説明

インピーダンス測定機構を有する穿刺装置

【課題】穿刺時の穿刺深さを高速に認識し、苦痛をできる限り減らしつつ必要な体液を採取できる装置を提供する。
【解決手段】人間または動物の体液試料を採取するための穿刺傷を生成する穿刺装置であって、穿刺および帰還動作を実行するための穿刺装置に挿入される穿刺要素を駆動するための穿刺要素駆動部、挿入された穿刺要素に内蔵された電極に交流電圧信号を印加するように設計された交流電圧源、前記電極への交流電圧信号の印加によって引き出された応答信号を測定するための電気測定機構、および前記応答信号を分析して分析結果を決定し、該分析結果を考慮して前記穿刺要素駆動部を制御するように作動する分析機構からなる。前記交流電圧信号が方形の前縁を有するように前記交流電圧源が設計され、好ましくはそれは方形波電圧である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間または動物の体液試料を採取するための穿刺傷を生成する穿刺装置に関し、該装置は、穿刺および帰還動作を実行するために穿刺装置に挿入される穿刺要素を駆動する穿刺要素駆動部と、挿入された穿刺要素に内蔵された電極に交流電圧信号を印加するように設計された交流電圧源と、交流電圧信号から引き出された応答信号を測定するための電気測定機構と、および応答信号を分析することによって分析結果を決定し、分析結果を考慮して穿刺要素を制御するように動作する分析機構とを備える。
【0002】
本発明は、さらにこの型の穿刺装置およびこの型の穿刺装置のための穿刺要素からなる穿刺システムに関する。本発明は、さらに人間または動物の体液試料を採取するために必要な穿刺深さを決定する方法に関する。
【0003】
体液試料を採取するための穿刺装置の発展における一貫した目的は、穿刺に付随する痛みを最小限にすることである。これに関して、患者の皮膚に穿刺される穿刺要素の深さが特に痛みの感覚に関連する。理想的には、穿刺深さは試料を採取するために絶対的に必要な深さにすべきである。穿刺深さが不充分である場合は、試料液がまったく採取されないか不充分な量しか採取されず、必要レベルを超える穿刺深さは不必要な痛みをもたらす。
【0004】
この理由から、最先端の穿刺装置は、一般的に穿刺深さの設定を可能にする設定機構を備える。通常は、経験または試行錯誤により最適な設定が決定される。最適な穿刺深さは角質層の厚さによって決まるため、ある患者のある穿刺位置での穿刺深さの値は、体の異なる部位の他の穿刺位置や、ましては他の患者に適用することができない。このため、体液試料を採取するために形成された穿刺はしばしば過度に深く、穿刺深さが最適に設定されていれば回避できた痛みを患者にもたらす。
【背景技術】
【0005】
角質層のインピーダンスは、角質層の下にある皮膚層のインピーダンスとは異なり、特に体液のインピーダンスとは異なるため、体液を採取するために必要な穿刺深さに到達したか否かを、原理的には穿刺過程中のインピーダンス測定を使用して決定することができる。内蔵電極を有する穿刺要素の場合は、体液で湿らせることによりインピーダンスの変化が測定可能になり、これにより体液試料を採取するために必要な穿刺深さにまで穿刺要素が皮膚を貫通したことがわかる。インピーダンス測定機構を有する穿刺装置およびこの型の内蔵電極を有する穿刺要素は、例えば独国特許第19914485号C2および国際公開第04/080306号パンフレットから既知である。これらの装置において、インピーダンス測定機構は穿刺要素駆動部を制御するマイクロプロセッサに接続され、これによって、穿刺要素は体液試料を採取するために必要な穿刺深さに到達したことをインピーダンスの変化が示すとすぐに後退する。
【0006】
穿刺深さの最適化に加えて、痛みを最小限にするために穿刺速度をできるだけ速くすることが望ましい。しかしながら、穿刺要素が皮膚に穿刺される速度が速くなればなるほど、インピーダンス測定がより迅速に分析されなければならず、また穿刺要素駆動部を始動してより迅速に穿刺要素の後退方向への移動が開始されなければならない。インピーダンス測定の分析をできるだけ迅速にするために、国際公開第04/080306号パンフレットは、周波数が10kHzから1MHzの間で電流の強さが1mAから10mAの間の正弦波交流電圧の使用を推奨している。しかしながら、この手段によって、わずか数ミリ秒の時間の穿刺プロセスを制御するための充分に迅速な応答時間を達成できないことは明らかである。
【0007】
インピーダンス測定の迅速な分析の課題に対処するために、独国特許第19914485号C2は、穿刺要素が湿るまで段階的に穿刺要素を前進させることを推奨しており、充分な穿刺深さが達成されたことはインピーダンスの変化によって決定される。しかしながら、穿刺要素の段階的な前進はより長時間の穿刺プロセスにつながり、また患者の動作、特に不随意の動作がさらなる痛みをもたらすことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、穿刺に使用される穿刺要素の体液による湿潤をより迅速に決定する方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、交流電圧信号が方形の前縁、好ましくは方形波電圧を有し、該前縁が10mVから200mVの電圧振幅を有するように設計された交流電圧源である本発明によって達成される。
