作成を実行するモジュールであり、上記プリンタドライバ名とプリンタキュー名とは当該再設定およびプリンタキューの再作成時に使用される。
【0035】ここで、本発明において使用するパラメタの態様はむろん上述のものおよび態様に限られず種々のものを採用可能であり、印刷装置を特定するのにデバイスIDを使用したり、ポートを監視するためのタイムアウト時間間隔を指定したりすることもできる。以上ように本実施形態においては、ドライバ取得格納モジュール31が上記制御プログラムデータ取得格納機能を構成し、接続ポート検出部32bが上記接続ポート検出機能を構成し、ポート設定部32aが上記ポート設定機能を構成する。
【0036】図3はかかる構成において上記ドライバ取得格納モジュール31が実行する処理のフローを示している。同図において、ステップS100では上記CD−ROM17aに記録されている上記PRTDRV21のデータをOS20が管理する所定の格納位置に格納するようにして上記ハードディスクドライブ15にコピーし、同PRTDRV21の構成要素を登録する。ステップS110では現在インストールしようとしている印刷装置50のプリンタキューを作成する。同ステップS110における処理は、いわゆるWINDOWS(WINDOWSはマイクロソフト社の登録商標)系のOSにおいてはプリンタフォルダにおいて使用可能なプリンタとして印刷装置50を設定することに対応する。
【0037】プリンタキューを作成するには実際は当該プリンタキューにおける接続ポート,デバイスID,データフォーマット,使用ドライバ等を設定する必要があり、ステップS120において作成プリンタキューが印刷装置50用である旨や上記コピーしたPRTDRV21を使用することなど所定の関連づけをレジストリ22において仮設定する。本実施形態においては、印刷装置50をインストールするという時点で接続ポート以外の設定は判明しているので、接続ポートが適正なものであるか否かを問わないとすれば上述の従来例のインストールプログラムのようなものを使用して上記ステップS100〜S120までの処理を実行することができる。
【0038】尚、本実施形態においてはCD−ROM17aに印刷装置50専用のインストールプログラムが記録されていることを想定しているが、上記CD−ROM17aにおいて複数の機種用のドライバをインストールするように構成することも可能であり、その場合はステップS100以前にUI等を表示して利用者所望の機種を選択させるなどすればよい。また、本インストールプログラム起動前にプラグアンドプレイによる接続を試みて、かつ設定を誤っていたとしても本インストールプログラムは上記ステップS110にて作成したプリンタキューに対する設定を行うので、当該プラグアンドプレイによる誤った設定情報によってインストール作業が妨げられることはない。
【0039】ステップS130では上記ポート切替モジュールを起動する際に必要なパラメタを取得する。ここで必須のパラメタは上述のようにドライバ名とプリンタキュー名と製造会社名とモデル名とポート名である。ドライバ名は上記ステップS100にてコピーしたドライバの名称であり、プリンタキュー名は上記ステップS110にて作成したプリンタキューの名称である。製造会社名とモデル名とは印刷装置50をインストールしているということから予め判別できるし、ポート名は印刷装置50が使用可能なすべての上記I/O19a〜19dが指定されている。ステップS130にて必要なパラメタを取得すると、これらのパラメタを与えつつ上記ポート切替モジュール32を起動する。
【0040】図4は同ポート切替モジュール32が行う処理のフローを示している。同図において、ステップS200ではディスプレイ18上に図8(a)に示すようなUI18aを表示する。同UI18aではキャプションによってプリンタのインストールを実行中であることを示しつつ利用者に所定時間待つように表示を行う。このときすでに印刷装置50が所定のI/O19a〜19dに接続されているならば、利用者はこの後キーボード41による入力操作や接続ケーブルの処理等の操作を何ら行うことなくインストール作業は自動で終了する。
【0041】ステップS205においては上記ドライバ取得格納モジュール31によって上記起動時に与えられたプリンタキュー名にかかる設定情報を取得し、同情報を上記RAM14に格納する。ここで格納する情報は当該プリンタキュー名として設定されている印刷装置50に関するインストール情報であり、後に適正な接続ポートを使用してプリンタキューを更新するために必要なすべての情報である。また、ステップS210においては当該プリンタキュー名の設定情報を削除する。従って、上記ステップS120にて仮設定された情報はすべてRAM14に待避される。
