説明

インプリント・リソグラフィ工程における剥離

インプリント・リソグラフィ工程中にエアキャビティ・チャック上に保持された基板からテンプレートを剥離させる装置、方法、および工程。一般的にエアキャビティ・チャックによって供給される真空レベルを、重合可能な材料をテンプレートと基板の間に密着させている間、および、テンプレートと基板を剥離する間に制御可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2008年10月30日に提出の米国仮出願第61/109,557号、ならびに米国特許出願第12/603,270号について、35U.S.Cの§119(e)(1)に基づいて利益を請求するものであり、これらの内容を本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
ナノ加工は、100ナノメートル程度、またはそれ以下の特徴的形状部を有する非常に微細な構造体の加工を含む。ナノ加工が相当な大きさの効果を発揮する適用方法の一つとして、集積回路の処理が上げられる。半導体処理業界では、基板上に形成された単位領域ごとの回路数を増加させながら、より大きい歩留まりを得るために懸命の努力を続けている。よって、ナノ加工の重要性はより高まっている。ナノ加工は、形成される構造体の最小の特徴的形状部寸法を減少させながら、プロセス管理をより高めることができる。ナノ加工を採用してきた他の開発領域としては、バイオテクノロジー、光学技術、機械システムなどがある。
【0003】
今日利用されているナノ加工技術の一例として、一般にインプリント・リソグラフィと呼ばれるものがある。例示したインプリント・リソグラフィ工程は、
米国特許公開第2004/0065976号、米国特許公開第2004/0065252号、米国特許公報第6,936,194号など、多数の公報において詳細に説明されている。
【0004】
上記の米国特許公報、および特許それぞれに開示されたインプリント・リソグラフィ技術は、重合可能な層におけるレリーフパターンを形成することとレリーフパターンに対応するパターンを下層の基板へ転写することを含む。パターンニング工程をより容易にするため、基板を所望の位置決めを得るための移動ステージと連結してもよい。パターンニング工程は、基板から間隔をあけて位置するテンプレートと、テンプレートと基板の間に塗布される成形可能な液体を使用する。成形可能な液体は、固化されて、成形可能な液体に接触するテンプレートの表面の形状に合わせたパターンを有する堅い層を形成する。固化後、テンプレートをテンプレートと基板が間隔をあけて位置するように、堅い層から離す。すると、基板と固化した層に対し、レリーフ画像を、固化した層のパターンに対応する基板に転写するさらなる工程が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明をより詳しく理解するため、添付の図面に示された実施形態を参照しながら本発明の実施形態を説明する。しかしながら、注目すべきは、添付の図面は、本発明の典型的な実施形態を示しているに過ぎず、よって範囲を限定することを意図したものではない。
【0006】
【図1】本発明によるリソグラフィック装置の一実施形態の概略側面図である。
【図2】図1に示す基板の概略側面図であり、パターンを形成した層をその上に戴置した状態を示す図である。
【図3】図1に示す装置にピン型チャックを使用した従来のインプリント方法を示す図である。
【図4】図3のピン型チャックを示す図である。
【図5】図1に示す装置にエアキャビティ・チャックを使用した従来のインプリント法を示す図である。
【図6】図5のエアキャビティ・チャックを示す図である。
【図7】図7は、図1に示す装置にエアキャビティ・チャックを使ったインプリント法の例を示す図であり、パターン形成層に掛かるせん断応力を最小に抑えている様子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面、特に図1を参照する。基板12上にレリーフパターンを形成するために使用するリソグラフィック装置10が図示されている。基板12は、基板チャック14と連結することができる。図示のごとく、基板チャック14は、真空チャックである。しかし、基板チャック14は、真空、ピン型、溝型、電磁式、および/またはそれに類似するものを限定することなく包含するいかなるチャックでもよい。例示したチャックは、本明細書で援用する米国特許第6,873,087号に説明されている。
【0008】
基板12と基板チャック14は、さらにステージ16で支持することができる。ステージ16は、x−、y−、およびz−軸を中心とする動作を行うことができる。ステージ16、基板12、および基板チャック14は、基台(図示せず)上に位置させてもよい。
