説明

インナーフォーカスレンズ、交換レンズ装置及びカメラシステム

【課題】大口径でありながら、フォーカス速度の高速化できるインナーフォーカスレンズ及び、交換レンズ装置及びカメラシステムを提供する。
【解決手段】物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離をfn、レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離をf、とした場合に、条件式0.65<|fn/f|<5.0を満足する、インナーフォーカスレンズ、及び、交換レンズ装置及びカメラシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なインナーフォーカスレンズ、交換レンズ装置及びカメラシステムに関する。詳しくは、デジタル用一眼レフカメラもしくは銀塩フィルム用一眼レフカメラに装着可能な交換レンズ、デジタルスチルカメラ、カムコーダに適したインナーフォーカスレンズ及び該インナーフォーカスレンズを使用した交換レンズ装置及びカメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の固体撮像素子の高画素化に伴い、それに用いられる撮影光学系にはより高性能なものが求められており、しかもFナンバーが明るいレンズが求められている。また更には、フォーカス速度の高速化や、フォーカス時の像ゆれの小さなレンズの要求も高い。また更には、小型化や低コスト化の要求も高く、少ないレンズ枚数でレンズ系を構成することが必要である。
【0003】
従来技術としては、特許文献1に物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、とで構成され、第2レンズ群でフォーカスを行うインナーフォーカスレンズが提案されている。
【0004】
前記特許文献1は、第1レンズ群の光束収束作用によりフォーカス群である第2レンズ群のレンズ外径を小さくすることができ、従来よりインナーフォーカスレンズに多く用いられるレンズ系を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭59−065820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に示されたレンズ系では、前群を正の屈折力を有するレンズ群、後群を負の屈折力を有するレンズ群としているため、大口径化が難しく、Fナンバーの明るいレンズの要求に答えることができない。
【0007】
本発明の目的は、大口径でありながら、フォーカス速度の高速化できるインナーフォーカスレンズ及び、交換レンズ装置及びカメラシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的の1つは、以下のインナーフォーカスレンズにより達成される。すなわち本発明は、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離をfn、レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離をf、とした場合に、以下の条件式(1)
0.65<|fn/f|<5.0 ・・・ (1)
(ここで、
fn:第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離、
f:レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離
である。)
を満足する、インナーフォーカスレンズ
に関する。
上記目的の1つは、以下の交換レンズ装置により達成される。すなわち本発明は、
物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離をfn、レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離をf、とした場合に、以下の条件式(1)
0.65<|fn/f|<5.0 ・・・ (1)
(ここで、
fn:第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離、
f:レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離
である。)
を満足する、インナーフォーカスレンズと、前記インナーフォーカスレンズが形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体との接続が可能なレンズマウント部とを備える、交換レンズ装置
に関する。
上記目的の1つは、以下のカメラシステムにより達成される。すなわち本発明は、
物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離をfn、レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離をf、とした場合に、以下の条件式(1)
0.65<|fn/f|<5.0 ・・・ (1)
(ここで、
fn:第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離、
f:レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離
である。)
を満足する、インナーフォーカスレンズ、を交換レンズ装置と、
前記交換レンズ装置とカメラマウント部を介して着脱可能に接続され、前記ズームレンズ系が形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体とを備える、カメラシステム
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レンズ系を少ないレンズ枚数で構成しながら各収差の補正が良好になされ、且つ、フォーカスの移動量が少なく、フォーカス群重量の軽いインナーフォーカスレンズが達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1のレンズのレンズ断面図である。
【図2】実施例1のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図3】実施例2のレンズのレンズ断面図である。
【図4】実施例2のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図5】実施例3のレンズのレンズ断面図である。
【図6】実施例3のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図7】実施例4のレンズのレンズ断面図である。
【図8】実施例4のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図9】実施例5のレンズのレンズ断面図である。
【図10】実施例5のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図11】実施例6のレンズのレンズ断面図である。
【図12】実施例6のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図13】実施例7のレンズのレンズ断面図である。
【図14】実施例7のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図15】実施例8のレンズのレンズ断面図である。
【図16】実施例8のレンズの無限遠物体位置での収差図である。
【図17】実施の形態9に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のインナーフォーカスレンズは、物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含んでいる。
【0012】