【0042】このようにしてステップS205,S210にて当該プリンタキュー名に対する設定を後に再設定するために待避させると、ステップS215において上記与えられた複数のポート名のうちの一のI/Oを介して双方向通信を試み、当該ポートにおける通信相手の有無を判別する。ステップS215にて当該ポートに通信相手が存在することが判別されたときには、ステップS220において上記与えられた製造会社名およびモデル名と、上記ステップS215にて発見された通信相手の製造会社名およびモデル名とが一致するかどうか比較する。
【0043】同ステップS220にて両者が一致すると判別されたときには、当該通信相手は現在インストールしようとしていた印刷装置50であるので、図6に示すフローにおいて適正な設定情報において印刷装置50のインストールを実行する。すなわち、ステップS225においては、上記ステップS205にてRAM14に格納した情報のうち、接続ポートを上記ステップS215にて印刷装置50を発見したポートに更新し、これらの情報を上記ハードディスクドライブ15の適正な位置に格納してプリンタキューを作成する。そして、ステップS230においては図10(e)に示すUI18eを表示して利用者に正常にインストールが完了した旨を通知してプログラムを終了する。
【0044】上記ステップS215にて双方向通信を試みたポートに通信相手が存在すると判別されないときには、ステップS235にて上記与えられたポート名のすべてについて通信相手の検索が実行されたか否かを判別し、全ポートについて検索が終了するまでステップS215以下の処理を繰り返す。ステップS235において与えられたポート名のすべてについて通信相手の検索が実行されたと判別された場合および上記ステップS220にて所定ポートの通信相手が印刷装置50であると判別されないときには、ステップS240にて図8(b)に示すUI18bを表示する。同UI18bではプリンタとコンピュータとの接続を確認し、電源をオンにするように利用者に促すとともに印刷装置50における電源の位置等を視覚的に明確に表示する。また、途中でインストールを中断したい利用者のためにキャンセルボタンを表示する。
【0045】ステップS245では上記ステップS240にて表示したキャンセルボタンが上記マウス42の操作等によって選択されたか否かを判別し、同ステップS245にてキャンセルボタンが選択されたと判別されたときには、図7に示すフローにおいて上記ステップS120にて仮設定を行った状態を復活させる。すなわち、上記ステップS290にて上記RAM14に格納した情報をそのまま復活させる。そして、ステップS295において図10(f)に示すようにポートの設定を行わなかった旨を表示してプログラムを終了する。ここで、プログラム終了時には接続ポート以外の設定は実行されているので、システムに詳しい利用者はOS20の機能を使用して自らポート設定を切り替えることは可能である。
【0046】上記ステップS245にてキャンセルボタンが選択されたと判別されないときには、ステップS250にてタイムアウトになったか否かを判別する。本実施形態においては、上記ステップS215における通信開始から180秒経過したらタイムアウトであるとすることになっており、当該秒数が経過していないときには上記ステップS215に戻って処理を繰り返す。同ステップS250にてタイムアウトであると判別されたときには、図5に示す処理において種々の状況に応じて利用者に対して適正な指示を与えるようになっている。
【0047】同図において、ステップS255では上記LPT1〜3等同一ポートに存在するものを含めて上記与えられたポート名すべてが使用可能であるか否かを判別する。同ステップS255にてすべてのポートが使用可能であると判別されたときには、ステップS275において上記ステップS250のタイムアウトが初めてのものであるか否かを判別する。すなわち、本実施形態においては、一回目のタイムアウト時には利用者に対して再試行するか否かを問い合わせるようになっており、ステップS275で初タイムアウトであると判別されたときにはステップS280にて図9(d)に示すUI18dを表示する。
【0048】すなわち、当該状況は上記与えられたポートにて双方向通信を行うことはできるが、通信相手として上記印刷装置50に該当するものが発見できない状況であるので、同UI18dにおいて利用者に対して印刷装置50が接続されていないかあるいは他の印刷装置が接続されている可能性があることを示す。また、このUI18dでは再試行ボタンとキャンセルボタンとを表示してインストール作業を続行するか否かを利用者に選択させている。そして、ステップS285にて上記再試行ボタンが選択されたか否かを判別し、再試行ボタンが選択されているときには上記ステップS215に戻って一連の処理を繰り返す。
【0049】上記ステップS275にて初タイムアウトであると判別されないときおよびステップS285にて再試行ボタンが選択されたと判別されないときには上記図7に示す処理を実行し、ステップS290にてプリンタキューを復活させ、上記UI18fを表示させてプログラムを終了する。上記ステップS255にてすべてのポートが使用可能であると判別されないときには、ステップS260にて上記ステップS250のタイムアウトが初めてのものであるか否かを判別する。同ステップS260にて初タイムアウトであると判別されたときには、ステップS265にて図9(c)に示すUI18cを表示する。
