インスリン−オリゴマー複合体、その処方物及び使用
【課題】カチオンとインスリン化合物複合体を含む錯体を提供する。
【解決手段】本インスリン化合物複合体は、ポリエチレングリコール部分といったような修飾部分に対して複合された、ヒトインスリン又はその類似体であるインスリン化合物を含む。かかる錯体を含む固体及び薬学組成物、かかる錯体を製造する方法及びインスリン化合物欠乏症及びその他の病気の治療におけるかかる錯体の使用。さらに、新規のインスリン化合物複合体及びインスリン化合物複合体を製造する上で使用するための修飾部分を含む。また、カチオン−インスリン化合物複合体錯体及び/又は新規インスリン化合物複合体などの薬学作用物質の投与のための脂肪酸組成物をも含む。
【解決手段】本インスリン化合物複合体は、ポリエチレングリコール部分といったような修飾部分に対して複合された、ヒトインスリン又はその類似体であるインスリン化合物を含む。かかる錯体を含む固体及び薬学組成物、かかる錯体を製造する方法及びインスリン化合物欠乏症及びその他の病気の治療におけるかかる錯体の使用。さらに、新規のインスリン化合物複合体及びインスリン化合物複合体を製造する上で使用するための修飾部分を含む。また、カチオン−インスリン化合物複合体錯体及び/又は新規インスリン化合物複合体などの薬学作用物質の投与のための脂肪酸組成物をも含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 修飾部分に複合されたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体と、
(b) カチオンと
を含む錯体において、
前記インスリン化合物複合体が、前記カチオンと錯化されている錯体。
【請求項2】
前記インスリン化合物複合体が、ヒトインスリンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項3】
前記インスリン化合物複合体が、インスリン化合物類似体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項4】
前記インスリン化合物類似体が、Lys28及びPro29を伴うヒトインスリンである、請求項3に記載の錯体。
【請求項5】
前記インスリン化合物類似体が、未変性プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項6】
前記インスリン化合物類似体が、人工的プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項7】
前記インスリン化合物類似体が、5個以下のアミノ酸を有するC−ペプチドを含むミニプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項8】
前記インスリン化合物類似体が、切断可能又は切断不可能であるリーダーペプチドを有する未変性プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項9】
前記インスリン化合物類似体が、切断可能又は切断不可能であるリーダーペプチドを有する人工的プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項10】
前記インスリン化合物類似体が、
(a) 5個以下のアミノ酸を有するC−ペプチドと、
(b) 切断可能な又は切断不可能であるリーダーペプチドと、
を含むミニプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項11】
前記インスリン化合物類似体が、プロインスリン化合物及び該プロインスリン化合物のC末端又はN末端で連結されたリーダーペプチド又は担体タンパク質を含むプレプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項12】
前記インスリン化合物類似体が、インスリン化合物A鎖B鎖を含む1本鎖インスリン化合物であり、前記A鎖及び/又はB鎖が他方に対する付着点で1、2又は3アミノ酸だけ切断されている可能性がある、請求項3に記載の錯体。
【請求項13】
前記インスリン化合物類似体が、リーダーペプチド又は担体タンパク質を含むインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項14】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物よりもさらに水溶性の高いものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項15】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の親水性をもつものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項16】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物よりも高い両親媒性をもつものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項17】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を約7.4のpHで水溶液中で対応する未複合インスリン化合物よりも少なくとも1.05、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5又は15倍高い溶解度を示すものにするように選択されている、請求項14に記載の錯体。
【請求項18】
前記修飾部分が、約4〜約8の範囲のpHで約1g/L、2g/L、3g/L、4g/L、5g/L、10g/L、15g/L、20g/L、25g/L、50g/L、75g/L、100g/L、125g/L又は150g/Lを超える溶解度をもつインスリン化合物複合体を提供するように選択されている、請求項14に記載の錯体。
【請求項19】
前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項20】
(a) 前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の溶解度をもつものにするように選択されており;
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されている、
請求項1に記載の錯体。
【請求項21】
(a) 前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の溶解度をもつものにするように選択されており、
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されており、
(c) 前記錯体の水溶性がインスリン化合物の前記水溶性よりも大きい、
請求項1に記載の錯体。
【請求項22】
(a) 前記インスリン化合物複合体がアシル化インスリン化合物であり;
(b) 前記カチオンが亜鉛であり;かつ
(c) 前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項23】
(a) 前記インスリン化合物複合体が、対応する未複合インスリン化合物以上の水溶性をもつアシル化インスリン化合物であり;
(b) 前記カチオンが亜鉛であり、かつ
(c) 前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項24】
対応する親インスリン化合物に対して前記インスリン化合物複合体の相対的親油性が1以下である、請求項1に記載の錯体。
【請求項25】
対応する親インスリン化合物(krel)に比べた前記インスリン化合物複合体の前記相対的親油性が1以下であり、
(a) krel=(tconjugate−t0)/(thuman−t0)であり;
(b) 相対的親和性が、40℃での定組成溶離によりLiChroSorb RP18(5μm、250×4mm)高性能液体クロマトグラフィカラム上で測定され、
(c) 溶離剤としては、
(i) 10%のアセトニトリルを含有するpH7.3の0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液、及び
(ii) 水中の50%アセトニトリル、
といった混合物が使用され;
(d) 0.1mMの硝酸ナトリウムを注入することにより空隙時間(t0)が識別され、
(e) (c)(i)及び(c)(ii)の混合物間の比率を変動させることにより、ヒトインスリンについての保持時間が少なくとも2t0に調整される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項26】
前記相対的親油性が約1以下である、請求項25に記載の錯体。
【請求項27】
(a) 前記インスリン化合物がヒトインスリンであり、
(b) 前記相対的親油性が1未満である、
請求項25に記載の錯体。
【請求項28】
前記相対的親油性が0.99、0.98、0.97、0.96、0.95、0.94、0.93、0.92、0.91又は0.90未満である、請求項25に記載の錯体。
【請求項29】
前記修飾部分がアルキル部分でない、請求項25に記載の錯体。
【請求項30】
前記修飾部分が、中に挿入されたオキシ基を含む炭素鎖である、請求項25に記載の錯体。
【請求項31】
前記修飾部分が5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18個の炭素をもつ炭素鎖であり、前記炭素鎖が、中に挿入された2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のオキシ基を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項32】
前記修飾部分が、5、6、7、8、9又は10個の炭素をもつ炭素鎖であり、前記炭素鎖が、中に挿入された2、3又は4個のオキシ基を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項33】
前記修飾部分が2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のポリアルカレングリコール単位を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項34】
前記修飾部分が、1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレングリコール単位を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項35】
(a) 前記カチオンが亜鉛であり、
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶解度が亜鉛添加により低減される、
請求項25に記載の錯体。
【請求項36】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度以下である、請求項1に記載の錯体。
【請求項37】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度より大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項38】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が前記インスリン化合物複合体の溶解度の5倍超である、請求項1に記載の錯体。
【請求項39】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/15〜5倍である、請求項1に記載の錯体。
【請求項40】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10〜約2倍である、請求項1に記載の錯体。
【請求項41】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10から0倍未満である、請求項1に記載の錯体。
【請求項42】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10超から約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さい溶解度までである、請求項1に記載の錯体。
【請求項43】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10超から約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度以下の溶解度までである、請求項1に記載の錯体。
【請求項44】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項45】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さい、請求項1に記載の錯体。
【請求項46】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、約5〜約8.5のpH範囲にわたり水溶液中で約2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120又は130g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項47】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、5.8〜約8.5のpH範囲にわたり水溶液中で約1g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項48】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、6.5〜約8のpH範囲にわたり水溶液中で約1、5、10又は20g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項49】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、6.9〜約7.8のpH範囲にわたり水溶液中で約1、5、10又は20g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項50】
(a) 前記錯体がR型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約150g/L、約20〜約130g/L、約30〜約110g/L又は約35〜約60g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項51】
(a) 前記錯体がNPH型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約1〜約150g/L、約5〜約120g/L、又は約10〜約90g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項52】
(a) 前記錯体がT型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約30〜約175g/L、約50〜約160g/L又は約70〜約150g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項53】
(a) 前記錯体がプロタミンを含むR型Zn錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約110g/L、約20〜約85g/L又は約30〜約70g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項54】
(a) 前記錯体がプロタミンを含むT型Zn錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約150g/L、約20〜約130g/L、約30〜約110g/L又は約35〜約60g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項55】
(a) 前記インスリン化合物複合体がモノ複合体であり、かつ
(b) 前記錯体が、約4〜6.5未満のpH、約4〜5.8未満のpH、約4.2〜約5.5のpHで水溶液中で結晶を生成する
請求項1に記載の錯体。
【請求項56】
(a) 前記インスリン化合物複合体がモノ複合体であり、
(b) 前記カチオンが亜鉛であり、かつ
(c) 錯体が約4.4〜約5.2で水溶液中で結晶を生成する、
請求項1に記載の錯体。
【請求項57】
前記インスリン化合物複合体が、pI±2.5に等しいpHで水溶液中で結晶を生成する、請求項1に記載の錯体。
【請求項58】
(a) 前記修飾部分が、親油性構成要素にカップリングされたPAG構成要素及び/又はPAGを含み、前記親油性構成要素がアルキル、脂肪酸及び直鎖又は分枝脂質からなる群から選択され、かつ
(b) PAG構成要素又は親油性構成要素のいずれかがインスリン化合物にカップリングされている、
請求項1に記載の錯体。
【請求項59】
前記修飾部分が、インスリン化合物上の1つ以上のアミノ基にカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項60】
修飾部分が前記A鎖の前記カルボキシ末端でカップリングされかつ/又は、修飾部分が前記インスリン化合物の前記B鎖の前記カルボキシ末端でカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項61】
修飾部分が前記インスリン化合物の前記B鎖にカップリングされているリーダーペプチドのN末端においてカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項62】
修飾部分がアミノ酸側鎖官能基においてカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項63】
(a) 前記インスリン化合物がA1、B1及び/又はB29においてアミノ基を含み;かつ
(b) A1、B1及びB29からなる群から選択された位置でインスリン化合物上の単一のアミノ基に単一の修飾部分がカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項64】
(a) 前記インスリン化合物がB1及び/又はB29においてアミノ基を含み、
(b) 第1の修飾部分がB1においてアミノ基にカップリングされ、かつ
(c) 第2の修飾部分がB29においてアミノ基にカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項65】
(a) 前記インスリン化合物がB29においてアミノ基を含み、かつ
(b) 単一の修飾部分がB29においてアミノ基にカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項66】
修飾部分が、前記インスリン化合物内の遊離アミノ基においてカップリングされてカルバメート結合を形成する、請求項58に記載の錯体。
【請求項67】
(a) 前記インスリン化合物が遊離ヒドロキシル基を含み、かつ
(b) 前記遊離ヒドロキシル基に修飾部分がカップリングされてカルボキシル、エーテル又はカルボナート結合を形成する、
請求項58に記載の錯体。
【請求項68】
(a) 前記インスリン化合物が遊離SH基を含み、かつ
(b) 前記−SH基に修飾部分がカップリングされて、チオエステル、チオエーテル又はスルホナート結合を形成する、
請求項58に記載の錯体。
【請求項69】
(a) 前記複合されたインスリン化合物分子が前記修飾部分にアシル化されており、かつ
(b) 前記修飾部分が、脂肪酸、3個以上の炭素を有するアルキル又はアミノ酸で構成されていない、
請求項1に記載の錯体。
【請求項70】
(a) 前記複合されたインスリン化合物分子が前記修飾部分にアシル化されており、かつ
(b) 前記修飾部分が脂肪酸、3個以上の炭素をもつアルキル、又はアミノ酸を含まない、請求項1に記載の錯体。
【請求項71】
前記カチオン構成要素が一価又は多価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項72】
前記カチオン構成要素がNa+、Li+及びK+から選択された一価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項73】
前記カチオン構成要素がZn++、Mn++、Ca++、Fe++、Ni++、Cu++、Co++及びMg++からなる群から選択された2価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項74】
前記カチオン構成要素がZn++を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項75】
前記カチオン構成要素が約90、95、99又は99.9%超のZn++である、請求項1に記載の錯体。
【請求項76】
インスリン化合物複合体対カチオン構成要素のモル比が、約1:1〜約1:100、約1:2〜約1:12又は約1:2〜約1:7の間にある、請求項1に記載の錯体。
【請求項77】
キモトリプシン分解に対する前記錯化インスリン化合物複合体の耐性が対応する未錯化インスリン化合物複合体の前記キモトリプシン分解よりも大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項78】
キモトリプシン分解に対する前記錯化インスリン化合物複合体の耐性が、前記対応する錯化され、ただし未複合のインスリン化合物のキモトリプシン分解よりも大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項79】
前記インスリン化合物複合体が、
【化1】
という構造を有する修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項80】
前記インスリン化合物複合体が、
【化2】
という構造を有する修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項81】
前記インスリン化合物複合体が、
【化3】
という構造を有する修飾部分に対しA1及びB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項82】
前記インスリン化合物複合体が、
【化4】
という構造を有する修飾部分に対してA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項83】
前記修飾部分が
【化5】
という式を有し、式中mは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20でありnは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項1に記載の錯体。
【請求項84】
前記修飾部分が
【化6】
という式を有し、式中PAGは、m個のサブユニットを有するPAG部分であり、mは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項1に記載の錯体。
【請求項85】
前記修飾部分が、
【化7】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項86】
前記修飾部分が、
【化8】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項87】
前記修飾部分が、
【化9】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項88】
前記修飾部分が、
【化10】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項89】
前記修飾部分が、
【化11】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項90】
前記修飾部分が、
【化12】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項91】
前記修飾部分が、
【化13】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項92】
前記修飾部分が、
【化14】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項93】
前記修飾部分が、
【化15】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項94】
前記修飾部分が、
【化16】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項95】
前記修飾部分が、
【化17】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項96】
前記修飾部分が、
【化18】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項97】
前記修飾部分が、
【化19】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項98】
前記修飾部分が、
【化20】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項99】
前記修飾部分が、
【化21】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項100】
前記修飾部分が、
【化22】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項101】
前記インスリン化合物複合体が、A1、B1及び/又はB29において、2〜20個のPEGサブユニット、2〜15個のPEGサブユニット又は2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分にカップリングされている、請求項1に記載の錯体。
【請求項102】
請求項1に記載の錯体を含む、錯体混合物。
【請求項103】
請求項1に記載の錯体を含む、固体混合物。
【請求項104】
請求項1に記載の錯体を含む、ハイブリッド錯体。
【請求項105】
請求項1に記載の錯体を含む、共結晶。
【請求項106】
前記組成物が凍結乾燥された粉末として提供される、請求項1に記載の錯体を含む組成物。
【請求項107】
薬学的に許容可能な純度レベルを有する混合物内の請求項1に記載の錯体。
【請求項108】
(a) 請求項1に記載の錯体と、
(b) 第2のインスリン化合物複合体又は未複合インスリン化合物と、
を含む組成物。
【請求項109】
請求項108(a)及び/又は108(b)の前記錯体が固体として提供されている、請求項108に記載の組成物。
【請求項110】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体のうちの1つが結晶性固体として提供され、かつ
(b) もう1つが非晶質固体として提供されている、
請求項108に記載の組成物。
【請求項111】
108(a)及び/又は108(b)の前記錯体が結晶性固体として提供されている、請求項108に記載の組成物。
【請求項112】
(a) 第3の修飾部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体及び
(b) カチオン構成要素
を含み、前記インスリン化合物複合体が前記カチオンと錯化されている第3の錯体をさらに含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項113】
108(a)及び108(b)の前記錯体の前記インスリン化合物複合体が異なるインスリン化合物を含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項114】
108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項115】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記異なるインスリン化合物複合体が異なる溶解度を有する、請求項108に記載の組成物。
【請求項116】
(a) 108(a)及び108(b)が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが親油性インスリン化合物複合体を含み、もう1つが親水性インスリン化合物複合体を含む、
請求項108に記載の組成物。
【請求項117】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが約1〜約4時間の循環半減期を有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが、前記第1の錯体の循環半減期よりも大きい循環半減期を有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項118】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが急速作用型プロファイルを有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが中〜長時間作用型プロファイルを有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項119】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが基礎インスリン化合物制御に適したプロファイルを有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが食後グルコース制御に適したプロファイルを有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項120】
実質的に均質な溶解、単一のインビボ溶解曲線及び/又は単一のピーク薬力学プロファイルという特性のうちの1つ以上のものを示す結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項121】
HIM2とインスリン化合物の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項122】
HIM2とIN105の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項123】
IN105とインスリン化合物の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項124】
第2の活性成分がインスリン化合物であり、インスリン化合物との共結晶化が、前記インスリン化合物複合体の結晶の前記溶解度との関係において前記結晶の前記溶解度を低減させる、請求項108に記載の組成物。
【請求項125】
前記第2の活性成分がインスリン化合物であり、インスリン化合物との共結晶化が、前記インスリン化合物複合体の結晶の前記溶解度との関係において前記結晶の前記溶解度を増大させる、請求項108に記載の組成物。
【請求項126】
前記インスリン化合物複合体と前記第2の活性成分の共結晶化が、所望の治療活性をもつ共結晶を達成するように選択される、請求項108に記載の組成物。
【請求項127】
(a) 急速作用型、急速排泄型又は高効能インスリン化合物複合体と、
(b) 長時間作用型、緩慢排泄型又は低効能インスリン化合物複合体と
を含む共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項128】
食後グルコース制御に適したPK/PDプロファイルを有する共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項129】
基礎インスリン化合物オーバーナイト制御に適したPK/PDプロファイルを有する共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項130】
(a) 請求項1に記載の錯体と、
(b) 未複合インスリン化合物と、
を含む組成物。
【請求項131】
前記インスリン化合物がヒトインスリン又はlys−proインスリン化合物である、請求項130に記載の組成物。
【請求項132】
2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項133】
インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項134】
2つの異なるインスリン化合物を含む2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項135】
2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項136】
インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項137】
2つの異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項138】
3つの異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項139】
異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項140】
少なくとも2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項141】
少なくとも2つの異なるインスリン化合物複合体の共結晶を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項142】
1つのインスリン化合物複合体を含み、さらに未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項143】
未複合インスリン化合物と共に錯体の形で前記インスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項144】
2つの異なる親水性インスリン化合物複合体を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項145】
親水性インスリン化合物複合体及び親油性インスリン化合物複合体を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項146】
親水性インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項147】
未複合インスリン化合物と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項148】
未複合インスリン化合物と共に結晶化されるIN105を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項149】
IN105と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項150】
インスリン化合物及びIN105と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項151】
長時間プロファイルを有し、請求項1に記載の錯体を含む共結晶。
【請求項152】
錯化剤をさらに含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項153】
前記錯化剤が、プロタミン、サルフェン(surfen)、グロビンタンパク質、スペルミン、スパーミジンアルブミン、アミノ酸、カルボン酸、ポリカチオン重合体化合物、カチオンポリペプチド、ポリリシン、アニオンポリペプチド、ヌクレオチド及びアンチセンスからなる群から選択される、請求項152に記載の錯体。
【請求項154】
プロタミンが実質的にない、請求項1に記載の錯体。
【請求項155】
固体の形をした、請求項1に記載の錯体。
【請求項156】
結晶性固体の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項157】
棒状結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項158】
不規則形態を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項159】
約0.5〜約40μmの範囲の平均直径を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項160】
図1、2、3、4又は5に示されている通りの形態を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項161】
乾燥固体の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項162】
非晶質固体及び結晶性固体の混合物の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項163】
実質的に純粋な粉末の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項164】
カチオン−インスリン化合物複合体固体及び1つ以上の付加的な薬学的に許容可能な構成要素を含む粉末の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項165】
