説明

インテリジェント電気通信ネットワーク

【課題】インテリジェント電気通信ネットワーク。
【解決手段】インテリジェントユニットネットワークは,発信ユーザー50と終端ユーザー52との間での接続を提供するために相互に接続されたスイッチングユニット54,56を含む。SCPは,発信ユーザーとしてのネットワークのユーザーに提供される個々のサービスを定義する個々のサービスプロフィ−ルと,終端ユーザーとしての個々のサービスを定義するサービスプロフィ−ルとを含んでいる。通話設定の間,発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは発信ユーザーとしての発信利用者のためのサービスプロフィ−ルから生成され,終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは終端利用者としての終端利用者のサービスプロフィ−ルから生成される。それから二つのサービス制御プログラムは通話制御命令を発生させるために互いに対話に入る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,インテリジェント電気通信ネットワークに関する。
【従来の技術】
【0002】
インテリジェント電気通信ネットワークは,1以上のインテリジェントユニットによる制御の下で,ネットワークのユーザー間の通話を接続するように配置された相互接続スイッチングユニットを含んでいる。”ユーザー“は,人,設備或いは他のネットワークであることができる。そしてこの用語はここではこのように解釈される。サービスコントロールポイントと付属プロセッサーは,そのようなインテリジェントユニットの例である。スイッチングユニットがインテリジェントネットワークの中で通話を設定している時は,それはインテリジェントユニットから通話制御命令を得ている。1以上のインテリジェントユニットの設備は,スイッチング・ユニットからは利用することができない追加の特徴(feature) が通話設定の間は利用され得るようにすることができる。そのような特徴の数を増加させる要求がある。
EP−AO618 612は,サービスプロセッサーが通話する者及び通話された者に代わって電話するところの電気通信ネットワークを示している。
【0003】
[発明の概要]
この発明の1つの観点から、ネットワークの発信及び終端のユーザー間での通話を接続するために配置され相互に接続されたスイッチングユニットと,分散コンピューティング環境に配置された複数の個々のインテリジェントユニットと,そして少なくともそのスイッチングユニットの幾つかと前記インテリジェントユニットとの間のインターフエイスを提供する手段とを具備し,
各インテリジェントユニットはネットワークのユーザーに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成する手段を含み,
各インテリジェントユニットはまたネットワークの個々のユーザーのそれぞれに提供される個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルのセットへのアクセスを含む,すなわち有しており,
そのプロフィ−ルの幾つかは個々の発信ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,そしてそのプロフィ−ルの他のものは個々の終端ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,
それによって,少なくとも通話設定中に,発信ユーザーとして及びその発信ユーザーの代理として動作する発信ユーザーに提供されたサービスに関する個々のプロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムは,通話制御命令を生成するために終端ユーザーとして及びその終端ユーザーの代理として動作する終端ユーザーに提供されたサービスに関する個々のプロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムと対話に入る,ことを特徴とした電気通信ネットワークが提供される。
【0004】
上記電気通信ネットワークにおいて、発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとが別々のサービス制御プログラムであることができる。
【0005】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとが同一のサービス制御プログラムであるができる。
【0006】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、通話設定中に,通話設定の任にあるスイッチングユニットは発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは終端ユーザートの代理として動作するサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは発信ユーザーとして動作するインテリジェントユニットへ返答メッセージを送付し,そして発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは通話設定の任にあるスイッチへ通話制御命令を送付することができる。
【0007】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、通話終了中に,通話終了の任にあるスイッチングユニットは通話終了の任にあるサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,そして通話終了の任にあるそのサービス制御プログラムは通話終了の任にあるそのスイッチングユニットに通話制御命令を送付することができる。
【0008】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、通話設定中に,発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーとして動作するサービス制御プログラムとの間で少なくとも一つの更なるメッセージの交換があるようにすることができる。
【0009】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとの間での対話が通話終了の後に継続するができる。
【0010】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、終端ユーザーとしてのネットワークのユーザーに提供されたサービスの各特徴が通話設定に関係するサービスを含む第1の部分と通話終了に関係するサービスを含む第2の部分とを含んでいるようにすることができる。
