説明

インドール化合物及びその医薬用途

【課題】炎症性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患の治療または予防剤、および移植における拒絶反応の抑制剤等の提供。
【解決手段】下記に示す化合物で例示される、誘導性T細胞キナーゼ阻害作用を有するインドール誘導体またはその医薬上許容される塩、あるいはその溶媒和物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式[I]で表される化合物またはその医薬上許容される塩。
【化1】

{式中、
は、
(1)水素原子、
(2)ヒドロキシ基、または
(3)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基であり;
およびRは、同一または異なって、それぞれ
(1)水素原子、または
(2)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり;
は、インドール環の5位または6位に結合した
【化2】

で表される基であり;
は、
(1)水素原子、または
(2)C1−6アルキル基であり、かつ
は、
(1)水素原子、
(2)(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルコキシ基、
(c)カルボキシ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)C6−10アリール基、
(f)C6−10アリールオキシ基、
(g)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(h)C1−6アルキル基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、および
(i)5または6員の飽和複素環基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(3)C1−6アルコキシ基、
(4)C6−10アリール基、または
(5)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基
であるか、あるいは
とRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、
(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルキル基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員の環状アミン(該環は、5または6員の不飽和複素環と縮合していてもよい。)を形成し;
は、
(1)水素原子、または
(2)(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルコキシ基、および
(c)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、かつ
は、
(1)(a)ヒドロキシ基、
(b)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル基、
(d)C6−10アリール基、
(e)オキソ基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、
(f)(i)ヒドロキシ基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(iii)C1−6アルコキシ基、および
(iv)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5ないし8員の飽和複素環基、
(g)C3−6シクロアルキルオキシ基、
(h)C6−10アリールオキシ基、
(i)5または6員の不飽和複素環オキシ基、
(j)5または6員の飽和複素環オキシ基、および
(k)(i)ヒドロキシ基、カルボキシ基およびカルボキシ−C1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、
(iii)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(iv)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル−カルボニル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(2)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(3)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル基、
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−10アリール基、
(5)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(6)C1−6アルキル基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、
(7)(a)C1−6アルキル基、
(b)C1−6アルキル−カルボニル基、および
(c)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員の飽和複素環基、
(8)C3−6シクロアルキルオキシ基、または
(9)C6−10アリール−カルボニル基
であるか、あるいは
とRは、それらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって、
(a)ヒドロキシ基、
(b)ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)C3−6シクロアルキル基
から選ばれる1ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよい、オキソ基で置換された5または6員の環状アミンを形成する。}
【請求項2】
下記一般式[I−a]で表される化合物またはその医薬上許容される塩。
【化3】

{式中、
は、
(1)水素原子、
(2)ヒドロキシ基、または
(3)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基であり;
およびRは、同一または異なって、それぞれ
(1)水素原子、または
(2)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり;
’は、
(a)ヒドロキシ基、
(b)C1−6アルコキシ基、および
(c)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基であり、かつ
は、
(1)(a)ヒドロキシ基、
(b)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル基、
(d)C6−10アリール基、
(e)オキソ基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、
(f)(i)ヒドロキシ基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(iii)C1−6アルコキシ基、および
(iv)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5ないし8員の飽和複素環基、
(g)C3−6シクロアルキルオキシ基、
(h)C6−10アリールオキシ基、
(i)5または6員の不飽和複素環オキシ基、
(j)5または6員の飽和複素環オキシ基、および
(k)(i)ヒドロキシ基、カルボキシ基およびカルボキシ−C1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、
(iii)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(iv)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル−カルボニル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(2)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(3)(a)ヒドロキシ基、および
(b)C1−6アルコキシ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル基、
(4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基で置換されていてもよいC6−10アリール基、
(5)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
(6)C1−6アルキル基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、
(7)(a)C1−6アルキル基、
(b)C1−6アルキル−カルボニル基、および
(c)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5または6員の飽和複素環基、
(8)C3−6シクロアルキルオキシ基、または
(9)C6−10アリール−カルボニル基
であるか、あるいは
’とRは、それらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって、
(a)ヒドロキシ基、
(b)ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(c)C1−6アルコキシ基、および
(d)C3−6シクロアルキル基
から選ばれる1ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよい、オキソ基で置換された5または6員の環状アミンを形成する。}
【請求項3】
が水素原子であり;
およびRが、同一または異なって、それぞれC1−6アルキル基である、請求項2に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
’がC1−6アルキル基であり;
が、
(a)ヒドロキシ基、
(b)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、
(c)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル基、
(d)C6−10アリール基、
(e)オキソ基で置換されていてもよい5または6員の不飽和複素環基、
(f)(i)ヒドロキシ基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(iii)C1−6アルコキシ基、および
(iv)オキソ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい5ないし8員の飽和複素環基、
(g)C3−6シクロアルキルオキシ基、
(h)C6−10アリールオキシ基、
(i)5または6員の不飽和複素環オキシ基、
(j)5または6員の飽和複素環オキシ基、および
(k)(i)ヒドロキシ基、カルボキシ基およびカルボキシ−C1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(ii)ヒドロキシ基およびC1−6アルコキシ基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、
(iii)C6−10アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(iv)C1−6アルコキシ基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル−カルボニル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されたC1−6アルキル基である、請求項3に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項5】
下記式
【化4】

【化5】

【化6】

から選ばれる化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩、及び医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、ITK阻害剤。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、炎症性疾患の治療または予防剤。
【請求項9】
炎症性疾患が関節リウマチである、請求項8に記載の治療または予防剤。
【請求項10】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、アレルギー性疾患の治療または予防剤。
【請求項11】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、自己免疫疾患の治療または予防剤。
【請求項12】
自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項11に記載の治療または予防剤。
【請求項13】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、移植における拒絶反応の抑制剤。
【請求項14】
哺乳動物に対し、医薬上有効量の、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、当該哺乳動物におけるITK阻害方法。
【請求項15】
哺乳動物に対し、医薬上有効量の、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、当該哺乳動物における炎症性疾患の治療または予防方法。
【請求項16】
炎症性疾患が関節リウマチである、請求項15に記載の治療または予防方法。
【請求項17】
哺乳動物に対し、医薬上有効量の、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、当該哺乳動物におけるアレルギー性疾患の治療または予防方法。
【請求項18】
哺乳動物に対し、医薬上有効量の、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、当該哺乳動物における自己免疫疾患の治療または予防方法。
【請求項19】
自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項18に記載の治療または予防方法。
【請求項20】
哺乳動物に対し、医薬上有効量の、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、当該哺乳動物における移植における拒絶反応の抑制方法。
【請求項21】
炎症性疾患の治療または予防剤を製造するための、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項22】
炎症性疾患が関節リウマチである、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
アレルギー性疾患の治療または予防剤を製造するための、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項24】
自己免疫疾患の治療または予防剤を製造するための、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
【請求項25】
自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
移植における拒絶反応の抑制剤を製造するための、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。

【公開番号】特開2011−132222(P2011−132222A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262058(P2010−262058)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】