【0050】すなわち、当該状況はパラメタとして与えられたポートのいずれかが使用不可能であるという状況であるので、同UI18cにおいてポートが確認することができない旨を利用者に通知する。また、このUI18cでも再試行ボタンとキャンセルボタンとを表示してインストール作業を続行するか否かを利用者に選択させている。そして、ステップS270にて上記再試行ボタンが選択されたか否かを判別し、再試行ボタンが選択されているときには上記ステップS215に戻って一連の処理を繰り返す。
【0051】上記ステップS260にて初タイムアウトであると判別されないときは図7に示す処理を実行し、ステップS290にてプリンタキューを復活させ、図10R>0(g)に示すUI18gを表示させてプログラムを終了する。尚、このUI18gにおいてはポートが確認できなかったことを明示し、利用者に対してマニュアルを参照してトラブルに対処するように示すようになっている。上記ステップS270にて再試行ボタンが選択されたと判別されないときには上記図7に示す処理を実行し、ステップS290にてプリンタキューを復活させ、上記UI18fを表示させてプログラムを終了する。
【0052】本実施形態においては、上記ドライバ取得格納モジュール31とポート切替モジュール32とが以上のフローに従うことにより利用者が接続ポートを全く意識することなく、インストールプログラムの実行と印刷装置50のケーブルを上記I/O19a〜19dのいずれかに接続とを行うのみで印刷装置50をコンピュータ10において使用可能にインストールすることができる。以下、コンピュータ10に印刷装置50を接続していない状況において行うインストール作業を具体的に説明する。
【0053】本発明にかかるインストールプログラムは上述のように本CD−ROM17aに記録されており、当該インストールプログラムは上記ディスプレイ18上でマウス42にて指示しつつWクリックすること等により実行される。同インストールプログラムの実行が開始すると、上記ドライバ取得格納モジュール31が起動し、ステップS100にてCD−ROM17aに記録されたPRTDRV21を上記ハードディスクドライブ15にコピーし、ステップS110にてプリンタキューを作成するとともにステップS120にて関連づけを仮設定する。
【0054】次にドライバ取得格納モジュール31は上記ポート切替モジュール31をパラメタ付きで起動する。ポート切替モジュール31は上記ステップS200にてUI18aを表示して利用者に処理を実行中である旨を示しつつステップS205,S210にて上記仮設定情報を待避させる。ここで、印刷装置50はまだコンピュータ10に接続されていないので、ステップS215,S235の判別を経て上記UI18bが表示される。そこで、利用者は印刷装置50とコンピュータ10とをケーブルで接続する必要があることを理解し、上記I/O19a〜19dのいずれかにケーブルを接続する。
【0055】このとき、OS20の種類によってはいわゆるプラグアンドプレイが起動する場合も考えられるが、本発明による作業が適正に終了する場合は非常に短時間に処理が終了して適正なインストールがされた状態になるので、プラグアンドプレイは即座に終了し、利用者はほとんど意識しない。上述のようにして利用者がタイムアウト前に印刷装置50をケーブルを介してコンピュータ10に接続すると、ステップS215によって当該印刷装置50と双方向通信が開始され、ステップS220で当該印刷装置50の製造会社名およびモデル名が上記与えられたパラメタと比較される。
【0056】ここでは、印刷装置50をインストールしようとしていたものであることから、上記比較によって通信相手が適正な印刷装置であるとされ、以後ステップS225にて上記仮設定情報中の接続ポートが適正なものに更新されてステップS230にてインストールが正常に終了する。従って、この後利用者は印刷装置50をコンピュータ10の周辺機器として使用することが可能になり、また、利用者は本インストールを完了するまでにキーボード41を介して何らかの入力をいっさいする必要はない。単に印刷装置50のケーブルをコンピュータ10に接続し、電源をオンにするだけでよい。
【0057】利用者に提示されるUI18a,18b,18eも簡潔であり、利用者に対して何らかの行為を行わせるのはUI18bのみであって、しかもその利用者が行うただ一つの作業内容は非常に簡明に示されている。さらに、最初から印刷装置50をケーブルを介してコンピュータ10に接続していた場合はステップ240に至ることもなく、従って、UI18bを表示することもなく、インストール作業が終了する。また、インストールが正常に実行されなくてもその対処法はUIによって明確に利用者に対して提示される。
