説明

インターポーザー基板に接続するための中間コンタクトを有するマイクロ電子デバイスおよびそれに関連する中間コンタクトを備えたマイクロ電子デバイスをパッケージする方法

中間コンタクトを有するマイクロ電子デバイス、および、中間コンタクトを備えたマイクロ電子デバイスをパッケージするための関連する方法が、ここで開示される。本発明の一実施形態に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイスは、相互接続基板(420)に取り付けられたマイクロ電子ダイ(310)を含む。マイクロ電子ダイは、複数の端子に電気的に結合された集積回路を含む。端子のそれぞれは、個々のワイヤボンド(314)によって、ダイ上の対応する第1のコンタクトに電気的に結合される。ダイ上の第1のコンタクトのそれぞれは、はんだボール(580)のような導電性カップラーによって、相互接続基板上の対応する第2のコンタクト(422)に電気的に結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の開示は、一般的には、マイクロ電子デバイスをパッケージすることに関し、より詳細には、マイクロ電子ダイをインターポーザー基板に電気的に結合するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なダイレベルのパッケージドマイクロ電子デバイスは、典型的には、マイクロ電子ダイと、インターポーザー基板またはダイに取り付けられたリードフレームと、ダイを取り囲む成形ケーシングとを含む。ダイは、一般的には、複数のボンドパッドに結合された集積回路を含む。ボンドパッドは、典型的には、インターポーザー基板またはリードフレーム上のコンタクトに結合され、電気的外部コンタクトの役割をなし、その電気的コンタクトを介して、電源電圧、信号、などが、集積回路へ送信され、かつ、集積回路から送信される。コンタクトに加えて、インターポーザー基板は、誘電体材料内に支持された導電性トレースを介してコンタクトに結合されたボールパッドを含んでもよい。“ボールグリッドアレイ”を画定するために、はんだボールが、一対一の対応でボールパッドに取り付けられてもよい。一般的には、ボールグリッドアレイを備えたパッケージドマイクロ電子デバイスは、リードフレームを使用する一般的なパッケージよりも小さいプロファイルおよびより多いピン数を有するより高級なパッケージである。
【0003】
ボールグリッドアレイを備えたパッケージドマイクロ電子デバイスを製造する1つのプロセスは、(a)複数のダイを半導体ウェーハ上に形成すること、(b)ウェーハを切断してダイを分離または単体化すること、(c)個々のダイをインターポーザー基板に取り付けること、(d)ダイ上のボンドパッドをインターポーザー基板上のコンタクトにワイヤボンディングすること、(e)適切な成形材料によってダイを封止することを含む。上述したようにして製造されたパッケージドマイクロ電子デバイスは、しばしば、携帯電話、ページャー、携帯情報端末、コンピュータ、および、その他の電子製品において使用される。これらの製品に対する需要が大きくなるにつれて、パッケージドマイクロ電子デバイスの性能を向上させ、それと同時に、プリント回路基板上におけるそのようなデバイスの高さおよび表面積または“フットプリント”を減少させようとする努力が、継続的になされている。しかしながら、マイクロ電子デバイスのサイズを減少させることは、性能が向上するにつれて、より難しいものになりつつある。なぜなら、より高い性能は、典型的には、より多くの集積回路およびボンドパッドを必要とするからである。
【0004】
図1は、従来技術に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイス100の部分切取等角図である。パッケージドマイクロ電子デバイス100は、一般的なボードオンチップ(BOC)構成によって相互接続基板120に取り付けられたマイクロ電子ダイ110を含む。マイクロ電子ダイ110は、複数の端子(例えば、ボンドパッド)112に電気的に結合された集積回路116を含む。端子112のそれぞれは、個々のワイヤボンド114によって、相互接続基板120上に存在する対応するボンドフィンガーまたはコンタクト122に電気的に結合される。そして、コンタクト122のそれぞれは、基板120の表面上に形成された導電性ラインまたはトレース124によって、対応するボールパッド126に電気的に接続される。電気的な接続がなされた後、マイクロ電子ダイ110は、保護のための適切な成形材料140によって封止されてもよい。パッケージドマイクロ電子デバイス100を、プリント回路基板(PCB)、プリント配線組立品(PWA)、および/または、その他の電子的接合点(図示しない)に取り付けるためのボールグ
リッドアレイを形成するために、はんだボール(図示しない)が、一対一の対応でボールパッド126に取り付けられてもよい。
【0005】
マイクロ電子ダイ110の性能が向上するにつれて、端子112の数も増加する。このことを、ダイ110をより小さいものにしようとする傾向と組み合わせると、ダイ110上に存在する端子112は、きわめて微細なピッチのアレイとなる。端子112を収容するのに十分なコンタクト122およびトレース124を提供することによって、相互接続基板112の表面は、ダイ110の近傍においてきわめて密集したものとなる。場所によっては、基板120の表面は、さらなるコンタクトまたはトレースをもはや追加できないほどに密集したものとなる。この制約は、とりわけ、ダイ110の性能が向上すれば、マイクロ電子デバイス100を縮小する能力をさらに制限する。
【0006】
図2は、従来技術に基づいて構成された別のパッケージドマイクロ電子デバイス200の部分切取等角図である。パッケージドマイクロ電子デバイス200は、一般的なチップオンボード(COB)構成によって相互接続基板220にボンディングされたマイクロ電子ダイ210を含む。マイクロ電子ダイ210は、複数の第1の端子212aおよび複数の第2の端子212bに電気的に結合された集積回路216を含む。図示されるように、第1の端子212aは、ダイ210の一方の側に沿って配置され、第2の端子212bは、ダイ210の他方の側に配置される。端子212のそれぞれは、個々のワイヤボンド214によって、相互接続基板220上に存在する対応するコンタクト222に電気的に接続される。そして、コンタクト222のそれぞれは、導電性ライン224によって、対応するボールパッド226に電気的に結合される。図2に示される一般的なCOB構成においては、ボールパッド226は、相互接続基板220の裏面に配置され、それぞれの導電性ライン224の一部分は、基板220を貫通して延び、対応するボールパッド226に到達する。すべての電気的な接続がなされた後、マイクロ電子ダイ210は、適切な成形材料240内に封入される。
【0007】
図1を参照して上述した密集問題の多くは、図2に示されるパッケージドマイクロ電子デバイス200についても当てはまる。例えば、マイクロ電子ダイ210の性能が向上するにつれて、端子212およびその他のダイコンポーネントの数もまた増加する。その結果として、パッケージドデバイス200の全体的なサイズを減少させる一般的な方法は、相互接続基板220のサイズを減少させることである。しかしながら、相互接続基板220がより小さくなるにつれて、コンタクト222は、より小さくかつより凝縮されたものでなければならない。なぜなら、それらのコンタクト222を収容する面積は、減少するからである。このことは、ワイヤボンド214をコンタクト222に取り付けるのを益々困難にし、そして、そのことは、パッケージ全体を縮小する能力をさらに制限しようとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