【0011】
上記いずれの電気通信ネットワークにおいて、各個々のユニットはサービスコントロールポイントを含んでおり,そして前記インターフエイスを提供する手段はシグナリングネットワーク含んでいるようにすることができる。
【0012】
上記電気通信ネットワークにおいて、発信ユーザーとしてのそれぞれ個々のユーザーに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルを,及び/又は終端ユーザーとしてのそれぞれのユーザーに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルを,提供することにより,通話は発信及び終端ユーザーの個々の要求に従って設定されることができる。
【0013】
この発明の他の観点から,ネットワークの発信及び終端ユーザーの間で通話を設定するために配置される相互接続されたスイッチングユニットと,分散コンピユーティング環境に配置された複数の個々のインテリジェントユニットと,そしてスイッチングユニットの少なくとも一つと前記インテリジェントユニットとの間のインタフエイスとを備え,各インテリジェントユニットはネットワークの個々のユーザーのそれぞれに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルのセットへのアクセスを含む,すなわち有しており,そのプロフィ−ルの幾つかは個々の発信ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,そのプロフィ−ルの他のものは個々の終端ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係している電気通信ネットワークにおいて,次のステップ,すなわち,
前記インテリジェントユニットの一つにおいて,発信ユーザーの代理として動作するために発信ユーザーとしての発信ユーザーに提供された個々のサービスの個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成し;
前記インテリジェントユニットの一つにおいて,終端ユーザーの代理として動作するために終端ユーザーとしての終端ユーザーに提供された個々のサービスの個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成し;
通話を設定する通話制御命令を生成するために,二つのサービス制御プログラムに対話に入らせる;
ステップを具備する発信ユーザーと終端ユーザーとの間の通話を設定する方法が提供される。
【0014】
上記通話を設定する方法は、終端ユーザーの代理として動作するところのサービス制御プログラムに,通話終了で利用される通話制御命令を生成させる更なるステップを含むことができる。
【0015】
上記通話を設定する方法は、二つのサービス制御プログラムに,通話管理のための通話制御命令を生成するために通話終了後にそれらの対話を維持させる更なるステップを含むことができる。
【発明の実施の形態】
【0016】
この発明は,例として,図面を参照して,より詳細に説明される。
【0017】
図1を参照して,最新のインテリジェントネットワークの全体構造が示されている。図1に示された全体構造を有する上級インテリジェントネットワークはすでに知られている。図1の最新のインテリジェントネットワークには,発信ユーザー10と終端ユーザー12との間の通話接続が示されている。発信ユーザーは通話しているネットワークのユーザーであり,終端ユーザーは通話されているユーザーである。もちろん,ユーザーは通話するか通話を受けるかによって,発信ユーザーにも終端両者にもなることができる。上記で説明したように,ユーザーは人,設備あるいは他のネットワークであり得る。ネットワークは,発進ユーザーと終端ユーザーと間の通話を接続するための相互に連結されたスイッチングユニットを含んでいる。図1は,これらスイッチングユニットの二つ,すなわちスイッチングユニット14と16とを示している。
【0018】
スイッチングユニット14は,図示されていないアクセスネットワークを使って発信ユーザーによりアクセスされている。アクセスネットワークは,さらにスイッチングユニットを含むことができ,固定或いは移動ユーザーのためのアクセスネットワークで有り得る。スイッチングユニット16は,他のアクセスネットワークを使って終端ユーザー12に接続されることができる。
【0019】
ネットワークは,スイッチングユニット14,16から離れて設置されている3つのサービスコントロールポイント(SCP)18,20,22を含んでいる。SCP18,20,22の各々は,スイッチングユニット14,16と,そして少なくともシグナリング(signaling) ネットワーク24を通じたいくつかの他のスイッチングユニットとに接続されることができる。このように,シグナリングネットワーク24は,SCPとスイッチングユニットとの間のインターフェイスを提供する。図示されていないが,シグナリングネットワーク24は,一般にスイッチングユニット間でメッセージが設定された通話を伝えるために利用される。
【0020】
スイッチングユニット14は,付属プロセッサー26とともに設備されており,インテリジェント周辺装置28とサービスノード30にアクセスすることができる。付属プロセッサー26は,スイッチングユニット13と共に位置され,高速インタフェイスを通してそれに接続されている。図に示していないが,スイッチングユニット16と少なくとも幾つかの他のスイッチングユニットとは,それぞれ付属プロセッサーとともに設備されており,インテリジェント周辺装置とサービスノードにアクセスすることができる。
【0021】
SCP18,20,22の各々は,サービス論理遂行環境(SLEE)と1以上のサービス制御プログラムを含んでいる。各サービス制御プログラムは,一般にネットワークのユーザーか或いは一般にそのユーザーのサブセット(subset)のいずれかに特定のインテリジェントネットワークサービスを提供する。スイッチングユニット14のようなスイッチングユニットがインテリジェントネットワーク通話を設定する要求を受けた時には,それはSCP18,20,22の内の適当なものに質問メッセージを送る。それからSLEEは,適当なサービス制御プログラムを実行し,そしてそのスイッチングユニットに通話制御命令を返す。そのスイッチングユニットは,その通話を設定するために通話制御命令を利用する。
【0022】
インテリジェンネットワークサービスの例は,幾つかのネットワークオペレータにより提供された0800サービス,娯楽サービス,そしてそのメンバーがネットワークのユーザーのサブセットを形成する組織に提供された事実上の個人的ネットワークサービスである。
