説明

インモールド用ハードコート転写箔

【課題】 従来の絵柄印刷を施した転写箔と異なり、印刷絵柄が立体的に見える意匠を有し、しかも通常の使用においては絵柄の消失が無い、耐摩耗性良好なインモールド転写用ハードコート転写箔を提供する。
【解決手段】 本発明のインモールド用ハードコート転写箔は、離型性基材シートの離型面上に、転写層を有するインモールド用転写箔において、前記転写層は、少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層、印刷絵柄層、第2の透明架橋硬化樹脂層、金属光沢層または金属調印刷層、および接着剤層を順次積層してなり、前記第2の透明架橋型硬化樹脂層が、厚さ20μm〜100μmであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インモールド用転写箔に関し、さらに詳しくは、被転写体である成形品に、高意匠な立体模様を簡易に付与することができ、耐摩耗性に優れたインモールド用ハードコート転写箔に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インモールド用転写箔においては、グラビア印刷を代表とする印刷方法を利用し、様々な絵柄が施された転写箔が製造されてきた。また、高い意匠性を付与することを目的に、転写箔の絵柄に立体感を施す提案がなされてきた。
例えば、基体シート、透明層、及び、白色インキを主体として構成された遮光性模様を有する化粧シートや(特許文献1)、剥離性フィルム基材上に、第1の絵柄層、透明層、第2の絵柄層、隠蔽層、接着剤層が順次積層された構成の転写シートが提案されている(特許文献2)。
しかしながら、ホログラム加工技術等を取り入れた、複雑で高価な転写箔を除いては、絵柄が立体的に見える転写箔を得ることは、未だ困難であるのが現状である。
一方、シルクスクリーン印刷法を用いた場合には、立体的な印刷(盛上げ印刷)を行うことができるものの、耐摩耗性に優れたシャープな絵柄を有する転写箔は、未だ得られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭58−78755号公報
【特許文献2】特開平2−310051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、従来の絵柄印刷を施した転写箔と異なり、印刷絵柄が立体的に見える意匠を有し、しかも通常の使用においては絵柄の消失が無い、耐摩耗性良好なインモールド転写用ハードコート転写箔を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のインモールド用ハードコート転写箔は、離型性基材シートの離型面上に、転写層として、少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層、印刷絵柄層、第2の透明架橋硬化樹脂層、金属光沢層または金属調印刷層、および接着剤層が積層されていることを基本構成とする。
【0006】
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、離型性基材シートの離型面上に、転写層を有するインモールド用転写箔において、前記転写層は、少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層、印刷絵柄層、第2の透明架橋硬化樹脂層、金属光沢層または金属調印刷層、および接着剤層を順次積層してなり、前記第2の透明架橋型硬化樹脂層が、厚さ20μm〜100μmであることを特徴とするインモールド用ハードコート転写箔である。
【0007】
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記金属光沢層が、金属蒸着薄膜層であることを特徴とする請求項1に記載のインモールド用ハードコート転写箔である。
【0008】
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記金属調印刷層が、金属製顔料を含有するインキで全面印刷された層であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔である。
【0009】
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記印刷絵柄層と、前記第2の透明架橋硬化樹脂層の間に、アンカーコート層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔である。
【0010】
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記離型性基材シートの他方の面に、帯電防止層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔である。
【0011】
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記離型性基材シートが、基材層と、離型層との積層体から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のインモールド用ハードコート転写箔は、成形品に転写された状態で、最外層にハードコートとしての第1の透明架橋硬化樹脂層を有し、その下に印刷絵柄層が設けられているため、良好な耐摩耗性を示し、通常の使用においては、絵柄の消失が無い。