A.概論
以下の開示は、中間コンタクトを有するマイクロ電子デバイスおよび/または相互接続基板のいくつかの実施形態を説明する。また、以下の開示は、中間コンタクトを有するマイクロ電子デバイスをパッケージするための方法のいくつかの実施形態を説明する。本発明の一態様は、第1の面、その第1の面の反対側に配置された第2の面、および、第1の面と第2の面との間に少なくとも部分的に配置された集積回路を有するマイクロ電子デバイスに関するものである。マイクロ電子デバイスは、さらに、複数の端子、複数の第1のコンタクト、および、複数の第2のコンタクトを含む。端子は、マイクロ電子デバイスの第1の面上に配置され、かつ、集積回路に電気的に結合される。第1のコンタクトは、第1の面上において端子の一方の側に配置され、第2のコンタクトは、第1の面上において端子の他方の側に配置される。端子のそれぞれは、例えば、対応するワイヤボンドによっ
て、対応するコンタクトに電気的に結合される。一実施形態においては、マイクロ電子デバイスは、第1の面に取り付けられかつ第1および第2のコンタクトを担持する絶縁層をさらに含んでもよい。
【0009】
本発明の他の態様は、マイクロ電子ダイによって支持された複数の第1のコンタクトと、相互接続基板によって支持された複数の第2のコンタクトとを含むパッケージドマイクロ電子デバイスに関する。マイクロ電子ダイは、集積回路に電気的に結合された複数の端子を含む。複数のワイヤボンドが、端子のそれぞれをダイ上の第1のコンタクトの中の対応する1つに個々に結合する。一実施形態においては、ダイ上の第1のコンタクトのそれぞれは、相互接続基板上の対応する第2のコンタクトと向かい合う。この実施形態においては、ダイを相互接続基板に電気的に結合するために、導電性カップラーが、それぞれの対をなす隣接するコンタクト間に延びてもよい。
【0010】
本発明のさらなる態様は、パッケージドマイクロ電子デバイスを製造する方法に関する。この方法は、集積回路に電気的に結合された複数の端子を有するマイクロ電子ダイを提供するステップを含む。この方法は、さらに、複数の第1のコンタクトを端子の近傍に形成するステップと、第1のコンタクトのそれぞれを端子の中の対応する1つに電気的に結合するステップとを含む。一実施形態においては、複数の第1のコンタクトを端子の近傍に形成するステップは、ダイに積層された絶縁層上に第1のコンタクトを形成することを含んでもよい。さらなる実施形態においては、第1のコンタクトのそれぞれを端子の中の1つに電気的に結合するステップは、第1のコンタクトのそれぞれから端子の中の対応する1つにまでワイヤボンドを取り付けることを含んでもよい。この方法は、さらに、複数の第2のコンタクトを相互接続基板上に形成するステップと、基板上の第2のコンタクトがマイクロ電子ダイ上の第1のコンタクトと向かい合うように相互接続基板を配置するステップとを含む。そして、この方法は、ダイ上の第1のコンタクトのそれぞれを相互接続基板上の第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合するステップを含む。一実施形態においては、第1のコンタクトを第2のコンタクトに電気的に結合するステップは、向かい合ったコンタクト間にはんだボールまたははんだバンプを形成することを含んでもよい。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態の具体的な細部が、そのような実施形態をより良く理解するために提供された図3〜図8を参照して、以下で説明される。しかしながら、マイクロ電子デバイスおよび相互接続基板にしばしば関連するよく知られている構造を表現するその他の細部は、様々な実施形態の説明を不必要にわかりにくいものにするのを避けるために、以下の記述においては説明されない。当業者は、本発明が以下で説明される実施形態に加えてその他の実施形態を有してもよいことを理解できるはずである。これらの実施形態の中のいくつかは、図示されあるいは図3〜図8を参照して以下で説明される1つかまたはそれ以上の構成要素またはフィーチャを欠いてもよい。その代わりに、これらの実施形態と異なる別の実施形態は、図示されないあるいは以下で説明されないさらなる構成要素またはフィーチャを含んでもよい。
【0012】
“マイクロフィーチャ加工部品(microfeature workpiece)”という用語は、その基板の上および/または中に、マイクロ電子デバイス、マイクロ機械デバイス、データ記憶エレメント、光学素子、および、その他のフィーチャが加工されてもよい基板を含めるために、本明細書の全体を通して使用される。例えば、マイクロフィーチャ加工部品は、半導体ウェーハ、ガラス基板、誘電体基板、多くのその他の種類の基板であってもよい。そのようなマイクロフィーチャ加工部品上の多くのフィーチャは、1μmよりも小さいかまたは1μmに等しい限界寸法(critical dimension)を有し、多くの用途においては、より小さいフィーチャの限界寸法は、0.25μm以下であり、それどころか、0.1μm以下の場合もある。
【0013】
文脈において可能であれば、単数名詞または複数名詞は、同様に、複数名詞または単数名詞をそれぞれ含んでもよい。さらに、“または(あるいは)”という言葉は、少なくとも2つの項目の中のその他の項目を除いてただ1つの項目しか意味しないことが明確に指示されない限り、そのようないくつかの項目における“または(あるいは)”の使用は、(a)それらの項目の中のいずれか1つ、(b)それらの項目のすべて、または、(c)それらの項目の何らかの組み合わせを含むと解釈されるべきである。さらに、“備える(comprising)”という用語は、説明されたフィーチャ(1つかまたは複数)を少なくとも含むことを意味するために、本明細書全体を通して使用され、したがって、いくつかのより大きな数の同一のフィーチャおよび/またはさらなる種類のフィーチャが、除外されることはない。
【0014】
B.中央に配置された端子を備えたマイクロ電子デバイスのための中間コンタクトの実施形態
図3は、本発明の実施形態に基づいて構成された複数の中間コンタクト313a〜313lを有するマイクロ電子デバイス302の等角図である。この実施形態において、マイクロ電子デバイス302は、集積回路316に電気的に結合された中央に配置された複数の端子(例えば、ボンドパッド)312a〜312lを有するマイクロ電子ダイ310を含む。マイクロ電子ダイ310は、メモリーデバイス、処理デバイス、ルーティングデバイス、イメージャー、または、この分野において知られているその他の種類のマイクロ電子デバイスであってもよい。中間コンタクト313は、端子312の一方の側に配置された複数の第1のコンタクト313a〜313fと、端子312の他方の側に配置された複数の第2のコンタクト313g〜313lとに分割される。コンタクト313のそれぞれは、個々のワイヤボンド314によって、対応する端子312に電気的に結合される。
【0015】