このレンズ構成においては、開口絞りの物体側と像側に共に正の屈折力を有するレンズ群を配置して、第1レンズ群で発生する収差と第2レンズ群で発生する収差が打ち消しやすくしている。これにより、大口径でありながら、少ないレンズ枚数でレンズ系を構成することが可能となる。
【0013】
また、このレンズ構成においては、正の屈折力を有する第1レンズ群より像面側に負の屈折力を有する単レンズをフォーカス群として配置している。これにより、第1レンズ群の正の屈折力の光束収束作用によりフォーカス群のレンズ外径を小さくすることが出来、またフォーカスレンズ群を単レンズで構成することで、フォーカス群の軽量化が達成され、電気的レンズ駆動によるオートフォーカス機構によるフォーカス駆動で、高速なフォーカスが達成可能となる。
【0014】
また、このレンズ構成においては、負の屈折力を有するフォーカス群の像側に、正の屈折力を有するレンズを少なくとも1枚配置している。これにより、本発明のレンズ系のレンズバックを長くすることなく射出瞳位置を像面から離すことが達成され、固体撮像素子を有するカメラにこのレンズ系を適応した場合に、固体撮像素子の前面に設けられているマイクロレンズの集光性能を十分に発揮させることが達成可能となる。
【0015】
本発明のインナーフォーカスレンズは、以下の条件式(1)を満足する。
0.65<|fn/f|<5.0 ・・・ (1)
但し、
fn:第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離、f:レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離、である。
【0016】
条件式(1)は、フォーカスレンズ群とレンズ系全体の焦点距離比を規定する条件式である。条件式(1)の下限値を下回るとフォーカスレンズ群の屈折力が強くなり、第2群を少ないレンズ枚数で構成することが困難と成る。条件式(1)の上限値を上回るとフォーカスレンズ群の屈折力が弱くなり、フォーカス移動量が増加する。これにより、高速なフォーカスやレンズ系小型化の妨げとなる。
【0017】
本発明のインナーフォーカスレンズは、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、とした場合に以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.7<f2/f<3 ・・・ (2)
条件式(2)は、開口絞りよりも像側に位置する第2レンズ群の焦点距離と、レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離との比を規定する条件式である。条件式(2)の下限値を下回ると開口絞りよりも像側に位置するレンズ群の屈折力が強くなり、少ないレンズ枚数でレンズ系を構成することが困難と成り、レンズ系小型化の妨げとなる。条件式(5)の上限値を上回ると開口絞りよりも像側に位置するレンズ群の屈折力が弱くなり、大口径の妨げとなる。
【0018】
本発明のインナーフォーカスレンズは、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズと、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に位置するレンズの無限遠合焦時の合成焦点距離をfr、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズより物体側に位置するレンズの合成焦点距離をff、とした場合に以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1と2に記載のインナーフォーカスレンズ。
0.85<fr/ff<15.0 ・・・ (3)
条件式(3)は、フォーカスレンズ群とそれより像側に位置するレンズとの合成焦点距離と、フォーカスレンズ群より物体側に位置するレンズの合成焦点距離との比を規定する条件式である。条件式(3)の下限値を下回るとフォーカスより物体側に位置するレンズ群の合成屈折力が弱くなり、フォーカスより物体側のレンズ群の大型化が避けられず、レンズ系小型化の妨げとなる。条件式(3)の上限値を上回るとフォーカス群とフォーカス群より像側のレンズ群との合成屈折力が弱くなり、大口径の妨げとなる。
【0019】
本発明のインナーフォーカスレンズは、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの無限遠合焦時の横倍率をβn、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズより像側に位置するレンズの無限遠合焦時の合成横倍率をβrとした場合に以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3に記載のインナーフォーカスレンズ。
0.2<|(1−βn)×βr|<0.9 ・・・ (4)
条件式(4)は、フォーカスレンズ群の光軸と垂直方向の偏芯によって生じる光軸のずれを規定するための条件式である。条件式(4)の上限値を上回るとフォーカスレンズ群駆動中に発生するフォーカスレンズ群の光軸と垂直方向のガタつきによって光軸がずれる量が大きくなる。すなわち、フォーカス中に画像が揺れる現象が顕著となり、像ゆれの小さなレンズの要求にこたえることが出来ない。条件式(4)の下限値を下回るとフォーカスレンズ群の倍率が1に近くなり、フォーカス移動量が大きくなってしまう。レンズ系小型化やフォーカスの高速化の妨げとなる。
【0020】
次に、本発明インナーフォーカスレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について図面及び表を参照して説明する。
【0021】
図1は第1の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0022】
第1の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0023】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、正の屈折力を有するレンズL1と、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL2と、とで構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL3と両凸レンズL4との接合レンズと、像面側に非球面を有し正の屈折力を有するレンズL5と、両面に非球面を有し像側に強い曲率の凹面を有する負レンズL6と、両凸レンズL7とで構成される。また、該第2レンズ群G2中の府の単レンズL6を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0024】
表1に第1の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデータを示す。なお、表1及び他のレンズデータを示す表において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。また、「面番号」は物体側から数えてi番目の面であることを示し、「曲率半径」は物体側から第i番目の面の近軸曲率半径を、「軸上面間隔」は第i面と第i+1面との間の軸上面間隔を、「屈折率」は物体側に第i面を有する硝材のd線(波長=587.6nm(ナノメータ))における屈折率を、「アッベ数」は物体側に第i面を有する硝材のd線におけるアッベ数を、それぞれ示し、面番号iの後に付した「*」は当該面が非球面であることを示し、軸上面間隔に関し「可変」は当該軸上面間隔が可変間隔であることを示す。また、数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面形状は次式で定義している。
【0025】
【数1】

