説明

インダゾール誘導体、およびホスホジエステラーゼ(PDE)タイプ▲IV▼と腫瘍壊死因子(TNF)産生の阻害剤としてのインダゾール誘導体の使用

本発明は、式(I)(式中、R、R1、およびR2は本明細書定義してある通りである)の化合物および前記化合物の医薬用として許容しうる塩に関する。本発明はさらに、哺乳動物におけるホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVの作用を阻害するための、あるいは哺乳動物における腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害するための、式(I)の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含有する医薬用組成物、そして式(I)の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩を使用する方法に関する。本発明はさらに、式(I)の化合物を製造する際に有用な中間体に関する。

【発明の詳細な説明】
インダゾール誘導体、およびホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVと腫瘍死因子(TNF)産生の阻害剤としてのインダゾール誘導体の使用 本発明は、新規のインダゾール類縁体に関する。本発明の化合物は、ホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVと腫瘍壊死因子(TNF)の産生に対する選択的阻害剤であり、したがって喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性気道疾患、乾癬、アレルギー鼻炎、皮膚炎、他の炎症性疾患、中枢神経系障害(例えば、鬱病や多重梗塞性痴呆症)、エイズ、敗血症性ショック、およびTNFの産生が関与する他の疾患の治療に有用である。本発明はさらに、哺乳動物(特にヒト)における上記疾患の治療に対してこのような化合物を使用する方法、およびこのような化合物を含有する医薬用組成物に関する。
同時係属中の下記米国仮特許出願も、PDEタイプIVとTNF産生の選択的阻害剤であるインダゾール誘導体を開示および特許請求している: 1996年6月27日付け出願の米国仮特許出願第60/021,072号; 1996年6月25日付け出願の米国仮特許出願第60/020,385号; および1996年5月3日付け出願の米国仮特許出願第60/016,861号。同時係属中の上記米国仮特許出願を全て、参照により本明細書に含める。
環状アデノシンホスフェート(AMP)が細胞内の第二メッセンジャーであると認識されて以来〔E.W.Sutherland と T.W.Ral1,Pharmacol.Rev., 12,265 (1960)〕、ホスホジエステラーゼの作用を阻害することが、ある範囲の疾患の進行を調節するための、したがってある範囲の疾患の進行において治療上の介入を果たすためのターゲットとなっている。ごく最近では、PDEの種類が明確に解明され〔J.A.Beavoら,Trends in Pharm.Sci.(TIPS),11,150(1990)〕、それらの作用の選択的な阻害によって薬物療法が改良された〔C.D.Nicholson,M.S.Hahid,TTPS,12,19,(1991)〕。さらに詳細に言うと、PDEタイプIVの作用を阻害することにより、炎症性メディエイタの放出を阻害でき〔M.W.Vergheseら,J.Mol.Cell Cardiol.,12(Suppl.II),S61,(1989)〕、また気道平滑筋を弛緩できる〔T.J.Torphyによる)″Directions for New Anti-Asthma Drugs″,eds S.R.O'Donnell and C.G.A.Persson,1988,37 Birkhauser-Verlag〕ということが明確に見いだされた。したがって、PDEタイプIVを阻害するが、他のPDEタイプに対しては低い活性を有する化合物は、心臓血管作用や抗血小板作用を引き起こすことなく、炎症性メディエイタの放出を阻害し、および気道平滑筋を弛緩するであろう。さらに、PDEIV阻害剤は、尿崩症の治療に(Kidney Int.37:362,1990; Kidney Int.35:494)、また鬱病や多重梗塞性痴呆症等の中枢神経系の障害の治療に〔PCT国際出願WO92/19594 (1992年11月12日付け公開)〕有用であることが開示されている。
TNFは、多くの感染症や自己免疫疾患において関与していることがわかっている〔W.Friers,Fed.of Euro.Bio.Soc.(FEBS)Letters,285,199,(1991)〕
。さらに、TNFは、敗血症や敗血症性ショックにおいて見られる炎症性反応の主要なメディエイタであることが解明されている〔C.E.Spoonerら,Clinical Immunology and Immunopathology,62,S11,(1992)〕。
発明の総括 本発明は、式I

〔式中、 Rは、H、C1−C9アルキル、−(CH2)m(5〜10員の複素環基)(式中、mは0〜2である)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、または−(Z1b(Z2)c(C6−C10アリール)(式中、bとcは独立的に0または1であり、Z1はC1−C6アルキレンもしくはC2−C6アルケニレンであり、そしてZ2はO、S、SO2、もしくはNR12である)であって、このとき前記R基が、ハロ、ヒドロキシ、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C1−C6アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、−CO212、−C(O)NR1213、−NR1213、および−SO2NR1213からなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
1は、H、C1−C9アルキル、C2−C3アルケニル、またはフェニルであって、このとき前記アルキル、アルケニル、およびフェニルのR1基が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、およびハロからなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
2は、R19、−C(O)NR12(CHR12)mC(O)NR12O(CH2)q(C6−C10アリール)、−C(=NR32)NH(CH2)p(C6−C10アリール)、−C(O)NR8(CHR12)mC(O)NR12(CH2pOR12、−C(O)NR12(CHR12)mS(C1−C4アルキル)、−C(=NOC(O)R25)R20、−CR1718CH28NR2SO2(CH2)pA、−CR1718CHR20NR9P(O)(OR12)C(O)(C1−C4アルキル)、−CR1718CHR28NR9P(O)(C1−C4アルコキシ)2、−Z3−R7、または−(CR1718)mNR9(O))q10であって、このときpは0〜2であり、mは〜6であり、そしてqは1または2であり;
あるいはR2は、



であって、 このとき前記式(Ia)〜(Ii)において、式(If)と(Ig)の構造は前記(If)と(Ig)の炭素5、6、または7位において式Iに結合しており、式(Ic)と(Id)おける破線は単結合または二重結合を示しており、但し式(IC)と(Id)
にR6が存在しない場合は、前記破線は二重結合を示し、nは0〜2であり、pは0〜6であり、そしてmは0または1であり;
3は、−C(O)N(CH3)(OCH3)または−(CH2)nOHであって、このときnは0〜4であり: R4とR5は、H、エチル、−CO2H、および−C(O)NHOHからなる群から独立的に選ばれ;
6は、H、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、−OC(O)(C1−C6アルキル)、又は−OC(O)(C6−C10アリール)であり;
7は、C6−C10アリールまたは5〜10員の複素環基であって、このとき前記R7基は、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、−CO212、C1−C4アルコキシ、−OC(O)(CH1−C4アルキル)、−NR12C(O)(C1−C4アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NHOH、−C(O)O(−C1アルキル)、C1−C4アルキル、−S(O)n12(式中、nは0〜2である)、べンゾイル、-NR1213、−OR12、C1−C6アルカノイル、−Y1−(C610アリール)、−C(O)O(C6−C10アリール)、−NH(C6−C10アリール)、−C(O)NH(C6−C10アリール)、−C(O)NR12O(CH2)n(C6−C10アリール(式中、nは1〜3である)、および−SO2NH(C6−C10アリール)から独的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されている;
8は、H、C1−C6アルキル、または−(CH2)n(C6−C10アリール)(式中、nは0〜4である)であり;
9は、H、−OR12、−(CH2)mA、または−CH2O(CH2)mA(式中、mは0〜2である)であり;
10は、C1−C4アルキル、−OR12、−CR1213OR12、−CR1213NR1213、−CR12(OR13)CR1213OR12、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、−NR12C(O)NR1213、−S(CR1213)nCH3(式中、nは0〜5である)、−NR12(CH2)q(ピリジル)(式中、qは0または1である)、−P(O)(C1−C4アルコキシ)2、−NR1213、−NR12OR13、−NR12NR1311、−NR12CH214、−OCH2NR12C(O)R14、−OCH2C(O)NR1516、−OCHR12OC(O)(C1−C4アルキル、−OCHRC(O)(C1−C3アルコキシ)、−O(CH2)m11、または−NR12(CH2)mR11(式中、mは0〜2である)であり;
11はHまたはAであり;
各R12とR13は独立的に、HまたはC1−C4アルキルであり;
14はメチルまたはフェニルであり;
15は、H、メチル、エチル、または−CH2CH2OHであり;
16は、H、メチル、エチル、−CH2C(O)NH2、または−CH2CH2OHであり;
各R17は独立的に、H、ヒドロキシ、シアノ、ハロ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、−NR1213、−C(O)OR12、−C(O)R12、−CH=CR1213、−C≡CR12、−CH2NR1213、−CH2OR12、−C(O)NR1213−C(Y5)H、又は−CH2NR12C(O)C(O)NR1213あり、但しR17がヒドロキシであるときは、R18がHまたはC1−C4アルキルであり;
各R18は独立的に、H、フルオロ、シアノ、またはC1−C4アルキルであって、このとき前記メチルは、必要に応じて1〜3個のフルオロ置換基で置換されており;
あるいはR17とR18は一緒になってオキソ(=O)部分を形成し;
19は、フェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルであって、このとき前記フェニルを除く前記R19基が、必要に応じて1〜3個のR23置換基で置換されており、また前記フェニルのR19基が、R2324から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
20は、−C(O)R21、−C(O)C(O)R21、−C(O)C(Y2)C(O)R21、または

であり;
21は、H、−OR22、−NHR22、−NHOH、−NHNH2、−(CH2)n3(フェニル)、または−(CH2)n3(ピリジル)(式中、nは0〜4である)であり;
22は、H、C1−C8アルキル、−(CH2n3(フェニル)、または−(CH2n3(ピリジル)(式中、nは0〜4である)であり;
各R23は独立的に、ハロ、C1−C6アルキル、C1−C7アルコキシ、C2−C6アルキレンジオキシ、トリフルオロメチル、−NR1212、ニトロ、−C(NR12)NR1213、−C(O)NR1213C(O)R12、−C(NOR12)R13、−C(NCN)NR1213、−C(NCN)SR12、−(CH2)m(CN)(式中、mは0〜3である)、ヒドロキシ、−C(O)R12、−C(O)NR12OR13、−C(O)NR12NR1213、−OC(O)NR1213、−NR12C(O)R12、−C(O)C(O)NR1213、−CO212、−SO212、−SO2NR1213、−C(O)NR1213、−NR12SO213、または−NR12C(O)NR1213であり;
各R24は独立的に、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、またはイミダゾリジニルであり、このとき前記R24置換基のそれぞれが、必要に応じて1〜3個のR23置換基で置換されており;
25は、−NR1213、−NH(C6−C10アリール)、C1−C6アコキシ、またはC6−C10アリールオキシであり;
26は、H、C1−C6アルキル、又は−(CH2)m(フェニル)(式中、mは0〜4であり、前記−(CH2)m4(フェニル)というR26基のフェニル部分(phenylmoiety)が、ハロ、−OR12、C1−C6アルカノイルオキシ、C6−C10アリールオキシ、−NR1213、−NH(C6−C10アリール)、または−NHC(O)(C,−C4アルキ)で必要に応じて置換されている)であり;
各R27は独立的に、ハロ、−(CH2)pNR12C(O)CH3(式中、pは1〜5である)、ニトロ、シアノ、−NR1213、−CO212、−OR12、−C(Y1)NR1213、−NR12C(NCN)S(C1−C3アルキル)、−NR12C(NCN)NR1213、−NR12C(O)NR1213、−NR12C(O)C(O)NR1213、−C(=NR12)NR1213、−S(O)mCH3(式中、mは0〜2である)、−C(=NR12)S(C1−C3アルキル)、−NR12SO2(C1−C3アルキル)、−OC(O)R12、−OC(O)NR1213、−NR12SO2CF3、−NR12C(O)C(O)OR12、−NR12C(O)R12、−NRC(O)OR12、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、またはテトラゾリルであり;
28は、H、フルオロ、シアノ、またはC1−C2アルキル(式中、アルキルが、ハロ、−C(O)NR1213、および−C(O)OR12から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されている)であり;
29は、−NR1213、ニトロ、ハロ、−OR12、−NHR30、−NR3031、および−C(O)OR12から独立的に選ばれる1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルであり;
各R30とR31は独立的にC1−C8アルキルまたはC2−C8アルケニルであり;
32は、ハロとC1−C4アルキルから独立的に選ばれる1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたピリジン−4−イルであり;
各Aは独立的に、C1−C6アルキル、ピリジル、モルホリニル、ピペリジニル、イミダゾリル、チエニル、ピリミジル、チアゾリル、トリアゾリル、キノリニル、フェニル、またはナフチルであって、このとき前記A基は、必要に応じて1〜3個のR27置換基で置換されているか、(CH2)qS(C1−C4アルキル(式中、qは1または2である)であり;
Wは、O、NOH、NNH2、NOC(O)CH3、またはNNH(O)CH3であり;
1はOまたはSであり;
2は、O、NOH、またはH2であり;
3は、直接結合(a bond)または−CH=CH−であり;
4は、直接結合、O、S、または−NH−であり;
5は、O、NR12、NOR12、NCN12C(CN)2、CR12NO2、CR12C(O)OR12、CR12C(O)NR1213、C(CN)NO2、C(CN)C(O)OR12、またはC(CN)C(O)NR1213であり;そして Z3は、-NR12-、−(CH2)m−、−CH2C(O)NH−、−NHCH2C(O)−、−CH2C(Y1)CH2-、−CH=CH−、−C≡C−、−CH(Y1H)−、−C(Y1)−、−CH2C(Y1)−、−C(Y1)CH2−、−C(Y1)C(Y1)−、−CH2NR12−、−CH2-Y1−、−C(Y1)NR8(CHR12)n−、−NR8C(Y1)(CHR12)n−、−NHCH2−、−Y1-CH2−、−SOCH2−、−CH2SO−、−SO2CH2−、−CH2SO2−、−OC(Y1)−、−N=N−、−NHSO2−、−SO2NH−、−C(Y1)C(Y1)NH−、−NHC(O)O−、−OC(O)NH−、または−NHC(O)NH−であって、このとき前記Z3部分において、nは0〜4であり、mは1〜3である〕
で示される化合物、および前記化合物の医薬用として許容しうる塩に関する。
本発明はさらに、式

(式中、RとR1は前記にて定義したとおりであり、Xは−C(O)Clである)
で示される化合物、および前記化合物の医薬用として許容しうる塩に関する。上記式によって包含される化合物は、式Iの化合物の製造において有用な中間体である。
式Iで示される特定の化合物としては、R2が−Z3−R7であって、このときZ3が、−C(Y1)NH−、−C(O)CH2−、−NHC(Y1)−、−Y1−CH2−、−OC(O)−、−CH=CH−、または−C(Y1)C(Y1)−、であり、そしてR7が、フェニル、ピリジル、ピラジニル、チエニル、ピリミジニル、2,4−ジオキソピリミジン−5−イル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、および1,2,4−トリアジニルから選ばれる、必要に応じて置換されたアリール基またはヘテロアリール基であるような化合物がある。さらに詳細には、R7は、置換フェニル、2,6−ジハロ置換フェニル、または3,5−ジハロ−ピリド−4−イルである。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−Z3−R7であって、このときZ3が、−C(O)NH(CH2)n−または−NHC(O)(CH2)n−(式中、nは0または1である)であり、そしてR7が、ハロ、ニトロ、トリフルオロメチル、−CO2CH3、メチル、メトキシ、および−C(O)NH2から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルまたはピリジルであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(O)NH−であり、R7が、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、シアノ、カルボキシ、および-OC(O)(C1−C4アルキル)から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルまたはピリジルであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2がR19であって、このときR19が、必要に応じて置換されたピリミジニルまたは必要に応じて置換されたピリダジニルであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が式(Ih)で示される置換基であって、このときR20が、−C(O)R21、−C(O)C(O)R21、または

