説明

インフルエンザウイルスワクチン及びその使用

本明細書では、インフルエンザ血球凝集素ステムドメインポリペプチド、それを含む組成物、それを含むワクチン及びその使用方法が提供される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a. 1〜50の異種残基のリンカーに共有結合し、さらにHA1のC末端ステムセグメントに共有結合しているHA1のN末端ステムセグメントを含むインフルエンザ血球凝集素HA1ドメイン;を含むポリペプチドであって、該HA1ドメインが
b. インフルエンザ血球凝集素HA2ドメイン;
と三次結合又は四次結合している、前記ポリペプチド。
【請求項2】
前記HA1ドメインが前記HA2ドメインに接触している、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記HA1のC末端ステムセグメントが前記HA2ドメインに共有結合している、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
1RUZの対応するポリペプチドの三次構造又は四次構造から0〜5ÅRMSの偏差を有する三次又は四次構造を有する、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
インフルエンザ血球凝集素に結合することができる中和抗血清に選択的に結合する、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項6】
インフルエンザ球状ドメインを欠く、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記HA1ドメインのアミノ酸配列が、H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7、H8、H9、H10、H11、H12、H13、H14、H15又はH16インフルエンザA型からのHA1の対応するドメインのアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記HA2ドメインのアミノ酸配列が、H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7、H8、H9、H10、H11、H12、H13、H14、H15又はH16インフルエンザA型からのHA2のアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記HA2ドメインのアミノ酸配列が、H3インフルエンザA型からのHA2のアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記HA2ドメインのアミノ酸配列が、H1インフルエンザA型からのHA2のアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記HA1のN末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、H3インフルエンザA型からのHA1の残基1〜52と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記HA1のC末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、H3インフルエンザA型からのHA1の残基277〜328と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記HA1のN末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、H1インフルエンザA型からのHA1の残基1〜44と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記HA1のC末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、H1インフルエンザA型からのHA1の残基291〜326と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項15】
前記HA2ドメインのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA2のアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項16】
前記HA1ドメインのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の対応するドメインのアミノ酸配列と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項17】
前記HA1のN末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基1〜80と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項18】
前記HA1のC末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基277〜344と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記HA1のN末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基1〜50と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項20】
前記HA1のC末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基277〜344と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項21】
前記HA1のN末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基1〜66と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項22】
前記HA1のC末端ステムセグメントのアミノ酸配列が、インフルエンザB型からのHA1の残基271〜344と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%又は98%同一である配列からなる、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項23】
前記HA1のN末端ステムセグメントが、ジスルフィド架橋を介してHA1のC末端ステムセグメントのシステイン残基に共有結合しているシステイン残基を含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項24】
前記HA1のN末端ステムセグメントがアミノ酸配列A17-A18-(Xaa)n-A38(配列番号146)を含み、式中、
A17は、Y又はHであり;
A18は、H、L又はQであり;
(Xaa)nは、18〜20アミノ酸残基の配列を表し; かつ
A38は、H、S、Q、T又はNである;
請求項1記載のポリペプチド。
【請求項25】
前記HA1のC末端ステムセグメントがアミノ酸配列A291-A292を含み、式中、
A291は、T、S、N、D、P又はKであり; かつ
A292は、L、M、K又はRである;
請求項1記載のポリペプチド。
【請求項26】
前記HA2ドメインがアミノ酸配列A18-A19-A20-A21を含み、式中、
A18は、V又はIであり;
A19は、D、N又はAであり;
A20は、Gであり; かつ
A21は、Wである;
請求項1記載のポリペプチド。
【請求項27】
前記HA2ドメインがアミノ酸配列A38-A39-A40-A41-A42-A43-A44-A45-A46-A47-A48-A49-A50-A51-A52-A53-A54-A55-A56(配列番号149)を含み、式中、
A38は、K、Q、R、L又はYであり;
A39は、任意のアミノ酸残基であり;
A40は、任意のアミノ酸残基であり;
A41は、Tであり;
A42は、Qであり;
A43は、任意のアミノ酸残基であり;
A44は、Aであり;
A45は、Iであり;
A46は、Dであり;
A47は、任意のアミノ酸残基であり;
A48は、I、V又はMであり;
A49は、T、Q又はNであり;
A50は、任意のアミノ酸残基であり;
A51は、Kであり;
A52は、V又はLであり;
A53は、Nであり;
A54は、任意のアミノ酸残基であり;
A55は、V、I又はLであり; かつ
A56は、V又はIである;
請求項1記載のポリペプチド。
【請求項28】
前記リンカーが1〜40、1〜30残基、1〜20残基、1〜10残基、1〜5残基、1〜4残基、1〜3残基、1〜2残基又は1残基である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項29】
前記リンカーが、
【化1】