【0026】
ここで、κは円錐定数、A4、A6、A8、A10及びA12は、それぞれ4次、6次、8次、10次及び12次の非球面係数である。
【0027】
図2は数値実施例1の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。なお、球面収差図において縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線、長破線はC線(波長=656.3nm)、短破線はF線(波長=486.1nm)での球面収差をそれぞれ表わす。非点収差図では縦軸が像高、横軸がフォーカスで、実線がサジタル、破線がメリジオナルの各像面を表わす。歪曲収差図では縦軸が像高、横軸は%で表わす。
【0028】
図3は第2の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0029】
第2の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0030】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、正の屈折力を有するレンズL1と、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL2と、で構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL3と、両凸レンズL4と、両凸レンズL5と、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL6と、両凸レンズL7で構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL6を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0031】
表2に第2の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデータを示す。
【0032】
図4は数値実施例2の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0033】
図5は第3の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0034】
第3の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0035】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL1と、負の屈折力を有するレンズL2と、正の屈折力を有するレンズL3と、正の屈折力を有するレンズL4と、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL5、とで構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL6と両凸レンズL7との接合レンズと、両凸レンズL8、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL9で構成される。第3レンズ群G3は、両凸レンズL10で構成される。また、該第2レンズ群G2を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0036】
表3に第3の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデータを示す。
【0037】
図6は数値実施例3の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0038】
図7は第4の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0039】
第4の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0040】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL1と、正の屈折力を有するレンズL2と、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL3、とで構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL4と両凸レンズL5との接合レンズと、両凸レンズL6と、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL7と、両凸レンズL8で構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL7を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0041】
表4に第4の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例4のレンズデータを示す。
【0042】
図8は数値実施例4の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0043】
図9は第5の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0044】
第5の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0045】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、正の屈折力を有するレンズL1と、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL2、とで構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL3と、両凸レンズL4と、両凸レンズL5と、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL6と、両凸レンズL7で構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL6を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0046】
表5に第5の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例5のレンズデータを示す。
【0047】
図10は数値実施例5の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0048】
図11は第6の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0049】