(式中、R21は、−OR22、−NHR22、または−NHOHであり、R22は、H、C1−C3アルキル、ベンジル、またはピリジルメチルである)であるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2がR24で置換されたフェニルであって、このとき前記R24が、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、またはテトラゾリルであり、前記R24基が、必要に応じてC1−C2アルキルで置換されているような化合物、あるいはR2が、シアノメチル、ヒドロキシ、またはホルミルで置換されたフェニルであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(Y1)NH−であり、そしてR7が、フェニル、ピラジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、またはピリジルであり、前記R7基のそれぞれが、ハロ、メトキシカルボニル、トリフルオロメチル、ベンゾイル、アセチル、ジメチルアミノ、ヒドロキシ、ニトロ、メチル、シアノ、メチルスルホニル、およびメチルチオから独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されているような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−C(=NOC(O)R25)R26であって、このときR25がアミノであり、そしてR26が、H、C1−C3アルキル、または−(CH2)m−(フェニル)(式中、mは1〜4であり、前記フェニル部分が、ハロ、ヒドロキシ、アセトキシ、アミノ、またはアセトアミドで必要に応じて置換されている)であるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−(CR1718)mNR9(C(O))q10であって、このときmが2であり、qが2であり、各R17が独立的に、H、シアノ、またはメチルであり、各R18が独立的に、Hまたはメチルであり、R9がHまたはメチルであり、そしてR10がアミノ、ヒドロキシ、メトキシ、またはヒドロキシアミノであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−(CR1718)-NR9(C(O))q10であって、このときmが2であり、qが1であり、各R17が独立的に、H、−C(O)NH2、−C≡CH、シアノ、ホルミル、ヒドロキシメチル、またはトリフルオロメチルであり、各R18が独立的にHまたはシアノであり、そしてR10がC1−C4アルキルであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が、式(Ic)、(Id)または(Ie)で示される置換基であって、このとき式(Ic)と(Id)において、R6が、H、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであるような化合物がある。
式Iで示される他の特定の化合物としては、R2が−C(O)NR6(CHR12)mC(O)NR12(CH2)pOR12または−C(O)NR12(CHR12)mS(C1−C4アルキル)であって、このときR6、R12、m、およびpが前記にて定義したとおりであるような化合物がある。
式Iの特定の化合物としては、 1−シクロペンチル-3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2,6−ジクロロ−フェニル)−アミド;
1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロヘキシル−3−エチル-1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチル−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−メチルスルファニル−エチル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチル−メチルアミド;
S−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミド;
R−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−6−チオフェン−2−イル−1H−インダゾール;
1−シクロペンチル−3−エチル−6−フェニル−1H−インダゾール;及び 上記化合物の医薬用として許容しうる塩;
からなる群から選ばれる化合物がある。
本発明はさらに、医薬用として有効量の前記式Iの化合物もしくは前記式Iの化合物の医薬用として許容しうる塩と、医薬用として許容しうるキャリヤーとを含んだ、ホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVの作用を阻害するための、あるいは腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害するための医薬用組成物に関する。
本発明はさらに、有効量の前記式Iの化合物もしくは前記式Iの化合物の医薬用として許容しうる塩を患者に投与することによって、ホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVの作用を阻害するための、あるいは腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害するための方法に関する。
本発明はさらに、医薬用として有効量の前記式Iの化合物もしくは前記式Iの化合物の医薬用として許容しうる塩と、医薬用として許容しうるキャリヤーとを含んだ、喘息、関節炎、慢性関節リウマチ、痛風性関節炎、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、他の関節炎疾患;敗血症、敗血症性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒素ショック症候群、急性呼吸障害症候群、脳性マラリア、慢性肺炎疾患、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収疾患、再かん流障害、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶反応、感染による発熱と筋肉痛(例えばインフルエンザ)、感染もしくは悪性腫瘍が原因の悪液質、ヒト後天性免疫不全症候群(エイズ)が原因の悪液質、エイズ、HIV、ARC(エイズ関連症候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大腸炎、ピレシス(pyresis)、多発性硬化症、タイプ1糖尿病、尿崩症、自己免疫性糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、気管支炎、慢性閉塞性気道疾患、乾癬、ベーチェット病、アナフィラキシー様紫斑腎炎、慢性糸球体腎炎、炎症性腸疾患、白血病、アレルギー性鼻炎、皮膚炎、鬱病、または多重梗塞性痴呆症を予防もしくは治療するための医薬用組成物に関する。
本発明はさらに、有効量の前記式Iの化合物または前記式Iの化合物の医薬用として許容しうる塩を患者に投与することによって上記の特定の疾患や異常を治療もしくは予防する方法に関する。
本明細書で使用している“ハロ”とは、特に明記しない限り、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを含む。好ましいハロ群は、フルオロ、クロロ、およびブロモである。
本明細書で使用している“アルキル”とは、特に明記しない限り、直鎖部分、環状部分、または枝分かれ鎖部分を有する一価の飽和炭化水素基を含む。理解しておかなければならないことは、環状部分を意図する場合は、前記アルキル中に少なくとも3つの炭素が存在しなければならないということである。このような環状部分としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルなどがある。
本明細書で使用している“アルコキシ”とは、特に明記しない限り、−O−アルキル基(式中、アルキルは前記にて定義したとおりである)を含む。
本明細書で使用している“アルカノイル”とは、特に明記しない限り、−C(O)−アルキル基(式中、アルキルは前記にて定義したとおりである)を含む。
本明細書で使用している“アリール”とは、特に明記しない限り、芳香族炭化水素から1つの水素を除去することによって誘導される有機基(例えば、フェニルやナフチル)を含む。
本明細書で使用している“5〜10員の複素環基”とは、特に明記しない限り、O、S、およびNから選ばれる1種以上のヘテロ原子を含有する芳香族および非芳香族の複素環基(各複素環基は、その環系中に5〜10個の原子を有する)を含む。複素環基は、ベンゾ縮合環系および1つ以上のオキソ部分で置換された環系を含む。5員複素環基の例としてはチアゾリルがあり、10員複素環基の例としてはキノリニルがある。非芳香族複素環基の例としては、ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、およびピペラジニルがある。芳香族複素環基の例としては、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、およびチアゾリルがある。縮合ベンゼン環を有する複素環基としてはベンゾイミダゾリルがある。
本明細書で使用している“へテロアリール”とは、特に明記しない限り、複素環基が前記にて定義したとおりであるような芳香族複素環基を含む。
本明細書で使用している“医薬用として許容しうる塩”とは、特に明記しない限り、式Iの化合物中に存在している酸性基または塩基性基の塩を含む。
式Iのある特定の化合物は不斉中心を有し、したがって異なったエナンチオマー形にて存在する。本発明は、式Iの化合物の全ての光学異性体と立体異性体、ならびにそれらの混合物の使用に関する。式Iの化合物は、互変異性体として存在してもよい。本発明は、このような全ての互変異性体およびそれらの混合物の使用に関する。
発明の詳細な説明 以下に記載の反応経路1〜8は本発明の化合物の製造を示している。下記の反応経路においては、特に明記しない限り、R、R1、R7、R8、およびR12は前記にて定義したとおりである。下記の反応経路において、“Me”はメチルを意味しており、“Ph”はフェニルを意味している。
反応経路1

反応経路1(続き)

反応経路2

反応経路3

反応経路4

反応経路5

反応経路6

反応経路7

反応経路8

式Iの化合物の製造は、上記の反応経路1〜8に記載の合成法および後述の実施例の1つ以上にしたがって、当業者により実施することができる。反応経路1の工程1においては、式IIのカルボン酸(公知の市販供給源から入手可能、あるいは当業者に公知の方法にしたがって製造することができる)をニトロ化の標準的な条件下にて(HNO3/H2SO4,0℃)ニトロ化し、得られた式IIIのニトロ誘導体を、反応経路1の工程2において、標準的な水素化法(加圧状態にてH2-Pd/C)を使用して室温(20〜25℃)にて数時間(2〜10時間)水素化して、式IVの化合物を得る。反応経路1の工程3においては、式IVのアミノ安息香酸と塩基(例えば炭酸ナトリウム)とを水性条件下にて反応させ、殆どが溶解するまで穏やかに加熱する。反応混合物を冷却し(約0℃)、硝酸ナトリウム水溶液で処理する。約15分後、砕いた氷と強酸(例えば塩酸)とが入った適当な容器に反応混合物を徐々に移す。反応混合物を10〜20分攪拌し、次いで、過剰のt−ブチルチオールを非プロトン性溶媒(例えばエタノール)中に溶解して得た溶液に室温にて加える。無機塩基(好ましくはNa2CO3飽和水溶液)を加えることにより反応混合物のpHを4〜5にし、次いで反応混合物を室温にて1〜3時間攪拌する。反応混合物にブラインを加え、次いで濾過して式Vのスルフィドを得る。
反応経路1の工程4においては、式Vのスルフィドと強塩基(好ましくはカリウムt−ブトキシド)とをジメチルスルホキシド(DMSO)中にて室温で反応させることによって、式Vのスルフィドを式VIの対応するインダゾールカルボン酸に転化させる。数時間(1〜4時間)攪拌した後、反応混合物を強酸(例えば塩酸または硫酸)で酸性化し、次いで従来法を使用して抽出する。反応経路1の工程5においては、当業者に公知の従来法によって、式VIのインダゾールカルボン酸を式VIIの対応するエステルに転化させる。反応経路1の工程6においては、式VIIのエステルを、極性の非プロトン性溶媒〔例えば、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチノレピロリジノン、またはジメチノレホノレムアミド(DMF)〕中にて室温以上の温度(25〜200℃)で約6〜24時間(好ましくは約12時間)、従来のアルキル化条件(強塩基/種々のアルキル化剤、および必要に応じてCuBr2等の銅触媒)で処理することによって、式VIIのエステルのアルキル化により式VIIIの化合物を得る。反応経路1の工程7においては、エステルをアルコールに還元するための、当業者に公知の従来法にしたがって処理することによって、式VIIIの化合物を対応する式IXのアルコールに転化させる。還元は、金属水素化物還元剤(例えば水素化リチウムアルミニウム)を使用して、極性の非プロトン性溶媒中にて低温(約0℃)で行うのが好ましい。反応経路1の工程8においては、当業者の公知の従来法にしたがって、式IXのアルコールを対応する式Xのアルデヒドに酸化する。酸化は、例えば、無水溶媒(好ましくは塩化メチレン)中にて、触媒量の過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムと過剰のN−メチルモルホリン−N−オキシドを使用することにより行うことができる〔J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1625(1987)〕。反応経路1の工程9においては、当業者に公知の方法によって〔例えば、出発化合物をメタノール中にて水酸化ナトリウムで処理し、混合物を数時間(2時間以上)加熱還流することによって〕、式VIIIのエステルを対応する式XIの酸に転化させる。式XIの酸は、式Xのアルデヒドと同様に、式Iの種々の化合物を製造するための有用な中間体である。
反応経路2は、式Xのアルデヒドと式XIの酸を製造する代替法、および式XVIIの化合物を製造する方法を示している。反応経路2の工程1においては、従来のニトロ化条件(硝酸と硫酸)を使用して式XIIの化合物をニトロ化して、式XIIIの化合物を得る。反応経路2の工程2においては、当業者に公知の従来法にしたがって、式XIIIのニトロ誘導体を対応する式XIVのアミンに還元する。式XIIIの化合物は、無水の非プロトン性溶媒(例えばエタノール)中にて無水塩化第一錫を使用して式XIVのアミンに還元するのが好ましい。反応経路2の工程3では、対応するジアゾニウムテトラフルオロボレートを製造し(A.Roe,Organic Reactions,Vol.5,Wiley,New York,1949,pp.198-206)、次いで相間移動触媒による環化によって〔R.A.Bartsch and I.W.Yang,J.Het.Chem.21,1063(1984)〕
、式XIVのアミンを対応する式XVのインダゾールに転化させる。反応経路2の工程4においては、当業者に公知の標準的な方法(すなわち、強塩基、極性非プロトン性溶媒、およびハロゲン化アルキル)を使用して式XVの化合物のアルキル化を行って、式XVIのN−アルキル化化合物を得る。反応経路2の工程5においては、アルキルリチウム(例えばn−ブチルリチウム)を使用して、極性非プロトン性溶媒(例えばTHF)中にて低温(−50℃〜−100℃、−78℃が好ましい)
で式XVIの化合物を金属ハロゲン交換反応にて処理し、次いで低温にてDMFでクエンチし、周囲温度に加温して式Xのアルデヒド中間体を得るか、あるいは式XVIの化合物を含有する混合物をCO2でクエンチし、周囲温度に加温し、次いで酸(例えば塩酸)でクエンチして式XIの酸を得る。反応経路2の工程6において、式XVIの化合物を式Iの化合物に転化させる(このときR2がR19であり、R19は、前記にて定義したようにアリール、ヘテロアリール、または複素環部分である)。
反応経路2の工程6においては、式XVIの化合物と式R10-B(OH)2(式中、R10は前記にて定義したとおりである)の化合物とを、Na2CO3水溶液中にてPd(PPh3)4の存在下で約4時間還流して反応させることによって、式XVIIの化合物を製造する。
反応経路3は、式Iの化合物〔式中、R1がHであり、R2が−C(O)NHR7であって、R7が前記にて定義したとおりである〕の製造を示している。反応経路3の工程1においては、式XVIIIの化合物を、エタノール非含有クロロホルム中において約−20℃の温度にてエーテル−三フッ化ホウ素付加物で処理する。短時間(例えば約5分)後、反応混合物にt−亜硝酸ブチルを加え、反応混合物を約0℃で約2時間攪拌する。酢酸カリウムを、次いで18-クラウン-6(18-crown-6)を加えて、式XIXの化合物(1H−インダゾール−6−カルボン酸)を得る。反応経路3の工程2においては、式XIXの化合物を、メタノール中にて濃硫酸を加えて約8時間還流処理し、次いで周囲温度にて約18時間攪拌することによって式XXの化合物を得る。反応経路3の工程3においては、式XXの化合物と式R-X〔式中、Rは前記にて定義したとおりであり、Xは離脱基(例えばクロロ、ブロモ、またはヨードであって、好ましくはブロモである)である〕の化合物とを、DMF中にて水素化ナトリウムの存在下で周囲温度で約10〜24時間(好ましくは24時間)反応させて、式XXIのエステルを得る。反応経路3の工程4においては、反応経路1の工程9の手順にしたがって、式XXIのエステルを式XXIIの酸に転化させる。反応経路3の工程5においては、式XXIIの化合物を、無水トルエン中にて塩化チオニルとDMF(触媒として)で約3時間還流処理して、対応する酸塩化物を得る。これとは別に、式R7−NH2(式中、R7は前記にて定義したとおりである)の化合物を、水素化ナトリウムと無水THFとの混合物(約0℃の温度に冷却しておく)に加える。この第2の混合物に上記酸塩化物のTHF溶液を加え、本混合物を周囲温度で4〜24時間攪拌して、式XXIIIの化合物を得る。
反応経路4は、式Iの化合物〔式中、R2が−C(O)NHR7または−C(O)NH(CH2n7であり、このときnは1〜4であり、R7は前記にて定義したとおりである〕の製造を示している。反応経路4の工程1においては、出発化合物である式XIの酸を、無水トルエン中にて塩化チオニルとDMF(触媒として)で約3時間還流処理することによって、式XIの酸を対応する式XXIVの酸塩化物に転化させる。出発化合物である式XXIVの酸塩化物と式R7−NH2(R7は前記にて定義したとおりである)の化合物とを、無水THF中にて水素化ナトリウムの存在下で約0℃の温度で反応させ、次いで4〜24時間で周囲温度に加温することによって、式XXIVの酸塩化物を式 XXVの化合物に転化させることができる。この方法は、R7が置換または非置換のピリジニルである場合に好ましい。これとは別に、出発化合物である式XXIVの化合物と式R7−NH2(R7は前記にて定義したとおりである)の化合物とを、無水DMF中にて水素化ナトリウムの存在下で周囲温度で4〜24時間反応させることによって、式XXIVの化合物を式XXVの化合物に転化させることもできる。この方法は、R7が置換または非置換のピリミジニルである場合に好ましい。これとは別に、酸塩化物が製造されている反応混合物中に式R7−NH2(R7は前記にて定義したとおりである)の化合物を加え、次いでこの混合物を約200℃の温度にて短時間(例えば約15分)加熱することによって、式XXIVの化合物を式XXVの化合物に転化させることもできる。
反応経路4の工程3においては、出発化合物である式XXIVの化合物と式H2N−C(O)NH(CH2)n7(式中、nは1〜4であり、R7は前記にて定義したとおりである)の化合物とを、塩化メチレン中にてトリエチルアミン〔および必要に応じて、ジメチルアミノピリジン(DMAP)〕の存在下で周囲温度で約10〜48時間反応させることによって、式XXIVの化合物を式XXVIの化合物(式中、nは1〜4であり、R7は前記にて定義したとおりである)に転化させる。これとは別に、出発化合物である式XXIVの化合物と式H2N−(CH2)n7(式中、nは1〜4であり、R7は前記にて定義したとおりである)の化合物とを、無水ピリジン中にて約40℃で約1時間反応させることによって、式XXIVの化合物を式XXVIの化合物に転化させることもできる。反応経路4の工程3に対するこの代替法は、R7が窒素含有複素環部分(例えばピリジニル)である場合に好ましい。
反応経路5は、式Iの化合物〔式中、R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(O)NH−であり、R7がアリール(例えば、−C(O)NHOHで置換されていてもよいフェニルまたはナフチル)である〕の製造を示している。反応経路5は、式XXVIIの化合物(式中、Xはアリール部分である)を出発物質として始める。式XXVIIの化合物は、反応経路4に関して記載の方法にしたがって製造する。反応経路5の工程1においては、式XXVIIの化合物を対応する式XXVIIIの酸に加水分解する。この加水分解は、当業者の公知の方法(例えば、式XXVIIの化合物を、水素化ナトリウムのメタノール水溶液で約30分〜1時間還流処理する方法)にしたがって行うことができる。反応経路5の工程2においては、式XXVIIIの酸を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩とO−ベンジルヒドロキシアミン塩酸塩の塩化メチレン溶液で周囲温度にて約4〜24時間処理することによって、式XXVIIIの酸を式XXIXの化合物に転化させる。反応経路5の工程3においては、出発化合物である式XXIXの化合物を、酢酸エチルとメタノール中に10%のPd/Cを混合して得られる混合物で、H2雰囲気(約30psi)下にて周囲温度で約30分〜1時間処理することによって、式XXIXの化合物を式XXXの化合物に転化させる。
反応経路6は、式Iの化合物〔式中、R2が−C(O)NR12(CHR12)mSR″(式XXXIの化合物)であって、このときR″がC1−C4アルキルであり、mが1〜6であり、そしてR12が前記にて定義したとおりであるか、あるいはR2が−C(O)NR12(CHR12)mC(O)NHOMe(式XXXIVの化合物)であって、このときR12が前記にて定義したとおりであり、mが1〜6であり、そしてMeがメチルである〕の製造を示している。反応経路6の工程1においては、式XIの化合物を、式H2N−(CHR12)mSR″(式中、R″、R12、およびmは前記にて定義したとおりである)の化合物、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、およびトリエチルアミンの塩化メチレン溶液で周囲温度にて約18時間処理して、式XXXIの化合物を得る。反応経路6の工程2においては、反応経路4に関して記載の方法にしたがって式XXXIIの化合物を製造する。
反応経路6の工程3においては、水酸化ナトリウムを含んだエタノールもしくはメタノール中で式XXXIIの化合物を約1時間加熱還流することによって、式XXXIIIの化合物を製造する。反応経路6の工程4においては、式XXXIIIの化合物を、メトキシルアミン塩酸塩、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及びトリエチルアミンの塩化メチレン溶液で周囲温度にて約18時間処理することによって、式XXXIVの11化合物を製造する。
反応経路7は、式Iの化合物〔式中、R2が−C(O)NH(CHR12)mC(O)N(CH3)OH(式XXXVの化合物)であって、このときmが1〜6であるか、あるいはR2が−C(O)NR12(CHR12)mC(O)NHOH(式XXXVIIの化合物)であって、このときR12が前記にて定義したとおりであり、mが1〜6である〕の製造を示している。反応経路7の工程1においては、式XXXIIの化合物を、ナトリウムとN−メチルヒドロキシアミン塩酸塩のメタノール溶液で周囲温度にて約16時間処理することによって、式XXXVの化合物を製造する。反応経路7の工程2においては、反応経路6の工程3にしたがって式XXXIIIの化合物を製造する。反応経路7の工程3においては、式XXXIIIの化合物を、O−ベンジルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、及びトリエチルアミンの塩化メチレン溶液で周囲温度にて約18時間処理することによって、式XXXVIの化合物を製造する。反応経路7の工程4においては、式XXXVIの化合物を、酢酸エチルとメタノール中に10%のPd/Cを混合して得られる混合物で、H2雰囲気(約30psi)下にて周囲温度で約30分〜1時間処理することによって、式XXXVIIの化合物を製造する。
反応経路8は、式XXXVIIIの化合物の製造を示している。反応経路8の工程1においては、式XVIの化合物(反応経路2に関して記載の方法にしたがって製造)を、n−ブチルリチウムの無水THF溶液で低温(例えば約−78℃)にて約30分処理し、次いで本混合物を式R7−CN(式中、R7は前記にて定義したとおりである)の化合物でクエンチし、そして本混合物を約30分〜1時間で周囲温度に自然加温して式XXXVIIIの化合物を得る。式XXXVIIIの化合物を製造するこの方法は、R7が窒素含有ヘテロアリール部分であるような化合物の場合に好ましい。
反応経路8の工程2と3は、式XXXVIIIの化合物を製造する代替法を示しており、R7が置換もしくは非置換のアリール部分であるような化合物の塀合に好ましい。反応経路8の工程2においては、式XVIの化合物を、反応経路8の工程1に関して記載のように処理するが、但し式R7−C(O)Hの化合物が式R7−CNの化合物に置き換わっており、このときR7は前記にて定義したとおりである。反応経路8の工程3においては、当業者に公知の方法(反応経路1の工程8において記載)にしたがって式XXXIXの化合物を酸化して、式XXXVIIIの化合物を得る。
式Iの化合物はさらに、権利取得特許や公開特許出願中に開示されている1つ以上の合成法にしたがって製造することもできる。具体的には、上記反応経路1〜8に記載の中間体(特に、式VIII、X、XI、XVI、およびXXIVの中間体)を使用し、そして式Iの化合物中のインダゾール環がフェニル環に置き換わっているような化合物に関して記載されている類似の合成法を使用して、式Iの化合物を製造することができる。このような類似の合成法は、下記の権利取得特許や公開特許出願中に開示されている: 米国特許第5,449,676号(1995年9月12日付け取得); 米国特許第5,459,151号(1995年10月17日付け取得):米国特許第5,491,147号(1996年2月13日付け取得);ヨーロッパ特許出願EP470,805号(1992年2月12日付け公開);ヨーロッパ特許出願EP497,564号(1992年8月5日付け公開);
ヨーロッパ特許出願EP723,962号(1996年7月15日付け公開);国際出願92/00968号(1992年1月23日付け公開);国際出願93/15044号(1993年8月5日付け公開);国際出願93/15045号(1993年8月5日付け公開);国際出願93/18024号(1993年9月16日付け公開);国際出願93/25517号(1993年12月23日付け公開);
国際出願94/02465号(1994年2月3日付け公開);国際出願95/01338号(1995年1月12日付け公開);国際出願95/04045号(1995年2月9日付け公開);国際出願95/04046号(1995年2月9日付け公開);国際出願95/05386号(1995年2月23日付け公開);国際出願95/20578号(1995年8月3日付け公開);国際出願95/22520号(1995年8月24日付け公開);国際出願95/27692号(1995年10月19日付け公開); 国際出願96/00218号(1996年1月4日付け公開);および国際出願96/21435号(1996年7月18日付け公開)。上記の権利取得特許、公開ヨーロッパ特許出願、および公開PCT国際特許出願を全て、参照により本明細書に含める。
具体的には、R2が−Z3−R7である場合の式Iの化合物は、国際出願94/02465号、国際出願95/01338号、国際出願93/25517号、国際出願95/20578号、国際出願96/00218号、およびEP497,564号(いずれも上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2がR18である場合の式Iの化合物は、米国特許第5,491,147号、国際出願95/27692号、及び国際出願95/22520号(いずれも上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が式(If)または(Tg)の置換基である場合の式Iの化合物は、国際出願95/22520号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が式(Ih)の置換基である場合の式Iの化合物は、米国特許第5,459,151号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が−C(=NOC(O)R25)26である場合の式Iの化合物は、EP470,805号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が−(CR1718)mNR9(C(O))q10である場合の式Iの化合物は、国際出願92/00968号、国際出願95/05386号、国際出願93/15044号、および国際出願93/15045号(いずれも上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が−CR1718CHR26NR9SO2(CH2)pA、−CR1718CHR26NR9P(O)(OR12)C(O)(C1−C4アルキル)、または−CR1718CHR26NR9P(O)(C1−C4アルコキシ)2である場合の式Iの化合物は、国際出願95/05386号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が式(Ic)、(Id)、または(Ie)の置換基である場合の式Iの化合物は、国際出願93/18024号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が式(Ii)の置換基である場合の式Iの化合物は、EP723,962号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。R2が−C(=NR32)NH(CH2)p(C6−C10アリール)である場合の式Iの化合物は、国際出願96/21435号(上記にて引用)に開示されている類似の合成法にしたがって製造することができる。
式Iの化合物は、以下の条件にしたがってキラルLC法を使用することによって別々のエナンチオマーに分割することができる: カラム: キラルセル(Chiralcel)(登録商標)OD(250×4.6mm); 移動相: 50:50:0.1(ヘキサン:2−プロパノール:ジエチルアミン); 流量: 1ml/分; 検出: UV(230nm); 温度: 周囲温度(20〜25℃); 注入量: 20μl。式Iの化合物はさらに、“J.March,Advanced OrganicChemistry,(第4版,J.Wiley & Sons),1992,pp.118-125”中に記載されている方法を含めて、当業者に公知の他の方法にしたがって別々のエナンチオマーに分割することもできる。
塩基性である式Iの化合物は、種々の無機酸や有機酸との多種多様な塩を形成させることができる。このような塩は、動物に投与するために医薬用として許容しうるものでなければならないが、実際には、最初に反応混合物から式Iの化合物を医薬用として許容できない塩として単離し、次いでアルカリ試剤で処理して遊離の塩基化合物に転化させ、引き続きこの遊離塩基を医薬用として許容しうる酸付加塩に転化させることが多い。本発明の塩基化合物の酸付加塩は、水性溶媒媒体中あるいは適切な有機溶媒(例えば、メタノールやエタノール)中にて、該塩基化合物を実質的に当量の選定された無機酸または有機酸で処理することによって容易に製造することができる。溶媒を蒸発除去すると、所望の固体塩が容易に得られる。所望の酸付加塩はさらに、遊離塩基の有機溶媒溶液に適切な無機酸もしくは有機酸を加えることによって溶液から沈澱させることもできる。カルボキシル基と適切なカチオン性塩試剤〔例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−メチルグルカミン(メグルミン)、エタノールアミン、トロメタミン(tromethamine)、またはジエタノールアミン〕との反応によるものを除き、式Iの化合物のカチオン性塩も同様に製造される。
炎症性疾患の治療処置もしくは予防処置を施す上でヒトに投与する場合、単独用量または分割用量において、経口投与、非経口投与、局所投与、および直腸投与(坐剤)を含めて、従来の種々の投与経路を使用することができる。式Iの化合物または医薬用として許容しうる前記化合物の塩(“活性化合物″)の経口投与量は、平均的な成人患者(70kg)に対して、単独用量または分割用量において一般には一日当たり0.1〜1000mgの範囲である。個々の錠剤またはカプセルは通常、医薬用として許容しうる適切なビヒクルまたはキャリヤー中に0.1〜100mgの活性化合物を含有していなければならない。静脈投与に対する投与量は通常、必要とされる単独用量当たり0.1〜10mgの範囲内である。鼻腔内投与または吸入器投与の場合、投与量は一般に0.1〜1%(w/v)溶液として処方される。実際には、医師が個々の患者に対して最も適切とされる投与量を決定し、この量は、個々の患者の年齢、体重、および反応によって異なる。上記の投与量は平均的なケースの代表的なものであるが、当然ながら、より高いか又はより低い投与量範囲が有効であるような個々の場合があり、このような全ての投与量も本発明の範囲内に含まれる。
TNFの阻害のためにヒトに投与する場合、単独用量または分割用量において、経口投与、非経口投与、局所投与、および直腸投与(坐剤)を含めて、従来の種々の投与経路を使用することができる。活性化合物は一般に、単独用量または分割用量において、治療しようとする患者の体重1kg当たり約0.1〜25mg/kg(好ましくは約0.3〜5mg/kg)の投与量にて経口投与もしく非経口投与される。しかしながら、治療しようとする患者の状態に応じて、投与量は必然的にある程度変わる。いずれにしても、投与に対して責任のある人が、個々の患者に対する適切な投与量を決定する。
ヒトに対して使用する場合、本発明の活性化合物は単独にて投与することができるが、一般には、意図する投与経路や標準的な医薬処置法(pharmaceuticalpractice)に関して選ばれる医薬用の希釈剤もしくはキャリヤーとの混合物の形態で投与される。例えば、活性化合物は、スターチやラクトースのような賦形剤を含有した錠剤の形態でも、カプセル(単独または賦形剤との混合物)の形態でも、あるいは風味剤や着色剤を含有したエリキシルもしくは懸濁液の形態でも経口投与することができる。本発明の活性化合物は、非経口的に注入することもできる(例えば、静脈注射、筋内注射、または皮下注射)。非経口投与の場合、他の物質(例えば、溶液を等張性にするための充分な塩またはグルコース)を含有してもよい無菌水溶液の形態で使用するのが最も良い。
さらに、本発明の活性化合物は、皮膚の炎症性疾患を治療するときに局所的に投与することができ、この投与は、標準的な医薬処置法にしたがって、クリーム、ゼリー、ゲル、ペースト、および軟膏の形態で行うことができる。
本発明の治療用化合物はさらに、ヒト以外の哺乳動物に投与することもできる。哺乳動物に投与すべき投与量は、動物種および治療しようとする疾患もしくは障害に依存する。本発明の治療用化合物は、カプセル、丸薬、錠剤、または水薬の形態で動物に投与することができる。本発明の治療用化合物はさらに、注射によっても、あるいはインプラントとしても動物に投与することができる。このような製剤は、標準的な獣医学処置法にしたがって従来の仕方で製造される。これとは別に、本発明の治療用化合物は動物用飼料と一緒に投与することができ、このために、通常の動物用飼料と混合するための濃縮飼料添加物もしくはプレミックスを製造することができる。
式Iの化合物または医薬用として許容しうる前記化合物の塩がPDEタイプIVの作用を阻害する能力は、以下のようなアッセイによって決定することができる。
30〜40gのヒトの肺組織を50mlのpH7.4のTris/フッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)/スクロース緩衝液中に入れ、テクマー・ティシュマイザー(Tekmar Tissumizer)(登録商標)(テクマー社、7143ケンパー・ロード、シンシナチ、オハイオ州45249)を使用して最高速度で30秒間均質化する。ホモジェネートを、4℃にて48,000xgで70分間遠心分離機にかける。上澄み液をO.22μmのフィルターを通して2回濾過し、pH7.4のTris/PMSF緩衝液であらかじめ平衡化されたMono-Q FPLCカラム(ファーマシア LKB バイオテクノロジー,800 センテニアルアベニュー,ピスキャタウェイ,ニュージャージー州 08854)に加える。1ml/分の流量にてサンプルをカラム加え、次いで2ml/分の流量にて洗浄と溶離を行う。pH7.4のTris/PMSF緩衝液にて、NaClの勾配を段階的に増大させてサンプルを溶離させる。8mlのフラクションを採取する。[3H]cAMPの加水分解によって決定される特有のPDEIV活性と、既知のPDEIV阻害剤〔例えばロリプラム(rolipram)〕がその加水分解を阻害する能力とに関して、フラクションを分析する。適切なフラクションをプールし、エチレングリコールで希釈し(2mlのエチレングリコール/5mlの酵素調製液)、そして使用するまで−20℃で保存する。
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解し、水にて1:25に希釈する(400μM,4%DMSO)。4%DMSOに対しさらに連続的に希釈を行って、所望の濃度を達成する。アッセイ管中の最終的なDMSO濃度は1%である。12×75mmのガラス管に下記の物質を順次に加え(濃度は全て、アッセイ管中の最終濃度として与えられる)、これを全く同一の状態で二通り行う。
i) 25μlの化合物またはDMSO(1%,対照標準およびブランク用)
ii) 25μlのpH7.5のTris緩衝液 iii) [3H]cAMP(1μM)
iV) 25μlのPDEIV酵素(ブランク用、酵素を沸騰水中で5分プレインキュベートする)
反応管を振盪して水浴(37℃)に20分静置し、この時点で反応管を沸騰水浴中に4分静置することによって反応を停止させる。洗浄用緩衝液〔0.5ml,0.1M 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジン−エタンスルホン酸(HEPES)/0.1Mnaci,pH8.5〕を、氷浴上の各反応管に加える。各反応管の内容物を、洗浄用緩衝液であらかじめ平衡化されたAFF-Gel601カラム〔バイオラッド・ラボラトリーズ(Biorad Laboratories),P.O.Box 1229,85Aマーカスドライブ,メルビル,ニューヨーク州11747〕〔ボロネート親和性ゲル(boronate affinitygel),1mlの床体積〕にファイルする。[3H]cAMPを6mlの洗浄用緩衝液で2回洗浄し、次いで4mlの0.25M酢酸で[3H]5'AMPを溶離させる。渦流攪拌した後、適切なバイアル中の3mlのシンチレーション流体に1mlの溶離液を加え、渦流撹拌し、そして[3H]に関してカウントする。