液体の未溶解構成要素として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項166】
液体中の沈殿物として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項167】
懸濁液、エマルジョン又はマイクロエマルジョンの構成要素として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項168】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約96%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.05〜約4%w/wのZn++と、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項169】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約91%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.3〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約5%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項170】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約82%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.5〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約14%w/wのプロタミンと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項171】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約71%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.5〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約14%w/wのプロタミンと、
(d) 約0.2〜約15%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項172】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約0.1〜約2%w/wのZn++と、
(b) 約0.08〜約1%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項173】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約0.5〜約1.3%w/wのZn++と、
(b) 約0.1〜約0.7%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項174】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 1%w/w以上から約3.5%w/wまでのZn++と、
(b) 約0.1〜約3%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項175】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 1.3%w/w以上から約2.2%w/wまでのZn++と、
(b) 約0.4〜約2%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項176】
前記固体が、約90、95又は99%超、結晶性である、請求項155に記載の錯体。
【請求項177】
前記固体が、約90、95又は99%超、非晶質である、請求項155に記載の錯体。
【請求項178】
前記固体が、非晶質固体と結晶性固体の混合物を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項179】
前記固体が、複合及び未複合インスリン化合物を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項180】
請求項155に記載の錯体を含む薬学組成物。
【請求項181】
前記錯体が、液体中に存在する固体を含む、請求項180に記載の薬学組成物。
【請求項182】
前記固体が緩衝液中に存在する、請求項181に記載の薬学組成物。
【請求項183】
安定剤をさらに含む、請求項180に記載の薬学組成物。
【請求項184】
前記安定剤がフェノール化合物である、請求項183に記載の薬学組成物。
【請求項185】
前記安定剤がフェノール、m−クレゾール及びパラベンからなる群から選択される、請求項183に記載の薬学組成物。
【請求項186】
カチオン−インスリン化合物複合体錯体を製造する方法において、水溶液中でインスリン化合物複合体とカチオンを組合わせるステップを含む方法。
【請求項187】
前記水溶液が、中に溶解した有機溶媒を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
それを必要としている対象に対して、請求項1に記載の錯体を薬学的に許容可能な量だけ投与するステップを含む、治療方法。
【請求項189】
前記対象が糖尿病患者である、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記組成物が、経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路により投与される、請求項188に記載の方法。
【請求項191】
前記組成物が、経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路による投与のために処方された薬学組成物の構成要素として投与される、請求項188に記載の方法。
【請求項192】
請求項1に記載の構成要素及び担体を含む薬学組成物。
【請求項193】
経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路による投与のために処方された請求項192に記載の薬学組成物。
【請求項194】
固体剤形、懸濁液及びフイルムからなる群から選択された形態で処方された、請求項192に記載の薬学組成物。
【請求項195】
【化23】
という式を有する修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物において、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、1つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
インスリン化合物。
【請求項196】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体。
【請求項197】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含む、インスリン化合物複合体。
【請求項198】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項199】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項200】
前記炭素鎖部分が単一分岐を含んでいない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項201】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項202】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項203】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項204】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項205】
前記炭素原子及び非炭素重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項206】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも2個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項207】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも3個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項208】
各酸素原子あたり少なくとも1個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項209】
各酸素原子あたり少なくとも2個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項210】
各酸素原子あたり少なくとも3個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項211】
O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項212】
修飾部分が1つ以上のキャッピング基を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項213】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項214】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項215】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項216】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項217】
【化24】
という式を有する修飾部分にカップリングされたインスリン化合物において、式中、nが1、2、3又は4であり、mが1、2、3、4又は5であるインスリン化合物。
【請求項218】
前記修飾部分が、
【化25】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項219】
前記修飾部分が、
【化26】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項220】
前記修飾部分が、
【化27】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項221】
前記修飾部分が、
【化28】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項222】
前記修飾部分が
(a) ヒトインスリンのB29と、
(b) ヒトインスリンのB1又は
(c) ヒトインスリンのB1及びB29と、
においてカップリングされている、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項223】
【化29】
という式を有する修飾部分にカップリングされたインスリン化合物において、式中、nが1、2、3、4又は5であり、mが1、2、3、又は4であるインスリン化合物。
【請求項224】
前記修飾部分が、
【化30】
である、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項225】
前記修飾部分が
【化31】
である、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項226】
前記修飾部分がヒトインスリンのB29においてカップリングされている、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項227】
前記修飾部分が、
(a) ヒトインスリンのB15又は
(b) ヒトインスリンのB1及びB29
においてカップリングされている、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項228】
それを必要としている対象におけるインスリン欠乏を治療する方法において、請求項195に記載のインスリン化合物を治療上有効な量だけ前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項229】
前記インスリン欠乏の原因として、
(a) 糖尿病と、
(b) 前糖尿病又は
(c) 代謝症候群と、
が含まれる、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記インスリン化合物複合体が食後グルコース制御をもたらすように投与されている、請求項228に記載の方法。
【請求項231】
前記インスリン化合物が食前1時間以内に投与される、請求項228に記載の方法。
【請求項232】
前記インスリン化合物複合体がオーバーナイトグルコース制御をもたらすように投与される、請求項228に記載の方法。
【請求項233】
【化32】
という式を有する修飾部分において、式中、nが1、2、3又は4であり、mが1、2、3、4又は5である修飾部分。
【請求項234】
【化33】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項235】
【化34】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項236】
【化35】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項237】
【化36】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項238】
【化37】
という式を有する修飾部分において、式中、nが1、2、3、4又は5であり、mが1、2、3、又は4である修飾部分。
【請求項239】
【化38】
という式を有する、請求項238に記載の修飾部分。
【請求項240】
【化39】
という式を有する、請求項238に記載の修飾部分。
【請求項241】
請求項233に記載の前記修飾部分の活性化形態。
【請求項242】
インスリン化合物を複合する方法において、請求項233に記載の修飾部分を活性化させるステップ及び前記インスリン化合物に対して前記活性化修飾部分をカップリングさせるステップを含む方法。
【請求項243】
摂取による経口投与のために処方された固体薬学組成物において、
(a) 約0.1〜約75%w/wの脂肪酸構成要素であって、前記脂肪酸構成要素が飽和又は不飽和C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11又はC12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む構成要素と、
(b) 治療薬と、
を含む固体薬学組成物。
【請求項244】
約5〜約65%w/wの脂肪酸構成要素を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項245】
約40〜約60%w/wの脂肪酸構成要素を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項246】
前記治療薬がタンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項247】
前記治療薬が、2〜200個のアミノ酸、10〜65個のアミノ酸又は25〜55個のアミノ酸を有するタンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項248】
前記治療薬がインスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体からなる群から選択されている、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項249】
前記治療薬が、複合タンパク質又はペプチド、アシル化タンパク質又はペプチド又はPEG化タンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項250】
前記治療薬が、複合インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項251】
前記治療薬が、インスリン化合物である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項252】
前記治療薬が、錯化タンパク質又はペプチド又は錯化複合タンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項253】
前記治療薬が、錯化インスリン化合物又は錯化複合インスリン化合物である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項254】
前記組成物の前記イオン化又は非イオン化脂肪酸含有量が、約90%w/w超、約95%w/w超又は約99%w/w超の単一脂肪酸である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項255】
前記治療薬の実質的な喪失なく胃の中を通過し、かつ前記治療薬の送達のために腸内で実質的に完全に溶解するように調製された、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項256】
前記治療薬の実質的な喪失なく胃の中を通過し、かつ前記活性成分の送達のために腸内で実質的に完全に溶解するように調製され、前記組成物が実質的に腸溶コーティングを有していない、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項257】
腸溶コーティングをさらに含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項258】
腸溶コーティングが欠如しているか又は実質的にない、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項259】
結合剤、崩壊剤、充てん剤、希釈剤、滑沢剤、流動促進剤、流量増強剤、圧縮助剤、染料、甘味剤、防腐剤、懸濁剤、分散剤、塗膜形成剤、コーティング、着香剤、印刷用インク、セルロース、糖、マンニトール、ラクトース、溶解増強剤及びクロスカルマロースからなる群から選択された希釈剤を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項260】