図示された実施形態においては、第1のコンタクト313a〜313fは、端子312の一方の側においてダイ310上に積層された第1の絶縁層部分352a上に担持され、第2のコンタクト313g〜313lは、端子312の他方の側においてダイ310上に積層された第2の絶縁層部分352b上に担持される。この実施形態においては、絶縁層部分352は、ダイ310の表面に取り付けられた中間基板を表現してもよい。絶縁層部分352は、BT樹脂、FR4、ポリイミドフレックス(Polyimide Flex)、および/または、この分野において知られているその他の適切な誘電体材料から製造されてもよい。絶縁層部分352は、コンタクト313をダイ310から電気的に絶縁することができ、また、この分野において知られている一般的なめっき法、パターン化法、および、エッチング法を用いてコンタクト313を形成するための適切な表面を提供することができる。しかしながら、別の実施形態においては、この分野において知られている適切な方法を用いて絶縁部分352を省略してコンタクト313をマイクロ電子ダイ310の表面上に直接に形成することを考えることもできる。そのような方法は、例えば、ウェーハ製造レベルで再配置(リディストリビューション)層を形成するための方法に少なくとも大まかに類似する方法を含んでもよい。
【0016】
図4は、本発明の実施形態に基づいて構成された複数の中間コンタクト422a〜422lを有する相互接続基板420の等角図である。相互接続基板420は、第2の面462とは反対側にある第1の面461を有する非導電性材料460(例えば、FR4、BT樹脂、ポリイミドフレックス、または、この分野において知られているその他の適切な材料)の一部分から製造されてもよい。コンタクト422は、この分野において知られている適切なめっき技術、パターン化技術、および、エッチング技術(および/または、その他の技術)を用いて、第1の面461上に形成されてもよい。
【0017】
この実施形態の一態様においては、中間コンタクト422は、複数の第3のコンタクト
422a〜422fと、複数の第4のコンタクト422g〜422lとに分割される。コンタクト422のそれぞれは、導電性ライン424によって、対応するボールパッド426に電気的に結合される。ボールパッド426は、第2の面462上に配置され、したがって、導電性ライン424は、スルービア、ボンドフィンガー、導電性トレース、および/または、非導電性材料上に、非導電性材料の上方に、または、非導電性材料を貫通して電気的接続を形成するのに適したその他の構成要素の一部分を含んでもよい。この実施形態の別の態様においては、複数の第3のコンタクト422a〜422fは、図3の第1のコンタクト313a〜313fの鏡像として、第1の面461の一方の側に配置され、複数の第4のコンタクト422g〜422lは、図3の第2のコンタクト313g〜313lの鏡像として、第1の面461の他方の側に配置される。以下でより詳細に説明するように、この特有の配置は、複数の第1のコンタクト313a〜313fを複数の第3のコンタクト422a〜422fに一対一の対応で電気的に結合するのを容易にし、かつ、複数の第2のコンタクト313g〜313lを複数の第4のコンタクト422g〜422lに一対一の対応で電気的に結合するのを容易にする。
【0018】
C.中央に配置された端子を備えたパッケージドマイクロ電子デバイスの実施形態
図5は、本発明の一実施形態に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイス500の側断面図である。この図面において、相互接続基板420は、図4におけるそれの配置と比較すれば、裏返しにされており、そのために、相互接続基板420上の個々のコンタクト422は、マイクロ電子デバイス302上の対応するコンタクト313と少なくとも大まかに整列する。そして、コンタクト313のそれぞれを隣接するコンタクト422に取り付けるために、導電性カップラー580(例えば、はんだボールまたははんだバンプ)が、リフローされてもよい。導電性カップラー580は、金−金はんだ(gold−to−gold solder)および/またはコンタクトを図示されるようにお互いに電気的に結合するためのこの分野において知られているその他の流動性材料を含んでもよい。コンタクト313のそれぞれが、対応するコンタクト422に電気的に結合されると、マイクロ電子デバイス302と相互接続基板420との間の空間は、マイクロ電子デバイス302を相互接続基板420にボンディングする適切な成形材料570(例えば、エポキシまたはこの分野において知られているその他の流動性誘電体材料)によってアンダーフィルされてもよい。
【0019】
図5に示されるように、パッケージドマイクロ電子デバイス500を、関連するPCB、PWA、および/または、その他の種類の電気的なデバイスまたは組立品に取り付けるのに適したボールグリッドアレイを形成するために、複数のはんだボール582が、相互接続基板420の第2の面462上に存在するボールパッド426に適切に取り付けられてもよい。
【0020】
図5を参照して上で説明されたパッケージドマイクロ電子デバイスの実施形態の1つの特徴は、コンタクト313がダイ310上の比較的に大きな領域全体に分散されることである。この特徴の1つの利点は、第1の面461上にコンタクト422を配置するのを可能にすることによって、それが相互接続基板420の第2の面462上における密集状態を軽減することである。第2の面462上における密集状態を軽減することは、デバイスパッケージ500の全体的サイズを減少させるのをより容易にする。この特徴のさらなる利点は、それがダイ端子312と相互接続基板420上のコンタクトとの間のワイヤボンドの必要性を除去することである。
【0021】
D.周辺に配置された端子を備えたマイクロ電子デバイスのための中間コンタクトの実施形態
図6は、本発明のさらなる実施形態に基づいて構成されたマイクロ電子デバイス602の等角図である。マイクロ電子デバイス602の多くのフィーチャは、図3を参照して上
で説明したマイクロ電子デバイス302の対応するフィーチャに構造および機能が少なくとも大まかに類似する。例えば、マイクロ電子デバイス602は、複数の端子(例えば、ボンドパッド)612a〜612xに電気的に結合された集積回路616を有するマイクロ電子ダイ610を含む。しかしながら、図示される実施形態においては、端子612a〜612xは、マイクロ電子ダイ610の一方の側に配置された複数の第1の端子612a〜612lと、マイクロ電子ダイ610の他方の側に配置された複数の第2の端子612m〜612xとに分割される。端子のそのような配置は、COB構成として相互接続基板に取り付けられたマイクロ電子ダイにおいて見られる配置の代表的なものである。
【0022】
マイクロ電子デバイス602は、さらに、複数の第1の端子612a〜612lと複数の第2の端子612m〜612xとの間に配置された複数の第1のコンタクト613a〜613lおよび複数の第2のコンタクト613m〜613xを含む。図示される実施形態においては、複数の第1のコンタクト613a〜613mは、第1の絶縁層部分652aによって担持され、また、複数の第2のコンタクト613m〜613xは、第2の絶縁層部分652bによって担持される。絶縁層部分652は、ダイ610の表面に積層され、さもなければ、ダイ610の表面に取り付けられてもよく、また、FR4、BT樹脂、ポリイミドフレックス、および/または、この分野において知られているその他の適切な誘電体材料を含んでもよい。第1の端子612a〜612lのそれぞれは、個々のワイヤボンド614a〜614lによって、第1のコンタクト613a〜613lの中の対応するものに電気的に結合される。同様に、第2の端子612m〜612xのそれぞれは、個々のワイヤボンド614m〜614xによって、第2のコンタクト613m〜613xの中の対応するものに電気的に結合される。