IC50は、[3H]cAMPの[3H]5'AMPへの特異的加水分解の50%を阻害する化合物濃度と定義されている。
本発明の化合物Iまたは医薬用として許容しうる前記化合物の塩がTNFの産生を阻害する能力、したがってTNFの産生が関与する疾患を治療するための有効性を発揮する能力は、以下のようなインビトロアッセイによって示される。
ボランティアからの末梢血液(peripheral blood)(100ml)をエチレンジアミク四酢酸(EDTA)中に採取する。単核細胞をFTCOLL/Hypaqueによって単離し、不充分なHBSS中で3回洗浄する。あらかじめ加温しておいたRPMI(5%のFCS,グルタミン,pen/step,およびナイスタチンを含有する)中に、1ml当たり1×106細胞の最終濃度になるよう細胞を再懸濁する。24-ウェルのプレートにて1.0ml中1×106細胞として単核細胞を培養する。細胞を37℃でインキュベートし(5%の二酸化炭素)、2時間にわたってプレートに付着させた後、付着してない細胞を穏やかな洗浄によって除去する。試験化合物をそれぞれ3〜4通りの濃度にて細胞に加え、1時間インキュベートする。適切なウェルにLPS(10μl)を加える。プレートを37℃で一晩(18時間)インキュベートする。インキュベーションの時間が終了したら、サンドイッチELISA(R&D Quantikine kit)によってTNFを分析する。線形回帰分析に基づき、各化合物に対してIC50を求める。
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。下記の実施例においては、“min.″は分を意味し、“psi”はポンド/インチ2を意味し、“h″は時間を意味し、“equiv″は当量を意味し、そして“conc.″は「濃縮された...」を意味している。
製造例1 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール-6−カルボン メチルエステル A. 3−ニトロ−4−プロピル−安息香酸 9.44g(57.5ミリモル,1.0当量)の4−プロピル安息香酸を50mlの濃硫酸中にある程度溶解し、氷浴中で冷却した。4.7ml(74.7ミリモル,1.3当量)の濃硝酸を10mlの濃硫酸中に溶解して得た溶液を1〜2分で滴下した。0℃で1時間攪拌した後、氷を半分満たした1リットルビーカー中に反応混合物を注ぎ込んだ。10分攪拌した後、生成した白色固体を濾過し、H2Oで1回洗浄し、そして乾燥して12.01g(100%)の表記化合物を得た: mp106-109℃; IR(KBr) 3200-3400,2968,2875,2667,2554,1706,1618,1537,1299,921cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ0.90(t,3H,J=7.4Hz),1.59(m,2H),2.82(m,2H),7.63(d,1H,J=8.0Hz),8.12(dd,1H,J=1.7,8.0Hz),8.33(d,1H,J=1.7Hz); 13C-NMR(75.5MHz,DMSO-d6)δ14.2,23.7,34.2,125.4,130.5,132.9,133.6,141.4,149.5,165.9; 元素分析C10H11NO4・1/4H2Oに対する計算値: C, 56.20; H,5.42; N,6.55 実測値: C,56.12; H,5.31; N,6.81 B. 3−アミノ−4−プロピル−安息香酸 11.96g(57.2ミリモル)の3−ニトロ−4−プロピル−安息香酸と1.5gの10%Pd/C(50%を水で湿潤)を250mlのメタノール中に混合して得た混合物をParr水素化装置上に配置し、25psiの水素雰囲気下にて周囲温度(20〜25℃)で振盪した。1時間後、反応混合物をセライト(Cerite)(登録商標)(SiO2をベースとした濾過助剤)を通して濾過し、濾液を濃縮し、そして乾燥して9.80g(96%)の淡黄色結晶質固体を得た: mp 139.5-142.5℃; IR(KBr) 3200-2400,3369,3298,2969,2874,2588,1690,1426,1260,916,864cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ0.90(t,3H,J=7.2Hz),1.52(m,2H),2.42(m,2H),5.08(br s,2H),6.96(d,1H,J=7.8Hz),7.05(dd,1H,J=l.7,7.8Hz),7.20(d,1H,J:1.7Hz); MS(Cl,NH3) m/z 180(M+H+base); 元素分析 C10H13NO2・1/3H2Oに対する計算値: C,64.85; H,7.89; N,7.56 実測値: C,64.69: H, 7.49: N,7.86 C. 3−カルボキシ−6−プロピル−ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィド 8.80g(49.1ミリモル,1.0当量)の3−アミノ−4−プロピル−安息香酸と2.34g(22.1ミリモル,0.45当量)の炭酸ナトリウムを55mlの水中に混合して得た混合物を、熱線銃を使用して殆どが溶解するまで穏やかに加熱した。反応混合物を氷浴中で冷却し、3.73g(54.0ミリモル,1.O当量)の亜硝酸ナトリウムを27mlの水中に溶解して得た溶液を滴下した。15分後、反応混合物を滴下漏斗に移し、55gの砕氷と10.6mlの濃塩酸とを含有するビーカーに10分で加えた。10分攪拌した後、ビーカーの内容物を滴下漏斗に移し、5.31ml(47.1ミリモル,0.96当量)のt−ブチルチオールを130mlのエタノール中に溶解して得た室温溶液に5分で加えた。
炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えることによりpHを4〜5に調節し、反応混合物を周囲温度(20〜25℃)で1時間攪拌した。200mlのブラインを加え、混合物を濾過した。得られた固体をH2Oで1回洗浄し、一晩乾燥して12.25g(89%) の褐色/赤さび色の粉末(悪臭注意)を得た: mp 102℃(分解);IR(KBr) 3200-2400,2962,2872,2550,1678,1484,1428,1298,1171cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ0.84(t,3H,J=7.3Hz),1.48(m,2H),1.55(s,9H),2.42(m,2H),7.29(d,1H,J=1.6Hz),7.50(d,1H,J=8.0Hz),7.86(dd,1H,J=1.7,7.9Hz),13.18(br s,1H); MS(サーモスプレー,NH4OAc)m/z281(M+H+,base); 元素分析 C14H20N2O2Sに対する計算値: C,59.96; H,7.19; N,9.99 実測値:C,59.71; H,7.32; N,10.02 D. 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 12.0g(42.8ミリモル,1.0当量)の3−カルボキシ−6−プロピル−ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィドを150mlのジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解して得た溶液を、 44.6g(398ミリモル,9.3当量)のカリウムt−ブトキシドを200mlのDMSO中に溶解して得た周囲温度の溶液に15分で滴下した。周囲温度で2時間攪拌した後、反応混合物を1.5リットルの0℃の1N塩酸中に注ぎ込み、5分攪拌し、次いで350mlの酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル抽出物(悪臭注意)
を合わせて、250mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄褐色の固体を得た。これを1リットルのEt2O/ヘキサン(1:3)ですりつぶし、そして乾燥して7.08g(87%)の黄褐色結晶質粉末を得た:mp 248-251℃; IR(KBr) 3301,3300-2400,2973,2504,1702,1455,1401,1219cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ1.31(t,3H,J=7.6Hz),2.94(q,2H,J=7.6Hz),7.63(dd,1H,J:1.1,8.4Hz),7.81(d,1H,J=8.4Hz),8.06(d,1H,J=1.1Hz),12.95(br s,1H); MS(Cl,NH3)m/z 191(M+H+,base); 元素分析 C10H10N2O2に対する計算値: C,63.14: H, 5.30; N,14.73 実測値: C,62.66; H,5.42; N,14.80 E. 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 7.92g(41.6ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、16.9ml(416ミリモル,10当量)のメタノール、および5.59g(45.8ミリモル,1.1当量)のジメチルアミノピリジン(DMAP)を250mlの塩化メチレン中に溶解して得た周囲温度の溶液に、8.78g(45.8ミリモル,1.1当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。
室温にて18時間後、反応混合物を150mlに濃縮し、500mlの酢酸エチルで希釈し、100mlの1M塩酸で2回、100mlの水で1回、100mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して7.8gの褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(30%〜50%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)、6.41g(75%)の黄褐色固体を得た: mp 107-108℃; IR(KBr) 3100-2950,1723,1222cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ8.19(m,1H),7.7-7.8(m,2H),3.96(s,3H),3.05(q,2H,J=7.7Hz),1.43(t,3H,7.7Hz); MS(Cl,NH2)m/z 205(M+H+,base);元素分析 C11H12N2O2に対する計算値: C,64.70; H,5.92; N,13.72 実測値: C,64.88; H,6.01;N,13.96 F. 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 5.7g(27.9ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを125mlのDMF中に溶解して得た周囲温度の溶液に、1.17g(29.4ミリモル,1.05当量) の水素化ナトリウム(60%のオイル分散液)を一度に加えた。20分後、3.89ml(36.6ミリモル,1.3当量) の臭化シクロペンチルを滴下し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を1リットルの水中に注ぎ込み、450mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、400mlの水で3回および200mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して琥珀色の油状物を得た。これをシリカゲルカラムで精製して(10%酢酸エチル/ヘキサン、グラビティ)、5.48g(72%) の透明油状物を得た: 1H-NMR(30OMHz,CDCl3)δ8.16(d,1H,J=1.0Hz),7.7(m,2H),5.00(クインテット,1H,J=7.5Hz),3.97(s,3H),3.01(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.8(m,2H),1.39(t,3H,J=7.6Hz); HRMS C16H20N2O2に対する計算値: 272.1526 実測値: 272.15078 G. (1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−イル−メタノール 1.02g(7.05ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを50mlの無水THF中に溶解して得た0℃の溶液に、7ml(7.0ミリモル,1.0当量)の水素化リチウムアルミニウム(THF中1.0M溶液)を加えた。20分後、1mlのメタノールを慎重に加え、反応混合物を500mlの5%硫酸中に注ぎ込み、50mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、40mlの水で2回および40mlのブラインで1回洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して1.58gの透明油状物を得た。これをシリカゲルカラムで精製して1.53g(89%)の透明油状物を得た: IR(CHCl3)3606,3411,3009,2972,2875,1621,1490cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ7.65(d,1H,J=8.0Hz),7.42(s,1H),7.06(dd,1H,J=1.0,8.2Hz),4.92(クインテット,1H,J=7.7Hz),4.84(s,2H),2.98(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.7(m,3H), 1.38(t,3H,J=7.6Hz); MS(サーモスプレー,NH4OAc) m/z 245(M+H+,base); HRMS C15H20N2O+Hに対する計算値: 245.1654 実測値: 245.1675 H. 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール-6−カルボアルビテド 1.47g(6.02ミリモル,1.0当量)の(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−イル)−メタノール、1.06g(9.03ミリモル,1.5当量)のN−メチルモルホリンN−オキシド、および3.01gの4Aモレキュラーシーブを12mlの無水塩化メチレン中に懸濁させて得た室温懸濁液に、106mg(0.301ミリモル,0.05当量)の過ルテニウム(VII)酸テトラプロピルアンモニウムを加えた。20分後、反応混合物をシリカゲルの短いカラムを通して濾過した(塩化メチレンで溶離)。生成物を含有するフラクションを濃縮し、残留物をシリカゲルカラムによりクロマトグラフィー処理して(15%酢酸エチル/ヘキサン、フラッシュ)924mg(63%)の淡黄色固体を得た: mp 41℃; IR(KBr) 3053,2966,2872,2819,1695cm-1;1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 10.13(s,1H),7.93(d,1H,J=0.9Hz),7.77(d,1H,J=8.4Hz),7.60(dd,1H,J=1.2,8.4Hz),5.00(クインテット,1H,J=7.5Hz),3.01(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.7(m,2H),1.39(t,3H,J:7.5Hz);MS(Cl,NH3)m/z 243(M+H,base); 元素分析 C16H18N2Oに対する計算値: C,74.35; H,7.49;N,11.56 実測値: C,74.17; H,7.58; N,11.79 製造例21−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボアルデヒド A. 4−ブロモ−2−ニトロ−1−プロピル−ベンゼン 600mlの濃硫酸と200mlの水との10℃溶液に、125g(628ミリモル,1.O当量)の1−ブロモ−4−プロピル−ベンゼンを一度に全部加えた。機械的に激しく攪拌しながら、43.2ml (691ミリモル,1.1当量)の濃硝酸(69-71%,16M)と150mlの濃硫酸と5Omlの水との周囲温度混合物を30分で滴下した。氷浴を周囲温度に自然加温し、反応混合物を室温で68時間攪拌した。砕氷をざっと詰めた4リットルビーカー中に反応混合物を注ぎ込んだ。1時間攪拌した後、混合物を4リットルの分液漏斗に移し、 800mlのイソプロピルエーテルで4回抽出した。有機抽出物を合わせ、800mlの水で3回および500mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して150mlの黄色液体を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(カラム2つ、それぞれ3kgのシリカゲル、2%酢酸エチル/ヘキサン)63.9g(42%)の黄色液体を得た。所望の位置異性体(regioisomer)は2種の生成物(これらは1:1の比で形成される)のうち極性の低いほうである。bp 108℃; IR(CHCl3)3031,2966,2935,2875,1531,1352cm-1;1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.01(d,1H,J=2.1Hz),7.62(dd,1H,J=2.1,8.3Hz),7.23(d,1H,J=8.3Hz),2.81(m,2H),1.67(m,2H),0.98(t,3H,J=7.4Hz); 13C-NMR(75.5MHz,CDCl3) δ 13.94,23.74,34.43,119.6,127.4,133.3,135.7,136.4,149.8: GCMS(ET) m/z 245/243(M+.),147(base); HRMSC9H10NO2Br+Hに対する計算値: 243.9973 実測値: 243.9954 B. 5−ブロモ−2−プロピル−フェニルアミン 51.9g(213ミリモル,1.O当量)の4−ブロモ−2−ニトロ−1−プロピル−ベンゼンを1200mlの無水エタノールと12ml(6当量)のH2O中に溶解して得た室温溶液に、121g(639ミリモル,3.0当量)の塩化第一錫(無水)を一度に全部加えた。
室温で24時間後、エタノールの殆どをロータリーエバポレーターにより除去した。砕氷と水を3/4程度入れた4リットルのビーカー中に残留物を注ぎ込んだ。pHが10になり、水酸化錫の殆どが溶解するまで、150gのNaOHペレットを攪拌しながら少量ずつ加えた。混合物を半分に分け、それぞれを750mlの酢酸エチルで2回抽出した。4つの酢酸エチル抽出物を全て合わせ、5OOmlの1N NaOHで1回、500mlのH2Oで1回、そして500mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄色液体を得た。これを1.2kgのシリカゲルカラムで精製して(1:12酢酸エチル/ヘキキサン)41.83g(92%)の淡黄色液体を得た: IR(CHCl3)3490,3404,3008,2962,2933,2873,1620,l491cm-1;1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 6.8-6.9(m,3H),3.90(brs,2H),2.42(m,2H),1.62(m,2H),0.99(t,3H,J=7.3Hz); GCMS(EI) m/z 215/213 (M+.),186/184(base);元素分析 C9H12NBrに対する計算値: C,50.49; H,5.65; N,6.54 実測値: C,50.77; H,5.70; N,6.50 C. 6−ブロモ−3−エチル−1H−インダゾール 49.22g(230ミリモル,1.0当量)の5−ブロモ−2−プロピル−フェニルアミンを3リットルのフラスコ中に入れ、氷浴中で冷却した。57.5ml(690ミリモル,3.0当量)の濃塩酸を165mlのH2O中に溶解して得た0℃溶液を加え、生成した固体の塊を、微細な白色懸濁液が得られるようになるまで粉砕した。10OmlのH2Oをさらに加え、15.9g(230ミリモル,1.O当量)の亜硝酸ナトリウムを75mlのH2O中に溶解して得た溶液を10分で滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で30分攪拌した。反応混合物を、あらかじめ0℃に冷却しておいたガラス漏斗を通して濾過した。濾液を氷浴中で冷却し、機械的に攪拌しながら、32.8g(313ミリモル,1.36当量) のテトラフルオロホウ酸アンモニウムを110mlのH2O中に混合して得た0℃の溶液/懸濁液を10分で滴下した。生成した濃厚白色懸濁液(アリールジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩)を0℃で1.5時間攪拌した。混合物を濾過し、固体を20OmlのNH4BF45%水溶液(0℃に冷却)で1回、150mlのCH3OH(0℃に冷却)で1回、次いで200mlの Et2Oで1回洗浄した。高真空にて周囲温度で1時間乾燥して、54.47g(76%)のオフホワイト色固体のジアゾニウム塩を得た。
1500mlのエタノール非含有クロロホルムを三つ口フラスコ中に入れ、34.16g(348ミリモル,2.0当量)の酢酸カリウム(粉末状の乾燥品)と2.3g(8.7ミリモル,0.05当量)の18−クラウン−6を加えた。 10分後、ジアゾニウム塩を一度に加え、反応混合物を窒素雰囲気下にて室温で18時間攪拌した。混合物を濾過し、固体をクロロホルムで2回洗浄し、濾液を濃縮して47gの粗製物(褐色結晶)を得た。シリカゲルクロマトグラフィーにより(1.2kgのシリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配 15%,20%,40%)21.6g(2番目の工程に対して55%、全体に対しては42%)の黄褐色結晶が得られた:mp 112-114℃; IR(KBr)3205,3008,2969,2925,1616,1340,1037cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3) δ 9.86(br s,1H),7.61(d,1H,J=1.3Hz),7.57(d,1H,J=8.4Hz),7.24(dd,1H,J=1.5,8.6Hz),2.99(q,2H,J=7.6Hz),1.41(t,3H,J=7.6Hz);MS(Cl,NH3) m/z 227/225 (M+H+,base); 元素分析 C9H9N2Brに対する計算値: C,48.02; H,4.03; N,12.45 実測値:C,48.08; H,3.87; N,12.45 D. 6−ブロモ−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール 13.17g(58.5ミリモル,1.O当量)の6−ブロモ−3−エチル−1H−インダゾールを50Omlの無水DMF中に溶解して得た10℃の溶液に、2.46g(61.4ミリモル,1.05当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を0.5gずつ加えた。混合物を周囲温度で20分攪拌し、8.8ml(81.9ミリモル,1.4当量) の臭化シクロペンチルを10mlの無水DMF中に溶解して得た溶液を滴下した。18時間後、反応混合物を2リットルの水中に注ぎ込み、1リットルの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、750mlのH2Oで2回および500mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して20.7gの粗製物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(1.1kgのシリカゲル、3%酢酸エチル/ヘキサン) 10.6g(62%)の琥珀色液体を得た: IR(CHCl3) 2972,2875,1606,1501,1048cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3) δ 7.56(d,1H,J=1.3Hz),7.52(d,1H,J=8.7Hz),7.17(dd,1H,J=1.5,8.5Hz),4.83(クインテット,1H,J=7.6Hz),2.96(q,2H,J=7.6Hz),2.15(m,4H),2.0(m,2H),1.65(m,2H),1.36(t,3H,J=7.7Hz); MS(サーモスプレー,NH4OAc) m/z 295/293 (M+H+,base); 元素分析 C14H17N2Brに対する計算値: C,57.35; H,5.84; N,9.55 実測値: C,57.48; H,5.83; N,9.90 E. 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボアルデヒド 8.32g(28.4ミリモル,1.0当量)の6−ブロモ−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾールを200mlの無水THF中に溶解して得た−78℃の溶液に、11.6ml(28.4ミリモル,1.0当量)のn-BuLi(ヘキサン中2.45M) を加えた。30分後、−78℃にて8.8ml(114ミリモル,4.0当量)の無水DMFを滴下し、反応混合物を−78℃でさらに30分攪拌した。混合物を1時間で室温に加温し、次いで125mlの1N塩酸を加えた。10分攪拌した後、THFの殆どをロータリーエバポレーターで除去した。残留物を500mlのH2Oで希釈し、250mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、100mlのH2Oで1回および100mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄色油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(15% 酢酸エチル/ヘキサン、グラビティ)4.70g(68%)の黄色結晶質固体を得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)は、製造例1からの表記化合物のスペクトルと同じ。
製造例3 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン A. 3−ニトロ−4−プロピル−安息香酸 9.44g(57.5ミリモル,1.0当量) の4−プロピル安息香酸を50m1の濃硫酸中にある程度溶解し、氷浴中で冷却した。4.7ml(74.7ミリモル,1.3当量) の濃硝酸をmlの濃硫酸中に溶解して得た溶液を1〜2分で滴下した。0℃で1時間攪拌した後、氷を半分程度入れた1リットルのビーカー中に反応混合物を注ぎ込んだ。