【0010】
驚くことに、方形波電圧の使用時に、体液による穿刺要素の湿潤時のインピーダンスの特性変化が正弦波電圧使用時に比べてより明確および迅速に現れた。本発明の一環として、穿刺時に方形波電圧のフランクが、前縁および特性低下により特徴付けられた応答信号をわずか数ミリ秒のうちに引き出すことが見出された。したがって、方形波電圧の使用により、最先端の技術によって実施されたインピーダンス測定の分析を、方形波電圧のフランクにより引き出された短い応答信号、好ましくは電流パルスの分析に減少することができる。この手段によって、穿刺要素の湿潤が数ミリ秒またはわずか数ミリ秒分の1で認識可能となる。
【0011】
本発明において、方形波電圧の急勾配の前縁を有することが重要である。しかしながら、この型の方形の前縁は、ちょうど2つの電圧値の間で定期的に電圧が切り替わる狭義の方形波電圧の場合のみならず存在する。本発明の目的において、使用される電圧が、例えば第1期間D1後に第1極値(例えば50mV)から第2値(例えば0mV)に切り替わり、そして第2期間D2後にこの値から第2極値(例えば−50mV)に切り替わり、そして第3期間D3後にこの値から中間値(例えば0mV)に切り替え復帰する場合でも不利ではない。
【0012】
本発明は、さらに本発明による穿刺装置および内蔵電極を有する交換可能な穿刺要素からなる穿刺システムに関する。基本的に、内蔵電極にはあらゆる電極材、例えばステンレス鋼または白金族などを使用することができる。内蔵電極の電極材に白金黒を使用することが特に有利である。白金黒は白金の電解析出によって得られ、また白金黒は多孔性で粗面構造を特徴とする。したがって、本発明はまた白金黒で被覆された内蔵電極からなる穿刺要素に関する。本発明の一環として、この種の穿刺要素の使用によってより低い境界抵抗が生じ、測定感度が向上することが見出された。
【0013】
また、上記の目的は、人間または動物の体液試料を採取するために必要である皮膚表面への穿刺要素の穿刺深さを決定するための方法によって達成することが可能であり、そのために、穿刺要素に内蔵された電極が、穿刺要素が体液によって湿らされたことを決定する電気測定をするために使用され、測定のために方形波が電極に印加されることを特徴とする。
【0014】
本発明の一環として、国際公開第04/080306号パンフレットにおいて推奨された1mAから10mAの間の電流よりも著しく低い電流の強さであっても有意義な測定が可能となることが見出された。この理由から、交流電圧源と穿刺要素の電極とを互いに適合させ、500μA未満、特に好ましくは200μA未満の電流振幅を有する交流電流が穿刺中に流れるようにすることが好ましい。ここにおいて、電流振幅とは方形波電圧のフランクにより引き出された電流応答のピーク値として定義される。好ましくは、使用される方形波電圧は10mVから200mV、特に好ましくは10mVから100mV、さらに好ましくは20mVから70mVの電圧振幅を有する。ここにおいて、電圧振幅とは方形波電圧のフランクにおいて生じる電圧変化の半値として定義される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の詳細および利点を添付の図面を参照して例示的実施の形態に基づき説明する。ここに示された特徴は、本発明の好ましいさらなる発展のために個別にまたは組み合わせて使用することができる。
【0016】
図1は、皮膚構造および穿刺要素1による穿刺時の関係を示す概略断面図である。皮膚表面は角質層2によって形成され、その下にはループ状毛細血管4を有する毛細血管層3がある。血液貯蔵小静脈5は血液をループ状毛細血管4に供給する。
【0017】
例えば角質層下の皮膚上層の導電率は、100kHz未満の測定周波数においてわずか約2mS/cmであるのに対し、例えば血液、間質液または血漿などの体液の導電率は少なくとも2倍は高く、そのため、穿刺要素1に内蔵された電極6が体液によって湿らされたか否か、そして体液試料を採取するのに充分な穿刺深さに到達したか否かを決定するために電気測定を使用することができる。角質層の導電率はその下にある皮膚層の導電率よりも著しく低い。
【0018】
交換可能な穿刺要素1とは別に、図1に示された穿刺要素1は、その中に穿刺要素1が挿入可能な穿刺装置からなる穿刺システムの一部である。穿刺要素1が挿入された穿刺装置の基本的な構造は、図2に概略的に示されている。穿刺装置7は、穿刺および帰還動作のために穿刺装置7に挿入された穿刺要素1を駆動する穿刺要素駆動部8、挿入された穿刺要素1の電極6に交流電圧信号を印加するように設計された交流電圧源9、および交流電圧信号により引き出された応答信号を測定するための電気測定機構10からなる。
【0019】
