説明

インターネット端末

【課題】利用者および設置者双方の利便性が向上されてなるインターネット端末を提供する。
【解決手段】有料によりインターネットを利用させるインターネット端末4であって、カード読取装置60を備え、該カード読取装置60によりカードの度数がカウントダウンされている間、有料動作実行部51によりインターネットが可能とされてなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネット端末に関する。さらに詳しくは、プリペイドカードによる利用が可能とされたインターネット端末に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及にともないインターネットの利用者が増加してきていることにより、コイン計数機を備えたインターネット端末が、駅、空港、ホテルや病院などに設置されるようになってきているとともに、その設置台数も増加してきている。
【0003】
かかるインターネット端末においては、コイン計数機に投入された100円硬貨の枚数、つまり金額に応じた時間だけインターネットが利用できるようにされている。そのため、長時間インターネットを利用するためには、100円硬貨を多く準備する必要がある。
【0004】
しかしながら、100円硬貨は比較的重く、多数枚を準備するとなると、かさばるばかりでなく相当重くなるのでその持ち運びが煩雑となる。
【0005】
一方、設置者は、定期的にコイン計数機から100円硬貨の回収を行っているが、設置台数の増加に伴って、その回収作業が煩雑になるとともに、多数の100円硬貨を回収するとその重量が相当なものとなり、その結果回収作業が重労働になってきている。
【0006】
また、病院においては、入院患者が硬貨を所持していない場合も多いため、硬貨を所持することなく利用できるインターネット端末の出現が望まれている。
【特許文献1】特開2004−258829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、利用者および設置者双方の利便性が向上されてなるインターネット端末を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のインターネット端末は、有料によりインターネットを利用させるインターネット端末であって、カード読取装置を備え、該カード読取装置によりカードの度数がカウントダウンされている間、インターネットが可能とされてなることを特徴とする。
【0009】
本発明のインターネット端末は、具体的には、有料動作実行部を備え、カード読取装置によりカードの度数がカウントダウンされている間、有料動作が可能とされてなることを特徴とする。
【0010】
本発明のインターネット端末においては、カード読取装置のオン・オフを検知するカード読取装置オン・オフ検知器を備え、該カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオンが検知されると、有料動作実行部が有料動作を可能とするようされてなるのが好ましい。
【0011】
また、本発明のインターネット端末においては、カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオフが検知されてから一定時間後に有料動作実行部による有料動作が終了するようにされてなるのが好ましい。
【0012】
さらに、本発明のインターネット端末においては、カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオフが検知されると、警告が画面に表示されるようにされてなるのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、硬貨やコインを利用することなく、プリペイドカードなどによりインターネットが利用できるので、その利便性が向上するとともに、料金回収の煩雑さが解消されるという優れた効果が得られる。
【0014】
また、本発明の好ましい形態によれば、各種カード読取装置を適用できるので、機器構成の自由度が増大するという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0016】
実施形態1
図1に本発明の実施形態1に係るインターネット端末を利用したインターネット端末利用システムの概略構成を示し、図2にインターネット端末利用システムの運営者側管理装置の概略構成を示し、図3にインターネット端末の概略構成を示し、図4にカード読取装置の概略構成を示し、図5にインターネット端末の設置態様の一例を斜視図で示し、図6にインターネット端末利用システムの設置者側管理装置の概略構成を示す。
【0017】