10分攪拌した後、生成した白色固体を濾過し、H2Oで1回洗浄し、乾燥して12.1g(100%)の表記化合物を得た: mp 106-109℃; TR(KBr) 3200-3400,2966,2875,2667,2554,1706,1618,1537,1299,921cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 0.90(t,3H,J=7.4Hz),1.59(m,2H),2.82(m,2H),7.63(d,1H,J=8.0Hz),8.12(dd,1H,J=1.7,8.0Hz),8.33(d,1H,J=1.7Hz); 13C-NMR(75.5MHz,DMSO-d6)δ14.2,23.7,34.2,125.4,130.5,132.9,133.6,141.4,149.5,165.9; 元素分析 C10H11NO4・1/4H2Oに対する計算値: C,56.20; H,5.42; N,6.55 実測値: C,56.12; H,5.31; N,6.81 B. 3−アミノ−4−プロピル−安息香酸 11.96g(57.2ミリモル) の3−ニトロ−4−プロピル−安息香酸と1.5gの10%Pd/C(50%を水で湿潤)を250mlのメタノール中に混合して得た混合物をParr水素化装置上に配置し、25psiの水素雰囲気下にて周囲温度で振盪した。1時間後、反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、そして乾燥して9.80g(96%)の淡黄色結晶質固体を得た: mp 139.5-142.5℃; IR(KBr)3200-2400,3369,3298,2969,2874,2588,1690,1426,1260,916,864cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 0.90(t,3H,J=7.2Hz),1.52(m,2H),2.42(m,2H),5.08(br s,2H),6.96(d,1H,J=7.8Hz),7.05(dd,1H,J=1.7,7.8Hz),7.20(d,1H,J=1.7Hz); MS(Cl,NH3) m/z180 (M+H+,base); 元素分析 C10H13NO2 1/3H2Oに対する計算値: C,64.85; H,7.89; N,7.56 実測値: C,64.69; H,7.49; N,7.86 C. 3−カルボキシ−6−プロピル−ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィド 8.80g(49.1ミリモル,1.0当量) の3−アミノ−4−プロピル−安息香酸と2.34g(22.1ミリモル,0.45当量) の炭酸ナトリウムを55mlの水中に混合して得た合物を、熱線銃を使用して殆どが溶解するまで穏やかに加熱した。反応混合物を氷浴中で冷却し、3.73g(54.0ミリモル,1.0当量)の亜硝酸ナトリウムを27mlの水中に溶解して得た溶液を滴下した。15分後、反応混合物を滴下漏斗に移し、55gの砕氷と10.6mlの濃塩酸とを含有するビーカーに10分で加えた。10分攪拌した後、ビーカーの内容物を滴下漏斗に移し、5.31ml(47.1ミリモル,0.96当量) のt−ブチルチオールを130mlのエタノール中に溶解して得た室温溶液に5分で加えた。炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えることによりpHを4〜5に調節し、反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した。200mlのブラインを加え、混合物を濾過した。得られた固体をH2Oで1回洗浄し、一晩乾燥して12.25g(89%)の褐色/赤さび色の粉末(悪臭注意)を得た: mp 102℃(分解); IR(KBr)3200-2400,2962,2872,2550,1678,1484,1428,1298,1171cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 0.84(t,3H,J=7.3Hz),1.48(m,2H),1.55(s,9H),2.42(m,2H),7.29(d,1H,J=1.6Hz),7.50(d,1H,J=8.0Hz),7.86(dd,1H,J=1.7,7.9Hz),13.18(br s,1H); MS(サーモスプレー, NH4OAc) m/z 281(M+H+,base); 元素分析 C14H20N2O2Sに対する計算値: C,59.96; H,7.19; N,9.99 実測値: C,59.71; H,7.32; N,10.02 D. 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 12.0g(42.8ミリモル,1.0当量) の3−カルボキシ−6−プロピル−ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィドを150mlのDMSO中に溶解して得た溶液を、44.6g(398ミリモル,9.3当量) のカリウムt−ブトキシドを200mlのDMSO中に溶解して得た室温溶液に15分で滴下した。周囲温度で2時間攪拌した後、反応混合物を1.5リットルの0℃の1N塩酸中に注ぎ込み、5分攪拌し、次いで350mlの酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル抽出物(悪臭注意)を合わせて、250mlの水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄褐色の固体を得た。これを1リットルのEt2O/ヘキサン(1:3)ですりつぶし、そして乾燥して 7.08g(87%)の黄褐色結晶質粉末を得た: mp248-251℃; IR(KBr)3301,3300-2400,2973,2504,1702,1455,1401,1219cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO−d6) δ 1.31(t,3H,J=7.6Hz),2.94(q,2H,J=7.6Hz),7.63(dd,1H,J=1.1,8.4Hz),7.81(d,1H,J=8.4Hz),8.06(d,1H,J=1.1Hz),12.95(br s,1H); MS(Cl,NH3) m/z191 (M+H+,base); 元素分析 C10H10N202に対する計算値: C,63.14; H,5.30; N,14.73 実測値: C,62.66;H,5.42; N,14.80 E. 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 7.92g(41.6ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、16.9ml(416ミリモル,10当量)のメタノール、および5.59g(45.8ミリモル,1.1当量)のDMAPを250mlの塩化メチレン中に溶解して得た室温溶液に、8.78g(45.8ミリモル,1.1当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。室温にて18時間後、反応混合物を約150mlに濃縮し、500mlの酢酸エチルで希釈し、100mlの1M塩酸で2回、100mlの水で1回、100mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して7.8gの褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(30%〜50%の酢酸エチル/ヘキサン勾配)、6.41g(75%)の黄褐色固体を得た: mp 107-108℃; IR(KBr) 3100-2950,1723,1222cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3) δ 8.19(m,1H),7.7-7.8(m,2H),3.96(s,3H),3.05(q,2H,J=7.7Hz),1.43(t,3H,7.7Hz); MS(Cl,NH2) m/z 205 (M+H+,base); 元素分析 C11H12N202に対する計算値: C,64.70; H,5.92; N,13.72 実測値: C,64.88; H,6.01;N,13.96 F. 1−シクロペンチル-3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 5.7g(27.9ミリモル,1.0当量)の3−エチル-1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを125mlのDMF中に溶解して得た室温溶液に、1.17g(29.4ミリモル,1.05当量) の水素化ナトリウム(60%のオイル分散液)を一度に加えた。20分後、3.89ml(36.6ミリモル,1.3当量) の臭化シクロペンチルを滴下し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を1リットルの水中に注ぎ込み、400mlのH2Oで3回および20Omlのブラインで1回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して琥珀色の油状物を得た。これをシリカゲルカラムで精製して(10% 酢酸エチル/ヘキサン、グラビティ)、5.48g(72%)の透明油状物を得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3) δ 8.16(d,1H,J=1.0Hz),7.7(m,2H),5.00(クインテット,1H,J=7.5Hz),3.97(s,3H),3.01(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.8(m,2H),1.39(t,3H,J=7.6Hz); HRMS C16H20N2O2に対する計算値:272.1526 実測値: 272.15078 G.1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 5.24g(19.2ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを120mlのメタノールと60mlの1NNaOH中に混合して得た混合物を加熱還流した。1時間後、反応混合物を室温に冷却し、75mlに濃縮し、1N塩酸でpH=1に酸性化し、200mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、150mlのH2Oで1回および150mlのブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して4.79g(96%)の白色固体を得た。少量のサンプルを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して分析データを得た: mp 157-159℃; IR(KBr) 3100-2500,1683,1298cm-1;1H-NMR(300MHz, DMSO-d6)δ 13.0(br s,1H),8.21(s,1H),7.79(d,1H,J=7.9Hz),7.62(sdd,1H,J=1.2, 8.4Hz),5.18(クインテット,1H,J=7.5Hz),2.92(q,2H,J=7.6Hz),2.1(m,2H),2.0(m,2H),1.85(m,2H),1.6(m,2H),1.29(t,3H,J=7.6Hz); MS(Cl,NH3) m/z 259(M+H+,base); 元素分析 C15H18N2O2に対する計算値: C,69.74;H,7.02; N,10.85 実測値: C,69.77; H,7.02; N,10.85 実施例12−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)アミドおよび1−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)アミド 1.A 1H−インダゾール−6−カルボン酸 18ml(146ミリモル,1.46当量) のエーテル−三フッ化ホウ素付加物を450mlのエタノール非含有クロロホルム中に溶解して得た−20℃の溶液に、15.1g(100ミリモル,1.0当量) の3−アミノ−4−メチル安息香酸を15Omlの無水THF中にある程度溶解して得た混合物を滴下した。5分後、14ml(106ミリモル,1.06当量)
の90%亜硝酸t−ブチルを滴下し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。49g(500ミリモル,5.0当量) の酢酸カリウムを少量ずつ加え、次いで2.65g(10ミリモル,0.1当量)の18−クラウン−6を一度で加える。反応混合物を室温で48時間攪拌してから、ロータリーエバポレーターにより濃縮した。500mlのアセトン/酢酸エチル(3:7)と150mlの1N塩酸を加え、反応混合物を2時間攪拌した。150mlのブラインを加え、混合物を濾過した。濾液を分液漏斗に移し、層を分離させ、水層を100mlのアセトン/酢酸エチル(3:7)で2回抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮して固体を得た。この固体に250mlの酢酸を加えた。この懸濁液をスチーム浴上で殆どが溶解するまで加熱し、次いでスチーム浴から取り外し、300mlのエーテル含有HCl〔HClガスを350mlのEt2O(氷浴中にて冷却)に10分通すことによって調製〕を、まだ高温の酢酸溶液に徐々に加えた。250mlのEt2Oを加え、混合物を室温で1時間攪拌した。濾過し、乾燥することにより金色褐色の粉末を得た。この粉末を500mlのアセトン/酢酸エチル(3:7)中に懸濁させ、100mlのブラインを加え、混合物を室温で1時間攪拌した。層分離を起こさせ、水性層を100mlの酢酸エチルで1回抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、そして室温にて高真空で18時間乾燥して7.81g(48%)の褐色粉末を得た: mp >275℃; MS(Cl,NH3) m/z 180(M+18+,base)
1.B 1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 7.59g(46.8ミリモル,1.0当量)の1H−インダゾール−6−カルボン酸を500mlのメタノールと1mlの濃硫酸中に混合して得た混合物を8時間加熱還流し、次いで室温で18時間攪拌した。混合物を約200mlに濃縮し、1リットルの酢酸エチルで希釈し、250mlのNaHCO3で1回、250mlのH2Oで1回、250mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。水性洗浄液を酢酸エチルで2回抽出してさらなる生成物を回収した。有機層を合わせ、濃縮し、そして乾燥して6.75g(82%)の黄橙褐色の固体を得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 10.8(br s,1H),8.28(dd,1H,J=0.9,1.9Hz),8.15(d,1H,J=1.0Hz),7.8(m,2H),3.97(s,3H); MS(Cl,NH3) m/z 177(M+H+,base) 1.C 1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと2−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 6.70g(38.0ミリモル,1.0当量) の1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを150mlの無水DMF中に溶解して得た室温溶液に、1.60g(39.9ミリモル,1.05当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を一度に全部加えた。30分後、4.5ml(41.8ミリモル,1.1当量)の臭化シクロペンチルを滴下し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物を1.2リットルの酢酸エチルで希釈し、350mlのH2Oで3回および250mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して12gの琥珀色油状物を得た。これを700gのシリカゲルカラムにより精製して(20% 酢酸エチル/ヘキサン、フラッシュ)、4.26gの1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(収率46%,極性の低いほうの異性体)と3.66gの2−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(収率39%,極性の高いほうの異性体)
を得た。どちらの化合物もオレンジ色の油状物であった。1H−インダゾール位置異性体に対するデータ: IR(CHCl3) 2996,2955,2874,1717,1249cm-1; HRMSC14H16N2O2に対する計算値: 244.1213; 実測値: 244.1209; 2H−インダゾール位置異性体に対するデータ: IR(CHCl3) 2972,2955,2876,1714,1242cm-1; HRMS C14H16N2O2に対する計算値: 244.1213; 実測値: 244.1220 1.D 1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 3.93g(16.1ミリモル,1.0当量) の1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと、100mlのCH3OHと、50mlの1N NaOHとの混合物を30分加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、CH3OHの殆どをロータリーエバポレーターにより除去した。残留物を325mlのH2Oで希釈し、2N塩酸でpH=1に酸性化した。5分攪拌した後、混合物を濾過し、固体をH2Oで2回洗浄し、一晩乾燥して3.42g(92%)の黄色粉末を得た: mp 172-175℃; 元素分析 C13H14N2O2に対する計算値: C,67.79; H,6.13; N,12.16 実測値: C,67.62; H,5.82; N,12.19 1.E 2−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸 本化合物は、3.28g(13.4ミリモル) の2−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル、100mlのCH3OH、および40mlの1N NaOHからスタートして実施例1.Dに記載の方法にしたがって製造し、2.71g(88%)の淡黄色粉末として得た: mp 190-193 ℃; 元素分析 C13H14N2O2に対する計算値: C,67.79; H,6.13; N,12.16 実測値: C,67.40; H,6.04; N,12.38 1.F 1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3、5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)アミド 495mg(2.15ミリモル,1.O当量)の1−シクロペンチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、204μ(2.79ミリモル,1.3当量)の塩化チオニル、および10μlのDMFを10mlの無水トルエン中に懸濁させて得た懸濁液を3時間加熱還流し、周囲温度に冷却し、ロータリーエバポレーターにより濃縮・乾燥した。別のフラスコにおいて、198mg(4.95ミリモル,2.3当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を10mlの無水THF中に懸濁させて得た0℃の懸濁液に、333mg(2.04ミリモル,0.95当量)の3,5−ジクロロ−4−アミノピリジンを10mlの無水THF中に溶解して得た溶液を滴下した。混合物を室温で15分攪拌し、次いで再び0℃に冷却した。酸塩化物(上記にて製造)を10mlの無水THF中に溶解して得た溶液を滴下し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物に4.5mlの1N塩酸を滴下し、混合物を200m1のCH2Cl2で希釈し、30mlのH2Oで1回および10%Na2CO3水溶液で1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。シリカゲルカラムにより精製して(2%CH2OH/CH2Cl2,フラッシュ)0.76g(94%)の黄色非晶質泡状物を得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.58(s,2H),8.19(d,1H,J=0.9Hz),8.09(d,1H,J=0.7Hz),7.93(br s,1H),7.84(dd,1H,J=0.7,8.4Hz),7.63(dd,1H,J=1.4,8.4Hz),5.08(クインテット,1H),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.75(m,2H); MS(Cl,NH3) m/z 375 (M+H+,base); 元素分析 C18H16N4OCl2に対する計算値: C,57.62; H,4.30; N,14.93 実測値: C,57.68; H,4.55; N,14.55 1.G 2−シクロペンチル−2H−インダゾール-6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)アミド 本化合物は、424mgの2−シクロペンチル−2H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例1.Fに記載の手順にしたがって製造し、406mg(59%)の白色非晶質泡状物として得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.57(s,2H),8.36(d,1H,J=1.4Hz),8.06(d,1H,J=0.7Hz),7.84(br s,1H),7.78(dd,1H,J=0.7,8.6Hz),7.64(dd,1H,J=1.5,8.7Hz),5.00(クインテット,1H),2.35(m,2H),2.25(m,2H),2.0(m,2H),1.8(m,2H); MS(Cl,NH3) m/z 375(M+H+,base); 元素分析 C18H16N4OCl2に対する計算値: C,57.62; H,4.30; N,14.93 実測値: C,57.39; H,4.59: N,14.56 実施例2 3−ニトロ−4−プロピル−安息香酸 9.44g(57.5ミリモル,1.0当量)の4−プロピル安息香酸を50mlの濃硫酸中にある程度溶解し、氷浴中で冷却した。4.7ml(74.7ミリモル,1.3当量)の濃硝酸を10mlの濃硫酸中に溶解して得た溶液を1〜2分で滴下した。0℃で1時間攪拌した後、氷を半分程度入れた1リットルのビーカー中に反応混合物を注ぎ込んだ。10分攪拌した後、生成した白色固体を濾過し、H2Oで1回洗浄し、そして乾燥して12.01g(100%)の表記化合物を得た: mp 106-109℃; IR(KBr)3200-3400,2966,2875,2667,2554,1706,1618,1537,1299,921cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 0.90(t,3H,J=7.4Hz),1.59(m,2H),2.82(m,2H),7.63(d,1H,J=8.0Hz),8.12(dd,1H,J=1.7,8.0Hz),8.33(d,1H,J=1.7Hz); 13C-NMR(75.5MHz,DMSO-d6)δ14.2,23.7,34.2,125.4,130.5,132.9,133.6,141.4,149.5,165.9; 元素分析 C10H11NO4・1/4H2Oに対する計算値: C,56.20; H,5.42; N,6.55 実測値: C,56.12; H,5.31; N,6.81 実施例3 3−アミノ−4−プロピル−安息香酸 11.96g(57.2ミリモル)の3−ニトロ−4−プロピル-安息香酸と1.5gの10%Pd/C(50%を水で湿潤)を250mlのCH3OH中に混合して得た混合物をParr水素化装置上に配置し、25psiのH2雰囲気下にて周囲温度で振盪した。1時間後、反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して9.80g(96%)の淡黄色結晶質固体を得た: mp 139.5-142.5℃; IR(KBr)3200-2400,3369,3298,2969,2874,25588,1690,1426,1260,916,864cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-D6)δ0.90(t,3H,J=7.2Hz),1.52(m,2H),2.42(m,2H),5.08(br s,2H),6.96(d,1H,J=7.8Hz),7.05(dd,1H,J=1.7,7.8Hz),7.20(d,1H,J=1.7Hz); MS(Cl,NH3) m/z 180(M+H+,base); 元素分析C10H13NO2・1/3H2Oに対する計算値: C,64.85; H,7.89; N,7.56 実測値: C,64.69;H,7.49; N,7.86 実施例4 3−カルボキシ-6−プロピル−ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィド 8.80g(49.1ミリモル,1.0当量)の3−アミノ−4−プロピル−安息香酸と2.34g(22.1ミリモル,0.45当量)の炭酸ナトリウムを55mlのH2O中に混合して得た混合物を、大部分が溶解するまで熱線銃で穏やかに加熱した。反応混合物を氷浴中で冷却し、3.73g(54.0ミリモル,1.0当量)の亜硝酸ナトリウムを27mlのH2O中に溶解して得た溶液を滴下した。15分後、反応混合物を滴下漏斗に移し、55gの砕氷と10.6mlの濃塩酸を含有するビーカーに10分で加えた。10分攪拌した後、ビーカーの内容物を滴下漏斗に移し、5.31ml(47.1ミリモル,0.96当量)のt−ブチルチオールを130mlのエタノール中に溶解して得た室温溶液に5分で加えた。
炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えることによってpHを4〜5に調節し、反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した。200mlのブラインを加え、混合物を濾過した。
得られた固体をH2Oで1回洗浄し、一晩乾燥して12.25g(89%)の褐色/赤さび色の粉末(悪臭注意)を得た: mp 102℃(分解); IR(KBr)3200-2400,2962,2872,2550,1678,1484,1428,1298,1171cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 0.84(t,3H,J=7.3Hz),1.48(m,2H),1.55(s,9H),2.42(m,2H),7.29(d,1H,J=1.6Hz),7.50(d,1H,J=8.0Hz),7.86(dd,1H,J=1.7,7.9Hz),13.18(br s,1H);MS(サーモスプレー,NH4OAc)m/z 281 (M+H+,base); 元素分析C14H20N2O2Sに対する計算値: C,59.96: H,7.19: N,9.99 実測値: C,59.71; H,7.32; N,10.02 実施例5 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 44.6g(398ミリモル,9.3当量)のカリウムt−ブトキシドを200mlのDMSO中に溶解して得た室温溶液に、12.0g(42.8ミリモル,1.0当量)の3−カルボキシ−6−プロピル−、ベンゼンジアゾt−ブチルスルフィドを150mlのDMSO中に溶解して得た溶液を15分で滴下した。周囲温度で2時間攪拌した後、反応混合物を1.5リットルの0℃の1N塩酸中に注ぎ込み、5分攪拌し、次いで350mlの酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル抽出物(悪臭注意)を合わせ、250mlのH2Oで2回洗浄し、MgSO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄褐色固体を得た。これを1リットルのEt2O/ヘキサン(1:3)ですりつぶし、乾燥して7.08g(87%)の黄褐色結晶質粉末を得た: mp 248-251℃; IR(KBr)3301,3300-2400,2973,2504,1702,1455,1401,1219cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 1.31(t,3H,J=7.6Hz),2.94(q,2H,J=7.6Hz),7.63(dd,1H,J=1.1,8.4Hz),7.81(d,1H,J=8.4Hz),8.06(d,1H,J=1.1Hz),12.95(br s,1H); MS(Cl,NH3) m/z191 (M+H+,base); 元素分析 C10H10N2O2に対する計算値: C,63.14; H,5.30; N,14.73 実測値: C,62.66; H,5.42; N,14.80 実施例6 3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 7.92g(41.6ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、16.9m1(416ミリモル,1.0当量)のメタノール、および5.59g(45.8ミリモル,1.1当量)のDMAPを250mlのCH2Cl2中に溶解して得た室温溶液に、8.78g(45.8ミリモル,1.1当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。室温で18時間後、反応混合物を約150mlに濃縮し、500mlの酢酸エチルで希釈し、100mlの1N塩酸で2回、100mlのH2Oで1回、そして100mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、そして残留物を乾燥して7.8gの褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(30%〜50% 酢酸エチル/ヘキサン勾配)、6.41g(75%)の黄褐色固体を得た: mp 107-108℃; IR(KBr)3100-2950,1723,1222cm-1; 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ8.19(m,1H),7.7-7.8(m,2H),3.96(s,3H),3.05(q,2H,J=7.7Hz),1.43(t,3H,7.7Hz); MS(Cl,NH3)m/z 205(M+H+,base); 元素分析C11H12N2O2に対する計算値: C,64.70; H,5.92; N,13.72 実測値: C,64.88; H,6.01: N,13.96 実施例7 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 5.7g(27.9ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを125mlの無水DMF中に溶解して得た室温溶液に、1.17g(29.4ミリモル,1.05当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を一度に全部加えた。20分後、3.89ml(36.6ミリモル,1.3当量)の臭化シクロペンチルを滴下し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。次いで混合物を1リットルの水中に注ぎ込み、450mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、400mlのH2Oで3回および200mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して琥珀色油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(10%酢酸エチル/ヘキサン、グラビティ)、5.48g(72%)の透明な油状物を得た: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.16(d,1H,J=1.0Hz),7.7(m,2H),5.00(クインテット,1H,J=7.5Hz),3.97(s,3H),3.01(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.8(m,2H),1.39(t,3H,J=7.6Hz); HRMS C16H20N2O2に対する計算値: 272.1526 実測値:272.15078 実施例8 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 5.24g(19.2ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと、120mlのメタノールと、60mlの1N NaOHとの混合物を加熱還流した。1時間後、反応混合物を室温に冷却し、75mlに濃縮し、1N塩酸でpH=1に酸性化し、200mlの酢酸エチルで2回抽出した。