また、本発明のインモールド用ハードコート転写箔は、成形品に転写された状態で、隠蔽性の高いインキにより形成された印刷絵柄層の内層側に、厚さ20μm〜100μmの透明層である第2の透明架橋硬化樹脂層を有し、その下に、光線反射性の良い金属光沢層または金属調印刷層が設けられているため、印刷絵柄層の絵柄の影が、厚い透明層である第2の透明架橋硬化樹脂層を介して金属光沢層または金属調印刷層の上に投影され、その反射像が再び第2の透明架橋硬化樹脂層を介して視認されることになるため、絵柄の実像と反射像の両者の視差により、絵柄が立体的に見えることとなり、高い意匠性を発揮できるものである。
【0013】
また、印刷絵柄層と、第2の透明架橋硬化樹脂層の間に、アンカーコート層を設けることにより、第2の透明架橋硬化樹脂層と、アンカーコート層、印刷絵柄層、および第1の透明架橋硬化樹脂層との密着性を向上させることができる。
【0014】
また、離型性基材シートの他方の面に、帯電防止層を設けることにより、本発明のインモールド用ハードコート転写箔は、転写箔の製造時や保管時等でも帯電防止性を発現することができ、塵埃が付着せず、このような構成とすることで、被転写体となる成形品の外観が、塵埃により損なわれることを防止することができる。
【0015】
また、離型性基材シートが、基材層と、離型層との積層体から成るような構成とすることで、離型層が離型性を担うため、基材層の材料選択の自由度が増し、転写時の剥離性が安定して、転写がより容易にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔の他の例を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔の他の例を示す概略断面図である。
【図4】本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔の他の例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
(インモールド用ハードコート転写箔)
本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔は、図1に示すように、離型性基材シート2の離型面上に、転写層3として、少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層4、印刷絵柄層5、第2の透明架橋硬化樹脂層6、金属光沢層または金属調印刷層7、および接着剤層8が積層されていることを基本構成とする。
印刷絵柄層5は、白インキ等を着色した隠蔽性の高いインキにより形成されたものであり、第2の透明架橋型硬化樹脂層6は、厚さ20μm〜100μmの透明層である。
金属光沢層または金属調印刷層7は、例えば、金属アルミニウム等を蒸着して形成された金属蒸着薄膜層や、アルミフレーク等の金属製顔料を含有するインキで全面印刷された層である。
このような構成とすることで、印刷絵柄層5の隠蔽性の高いインキにより形成された絵柄の影が、厚い透明層である第2の透明架橋硬化樹脂層6を介して金属光沢層または金属調印刷層7の上に投影され、その反射像が再び第2の透明架橋硬化樹脂層6を介して視認されることになるため、絵柄の実像と反射像の両者の視差により、絵柄が立体的に見えることとなり、高い意匠性を発揮できる。
また、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔を用いて、インモールド転写を実施した場合、転写層3は離型性基材シート2から剥離されて、接着剤層8を介して成形品の表面に転写されることになり、その最表面には、第1の透明架橋硬化樹脂層4が、そして該第1の透明架橋硬化樹脂層4の内層側に印刷絵柄層5が、各々配置されるため、第1の透明架橋硬化樹脂層4のハードコートとしての作用により良好な耐摩耗性が発揮され、通常の使用においては、印刷絵柄層5が損傷を受けることを防止できることになる。
【0019】
また、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔は、図2に示すように、印刷絵柄層5と、第2の透明架橋硬化樹脂層6の間に、アンカーコート層9を有する構成としても良い。
このような構成とすることで、第2の透明架橋硬化樹脂層と、アンカーコート層、印刷絵柄層、および第1の透明架橋硬化樹脂層との密着性を向上させることができる。
【0020】
また、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔は、図3に示すように、離型性基材シート2の他方の面に、帯電防止層10を有する構成としても良い。
このような構成とすることで、本発明のインモールド用ハードコート転写箔1は、転写箔の製造時や保管時に帯電防止性を発揮して塵埃が付着せず、転写層3が転写される物品の外観が、塵埃により損なわれることを防止できることとなる点で、好ましい。
【0021】
また、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔は、図4に示すように、離型性基材シート2が、基材層11と、離型層12との積層体から成る構成としても良い。
このような構成とすることで、本発明のインモールド用ハードコート転写箔1は、離型層12が離型性を担うため、基材層11の材料選択の自由度が増し、転写時の剥離性が安定して、転写がより容易にできることとなる点で、好ましい。