【0023】
図7は、本発明のさらなる実施形態に基づいて構成された相互接続基板720の等角図である。相互接続基板720の多くのフィーチャは、図4を参照して上で説明した相互接続基板420に構造および機能が少なくとも大まかに類似する。例えば、相互接続基板720は、第2の面762とは反対側にある第1の面761を有する非導電性材料760を含む。さらに、相互接続基板720は、非導電性材料760の第1の面761上に形成された複数の第3のコンタクト722a〜722lおよび複数の第4のコンタクト722m〜722xを含む。図示される実施形態においては、第3のコンタクト722a〜722lは、図6のダイ610上に存在する第1のコンタクト613a〜613lのパターンを少なくとも大まかに鏡映するパターンとして配置される。同様に、第4のコンタクト722m〜722xは、ダイ610上に存在する第2のコンタクト613m〜613xのパターンを少なくとも大まかに鏡映するパターンとして配置される。第3および第4のコンタクト722のそれぞれは、少なくとも部分的に非導電性材料760を貫通して延びる個々の導電性ライン724によって、対応するボールパッド726に電気的に結合される。
【0024】
C.周辺に配置された端子を備えたパッケージドマイクロ電子デバイスの実施形態
図8は、本発明のさらなる実施形態に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイス800の側断面図である。この実施形態においては、相互接続基板720は、裏返しにされており、そのために、基板720上に存在する第3のコンタクト722a〜722lのそれぞれは、ダイ610上の対応する第1のコンタクト613a〜613lと向かい合い、また、基板720上に存在する第4のコンタクト722m〜722xのそれぞれは、ダイ610上の対応する第2のコンタクト613m〜613xと向かい合う。相互接続基板720とマイクロ電子デバイス602とがこの位置にあるとき、これらのコンタクトをお互いに電気的に接続するために、導電性カップラー(例えば、はんだバンプ)880が、リフローされてもよい。導電性カップラー880がリフローされた後、相互接続基板720とマイクロ電子デバイス602との間に存在する空間は、それらの部品をボンディングするために、および/または、電気的相互接続を保護するために、成形材料、エポキシ、接着剤、および/または、その他の材料で適切に満たされてもよい。
【0025】
図8を参照して上で説明したパッケージドマイクロ電子デバイスの実施形態の1つの特徴は、対応する端子612の内側においてダイ610上の比較的に大きな領域全体にコンタクト613が分散されることである。この特徴の1つの利点は、それが相互接続基板720の第2の面762上における密集状態を軽減することである。なぜなら、それは、第1の面761上にコンタクト722を配置するのを可能にするからである。この特徴のさらなる利点は、それが、一般的なCOBパッケージにおいて見られるような端子612から相互接続基板720上のボンドパッドまで延びる周辺ワイヤボンドの必要性を除去することである。これらのワイヤボンドを除去することは、デバイスパッケージ800の全体的サイズを減少させるのをより容易にすることができる。
【0026】
本発明の特定の実施形態が、説明のためにここに記述されたが、様々な変形が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、なされてもよいことがこれまでの説明からわかるはずである。したがって、本発明は、後記の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来技術に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイスの部分切取等角図である。
【図2】従来技術に基づいて構成されたさらなるパッケージドマイクロ電子デバイスの部分切取等角図である。
【図3】本発明の一実施形態に基づいて構成されたマイクロ電子デバイスの等角図である。
【図4】本発明の一実施形態に基づいて構成された相互接続基板の等角図である。
【図5】本発明の一実施形態に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイスの断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に基づいて構成されたマイクロ電子デバイスの等角図である。
【図7】本発明の他の実施形態に基づいて構成された相互接続基板の等角図である。
【図8】本発明の他の実施形態に基づいて構成されたパッケージドマイクロ電子デバイスの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ電子デバイスであって、
第1の面と、
前記第1の面の反対側に配置された第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面との間に少なくとも部分的に配置された集積回路と、
前記第1の面上に配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の端子と、
を含むマイクロ電子ダイと、
前記ダイの前記第1の面によって支持されかつ前記端子の近傍に配置された複数のコンタクトと、
複数のワイヤボンドであって、前記ワイヤボンドのそれぞれが、前記コンタクトの中の1つを対応する前記端子に電気的に結合する、前記複数のワイヤボンドと、
を備えたマイクロ電子デバイス。
【請求項2】
前記複数のコンタクトが、前記ダイの前記第1の面によって支持されかつ前記端子の一方の側に配置された複数の第1のコンタクトであり、前記複数のワイヤボンドが、複数の第1のワイヤボンドであり、前記マイクロ電子デバイスが、
前記ダイの前記第1の面によって支持されかつ前記端子の他方の側に配置された複数の第2のコンタクトと、
複数の第2のワイヤボンドであって、前記第2のワイヤボンドのそれぞれが、前記第2のコンタクトの中の1つを対応する前記端子に電気的に結合する、前記複数の第2のワイヤボンドと、
をさらに備えた請求項1に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項3】
前記ダイの前記第1の面に取り付けられた絶縁層をさらに備え、前記絶縁層が、前記複数のコンタクトを担持する請求項1に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項4】
前記複数のコンタクトが、複数の第1のコンタクトであり、前記複数のワイヤボンドが、複数の第1のワイヤボンドであり、前記マイクロ電子デバイスが、
前記端子の一方の側において前記ダイの前記第1の面に積層された第1の絶縁層部分であって、前記第1の絶縁層部分が、前記複数の第1のコンタクトを担持する、前記第1の絶縁層部分と、
前記端子の他方の側において前記ダイの前記第1の面に積層された第2の絶縁層部分と、