有機抽出物を合わせ、150mlのH2Oで1回および150mlのブラインで1回洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して4.79g(96%)の白色固体を得た。少量のサンプルを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して分析データを得た: mp 157-159℃; IR(KBr)3100-2500,1683,1298cm-1; 1H-NMR(300MHz,DMS0-d6)δ 13.0(br s,1H),8.21(s,1H),7.79(d,1H,J=7.9Hz),7.62(sdd,1H,J=1.2,8.4Hz),5.18(クインテット,1H,J=7.5Hz),2.92(q,2H,J=7.6Hz),2.1(m,2H),2.0(m,2H),1.85(m,2H),1.6(m,2H),1.29(t,3H,J=7.6Hz); MS(Cl,NH3)m/z 259(M+H+,base); 元素分析 C15H16N2O2に対する計算値: C,69.74; H,7.02; N,10.85 実測値: C,69.77; H,7.02; N,10.85 実施例9 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3.5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 9.A 1-シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン 5.55g(18.9ミリモル,1.0当量)の6−ブロモ−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾールを100mlの無水THF中に溶解して得た−78℃の溶液に、7.73ml(18.9ミリモル,1.0当量)のn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.45M)を滴下した。30分後、反応混合物中にCO2を15分吹き込んだ。反応混合物を数時間で室温に加温し、600mlのH2O中に注ぎ込み、pH=1に酸性化し、そして250mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、150mlのH2Oで1回および100mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して4.90g(100%)のオフホワイト色の結晶を得た。mp 153-155℃。1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)は、実施例12からの生成物のスペクトルと同じであった。
9.B 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライド 2.00g(7.74ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と100μlのDMFを100mlの無水トルエン中に溶解して得た室温溶液に、791μl(10.8ミリモル,1.4当量)の塩化チオニルを加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、室温に冷却し、ロータリーエバポレーターにより濃縮し、高真空にて室温で乾燥して2.16g(100%)の褐色結晶を得た: mp 46-48℃; MS(Cl,NH3)m/z 279(M+H+37Cl),277(M+H+36Cl) 9.C 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、1.08g(3.87ミリモル)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドを出発物質として使用して、実施例1.Fに記載の方法にしたがって製造し、1.327g(85%)の淡黄色固体として得られた: mp 174-176℃; MS(Cl,NH3)m/z 405(M+H+37Cl),403(M+H+35Cl); 元素分析 C20H20N4OCl2に対する計算値: C,59.56; H,5.00; N,13.89 実測値: C,60.23; H,5.42; N,14.09 実施例10 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(4.6−ジクロローピリミジン−5−イル)−アミド 135mg(0.523ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と10μlのDMFを5mlの無水トルエン中に溶解して得た室温溶液に、50μl(0.680ミリモル,1.3当量)の塩化チオニルを加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、室温に冷却し、ロータリーエバポレーターにより濃縮し、高真空にて室温で数時間乾燥した。86mg(0.523ミリモル,1.0当量)の5−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジンを5mlの無水DMF中に溶解して得た室温溶液を含有する別個のフラスコに、21mg(0.523ミリモル,1.0当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を加えた。10分後、酸塩化物(上記にて製造)を5mlの無水DMF中に溶解して得た溶液を加え、混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物を70℃で1.5時間加熱し、室温に冷却し、75mlの酢酸エチルで希釈し、15mlのH2Oで2回および16mlのブラインで1回洗浄し、MgSO4で乾燥した。この粗製物をシリカゲルカラムにより精製し(20%酢酸エチル/ヘキサン)、31mg(15%)の白色結晶質固体を得た: mp 171-172℃; 元素分析 C19H19N2OCl2に対する計算値: C,56.44; H,4.74; N,17.32 実測値: C,56.38; H,4.76; N,17.33 実施例11 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸フェニルアミド 125mg(0.484ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と5μlのDMFを5mlの無水トルエン中に溶解して得た室温溶液に、46μl(0.629ミリモル,1.3当量)の塩化チオニルを加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、室温に冷却し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空にて室温で数時間乾燥した。この粗製酸塩化物を5mlのCH2Cl2中に溶解し、49μl(0.532ミリモル,1.1当量)のアニリンと67μl(0.484ミリモル,1.0当量)のトリエチルアミンを5mlのCH2Cll中に溶解して得た室温溶液に加えた。
室温にて18時間後、反応混合物を75mlの酢酸エチルで希釈し、15mlの1N塩酸で1回、15mlのH2Oで1回、および15mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して180mgの琥珀色油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して、160mgのオフホワイト色の固体を得た。
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して130mg(81%)の白色結晶質固体を得た: mp 146-147℃; 元素分析 C21H23N3Oに対する計算値: C,75.65; H,6.95; N,12.60 実測値:C,75.65; H,7.02; N,12.55 実施例12 4−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−安息香酸メチルエステル 本化合物は、300mg(1.16ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と193mg(1.28ミリモル,1.1当量)のメチル−4−アミノ−ベンゾエートを出発物質として使用して実施例11に記載の方法にしたがって製造し、415mg(91%)の白色結晶として得られた: mp129-132℃;元素分析 C23H25N3O3に対する計算値: C,70.56; H,6.44; N,10.73 実測値:C,70.36; H,6.43; N,10.61 実施例13 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド 本化合物は、150mg(0.581ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と68μ(0.639ミリモル,1.1当量)の3−クロロ−アニリンを出発物質として使用して実施例11に記載の方法にしたがって製造し、211mg(99%)の透明油状物として得られた: HRMS C21H22N3OCl+Hに対する計算値: 368.1532 実測値: 368.1567 実施例14 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3−メトキシ−フェニル)−アミド 196mg(0.708ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライド、99μl(0.708ミリモル,1.0当量)のトリエチルアミン、および80μl(0.708ミリモル,1.0当量)のm−アニシジンを5mlのCH2Cl2中に溶解して得た室温溶液に、87mg(0.708ミリモル,1.0当量)のDMAPを加えた。48時間後、反応混合物を75mlの酢酸エチルで希釈し、15mlの1N塩酸で2回、15mlのH2Oで1回、および15mlのブラインで1回洗浄し、MgSO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して0.27gの琥珀色固体を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(酢酸エチル/ヘキサン勾配 10%,20%)118mgの透明油状物を得た。これを石油エーテルから再結晶して75mg(29%)の白色粉末を得た: mp 91-93℃; 元素分析 C22H25N3O2に対する計算値: C,72.71; H,6.95: N,11.56 実測値: C,72.35; H,7.15; N,11.47 実施例15 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド 125mg(0.484ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と5μlのDMFを5mlの無水トルエン中に溶解して得た室温溶液に、46μl(0.629ミリモル,1.3当量)の塩化チオニルを加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、室温に冷却し、ロータリーエバポレーターにより濃縮し、そして高真空にて室温で数時間乾燥した。この粗製の酸塩化物を5mlの無水ピリジン中に溶解し、50mg(0.532ミリモル,1.1当量)の4−アミノピリジンを加え、混合物を40℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、一晩静置した。10mlのH2Oを加え、混合物をロータリーエバポレーターによって濃縮した。残留物を50mlのH2Oと25mlのCH2Cl2中に混合し、層分離を起こさせた。水性層を25mlのCH2Cl2で1回抽出した。有機抽出物を合わせ、10mlのH2Oで1回及び10mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して133mgの白色泡状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(25% CH3OH/CH2Cl2)122mgの白色針状結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して101mg(62%)の光沢のある白色板状結晶を得た: mp 144-146℃; 元素分析 C20H22N4Oに対する計算値: C,71.83; H,6.63; N,16.75 実測値: C,72.00; H,7.03;N,16.16 実施例16 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ピリジン−3−イルアミド 本化合物は、58mg(0.210ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドと22mg(0.231ミリモル,1.1当量)の3−アミノピリジンを出発物質として使用して実施例15に記載の方法にしたがって製造し、24mg(34%)の白色結晶として得られた: mp 133-135℃;HRMS C20H22N4O+Hに対する計算値: 335.1872 実測値: 335.1900 実施例17 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド 本化合物は、49mg(0.177ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドと18mg(0.195ミリモル,1.1当量)の2−アミノピリジンを出発物質として使用して実施例15に記載の方法にしたがって製造し、17mg(3%%)の黄色非晶質泡状物として得られた: HRMSC20H22N4O+Hに対する計算値: 335.1872 実測値: 335.1874 実施例18 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)−アミド 本化合物は、51mg(0.184ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドと20μl(0.193ミリモル,1.05当量)の4−(アミノメチル)ピリジンを出発物質として使用して実施例15に記載の方法にしたがって製造し、13mg(20%)の白色結晶として得られた: mp 147-149℃; HRMS C21H24N4O+Hに対する計算値: 349.2028 実測値: 349.2031 実施例19 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−ピリジン−4−イル−エチル)−アミド 本化合物は、78mg(0.282ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドと36μl(0.295ミリモル,1.05当量)の4−(2−アミノエチル)ピリジンを出発物質として使用して実施例15に記載の方法にしたがって製造し、35mg(35%)の白色結晶として得られた: mp123-126℃;元素分析 C22H26N4O・1/4H2Oに対する計算値: C,72.01; H,7.28;N,15.27 実測値: C,71.77; H,7.45; N,15.23 実施例20 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸キノリン−5−イルアミド 本化合物は、91mg(0.329ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニルクロライドと52mg(0.362ミリモル,1.1当量)の5−アミノ−キノリンを出発物質として使用して実施例15に記載の方法にしたがって製造し、38mg(30%)の淡黄色粉末として得られた: mp 176-178℃;元素分析 C24H24N4Oに対する計算値: C,74.96; H,6.29; N,14.57 実測値:C,74.33; H,6.53; N,14.31 実施例21 1−シクロペンチル-3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(26−ジクロローフェニル−アミド 3.00g(11.6ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール-6−カルボン酸と150μlのDMFを60mlの無水トルエン中に溶解して得た室温溶液に、1.1ml(15.1ミリモル,1.3当量)の塩化チオニルを加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、室温に冷却し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、そして高真空にて室温で乾燥して3.40gの黄褐色結晶を得た。1.88g(11.6ミリモル,1.0当量)の2,6−ジクロロアニリンを加え、混合物を、窒素雰囲気下にて200℃の油浴中で加熱した。15分後、反応混合物を室温に冷却した。75mlの酢酸エチルと50mlのNaHCO3飽和水溶液を加え、混合物を10分攪拌した。層分離を起こさせ、有機層を20mlのNaHCO3飽和水溶液で1回、20mlのH2Oで1回、および20mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して褐色固体を得た。これを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して3.78g(81%)の黄褐色結晶質固体を得た: mp 177-179℃; 元素分析 C21H21N2OCl2に対する計算値: C,62.69; H,5.26; N,10.45 実測値: C,62.67; H,5.20; N,10.43 実施例22 4−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−安息香酸 380mg(0.971ミリモル,1.0当量)の4−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−安息香酸メチルエステル、4mlの1N NaOH、および20mlのメタノールの混合物を40分加熱還流した。室温に冷却した後、反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残留物を150mlの水で希釈し、pH=1に酸性化し、そして50mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、25mlのH2Oで1回および25mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、高真空にて室温で乾燥して298mg(81%)の白色結晶質固体を得た: mp 249-251℃; 元素分析 C22H23N3O3に対する計算値: C,70.00; H,6.14; N,11.13 実測値: C,69.66; H,6.13; N,11.08 実施例23 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(4−ベンジルオキシカルバモイル−フェニル)−アミド 250mg(0.662ミリモル,1.0当量)の4−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−安息香酸、106mg(0.662ミリモル,1.0当量)のO−ベンジルヒドロキシアミン塩酸塩、101mg(0.662ミリモル,1.0当量)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、および194μl(1.39ミリモル,2.1当量)のトリエチルアミンを25mlのCH2Cl2中に溶解して得た室温溶液に、140mg(0.728ミリモル,1.1当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。18時間後、反応混合物を150mlの酢酸エチルで希釈し、25mlの1N塩酸で1回、25mlのH2Oで1回、および25mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。この粗製物をシリカゲルカラムにより精製して(2% CH3OH/CH2Cl2,フラッシュ)、212mg(66%)の白色結晶質固体を得た: mp 194-198℃; 元素分析 C28H30N4O3に対する計算値: C,72.17; H,7.10;N,11.61 実測値: C,71.62; H,6.47; N,11.85 実施例24 1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(4−ヒドロキシカルバモイル−フェニル)−アミド 187mg(0.387ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(4−べンジルオキシカルバモイル−フェニル)−アミドと200mgの10%Pd/Cを10mlの酢酸エチルと10mlのメタノール中に混合して得た混合物をParr(登録商標)水素化装置上に配置し、30psiのH2雰囲気にて室温で1時間振盪した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(CH3OH/CH2Cl2勾配 4%,10%,20%,フラッシュ)74mg(49%)の黄褐色固体を得た: mp 175℃(分解); HRMS C22H24N4O3+Hに対する計算値: 393.1928 実測値: 393.1949 実施例25 25.A 1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 本化合物は、750mg(3.67ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと0.38ml(4.04ミリモル,1.1当量)の臭化シクロブチルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、307mg(32%)の透明油状物として得られた: HRMS C15H18N2O2+Hに対する訃算値:259.1447 実測値: 259.14550 25.B 3−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 本化合物は、750mg(3.67ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと0.38ml(4.04ミリモル,1.1当量)の2−ブロモプロパンを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、359mg(40%)の透明油状物として得られた: HRMS C14H18N2O2+Hに対する計算値: 247.1448 実測値: 247.14530 25.C 1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 本化合物は、750mg(3.67ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと0.39ml(4.04ミリモル,1.1当量)の臭化シクロプロピルメチルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、338mg(36%)の透明油状物として得られた: HRMS C15H18N2O2+Hに対する計算値: 259.1447 実測値: 259.1435 25.D 1−シクロヘクス−2−エニル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 本化合物は、750mg(3.67ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと0.46ml(4.04ミリモル,1.1当量)の3−ブロモシクロヘキセンを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、467mg(45%)の透明油状物として得られた: HRMS C17H20N2O2に対する計算値: 284.1525 実測値: 284.1512 25.E 3−エチル−1−[6−(4−フェニル−ブトキシ)−ヘキシル]−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 本化合物は、137mg(0.671ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと273mg(0.872ミリモル,1.3当量)の臭化6−(4−フェニル−ブトキシ)−ヘキシルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、163mg(56%)の黄色油状物として得られた: HRMS C27H36N2O3+Hに対する計算値: 437.2804 実測値: 437.2833 実施例26 26.A 1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン 本化合物は、225mg(0.906ミリモル,1.0当量)の1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、168mg(76%)のオフホワイト色の結晶質固体として得られた: mp 148-150℃; HRMS C14H16N2O2+Hに対する計算値: 245.1290 実測値: 245.1302 26.B 3−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン 本化合物は、300mg(1.22ミリモル,1.0当量)の3−エチル1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、260mg(92%)の淡黄色結晶質固体として得られた: mp 160-163℃; 元素分析 C13H16N2O2に対する計算値: C,67.21;H,6.94; N,12.05 実測値: C,67.07; H,7.04; N,12.16 26.C 1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 本化合物は、294mg(1.14ミリモル,1.0当量)の1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、261mg(94%)の淡黄色結晶質固体として得られた: mp 126-130℃; 元素分析 C14H16N2O2に対する計算値: C,68.83; H,6.60; N,11.46 実測値: C,68.39; H,6.67: N,11.41 26.D 3−エチル−1−[6−(4−フェニル−ブトキシ)−ヘキシル]−1H−インダゾール−6−カルボン酸 本化合物は、147mg(0.337ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1−[6−(4−フェニル−ブトキシ)−ヘキシル]−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、137mg(96%)の淡黄色油状物として得られた: HRMS C26H34N2O3+Hに対する計算値: 423.2648 実測値: 423.26795 実施例27 27.A 1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 417mg(1.47ミリモル,1.0当量)の1−シクロヘクス−2−エニル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルと50mgの10%Pd/C(50%を水で湿潤)を20mlの酢酸エチル中に混合して得た混合物をParr水素化装置上に配置し、45psiのH2雰囲気にて45分振盪した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液をロータリーエバポレーターにより濃縮し、残留物を高真空にて室温で乾燥して399mg(95%)の透明油状物を得た: HRMS C17H22N2O2+Hに対する計算値: 287.1759 実測値: 287.1783 27.B 1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 本化合物は、366mg(1.28ミリモル,1.0当量)の1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、325mg(93%)の淡黄色固体として得られた: mp 196-197℃; HRMS C16H20N2O2+Hに対する計算値: 273.1603 実測値: 273.1596 実施例28 28.A 3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル 0.23g(1.12ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル、0.23g(1.67ミリモル,1.5当量)の炭酸カリウム、および約100mg(0.348ミリモル,0.3当量)のCu2Br2を6mlのN−メチルピロリジノン中に懸濁させて得た室温懸濁液に、0.245ml(2.24ミリモル,2.0当量)の1−ブロモ−4−フルオロベンゼンを加えた。