第6の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0050】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、像面側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL1と、正の屈折力を有するレンズL2、とで構成される。第2レンズ群G2は、物体側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL3と、正の屈折力を有するレンズL4と、両凸レンズL5と、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL6と、両凸レンズL7で構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL6を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0051】
表6に第6の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデータを示す。
【0052】
図12は数値実施例6の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0053】
図13は第7の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
【0054】
第7の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0055】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、正の屈折力を有するレンズL1と、正の屈折力を有するレンズL2と、正の屈折力を有するレンズL3と負の屈折力を有するレンズL4との接合レンズ、とで構成される。第2レンズ群G2は、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL5と、両凸レンズL6と負の屈折力を有するレンズL7との接合レンズ、とで構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL5を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0056】
表7に第7の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例7のレンズデータを示す。
【0057】
図14は数値実施例7の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
【0058】
図15は第8の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズの無限遠物点合焦時のレンズ構成を示すものである。
第8の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズは、物体側から像面側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、が配列されて成る。
【0059】
第1レンズ群G1は、物体側から像側に位置した、正の屈折力を有するレンズL1と、正の屈折力を有するレンズL2と、正の屈折力を有するレンズL3と負の屈折力を有するレンズL4との接合レンズ、とで構成される。第2レンズ群G2は、像側に強い曲率の凹面を有し負の屈折力を有するレンズL5と、負の屈折力を有するレンズL6と両凸レンズL7との接合レンズ、とで構成される。また、該第2レンズ群G2中の負の単レンズL5を像面側へ光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行う。
【0060】
表8に第8の実施の形態に係るインナーフォーカスレンズに具体的数値を適用した数値実施例8のレンズデータを示す。
【0061】
図16は数値実施例8の無限遠合焦状態における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。
図17は、実施の形態9に係るレンズ交換式デジタルカメラシステムの概略構成図である。
【0062】
本実施の形態7に係るレンズ交換式デジタルカメラシステム100は、カメラ本体101と、カメラ本体101に着脱自在に接続される交換レンズ装置201とを備える。
カメラ本体101は、交換レンズ装置201のズームレンズ系202によって形成される光学像を受光して、電気的な画像信号に変換する撮像素子102と、撮像素子102によって変換された画像信号を表示する液晶モニタ103と、カメラマウント部104とを含む。一方、交換レンズ装置201は、実施の形態1〜6いずれかに係るインナーフォーカスレンズ202と、インナーフォーカスレンズ202を保持する鏡筒203と、カメラ本体のカメラマウント部104に接続されるレンズマウント部204とを含む。カメラマウント部104及びレンズマウント部204は、物理的な接続のみならず、カメラ本体101内のコントローラ(図示せず)と交換レンズ装置201内のコントローラ(図示せず)とを電気的に接続し、相互の信号のやり取りを可能とするインターフェースとしても機能する。なお、図17においては、インナーフォーカスレンズ202として実施の形態1に係るズームレンズ系を用いた場合
を図示している。
【0063】
本実施の形態9では、実施の形態1〜8いずれかに係るズームレンズ系202を用いて
いるので、コンパクトで結像性能に優れた交換レンズ装置を低コストで実現することがで
きる。また、本実施の形態9に係るカメラシステム100全体の小型化及び低コスト化も
達成することができる。
(数値実施例1)
(表1)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 18.74540 4.20230 1.88300 40.8 10.699
2 68.34600 0.58830 9.850
3 39.42090 1.20000 1.51198 54.6 8.840
4 10.02710 5.97820 7.316
5(絞り) ∞ 5.64000 6.953
6 -11.03380 1.00000 1.80518 25.5 7.078
7 34.67830 6.54960 1.88300 40.8 8.805
8 -17.84130 0.10000 9.665
9 37.38830 4.20550 1.80139 45.4 10.100
10* -32.91630 可変 10.092
11* -126.83080 1.00000 1.68893 31.2 9.000
12* 27.17400 可変 9.092
13 114.19150 3.92620 1.83480 42.7 10.974
14 -33.79120 BF 11.194
像面 ∞