【0058】このように、本発明においては、周辺機器の制御プログラムを取得格納するにあたり、周辺機器を接続するように促すなどして接続されるポートを検出する。そして、当該取得格納しようとしていた周辺機器が当該検出されたポートに対して接続されているものとして、上記制御プログラムの実行環境を設定する。従って、利用者が接続ポートを全く意識していなくても自動で適切に制御プログラムのインストールを完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータに周辺機器として印刷装置が接続されている状態の概略ハードウェア構成図である。
【図2】インストールプログラムのモジュールの概略構成図である。
【図3】ドライバ取得格納モジュールが実行する処理のフローチャートである。
【図4】ポート切替モジュールが実行する処理のフローチャートである。
【図5】ポート切替モジュールが実行する処理のフローチャートである。
【図6】正常終了時の処理のフローチャートである。
【図7】異常終了時の処理のフローチャートである。
【図8】インストール中に表示されるUIの一例を示す図である。
【図9】インストール中に表示されるUIの一例を示す図である。
【図10】インストール中に表示されるUIの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ
11…CPU
12…システムバス
13…ROM
14…RAM
15…ハードディスクドライブ
16…フロッピーディスクドライブ
16a…フロッピーディスク
17…CD−ROMドライブ
17a…CD−ROM
18…ディスプレイ
18a〜g…UI
19a…シリアル通信用I/O
19b…パラレル通信用I/O
19c…USB用I/O
19d…1394用I/O
20…OS
21…PRTDRV
22…レジストリ
30…インストールプログラム
31…ドライバ取得格納モジュール
32…ポート切替モジュール
32a…ポート設定部
32b…接続ポート検出部
41…キーボード
42…マウス
50…印刷装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータにて所定の周辺機器を制御可能に設定するためのインストールプログラムを記録した媒体であって、上記周辺機器を制御するためのプログラムデータを取得格納する制御プログラムデータ取得格納機能と、上記周辺機器が接続されるポートを検出する接続ポート検出機能と、上記格納される制御プログラムの制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定するポート設定機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項2】 上記請求項1に記載のインストールプログラムを記録した媒体であって、上記制御プログラムデータ取得格納機能では、上記制御プログラムの制御対象となる周辺機器の情報を仮設定することを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記接続ポート検出機能では、上記周辺機器が接続され得るポートを介して周辺機器と双方向通信を行うことを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項4】 上記請求項3に記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記接続ポート検出機能では、上記所定の周辺機器に対して予め付与されている検出対象ポートを取得し、当該検出対象ポートを使用して上記双方向通信を行うことを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項5】 上記請求項3または請求項4のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記接続ポート検出機能では、上記双方向通信に基づいて複数の物理ポートのいずれかに接続される少なくとも一つ以上の周辺機器の中から適正な制御対象周辺機器を判別することを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載のインストールプログラムを記録した媒体において、上記ポート設定機能では、利用者に対して上記周辺機器を所望のポートに接続するよう促すことを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項7】 上記請求項2〜請求項6に記載のインストールプログラムを記録した媒体であって、上記ポート設定機能では、上記仮設定した情報を含む上記周辺機器の設定情報を適正な格納位置から一旦待避させ、当該待避設定情報を上記検出された接続ポート情報で更新して適正な格納位置に格納することによって本設定を行うことを特徴とするインストールプログラムを記録した媒体。