【0022】
次に、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔を構成する各材料、および製造方法について説明する。
【0023】
(離型性基材シート)
離型性基材シート2の層構成は、図1に示すように、それ自体が転写層3と十分な離型性を有する材料から成る単層であっても良いし、あるいは図4に示すように、基材層11と離型層12との積層体であっても良い。
【0024】
離型性基材シート2が単層から構成される場合には、転写層3と離型性の良い材料を選択する必要がある。この点から、離型性基材シート2の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレングリコール−テレフタル酸−イソフタル酸共重合体、エチレングリコール−1,4ヘキサメチレンジメタノール−テレフタル酸共重合体、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル等が使用できる。なかでも、一軸または二軸延伸ポリエステルフィルムが、耐熱性に優れていることからより好ましい。
離型性基材シート2の厚みとしては、5μm〜200μm程度のものが好ましい。
【0025】
(離型層)
一方、離型性基材シート2が基材層11と離型層12との積層体から成る場合においては、転写層3との離型性能は離型層12が担うため、離型層12が前記の単層の離型性基材シート2で例示した材料で構成されていればよく、基材層11には可撓性を有する各種樹脂を使用できる。
【0026】
離型層12の材料としては、第1の透明架橋硬化樹脂層4に対して離型性を持つ離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などが適用できる。
離型性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。これらの樹脂は1種単独、あるいは2種以上混合して用いる。2種以上混合する例としては、アクリル系樹脂とシリコーン樹脂との混合物、アクリル樹脂とメラミン樹脂との混合物等が挙げられる。
離型剤を含んだ樹脂としては、例えば、弗素系樹脂、シリコーン樹脂、又は各種のワックスなどの離型剤を、添加または共重合させたアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、繊維素系樹脂などを用いることができる。
電離放射線で架橋する硬化性樹脂としては、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)などの電離放射線で重合(硬化)する官能基を有する、(メタ)アクリレート系、エポキシ系等のモノマー・オリゴマーなどを含有させた樹脂を用いることができる。
【0027】
離型層12の形成方法としては、上記の樹脂を溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート、ロッドコ−ト、キスコート、ナイフコート、ダイコート、コンマコート、フローコート、スプレーコートなどのコーティング方法で塗布し乾燥して、溶剤を除去することにより形成する方法を用いることができる。
また必要に応じて、温度30℃〜200℃で加熱乾燥、あるいはエージングを施し、また、電離放射線硬化性樹脂の場合は、電離放射線を照射して架橋させる。
離型層12の厚さは、通常は0.1μm〜5.0μm程度、好ましくは0.3μm〜3.0μm程度である。この厚さは薄ければ薄い程良いが、0.3μm以上であればより良い成膜が得られて剥離力が安定する。
【0028】
(帯電防止層)
また、本発明においては、図3及び図4に示すように、離型性基材シート2の他方の面に、帯電防止層10を有する構成としても良い。帯電防止層10は、インモールド用ハードコート転写箔の製造時、保管時、及び転写時にも静電気の発生等で塵埃が付着しないようにするためのものであり、その材料としては、種々の帯電防止剤を適用できる。
【0029】
帯電防止層10に用いる帯電防止剤としては、例えば、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール類、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加体、ポリエチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド系、グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリットの脂肪酸エステル、ソルビットおよびソルビタンの脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、アルカノールアミン類の脂肪族アミド等の多価アルコール類、多価アルコールエステル類などの非イオン界面活性剤、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等のカルボン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、高級アルコールリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩類、燐酸塩類、ホスホン酸塩類、ホスホン酸エステル塩類などのアニオン界面活性剤、高級アルキルアミン類、環状アミン、ヒダントイン誘導体、アミドアミン、エステルアミド、アルキルトリメチルアンモニウム塩等の第四級アンモニウム塩類、ピリジンそのほかの複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活性剤、高級アルキルアミノプロピオン酸塩等のアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類、高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルジヒドロキシエチルベタイン等のアルキルベタイン類などの両性界面活性剤などの界面活性剤、また、サポニン等の天然界面活性剤、カーボンブラック、グラファイト、変性グラファイト、カーボンブラックグラフトポリマー、酸化スズ−酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン等の導電性粉末などが適用できる。
【0030】
また、界面活性剤のような低分子型帯電防止剤の導電性付与官能基を高分子に結合した高分子型帯電防止剤も適用できる。
該高分子型帯電防止剤には、例えば、ポリエーテル系(ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド架橋体、ポリエチレンオキサイドと他樹脂の共重合体、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールと他樹脂の共重合体)などの非イオン系、第四級アンモニウム塩系(第四級アンモニウム塩基含有共重合体(第四級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリレート共重合体、第四級アンモニウム塩基含有マレイミド共重合体、第四級アンモニウム塩基含有メタクリルイミド共重合体)などのカチオン系などがある。
【0031】
さらにまた、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレンサルファイド、ポリ(1,6−ヘプタジイン)、ポリビフェニレン(ポリパラフェニレン)、ポリパラフィニレンスルフィド、ポリフェニルアセチレン、ポロ(2,5−チエニレン)、又はこれらの誘導体などの導電性高分子も適用できる。
【0032】
これらの帯電防止剤は1種、又は複数を用いてもよく、単独又は他のバインダへ混入させて、塗布すればよい。これらの界面活性剤含有量は0.001〜10質量%程度である。また、必要に応じて、例えば、可塑剤、安定剤、硬化剤、分散剤キレート剤、pH調整剤、防腐剤、消泡剤などの添加剤を添加してもよい。
【0033】
(転写層)
続いて、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔の転写層について説明する。
図1に示すように、転写層3は、少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層4、印刷絵柄層5、第2の透明架橋硬化樹脂層6、金属光沢層または金属調印刷層7、および接着剤層8が積層されていることを基本構成とするものである。
また必要に応じて、図2に示すように、印刷絵柄層5と、第2の透明架橋硬化樹脂層6の間に、アンカーコート層9を有する構成としても良い。
【0034】
(第1の透明架橋硬化樹脂層)
第1の透明架橋硬化樹脂層4を構成する樹脂としては、室温での化学反応、熱又は紫外線などの電離放射線等で架橋硬化する樹脂組成物を適用でき、好ましくは、電離放射線硬化樹脂である。第1の透明架橋硬化樹脂層3の厚みは、通常1〜10μmである。
【0035】
熱硬化性樹脂としては、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂を例示できる。ポリウレタン樹脂は、多価アルコ−ル(ポリオール)と多価イソシアネート(ポリイソシアネート)との反応により得られる樹脂である。
【0036】
多価アルコ−ルとしては、エチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビトール、ジペンタエリスリトールなどの多価アルコールと、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−、2,3−もしくは1,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、炭素数6〜18のα−オレフィンオキサイド、エピクロルヒドリンなどのアルキレンオキサイド(アルキレン基の炭素数2〜18)を付加した、ポリオキシアルキレンポリオール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールなどが用いられる。
【0037】
また、多価イソシアネートとしては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水添TDI)などの脂環式ポリイソシアネート、などのポリイソシアネートが例示できる。
【0038】
電離放射線硬化性樹脂の組成物としては、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート(以下、本明細書ではアクリレートとメタアクリレートとを(メタ)アクリレートと記載する)等の分子中にラジカル重合型不飽和基を持つ化合物、エポキシ化合物等の分子中にカチオン重合型官能基を持つ化合物、あるいは不飽和ポリエステルなどの化合物の単量体(モノマー)、あるいはオリゴマー(またはプレポリマー)などからなる公知のものが適用できる。
