説明

インフルエンザ赤血球凝集素変異体およびノイラミニダーゼ変異体

(トリ汎発性)インフルエンザ赤血球凝集素変異体およびノイラミニダーゼ変異体を含むポリペプチド、ポリヌクレオチド、方法、組成物、およびワクチンを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の(a)〜(e)からなる群から選択される、単離されたポリペプチド:
(a) 配列番号21〜26または33〜38または45のいずれか1つで示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b) 配列番号27〜32または39〜44のいずれか1つで示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(c) 配列番号27〜32または39〜44のいずれか1つで示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドの成熟形態;
(d) (a)(b)または(c)をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドに対して、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチド;および
(e) (b)のポリペプチドに対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項2】
請求項1記載の少なくとも1つのポリペプチドの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項3】
請求項1記載のポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体。
【請求項4】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に許容される担体中に含めた請求項1記載のポリペプチドの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項5】
請求項1記載のポリペプチドを含む組換えインフルエンザウイルス。
【請求項6】
請求項5記載の組換えインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項7】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に許容される担体中に含めた請求項5記載の組換えインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項8】
以下の(a)〜(d)からなる群から選択される、単離されたポリヌクレオチド:
(a) 配列番号21〜26または33〜38または45のいずれか1つで示されるヌクレオチド配列、またはその相補配列、を含むポリヌクレオチド;
(b) 配列番号27〜32または39〜44のいずれか1つで示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、またはその相補ヌクレオチド配列、を含むポリヌクレオチド;
(c) (a)のポリヌクレオチドの実質的に全長にわたって、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド;および
(d) (a)のポリヌクレオチドに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項8記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む免疫原性組成物。
【請求項10】
請求項8記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む細胞。
【請求項11】
請求項8記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項12】
プラスミド、コスミド、ファージ、ウイルス、またはウイルスの断片である、請求項11記載のベクター。
【請求項13】
発現ベクターである、請求項12記載のベクター。
【請求項14】
請求項13記載のベクターを含む細胞。
【請求項15】
請求項8記載の1つ以上のポリヌクレオチドを含むインフルエンザウイルス。
【請求項16】
再集合ウイルス(reassortant virus)である、請求項15記載のウイルス。
【請求項17】
A/Ann Arbor/6/60由来の6つの内部ゲノムセグメント、ならびに配列番号27〜32および39〜44のポリペプチドからなる群から選択されるHAおよび/またはNAポリペプチドをコードする2つのゲノムセグメントを含む、6:2再集合インフルエンザウイルス。
【請求項18】
再集合インフルエンザウイルスの製造方法であって、請求項14記載の細胞を、前記ポリヌクレオチドの発現を可能にする条件下で、好適な培養培地中で培養するステップ;および、該細胞を含む細胞集団または該培地から再集合インフルエンザウイルスを単離するステップを含む方法。
【請求項19】
請求項17記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項20】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた請求項17記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項21】
単離されたポリペプチドまたは組換えポリペプチドの製造方法であって、請求項10記載の細胞を、前記ポリヌクレオチドの発現を可能にする条件下で、好適な培養培地中で培養するステップ;および、該細胞または該培地からポリペプチドを単離するステップを含む方法。
【請求項22】
被験体のウイルス感染を予防的または治療的に処置する方法であって、ウイルス感染に対する免疫原性応答を生じさせるために有効な量の請求項17記載のウイルスを被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項23】
被験体がヒトである、請求項22記載の方法。
【請求項24】
赤血球凝集素が、改変された多塩基性切断部位を含む、請求項19記載の免疫原性組成物。
【請求項25】
請求項19記載の組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項26】
請求項19記載の組成物を含むスプリット・ウイルスまたは死滅ウイルスワクチン。
【請求項27】
請求項24記載の組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項28】
請求項24記載の組成物を含むスプリット・ウイルスまたは死滅ウイルスワクチン。
【請求項29】
細胞培養においてインフルエンザウイルスを製造する方法であって、以下のステップを含む方法:
(i) A/Ann Arbor/6/60の少なくとも6つの内部ゲノムセグメント、ならびに配列番号27〜32および39〜44のポリペプチドからなる群から選択されるHAおよび/またはNAポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む少なくとも1つのゲノムセグメント、に対応するヌクレオチド配列を含む複数のベクターを、インフルエンザウイルスの複製を支持可能な宿主細胞集団に導入するステップ;
(ii) 35℃より低いか、または35℃に等しい温度でその宿主細胞集団を培養するステップ;および
(iii) インフルエンザウイルスを回収するステップ。
【請求項30】
HAおよび/またはNAポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが、以下の(a)〜(d)からなる群から選択される、請求項29記載の方法:
(a) 配列番号21、23〜26または33〜38または45のいずれか1つのヌクレオチド配列、またはその相補ヌクレオチド配列、を含むポリヌクレオチド;
(b) 配列番号27〜32または39〜44のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、またはその相補ヌクレオチド配列、を含むポリヌクレオチド;
(c) (a)のポリヌクレオチドの実質的に全長にわたって、高度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド;および
(d) (a)のポリヌクレオチドに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項31】
請求項29記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項32】
請求項30記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項33】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた、請求項29記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項34】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた、請求項30記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項35】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、請求項31記載の免疫原性組成物を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項36】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、請求項32記載の免疫原性組成物を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項37】
請求項31記載の免疫原性組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項38】
請求項32記載の免疫原性組成物を含むスプリット・ウイルスまたは死滅ウイルスワクチン。
【請求項39】
A/Ann Arbor/6/60以外の1種以上のドナーウイルス由来の6つの内部ゲノムセグメント、ならびに配列番号27〜32および39〜44のポリペプチドからなる群から選択されるHAおよび/またはNAポリペプチドをコードする2つのゲノムセグメントを含む、6:2再集合インフルエンザウイルス。
【請求項40】
ドナーウイルスが、以下の表現型:温度感受性、低温適応、または弱毒化のうち1種以上を含む、請求項39記載の6:2再集合インフルエンザウイルス。
【請求項41】
ドナーウイルスがPR8である、請求項39記載の6:2再集合インフルエンザウイルス。
【請求項42】
ドナーウイルスがA/Leningrad/17である、請求項39記載の6:2再集合インフルエンザウイルス。
【請求項43】
請求項39記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項44】
請求項40記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項45】
請求項41記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項46】
請求項42記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項47】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた請求項39記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項48】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた請求項40記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項49】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた請求項41記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項50】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた請求項42記載の再集合インフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項51】
被験体のウイルス感染を予防的または治療的に処置する方法であって、ウイルス感染に対する免疫原性応答を生じさせるために有効な量の請求項39記載のウイルスを被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項52】
被験体のウイルス感染を予防的または治療的に処置する方法であって、ウイルス感染に対する免疫原性応答を生じさせるために有効な量の請求項41記載のウイルスを被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項53】
被験体のウイルス感染を予防的または治療的に処置する方法であって、ウイルス感染に対する免疫原性応答を生じさせるために有効な量の請求項42記載のウイルスを被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項54】
前記ウイルスが死滅しているか、または不活性化されている、請求項51記載の方法。
【請求項55】
前記ウイルスが死滅しているか、または不活性化されている、請求項52記載の方法。
【請求項56】
前記ウイルスが死滅しているか、または不活性化されている、請求項53記載の方法。
【請求項57】
赤血球凝集素が、改変された多塩基性切断部位を含む、請求項43記載の免疫原性組成物。
【請求項58】
赤血球凝集素が、改変された多塩基性切断部位を含む、請求項44記載の免疫原性組成物。
【請求項59】
赤血球凝集素が、改変された多塩基性切断部位を含む、請求項45記載の免疫原性組成物。
【請求項60】
赤血球凝集素が、改変された多塩基性切断部位を含む、請求項46記載の免疫原性組成物。
【請求項61】
被験体がヒトである、請求項47記載の方法。
【請求項62】
被験体がヒトである、請求項48記載の方法。
【請求項63】
被験体がヒトである、請求項49記載の方法。
【請求項64】
請求項45記載の組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項65】
請求項46記載の組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項66】
細胞培養においてインフルエンザウイルスを製造する方法であって、以下のステップを含む方法:
(i) 以下の(a)または(b)に対応するヌクレオチド配列を含む複数のベクターを、インフルエンザウイルスの複製を支持可能な宿主細胞集団に導入するステップ:
(a) A/Ann Arbor/6/60ではない第一のインフルエンザ株の少なくとも6つの内部ゲノムセグメント、ならびに配列番号27〜32および39〜44のポリペプチドからなる群から選択されるHAまたはNAポリペプチドをコードする少なくとも1つのゲノムセグメント;または
(b) A/Ann Arbor/6/60ではなく弱毒化、低温適応および温度感受性からなる群から選択される1種以上の表現型特性を含む第一のインフルエンザ株の、少なくとも6つの内部ゲノムセグメント、ならびに配列番号27〜32および39〜44のポリペプチドからなる群から選択されるHAまたはNAポリペプチドをコードする少なくとも1つのゲノムセグメント;
(ii) 35℃より低いか、または35℃に等しい温度でその宿主細胞集団を培養するステップ;および
(iii) インフルエンザウイルスを回収するステップ。
【請求項67】
請求項66記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を含む免疫原性組成物。
【請求項68】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、生理学的に有効な担体中に含めた、請求項66記載の方法によって製造されるインフルエンザウイルスの免疫学的有効量を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項69】
個体の免疫系を刺激して、インフルエンザウイルスに対する防御免疫応答を生じさせるための方法であって、請求項67記載の免疫原性組成物を個体に投与するステップを含む方法。
【請求項70】
請求項67記載の免疫原性組成物を含む弱毒化生インフルエンザワクチン。
【請求項71】
請求項67記載の免疫原性組成物を含むスプリット・ウイルスまたは死滅ウイルスワクチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21−1】
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【図21−2】
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【図21−3】
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【図22−A】
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【図22−B】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公表番号】特表2010−500034(P2010−500034A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523998(P2009−523998)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/075585
【国際公開番号】WO2008/021959
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
2.フロッピー
3.JAVA
4.UNIX
5.PENTIUM
【出願人】(505396224)メッドイミューン バクシーンズ,インコーポレイティド (13)
【出願人】(506392001)ザ ガバメント オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ ナショナル インスティテューツ オブ ヘルス (5)
【Fターム(参考)】