図1に示すように、インターネット端末利用システム(以下、単にシステムという)Kは、運営者側管理装置1と、運営者側管理装置1にインターネットLおよび電気通信回線Mを介して接続されるインターネット端末(以下、端末という)2,2,・・・と、運営者側管理装置1に電気通信回線Mを介して接続される設置者側管理装置3とから構成され、運営者側管理装置1により端末2の売上げや稼働状況が取得されてその売上げや稼働状況が設置者側管理装置3に報告される。なお、各端末2には、運営者側管理装置1および設置者側管理装置3における管理の便宜のため、識別番号が付与されている。例えば、図示例では、端末2A1、2A2,2A3に識別番号ID11,ID12,ID13がそれぞれ付与されている。
【0018】
図2に示すように、運営者側管理装置1は、インターネットLを介して端末2から要求される情報を端末2に送信するウェブサーバ部11と、ウェブメール管理部12と、端末2の状態を監視する状態監視部13と、端末2の利用料金(売上げ)を設置者C毎に集計する料金集計部14と、端末2の稼働状況を設置者C毎に管理する稼働状況管理部15とを備えてなるものとされる。
【0019】
ウェブサーバ部11は、インターネットLに接続されている全てのサーバ、端末2からアクセス可能ないわゆるウェブサイトとして機能するように、ニュース、画像、映像、音楽などの各種コンテンツを格納し、端末2等からの要求に応じて所望のコンテンツを送信する。
【0020】
また、ウェブサーバ部11は、システムKを構成する端末2,2,・・・(以下、各端末を代表して端末2と記す)から要求された場合にのみ送信する特別のコンテンツを格納する。このような特別のコンテンツは、配信権を得た楽曲、映像などとされる。
【0021】
ウェブメール管理部12は、端末2の利用者の要求に応じて設定したアカウントについて、当該利用者がシステムKの端末2または他のサーバ、端末によりウェブメール管理部12にアクセスし、当該アカウントにより送信した電子メール(以下、送信メールという)を保存するとともに、当該アカウント宛の電子メール(受信メール)を受信し保存するものとされる。
【0022】
状態監視部13は、電話回線などの電気通信回線Mを介して端末2の状態を監視し、端末2の異常を検知するとその異常を回復するための適宜処置を実施する。例えば、状態監視部13が端末2のシステムのフリーズを検知すると、後掲する端末2の遠隔操作媒介部23にシステムをリセットするよう電気通信回線Mを介して指令を発し、端末2を再起動させる。
【0023】
料金集計部14は、端末2に設けられた後掲する利用度数集計部32からのデータに基づいて、端末2毎の利用料金(売上げ)を設置者C毎に集計する。例えば、料金集計部14は、設置者C1に設置されている端末2A1,2A2,2A3の利用度数を集計して設置者C1の仕様および書式にマッチさせた料金集計表を作成する。
【0024】
稼働状況管理部15は、端末2に設けられた後掲する利用時間集計部33および状態管理部34からのデータに基づいて、端末2毎の利用時間、故障や不具合個所、故障や不具合発生件数などを設置者C毎に集計する。
【0025】
例えば、稼働状況管理部15は、設置者C1に設置されている端末2A1,2A2,2A3の利用時間をその時間帯ごとに集計してそのグラフを作成したり、故障や不具合の種類を分類したり、故障や不具合をそれが発生した累積稼働時間とともに記録したりする。
【0026】
運営者側管理装置1は、料金集計部14が設置者C毎に作成した料金集計表を設置者側管理装置3毎に定期的に送信する。例えば、運営者側管理装置1は、設置者C1の月例経営報告に間に合うように、設置者C1の仕様および書式にマッチさせて作成した端末2A1,2A2,2A3の料金集計表を設置者C1に設けられた設置者側管理装置3Aに送信する。
【0027】
また、運営者側管理装置1は、稼働状況管理部15が設置者C毎に管理している端末2の利用時間、不具合発生状況などの管理データを設置者側管理装置3毎に定期的にあるいは必要に応じて送信する。例えば、運営者側管理装置1は、端末2A1,2A2,2A3の利用時間、故障の種類、当該故障が発生するまでの累積稼働時間数を設置者側管理装置3Aに定期的にあるいは必要に応じて送信する。
【0028】
次に、図3〜図5を参照して端末2を説明する。
【0029】
端末2は設置場所における管理者(現場管理者)が不要な無人機械として構成されてなるものであって、風雨の浸入が遮断されかつ好ましくはある程度以上人が集る場所に設置され、利用者がカード読取装置に所定のプリペイドカードを挿入することによって手軽にインターネットを介して情報を閲覧し、取得し、発信することができるようにされるとともに、その利用度数の集計や稼働状況を自動的にあるいは運営者側管理装置1の要求に応じて運営者側管理装置1に送信するものとされる。
【0030】
端末2は、図3に示すように、本体21と、作動制御部22と、遠隔操作媒介部23と、カード読取装置24と、マウス、キーボードなどの操作入力機器からなる操作部25と、ディスプレイ装置、プリンタ、フロッピディスクドライブなどの情報出力機器からなる出力部26と、送信部27とから構成され、有料の利用時間に応じてプリペイドカードが保有している度数がカウントダウンされながら、利用者にインターネットなどをさせるものとされる。