錠剤、ミニタブ、粉末、硬質ゼラチンカプセル又は軟質ゼラチンカプセルからなる群から選択された形状で調製される、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項261】
前記脂肪酸構成要素が、カプリン酸及び/又はラウリン酸及び/又はカプリン酸及び/又はラウリン酸の塩である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項262】
リン酸緩衝液、リン酸ナトリウム、トリス緩衝液、クエン酸緩衝液、及びエタノールアミン緩衝液からなる群から選択された緩衝塩を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項263】
約4.8〜約9.5又は約5〜約8の局所的pHを維持するべく吸収部位において緩衝能力を達成するように選択された緩衝塩を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項264】
半固体充てん材を含むカプセルとして提供される、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項265】
修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項266】
【化40】
という式を有する修飾部分に対しカップリングされ、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、2つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
インスリン化合物を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項267】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素原子鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項268】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項269】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項268に記載の薬学組成物。
【請求項270】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項271】
前記炭素鎖部分が分岐していない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項272】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項273】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項274】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項275】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項276】
前記炭素原子及び非炭素重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で存在している、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項277】
各酸素原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項278】
前記O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、前記−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項279】
修飾部分が1つ以上のキャッピング基を含む、請求項265に記載の薬学組成物。
【請求項280】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項265に記載の薬学組成物。
【請求項281】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項282】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項283】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項284】
前記インスリン化合物複合体が、
【化41】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項285】
前記インスリン化合物複合体が、
【化42】
という構造をもつ修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項286】
前記インスリン化合物複合体が、
【化43】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項287】
前記修飾部分が、
【化44】
という式を有し、式中PAGがm個のサブユニットを有するPAG部分であり、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項288】
前記修飾部分が、
【化45】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項289】
前記修飾部分が、
【化46】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項290】
前記修飾部分が、
【化47】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項291】
前記修飾部分が、
【化48】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項292】
前記修飾部分が、
【化49】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項293】
前記修飾部分が、
【化50】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項294】
前記インスリン化合物複合体が、2〜15個のPEG又は2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項295】
薬学的に許容可能な純度レベルを有する、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項296】
摂取による経口投与のために処方された液体薬学組成物において、
(a) 約0.1〜約10%w/vの脂肪酸構成要素であって、前記脂肪酸構成要素が飽和又は不飽和C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11又はC12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む構成要素と、
(b) 治療薬と、
を含む液体薬学組成物。
【請求項297】
約0.25〜約6%w/vの脂肪酸構成要素又は約1.5〜約3.5%w/vの脂肪酸構成要素を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項298】
前記治療薬が、タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項299】
前記治療薬が、2〜200個のアミノ酸、10〜65個のアミノ酸又は25〜55個のアミノ酸を有するタンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項300】
前記治療薬が、インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体からなる群から選択されている、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項301】
前記治療薬が、複合タンパク質又はペプチド、アシル化タンパク質又はペプチド又はPEG化タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項302】
前記治療薬が、複合インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項303】
前記治療薬が、インスリン化合物である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項304】
前記治療薬が、錯化タンパク質又はペプチド又は錯化複合タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項305】
前記治療薬が錯化インスリン化合物又は錯化複合インスリン化合物である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項306】
前記組成物の前記イオン化又は非イオン化脂肪酸含有量が、約90%w/w超、約95%w/w超又は約99%w/w超の単一脂肪酸である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項307】
半固体、懸濁液、マイクロエマルジョン及びエマルジョンからなる群から選択された形状で調製される、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項308】
前記脂肪酸構成要素が、カプリン酸及び/又はラウリン酸及び/又はカプリン酸及び/又はラウリン酸の塩である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項309】
リン酸緩衝液、リン酸ナトリウム、トリス緩衝液、クエン酸緩衝液、エタノールアミン緩衝液及びトリエチルアミン緩衝液からなる群から選択された緩衝塩を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項310】
約4.8〜約9.5又は約5〜約8の局所的pHを維持するべく吸収部位において緩衝能力を達成するように計算された量で緩衝塩を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項311】
修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項312】
前記修飾部分が、
【化51】
という式を有し、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、1つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項313】
前記治療薬が、−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素原子鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項314】
前記治療薬が、−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項315】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項314に記載の薬学組成物。
【請求項316】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項317】
前記炭素鎖部分が分岐していない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項318】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項319】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項320】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項321】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項322】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で存在している、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項323】
各酸素原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項324】
前記O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、前記−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項325】
修飾部分が2つ以上のキャッピング基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項326】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項327】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項328】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項329】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項330】
前記インスリン化合物複合体が、
【化52】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項331】
前記インスリン化合物複合体が、
【化53】
という構造をもつ修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項332】
前記インスリン化合物複合体が、
【化54】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項333】
前記インスリン化合物複合体が、
【化55】
という式を有し、式中、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項334】
前記インスリン化合物複合体が、
【化56】
という式を有し、式中PAGがm個のサブユニットを有するPAG部分であり、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項335】
前記修飾部分が、
【化57】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項336】
前記修飾部分が、
【化58】
という構造を有する、請求項311に記載の複合体。
【請求項337】
前記修飾部分が、
【化59】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項338】
前記修飾部分が、
【化60】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項339】
前記修飾部分が、
【化61】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項340】
前記修飾部分が、
【化62】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項341】
前記修飾部分が、
【化63】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項342】
前記修飾部分が、
【化64】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項343】
前記修飾部分が、
【化65】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項344】
前記修飾部分が、
【化66】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項345】
前記修飾部分が、
【化67】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項346】
前記修飾部分が、
【化68】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項347】
前記修飾部分が、
【化69】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項348】
前記修飾部分が、
【化70】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項349】
前記修飾部分が、
【化71】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項350】
前記修飾部分が、
【化72】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項351】
前記インスリン化合物複合体が、2〜20個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項352】
前記インスリン化合物複合体が、2〜15個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項353】
前記インスリン化合物複合体が、2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項1】
(a) 修飾部分に複合されたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体と、
(b) カチオンと
を含む錯体において、
前記インスリン化合物複合体が、前記カチオンと錯化されている錯体。
【請求項2】
前記インスリン化合物複合体が、ヒトインスリンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項3】
前記インスリン化合物複合体が、インスリン化合物類似体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項4】
前記インスリン化合物類似体が、Lys28及びPro29を伴うヒトインスリンである、請求項3に記載の錯体。
【請求項5】
前記インスリン化合物類似体が、未変性プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項6】
前記インスリン化合物類似体が、人工的プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項7】