【0023】
0800サービスにおいて,ビジネスには通常のネットワーク番号に加えて接頭語0800で始まる番号が割り当てられ,その0800番号に通話しているユーザーはその通話に料金を請求されない。ある通話者が特定のビジネスのために0800番号にダイアルする時には,スイッチングユニット14のようなユーザーによりアクセスされたスイッチングユニットは,SCPの一つに0800番号を含む質問メッセージを送る。SCPはそれから0800サービスのためにサービス制御プログラムを実行し,スイッチングユニットに通話制御命令を送り返す。通話制御命令は,ビジネスのネットワーク番号とそのビジネスへの通話に請求を指示する。
【0024】
娯楽サービスにおいて,通話者はそのサービスのための接頭語で始まる番号をダイアルし,それからユーザーは娯楽サービスを提供する設備に接続される。娯楽サービスは,ユーザーのために子供の物語のレコードをかけることもある。ユーザーは,サービスに対する割増料金を支払う。娯楽サービス用の番号をダイアルしたユーザーにより,ユニット14のようなスイッチングユニットがアクセスされた時は,それはSCPの適当な一つに質問メッセージを送る。適当なサービス制御プログラムを実行した後,そのSCPは,そのスイッチングユニットに通話制御命令を返す。通話制御命令は,娯楽サービスを提供する設備のネットワーク番号と,割増料金でユーザーに請求する命令と,通話に対する料金の一部を娯楽サービス提供者に支払う命令とを含む。
【0025】
真に個人のネットワークサービスにおいて,個人のネットワークが提供されている組織のメンバーには,彼らの通常のネットワーク番号に加えて個人番号付与プランに従った個人ネットワーク番号が割当られる。該組織の1メンバーが個人番号にダイアルし,そしてその通話がスイッチングユニット14のようなスイッチングユニットによって受信される時は,このスイッチングユニットはSCPの適当な一つに質問メッセージを送る。この質問メッセージは,該組織のメンバーによってダイアルされた個人番号を含んでいる。このSCPは,適当なサービス制御プログラムを実行し,それからそのスイッチングユニットに通話制御命令を送る。この通話制御命令は,通話が意図されているその組織のメンバーの通常のネットワーク番号を含んでいる。それからスイッチングユニット14は,通話を設定するためにそのネットワーク番号を利用する
付属のプロセッサー26は,一般に構造上SCP18,20,22に似ており,SLEEと一つ以上のサービス制御プログラムとを有している。しかし,それはスイッチングユニット14によってのみアクセスされることができ,それゆえそれがサポートしているサービスは通話設定のためにスイッチングユニット14にアクセスできる発信ユーザーにのみ有効である。インテリジェント周辺装置28は,ネットワークのユーザーとインテリジェントネットワーク自体との間で特定の処理を取り扱う。それはトーンとアナウンスメント,音声認識と音声合成のような手段を有している。
【0026】
サービスノードは,ネットワークとそのユーザーの間でインテリジェント周辺装置により提供されたものように,それ自身の権利においてインテリジェントネットワークサービスを制御することができる。それは本質的に結合されたサービスコントロールポイントであり,インテリジェント周辺装置であるが,スイッチング能力をも有している。
【0027】
サービス制御プログラムは,サービス創造環境として知られているものにおいて創造され,SCPからは離れている。各サービス制御プログラムは選択されたサービス特徴(feature) から形成され,各サービス特徴それ自身は1以上のサービスに依存しない構成用ブロックから形成される。国際電話電信諮問委員会(CCITT) は,40のサービス特徴を定義し,それらの例は通話転送,逆請求,分割請求である。サービスに依存しない構成用ブロックは,種々のサービス特徴を提供するための多くの異なる方法において一緒にリンクされる得るネットワークにおけるサービス機能を表している。サービス制御プログラムは,またネットワークのユーザーに特有のデータを含んでいる。例えば,0800サービスに関しては,データは0800番号と現実の実番号との間の翻訳と,通話請求命令とを含んでいる。サービス制御プログラムが形成された後,それはサービス管理システムを介してサービスコントロールポイント,付属プロセッサー或いはサービスノードにロードされる。
【0028】
図1を参照したインテリジェントネットワークに関する上記説明から,そのようなネットワークにおいて,サービスコントロールロジックはSCP,付属プロセッサー或いはサービスノード,そしてこのようにスイッチングユニットから分離しているユニットの中に収容され得ることが認識され得る。この明細書において,用語”インテリジエントユニット“は,サービスコントロールロジックを収容し,そしてスイッチングユニットから分離しているユニットを意味すると解釈される。
【0029】
高度のインテリジェントネットワークについてのより詳細な説明のため,IEE Electronics and Communications Engineering Journal,153-162頁,June 1994, C D Sharpe and K Clegg, ”Advanced Intelligent Networks-Now a Reality"が参照されることができる。この記事はここに参考として採用される。
【0030】
図2を参照すると,この発明を実施しているインテリジェントネットワークが示されている。発信ユーザー50と終端ユーザー52との間の通話を接続するネットワークが示されている。ネットワークの一般的構造は,図1に示したネットワークに類似している。このように,このネットワークは,発信ユーザーと終端ユーザーの間の通話を接続するために相互に連結されたスイッチングユニットを含んでいる。これらスイッチングユニットの二つ,すなわちスイッチングユニット53とスイッチングユニット56が図2に示されている。スイッチングユニット54は,アクセスネットワークを通じて発信ユーザー50のようなネットワークユーザーによりアクセスされることができ,そして同様にスイッチングユニット56は,終端ユーザー52のようなネットワークユーザーによりアクセスネットワークを通じてアクセスされることができる。一以上のスイッチングユニットが他のネットワークに接続されることができる。
【0031】