【請求項8】 コンピュータにて所定の周辺機器を制御可能に設定するためのインストール装置であって、上記周辺機器を制御するためのプログラムデータを取得格納する制御プログラムデータ取得格納手段と、上記周辺機器が接続されるポートを検出する接続ポート検出手段と、上記格納される制御プログラムの制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定するポート設定手段とを具備することを特徴とするインストール装置。
【請求項9】 上記請求項8に記載のインストール装置であって、上記制御プログラムデータ取得格納手段は、上記制御プログラムの制御対象となる周辺機器の情報を仮設定することを特徴とするインストール装置。
【請求項10】 上記請求項8または請求項9のいずれかに記載のインストール装置において、上記接続ポート検出手段は、上記周辺機器が接続され得るポートを介して周辺機器と双方向通信を行うことを特徴とするインストール装置。
【請求項11】 上記請求項10に記載のインストール装置において、上記接続ポート検出手段は、上記所定の周辺機器に対して予め付与されている検出対象ポートを取得し、当該検出対象ポートを使用して上記双方向通信を行うことを特徴とするインストール装置。
【請求項12】 上記請求項10または請求項11に記載のインストール装置において、上記接続ポート検出手段は、上記双方向通信に基づいて複数の物理ポートのいずれかに接続される少なくとも一つ以上の周辺機器の中から適正な制御対象周辺機器を判別することを特徴とするインストール装置。
【請求項13】 上記請求項8〜請求項12のいずれかに記載のインストール装置において、上記ポート設定手段は、利用者に対して上記周辺機器を所望のポートに接続するよう促すことを特徴とするインストール装置。
【請求項14】 上記請求項9〜請求項13に記載のインストール装置であって、上記ポート設定手段は、上記仮設定した情報を含む上記周辺機器の設定情報を適正な格納位置から一旦待避させ、当該待避設定情報を上記検出された接続ポート情報で更新して適正な格納位置に格納することによって本設定を行うことを特徴とするインストール装置。
【請求項15】 コンピュータにて所定の周辺機器を制御可能に設定するためのインストール方法であって、上記周辺機器を制御するためのプログラムデータを取得格納する制御プログラムデータ取得格納工程と、上記周辺機器が接続されるポートを検出する接続ポート検出工程と、上記格納される制御プログラムの制御対象が上記検出されたポートに接続されている旨を設定するポート設定工程とを具備することを特徴とするインストール方法。
【請求項16】 上記請求項15に記載のインストール方法であって、上記制御プログラムデータ取得格納工程では、上記制御プログラムの制御対象となる周辺機器の情報を仮設定することを特徴とするインストール方法。
【請求項17】 上記請求項15または請求項16のいずれかに記載のインストール方法において、上記接続ポート検出工程では、上記周辺機器が接続され得るポートを介して周辺機器と双方向通信を行うことを特徴とするインストール方法。
【請求項18】 上記請求項17に記載のインストール方法において、上記接続ポート検出工程では、上記所定の周辺機器に対して予め付与されている検出対象ポートを取得し、当該検出対象ポートを使用して上記双方向通信を行うことを特徴とするインストール方法。
【請求項19】 上記請求項17または請求項18に記載のインストール方法において、上記接続ポート検出工程では、上記双方向通信に基づいて複数の物理ポートのいずれかに接続される少なくとも一つ以上の周辺機器の中から適正な制御対象周辺機器を判別することを特徴とするインストール方法。
【請求項20】 上記請求項15〜請求項19のいずれかに記載のインストール方法において、上記ポート設定工程では、利用者に対して上記周辺機器を所望のポートに接続するよう促すことを特徴とするインストール方法。
【請求項21】 上記請求項16〜請求項20に記載のインストール方法であって、上記ポート設定工程では、上記仮設定した情報を含む上記周辺機器の設定情報を適正な格納位置から一旦待避させ、当該待避設定情報を上記検出された接続ポート情報で更新して適正な格納位置に格納することによって本設定を行うことを特徴とするインストール方法。

【図1】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2001−216246(P2001−216246A)
【公開日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−32740(P2000−32740)
【出願日】平成12年2月4日(2000.2.4)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】