前記インスリン化合物類似体が、5個以下のアミノ酸を有するC−ペプチドを含むミニプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項8】
前記インスリン化合物類似体が、切断可能又は切断不可能であるリーダーペプチドを有する未変性プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項9】
前記インスリン化合物類似体が、切断可能又は切断不可能であるリーダーペプチドを有する人工的プロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項10】
前記インスリン化合物類似体が、
(a) 5個以下のアミノ酸を有するC−ペプチドと、
(b) 切断可能な又は切断不可能であるリーダーペプチドと、
を含むミニプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項11】
前記インスリン化合物類似体が、プロインスリン化合物及び該プロインスリン化合物のC末端又はN末端で連結されたリーダーペプチド又は担体タンパク質を含むプレプロインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項12】
前記インスリン化合物類似体が、インスリン化合物A鎖B鎖を含む1本鎖インスリン化合物であり、前記A鎖及び/又はB鎖が他方に対する付着点で1、2又は3アミノ酸だけ切断されている可能性がある、請求項3に記載の錯体。
【請求項13】
前記インスリン化合物類似体が、リーダーペプチド又は担体タンパク質を含むインスリン化合物である、請求項3に記載の錯体。
【請求項14】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物よりもさらに水溶性の高いものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項15】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の親水性をもつものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項16】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物よりも高い両親媒性をもつものにするように選択されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項17】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を約7.4のpHで水溶液中で対応する未複合インスリン化合物よりも少なくとも1.05、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5又は15倍高い溶解度を示すものにするように選択されている、請求項14に記載の錯体。
【請求項18】
前記修飾部分が、約4〜約8の範囲のpHで約1g/L、2g/L、3g/L、4g/L、5g/L、10g/L、15g/L、20g/L、25g/L、50g/L、75g/L、100g/L、125g/L又は150g/Lを超える溶解度をもつインスリン化合物複合体を提供するように選択されている、請求項14に記載の錯体。
【請求項19】
前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されている、請求項1に記載の錯体。
【請求項20】
(a) 前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の溶解度をもつものにするように選択されており;
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されている、
請求項1に記載の錯体。
【請求項21】
(a) 前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上の溶解度をもつものにするように選択されており、
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶性が亜鉛添加により低減されており、
(c) 前記錯体の水溶性がインスリン化合物の前記水溶性よりも大きい、
請求項1に記載の錯体。
【請求項22】
(a) 前記インスリン化合物複合体がアシル化インスリン化合物であり;
(b) 前記カチオンが亜鉛であり;かつ
(c) 前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項23】
(a) 前記インスリン化合物複合体が、対応する未複合インスリン化合物以上の水溶性をもつアシル化インスリン化合物であり;
(b) 前記カチオンが亜鉛であり、かつ
(c) 前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項24】
対応する親インスリン化合物に対して前記インスリン化合物複合体の相対的親油性が1以下である、請求項1に記載の錯体。
【請求項25】
対応する親インスリン化合物(krel)に比べた前記インスリン化合物複合体の前記相対的親油性が1以下であり、
(a) krel=(tconjugate−t0)/(thuman−t0)であり;
(b) 相対的親和性が、40℃での定組成溶離によりLiChroSorb RP18(5μm、250×4mm)高性能液体クロマトグラフィカラム上で測定され、
(c) 溶離剤としては、
(i) 10%のアセトニトリルを含有するpH7.3の0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝液、及び
(ii) 水中の50%アセトニトリル、
といった混合物が使用され;
(d) 0.1mMの硝酸ナトリウムを注入することにより空隙時間(t0)が識別され、
(e) (c)(i)及び(c)(ii)の混合物間の比率を変動させることにより、ヒトインスリンについての保持時間が少なくとも2t0に調整される、
請求項1に記載の錯体。
【請求項26】
前記相対的親油性が約1以下である、請求項25に記載の錯体。
【請求項27】
(a) 前記インスリン化合物がヒトインスリンであり、
(b) 前記相対的親油性が1未満である、
請求項25に記載の錯体。
【請求項28】
前記相対的親油性が0.99、0.98、0.97、0.96、0.95、0.94、0.93、0.92、0.91又は0.90未満である、請求項25に記載の錯体。
【請求項29】
前記修飾部分がアルキル部分でない、請求項25に記載の錯体。
【請求項30】
前記修飾部分が、中に挿入されたオキシ基を含む炭素鎖である、請求項25に記載の錯体。
【請求項31】
前記修飾部分が5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18個の炭素をもつ炭素鎖であり、前記炭素鎖が、中に挿入された2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のオキシ基を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項32】
前記修飾部分が、5、6、7、8、9又は10個の炭素をもつ炭素鎖であり、前記炭素鎖が、中に挿入された2、3又は4個のオキシ基を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項33】
前記修飾部分が2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のポリアルカレングリコール単位を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項34】
前記修飾部分が、1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレングリコール単位を含む、請求項25に記載の錯体。
【請求項35】
(a) 前記カチオンが亜鉛であり、
(b) 前記インスリン化合物複合体の水溶解度が亜鉛添加により低減される、
請求項25に記載の錯体。
【請求項36】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度以下である、請求項1に記載の錯体。
【請求項37】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度より大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項38】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が前記インスリン化合物複合体の溶解度の5倍超である、請求項1に記載の錯体。
【請求項39】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/15〜5倍である、請求項1に記載の錯体。
【請求項40】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10〜約2倍である、請求項1に記載の錯体。
【請求項41】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10から0倍未満である、請求項1に記載の錯体。
【請求項42】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10超から約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さい溶解度までである、請求項1に記載の錯体。
【請求項43】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度の約1/10超から約7.4のpHでの前記インスリン化合物複合体の溶解度以下の溶解度までである、請求項1に記載の錯体。
【請求項44】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項45】
約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さい、請求項1に記載の錯体。
【請求項46】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、約5〜約8.5のpH範囲にわたり水溶液中で約2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120又は130g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項47】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、5.8〜約8.5のpH範囲にわたり水溶液中で約1g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項48】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、6.5〜約8のpH範囲にわたり水溶液中で約1、5、10又は20g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項49】
(a) 約7.4のpHでの前記カチオン−インスリン化合物複合体錯体の溶解度が、約7.4のpHでの溶液中の前記インスリン化合物複合体の溶解度よりも実質的に小さく、かつ
(b) 前記カチオン−インスリン化合物複合体が、6.9〜約7.8のpH範囲にわたり水溶液中で約1、5、10又は20g/Lより大きい割合で可溶である状態にとどまる、
請求項1に記載の錯体。
【請求項50】
(a) 前記錯体がR型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約150g/L、約20〜約130g/L、約30〜約110g/L又は約35〜約60g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項51】
(a) 前記錯体がNPH型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約1〜約150g/L、約5〜約120g/L、又は約10〜約90g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項52】
(a) 前記錯体がT型錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約30〜約175g/L、約50〜約160g/L又は約70〜約150g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項53】
(a) 前記錯体がプロタミンを含むR型Zn錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約110g/L、約20〜約85g/L又は約30〜約70g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項54】
(a) 前記錯体がプロタミンを含むT型Zn錯体であり、かつ
(b) 約7.4のpHで、前記錯体の前記水溶解度が約10〜約150g/L、約20〜約130g/L、約30〜約110g/L又は約35〜約60g/Lである、
請求項1に記載の錯体。
【請求項55】
(a) 前記インスリン化合物複合体がモノ複合体であり、かつ
(b) 前記錯体が、約4〜6.5未満のpH、約4〜5.8未満のpH、約4.2〜約5.5のpHで水溶液中で結晶を生成する
請求項1に記載の錯体。
【請求項56】
(a) 前記インスリン化合物複合体がモノ複合体であり、
(b) 前記カチオンが亜鉛であり、かつ
(c) 錯体が約4.4〜約5.2で水溶液中で結晶を生成する、
請求項1に記載の錯体。
【請求項57】
前記インスリン化合物複合体が、pI±2.5に等しいpHで水溶液中で結晶を生成する、請求項1に記載の錯体。
【請求項58】
(a) 前記修飾部分が、親油性構成要素にカップリングされたPAG構成要素及び/又はPAGを含み、前記親油性構成要素がアルキル、脂肪酸及び直鎖又は分枝脂質からなる群から選択され、かつ
(b) PAG構成要素又は親油性構成要素のいずれかがインスリン化合物にカップリングされている、
請求項1に記載の錯体。
【請求項59】
前記修飾部分が、インスリン化合物上の1つ以上のアミノ基にカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項60】
修飾部分が前記A鎖の前記カルボキシ末端でカップリングされかつ/又は、修飾部分が前記インスリン化合物の前記B鎖の前記カルボキシ末端でカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項61】
修飾部分が前記インスリン化合物の前記B鎖にカップリングされているリーダーペプチドのN末端においてカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項62】
修飾部分がアミノ酸側鎖官能基においてカップリングされている、請求項58に記載の錯体。
【請求項63】
(a) 前記インスリン化合物がA1、B1及び/又はB29においてアミノ基を含み;かつ
(b) A1、B1及びB29からなる群から選択された位置でインスリン化合物上の単一のアミノ基に単一の修飾部分がカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項64】
(a) 前記インスリン化合物がB1及び/又はB29においてアミノ基を含み、
(b) 第1の修飾部分がB1においてアミノ基にカップリングされ、かつ
(c) 第2の修飾部分がB29においてアミノ基にカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項65】
(a) 前記インスリン化合物がB29においてアミノ基を含み、かつ
(b) 単一の修飾部分がB29においてアミノ基にカップリングされている、
請求項58に記載の錯体。
【請求項66】
修飾部分が、前記インスリン化合物内の遊離アミノ基においてカップリングされてカルバメート結合を形成する、請求項58に記載の錯体。
【請求項67】
(a) 前記インスリン化合物が遊離ヒドロキシル基を含み、かつ
(b) 前記遊離ヒドロキシル基に修飾部分がカップリングされてカルボキシル、エーテル又はカルボナート結合を形成する、
請求項58に記載の錯体。
【請求項68】
(a) 前記インスリン化合物が遊離SH基を含み、かつ
(b) 前記−SH基に修飾部分がカップリングされて、チオエステル、チオエーテル又はスルホナート結合を形成する、
請求項58に記載の錯体。
【請求項69】
(a) 前記複合されたインスリン化合物分子が前記修飾部分にアシル化されており、かつ
(b) 前記修飾部分が、脂肪酸、3個以上の炭素を有するアルキル又はアミノ酸で構成されていない、
請求項1に記載の錯体。
【請求項70】
(a) 前記複合されたインスリン化合物分子が前記修飾部分にアシル化されており、かつ
(b) 前記修飾部分が脂肪酸、3個以上の炭素をもつアルキル、又はアミノ酸を含まない、請求項1に記載の錯体。
【請求項71】
前記カチオン構成要素が一価又は多価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項72】
前記カチオン構成要素がNa+、Li+及びK+から選択された一価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項73】
前記カチオン構成要素がZn++、Mn++、Ca++、Fe++、Ni++、Cu++、Co++及びMg++からなる群から選択された2価の金属カチオンを含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項74】
前記カチオン構成要素がZn++を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項75】
前記カチオン構成要素が約90、95、99又は99.9%超のZn++である、請求項1に記載の錯体。
【請求項76】
インスリン化合物複合体対カチオン構成要素のモル比が、約1:1〜約1:100、約1:2〜約1:12又は約1:2〜約1:7の間にある、請求項1に記載の錯体。
【請求項77】
キモトリプシン分解に対する前記錯化インスリン化合物複合体の耐性が対応する未錯化インスリン化合物複合体の前記キモトリプシン分解よりも大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項78】
キモトリプシン分解に対する前記錯化インスリン化合物複合体の耐性が、前記対応する錯化され、ただし未複合のインスリン化合物のキモトリプシン分解よりも大きい、請求項1に記載の錯体。
【請求項79】
前記インスリン化合物複合体が、
【化1】
という構造を有する修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項80】