【0009】
基板12から間隔をあけて位置しているのはテンプレート18である。テンプレート18は、一般的に、そこから基板12に向かって延在するメサ型20を有し、メサ型20は、その上部にパターン形成面22を有する。さらに、メサ型20はモールド20と称してもよい。テンプレート18、および/またはモールド20は、石英ガラス、水晶、シリコン、有機ポリマー、シロキサンポリマー、ホウ珪酸ガラス、フッ素系ポリマー、金属、硬化サファイヤ、および/またはそれに類似するものを限定することなく包含する材料から形成することができる。図示のごとく、パターン形成面22は、複数の間隔をあけて位置する凹部24、および/または凸部26によって形成される特徴的形状部を有するが、本発明の実施形態は、そのような形状に限定するものではない。パターン形成面22は、基盤12上に形成されるパターンの基盤を形成する元のパターンを形成すればいかなるものでもよい。
【0010】
テンプレート18は、チャック28に連結することができる。チャック28は、真空、ピン型、溝型、電磁式、および/またはその他の類似したタイプのチャックとして、但しそれらに限定されることなく、構成することができる。例示のチャックについては、さらに、本明細書で援用する特許文献4に記載されている。さらに、チャック28は、インプリントヘッド30に連結して、チャック28、および/またはインプリントヘッド30がテンプレート18を動きやすくするように構成してもよい。
【0011】
装置10は、さらに流体分注装置32を備える。流体分注装置32は、基板12上に重合可能な材料34を付着させるために使用することができる。重合可能な材料34は、液滴分注、スピンコート、ディップコート、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、薄膜蒸着、厚膜蒸着、および/またはそれに類似するものなどのような技術を使って基板12上に位置させることができる。重合可能な材料34は、設計の検討により、モールド20と基板12の間で所望の容積を決定する前、および/または後に、基板12の上に配置することができる。重合可能な材料34は、すべてを本明細書で援用する米国特許第7,157,036号、および米国特許公報第2005/0187339号に説明されているようなモノマーを含んでいてもよい。
【0012】
図1、および2を参照する。装置10は、さらに通路42に沿ってエネルギー40を送給するように連結されたエネルギー源38を備えていてもよい。インプリントヘッド30とステージ16は、テンプレート18と基板12が通路42に重なる位置にくるように構成することができる。装置10は、ステージ16、インプリントヘッド30、流体分注装置32、および/またはエネルギー源38と通信するプロセッサ54によって制御することができ、メモリ56に保存したコンピュータ読み出し可能なプログラム上で操作することができる。
【0013】
インプリントヘッド30、あるいはステージ16、またはその両方は、モールド20と基板12の間の距離を変化させて、重合可能な材料34によりそれらの間を充填する所望の容積を決定する。例えば、インプリントヘッド30は、テンプレート18に力を加えることによって、モールド20を重合可能な材料34に接触させるようにしてもよい。所望の容積分だけ重合可能な材料34で充填された後、エネルギー源38は、エネルギー40、例えば、広帯域紫外線などを生成して、重合可能な材料34を基板12の表面44、およびパターン形成面22の形状に密着するように固化、および/または交差結合させ、基板12上にパターン形成層46を形成する。パターン形成層46は、厚みt2の残留層48と、厚みt1の凸部50と凹部52として示すような複数の特徴的形状部を有していてもよい。
【0014】
上記の装置、および工程は、さらに、本明細書で援用する米国特許第6,932,934号、米国特許公報第2004/0124566号、米国特許公報第2004/0188381号、および、米国特許公報第2004/0211754号に記載のインプリント・リソグラフィ工程、および装置にも採用することができる。
【0015】
ピン型チャックを基板チャック14に使用する際、特徴的形状部50、および/または52に放射方向に起こるせん断は最小となる。しかし、エアキャビティ・チャックをチャック14として使用すると、特徴的形状部50、および/または52のせん断が見られる。現在の技術では、チャック14としてのピン型チャックの使用とエアキャビティ・チャックの使用とでは、二つの別のプロセスフローがある。
【0016】
