説明

イントロン融合タンパク質、ならびにその同定方法および使用方法

イントロン融合タンパク質を含む受容体型チロシンキナーゼのイソ型、およびイントロン融合タンパク質を含む受容体型チロシンキナーゼイソ型含有医薬組成物を、本明細書にて提供する。受容体型チロシンキナーゼを含む細胞表面受容体のイソ型の同定方法および製造方法を提供する。受容体型チロシンキナーゼのイントロン融合タンパク質を含む細胞表面受容体イソ型で処置する方法もまた提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1、3、5−8、12、14−17、19および22−25のいずれか記載のアミノ酸配列、ならびにその対立遺伝子変異体と、少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、ここで:
配列同一性は、各配列番号の全長と単離されたポリペプチドの全長配列を比較したものであり;そして、
配列番号1、3、5−8、12、14−17、19および22−25はそれぞれ、受容体型チロシンキナーゼのイソ型である、
単離されたポリペプチド。
【請求項2】
配列番号1、3、5、7、8、12、14、15、16、17、19、22、23および24のいずれか記載のアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項3】
前記ポリペプチドが、それが同一性を有する配列番号に記載のものと同数のアミノ酸を含むものである、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項4】
前記ポリペプチドが、哺乳動物に由来するものである、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項5】
前記哺乳動物が、げっ歯類、霊長類またはヒトである、請求項1から4のいずれか記載の単離されたポリペプチド。
【請求項6】
受容体型チロシンキナーゼをコードする遺伝子のイントロンによりコードされた少なくとも1個のアミノ酸と操作可能に連結された受容体型チロシンキナーゼの少なくとも1個のドメインを含み、
ここで、受容体型チロシンキナーゼは、DDR、EPHA、FGFR4、MET、PDGFRA、TEKおよびTIEからなる群から選択されるものであるか;または、
前記ポリペプチドは、配列番号1、3、4−8、10、12、14−17、19、20、21および22−25からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むものである、
単離されたポリペプチド。
【請求項7】
前記受容体型チロシンキナーゼが、DDR1、EPHA1またはEPHA8から選択されるものである、請求項6記載の単離されたポリペプチド。
【請求項8】
キナーゼドメインの少なくとも全部または一部および/または膜貫通ドメインの全部または一部を欠く短縮型受容体型チロシンキナーゼを含み、ここで:
前記ポリペプチドは、非短縮型受容体型チロシンキナーゼと比べて、キナーゼ活性が低下し、かつ/または、膜に局在化せず;
前記ポリペプチドは、受容体型チロシンキナーゼの生物学的活性をモジュレートし;
前記受容体型チロシンキナーゼは、DDR、EPHA1、EPHA8、FGFR2、FGFR4、MET、PDGFRA、およびTIEからなる群から選択されるか、または単離されたポリペプチドは、配列番号1、3、4−8、10、11、12、14−17、19、20、21または22−25のいずれか記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有し;そして、
配列同一性は、各配列番号の全長と単離されたポリペプチドの全長配列を比較したものである、
単離されたポリペプチド。
【請求項9】
イントロンによりコードされたアミノ酸配列を含み、ここで:
前記イントロンは、DDR1、EGFR、ERBB3、FLT1、MET、PDGFRA、TEKおよびTIEからなる群から選択される受容体型チロシンキナーゼ遺伝子か;または、配列番号1−8および10−25のいずれかの前記イントロンによりコードされた配列に由来し;そして、
前記ポリペプチドは、受容体型チロシンキナーゼ細胞質ドメインを欠くものである、
単離されたポリペプチド。
【請求項10】
前記ポリペプチドが、さらに膜貫通ドメインを欠くものである、請求項9記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記単離されたポリペプチドが、受容体型チロシンキナーゼの生物学的活性をモジュレートするものである、請求項9または請求項10記載の単離されたポリペプチド。
【請求項12】
請求項6から11のいずれか記載のポリペプチドを含む、医薬組成物。
【請求項13】
ポリペプチドを含み、ここで:
前記ポリペプチドは、配列番号1、3、4−8、10、12、14−17、19、20、21および22−25のいずれか記載のアミノ酸配列、ならびにその対立遺伝子変異体と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むものであり;
配列同一性は、各配列番号の全長と単離されたポリペプチドの配列の全長を比較したものであり;そして、
配列番号1、3、4−8、10、11、12、14−17、19、20、21および22−25のそれぞれは、受容体型チロシンキナーゼイソ型である、
医薬組成物。
【請求項14】
受容体型チロシンキナーゼの生物学的活性をモジュレートするために有効な量のポリペプチドを含む、請求項12または請求項13記載の組成物。
【請求項15】
ポリペプチドによりモジュレートされる前記受容体型チロシンキナーゼの生物学的活性が、二量体化、ホモ二量体化、ヘテロ二量体化、キナーゼ活性、受容体型チロシンキナーゼの自己リン酸化、受容体型チロシンキナーゼのリン酸転移、シグナル伝達分子のリン酸化、リガンド結合、リガンド結合についての受容体型チロシンキナーゼとの競合、シグナル伝達、シグナル伝達分子との相互作用、膜結合および膜局在化の1種またはそれ以上である、請求項14記載の組成物。
【請求項16】
モジュレーションが活性の阻害である、請求項15記載の組成物。
【請求項17】
組成物のポリペプチドが、受容体型チロシンキナーゼと複合体を形成する、請求項12または請求項13記載の組成物。
【請求項18】
請求項1から11のいずれか記載のポリペプチドをコードする、核酸分子。
【請求項19】
イントロンおよびエキソンを含み、ここで:
前記イントロンが終止コドンを含み;
前記核酸分子が、エキソンイントロンジャンクションをつなぐオープンリーディングフレームをコードし;そして、
前記オープンリーディングフレームが、前記イントロンの終止コドンで終わる、
請求項18記載の核酸分子。
【請求項20】
前記イントロンが、コードされたポリペプチドの1個またはそれ以上のアミノ酸をコードするものである、請求項18または請求項19記載の核酸分子。
【請求項21】
前記終止コドンが、イントロンにおける最初のコドンである、請求項18または請求項19記載の核酸分子。
【請求項22】
請求項18から21のいずれか記載の核酸分子を含んでなる、ベクター。