反応混合物を175℃で28時間加熱し、室温に冷却し、100mlのH2O中に注ぎ込み、50mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、50mlのH2Oで2回および50mlのブラインで1回洗浄した。水性洗浄液を75mlの酢酸エチルで逆抽出した。全ての酢酸エチル抽出物を合わせ、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して0.6gの褐色油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(10%酢酸エチル/ヘキサン)、96mg(29%)の白色結晶質固体を得た: mp 72-74℃; MS(Cl,NH3)m/z 299(M+H+,base) 28.B 3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル−1H−インダゾール−6−カルボン酸 本化合物は、96mg(0.322ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、84mg(92%)の白色固体として得られた: mp 204-205℃; HRMS C16H13N2O2F+Hに対する計算値: 285.1040 実測値: 285.10257 実施例291−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、144mg(0.589ミリモル,1.0当量)の1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例10に記載の方法にしたがって製造し、44mg(18%)の白色結晶質固体として得られた: mp 166-168℃; HRMS C19H18N4OCl2+Hに対する計算値: 389.0936 実施例303−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、232g(1.00ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例10に記載の方法にしたがって製造し、73mg(20%)の白色結晶質固体として得られた: mp145-148℃; HRMS C18H18N4OCl2+Hに対する計算値: 377.0936 実測値: 377.0938 実施例311−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、224mg(0.917ミリモル,1.0当量)の1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例10に記載の方法にしたがって製造し、51mg(14%)の白色結晶質固体として得られた: mp 148-150℃: HRMS C19H18N4OCl2+Hに対する計算値: 389.0936 実測値: 389.091 実施例321−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、300mg(1.10ミリモル,1.0当量)の1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例10に記載の方法にしたがって製造し、83mg(18%)の白色結晶質固体として得られた:mp 124-127℃; HRMS(Cl,NH3)m/z 421(M+H+37Cl+37Cl),419(M+H+36Cl+37Cl,base),417(M+H+36Cl+36Cl) 実施例333−エチル−1−[6−(4−フェニル−ブトキシ−ヘキシル]−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、127mg(0.301ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1−[6−(4−フェニルーブトキシ)−ヘキシル]−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例1に記載の方法にしたがって製造し、119mg(70%)の透明油状物として得られた。これをエーテル/ヘキサンから再結晶して72mg(42%)の白色結晶を得た: mp 76-79℃; HRMS C31H36N4O2Cl2+Hに対する計算値: 567.2294 実測値: 567.2288 実施例343−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド 本化合物は、80mg(0.281ミリモル,1.0当量)の3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボン酸を出発物質として使用して実施例10に記載の方法にしたがって製造し、22mg(18%)の白色結晶質固体として得られた: mp 197-199℃; HRMS C21H15N4OCl2F+Hに対する計算値: 429.0688 実測値: 429.0704 実施例35[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−ミノ]− 酢酸メチルエステル 180mg(0.697ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、87.5mg(0.697ミリモル,1.0当量)のグリシンメチルエステル、107mg(0.697ミリモル,1.0当量)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び194μl(1.39ミリモル,2.0当量)のトリエチルアミンを5mlのCH2Cl2中に溶解して得た室温溶液に、134mg(0.697ミリモル,1.0当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。18時間後、反応混合物を150mlの酢酸エチルで希釈し、25mlの1N塩酸、25mlのH2O、および25mlのブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥した。この粗製物をシリカゲルカラムにより精製して(40%酢酸エチル/ヘキサン、フラッシュ)187mg(66%)の白色ワックス状固体を得た: mp 89-93℃; 元素分析 C18H23N3O3に対する計算値: C,65.63; H,7.04; N,12.76 実測値: C,65.74; H,7.02; N,12.74 実施例36[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−酢酸 本化合物は、170mg(0.516ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−酢酸メチルエステルを出発物質として使用して製造例3に記載の方法にしたがって製造し、155mg(95%)の白色結晶質として得られた: mp 182-184℃; 元素分析 C17H21N3O3に対する計算値: C,64.73; H,6.71; N,13.32 実測値: C,64.73; H,6.80; N,12.81 実施例371−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(ベンジルオキシカルバモイルメチル)−アミド 本化合物は、144mg(0.457ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−酢酸を出発物質として使用して実施例23に記載の方法にしたがって製造し、l25mg(65%)の白色非晶質固体として得られた: 1H-NMR(300MHz,CDCl3,部分的)δ4.93(s,2H),3.00(q,2H,J=7.6Hz),2.2(m,4H),2.0(m,2H),1.7(m,2H),1.39(t,3H,J=7.6Hz); MS(Cl,NH3) m/z 421(M+H+,base) 実施例381−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチルアミド 120mg(0.285ミリモル,100当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(ベンジルオキシカルバモイル−メチル)−アミドと0.08gの10%Pd/C(50%を水で湿潤)を10mlのメタノールと10mlの酢酸エチル中に混合して得た混合物をParr水素化装置上に配置し、30psiの水素雰囲気下にて室温で40分振盪した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、そして乾燥して104mgの黄褐色固体を得た。これをヘキサンですりつぶして69mg(73%)の黄褐色結晶質粉末を得た: mp 105℃(分解); HRMS C17H22N4O3+Hに対する計算値: 331.1772 実測値: 331.1769 実施例391−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−メチルスルファニル−エチル)−アミド 本化合物は、57mg(0.221ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と20mg(0.221ミリモル,1.0当量)の2−(メチルチオ)エチルアミンを出発物質として使用して実施例35に記載の方法にしたがって製造した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(30% 酢酸エチル/ヘキサン)、53mg(73%)の白色結晶を得た: mp 81-83℃; 元素分析C18H25N3O8に対する計算値: C,65.21; H,7.60; N,12.68 実測値: C,65.26; H,7.49; N,12.81 実施例401−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(メトキシカルバモイルーメチル)−アミド 本化合物は、222mg(0.704ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−酢酸と59mg(0.704ミリモル,1.0当量)のメトキシルアミン塩酸塩を出発物質として使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、39mgの透明油状物として得られた。これをエーテル/ヘキサンから再結晶して34mg(14%)の白色結晶を得た: mp 135-136℃;元素分析 C18H24N4O3に対する計算値: C,62.77; H,7.02; N,16.27 実測値: C,62.64; H,6.87; N,16.47 実施例413−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸エチルエステル 本化合物は、297mg(1.15ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と177mg(1.15ミリモル,1.0当量)のβ−アラニンエチルエステル塩酸塩を出発物質として使用して実施例35に記載の方法にしたがって製造し、372mg(90%)の白色結晶として得られた: mp 74-76℃; 元素分析 C20H27N3O3に対する計算値: C,67.21; H,7.61; N,11.76 実測値: C,67.40; H,7.56; N,11.99 実施例423−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸 330mg(0.923ミリモル,1.0当量)の3−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸エチルエステルを10mlのエタノールと4mlの1N NaOH中に混合して得た混合物を1時間加熱還流した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、75mlのH2Oで希釈し、pH1に酸性化し、35mlの酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、25mlのH2Oで1回および25mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空にて室温で乾燥して297mg(98%)の白色固体を得た: mp 151-153℃; 元素分析 C18H23N3O3に対する計算値: C,65.63; H,7.04; N,12.76 実測値: C,65.75; H,7.12; N,12.91 実施例431−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、250mg(0.759ミリモル,1.0当量)の3−[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−プロピオン酸と121mg(0.759ミリモル,1.0当量)のO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩を出発物質として使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、237mg(72%)の白色固体として得られた: mp 134-136℃; 元素分析 C25H30N4O3に対する計算値: C,69.10; H,6.96; N,12.89 実測値: C,69.36; H,6.75; N,12.85 実施例441−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、203mg(0.467ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミドを出発物質として、そして50mgのPd(OH)2/C〔パールマン触媒(Pearlman'scatalyst)〕を触媒として使用して、実施例38に記載の方法にしたがって製造し、147mg(91%)の白色粉末として得られた: mp 166-169℃; 元素分析C16H24N4O3に対する計算値: C,62.77; H,7.02; N,16.27 実測値: C,62.58; H,7.12; N,16.27 実施例45[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−メチル−アミノ]−酢酸エチルエステル 本化合物は、284mg(1.10ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と169mg(1.10ミリモル,1.0当量)のサルコシンエチルエステル塩酸塩を出発物質として使用して実施例35に記載の方法にしたがって製造し、220mg(56%)の透明油状物として得られた: 元素分析C20H27N3O3に対する計算値: C,67.21; H,7.61; N,11.76 実測値: C,66.93; H,7.73; N,11.77 実施例46[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−メチル−アミノ]−酢酸 本化合物は、201mg(0.562ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−メチル−アミノ]−酢酸エチルエステルを出発物質として使用して実施例42に記載の方法にしたがつて製造し、185mg(100%)の白色非晶質固体として得られた: 元素分析 C18H23N3O3・1/4H2Oに対する計算値: C,64.74; H,7.09; N,12.58 実測値: C,64.73; H,7.55; N,12.47 実施例471−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(ベンジルオキシカルバモイル−メチル)−メチルアミド 本化合物は、160mg(0.486ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−メチル−アミノ]−酢酸を出発物質として使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、134mg(64%)の透明油状物として得られた: HRMS C25H30N4O3+Hに対する計算値: 435.2398 実測値: 435.2376 実施例481−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチルーメチルアミド 本化合物は、126mg(0.290ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(ベンジルオキシカルバモイル−メチル)−メチルアミドを出発物質として、そして40mgのPd(OH)2/C(パールマン触媒)を触媒として使用して、実施例38に記載の方法にしたがって製造し、78mg(78%)の淡褐色粉末として得られた: mp63℃(分解); HRMS C18H24N4O3+Hに対する計算値: 345.19285 実測値: 345.1912 実施例491−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸[(ヒドロキシ−メチル−カルバモイル)−メチル]−アミド 10mlのメタノールに390mg(16.9ミリモル,20当量)のナトリウム(3〜8mmの球状)を30分で少量ずつ加えた。707mg(8.47ミリモル,10当量)のN−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を10mlのメタノール中に溶解して得た溶液を滴下し、反応混合物を10分攪拌した。279mg(0.847ミリモル,1.0当量)の[(1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボニル)−アミノ]−酢酸メチルエステルを10mlのメタノール中に溶解して得た溶液を滴下し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を初期体積の半分に濃縮し、150mlのH2Oで希釈し、pH2に酸性化し、50mlの酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、20mlのH2Oで2回および20mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して0.33gの透明油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(10%CH3OH/CH2Cl2,フラッシュ)、236mgの白色泡状物を得た。ペンタンですりつぶすことにより、150mg(51%)の白色非晶質固体が得られた: mp60℃(分解); 元素分析 C18H24N4O3・H2Oに対する計算値: C,59.65 H,7.23; N,15.46 実測値: C,62.04; H,7.39; N,15.86 実施例50 50.A S−(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル 本化合物は、500mg(2.64ミリモル,1.0当量)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニンと422mg(2.64ミリモル,1.0当量)のO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩を使用して実施例44に記載の方法にしたがって製造し、583mg(75%)の白色油状固体として得られた: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ9.02(br s,1H),7.37(m,5H),4.95(m,1H),4.90(s,2H),4.03(m,1H),1.41(s,9H),1.33(d,3H,J=7.0Hz); MS(Cl,NH3)m/z 295(M+H+,base) 50.B S−2−アミノ−N−ベンジルオキシ−プロピオンアミド塩酸塩 561mg(1.91ミリモル,1.0当量)のS−(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを10mlの無水1,4-ジオキサン中に溶解して得た0℃の溶液に、HCl(g)を1〜2分吹き込んだ。反応混合物を室温で45分攪拌し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空にて室温で乾燥して492mg(>100%)の白色吸湿性の非晶質固体を得た: 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.8(s,1H),8.38(br s,3H),7.38(m,5H),4.82(m,2H),3.68(m,1H),1.29(d,3H,J=6.9Hz) 実施例51S−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、200mg(0.774ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と180mg(0.774ミリモル,1.0当量)のS−2−アミノ−N−ベンジルオキシ−プロピオンアミド塩酸塩を出発物質として使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、322mg(96%)の透明油状物として得られた: HRMS C25H30N4O3+Hに対する計算値: 435.2396 実測値: 435.2424 実施例52S−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、288mg(0.663ミリモル,1.0当量)のS−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミドを出発物質として、そして90mgのPd(OH)2/Cを触媒として使用して実施例38に記載の方法にしたがって製造し、170mg(75%)の黄褐色粉末として得られた: mp 106℃(分解); HRMS C18H24N403+Hに対する計算値: 345.1927実測値: 345.1923 実施例53R−(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル 本化合物は、500mg(2.64ミリモル,1.0当量)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−D−アラニンと422mg(2.64ミリモル,1.0当量)のO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩を使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、592mg(76%)の白色油状固体として得られた: 1H-NMR(300MHz,CDCl3)δ9.02(br s,1H),7.37(m,5H),4.95(m,1H),4.90(s,2H),4.03(m,1H),1.41(s,9H),1.33(d,3H,J=7.0Hz); MS(Cl,NH3)m/z 295(M+H+,base) 実施例54R−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド 54.A R−2−アミノ−N−ベンジルオキシ−プロピオンアミド塩酸塩 570mg(1.94ミリモル,1.0当量)のR−(1−べンジルオキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを10mlの無水1,4-ジオキサン中に溶解して得た0℃の溶液に、HCl(g)を1〜2分吹き込んだ。反応混合物を室温で45分攪拌し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空にて室温で乾燥して512mg(>100%)の白色吸湿性の非晶質固体を得た: 1H-NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.8(s,1H),8.38(br s,3H),7.38(m,5H),4.82(m,2H),3.68(m,1H),1.29(d,3H,J=6.9Hz) 54.B R−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、200mg(0.774ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸と180mg(0.774ミリモル,1.0当量)のR−2−アミノ−N−ベンジルオキシ−プロピオンアミド塩酸塩を出発物質として使用して実施例37に記載の方法にしたがって製造し、330mg(98%)の透明油状物として得られた: HRMS C25H30N4O3+Hに対する計算値: 435.2396 実測値: 435.2414 54.C R−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド 本化合物は、295mg(0.679ミリモル,1.0当量)のR−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミドを出発物質として、そして90mgのPd(OH)2/Cを触媒として使用して実施例30に記載の方法に従って製造し、201mg(86%)の黄褐色粉末として得られた: mp 102℃(分解); HRMS C18H24N4O3+Hに対する計算値: 345.1927 実測値: 345.1927 実施例551−シクロペンチル−3−エチル−6−チオフェン−2−イル−1H−インダゾール 146mg(0.498ミリモル,1.0当量)の6−ブロモ−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾールと17mg(0.0149ミリモル,0.03当量)のPd(PPh3)4を2mlのトルエン及び0.5mlの2M Na2CO3水溶液中に懸濁して得た室温懸濁液に、76mg(0.598ミリモル,1.2当量)のチオフェン−2−ボロン酸(thiophene-boronic acid)を0.5mlのメタノール中に溶解して得た溶液を加えた。混合物を4時間加熱還流し、次いで室温に冷却した。反応混合物を50mlの酢酸エチルで希釈し、10mlのH2Oで1回および10mlのブラインで1回洗浄し、MgSO4で乾燥した。得られた粗製物をシリカゲルカラムで精製して(3%酢酸エチル/ヘキサン、フラッシュ)81mg(55%)の透明油状物を得た。本物質は、静置すると結晶化した: mp 60-64℃; HRMS C18H20N2S+Hに対する計算値: 297.1427 実測値: 297.1484 実施例56 1−シクロペンチル−3−エチル−6−フェニル−1H−インダゾール 本化合物は、128mg(0.437ミリモル,1.0当量)の6−ブロモ−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾールと75mg(0.612ミリモル,1.4当量)のフェニルボロン酸を出発物質として使用して実施例55に記載の方法に従って製造し、98mg(77%)の白色結晶として得られた: mp 72-74℃; 元素分析 C20H22N2に対する計算値: C,82.77; H,7.64; N,9.65 実測値: C,81.95; H,7.82; N,9.75 実施例571−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−メチル−アミド 50mg(0.124ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ-ピリジン−4−イル)−アミドを3mlの無水DMF中に溶解して得た室温溶液に、5.2mg(0.130ミリモル,1.05当量)の水素化ナトリウム(60%オイル分散液)を加えた。30分後、7.7μl(0.124ミリモル,1.0当量)のヨードメタンを加え、混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を50mlのH2Oで希釈し、20mlの酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせ、5mlのH2Oで2回および5mlのブラインで1回洗浄し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、濾液を濃縮し、残留物を乾燥して黄色油状物を得た。これをシリカゲルカラムにより精製して(25%酢酸エチル/ヘキサン、フラッシュ)27mg(52%)の白色結晶質固体を得た: mp 118-119℃; HRMS C21H22N4OCl3+Hに対する計算値: 417.12519 実測値: 417.12270 実施例581−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−カルボン酸ジメチルアミド 57.8mg(0.224ミリモル,1.0当量)の1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸、18mg(0.224ミリモル,1.0当量)のジメチルアミン塩酸塩、34mg(0.224ミリモル,1.0当量)のヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、および66μl(0.470ミリモル,2.1当量)のトリエチルアミンを5.0mlの無水塩化メチレン中に溶解して得た室温溶液に、47mg(0.246ミリモル,1.1当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を一度に全部加えた。反応混合物をN2雰囲気下にて18時間攪拌した後、反応混合物を40mlの酢酸エチルで希釈し、10mlの1N塩酸、10mlの水、およびl0mlのブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥した。この粗製物をシリカゲルカラムにより精製して(50%EtOAc/50%CH2Cl2)55mg(86%)の透明油状物を得た: HRMS C17H23N3O+Hに対する計算値: 285.1843 実測値: 285.1841