ネットワークは,スイッチングユニット間で通話設定メッセージを送信する任にあるシグナリングユニット58を含んでいる。ネットワークはまた,6つのSCP60,62,64,66,68そして70を含んでおり,これらSCPは信号送信ネットワーク58を介して,スイッチングユニット54及び56を含めたスイッチングユニットの幾つかに接続されることができる。スイッチングユニット54は,付属プロセッサー70とともに設置されており,そしてインテリジェント周辺装置72とサービスノード74とにアクセスすることができる。付属プロセッサー70は,スイッチングユニット54とともに相互設置されていて,高速インターフエイスを介してそれに接続されている。スイッチングユニット56を含む他のスイッチングユニットはまた付属プロセッサーとともに設置されており,インテリジェント周辺装置とサービスノードとにアクセスすることができる。
【0032】
以下でより詳細に説明されるように,SCP60,62,64,66,68及び70は,SCP18,20及び22とは特に構造及び動作において相違する。また,SCP60,62,64,66,68及び70は信号送信ネットワーク58を介して互いに接続されることができ,そしてこのように分散コンピユーティング環境に配置されることができる。
【0033】
スイッチングユニット54と56は,GECプレッシイテレコミュニュケーションにより製造されたシステムX交換機や,或いは非同期転送モード(ATM)スイッチのようなディジタルスイッチングユニットで有り得る。
【0034】
ネットワークは,発信と終端のユーザー間で,声,データそしてビデオ通話を接続することができ,そしてユーザーは,移動するユーザーや固定ユーザーであることができ,個人或いは設備或いは他のネットワークであることができる。通話は,狭帯域回路と広帯域回路の両者により伝送されることができる。
【0035】
いくつかの例外はあるが,下記に述べる例のように,ネットワークの各ユーザーは,発信ユーザーとしてユーザーに提供されるサービスについての個々のセットを定めた第1のサービスプロフィ−ル(発信プロフィ−ル)と,終端ユーザーとしてユーザーに提供されるサービスについての個々のセットを定めた第2のサービスプロフィ−ル(終端プロフィ−ル)と,を持っている。各プロフィ−ルはユーザーの特定の要求に応じて構築され,ユーザーに対する個別かつ特有である。各プロフィ−ルは,特有かつ個別の実施命令の中で整理された利用可能なサービス特徴の特有かつ個別の選択と,ユーザーに対する特有かつ個別のデータとから形成されている。各プロフィ−ルにおいて,特徴の配置とそれらの互いのロジック関係はまたユーザーに特有である。発信プロフィ−ルは通話設定中に利用される。各終端プロフィ−ルは二つの部分,すなわち通話設定中に利用される第1の部分と通話終了中に利用される第2の部分に分けられる。
【0036】
ここで発信プロフィ−ルと終端プロフィ−ルを有するユーザーに提供される二つの特別な扱いが説明される。公共の場所にある公衆電話は,発信通話のためのみに設置され,それゆえそれは終端プロフィ−ルを必要としないであろう。娯楽サービスに提供される設備は,発信プロフィ−ルを必要としないであろう。
【0037】
ネットワークのユーザーの幾人かには,ユーザーが発信ユーザーである時に使用されるューザー識別子が提供される。ユーザーは,被呼番号を申告する前或いは後に通話する時には彼のユーザー識別子をダイアルすることができる。ユーザー識別子の供給は,ユーザーに,いかなる固定の或いは移動のネットワークにおけるいかなる場所からも通話可能とする。この結果,その通話は,発信ユーザーとしてのユーザーに提供される個々のサービスをもって処理される。ユーザー識別子を持つユーザーのケースにおいて,発信ユーザーとしてのユーザーのための各サービスプロフィ−ルは,そのユーザー識別子に従って蓄えられる。ユーザー識別子を持たないユーザーのケースにおいて,発信ユーザーとしてのユーザーのための各サービスプロフィ−ルは,ユーザーによって通常利用されるターミナル設備のネットワーク番号に従って蓄えられる。終端ユーザーとしてのユーザーのためのサービスプロフィ−ルは,ユーザーの電話番号に従って蓄えられる。これらの電話番号は,ユーザーの通常のネットワーク番号か,或いは0800サービスのような特定のサービスを提供するために割り当てられる特別の電話番号でありえる。図2において,SCP60,62及び64は,発信ユーザーとしてのユーザーためのサービスプロフィ−ルを含んでいる。SCP60,62及び64は,各々,その識別子が接頭辞100,200及び300を有するユーザーのためのサービスプロフィ−ルを含んでいる。図2において,SCP66,68及び70は,終端ユーザーとしてのユーザーのためのサービスプロフィ−ルを含んでいる。SCP66は,電話番号が接頭辞01473を有するユーザーのためのサービスプロフィ−ルを含んでいる。その接頭辞01473は,BTのUK公共ネットワークにおいて,イプスウイッチ(lpswich) に通話するための接頭辞である。SCP68は,その番号が0800で始まる終端ユーザーのようなユーザーのためのサービスプロを含んでいる。このように,SCP68は,0800サービスの中で利用されるサービスプロフィ−ルを含んでいる。SCP70は,電話番号が接頭辞021で始まる終端ユーザーとしてのユーザーのためのサービスプロフィ−ルを含んでいる。BT(BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY) のUK公共ネットワークにおいて,接頭辞0121は,バーミンガムに通話するために利用される。
【0038】
このように,図2に示したインテリジェントネットワークにおいて,SCP60,62及び64はそれらの間で発信ユーザーとしてのユーザーのための3グループのプロフィ−ルを含んでおり,そしてSCP66,68及び70はそれらの間で終端ユーザーとしてのユーザーのための3グループのプロフィルを含んでいる。実際には,BTのUK公共ネットワークのサイズを持つネットワークにおいては,プロフィ−ルのより多数のグループが,ネットワークのすべてのユーザーのための個々のサービスを提供するために必要とされるであろう。そして図2示されたSCPとプロフィ−ルのグループは,なにが要求されるかの単なる実例である。あるユーザーがユーザー識別子を持っていないときは,発信ユーザーとしてのそれらユーザーのためのプロフィ−ルのグループを提供することが必要となるであろうし,そしてかれらの正規のネットワーク番号の接頭辞(prefixes)と関係をもって記憶することが必要である。
【0039】
図2において,各SCPはプロフィ−ルの一つのグループのみを含んでいるが,変更として,単一のSCPはプロフィ−ルの一以上のグループを含むことができる。そのようなSCPに収容されたプロフィ−ルは,発信と終端の両プロフィ−ルを含むことができる。
【0040】