穿刺装置7は、穿刺時にその目的にしたがって皮膚に接触し、穿刺要素1の電極6に対して対極を形成する電極、特に環状電極をさらに備える。しかしながら、穿刺装置は、共に使用される電極6に対する対極12からなる穿刺要素1を備えることが好ましい。この型の両極構造は、電極6と対極12との間で測定されたすべての長さが湿潤可能である点で改善された測定感度を可能にする。
【0020】
穿刺装置7は、マイクロプロセッサ式の分析機構13をさらに含み、該分析機構は作動時に応答信号を分析して分析結果を決定し、分析結果を考慮して穿刺要素駆動部8を制御する。この手段により、穿刺要素1に内蔵された電極6の湿潤が検出されるとすぐに穿刺要素1の後退のための帰還動作を開始でき、痛みを軽減するために穿刺深さを試料採取に必要な程度にまで最小限にすることができる。
【0021】
示された穿刺装置7の重要な1つの特徴は、交流電圧源9が交流電圧信号として方形波電圧を発生することである。図3は適当な方形波電圧の経時変化の例を示す。ここにおいて、時間tは横座標に10-4の単位で示されており、電圧Uは縦座標にVoltの単位で示されている。方形波電圧は、好ましくは200mV未満、特に好ましくは10mVから100mV、さらには20mVから60mVの電圧振幅を有する。図2に示された方形波電圧は、50mVの電圧振幅および約100kHzの周波数を有する。使用される方形波電圧の周波数は少なくとも10kHzにすべきである。この目的に適した周波数は、10kHzから1MHz、特に10kHzから500kHzである。特にこの目的に適した周波数は、50kHzから100kHzである。
【0022】
図3に示された交流電圧信号は、穿刺要素1に内蔵された電極6および12の間の電気インピーダンスを測定するために、図2に示された構成で使用することができる。図4は、この種の測定において交流電圧信号により引き出された応答信号の典型的な様式を示す。電極6、12の間を流れるμAの単位で示される電流Iの強さが、応答信号として10-4秒の単位の時間tに対してプロットされている。しかしながら、2つの電極6、12の間の降下電圧もまた応答信号として考慮できる。
【0023】
示された応答信号の過程は、図5に示された等価回路図を参照して以下で説明する4つの典型的な相I、II、III、VIに再分割できる。図5は、穿刺要素1の電極6を、キャパシタンスCおよびオーミック抵抗Rによって構成された並列回路として単純化して示したものである。穿刺要素1の電極6と穿刺装置7の電極12との間にある組織および/または体液は、図5に示されたインピーダンスZに影響する。
【0024】
図4の相Iは、電流の流れの急激な増加により特徴付けられる。相Iの開始点は、方形波電圧の1フランクと一致する。無限に急勾配であるフランクを有する理想的な方形波電圧の場合には、相Iの継続期間は無限に短い。しかしながら、典型的な図である図3にしたがって発生する理想的な方形波電圧は無限に急勾配のフランクを有していないため、結果として相Iの継続期間はきわめて短いが有限である。
【0025】
相Iは、方形波電圧の1フランクにより引き出されたピーク電流が生じる相IIとなる。図5に示された等価回路図によると、ピーク電流の振幅は、種々のリードのオーミック抵抗を無視した場合、本質的に電極間の組織および/体液のインピーダンスZのみに依存する。つまり、これは電極と周辺組織および/または体液との間の境界層の存在に基づく図5に示された抵抗RがキャパシタンスCに並行なためである。この理由から、相IIで発生するピーク電流の分析のみを、穿刺要素1の電極が体液によって湿らされたか否かを決定し、体液試料を採取するのに充分な穿刺深さに到達したか否かを決定するために使用することができる。
【0026】
相IIの後には相IIIが続き、相IIIにおいて電極によって形成されたキャパシタンスCが抵抗Rを介して放電されることにより、RC成分の特性を有する電流の強さが急激に降下する。キャパシタンスCの放電に関係する抵抗Rは、主として電極と周辺組織および/体液との間の境界層の存在に基づくため、原理的には相IIIの分析を、また電極が湿潤されたか否かを決定するために使用することができる。
【0027】
図5に示された応答信号に関しては、相IIIの後にはこれ以上電流が流れない相IVが続く。相IVの継続期間は主として方形波電圧の周波数に依存する。相IVは高周波が使用される場合には消失することもある。
【0028】
好ましくは、穿刺要素1の電極6および穿刺装置7の交流電圧源9は、体液により穿刺要素1が湿潤された際に、方形波電圧のフランクによって引き出された応答信号のピーク電流が1μs以内に半値未満に急激に降下するように適合される。ピーク電流が1μs以内に50μA未満、好ましくは30μA未満、特に20μA未満に降下することが特に好都合である。
【0029】
白金黒で被覆された穿刺要素1の電極6は、有利には電極に低い境界抵抗を供するため、湿潤がより簡単に検出できる。好ましくは、穿刺要素1に内蔵された対極12もまた白金黒で被覆される。
【0030】