【0031】
本体21は、有料動作実行部31と、利用度数集計部32と、利用時間集計部33と、状態管理部34とを含むものとされる。
【0032】
有料動作実行部31は、カード読取装置24により当該プリペイドカードの残存度数が読み取られた後、利用者が端末2によりインターネットを開始すると同時に、カード読取装置24、より具体的には、カード読取部24b(図4参照)によりプリペイドカードの度数のカウントダウンを開始させ、そのカウントダウンがなされている間、利用者が端末2によりインターネットを利用することができるよう端末2を有料動作させる。したがって、有料動作実行部31は、カード読取装置24からプリペイドカードが引き抜かれたり、プリペイドカードの残存度数がゼロとなったりして、カード読取装置24によりプリペイドカードの度数がカウントダウンされなくなった場合、所定の警告を画面に表示してから一定時間経過後に、利用者によるインターネットの利用を停止して端末2の画面を待受け画面に戻して端末2を待受動作させる。ここで、所定の警告には、例えば「あと30秒でインターネットが終了します。」というメッセージがあげられる。
【0033】
なお、かかる機能は、プログラムにかかるメッセージを表示させるステップ等を追加することにより容易に実現される。
【0034】
利用度数集計部32は、カード読取装置24によりカウントされた度数の合計を営業時間終了後に集計する利用度数集計処理を実施する。端末2が24時間利用可能とされている場合には、この利用度数集計処理は翌日の所定時間に実施される。
【0035】
利用時間集計部33は、利用者により端末2が有料動作されている時間をその利用時間帯毎に集計する利用時間集計処理を実施する。
【0036】
状態管理部34は、端末2に発生した不具合を予め設定されている分類に従って記録する状態管理を実施する。この場合、不具合が発生した時点の端末2の累積稼働時間も併せて記録されるのが好ましい。また、この状態管理部34は、利用者がアクセスしたホームページアドレスも記録するようにしてもよい。
【0037】
作動制御部22はタイマ手段を有し、設定時刻(例えば、朝夕の所定時刻)に端末2およびカード読取装置24の起動および停止を行うように、端末2の利用状況を監視しつつ端末2およびカード読取装置24の電源スイッチを操作する。
【0038】
遠隔操作媒介部23は、電気通信回線Mを介して運営者側管理装置1の状態監視部13と接続され、端末2に異常が生じた場合に運営者管理装置1に異常の内容を通知する信号(以下、異常通知信号という)を送信するとともに、状態監視部13からの指令にしたがって端末2をリセットするなどの処置を実施する。
【0039】
カード読取装置24は、図4に示すように、本体24aと、カード読取部24bと、通信部24cと、制御部24dとを備え、例えばRS−232C(シリアルインタフェース規格)による接続線を介して本体21と接続され、作動制御部23により起動されてから停止されるまでの間、端末2の有料動作の利用時間に応じてプリペイドカードの度数をカウントダウンし、そのカウントダウンした度数の合計を有料動作の終了時に利用度数集計部32に送信するとともに、残存度数をプリペイドカード裏面に印字するものとされる。
【0040】
本体24aはプリペイドカード挿入口、および有料動作終了後の残存度数を印字する機能を有するものとされる。カード読取部24bは、有料動作実行部31からの指令によりプリペイドカードの度数のカウントダウンを開始し、かつ有料動作がされている間カウントダウンを継続する。かかる構成および機能を有する本体24aおよびカード読取部24bは、公知のカードリーダを好適に用いることができる。
【0041】
通信部24cは、制御部24dの制御の下にカード読取装置24と端末2との間の通信をなすものとされる。例えば、有料動作実行部31からのカウントダウンの開始指令を受信する一方、カード読取装置24によりカウントダウンされた値を有料動作実行部31に送信する。
【0042】
制御部24dは、本体24a、カード読取部24bおよび通信部24cの制御をなすものとされる。例えば、本体24aによるプリペイドカード裏面への残存度数の印字を制御したり、有料動作実行部31からの指令に応答してカード読取部24bによるプリペイドカードの度数のカウントダウンを制御したり、通信部24cの制御をしたりするものとされる。
【0043】
かかる機能を有する通信部24cおよび制御部24dは、通信機能を備えたコンピュータに各機能に対応したプログラムを格納することにより実現される。
【0044】
送信部27は、利用度数集計部32、利用時間集計部33および状態管理部34の各処理により得られたデータ、つまり集計金額などを電気通信回線Mを介して運営者側管理装置1に送信するデータ送信処理を実施する。
【0045】