前記第2の絶縁層部分によって担持された複数の第2のコンタクトと、
複数の第2のワイヤボンドであって、前記第2のワイヤボンドのそれぞれが、前記第2のコンタクトの中の1つを対応するに電気的に結合する、前記複数の第2のワイヤボンドと、
をさらに備えた請求項1に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項5】
前記複数の端子が、複数の第1の端子と複数の第2の端子とを含み、前記複数の第1の端子が、前記第1の面の一方の側に沿って整列し、前記複数の第2の端子が、前記第1の面の他方の側に沿って整列し、前記複数のコンタクトが、前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に配置された請求項1に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項6】
前記複数の端子が、複数の第1の端子と複数の第2の端子とを含み、前記複数の第1の端子が、前記第1の面の一方の側に沿って整列し、前記複数の第2の端子が、前記第1の面の他方の側に沿って整列し、前記マイクロ電子デバイスが、前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間における前記ダイの前記第1の面に取り付けられた絶縁層部分をさらに備え、前記絶縁層部分が、前記複数のコンタクトを担持する請求項1に記載のマ
イクロ電子デバイス。
【請求項7】
マイクロ電子デバイスであって、
第1の面と、
前記第1の面の反対側に配置された第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面との間に少なくとも部分的に配置された集積回路と、
前記第1の面上に配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の端子と、
を含むマイクロ電子ダイと、
前記マイクロ電子ダイの前記第1の面に取り付けられた中間基板であって、前記中間基板が、前記端子の近傍に配置された複数のコンタクトを含み、前記コンタクトのそれぞれが、対応する前記端子に電気的に結合された、前記中間基板と、
を備えたマイクロ電子デバイス。
【請求項8】
複数のワイヤボンドをさらに備え、前記中間基板上の前記コンタクトのそれぞれが、前記ワイヤボンドの中の1つによって、対応する前記端子に電気的に結合された請求項7に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項9】
前記複数のコンタクトが、前記端子の一方の側に配置された複数の第1のコンタクトであり、前記中間基板が、前記端子の他方の側に配置された複数の第2のコンタクトをさらに含み、前記第2のコンタクトのそれぞれが、対応する前記端子に電気的に結合された請求項7に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項10】
前記複数のコンタクトが、前記端子の一方の側に配置された複数の第1のコンタクトであり、前記中間基板が、前記端子の他方の側に配置された複数の第2のコンタクトをさらに含み、前記マイクロ電子デバイスが、
前記第1のコンタクトのそれぞれを対応する前記端子に電気的に結合する複数の第1のワイヤボンドと、
前記第2のコンタクトのそれぞれを対応する前記端子に電気的に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
をさらに備えた請求項7に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項11】
前記複数の端子が、複数の第1の端子と複数の第2の端子とを含み、前記複数の第1の端子が、前記ダイの前記第1の面の一方の側に配置され、前記複数の第2の端子が、前記ダイの前記第1の面の他方の側に配置され、前記複数のコンタクトが、前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に配置された請求項7に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項12】
前記複数の端子が、複数の第1の端子と複数の第2の端子とを含み、前記複数の第1の端子が、前記ダイの前記第1の面の一方の側に配置され、前記複数の第2の端子が、前記ダイの前記第1の面の他方の側に配置され、前記複数のコンタクトが、前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に配置され、前記マイクロ電子デバイスが、
前記第1の端子のそれぞれを前記コンタクトの中の対応する1つに電気的に結合する複数の第1のワイヤボンドと、
前記第2の端子のそれぞれを前記コンタクトの中の対応する1つに電気的に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
をさらに備えた請求項7に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項13】
マイクロ電子デバイスであって、
第1の面と、
前記第1の面の反対側に配置された第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面との間に少なくとも部分的に配置された集積回路と、
前記第1の面上に配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の第1の端子と、
前記第1の面上に配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の第2の端子であって、前記複数の第2の端子が、前記複数の第1の端子から離れて配置された、前記複数の第2の端子と、
を含むマイクロ電子ダイと、
前記第1の面によって支持されかつ前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に配置された複数の第1のコンタクトと、
前記第1の面によって支持されかつ前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に配置された複数の第2のコンタクトと、
前記第1の端子のそれぞれを対応する前記第1のコンタクトに電気的に結合する複数の第1のワイヤボンドと、
前記第2の端子のそれぞれを対応する前記第2のコンタクトに電気的に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
を備えたマイクロ電子デバイス。
【請求項14】
前記第1の端子および前記第2の端子から離れて前記第1の面に取り付けられた絶縁層をさらに備え、前記第1のコンタクトの少なくとも一部分が、前記絶縁層によって担持された請求項13に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項15】
前記第1のコンタクトおよび前記第2のコンタクトのそれぞれが、はんだ材料に取り付けられるように構成された金属めっきを含み、前記マイクロ電子デバイスが、
前記第1の面に積層された第1の絶縁層部分と、
前記第1の面に積層された第2の絶縁層部分であって、前記第1の絶縁層部分が、前記複数の第1のコンタクトを担持し、前記第2の絶縁層部分が、前記複数の第2のコンタクトを担持する、前記第2の絶縁層部分と、