【請求項23】
請求項22のベクターを含んでなる、細胞。
【請求項24】
請求項12から17のいずれか記載の医薬組成物を投与することを含んでなる、疾患または状態を処置する方法。
【請求項25】
前記疾患または状態が、癌、炎症性疾患、感染症、血管新生関連状態、細胞増殖関連状態、免疫障害および神経変性疾患からなる群から選択されるものである、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記疾患または状態が、関節リウマチ、多発性硬化症および後部眼内炎、ブドウ膜の障害、眼表面炎症性疾患、血管新生疾患、増殖性硝子体網膜症、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、血管腫、糖尿病、炎症性腸疾患、クローン病、乾癬、アルツハイマー病、狼瘡、血管狭窄、再狭窄、炎症性関節疾患、アテローム性動脈硬化症、尿路閉塞症候群、および喘息からなる群から選択されるものである、請求項24記載の方法。
【請求項27】
前記疾患または状態が、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、および白血病、リンパ性悪性疾患、扁平上皮癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌、扁平上皮肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、上部消化器癌、胃癌、消化器癌、膵臓癌、グリア芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌または子宮癌、唾液腺癌、腎/腎臓癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝臓癌、肛門癌、陰茎癌、および頭頸部癌からなる群から選択されるものである、請求項24記載の方法。
【請求項28】
前記疾患または状態が、ウイルス感染症または寄生虫感染症である、請求項24記載の方法。
【請求項29】
前記感染症がマラリアである、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記医薬組成物が、配列番号19に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドを含むものである、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記医薬組成物が、血管形成、細胞増殖、細胞移動、または腫瘍細胞増殖もしくは腫瘍細胞転移を阻害するものである、請求項24記載の方法。
【請求項32】
細胞表面受容体の活性をモジュレートする候補分子を同定するための創薬方法であって、以下の:
a)細胞表面受容体またはその一部をコードする発現された遺伝子配列セットを選択する工程;
b)発現された遺伝子配列セットを集めて、整列した配列セット構築する工程;そして、
c)細胞表面受容体イソ型をコードする整列したセットの少なくとも1個のメンバー配列(ここで前記イソ型が、細胞表面受容体の野生型または優性型と比較して細胞表面受容体の生物学的活性のモジュレートに十分な少なくとも1種のドメインまたはその一部を欠く)を選び、それにより、細胞表面受容体をモジュレートする候補分子を同定する工程、
を含む、方法。
【請求項33】
整列したセットと参照遺伝子配列を比較することにより整列したセットのメンバー配列のうち1個またはそれ以上のイントロンおよびエキソンを指定する工程;および、
イソ型をコードする少なくとも1個のメンバー配列(ここで、前記メンバー配列が、エキソンと操作可能に連結したイントロン中にコードされる少なくとも1個のアミノ酸および/または終止コドンを含む)を選択する工程、
をさらに含む、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記イソ型が、C末端短縮型細胞表面受容体である、請求項32または請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記選択されたメンバー配列もまた、参照遺伝子配列の5’コーディングエキソンに相当する5’エキソンを含む、請求項32から34のいずれか記載の方法。
【請求項36】
前記細胞表面受容体が受容体型チロシンキナーゼである、請求項32から35のいずれか記載の方法。
【請求項37】
前記イソ型が、キナーゼドメイン、膜貫通ドメインまたはその組合せからなる群から選択されるドメインまたはその一部を欠くものである、請求項32から36のいずれか記載の方法。
【請求項38】
前記候補分子が、細胞表面受容体と二量体化するものである、請求項32から37のいずれか記載の方法。
【請求項39】
前記候補分子がリガンドと結合し、細胞表面受容体が同じリガンドと結合する、請求項32から37のいずれか記載の方法。
【請求項40】
前記候補分子が、リガンド結合のために細胞表面受容体と競合するものである、請求項32から37のいずれか記載の方法。
【請求項41】
前記候補分子が、細胞表面受容体のリン酸化を阻害するものである、請求項32から37のいずれか記載の方法。
【請求項42】
前記候補分子が、細胞表面受容体の生物学的活性を変えるものである、請求項32から37のいずれか記載の方法。
【請求項43】
前記改変された生物学的活性が、二量体化、キナーゼ活性、シグナル伝達、リガンド結合、膜結合および膜局在化からなる群から選択されるものである、請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記候補分子が、受容体の野生型または優性型と比較して、生物学的活性を低下するものである、請求項42記載の方法。
【請求項45】
前記選択されたメンバー配列が、キナーゼドメインをコードするエキソンと操作可能に連結された少なくとも1個のアミノ酸または終止コドンの付加を含んでなる、請求項33記載の方法。
【請求項46】
前記選択されたメンバー配列が、膜貫通ドメインをコードするエキソンに操作可能に連結された少なくとも1個のアミノ酸または終止コドンの付加を含んでなる、請求項33記載の方法。
【請求項47】
請求項32から46のいずれか記載の方法により同定されたポリペプチド。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2007−525187(P2007−525187A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514358(P2006−514358)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015056
【国際公開番号】WO2005/016966
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(505423450)レセプター・バイオロジクス・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】RECEPTOR BIOLOGIX, INC.
【Fターム(参考)】