これら単量体、オリゴマー(またはプレポリマー)は、1種単独で用いても良いし、あるいは異種の単量体同志、異種のオリゴマー(またはプレポリマー)同志、または単量体とオリゴマー(またはプレポリマー)とを混合して用いても良い。
【0039】
前記(メタ)アクリレートの単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が例示できる。
【0040】
前記(メタ)アクリレートのオリゴマー(またはプレポリマー)としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等が例示できる。
前記エポキシ化合物としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等が例示できる。
【0041】
ここで、上記の単量体、オリゴマー(またはプレポリマー)として通常用いられているものは、未架橋状態では室温(常温)で液状であり、架橋後始めて固体となるものである。しかし、転写箔をインモールド転写する場合には、未架橋段階でも固体状をなし、電離放射線照射で架橋状態の固体になる形態のものを用いることが好ましい。
【0042】
ここで、本発明においては、前記電離放射線硬化性樹脂組成物の使用形態として、以下の方法を用いることができる。
先ず、前記電離放射線硬化性樹脂組成物を溶剤に溶解(あるいは分散)して液状とした上で、離型性基材シート2の上にスリットコート法等の方法で塗工し、その後、溶剤を揮発乾燥させて未架橋のままで非粘着固体化させ、未架橋状態の透明架橋硬化樹脂層を作成する。
なお、その際に必要に応じて、被転写体の表面形状への形状追従性を損なわない範囲内で、電離放射線を適量照射して、不完全(一部分)架橋状態とすることにより、より完全に乾燥させたり、あるいは転写時の熱や応力による透明架橋硬化樹脂層の流動を防止しても良い。
【0043】
次いで、前記転写箔を用いて、転写層を被転写体の表面形状に追従させつつ転写する。この際、前記透明架橋硬化樹脂層は完全には架橋していないため、熱可塑性を維持しており、被転写体の表面形状に追従することができる。その後、再び電離放射線を照射することにより、前記透明架橋硬化樹脂層を完全に架橋、硬化せしめる。
これにより、前記透明架橋硬化樹脂層は十分な耐擦傷性(ハードコート性)を発現することとなる。
【0044】
一方、未架橋段階でも固体状をなす電離放射線硬化性樹脂組成物の例としては、
(1)高分子量化して融点または溶融温度が室温以上(通常80℃以上)とした(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、あるいは不飽和ポリエステル等のオリゴマー(またはプレポリマー)、
(2)室温で、未架橋状態では液状の(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、あるいは不飽和ポリエステル等の単量体、またはオリゴマー(乃至はプレポリマー)に、室温で固体のアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を添加して、室温で非粘着固体化したもの、等が例示できる。
【0045】
更に、以上に列記した各種の電離放射線硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、反応性希釈剤、光重合開始剤、光増感剤、充填剤等の添加剤を添加して用いることができる。
反応性希釈剤としては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えば、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等がある。
光重合開始剤は、電離放射線として、紫外線、可視光線等の光を用いる場合に添加が必要となるものである。光重合開始剤としては、分子中にラジカル重合型不飽和基を持つ化合物の場合には、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類などがあり、分子中にカチオン重合型官能基を持つ化合物の場合には、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物等がある。
光増感剤としてはn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンなどがあり、混合して使用することができる。
【0046】
(印刷絵柄層)
印刷絵柄層5は、所望の文字、図柄、模様等のパターンが印刷形成されたものである。通常使用されるインキは、アクリル系、ビニル系及びウレタン系等の合成樹脂をビヒクルに必要に応じて顔料、染料、添加材等を添加して着色した着色インキが用いられる。
本発明においては、立体感を出すために、白色顔料を主体とする白インキ等を着色して得た、隠蔽性の高い着色インキを用いる。
【0047】
上記ビヒクルとしては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル酸系モノマーあるいはメタクリル酸系モノマーの単独重合体、またはこれらのアクリル酸系モノマー、メタクリル酸系モノマーをコモノマーとする共重合体、ポリスチレン、ポリ-α-メチルスチレン等のスチレン系樹脂及びスチレン系共重合体、酢酸セルロース、塩化ビニル、酢酸ビニル、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂やアルコール不溶系樹脂が好ましく、これらの中から1種または2種以上を選択して使用することができる。