非球面データ
第10面
K= 0.00000E+00, A4= 2.11487E-05, A6=-4.74672E-08, A8= 2.19448E-10
A10=-5.03837E-13, A12= 0.00000E+00
第11面
K= 0.00000E+00, A4= 3.62979E-05, A6=-4.48579E-07, A8= 2.76766E-09
A10=-7.32635E-12, A12= 2.28019E-15
第12面
K= 0.00000E+00, A4= 4.29240E-05, A6=-4.05961E-07, A8= 2.90164E-09
A10=-1.27839E-11, A12= 3.16035E-14

各種データ
焦点距離 25.6692
Fナンバー 1.44319
画角 22.9335
像高 10.8150
レンズ全長 60.5607
BF 18.03332

間隔データ
d0 ∞ 938 238
d10 1.9100 2.5773 4.5173
d12 6.2273 5.5599 3.6200

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 28.1345
2 3 -26.6341
3 6 -10.2953
4 7 14.1701
5 9 22.4406
6 11 -32.3981
7 13 31.6167

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 239.80437 5.99060 -42.45533 -33.15806
2 5 21.05822 30.55870 19.00772 29.78780
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 5 0.10704
(数値実施例2)
(表2)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 20.30060 3.93000 1.83481 42.7 9.322
2 89.46490 0.15000 8.444
3 16.07300 1.04510 1.50846 56.3 7.240
4 9.72270 5.52680 6.535
5(絞り) ∞ 4.53410 6.137
6 -11.09480 0.70000 1.78045 24.1 5.906
7 60.99120 0.92000 6.515
8 85.13520 3.77750 1.88300 40.8 6.981
9 -15.84300 0.10000 7.345
10 56.48310 2.80000 1.88300 40.8 7.245
11 -56.03340 可変 7.100
12 -455.80430 0.80530 1.67347 28.7 6.820
13 18.01680 可変 6.994
14 50.85540 3.90510 1.88300 40.8 10.297
15 -41.00730 BF 10.493
像面 ∞

各種データ
焦点距離 30.0362
Fナンバー 1.85425
画角 19.4978
像高 10.8150
レンズ全長 55.0786
BF 18.40474

間隔データ
d0 ∞ 943.5114 279.7570
d11 1.5000 2.3437 4.3800
d13 6.9800 6.1363 4.1000

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 30.6625
2 3 -51.2410
3 6 -11.9770
4 8 15.3973
5 10 32.2319
6 12 -25.7174
7 14 26.2327

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 62.13638 5.12510 -6.32110 -3.29110
2 5 26.22584 26.02210 20.16547 30.87836
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 5 0.48339
(数値実施例3)
(表3)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 28.87270 1.20000 1.83481 42.7 11.644
2 11.20020 5.74330 9.257
3 39.14190 1.20000 1.48749 70.4 8.888
4 15.81720 9.22000 8.353
5 40.19020 5.80000 1.48749 70.4 8.197
6 -17.36590 0.25000 7.950
7 16.99630 2.23440 1.92286 20.9 6.880
8 23.33040 0.15000 6.473
9 14.27180 0.90000 1.48749 70.4 6.343
10 9.49870 5.60000 5.928
11(絞り) ∞ 4.14220 5.742
12 -13.20030 0.77000 1.90348 23.3 5.663
13 54.16530 3.55500 1.83481 42.7 6.183
14 -16.71490 0.15000 6.613
15 46.74820 2.98610 1.83481 42.7 6.798
16 -37.73570 可変 6.800
17 29.04120 0.80000 1.84666 23.8 6.940
18 15.15520 可変 6.888
19 27.88570 3.81290 1.71900 53.1 9.033
20 -71.11320 BF 9.154
像面 ∞

各種データ
焦点距離 12.2982
Fナンバー 1.85546
画角 41.3302
像高 9.6300
レンズ全長 71.7778
BF 16.55704

間隔データ
d0 ∞ 926.8299 91.6668
d16 1.5100 1.7487 3.7557
d18 5.1969 4.9581 2.9511

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -22.6181
2 3 -55.3828
3 5 25.7244
4 7 58.0135
5 9 -62.0982
6 12 -11.6842
7 13 15.6581
8 15 25.4212
9 17 -38.4517
10 19 28.3157

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 50.44526 26.69770 34.31201 68.68100
2 11 23.15647 22.92310 15.00076 21.96905
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 11 0.24379
(数値実施例4)
(表4)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 417.26590 1.40670 1.48749 70.4 14.073
2 15.95220 16.89000 11.552
3 25.41240 4.20000 1.79015 47.8 9.340
4 -66.89890 0.25000 8.860
5 13.20950 1.20000 1.48749 70.4 6.900
6 9.13610 5.41630 6.179
7(絞り) ∞ 4.71000 5.695
8 -9.53450 0.85000 1.63102 31.7 5.619
9 43.30240 4.48060 1.73601 53.8 6.438
10 -14.10590 0.15000 6.960
11 143.14960 2.84160 1.83481 42.7 7.000
12 -34.83740 可変 7.136
13 33.34540 0.77000 1.90426 22.5 7.100
14 16.68380 可変 7.074
15 26.55040 4.38840 1.77250 49.6 9.700
16 -106.12200 BF 9.791
像面 ∞

各種データ
焦点距離 16.4891
Fナンバー 1.85519
画角 33.2665
像高 9.8700
レンズ全長 71.9424
BF 17.30921

間隔データ
d0 ∞ 926.6400 151.9306
d12 1.5260 1.9488 4.0015
d14 5.5536 5.1307 3.0780

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -34.0630
2 3 23.7853
3 5 -67.2696
4 8 -12.3066
5 9 14.9510
6 11 33.8085
7 13 -37.7534
8 15 27.8935