前記インスリン化合物複合体が、
【化2】
という構造を有する修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項81】
前記インスリン化合物複合体が、
【化3】
という構造を有する修飾部分に対しA1及びB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項82】
前記インスリン化合物複合体が、
【化4】
という構造を有する修飾部分に対してA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項1に記載の錯体。
【請求項83】
前記修飾部分が
【化5】
という式を有し、式中mは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20でありnは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項1に記載の錯体。
【請求項84】
前記修飾部分が
【化6】
という式を有し、式中PAGは、m個のサブユニットを有するPAG部分であり、mは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項1に記載の錯体。
【請求項85】
前記修飾部分が、
【化7】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項86】
前記修飾部分が、
【化8】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項87】
前記修飾部分が、
【化9】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項88】
前記修飾部分が、
【化10】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項89】
前記修飾部分が、
【化11】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項90】
前記修飾部分が、
【化12】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項91】
前記修飾部分が、
【化13】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項92】
前記修飾部分が、
【化14】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項93】
前記修飾部分が、
【化15】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項94】
前記修飾部分が、
【化16】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項95】
前記修飾部分が、
【化17】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項96】
前記修飾部分が、
【化18】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項97】
前記修飾部分が、
【化19】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項98】
前記修飾部分が、
【化20】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項99】
前記修飾部分が、
【化21】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項100】
前記修飾部分が、
【化22】
という構造を有する、請求項1に記載の錯体。
【請求項101】
前記インスリン化合物複合体が、A1、B1及び/又はB29において、2〜20個のPEGサブユニット、2〜15個のPEGサブユニット又は2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分にカップリングされている、請求項1に記載の錯体。
【請求項102】
請求項1に記載の錯体を含む、錯体混合物。
【請求項103】
請求項1に記載の錯体を含む、固体混合物。
【請求項104】
請求項1に記載の錯体を含む、ハイブリッド錯体。
【請求項105】
請求項1に記載の錯体を含む、共結晶。
【請求項106】
前記組成物が凍結乾燥された粉末として提供される、請求項1に記載の錯体を含む組成物。
【請求項107】
薬学的に許容可能な純度レベルを有する混合物内の請求項1に記載の錯体。
【請求項108】
(a) 請求項1に記載の錯体と、
(b) 第2のインスリン化合物複合体又は未複合インスリン化合物と、
を含む組成物。
【請求項109】
請求項108(a)及び/又は108(b)の前記錯体が固体として提供されている、請求項108に記載の組成物。
【請求項110】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体のうちの1つが結晶性固体として提供され、かつ
(b) もう1つが非晶質固体として提供されている、
請求項108に記載の組成物。
【請求項111】
108(a)及び/又は108(b)の前記錯体が結晶性固体として提供されている、請求項108に記載の組成物。
【請求項112】
(a) 第3の修飾部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体及び
(b) カチオン構成要素
を含み、前記インスリン化合物複合体が前記カチオンと錯化されている第3の錯体をさらに含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項113】
108(a)及び108(b)の前記錯体の前記インスリン化合物複合体が異なるインスリン化合物を含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項114】
108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項115】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記異なるインスリン化合物複合体が異なる溶解度を有する、請求項108に記載の組成物。
【請求項116】
(a) 108(a)及び108(b)が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが親油性インスリン化合物複合体を含み、もう1つが親水性インスリン化合物複合体を含む、
請求項108に記載の組成物。
【請求項117】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが約1〜約4時間の循環半減期を有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが、前記第1の錯体の循環半減期よりも大きい循環半減期を有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項118】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが急速作用型プロファイルを有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが中〜長時間作用型プロファイルを有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項119】
(a) 108(a)及び108(b)の前記錯体が異なるインスリン化合物複合体を含み、かつ
(b) 前記錯体のうちの1つが基礎インスリン化合物制御に適したプロファイルを有し、かつ
(c) 前記錯体のうちのもう1つが食後グルコース制御に適したプロファイルを有する、
請求項108に記載の組成物。
【請求項120】
実質的に均質な溶解、単一のインビボ溶解曲線及び/又は単一のピーク薬力学プロファイルという特性のうちの1つ以上のものを示す結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項121】
HIM2とインスリン化合物の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項122】
HIM2とIN105の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項123】
IN105とインスリン化合物の共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項124】
第2の活性成分がインスリン化合物であり、インスリン化合物との共結晶化が、前記インスリン化合物複合体の結晶の前記溶解度との関係において前記結晶の前記溶解度を低減させる、請求項108に記載の組成物。
【請求項125】
前記第2の活性成分がインスリン化合物であり、インスリン化合物との共結晶化が、前記インスリン化合物複合体の結晶の前記溶解度との関係において前記結晶の前記溶解度を増大させる、請求項108に記載の組成物。
【請求項126】
前記インスリン化合物複合体と前記第2の活性成分の共結晶化が、所望の治療活性をもつ共結晶を達成するように選択される、請求項108に記載の組成物。
【請求項127】
(a) 急速作用型、急速排泄型又は高効能インスリン化合物複合体と、
(b) 長時間作用型、緩慢排泄型又は低効能インスリン化合物複合体と
を含む共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項128】
食後グルコース制御に適したPK/PDプロファイルを有する共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項129】
基礎インスリン化合物オーバーナイト制御に適したPK/PDプロファイルを有する共結晶である、請求項108に記載の組成物。
【請求項130】
(a) 請求項1に記載の錯体と、
(b) 未複合インスリン化合物と、
を含む組成物。
【請求項131】
前記インスリン化合物がヒトインスリン又はlys−proインスリン化合物である、請求項130に記載の組成物。
【請求項132】
2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項133】
インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項134】
2つの異なるインスリン化合物を含む2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項135】
2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項136】
インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項137】
2つの異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項138】
3つの異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項139】
異なるインスリン化合物複合体のハイブリッド共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項140】
少なくとも2つの異なるインスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項141】
少なくとも2つの異なるインスリン化合物複合体の共結晶を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項142】
1つのインスリン化合物複合体を含み、さらに未複合インスリン化合物を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項143】
未複合インスリン化合物と共に錯体の形で前記インスリン化合物複合体を含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項144】
2つの異なる親水性インスリン化合物複合体を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項145】
親水性インスリン化合物複合体及び親油性インスリン化合物複合体を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項146】
親水性インスリン化合物複合体及び未複合インスリン化合物を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項147】
未複合インスリン化合物と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項148】
未複合インスリン化合物と共に結晶化されるIN105を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項149】
IN105と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項150】
インスリン化合物及びIN105と共に結晶化されるHIM2を含む共結晶の構成要素として提供される、請求項1に記載の錯体。
【請求項151】
長時間プロファイルを有し、請求項1に記載の錯体を含む共結晶。
【請求項152】
錯化剤をさらに含む、請求項1に記載の錯体。
【請求項153】
前記錯化剤が、プロタミン、サルフェン(surfen)、グロビンタンパク質、スペルミン、スパーミジンアルブミン、アミノ酸、カルボン酸、ポリカチオン重合体化合物、カチオンポリペプチド、ポリリシン、アニオンポリペプチド、ヌクレオチド及びアンチセンスからなる群から選択される、請求項152に記載の錯体。
【請求項154】
プロタミンが実質的にない、請求項1に記載の錯体。
【請求項155】
固体の形をした、請求項1に記載の錯体。
【請求項156】
結晶性固体の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項157】
棒状結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項158】
不規則形態を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項159】
約0.5〜約40μmの範囲の平均直径を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項160】
図1、2、3、4又は5に示されている通りの形態を有する結晶の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項161】
乾燥固体の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項162】
非晶質固体及び結晶性固体の混合物の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項163】
実質的に純粋な粉末の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項164】
カチオン−インスリン化合物複合体固体及び1つ以上の付加的な薬学的に許容可能な構成要素を含む粉末の形をした、請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項165】
液体の未溶解構成要素として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項166】
液体中の沈殿物として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項167】
懸濁液、エマルジョン又はマイクロエマルジョンの構成要素として請求項155に記載の錯体を含む組成物。
【請求項168】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約96%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.05〜約4%w/wのZn++と、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項169】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約91%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.3〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約5%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項170】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約82%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.5〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約14%w/wのプロタミンと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項171】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約71%w/w超のインスリン化合物複合体と、
(b) 約0.5〜約4%w/wのZn++と、
(c) 約0.2〜約14%w/wのプロタミンと、
(d) 約0.2〜約15%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項172】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約0.1〜約2%w/wのZn++と、
(b) 約0.08〜約1%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項173】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 約0.5〜約1.3%w/wのZn++と、
(b) 約0.1〜約0.7%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項174】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 1%w/w以上から約3.5%w/wまでのZn++と、