をさらに備えた請求項13に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項16】
前記複数の第1の端子が、前記マイクロ電子ダイの一方の縁の近傍に整列し、前記複数の第2の端子が、前記マイクロ電子ダイの反対側の縁の近傍に整列した請求項13に記載のマイクロ電子デバイス。
【請求項17】
パッケージドマイクロ電子デバイスであって、
集積回路に電気的に結合された複数の端子を有するマイクロ電子ダイと、
前記マイクロ電子ダイによって支持された複数の第1のコンタクトと、
前記第1のコンタクトのそれぞれを前記ダイ上の前記端子の中の対応する1つに個々に結合する複数のワイヤボンドと、
前記マイクロ電子ダイに取り付けられた相互接続基板と、
前記相互接続基板によって支持された複数の第2のコンタクトと、
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の導電性カップラーと、
を備えたパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項18】
前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の第1のコンタクトが、前記相互接続基板上の前記複数の第2のコンタクトと向かい合った請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項19】
前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の第1のコンタクトが、前記相互接続基板上の前記複数の第2のコンタクトと垂直方向において整列するように配置された請求項17に記載
のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項20】
前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の第1のコンタクトが、前記相互接続基板上の前記複数の第2のコンタクトと垂直方向において整列するように配置され、前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の第1のコンタクトが、前記相互接続基板上の前記複数の第2のコンタクトと向かい合った請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項21】
前記相互接続基板と前記マイクロ電子ダイとの間に空間を画定するために、前記相互接続基板が、前記マイクロ電子ダイからずれて配置され、前記複数のワイヤボンドが、前記マイクロ電子ダイと前記相互接続基板との間の空間内に全体的に配置された請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項22】
前記マイクロ電子ダイが、接着剤によって前記相互接続基板に結合され、前記接着剤が、少なくとも前記複数の導電性カップラーを封入する請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項23】
前記マイクロ電子ダイが、接着剤によって前記相互接続基板に結合され、前記接着剤が、少なくとも前記複数の第1のコンタクト、前記複数の第2のコンタクト、前記複数のワイヤボンド、および、前記複数の導電性カップラーを封入する請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項24】
前記マイクロ電子ダイの表面に取り付けられた絶縁層をさらに備え、前記第1のコンタクトが、前記絶縁層によって担持される請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項25】
前記複数のワイヤボンドが、複数の第1のワイヤボンドであり、前記複数の導電性カップラーが、複数の第1の導電性カップラーであり、前記パッケージドマイクロ電子デバイスが、
前記マイクロ電子ダイによって支持された複数の第3のコンタクトであって、前記第3のコンタクトが、前記ダイ上の前記端子の一方の側に配置され、前記第1のコンタクトが、前記ダイ上の前記端子の他方の側に配置された、前記複数の第3のコンタクトと、
前記第3のコンタクトのそれぞれを前記ダイ上の前記端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
前記相互接続基板によって支持された複数の第4のコンタクトと、
前記ダイ上の前記第3のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第4のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の第2の導電性カップラーと、
をさらに備えた請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項26】
前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトが、前記ダイ上の前記第1のコンタクトと垂直方向に整列し、前記相互接続基板上の前記第4のコンタクトが、前記ダイ上の前記第3のコンタクトと垂直方向に整列する請求項25に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項27】
前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトおよび前記第4のコンタクトが、前記ダイ上の前記第1のコンタクトおよび前記第3のコンタクトと向かい合った請求項25に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項28】
前記複数のワイヤボンドが、複数の第1のワイヤボンドであり、前記複数の導電性カップラーが、複数の第1の導電性カップラーであり、前記パッケージドマイクロ電子デバイスが、
前記端子の一方の側において前記マイクロ電子ダイの表面に取り付けられた第1の絶縁層部分であって、前記第1のコンタクトが、前記第1の絶縁層部分によって担持された、前記第1の絶縁層部分と、
前記端子の他方の側において前記マイクロ電子ダイの前記表面に取り付けられた第2の絶縁層部分と、
前記第2の絶縁層部分によって担持された複数の第3のコンタクトと、
前記第3のコンタクトのそれぞれを前記ダイ上の前記端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
前記相互接続基板によって支持された複数の第4のコンタクトと、
前記ダイ上の前記第3のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第4のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の第2の導電性カップラーと、
をさらに備えた請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項29】
前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の端子が、複数の第1の端子であり、前記マイクロ電子ダイが、前記第1の端子から離れて配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の第2の端子をさらに含み、前記複数のワイヤボンドが、前記第1のコンタクトのそれぞれを前記第1の端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第1のワイヤボンドであり、前記複数の導電性カップラーが、複数の第1の導電性カップラーであり、前記パッケージドマイクロ電子デバイスが、