しかして、端末2は、例えば図5に示すように、椅子2aが付設されるとともに、配線、コネクタなどを隠し、かつモニタ画面26aやキーボードおよびカードスロット26bなどのマンマシンインターフェースのみを露出させるようコンパクトにボックスに収納された状態で設置される。
【0046】
また、広告等を表示させる副画面26cをモニタ画面26aとタンデムに配設し、スペースの有効利用を図るようにしても良い。
【0047】
図6に示すように、設置者側管理装置3は、料金管理部3aと、稼働状況管理部3bと、出力部3cとを含むものとされる。
【0048】
料金管理部3aは、運営者側管理装置1から電気通信回線Mを介して送信されてくる利用料金集計データを所定配列にて記録する料金集計管理、つまり売上管理を実施する。
【0049】
稼働状況管理部3bは、運営者側管理装置1から電気通信回線Mを介して送信されてくる各端末2の利用時間などを記録する端末管理を実施する。
【0050】
出力部3cは、例えばプリンタとディスプレイ装置とを備えてなるものとされ、料金管理部3aおよび稼働状況管理部3b管理されているデータを必要に応じて出力する。
【0051】
このように、実施形態1においては、各端末2の利用料金、つまり各端末2の売上げが自動的に運営者側管理装置1において、各設置者の仕様および書式により集計されたり、各端末2の稼働状況などが管理されたりするので、設置者側における端末2を設置したことによる管理負担が著しく低減される。また、売上げや稼働状況が定期的あるいは必要に応じて設置者側管理装置3にデータとして送信されるので、設置者における経営の効率化が図られる。例えば、端末2の設置台数の増減の判断が容易になし得るようになり、また端末2の稼働させる時間、つまり営業時間の見直しも容易になし得るようになる。
【0052】
実施形態2
本発明の実施形態2に係る端末を図7にブロック図で示す。
【0053】
端末4は、図7に示すように、本体41と、作動制御部42と、遠隔操作媒介部43と、カード読取装置オン・オフ検知器44と、マウス、キーボードなどの操作入力機器からなる操作部45と、ディスプレイ装置、プリンタ、フロッピディスクドライブなどの情報出力機器からなる出力部46と、送信部47とから構成され、有料の利用時間に応じてプリペイドカードが保有している度数がカウントダウンされながら、利用者にインターネットなどをさせるのとされる。
【0054】
本体41は、有料動作実行部51と、利用時間集計部52と、状態管理部53とを含むものとされる。
【0055】
作動制御部42、遠隔操作媒介部43マウス、キーボードなどの操作入力機器からなる操作部45、ディスプレイ装置、プリンタ、フロッピディスクドライブなどの情報出力機器からなる出力部46、および送信部47は、実施形態1の作動制御部22、遠隔操作媒介部23、マウス、キーボードなどの操作入力機器からなる操作部25、ディスプレイ装置、プリンタ、フロッピディスクドライブなどの情報出力機器からなる出力部26、および送信部27と同様とされているので、その構成の詳細な説明は省略する。
【0056】
また、有料動作実行部51、利用時間集計部52、および状態管理部53は、有料動作実行部31、利用時間集計部33、および状態管理部34と同様とされているので、その構成の詳細な説明も省略する。
【0057】
以下、実施形態2を実施形態1と異なる点を中心に説明する。
【0058】
カード読取装置検知器44は、図8に示すように、検知部44aと、出力部44bとを備え、カード読取装置60のオン・オフ信号を検知してその検知信号を本体41に出力するものとされる。
【0059】
そして、有料動作実行部51は、カード読取装置オン・オフ検知器44からのオン・オフ信号に基づいて、有料動作の実行・不実行をなす。つまり、カード読取装置オン・オフ検知器44によりカード読取装置60のオンが検知されると、有料動作実行部51は利用者にインターネットを開始させる一方、カード読取装置オン・オフ検知器44によりカード読取装置60のオフが検知されると、所定の警告を表示してから一定時間経過後にインターネットを終了して端末4の画面を待受け画面に戻して端末4を待受動作させる。
【0060】
カード読取装置60は、図8に示すように、残存度数表示部61と、残存度数印字部62と、オン・オフスイッチ63とを備えてなるものとされる。
【0061】
残存度数表示部61は、例えば、カード読取装置60の正面にデジタル表示部を設けてなるものとされる。
【0062】
残存度数印字部62は、例えば、熱転写により残存度数を日付とともに印字するものとされる。
【0063】
オン・オフスイッチ63は、プリペイドカードの挿入によりカード読取装置60の電源をオンする一方、プリペイドカードの抜取および残存度数のゼロによりカード読取装置60の電源をオフするものとされ、このオン・オフスイッチ63からのオン・オフ信号がカード読取装置オン・オフ検知器44に送信される。なお、オン・オフスイッチ63からのオン・オフ信号の検知に代えて、電源電圧を検知するようにしてもよい。
【0064】