(b) 約0.1〜約3%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項175】
乾燥状態で前記固体が、
(a) 1.3%w/w以上から約2.2%w/wまでのZn++と、
(b) 約0.4〜約2%w/wのフェノールと、
を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項176】
前記固体が、約90、95又は99%超、結晶性である、請求項155に記載の錯体。
【請求項177】
前記固体が、約90、95又は99%超、非晶質である、請求項155に記載の錯体。
【請求項178】
前記固体が、非晶質固体と結晶性固体の混合物を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項179】
前記固体が、複合及び未複合インスリン化合物を含む、請求項155に記載の錯体。
【請求項180】
請求項155に記載の錯体を含む薬学組成物。
【請求項181】
前記錯体が、液体中に存在する固体を含む、請求項180に記載の薬学組成物。
【請求項182】
前記固体が緩衝液中に存在する、請求項181に記載の薬学組成物。
【請求項183】
安定剤をさらに含む、請求項180に記載の薬学組成物。
【請求項184】
前記安定剤がフェノール化合物である、請求項183に記載の薬学組成物。
【請求項185】
前記安定剤がフェノール、m−クレゾール及びパラベンからなる群から選択される、請求項183に記載の薬学組成物。
【請求項186】
カチオン−インスリン化合物複合体錯体を製造する方法において、水溶液中でインスリン化合物複合体とカチオンを組合わせるステップを含む方法。
【請求項187】
前記水溶液が、中に溶解した有機溶媒を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
それを必要としている対象に対して、請求項1に記載の錯体を薬学的に許容可能な量だけ投与するステップを含む、治療方法。
【請求項189】
前記対象が糖尿病患者である、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記組成物が、経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路により投与される、請求項188に記載の方法。
【請求項191】
前記組成物が、経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路による投与のために処方された薬学組成物の構成要素として投与される、請求項188に記載の方法。
【請求項192】
請求項1に記載の構成要素及び担体を含む薬学組成物。
【請求項193】
経口、経口摂取、非経口、口腔、舌下、経鼻、吸入及び経皮からなる群から選択された経路による投与のために処方された請求項192に記載の薬学組成物。
【請求項194】
固体剤形、懸濁液及びフイルムからなる群から選択された形態で処方された、請求項192に記載の薬学組成物。
【請求項195】
【化23】
という式を有する修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物において、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、1つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
インスリン化合物。
【請求項196】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体。
【請求項197】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含む、インスリン化合物複合体。
【請求項198】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項199】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項200】
前記炭素鎖部分が単一分岐を含んでいない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項201】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項202】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項203】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項204】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項205】
前記炭素原子及び非炭素重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項206】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも2個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項207】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも3個の炭素原子の比率で存在している、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項208】
各酸素原子あたり少なくとも1個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項209】
各酸素原子あたり少なくとも2個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項210】
各酸素原子あたり少なくとも3個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項211】
O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−を含む、請求項198に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項212】
修飾部分が1つ以上のキャッピング基を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項213】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項214】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項215】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項216】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項197に記載のインスリン化合物複合体。
【請求項217】
【化24】
という式を有する修飾部分にカップリングされたインスリン化合物において、式中、nが1、2、3又は4であり、mが1、2、3、4又は5であるインスリン化合物。
【請求項218】
前記修飾部分が、
【化25】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項219】
前記修飾部分が、
【化26】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項220】
前記修飾部分が、
【化27】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項221】
前記修飾部分が、
【化28】
である、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項222】
前記修飾部分が
(a) ヒトインスリンのB29と、
(b) ヒトインスリンのB1又は
(c) ヒトインスリンのB1及びB29と、
においてカップリングされている、請求項217に記載のインスリン化合物。
【請求項223】
【化29】
という式を有する修飾部分にカップリングされたインスリン化合物において、式中、nが1、2、3、4又は5であり、mが1、2、3、又は4であるインスリン化合物。
【請求項224】
前記修飾部分が、
【化30】
である、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項225】
前記修飾部分が
【化31】
である、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項226】
前記修飾部分がヒトインスリンのB29においてカップリングされている、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項227】
前記修飾部分が、
(a) ヒトインスリンのB15又は
(b) ヒトインスリンのB1及びB29
においてカップリングされている、請求項223に記載のインスリン化合物。
【請求項228】
それを必要としている対象におけるインスリン欠乏を治療する方法において、請求項195に記載のインスリン化合物を治療上有効な量だけ前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項229】
前記インスリン欠乏の原因として、
(a) 糖尿病と、
(b) 前糖尿病又は
(c) 代謝症候群と、
が含まれる、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
前記インスリン化合物複合体が食後グルコース制御をもたらすように投与されている、請求項228に記載の方法。
【請求項231】
前記インスリン化合物が食前1時間以内に投与される、請求項228に記載の方法。
【請求項232】
前記インスリン化合物複合体がオーバーナイトグルコース制御をもたらすように投与される、請求項228に記載の方法。
【請求項233】
【化32】
という式を有する修飾部分において、式中、nが1、2、3又は4であり、mが1、2、3、4又は5である修飾部分。
【請求項234】
【化33】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項235】
【化34】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項236】
【化35】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項237】
【化36】
という式を有する、請求項233に記載の修飾部分。
【請求項238】
【化37】
という式を有する修飾部分において、式中、nが1、2、3、4又は5であり、mが1、2、3、又は4である修飾部分。
【請求項239】
【化38】
という式を有する、請求項238に記載の修飾部分。
【請求項240】
【化39】
という式を有する、請求項238に記載の修飾部分。
【請求項241】
請求項233に記載の前記修飾部分の活性化形態。
【請求項242】
インスリン化合物を複合する方法において、請求項233に記載の修飾部分を活性化させるステップ及び前記インスリン化合物に対して前記活性化修飾部分をカップリングさせるステップを含む方法。
【請求項243】
摂取による経口投与のために処方された固体薬学組成物において、
(a) 約0.1〜約75%w/wの脂肪酸構成要素であって、前記脂肪酸構成要素が飽和又は不飽和C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11又はC12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む構成要素と、
(b) 治療薬と、
を含む固体薬学組成物。
【請求項244】
約5〜約65%w/wの脂肪酸構成要素を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項245】
約40〜約60%w/wの脂肪酸構成要素を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項246】
前記治療薬がタンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項247】
前記治療薬が、2〜200個のアミノ酸、10〜65個のアミノ酸又は25〜55個のアミノ酸を有するタンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項248】
前記治療薬がインスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体からなる群から選択されている、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項249】
前記治療薬が、複合タンパク質又はペプチド、アシル化タンパク質又はペプチド又はPEG化タンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項250】
前記治療薬が、複合インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項251】
前記治療薬が、インスリン化合物である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項252】
前記治療薬が、錯化タンパク質又はペプチド又は錯化複合タンパク質又はペプチドである、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項253】
前記治療薬が、錯化インスリン化合物又は錯化複合インスリン化合物である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項254】
前記組成物の前記イオン化又は非イオン化脂肪酸含有量が、約90%w/w超、約95%w/w超又は約99%w/w超の単一脂肪酸である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項255】
前記治療薬の実質的な喪失なく胃の中を通過し、かつ前記治療薬の送達のために腸内で実質的に完全に溶解するように調製された、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項256】
前記治療薬の実質的な喪失なく胃の中を通過し、かつ前記活性成分の送達のために腸内で実質的に完全に溶解するように調製され、前記組成物が実質的に腸溶コーティングを有していない、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項257】
腸溶コーティングをさらに含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項258】
腸溶コーティングが欠如しているか又は実質的にない、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項259】
結合剤、崩壊剤、充てん剤、希釈剤、滑沢剤、流動促進剤、流量増強剤、圧縮助剤、染料、甘味剤、防腐剤、懸濁剤、分散剤、塗膜形成剤、コーティング、着香剤、印刷用インク、セルロース、糖、マンニトール、ラクトース、溶解増強剤及びクロスカルマロースからなる群から選択された希釈剤を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項260】
錠剤、ミニタブ、粉末、硬質ゼラチンカプセル又は軟質ゼラチンカプセルからなる群から選択された形状で調製される、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項261】
前記脂肪酸構成要素が、カプリン酸及び/又はラウリン酸及び/又はカプリン酸及び/又はラウリン酸の塩である、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項262】
リン酸緩衝液、リン酸ナトリウム、トリス緩衝液、クエン酸緩衝液、及びエタノールアミン緩衝液からなる群から選択された緩衝塩を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項263】
約4.8〜約9.5又は約5〜約8の局所的pHを維持するべく吸収部位において緩衝能力を達成するように選択された緩衝塩を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項264】
半固体充てん材を含むカプセルとして提供される、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項265】
修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項266】
【化40】
という式を有する修飾部分に対しカップリングされ、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、2つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
インスリン化合物を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項267】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素原子鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項268】
−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項269】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項268に記載の薬学組成物。
【請求項270】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項271】
前記炭素鎖部分が分岐していない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項272】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項273】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項274】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項275】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項276】
前記炭素原子及び非炭素重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で存在している、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項277】