図3は、図4A、および4Bに示すピン型チャック14a用のプロセスフロー60を例示したものである。一般的に、第1の工程62で、基板12をピン型チャック14a上に搭載する。第2の工程64では、重合可能な材料34を基板12上に分配(分注)する。第3の工程66では、テンプレート18が重合可能な材料34に接触し、重合可能な材料34をテンプレート18と基板12の間に密着させる。第4の工程68では、重合可能な材料34は、固化してパターン形成層46を形成する。第5の工程70では、テンプレート18に背圧をかける。第6の工程72では、テンプレート18をパターン形成層46(例えば、基板12上に位置するパターン形成層46)から剥離させる。第7の工程74では、基板12をピン型チャックから外す。ピン型チャック14a用のプロセスフロー60では、ピン型チャック14aは、工程64から72では、一般的に強い真空度を維持する。例えば、ピン型チャック14aは、約80kPaを維持することができる。
【0017】
プロセスフロー60で説明したような基板12(パターン形成層46を含む)のテンプレート18からの剥離中、ピン型チャック14aは、基板12を略平坦な形状に維持することができる。図4A、および4Bを参照する。剥離領域76(すなわち、基板12とテンプレート18との間でひびが形成される場所)において、ピン型チャック14aを使用する場合には、テンプレート18、および/または基板12に対する曲げの形状、および/または大きさは、曲げ剛性、真空圧などによって異なっていてもよい。例えば、図4Aは、真空圧が高く、基板12の機械的剛性が高い場合の、基板12とテンプレート18との間の剥離を示す。この状態では、曲げは最小となる。また、図4Bは、基板12の真空圧、および/または機械的剛性が十分でない場合の、基板12とテンプレート18との間の剥離を示す。この状態では、基板12の局所的変形78が剥離領域76に起きる。この局所的変形78は、基板12の局所的な曲げから起きる。しかし、両状態(すなわち、図4A、および4B)において、剥離領域76に存在するせん断動作が最小なので、剥離不良は最小となる。
【0018】
図5は、図6に示すエアキャビティ・チャック14b用のプロセスフロー80を例示したものである。一般的に、第1の工程82で、基板12をエアキャビティ・チャック14b上に搭載する。第2の工程84では、重合可能な材料34を基板12上に付着させる。第3の工程86では、テンプレート18が重合可能な材料34に接触し、重合可能な材料34をテンプレート18と基板12の間に密着させる。第4の工程88では、重合可能な材料34が固化してパターン形成層46を形成する。第5の工程90では、テンプレート18に背圧をかける。第6の工程92では、テンプレートをパターン形成層46から剥離させる。第7の工程94では、基板12をエアキャビティ・チャック14bから外す。エアキャビティ・チャック14b用のプロセスフロー90では、エアキャビティ・チャック14bはまず、工程82から88で弱い真空圧を与え、工程90〜92で強い真空圧を与える。例えば、工程82から88では、真空圧は、約−5kPaから−10Kpaに維持することができ、工程90〜92では、真空圧は約−40kPaから完全な真空状態に維持する。
【0019】
図6Aに示すように、エアキャビティ・チャックを使ったインプリント中、基板12は、一般的に、弱い真空度(例えば、−5kPaから−10kPa)を使って、基板12の一部がエアキャビティ・チャック14bに向かって曲がるように保持される。基板12の一部をエアキャビティ・チャック14bに向かって曲げることによって、重合可能な材料34は、テンプレート18と基板12の間に密着することができるようになる。一度重合可能な材料34の固化が起きると、一般的に、基板12は、基板12とテンプレート18の剥離中にエアキャビティ・チャック14bへ固定し、基板12がエアキャビティ・チャック14bの表面から外れないようにする必要がある。しかし、曲げの大きさは、重合可能な材料34の固化後は大幅に増えるため、図6Bに示すように、比較的軟性のパターン形成層46が存在するテンプレート18と基板12との境界面96に大きいせん断応力がかかる。さらに、剥離領域76の剥離が進むと、テンプレート18から剥離した基板12の部分98は、図6Cに示すように、基板12の非剥離部100を固定するために必要なエアキャビティ・チャック14bによってかかる高い真空圧により、積極的に曲がり始める。
【0020】
図7は、パターン形成層46へのせん断応力を最小に保ちながら、基板12をエアキャビティ・チャック14上に保持するための方法110を例示している。一般的に、重合可能な材料34の固化中の基板12の曲げ形状と、基板12の剥離中の基板12の曲げ形状は、実質的に類似していてもよい。さらに、高真空圧(例えば、−40kPから全真空圧(例えば、−120kPa))は、剥離の早期段階においてのみ維持される、および/または剥離領域76の位置に基づくものでもよい。剥離領域76の剥離が進むにつれ、真空圧が下がり、基板12の曲げを最小に抑える。基板12の曲げを最小に抑えることにより、パターン形成層46の特徴的形状部50、および52のせん断力を実質的に最小にする、または回避することができる。