からなる群から選択される、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか一項記載のポリペプチドをコードする核酸。
【請求項31】
請求項30記載の核酸を発現する細胞。
【請求項32】
請求項30記載の核酸を発現するように改変されたゲノムを含むウイルス。
【請求項33】
請求項1〜29のいずれか一項記載のポリペプチドを含むウイルス。
【請求項34】
インフルエンザウイルスである、請求項32又は33記載のウイルス。
【請求項35】
インフルエンザA型ウイルスである、請求項34記載のウイルス。
【請求項36】
インフルエンザB型ウイルスである、請求項34記載のウイルス。
【請求項37】
ニューカッスル病ウイルス(Newcastle disease virus)(NDV)、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス(adeno-associated virus)(AAV)又はレトロウイルスである、請求項32又は33記載のウイルス。
【請求項38】
不活化又はスプリットウイルスである、請求項33記載のウイルス。
【請求項39】
不活化又はスプリットウイルスである、請求項34記載のウイルス。
【請求項40】
請求項1〜29のいずれか一項記載のポリペプチドを含むウイルス様粒子。
【請求項41】
請求項1〜29のいずれか一項記載のポリペプチドを含む免疫原性組成物。
【請求項42】
請求項32記載のウイルス及び医薬として許容し得る担体を含む免疫原性組成物。
【請求項43】
請求項33記載のウイルス及び医薬として許容し得る担体を含む免疫原性組成物。
【請求項44】
請求項34記載のウイルスを含む免疫原性組成物。
【請求項45】
請求項38記載のウイルス及び医薬として許容し得る担体を含む免疫原性組成物。
【請求項46】
請求項39記載のウイルス及び医薬として許容し得る担体を含む免疫原性組成物。
【請求項47】
アジュバントをさらに含む、請求項45記載の免疫原性組成物。
【請求項48】
アジュバントをさらに含む、請求項46記載の免疫原性組成物。
【請求項49】
請求項40記載のウイルス様粒子及び医薬として許容し得る担体を含む免疫原性組成物。
【請求項50】
対象に請求項41記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項51】
対象に請求項43記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項52】
対象に請求項44記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項53】
対象に請求項45記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項54】
対象に請求項46記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項55】
対象に請求項47記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項56】
対象に請求項48記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項57】
対象に請求項49記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、該対象を免疫化する方法。
【請求項58】
前記対象がヒトである、請求項50記載の方法。
【請求項59】
前記対象がヒトである、請求項51記載の方法。
【請求項60】
前記対象がヒトである、請求項52記載の方法。
【請求項61】
前記対象がヒトである、請求項53記載の方法。
【請求項62】
前記対象がヒトである、請求項54記載の方法。
【請求項63】
前記対象がヒトである、請求項55記載の方法。
【請求項64】
前記対象がヒトである、請求項56記載の方法。
【請求項65】
前記対象がヒトである、請求項57記載の方法。
【請求項66】
前記免疫原性組成物を前記対象の筋内又は鼻腔内に投与する、請求項51記載の方法。
【請求項67】
対象に請求項41記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、インフルエンザウイルス疾患を予防する方法。
【請求項68】
対象に請求項41記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、インフルエンザウイルス感染又はインフルエンザウイルス疾患を治療する方法。
【請求項69】
対象に請求項44記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、インフルエンザウイルス疾患を予防する方法。
【請求項70】
対象に請求項44記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、インフルエンザウイルス感染又はインフルエンザウイルス疾患を治療する方法。
【請求項71】
前記対象がヒトである、請求項67記載の方法。
【請求項72】
前記対象がヒトである、請求項68記載の方法。
【請求項73】
前記対象がヒトである、請求項69記載の方法。
【請求項74】
前記対象がヒトである、請求項70記載の方法。

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15A−C】
image rotate

【図15D−F】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2012−521786(P2012−521786A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503612(P2012−503612)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/029202
【国際公開番号】WO2010/117786
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(511235962)
【Fターム(参考)】