例として,発信ユーザーとしてのユーザーのためのサービスププロフィ−ルに含まれる特徴は,通話スクリーニング,請求指示及び短縮ダイアルを含むことができる。通話スクリーニングにおいて,特定の接頭辞や指定された接頭辞を伴う目的地番号を有する発信通話は阻止される。請求命令は,通話に関して請求されるべき個人或いは組織を指定することができる。例えば,ユーザーはクレジットカードを提供されることができ,それからそのユーザーによっていかなる固定あるいは移動電話からなされたすべての通話はそのユーザーに請求される。短縮ダイアルにおいて,ユーザーは,終端ユーザーの通常の電話番号とは通常異なるところの短縮された番号をダイアルする。終端ユーザーとしてのユーザーのためのサービスプロフィ−ルにおいて提供された特徴の例は,通話者所在地,通話スクリーニング,通話中及び請求命令を含む。ユーザー所在地特徴は,ユーザーに個人電話番号を割り当てて,ユーザーが特別の場所にいることが知られているか予測される時に,その個人番号にダイアルされた通話を受信できるようにする。通話スクーニングにおいて,ユーザーは,ユーザーが通話を受信する容易のある電話番号か,あるいはユーザーが通話を受信することを拒絶する電話番号かの,いずであるかを指定する。”通話中“の特徴において,ユーザーは,ある時刻においてユーザーが通話を受信する用意がないことを指定する。請求指令の特徴において,ユーザーは,いくつかのあるいは全ての入ってくる通話の料金は指定された預金口座に請求されるであろうことを,指定する。
【0041】
ユーザーグループの全てのメンバーには共通のある特徴が提供され,そのグループの個々のメンバーには追加的な個別の特徴が提供されるところの,階級組織(hierchical)的手法で,プロフィ−ルは配置されることができる。他のネットワークを含めて,個別のサービスプロフィ−ルを持たないユーザーのケースにおいては,デフオルト(default) プロフィ−ルを提供されることができる。
【0042】
図3を参照すると,SCPの一つ,例えばSCP60の構造が示されている。図3に示されたSCPはコンピユーティングプラットフオーム(a computing plattform) 100を含んでおり,それは適当なオパレイティングシステム,ユーザープロフィ−ル102の1以上のグループ,1セットのサービス独立型ビルディングブロック104,プロフィ−ルインタープリター106そしてSLEE108を提供された計算機の形態を取る。ユーザープロフィ−ル102,ビルデイングブロック104,プロフィ−ルインタープリター106及びSLEE108は,計算機ソフトウエアとして実行される。ユーザープロフィ−ル102は,本質的にデータである。
【0043】
ユーザープロフィ−ル102の各々は,提供されるべき特徴と,それらが実行されるべき命令と,及びユーザーに関係するデータとを定義する。例えば,発信ユーザーのケースにおいては,データは送付されるべき請求書の計算の詳細を含むことができる。終端ユーザーのケースにおいては,データは,ユーザーに関する最近の或いは予報された位置を含むことができる。プロフィ−ルインタープリター106は,ユーザープロフィ−ルと構成用ブロック104の適当な一つとからサービス制御プログラムを生成するよう配置される。SLEE108の機能は,通話制御命令を生成するためにサービス制御プログラムを実行することである。
【0044】
図3に示されたSCPは,通話制御命令の生成において要求されるデータを得るために離れたデータベースにアクセスすることができる。例えば,SCPが終端ユーザーのための自動通話分配を提供しているところで,次の通話のためのネットワークナンバーが離れたところのデータベースに蓄えられることができる。そのSCPが,自動通話分配サービスに従って送られるべき通話のための通話制御命令を発生させる時,そのSCPは通話が送られるべき電話番号を得るために自動的データベースにアクセスする。
【0045】
図4を参照すると,通話の設定に利用される手続きに関するフローチャートが示されている。初めは,ユーザー50のような発信ユーザーは,彼のユーザー識別子と,彼が接続を望む終端ユーザーの電話番号とをダイアルする。その通話は,それからスイッチングユニット54のようなスイッチングユニットによって受信される。ステップS1において,スイッチングユニットはSCP,例えばSCP60に,発信ユーザーのための発信プロフィ−ルを含んでいる質問メッセージを送る。発信ユーザーのSCPは,発信ユーザーのプロフィ−ルからサービス制御プログラムを形成する。このようにサービス制御プログラムは,発信ユーザーの代理として行動する。
【0046】
ステップS2では,発信ユーザーのSCPが,サービス制御プログラムを実行し,このようにして発信ユーザーの発信プロフィ−ルによって決定された通話コントロール命令を発生する。
【0047】
それから,ステップS3において,発信ユーザーの発信プロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムによる制御の下で,発信ユーザーのSCPは終端ユーザーのSCP,例えばSCP66に質問メッセージを送信する。終端ユーザーのSCPは,通話設定の間利用される終端ユーザーの終端プロフィ−ルのその部分からサービス制御プログラムを形成する。このサービス制御プログラムはこのように終端ユーザーの代理として行動する。
【0048】
それから,ステップ4において,終端ユーザーのSCPは,それがまさに形成していたサービス制御プログラムを実行し,このように終端ユーザーが関係している通話制御命令を生成する。それは,発信ユーザーのSCPにそれらの通話制御命令を送信する。
【0049】
ステップ5において,発信ユーザーの発信プロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムの制御の下で,発信ユーザーのSCPは,それが発信質問メッセージを受信したところのスイッチングユニットに通話制御命令を送信する。通話制御命令は,ルーチング(routing) 情報を含む。ルーチング情報は,終端ユーザーにアクセスするところのスイッチングユニット,例えば終端ユーザー52のためのスイッチングユニット56のアドレスと,終端ユーザーへの通話を接続するために利用されるスイッチングユニット上のポート(port)とを特定する。それから,ステップS6において,発信ユーザーからの通話を受けるスイッチングユニット,例えばスイッチングユニット54は,終端ユーザーにアクセスするスイッチングユニットに通話を送る。
【0050】
図5を参照すると,発信ユーザーの発信プロフィ−ルから生成され得るサービス制御プログラム例のフローチャートが示されている。
【0051】
図5のサービス制御プログラムは,通話を禁止する特徴(feature) を実行するステップS20を開始する。もしも,ユーザーがダイアルした番号に発信ユーザーが通話することを許されていないことを,通話禁止の特徴を実行する結果として見出だされる場合には,サービス制御プログラムは,その番号は入手不可であることをユーザーに伝えるためにスイッチングユニットへの通話制御命令を生成する。