【特許請求の範囲】
1. 式I

〔式中、 Rは、H、C1−C9アルキル、−(CH2)m(5〜10員の複素環基)(式中、mは0〜2である)、C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、C2−C6、ケニル、たは−(Z1)b(Z2)c(C6−C10アリール)(式中、bとcは独立的に0または1であり、Z1はC1−C6アルキレンもしくはC2−C6アルケニレンであり、そしてZ2はO、S、SO2、もしくはNR12である)であって、このとき前記R基が、ハロ、ヒドロキシ、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C1−C6アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、−CO212、−C(O)NR1213、−NR1213、および−SO2NR1213からなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
1は、H、C1−C9アルキル、C2−C3アルケニル、またはフェニルであって、このとき前記アルキル、アルケニル、およびフェニルのR1基が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、およびハロからなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
2は、R19、−C(O)NR12(CHR12)mC(O)NR12O(CH2)q(C6−C10アリール)、−C(=NR32)NH(CH2)p(C6−C10アリール)、−C(O)NR8(CHR12)mC(O)NR12(CH2)pOR12、−C(O)NR12(CHR12)mS(C1−C4アルキル)、−(=NOC(O)R25)R26、−CR1718CHR28NR9SO2(CH2)pA、−CR1718CHR28NR9P(O)(OR12)C(O)(C1−C4アルキル)、−CR1718CHR28NR9P(O)(C1−C4アルコキシ)2、−Z3−R7、または−(CR1718)mNR9(C(O))q10であって、このときpは0〜2であり、mは1〜6であり、そしてqは1または2であり;
あるいはR2は、