前記マイクロ電子ダイによって支持された複数の第3のコンタクトであって、前記第1のコンタクトおよび前記第3のコンタクトが、前記ダイ上の前記第1の端子と前記第2の端子との間に配置された、前記複数の第3のコンタクトと、
前記第3のコンタクトのそれぞれを前記第2の端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
前記相互接続基板によって支持された複数の第4のコンタクトと、
前記ダイ上の前記第3のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第4のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の第2の導電性カップラーと、
をさらに備えた請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項30】
前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の端子が、複数の第1の端子であり、前記マイクロ電子ダイが、前記第1の端子から離れて配置されかつ前記集積回路に電気的に結合された複数の第2の端子をさらに含み、前記複数のワイヤボンドが、前記第1のコンタクトのそれぞれを前記第1の端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第1のワイヤボンドであり、前記複数の導電性カップラーが、複数の第1の導電性カップラーであり、前記パッケージドマイクロ電子デバイスが、
前記第1の端子と前記第2の端子との間における前記マイクロ電子ダイの表面に取り付けられた第1の絶縁層部分であって、前記第1のコンタクトが、前記第1の絶縁層部分によって担持された、前記第1の絶縁層部分と、
前記第1の端子と前記第2の端子との間における前記マイクロ電子ダイの前記表面に取り付けられた第2の絶縁層部分と、
前記第2の絶縁層部分によって担持された複数の第3のコンタクトと、
前記第3のコンタクトのそれぞれを前記第2の端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の第2のワイヤボンドと、
前記相互接続基板によって支持された複数の第4のコンタクトと、
前記ダイ上の前記第3のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第4のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の第2の導電性カップラーと、
をさらに備えた請求項17に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項31】
パッケージドマイクロ電子デバイスであって、
集積回路に電気的に結合された複数の端子を有するマイクロ電子ダイと、
前記マイクロ電子ダイによって支持された複数の第1のコンタクトと、
前記第1のコンタクトのそれぞれを前記端子の中の対応する1つに個々に結合する複数の導電性ラインと、
前記マイクロ電子ダイに取り付けられた相互接続基板であって、前記ダイと向かい合った第1の面と前記ダイに背を向けた第2の面とを有する、前記相互接続基板と、
前記相互接続基板の前記第1の面によって支持された複数の第2のコンタクトと、
前記相互接続基板の前記第2の面によって支持された複数のボールパッドであって、前記ボールパッドのそれぞれが、前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合された、前記複数のボールパッドと、
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続する複数の導電性カップラーと、
を備えたパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項32】
前記ダイ上の前記端子のそれぞれが、第1の導電性ラインによって、対応する前記第1のコンタクトに電気的に結合され、前記相互接続基板の前記第2の面上に存在する前記ボールパッドのそれぞれが、前記相互接続基板を貫通して延びる導電性ビアの少なくとも一部分を含む第2の導電性ラインによって、対応する前記第2のコンタクトに電気的に結合された請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項33】
前記ダイ上の前記端子のそれぞれが、ワイヤボンドを含む第1の導電性ラインによって、対応する前記第1のコンタクトに電気的に結合され、前記相互接続基板の前記第2の面上に存在する前記ボールパッドのそれぞれが、前記相互接続基板を貫通して延びる導電性ビアの少なくとも一部分を含む第2の導電性ラインによって、対応する前記第2のコンタクトに電気的に結合された請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項34】
前記ダイ上の前記複数の第1のコンタクトが、前記相互接続基板の前記第2の面上に存在する前記複数の第2のコンタクトと向かい合った請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項35】
前記複数の第1のコンタクトが、第1のパターンで配置され、前記複数の第2のコンタクトが、第2のパターンで配置され、前記第1のパターンが、前記第2のパターンの鏡像である請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項36】
前記相互接続基板と前記マイクロ電子ダイとの間に空間を画定するために、前記相互接続基板が、前記マイクロ電子ダイからずれて配置され、前記複数の導電性ラインが、前記マイクロ電子ダイと前記相互接続基板との間の空間内に全体的に配置された請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項37】
前記マイクロ電子ダイが、成形材料によって前記相互接続基板に結合され、前記成形材料が、少なくとも前記複数の導電性カップラーを封入する請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項38】
前記成形材料が、少なくとも前記複数の第1のコンタクト、前記複数の第2のコンタクト、前記複数の導電性ライン、および、前記複数の導電性カップラーを封入する請求項31に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項39】
パッケージドマイクロ電子デバイスであって、
集積回路に電気的に結合された複数の端子を有するマイクロ電子ダイと、
前記マイクロ電子ダイによって支持された複数の第1のコンタクトと、
前記マイクロ電子ダイに取り付けられた相互接続基板であって、前記相互接続基板が、
前記ダイと向かい合った第1の面と前記ダイに背を向けた第2の面とを有する、前記相互接続基板と、
前記相互接続基板の前記第1の面によって支持された複数の第2のコンタクトと、