【0052】
もしもユーザーがダイアルした番号への通話を阻止されていないならば,ステップ21でサービス制御プログラムはダイアルする特徴を短縮する。短縮ダイアルの特徴において,サービス制御プログラムはユーザーによってダイアルされた短縮ダイアル番号を,希望された終端ユーザーのフル番号に変える。そのフル番号はその最終の(eventual )制御命令に含まれる。
【0053】
それから,ステップ22において,サービス制御プログラムは,プライバシィの特徴を実行する。ある公共ネットワークにおいて,終端ユーザーは通話受信時に発信ユーザーのアイデンティティを伝えられる。プライバシィの特徴は,かれのアイデンティティを隠すための選択を発信ユーザーに与える。もしも発信ユーザーがこの選択を実行した場合,適当な命令がその最終の制御命令に含まれる。
【0054】
それから,サービス制御プログラムは,財政上のチェックを行う。この財政上のチェックの目的は,発信ユーザーがそのユーザーのクレジット限度を越えているかどうかをチェックすることである。もしも,ユーザーがクレジット限度を越えていた場合,その時は,通話制御命令が生成され,終端ユーザーが入手不可であることをユーザーに伝えるところのスイッチングユニットに送信する。
【0055】
もしもユーザーがユーザーのクレジット限界を越えていない場合,ステップS24で,請求命令の特徴が実行される。この特徴は,その通話が請求されるところの計算の詳細を決定する。これらの詳細は最終の通話制御命令に含まれている。
【0056】
図6を参照すると,通話設定の間に利用されるところの終端ユーザーの終端プロフィ−ルのその部分に従って実行されるサービス制御プログラムの例が示されている。
【0057】
ステップ30において,プログラムは,”邪魔禁止“の特徴を実行する。この”邪魔禁止“の特徴は,終端ユーザーに指定した時刻にすべての通話を拒絶する選択を与える。もしも終端ユーザーが,通話は現在受信されるべきでないことを指定した場合には,サービス制御プログラムは発信ユーザーのスイッチングユニットに発信ユーザーのSCPに対する通話制御命令を送信する。その通話制御命令は,終端ユーザーが利用不可であることをスイッチングユニットをもって発信ユーザーに伝える。
【0058】
もしも終端ユーザーが通話を受信するよう用意されていれば,ステップ31において,通話スクリーニングの特徴が実行される。通話スクリーニングの特徴は,終端ユーザーに,そのユーザーは特定された番号のみからの通話を受けることを指定できるようにする。もしも通話が他の番号からであれば,サービス制御プログラムは,発信ユーザーのSCPを経由して発信ユーザーのスイッチングユニットに送られる通話制御命令を生成する。その通話制御命令はスイッチングユニットに終端ユーザーは利用不可であることを発信ユーザーに伝えさせる。
【0059】
もしも終端ユーザーが利用可であれば,ステップ32において,サービス制御プログラムは位置決定を実行する。位置決定は,いろいろな理由のために利用されることができる。例えば,移動ネットワークにおいて,それぞれの終端ユーザーの位置は頻繁に変化し,ユーザーの位置は追跡され,データベースに保持される。移動ネットワークにおいて,データベースは現在の或いは予測された終端ユーザーの位置決定するためにアクセスされる。位置決定は,また他の理由のために利用される,例えば,ダイアルされた番号が終端ユーザーの個人番号であり,終端ユーザーの現在の位置が終端ユーザーのプロフィ−ルのデータに含まれている場合である。ステップ32を実行する結果として,終端ユーザーの位置は見つけられ,これは最終の通話制御命令の中のルーチン命令として含まれる。
【0060】
それから,ステップ32において,請求命令の特徴が実行される。例えば,終端ユーザーは,ある特定された発信ユーザーからの通話のための料金を受け入れるか否かの選択を有することができる。もしも,終端ユーザーがその通話のための料金を受け入れるであろうことが,ステップS33において分かった場合には,終端ユーザーに通話請求する命令が最終の通話制御命令に含まれる。
【0061】
図7を参照すると,通話終了に責任がある終端ユーザーの終端プロフィ−ル部分に従って実行されるサービス制御プログラム例のフローチャートが示されている。
【0062】
ステップ40において,プログラムは通話表示の特徴を実行する。この特徴は,通話終了時にユーザーに特定のインフォメーションを表示する能力を終端ユーザーに提供する。例えば,発信ユーザーは特別の鳴る音を受けることができ,或いは特別のインフオーメーションが彼の受話器のデイスプレイ上に発信ユーザー向けに表示されることができる。そのようなインフオメーションが発信ユーザーに提供されるところでは,適当な命令が最終の通話制御命令に含まれている。
【0063】
ステップS40の後で,”忙しい“の特徴がステップ42で実行される。この”忙しい“の特徴は,終端ユーザーが利用不可である場合に他の番号に通話を転送することができる。もしも終端ユーザーが忙しい場合,ステップS44において,他の番号のために転送するインフォメーションが見つけられ,最終の通話制御命令に含められる。
【0064】
図2に示されたインテリジェントネットワークにおいて,そのサービスプロフィ−ルはSCPに収容されている。変更として,サービスプロフィ−ルは付属プロセッサーかサービスノードに収容されている。ただ一つのスイッチングユニットがネットワーク中でのサービスプロフィ−ルへのアクセスを要求する場合,プロフィ−ルを収容している付属プロセッサーが高速インターィンターフエイスを通してそのスイッチングユニットに接続されることで十分である。もしも,他のスイッチングユニットがそのサービスプロフィ−ルへのアクセスを要求する場合には,これは他のスイッチングユニットと付属プロセッサーとの間に付加的な高速インターフエイスを設備することにより達成されることができる。さらなる変形の手法によって,サービスプロフィ−ルはいくつかの付属プロセッサーにおいて設備されることができ,それらは分散コンピューテイング環境においてお互いに接続されることができる。それから高速インターフエイスは1以上の付属プロセッサーと,そのサービスプロフィ−ルへのアクセスを提供するスイッチングユニットとの間に設備される。
【0065】
図4への参照とともに上記で記述された通話設定のための手続きの例において,発信ユーザーのための代理として動作するサービス制御プログラムは,終端ユーザーのための代理として動作するサービス制御プログラムとともに単一のダイアログに参加する。この単一のダイアログにおいて,発信ユーザーのためのサービス制御プログラムは,質問メッセージを送り出し,そして代わりに通話制御命令を受信する。その手続きは,発信と終端のユーザーをも含むことができる二つのサービス制御プログラムの間でより複雑なダイアログを許すように変形されることができる。