穿刺要素1の電極6の体液による湿潤をできるだけ迅速および確実に検出可能にするためには、電極6の電極表面領域が10000μm2未満、好ましくは6000μm2未満、特に好ましくは4000μm2未満、さらには3000μm2未満であることが有利である。好ましくは、対極12の電極表面領域もまた10000μm2未満、好ましくは6000μm2未満、特に好ましくは4000μm2未満であることが有利である。小さい電極表面領域は、干渉の影響が最小限化されるために有利である。電極6および12の表面積がそれぞれ2900μm2および2600μm2未満である穿刺要素が、図4に示された測定で使用された。
【0031】
電極6および12は数十μmの間隔で配置されている。電極の間隔が100μm未満、特に電極の間隔が20μmから30μmであることであることが有利である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】電極が内蔵された穿刺要素が皮膚を貫通する過程の概略図である。
【図2】本発明による穿刺装置の概略図である。
【図3】方形波電圧の経時変化の例である。
【図4】穿刺要素の皮膚の穿刺時に測定された応答信号の例である。
【図5】本発明にしたがって実施された測定の等価回路図の例である。
【符号の説明】
【0033】
1 穿刺要素
6 電極
7 穿刺装置
8 要素装置
9 電圧源
10 測定機構
12 対極
13 分析機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間または動物の体液試料を採取するための穿刺傷を生成する穿刺装置であって、
穿刺および帰還動作を実行するための穿刺装置(7)に挿入される穿刺要素(1)を駆動するための穿刺要素駆動部(8)、
挿入された穿刺要素(1)に内蔵された電極(6)に交流電圧信号を印加するように設計された交流電圧源(9)、
前記電極(6)への交流電圧信号の印加によって引き出された応答信号を測定するための電気測定機構(10)、および
前記応答信号を分析して分析結果を決定し、該分析結果を考慮して前記穿刺要素駆動部(8)を制御するように作動する分析機構(13)からなる穿刺装置であって、
前記交流電圧信号が方形の前縁を有するように前記交流電圧源(9)が設計され、
前記交流電圧信号の前縁が10mVから200mVの電圧振幅を有することを特徴とする穿刺装置。
【請求項2】
前記交流電圧信号が方形波電圧であることを特徴とする請求項1記載の穿刺装置。
【請求項3】
前記方形波電圧が、10mVから100mV、特に20mVから70mVの電圧振幅を有することを特徴とする請求項1または2記載の穿刺装置。
【請求項4】
前記方形波電圧が、10kHzから1MHz、好ましくは10kHzから500kHz、特に50kHzから100kHzの周波数を有することを特徴とする請求項1、2または3記載の穿刺装置。
【請求項5】
電極(6)に対する対極(12)からなる穿刺要素(1)とともに使用するように設計されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の穿刺装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の穿刺装置(7)および内蔵された電極(6)を有する交換可能な穿刺要素(1)からなることを特徴とする穿刺システム。
【請求項7】
前記交換可能な穿刺要素(1)が電極(6)に対する対極(12)からなることを特徴とする請求項6記載の穿刺システム。
【請求項8】
前記交流電圧源(9)および穿刺要素(1)の電極(6)が、500μA未満、好ましくは200μA未満の電流振幅である交流電流が穿刺中に流れるように互いに適合されてなることを特徴とする請求項6または7記載の穿刺システム。
【請求項9】
前記穿刺要素(1)の電極(6)および前記交流電極源(9)が、前記方形波電圧のフランクにより引き出された応答信号のピーク値が体液による穿刺要素の湿潤時に1μs以内に半値未満に降下するように互いに適合されてなることを特徴とする請求項6、7または8記載の穿刺システム。
【請求項10】
白金黒の被覆を有する電極(6)からなることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の穿刺システムのための穿刺要素。
【請求項11】
前記電極(6)の電極表面領域が、10000μm2未満、好ましくは6000μm2未満、特に好ましくは4000μm2未満、さらには3000μm2未満であることを特徴とする請求項10記載の穿刺要素。
【請求項12】
人間または動物の体液試料を採取するために必要な穿刺要素(1)の穿刺深さを決定するための方法であって、前記穿刺要素(1)に内蔵された電極(6)が、体液によって穿刺要素(1)が湿らされたか否かを決定するための電気測定を実施するために使用され、方形波が測定目的で電極(6)に印加されることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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