このように、実施形態2においては、カード読取部を、カード読取装置60とそのオン・オフを検知するカード読取装置オン・オフ検知器44とにより構成したので、カード読取装置60に各種カード読取装置を適用することが可能となり、端末4の機器構成の自由度が増大する。
【0065】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態では運営者側管理装置1と設置者側管理装置3との通信は、電気通信回線Mを介してなされるようにされているが、運営者側管理装置1と設置者側管理装置3との通信は、インターネットLを介してなされるようにされてもよく、あるいは無線通信によってなされてもよい。
【0066】
以上詳述したように、本発明のインターネット端末によれば、空港、ホテル、駅や病院などでプリペイドカードによりインターネットを利用することができるので、利用者は以前のように多数の100円硬貨を用意する必要がなくなり、気軽にインターネットを利用することができる。
【0067】
また、設置者は、料金回収がプリペイドカードの販売機からなし得、個々の端末から回収する必要がなくなり、料金回収が効率よく、しかも軽労働によりなし得る。
【0068】
さらに、本発明のインターネット端末利用システムによれば、端末の売上げや稼働状況が運営者側管理装置1から設置者側管理装置3に報告されるので、端末設置者における端末管理の負担が著しく低減される。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は有料によりインターネットを利用させるインターネット端末に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明のインターネット端末を利用したインターネット端末利用システムの概略図である。
【図2】運営者側管理装置の概略図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るインターネット端末の概略図である。
【図4】同実施形態のカード読取装置の概略図である。
【図5】同インターネット端末の設置態様の一例の斜視図である。
【図6】設置者側管理装置の概略図である。
【図7】本発明の実施形態2に係るインターネット端末の概略図である。
【図8】同実施形態のカード読取部の概略図である。
【符号の説明】
【0071】
1 運営者側管理装置
2,4 インターネット端末
3 設置者側管理装置
3a 料金管理部
3b 稼働状況管理部
3c 出力部
14 料金集計部
15 稼働状況管理部
21,41 本体
24 カード読取装置
25,45 操作部
27,47 送信部
31,51 有料動作実行部
32 利用度数集計部
33,52 利用時間集計部
34,53 状態管理部
44 カード読取装置オン・オフ検知器
60 カード読取装置
C 設置者
K インターネット端末利用システム
L インターネット
M 電気通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料によりインターネットを利用させるインターネット端末であって、
カード読取装置を備え、該カード読取装置によりカードの度数がカウントダウンされている間、インターネットが可能とされてなることを特徴とするインターネット端末。
【請求項2】
有料動作実行部を備え、カード読取装置によりカードの度数がカウントダウンされている間、有料動作が可能とされてなることを特徴とする請求項1記載のインターネット端末。
【請求項3】
カード読取装置のオン・オフを検知するカード読取装置オン・オフ検知器を備え、該カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオンが検知されると、有料動作実行部が有料動作を可能とするようされてなることを特徴とする請求項2記載のインターネット端末。
【請求項4】
カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオフが検知されてから一定時間後に有料動作実行部による有料動作が終了するようにされてなることを特徴とする請求項3記載のインターネット端末。
【請求項5】
カード読取装置オン・オフ検知器によりカード読取装置のオフが検知されると、警告が画面に表示されるようにされてなることを特徴とする請求項4記載のインターネット端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−219839(P2007−219839A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39725(P2006−39725)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(301002417)東洋電子工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】