前記マイクロ電子ダイ上の前記端子のそれぞれを前記ダイ上の前記第1のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合するための手段と、
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続するための手段と、
を備えたパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項40】
前記ダイ上の前記端子のそれぞれを前記ダイ上の前記第1のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合するための前記手段が、ワイヤボンドを含む請求項39に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項41】
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に接続するための前記手段が、リフローはんだ材料を含む請求項39に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項42】
前記複数の第1のコンタクトを前記ダイの表面上に支持するための絶縁手段をさらに備えた請求項39に記載のパッケージドマイクロ電子デバイス。
【請求項43】
マイクロ電子デバイスを製造する方法であって、
集積回路を有するマイクロ電子ダイの表面上に複数の端子を形成するステップであって、前記端子のそれぞれが、前記集積回路に電気的に結合される、前記複数の端子を形成するステップと、
前記マイクロ電子ダイの前記表面上における前記端子の近傍に複数のコンタクトを形成するステップと、
ワイヤボンドによって、前記コンタクトのそれぞれを対応する前記端子に電気的に接続するステップと、
を備えた方法。
【請求項44】
複数の端子を形成するステップが、前記マイクロ電子ダイの前記表面の中央部分の近傍に前記端子を一列に配置することを含み、前記端子の近傍に複数のコンタクトを形成するステップが、前記端子の一方の側に複数の第1のコンタクトを形成すること、および、前記端子の他方の側に複数の第2のコンタクトを形成することを含む請求項43に記載の方法。
【請求項45】
複数の端子を形成するステップが、前記マイクロ電子ダイの一方の縁の近傍に複数の第1の端子を配置すること、および、前記マイクロ電子ダイの反対側の縁の近傍に複数の第2の端子を配置することを含み、前記端子の近傍に複数のコンタクトを形成するステップが、前記複数の第1の端子と前記複数の第2の端子との間に複数のコンタクトを形成することを含む請求項43に記載の方法。
【請求項46】
絶縁層を前記マイクロ電子ダイの前記表面に積層するステップをさらに備え、前記端子の近傍に複数のコンタクトを形成するステップが、前記複数のコンタクトを前記絶縁層上に形成することを含む請求項43に記載の方法。
【請求項47】
パッケージドマイクロ電子デバイスを製造する方法であって、
集積回路を有するマイクロ電子ダイ上に複数の端子を形成するステップであって、前記端子のそれぞれが、前記集積回路に電気的に結合される、前記複数の端子を形成するステップと、
複数の第1のコンタクトを前記端子の近傍に形成するステップと、
前記第1のコンタクトのそれぞれを前記端子の中の対応する1つに電気的に結合するステップと、
複数の第2のコンタクトを相互接続基板上に形成するステップと、
前記基板上の前記複数の第2のコンタクトが前記マイクロ電子ダイ上の前記複数の第1のコンタクトと向かい合うように前記相互接続基板を配置するステップと、
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合するステップと、
を備えた方法。
【請求項48】
前記第1のコンタクトのそれぞれを前記端子の中の1つに電気的に結合するステップが、前記第1のコンタクトのそれぞれから前記端子の中の対応する1つにワイヤボンドを取り付けることを含む請求項47に記載の方法。
【請求項49】
絶縁層を前記マイクロ電子ダイの表面に取り付けるステップをさらに備え、前記端子の近傍に複数の第1のコンタクトを形成するステップが、前記絶縁層上に複数の第1のコンタクトを形成することを含む請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の前記第2のコンタクトの中の対応する1つに電気的に結合するステップが、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとの隣接する対の間にはんだ材料をリフローすることを含む請求項47に記載の方法。
【請求項51】
複数の第2のコンタクトを相互接続基板上に形成するステップが、前記マイクロ電子ダイと向かい合った前記相互接続基板の第1の面上に複数の第2のコンタクトを形成することを含み、前記方法が、前記マイクロ電子ダイに背を向けた前記相互接続基板の第2の面上に複数の第3のコンタクトを形成するステップをさらに備え、前記第3のコンタクトのそれぞれが、前記相互接続基板を貫通して少なくとも部分的に延びる導電性ラインによって、前記第2のコンタクトの中の1つに電気的に結合される請求項47に記載の方法。
【請求項52】
複数の第2のコンタクトを相互接続基板上に形成するステップが、前記マイクロ電子ダイと向かい合った前記相互接続基板の第1の面上に複数の第2のコンタクトを形成することを含み、前記方法が、前記マイクロ電子ダイに背を向けた前記相互接続基板の第2の面上に複数のボールパッドを形成するステップをさらに備え、前記ボールパッドのそれぞれが、前記相互接続基板を貫通して延びるビアの一部分を含む導電性ラインによって、前記第2のコンタクトの中の1つに電気的に結合される請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記相互接続基板を配置するステップが、前記相互接続基板と前記マイクロ電子ダイとの間に空間を画定するために、前記相互接続基板を前記マイクロ電子ダイからずれて配置することを含み、前記方法が、前記空間を成形材料で満たすステップをさらに備えた請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記ダイ上の前記第1のコンタクトのそれぞれを前記相互接続基板上の対応する前記第2のコンタクトに電気的に結合するステップが、第1のコンタクトと第2のコンタクトとの向かい合った対の間にはんだ接続を形成することを含み、前記方法が、前記複数の端子、前記複数の第1のコンタクト、前記複数の第2のコンタクト、および、前記はんだ接続を封止する成形材料で、前記相互接続基板と前記マイクロ電子ダイとの間の空間を満たすステップをさらに備えた請求項47に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−506571(P2009−506571A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529078(P2008−529078)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2006/031287
【国際公開番号】WO2007/027399
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(595168543)マイクロン テクノロジー, インク. (444)
【Fターム(参考)】