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 70.02731 23.94670 32.97124 50.22666
2 7 22.85513 25.27020 16.68319 25.10592
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 7 0.23547
(数値実施例5)
(表5)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 31.39110 8.70000 1.86727 41.4 14.500
2 106.05050 0.30000 12.600
3 22.34120 1.96000 1.60227 34.4 11.500
4 15.19480 11.12020 10.300
5(絞り) ∞ 5.75000 9.031
6 -18.20990 1.15000 1.79315 23.8 8.628
7 45.78640 1.49080 9.366
8 63.05850 6.45400 1.88300 40.8 10.130
9 -24.27750 0.10000 10.714
10 49.19470 4.90000 1.88300 40.8 10.434
11 1674.43050 可変 9.900
12 -220.09700 0.98000 1.60463 34.1 8.500
13 23.59130 可変 8.602
14 78.49360 3.29660 1.88300 40.8 11.200
15 -51.56840 BF 11.318
像面 ∞

各種データ
焦点距離 50.0000
Fナンバー 1.85406
画角 12.0593
像高 10.8150
レンズ全長 85.9781
BF 25.61839

間隔データ
d0 ∞ 1913 461
d11 2.5000 3.6397 7.2784
d13 11.6581 10.5183 6.8796

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 48.7743
2 3 -87.9381
3 6 -16.2965
4 8 20.5641
5 10 57.3185
6 12 -35.1873
7 14 35.6697

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 85.77222 10.96000 -12.43355 -5.20665
2 5 38.51673 38.27950 30.92877 47.83406
ズームレンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 5 0.58294

(数値実施例6)
(表6)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 67.21240 0.60000 1.80420 46.5 5.425
2 11.95570 1.80000 5.055
3 ∞ 1.80000 5.000
4 15.48280 2.78710 1.80610 40.7 5.871
5 -39.58250 3.12970 5.833
6(絞り) ∞ 6.00000 5.200
7 -10.00770 0.50000 1.84666 23.8 4.418
8 48.24470 1.01360 4.698
9 -25.40390 1.99250 1.77250 49.6 4.832
10 -10.65780 0.10000 5.200
11 31.73100 2.89390 1.80420 46.5 6.242
12 -21.80060 可変 6.440
13 -1609.35180 0.60000 1.48749 70.4 6.500
14 14.90370 可変 6.606
15 102.22480 4.40770 1.48749 70.4 10.312
16 -24.55090 BF 10.555
像面 ∞

各種データ
焦点距離 27.2000
Fナンバー 2.90996
画角 21.4128
像高 10.8150
レンズ全長 58.6081
BF 16.30809

間隔データ
d0 ∞ 130.802 48.611
d12 1.2000 4.4335 10.1076
d14 13.4755 10.2419 4.5678

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -18.1712
2 4 14.1256
3 7 -9.7511
4 9 22.4461
5 11 16.4654
6 13 -30.2882
7 15 41.0770

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 32.01601 6.98710 9.40825 12.84984
2 6 36.25855 32.18320 28.32917 43.03712
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 6 0.84957

(数値実施例7)
(表7)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ 可変
1 112.80020 2.76940 1.69680 55.5 12.756
2 -197.52510 0.15000 12.450
3 28.59650 3.05410 1.83481 42.7 12.023
4 49.02190 0.15000 11.538
5 15.61650 5.10000 1.83481 42.7 10.653
6 45.47150 0.92000 1.90808 25.4 9.587
7 11.72220 5.40000 7.962
8(絞り) ∞ 可変 7.380
9 -12423.17010 0.80000 1.48749 70.4 6.700
10 19.84910 可変 6.950
11 34.05830 5.08620 1.83481 42.7 10.000
12 -25.68230 0.85000 1.71259 26.7 10.119
13 -125.59080 BF 10.255
像面 ∞

各種データ
焦点距離 46.3502
Fナンバー 1.85403
画角 13.2498
像高 10.8150
レンズ全長 55.1244
BF 16.17019

間隔データ
d0 ∞ 943.4954 443.4954
d8 3.4268 6.7595 11.1794
d10 11.2377 7.9050 3.4850

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 103.4189
2 3 76.9770
3 5 26.4369
4 6 -17.6209
5 9 -40.6512
6 11 18.2456
7 12 -45.4665