であって、 このとき前記式(Ia)〜(Ti)において、式(If)と(Ig)の構造は、前記(If)と(Tg)の炭素5、6、または7位において式Iに結合しており、式(Tc)
と(Id)における破線は単結合または二重結合を示しており、但し式(IC)と(Id)にR6が存在しない場合は、前記破線は二重結合を示し、nは0〜2であり、pは0〜6であり、そしてmは0または1であり;
3は、−C(O)N(CH3)(OCH3)または−(CH2)nOHであって、このときnは0〜4であり;
4とR5は、H、エチル、−CO2H、および−C(O)NHOHからなる群から独立的に選ばれ;
6は、H、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、−OC(O)(C1−C6アルキル)、又は−OC(O)(C6−C10アリール)であり;
7は、C6−C10アリールまたは5〜10員の複素環基であって、このとき前記R7基は、ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、−CO212、C1−C4アルコキシ、−OC(O)(C1−C4アルキル)、−NR12C(O)(C1−C4アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NHOH、−C(O)O(C1−C4アルキル)、C1−C4アルキル、−S(O)n12(式中、nは0〜2である)、べンゾイル、-NR1213、−OR12、C1−C6アルカノイル、−Y1−(C6−C10アリール)、−C(O)O(C6−C10アリール)、−NH(C6−C10アリール)、−C(O)NH(C6−C10アリール)、−C(O)NR12O(CH2)n(C6−C10アリ−ル(式中、nは1〜3である)、および−SO2NH(C6−C10アリール)から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されている;
9は、H、C1−C6アルキル、または−(CH2)n(C6−C10アリール)(式中、nは0〜4である)であり;
9は、H、−OR12、−(CH2)mA、または−CH2O(CH2)mA(式中、mは0〜2である)であり;
10は、C1−C4アルキル、−OR12、−CR1213OR12、−CR1213NR1213、−CR12(CR13)CR1213OR12、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、−NR12C(O)NR1213、−S(CR1213)nCH3(式中、nは0〜5である)、−NR12(CH2)q(ピリジル)(式中、qは0または1である)、−P(O)(C1−C4アルコキシ)2、−NR1213、−NR12OR13、−NR12NR1311、−NR12CH214、−OCH2NR12C(O)R14、−OCH2C(O)NR1516、−OCHR12OC(O)C1−C4アルキル)、−OCHRC(O)(C1−C3アルコキシ)、−O(CH2)m11、または−NR12(CH2)m11(式中、mは0〜2である)であり;
11はHまたはAであり;
各R12とR13は独立的に、HまたはC1−C4アルキルであり;
14はメチルまたはフェニルであり;
15は、H、メチル、エチル、または−CH12CH2OHであり;
16は、H、メチル、エチル、−CH2C(O)NH2、または−CH2CH2OHであり;
各R17は独立的に、H、ヒドロキシ、シアノ、ハロ、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、−NR1213、−C(O)OR12、−CO)R12、−CH=CR1213、−C≡CR12、−CH2NR1213、−CH2OR12、−C(O)NR1213、-C(Y5)H、又は−CH2NR12C(O)C(O)NR1213であり、但しR17がヒドロキシであるときは、R18がHまたはC1−C4アルキルであり;
各R18は独立的に、H、フルオロ、シアノ、またはC1−C4アルキルであつて、このとき前記メチルは、必要に応じて1〜3個のフルオロ置換基で置換されており;
あるいはR17とR18は一緒になってオキソ(=O)部分を形成し;
19は、フェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、または5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルであって、このとき前記フェニルを除く前記R19基が、必要に応じて1〜3個のR23換基で置換されており、また前記フェニルのR19基が、R23とR24から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
20は、−C(O)R21、−C(O)C(O)R21、−C(O)C(Y2)C(O)R21、または

であり;
21は、H、−OR22、−NHR22、−NHOH、−NHNH2、−(CH2)n3(フェニル)、または−(CH2)n、Y3(ピリジル)(式中、nは0〜4である)であり;
22は、H、C1−C8アルキル、−(CH2)n3(フェニル)、または−(CH2)n3(ピリジル)(式中、nは0〜4である)であり;
各R23は独立的に、ハロ、C1−C6アルキル、C1−C7アルコキシ、C2−C6アルキレンジオキシ、トリフルオロメチル、−NR1213、ニトロ、−C(NR12)NR1213、−C(O)NR1213C(O)R12、−C(NOR12)R13、−C(NCN)NR1213、−C(NCN)SR12、−(CH2)m(CN)(式中、mは0〜3である)、ヒドロキシ、−C(O)R12、−C(O)R12OR13、−C(O)NR12NR1213、−OC(O)NR1213、−NR12C(O)R12、−C(O)C(O)NR1213、−CO213、−SO212、−SO2NR1213、−C(O)NR12R、−NRSO212、または−NR12C(O)NR12Rであり;
各R24は独立的に、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、またはイミダゾリジニルであり、このとき前記R24置換基のそれぞれが、必要に応じて1〜3個のR23置換基で置換されており;
25は、−NR12、−NH(C6−C10アリール)、C1−C3アルコキシ、またはC6−C10アリールオキシであり;
26は、H、C1−C6アルキル、または−(CH2)-Y4(フェニル)(式中、mは0〜4であり、前記−(CH2)m4(フェニル)というR26基のフェニル部分が、ハロ、−OR12、C1−C6アルカノイルオキシ、C6-10アリールオキシ、−NR1213、−NH(C6−C10アリール)、または−NHC(O)(C1−C4アルキル)で必要に応じて置換されている)であり;
各R27は独立的に、ハロ、−(CH2)pNR12C(O)CH3(式中、pは1〜5でる)、ニトロ、シアノ、−NR1213、−CO212、−OR12−C(Y1)NR1213、−NR12C(NCN)S(C1−C3アルキル)、−NR12C(NCN)NR12R、−NR12C(O)NR1213、−NR12C(O)C(O)NR1213、−C(=NR12)NR1213、−S(O)mCH3(式中、mは0〜2である)、−C(=NR12)S(C1−C3アルキル)、−NR12SO2(C1−C3アルキル)、−OC(O)R12、−OC(O)NR1213、−NR12SO2CF3、−NR12C(O)C(O)OR12、−NR12C(O)R12、−NR12C(O)OR12、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、またはテトラゾリルであり;
28は、H、フルオロ、シアノ、またはC1−C2アルキル(式中、アルキルが、ハロ、−C(O)NR1213、および−C(O)OR12から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されている)であり;
29は、−NR1213、ニトロ、ハロ、−OR12、−NHR30、−NR3031、および−C(O)OR12から独立的に選ばれる1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルであり;
各R30とR31は独立的にC1−C8アルキルまたはC2−C8アルケニルであり;
32は、ハロとC1−C4アルキルから独立的に選ばれる1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたピリジン−4−イルであり;
各Aは独立的に、C1−C6アルキル、ピリジル、モルホリニル、ピペリジニル、イミダゾリル、チエニル、ピリミジル、チアゾリル、トリアゾリル、キノリニル、フェニル、またはナフチルであって、このとき前記A基は、必要に応じて1〜3個のR27置換基で置換されているか、あるいはAは−(CH2)qS(C1−C4アルキル)(式中、qは1または2である)であり;
Wは、O、NOH、NNH2、NOC(O)CH3、またはNNHC(O)CH3であり;
1はOまたはSであり;
2は、O、NOH、またはH2であり;
3は、直接結合または−CH=CH−であり;
4は、直接結合、O、S、または−NH−であり;
5は、O、NR12、NOR12、NCN、C(CN)2、CR12NO2、CR12C(O)OR12、CR12C(O)NR1213、C(CN)NO2、C(CN)C(O)OR12、またはC(CN)C(O)NR1213であり;そして Z3は、-NR12-、−(CH2)m−、−CH2C(O)NH−、−NHCH2C(O)−、−CH2C(Y1)CH2−、−CH=CH−、−C≡C−、−CH(Y1H)−、−C(Y1)−、−CH2C(Y1)−、−C(Y1)CH2−、−C(Y1)C(Y1)−、−CH2NR12−、−CH2-Y1−、−C(Y1)NR8(CHR12)n−、−NR8C(Y1)(CHR12)n−、−NHCH2−、−Y1−CH2−、−SOCH2−、−CH2SO−、−SO2CH2−、−CH2SO2−、−OC(Y1)−、−N=N−、−NHSO2−、−SO2NH−、−C(Y1)C(Y1)NH−、−NHC(O)O−、−OC(O)NH−、または−NHC(O)NH−であって、このとき前記Z3部分において、nは0〜4であり、mは1〜3である〕
で示される化合物、または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。
2. R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(Y1)NH−、−C(O)CH2−、−NHC(Y1)−、−Y1−CH2−、−OC(O)−、−CH=CH−、または−C(Y1)C(Y1)−であり、R7が、フェニル、ピリジル、ピラジニル、チエニル、ピリミジニル、2,4−ジオキソピリミジン−5−イル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、および1,2,4−トリアジニルから選ばれる、必要に応じて置換されたアリール基またはヘテロアリール基である、請求項1記載の化合物。
3. R7が、置換フェニル、2,6−ジハロ−置換フェニル、または3,5−ジハロ−ピリド−4−イルである、請求項2記載の化合物。
4. R2が−Z3−R7であって、このときZ3が、−C(O)NH(CH2)n−または−NHC(O)(CH2)n−(式中、nは0または1である)であり、R7が、ハロ、ニトロ、トリフルオロメチル、−CO2CH3、メチル、メトキシ、および−C(O)NH2から独立的に選ばれる1〜3個の置換基によって必要に応じて置換されたフェニルまたはピリジルである、請求項1記載の化合物。
5. R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(O)NH−であり、R7が、ハロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、シアノ、カルボキシ、および−OC(O)(C1−C4アルキル)から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルまたはピリジルである、請求項1記載の化合物。
6. R2がR19であって、このときR19が、必要に応じて置換されたピリミジニルまたは必要に応じて置換されたピリダジニルである、請求項1記載の化合物。
7. R2が式(Ih)で示される置換基であって、このときR20が、−C(O)R21、−C(O)C(O)R21、または

(式中、R21は、−OR22、−NHR22、または−NHOHであり、R22は、H、C1−C3アルキル、ベンジル、またはピリジルメチルである)である、請求項1記載の化合物。
8. R2がR24で置換されたフェニルであって、このとき前記R24が、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、またはテトラゾリルであり、前記R24基が、必要に応じてC1−C2アルキルで置換されているか、あるいはR2が、シアノメチル、ヒドロキシ、またはホルミルで置換されたフェニルである、請求項1記載の化合物。
9. R2が−Z3−R7であって、このときZ3が−C(Y1)NH−であり、R7が、フェニル、ピラジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、またはピリジルであり、前記R7基のそれぞれが、ハロ、メトキシカルボニル、トリフルオロメチル、ベンゾイル、アヤチル、ジメチルアミノ、ヒドロキシ、ニトロ、メチル、シアノ、メチルスルホニル、およびメチルチオから独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されている、請求項1記載の化合物。
10. R2が−C(=NOC(O)R25)R26であって、このときR25がアミノであり、そしてR26が、H、C1−C3アルキル、または−(CH2)m(フェニル)(式中、mは1〜4であり、前記フェニル部分が、ハロ、ヒドロキシ、アセトキシ、アミノ、またはアセトアミドで必要に応じて置換されている)である、請求項1記載の化合物。
11. R2が−(CR1718)mNR9(C(O))q10であって、このときmが2であり、qが2であり、各R17が独立的に、H、シアノ、またはメチルであり、各R18が独立的に、Hまたはメチルであり、R。がHまたはメチルであり、そしてR10がアミノ、ヒドロキシ、メトキシ、またはヒドロキシアミノである、請求項1記載の化合物。
12. R2が−(CR1718)mNR9(C(O))q10であって、このときmが2であり、qが1であり、各R17が独立的に、H、−C(O)NH2、−C≡CH、シアノ、ホルミル、ヒドロキシメチル、またはトリフルオロメチルであり、各R18が独立的にHまたはシアノであり、そしてR10がC1−C4アルキルである、請求項1記載の化合物。
13. R2が、式(Ic)、(Id)、または(Ie)で示される置換基であって、このとき式(Tc)と(Id)において、R6が、H、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシである、請求項1記載の化合物 14. R2が−C(O)NR6(CHR12)mC(O)NR12(CH2)pOR12または−C(O)NR12(CHR12)mS(C1−C4アルキル)であって、このときR6、R12、m、およびpが請求項1において定義した通りである、請求項1記載の化合物。
15. 1−シクロペンチル−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2,6−ジクロロ−フェニル)−アミド;
1−シクロブチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5ジクロロ−ピリジン−4−イル−アミド;
3−エチル−1−イソプロピル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロプロピルメチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
3−エチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボン酸(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチル−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(2−メチルスルファニル−エチル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸ヒドロキシカルバモイルメチル−メチルアミド;
S−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ベンジルオキシカルバモイル−エチル)−アミド;
R−1−シクロペンチル−3−エチル−1H−インダゾール−6−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミド;
1−シクロペンチル−3−エチル−6−チオフェン−2−イル−1H−インダゾール;
1−シクロペンチル−3−エチル−6−フェニル−1H−インダゾール;及び 上記化合物の医薬用として許容しうる塩;
からなる群から選ばれる、請求項1記載の化合物。
16. 式

〔式中、 Rは、H、C1−C9アルキル、−(CH2)m(5〜10員の複素環基)(式中、mは0〜2である)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、または−(Z1)b(Z2)c(C6−C10アリール)(式中、bとcは独立的に0または1であり、Z1はC1−C6アルキレンもしくはC2−C6アルケニレンであり、そしてZ2はO、S、SO2、もしくはNR12である)であって、このとき前記R基が、ハロ、ヒドロキシ、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C1−C6アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、−CO212、−C(O)NR1213、−NR1213、および−SO2NR1213からなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
1は、H、C1−C9アルキル、C2−C3ルケニル、またはフェニルであって、このとき前記アルキル、アルケニル、およびフェニルのR1基が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、およびハロからなる群から独立的に選ばれる1〜3個の置換基で必要に応じて置換されており;
各R12とR13が独立的にHまたはC1−C4アルキルであり;そして Xが−C(O)Clである〕
で示される化合物、または医薬用として許容しうる前記化合物の塩。
17. 医薬用として有効量の請求項1記載の化合物と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含んだ、哺乳動物においてホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVの作用を阻害するための、あるいは哺乳動物において腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害するための医薬用組成物。
18. 治療的に有効量の請求項1記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるホスホジエステラーゼ(PDE)タイプIVの作用を阻害するための、あるいは哺乳動物における腫瘍壊死因子(TNF)の産生を阻害するための方法。
19. 治療学的に有効量の請求項1記載の化合物と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、哺乳動物における喘息、関節炎、慢性関節リウマチ、痛風性関節炎、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、他の関節炎疾患;敗血症、敗血症性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒素ショック症候群、急性呼吸障害症候群、脳性マラリア、慢性肺炎疾患、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収疾患、再かん流傷害、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶反応、感染による発熱と筋肉痛、感染もしくは悪性腫瘍が原因の悪液質、ヒト後天性免疫不全症候群(エイズ)が原因の悪液質、エイズ、HIV、ΛRC(エイズ関連症候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大腸炎、ピレシス、多発性硬化症、タイプ1糖尿病、自己免疫性糖尿病、尿崩症、全身性紅斑性狼瘡、気管支炎、慢性閉塞性気道疾患、乾癬、ベーチェット病、アナフィラキシー様紫斑腎炎、慢性糸球体腎炎、炎症性腸疾患、白血病、アレルギー性鼻炎、鬱病、多重梗塞性痴呆症、または皮膚炎を予防もしくは治療するための医薬用組成物。
20. 治療学的に有効量の請求項1記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における喘息、関節炎、慢性関節リウマチ、痛風性関節炎、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、他の関節炎疾患;敗血症、敗血症性ショック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒素ショック症候群、急性呼吸障害症候群、脳性マラリア、慢性肺炎疾患、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収疾患、再かん流傷害、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶反応、感染による発熱と筋肉痛、例えばインフルエンザ、感染もしくは悪性腫瘍が原因の悪液質、ヒト後天性免疫不全症候群(エイズ)が原因の悪液質、エイズ、HIV、ARC(エイズ関連症候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大腸炎、ピレシス、多発性硬化症、タイプ1糖尿病、尿崩症、自己免疫性糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、気管支炎、慢性閉塞性気道疾患、乾癬、ベーチェット病、アナフィラキシー様紫斑腎炎、慢性糸球体腎炎、炎症性腸疾患、白血病、アレルギー性鼻炎、鬱病、多重梗塞性痴呆症、または皮膚炎を治療するための方法。

【公表番号】特表2000−502724(P2000−502724A)
【公表日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−512409
【出願日】平成9年8月25日(1997.8.25)
【国際出願番号】PCT/IB97/01023
【国際公開番号】WO98/09961
【国際公開日】平成10年3月12日(1998.3.12)
【出願人】
【氏名又は名称】ファイザー・インク