【0021】
一般的に、第1のステップ112で、基板12をエアキャビティ・チャック14b上に搭載する。基板12を搭載している間、弱い真空圧(例えば、−5kPaから−10kpa)をエアキャビティ・チャック14bによってかける。第2の工程114では、重合可能な材料34を基板12上に付着させる。重合可能な材料34の付着中、エアキャビティ・チャック14bは弱い真空圧を維持することができる。第3の工程116では、テンプレート18が重合可能な材料34に接触し、重合可能な材料34をテンプレート18と基板12の間でそれらに密着させる。重合可能な材料34を密着させている間、エアキャビティ・チャック14bは、弱い真空圧を維持し、おおよそ真空圧を初期の剥離中(−40kPaから全真空圧(例えば、−120kPa)までの範囲)に基板を保持するために必要な真空レベルまで増加させる。第4の工程118では、重合可能な材料34を固化して、パターン形成層46を形成する。重合可能な材料34の固化中は、エアキャビティ・チャック14bは強い真空圧を維持することができる。第5の工程120では、テンプレート18に背圧をかける。背圧をかけている間は、エアキャビティ・チャック14bは強い真空圧を維持することができる。第6の工程122では、テンプレート18をパターン形成層46から剥離させる。テンプレート18のパターン形成層46からの剥離中は、エアキャビティ・チャック14bはまず、強い真空圧を供給する。真空圧は、剥離領域76が基板12の縁部から基板12の中央に向かって低くなる。一実施形態では、真空圧は剥離領域76の剥離が剥離画像、および/または推測に基づいて進むに従って制御することができる。例えば、剥離領域の画像(例えば、写真)を設け、推測することによって、剥離領域76、および/または基板12の視覚形状の推測を行う。剥離領域76、および/または基板12の視覚形状の推測に基づいて真空レベルを調節することができる。第7の工程94では、基板12をエアキャビティ・チャック14bから外す。
【符号の説明】
【0022】
12 基板; 14b エアキャビティ・チャック; 18 テンプレート;
76 剥離領域; 98 剥離した基板12の部分; 100 非剥離部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の圧力と第2の圧力を使って基板をエアキャビティ・チャック上に保持する保持方法であって、
前記基板を前記エアキャビティ・チャック上に搭載することを含み、前記エアキャビティ・チャックによって前記基板上に前記第1の圧力が供給され、
前記基板上に重合可能な材料を付着させることを含み、前記エアキャビティ・チャックによって前記基板上に前記第1の圧力が供給され、
前記重合可能な材料をインプリント・リソグラフィ・テンプレートと前記基板の間に密着させることを含み、前記エアキャビティ・チャックによって前記基板上に前記第1の圧力が供給され、
前記重合可能な材料を固化させることを含み、それでパターン形成層を形成し、前記エアキャビティ・チャックによって前記基板への圧力が前記第1の圧力から前記第2の圧力に増加させられ、
前記テンプレートを前記パターン形成層から剥離することを含み、剥離領域が前記基板の縁部から前記基板の中央に移動するに従って、前記エアキャビティ・チャックによって、前記基板への圧力が前記第2の圧力から前記第1の圧力へと低減され、前記第1の圧力は、前記第2の圧力より大幅に低い、
ことを特徴とする、保持方法。
【請求項2】
さらに、前記テンプレートに背圧を掛け、前記エアキャビティ・チャックが前記第2の圧力を維持することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記基板を前記エアキャビティ・チャックから降ろすことを含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の圧力が、約−5kPaから−20kPaの範囲内である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第2の圧力が、約−40kPaから全真空圧までの範囲内である請求項1〜4いずれかに記載の方法。
【請求項6】