各酸素原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項278】
前記O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、前記−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項279】
修飾部分が1つ以上のキャッピング基を含む、請求項265に記載の薬学組成物。
【請求項280】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項265に記載の薬学組成物。
【請求項281】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項282】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項283】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項284】
前記インスリン化合物複合体が、
【化41】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項285】
前記インスリン化合物複合体が、
【化42】
という構造をもつ修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項286】
前記インスリン化合物複合体が、
【化43】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項287】
前記修飾部分が、
【化44】
という式を有し、式中PAGがm個のサブユニットを有するPAG部分であり、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項288】
前記修飾部分が、
【化45】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項289】
前記修飾部分が、
【化46】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項290】
前記修飾部分が、
【化47】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項291】
前記修飾部分が、
【化48】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項292】
前記修飾部分が、
【化49】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項293】
前記修飾部分が、
【化50】
という構造を有する、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項294】
前記インスリン化合物複合体が、2〜15個のPEG又は2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項295】
薬学的に許容可能な純度レベルを有する、請求項243に記載の薬学組成物。
【請求項296】
摂取による経口投与のために処方された液体薬学組成物において、
(a) 約0.1〜約10%w/vの脂肪酸構成要素であって、前記脂肪酸構成要素が飽和又は不飽和C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11又はC12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む構成要素と、
(b) 治療薬と、
を含む液体薬学組成物。
【請求項297】
約0.25〜約6%w/vの脂肪酸構成要素又は約1.5〜約3.5%w/vの脂肪酸構成要素を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項298】
前記治療薬が、タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項299】
前記治療薬が、2〜200個のアミノ酸、10〜65個のアミノ酸又は25〜55個のアミノ酸を有するタンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項300】
前記治療薬が、インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体からなる群から選択されている、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項301】
前記治療薬が、複合タンパク質又はペプチド、アシル化タンパク質又はペプチド又はPEG化タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項302】
前記治療薬が、複合インスリン化合物、カルシトニン、インターフェロン、成長ホルモン、成長因子、GLP−1、PTH、ソマトスタチン、LCRF、ナトリウム利尿ペプチド、BNP、ANP、エキセナチド、200個未満のアミノ酸を有するエリスロポエチン、抗体フラグメント、ワクチン及び以上のもののいずれかの類似体である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項303】
前記治療薬が、インスリン化合物である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項304】
前記治療薬が、錯化タンパク質又はペプチド又は錯化複合タンパク質又はペプチドである、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項305】
前記治療薬が錯化インスリン化合物又は錯化複合インスリン化合物である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項306】
前記組成物の前記イオン化又は非イオン化脂肪酸含有量が、約90%w/w超、約95%w/w超又は約99%w/w超の単一脂肪酸である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項307】
半固体、懸濁液、マイクロエマルジョン及びエマルジョンからなる群から選択された形状で調製される、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項308】
前記脂肪酸構成要素が、カプリン酸及び/又はラウリン酸及び/又はカプリン酸及び/又はラウリン酸の塩である、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項309】
リン酸緩衝液、リン酸ナトリウム、トリス緩衝液、クエン酸緩衝液、エタノールアミン緩衝液及びトリエチルアミン緩衝液からなる群から選択された緩衝塩を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項310】
約4.8〜約9.5又は約5〜約8の局所的pHを維持するべく吸収部位において緩衝能力を達成するように計算された量で緩衝塩を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項311】
修飾部分に対しカップリングされたインスリン化合物を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項312】
前記修飾部分が、
【化51】
という式を有し、式中、
− X、Y、及びZが、独立して選択された連結基であり、各々が任意に存在し、Xが存在する場合それは共有結合によりインスリン化合物にカップリングされており、
− R1又はR2のいずれかが、任意には、カルボニル基を内含する低級アルキルであり、R1が低級アルキルである場合R2がキャッピング基であり、
− PAGが、1つ以上のアルカレングリコール部分を取込み、任意には−S−、−O−、−N−、及び−C(O)−からなる群から選択された1つ以上の付加的部分を取込む直鎖又は分枝炭素鎖であり、
− 前記修飾部分が、最大3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25個の重原子を有する、
請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項313】
前記治療薬が、−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素原子鎖部分にカップリングされたポリペプチド化合物を含むポリペプチド複合体を含む、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項314】
前記治療薬が、−C、−C−、−O−、=O、−S−、−N−、−Si−からなる群から選択された3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、19、20、21、22、23、24又は25個の原子の主鎖を有する直鎖又は分枝の置換炭素鎖部分にカップリングされたインスリン化合物を含むインスリン化合物複合体を含む請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項315】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び、−O−、−S−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項314に記載の薬学組成物。
【請求項316】
前記炭素鎖部分がいかなる環構造も含んでいない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項317】
前記炭素鎖部分が分岐していない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項318】
前記炭素鎖部分がアルキルでない、請求項296に記載の薬学組成物。
【請求項319】
前記主鎖が1つ以上の炭素原子及び−O−、−N−、及び=Oからなる群から選択された1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項320】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と炭素原子間にカップリングされた2、3、4又は5個の−O−部分を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項321】
前記主鎖が3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子と−O−及び=Oからなる群から選択される1つ以上の非炭素重原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項322】
前記炭素原子及び非炭素原子重原子が、各非炭素重原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で存在している、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項323】
各酸素原子あたり少なくとも1、2、3又は4個の炭素原子の比率で炭素原子と酸素原子を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項324】
前記O−が前記インスリン化合物にカップリングされ、前記−Cが、3、4、5、6、7、8又は9個の炭素原子及びオキシ基の形をした2、3又は4個の酸素原子を有する直鎖炭素鎖にカップリングされている、−C(O)O−基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項325】
修飾部分が2つ以上のキャッピング基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項326】
修飾部分が、分枝又は直鎖C1−6及びカルボニルからなる群から選択される1つ以上のキャッピング基を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項327】
前記修飾部分が1、2又は3個のポリエチレングリコール単位及び1、2又は3個のポリプロピレン単位を含む、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項328】
前記修飾部分が、前記インスリン化合物複合体を対応する未複合インスリン化合物以上に可溶性あるものにするように選択されている、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項329】
前記インスリン化合物複合体の前記水溶性が亜鉛添加により低減される、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項330】
前記インスリン化合物複合体が、
【化52】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項331】
前記インスリン化合物複合体が、
【化53】
という構造をもつ修飾部分に対しB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項332】
前記インスリン化合物複合体が、
【化54】
という構造をもつ修飾部分に対しA1、B1及び/又はB29においてカップリングされたヒトインスリンからなる、請求項234に記載の薬学組成物。
【請求項333】
前記インスリン化合物複合体が、
【化55】
という式を有し、式中、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項334】
前記インスリン化合物複合体が、
【化56】
という式を有し、式中PAGがm個のサブユニットを有するPAG部分であり、mが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20であり、nが1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20である、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項335】
前記修飾部分が、
【化57】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項336】
前記修飾部分が、
【化58】
という構造を有する、請求項311に記載の複合体。
【請求項337】
前記修飾部分が、
【化59】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項338】
前記修飾部分が、
【化60】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項339】
前記修飾部分が、
【化61】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項340】
前記修飾部分が、
【化62】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項341】
前記修飾部分が、
【化63】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項342】
前記修飾部分が、
【化64】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項343】
前記修飾部分が、
【化65】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項344】
前記修飾部分が、
【化66】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項345】
前記修飾部分が、
【化67】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項346】
前記修飾部分が、
【化68】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項347】
前記修飾部分が、
【化69】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項348】
前記修飾部分が、
【化70】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項349】
前記修飾部分が、
【化71】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項350】
前記修飾部分が、
【化72】
という構造を有する、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項351】
前記インスリン化合物複合体が、2〜20個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項352】
前記インスリン化合物複合体が、2〜15個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【請求項353】
前記インスリン化合物複合体が、2〜10個のPEGサブユニットを有する直鎖又は分枝PEG部分に対してA1、B1及び/又はB29でカップリングされている、請求項311に記載の薬学組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【公開番号】特開2011−236233(P2011−236233A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−151149(P2011−151149)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【分割の表示】特願2007−522670(P2007−522670)の分割
【原出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(506292941)バイオコン・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151149(P2011−151149)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【分割の表示】特願2007−522670(P2007−522670)の分割
【原出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(506292941)バイオコン・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】
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