【0066】
例えば,終端ユーザーは発信ユーザーに通話を受ける前にパスワードを提出することを要求できる。このケースにおいて,終端ユーザーのためのサービス制御プログラムは,サービス制御プログラムが発信ユーザーにパスワードを求めることを発信ユーザーに要求する。それから,発信ユーザーのためのサービス制御プログラムは,適当な通話制御命令を,発信ユーザーにパスワードを求めるところのスイッチングユニットに送る。発信ユーザーは,パスワードを提出し,それからこれはスイッチングユニットと発信ユーザーのためのサービス制御プログラムを収容しているSCPとを介して終端ユーザーのためのサービス制御プログラムに帰還される。それから終端ユーザーのためのサービス制御プログラムは,パスワードをチェツクし,パスワードが正しい時にのみ通話設定を許可するであろう。
【0067】
他の例のとして,発信と終端の両ユーザーが設備であるところでは,二つのサービス制御プログラムが,相互に伝達するためのプロトコルを確立するためにダイアログに入ることができる。
【0068】
図4への参照を伴って上記で記述した例において,終端ユーザーへの通話制御プログラムは通話制御命令を発信ユーザーのためのサービス制御プログラムへ送信する。変更として,終端ユーザーのための通話制御プログラムは,その代わりに或いは追加して,発信ユーザーのための通話制御プログラムへそのプログラムステップのあるものを送るとができる。それからこれらステップは,発信ユーザーの通話制御プログラムの部分として実行される。
【0069】
終端ユーザーが他のネットワークである場合,発信ユーザーのためのサービス制御プログラムは通話設定中は他のネットワークにおける設備と対話に入ることができる。例えば,終端ユーザーが移動ネットワークである場合,発信ユーザーのためのサービス制御プログラムは通話相手の位置を得るために移動ネットワーク中のホーム位置レジスター(the home location register)と対話に入る。それからその位置は,発信ユーザーに伝えられ,発信ユーザーはそれから通話を終わらせるか否かの選択を有する。
【0070】
上記で記述した例において,発信と終端のユーザーのためのサービス制御プログラムは,通話設定と終了の間のみで利用される。変更として,サービス制御プログラムは通話を管理することもできる。例えば,通話の進行中に,発信或いは終端のユーザーからの要求への返答中において,サービス制御プログラムの一つはその通話に第三のユーザーを追加することができる。
【0071】
図3に示されたSCPの例において,プロフィ−ルインタープリター106は,あるSCPに蓄えられたユーザープロフィ−ル102の一つのためにサービス制御プログラムを生成するよう配列されている。変更として,ユーザープロフィ−ルは,そのSCPから離れて蓄えられることができる。さらに一般的には,発信及び終端ユーザーのための代理として行動するサービス制御プログラムは,インテリジェントユニットの機能を行うことができるいかなるコンピユーテイング プラットフオーム上で実行されることができる。
【0072】
上記で記述された例において,別々サービス制御プログラムが発信及び終端のユーザーのために生成される。変更として,一つのサービス制御プログラムが発信及び終端のユーザーのためのプロフィ−ルから生成されることができる。それからその一つのサービス制御プログラムは,発信ユーザー及び終端ユーザーの両者のための代理として行動する。
【0073】
図8を参照して,ネットワークのユーザーのためのプロフィ−ルを形成する手続が示されている。そのプロフィ−ルは,ネットワークのサービスコントロールポイントから離れた計算機システムであるところのサービス創作環境において形成される。ステップS50において,識別子がユーザーに割り当てられる。それから,ステップS51において,電話番号がユーザーに割り当てられる。ステップ52において,プロフィ−ルが発信ユーザーとしてのユーザーのために形成され、他のプロフィ−ルが終端ユーザーとしてのユーザーのために形成される。各プロフィ−ルの形成は,どの特徴が要求されているかを指定することと,これらが実行されるべき命令を指定することを含み,そしてユーザーに特定のデータを提供することが含まれる。あるSCPは,サービス管理システムにより順番に管理されるエレメントマネージャーにより管理されている。ステップ53において,各プロフィ−ルは,サービス管理システムとSCP用のエレメントマネージャーを介してSCPへロードされる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】知られているインテリジェント電気通信ネットワークのブロック線図である。
【図2】この発明を実施したインテリジェント電気通信ネットワークのブロック線図である。
【図3】図2のインテリジェントネットワークの一部を形成するサービスコントロールポイントのソフトウエアコンポーネントのブロック線図である。
【図4】図2のインテリジェントネットワークにおいて通話を設定するために使用されるステップのフローチャートである。
【図5】通話を設定するための通話制御命令を発生するのに使用されるステップ例であり,そしてそれは通話をする発信ユーザーに提供された個々のサービスに関連している。
【図6】通話を設定するための通話制御命令を発生するのに使用されるステップ例のフローチャートであり,そしてそれは通話が意図される終端ユーザーに提供された個々のサービスに関連している。
【図7】通話を終了するための通話制御命令を発生するために使用されるステップ例のフローチャートである。そして,
【図8】ネットワークのユーザーに提供される個々のサービスについてのプロフィ−ルを構築するために使用されるステップのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークの発信及び終端のユーザー間での通話を接続するために配置され相互に接続されたスイッチングユニットと,分散コンピューティング環境に配置された複数の個々のインテリジェントユニットと,そして少なくともそのスイッチングユニットの幾つかと前記インテリジェントユニットとの間のインターフエイスを提供する手段とを具備し,
各インテリジェントユニットはネットワークのユーザーに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成する手段を含み,
各インテリジェントユニットはまたネットワークの個々のユーザーのそれぞれに提供される個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルのセットへのアクセスを含む,すなわち有しており,