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 49.81479 17.54350 -13.89395 -3.52469
2 9 50.56575 17.97390 21.54895 30.69790
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 9 0.93060

(数値実施例8)
(表8)
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞
1 70.75100 4.60980 1.69680 55.5 17.660
2 -1620.50310 0.15000 17.200
3 30.04260 5.80000 1.61800 63.4 16.229
4 65.81980 0.15000 15.245
5 21.30890 6.62000 1.48749 70.4 13.802
6 88.75480 1.60000 1.65342 30.0 12.476
7 15.32920 9.52660 10.186
8(絞り) ∞ 可変 8.550
9 190.89070 0.90000 1.48749 70.4 7.601
10 20.62210 可変 7.301
11 59.25780 1.20000 1.60872 33.7 9.881
12 20.23960 5.67000 1.83481 42.7 10.354
13 -126.84570 BF 10.473
像面 ∞

各種データ
焦点距離 64.5429
Fナンバー 1.85620
画角 9.4921
像高 10.8150
レンズ全長 71.0075
BF 16.40327

間隔データ
d0 ∞ 1127.6183 577.6183
d8 3.1600 7.8208 13.0970
d10 15.2178 10.5570 5.2808

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 97.3981
2 3 84.2188
3 5 55.7291
4 6 -28.6043
5 9 -47.5084
6 11 -51.0913
7 12 21.2817

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 61.96049 28.45640 -18.68400 -3.86545
2 9 63.05186 22.98780 29.00143 42.01902
レンズ群倍率
群 始面
1 1 0.00000
2 9 1.04168
以下の表9に、各数値実施例のレンズ系における各条件の対応値を示す。
【0064】
【表9】

【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明にかかるインナーフォーカスレンズは、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機器のカメラ、スマートフォンのカメラ、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等に適用可能であり、特にデジタルスチルカメラシステム、デジタルビデオカメラシステムといった高画質が要求される撮影光学系に好適である。
【符号の説明】
【0066】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
L5 第5レンズ素子
L6 第6レンズ素子
L7 第7レンズ素子
L8 第8レンズ素子
L9 第9レンズ素子
L10 第10レンズ素子
A 開口絞り
S 像面
100 レンズ交換式デジタルカメラシステム
101 カメラ本体
102 撮像素子
103 液晶モニタ
104 カメラマウント部
201 交換レンズ装置
202 ズームレンズ系
203 鏡筒
204 レンズマウント部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から順に正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、から構成され、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズを光軸上移動することにより無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングを行い、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に少なくとも1枚の正レンズを含み、以下の条件式を満足することを特徴とするインナーフォーカスレンズ。
0.65<|fn/f|<5.0 ・・・ (1)
ここで、
fn:第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの焦点距離、
f:レンズ系全体の無限遠合焦状態での焦点距離
である。
【請求項2】
前記第2レンズ群の焦点距離をf2、とした場合に以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のインナーフォーカスレンズ。
0.7<f2/f<3 ・・・ (2)
【請求項3】
前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズと、前記負の屈折力を有する単レンズより像側に位置するレンズの無限遠合焦時の合成焦点距離をfr、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズより物体側に位置するレンズの合成焦点距離をff、とした場合に以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1と2に記載のインナーフォーカスレンズ。
0.85<fr/ff<15.0 ・・・ (3)
【請求項4】
前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズの無限遠合焦時の横倍率をβn、前記第2レンズ群中に含まれる負の屈折力を有する単レンズより像側に位置するレンズの無限遠合焦時の合成横倍率をβrとした場合に以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3に記載のインナーフォーカスレンズ。
0.2<|(1−βn)×βr|<0.9 ・・・ (4)
【請求項5】
前記負の屈折力を有する単レンズより像側に含まれる正レンズが1枚のみで構成することを特徴とする請求項1〜4に記載のインナーフォーカスレンズ。
【請求項6】
請求項1に記載のインナーフォーカスレンズと、
前記インナーフォーカスレンズが形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子
を含むカメラ本体との接続が可能なレンズマウント部と、を備える、交換レンズ装置。
【請求項7】
請求項1に記載のインナーフォーカスレンズを含む交換レンズ装置と、
前記交換レンズ装置とカメラマウント部を介して着脱可能に接続され、前記インナーフォーカスレンズが形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体と、を備える、カメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−220654(P2012−220654A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85155(P2011−85155)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】