さらに、剥離領域の画像を設け、前記第2の圧力を前記画像に基づいて調整することを含む請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記画像は、前記剥離領域に沿って基板の視覚形状を提供し、前記第2の圧力を調整することが前記視覚形状を評価することを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記テンプレートを前記パターン形成層から剥離することは、前記剥離領域の開始点に前記第2の圧力をかけることを含む請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記重合可能な材料の固化の前に、前記第1の圧力を増加させる請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記重合可能な材料の初期の固化の直前に、前記第1の圧力を増加させる請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記第2の圧力は、パターン形成層の特徴的形状部に掛かるせん断が最小となるように適応せしめられる請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第1の圧力は、パターン形成層の特徴的形状部に掛かるせん断が最小となるように適応せしめられる請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第1の圧力から前記第2の圧力への増加は、剥離中にパターン形成層の特徴的形状部に掛かるせん断が最小となるように適応せしめられる請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記第1の圧力から前記第2の圧力への低減が、剥離中にパターン形成層の特徴的形状部に掛かるせん断が最小となるように適応せしめられる請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
インプリント・リソグラフィ・テンプレートを使って基板上にパターン形成層を形成する方法であって、
前記テンプレートと前記基板の間に重合可能な材料を密着させることを含み、前記基板はエアキャビティ・チャックによって保持され、
重合可能な材料を固化して前記パターン形成層を形成することを含み、
前記テンプレートを前記パターン形成層から剥離することを含み、
前記エアキャビティ・チャックは、前記重合可能な材料の密着中に第1の真空圧を前記基板にかけるとともに、前記重合可能な材料の固化中に第2の真空圧を前記基板にかける、
ことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記第1の圧力が、実質的に第2の圧力より低い請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の圧力が、約−5kPaから−10kPaの範囲内にある請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の圧力が、約−40kPaから全真空圧までの範囲内にある請求項15から17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記第1の圧力と前記第2の圧力は、パターン形成層の特徴的形状部に掛かるせん断が最小となるように適応せしめられる請求項15から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
インプリント・リソグラフィ・テンプレートを使って基板上にパターン形成層を形成する方法であって、
前記テンプレートと前記基板の間に重合可能な材料を密着させることを含み、前記基板は、第1の圧力でエアキャビティ・チャックにより保持され、
重合可能な材料を固化させることを含み、それで前記パターン形成層を形成し、前記基板が第2の圧力で前記エアキャビティ・チャックにより保持され、
パターン形成層から前記テンプレートを剥離することとを含み、その剥離中に、前記エアキャビティ・チャックはまず、前記第2の圧力で前記基板を保持するとともに、前記第2の圧力から前記第1の圧力へ降下させ、前記降下がパターン形成層にかかるせん断力を最小とするように構成されている、
ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−507859(P2012−507859A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534499(P2011−534499)
【出願日】平成21年10月23日(2009.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/005794
【国際公開番号】WO2010/096043
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(503193362)モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド (94)
【Fターム(参考)】