そのプロフィ−ルの幾つかは個々の発信ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,そしてそのプロフィ−ルの他のものは個々の終端ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,
それによって,少なくとも通話設定中に,発信ユーザーとして及びその発信ユーザーの代理として動作する発信ユーザーに提供されたサービスに関する個々のプロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムは,通話制御命令を生成するために終端ユーザーとして及びその終端ユーザーの代理として動作する終端ユーザーに提供されたサービスに関する個々のプロフィ−ルから生成されたサービス制御プログラムと対話に入る,電気通信ネットワーク。
【請求項2】
発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとが別々のサービス制御プログラムである,請求の範囲1に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項3】
発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとが同一のサービス制御プログラムである,請求の範囲1に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項4】
通話設定中に,通話設定の任にあるスイッチングユニットは発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは終端ユーザートの代理として動作するサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは発信ユーザーとして動作するインテリジェントユニットへ返答メッセージを送付し,そして発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムは通話設定の任にあるスイッチへ通話制御命令を送付する,請求の範囲1乃至3の内の1に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項5】
通話終了中に,通話終了の任にあるスイッチングユニットは通話終了の任にあるサービス制御プログラムへ質問メッセージを送付し,そして通話終了の任にあるそのサービス制御プログラムは通話終了の任にあるそのスイッチングユニットに通話制御命令を送付する,請求の範囲4に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項6】
通話設定中に,発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーとして動作するサービス制御プログラムとの間で少なくとも一つの更なるメッセージの交換がある,請求の範囲4に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項7】
発信ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムと終端ユーザーの代理として動作するサービス制御プログラムとの間での対話が通話終了の後に継続する,請求の範囲1乃
至6の内の1つに記載された電気通信ネットワーク。
【請求項8】
終端ユーザーとしてのネットワークのユーザーに提供されたサービスの各特徴が通話設定に関係するサービスを含む第1の部分と通話終了に関係するサービスを含む第2の部分とを含んでいる,請求の範囲1乃至7の内の1に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項9】
各個々のユニットはサービスコントロールポイントを含んでおり,そして前記インターフエイスを提供する手段はシグナリングネットワーク含んでいる,請求の範囲1乃至8の内の1に記載された電気通信ネットワーク。
【請求項10】
ネットワークの発信及び終端ユーザーの間で通話を設定するために配置される相互接続されたスイッチングユニットと,分散コンピユーティング環境に配置された複数の個々のインテリジェントユニットと,そしてスイッチングユニットの少なくとも一つと前記インテリジェントユニットとの間のインタフエイスとを備え,各インテリジェントユニットはネットワークの個々のユーザーのそれぞれに提供された個々のサービスに関する個々のプロフィ−ルのセットへのアクセスを含む,すなわち有しており,そのプロフィ−ルの幾つかは個々の発信ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係し,そのプロフィ−ルの他のものは個々の終端ユーザーとしてのネットワークの個々のユーザーに関係している電気通信ネットワークにおいて,次のステップ,すなわち,
前記インテリジェントユニットの一つにおいて,発信ユーザーの代理として動作するために発信ユーザーとしての発信ユーザーに提供された個々のサービスの個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成し;
前記インテリジェントユニットの一つにおいて,終端ユーザーの代理として動作するために終端ユーザーとしての終端ユーザーに提供された個々のサービスの個々のプロフィ−ルからサービス制御プログラムを生成し;
通話を設定する通話制御命令を生成するために,二つのサービス制御プログラムに対話に入らせる;
ステップを具備する発信ユーザーと終端ユーザーとの間の通話を設定する方法。
【請求項11】
終端ユーザーの代理として動作するところのサービス制御プログラムに,通話終了で利用される通話制御命令を生成させる更なるステップを含む,請求の範囲10に記載された方法。
【請求項12】
二つのサービス制御プログラムに,通話管理のための通話制御命令を生成するために通話終了後にそれらの対話を維持させる更なるステップを含む,請求の範囲10又は11に記載された方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−54905(P2006−54905A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−243075(P2005−243075)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【分割の表示】特願平8−510004の分割
【原出願日】平成7年9月14日(1995.9.14)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】