【0048】
また、インキ層間の強度を向上させるため、2液硬化タイプの樹脂系の使用も可能であり、この場合は硬化剤を必要量添加して使用することもできる。
印刷絵柄層5を形成するための手段としては、グラビア印刷、オフセット印刷、静電印刷及びジェットプリント等、公知の印刷法を用いることができる。
【0049】
(アンカーコート層)
第1の透明架橋硬化樹脂層4、及び/又は、第2の透明架橋硬化樹脂層6は、他の層との密着性に欠ける場合があるため、図2に示すように、必要に応じて、透明なアンカーコート層9を設けることができる。該アンカーコート層9を介して、第2の透明架橋硬化樹脂層6と、印刷絵柄層5、および第1の透明架橋硬化樹脂層4との密着性が向上することになる。
【0050】
アンカーコート層9としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニル、あるいはアクリル酸等との共重合体、エポキシ樹脂等が適用できる。好ましくは、イソシアネート、又はイソシアネートと多価アルコールとからなるポリウレタン樹脂である。
【0051】
これらの樹脂を、適宜溶剤に溶解または分散して塗布液とし、これを公知のコーティング法で塗布し乾燥してアンカーコート層9とする。また、樹脂にモノマー、オリゴマー、プレポリマーなどと、反応開始剤、硬化剤、架橋剤などを、適宜組み合わせたり、あるいは、主剤と硬化剤とを組み合わせる場合には、塗布し乾燥して、乾燥または乾燥した後のエージング処理によって反応させて、形成しても良い。アンカーコート層9の厚さは、0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜5μmである。
【0052】
(第2の透明架橋硬化樹脂層)
第2の透明架橋硬化樹脂層6を構成する樹脂としては、上述した第1の透明架橋硬化樹脂層3と同様に、室温での化学反応、熱又は紫外線などの電離放射線等で架橋硬化する樹脂組成物を適用でき、好ましくは、電離放射線硬化樹脂を用いることができる。
ただし、第2の透明架橋硬化樹脂層6は、絵柄の影が、厚い透明層である第2の透明架橋硬化樹脂層6を介して金属光沢層または金属調印刷層7の上に投影され、その反射像が再び第2の透明架橋硬化樹脂層6を介して視認され、絵柄の実像と反射像の両者の視差により、絵柄が立体的に見えるように作用するため、適切な厚みを必要とする。それゆえ、第2の透明架橋硬化樹脂層6の厚みは、20μm〜100μmであることが好ましい。
【0053】
第2の透明架橋硬化樹脂層6は、上述した電離放射線硬化性樹脂組成物を溶剤に溶解(あるいは分散)して液状とした上で、印刷絵柄層5、若しくはアンカーコート層9の上にスリットコート法等の方法で塗工し、その後、溶剤を揮発乾燥させて、電離放射線を照射することにより、完全に架橋、硬化せしめる。
【0054】
(金属光沢層または金属調印刷層)
金属光沢層または金属調印刷層7は、第2の透明架橋硬化樹脂層の上に設けられ、第2の透明架橋硬化樹脂層を介して、印刷絵柄層5の反射像を投影することにより、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔において、立体感を発現するものである。
【0055】
金属光沢層または金属調印刷層7は、例えば、蒸着等により形成された金属等からなる金属蒸着薄膜層とすることができる。
その材料としては、発現すべき金属光沢色に応じて、アルミニウム、スズ、クロム、ニッケル、金、白金、銀、銅、インジウム、チタニウム、亜鉛などの金属やその酸化物、および、これらの合金または化合物を用いることができる。
前記金属薄膜層の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法などの方法を用いることができる。
【0056】
また、金属光沢層または金属調印刷層7は、例えば、アルミフレーク等の金属製顔料を含有するインキで全面印刷された層とすることができる。前記金属調印刷層の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの公知の印刷法を用いることができる。
【0057】
(接着剤層)
本発明において、接着剤層8は、転写層3を、成形品に貼り付けるために用いられるもので、常温で粘着力を持つものや、加熱などの処理によって粘着又は接着力を発現するものを用いることができる。
【0058】
接着剤層8の材料としては、接着性及び/又は粘着性を持てばよく、いわゆる接着剤、粘着剤、ホットメルトと呼ばれるものも含み、特に限定されるものではない。
例えば、アクリル系、エポキシ系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、イソシアネート系、シリコーン系、スチレン−ブタジエン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリエステル系、塩化ゴム系、塩素化ポリプロピレン系、ポリウレタン系などの樹脂を単独で使用、またはこれらの混合物を主成分とするエマルジョン系樹脂や有機溶剤型樹脂、水溶性樹脂などが挙げられる。
【0059】
接着剤層8の形成方法としては、上記の樹脂を水や有機溶剤で希釈させた塗布用液体を、グラビア印刷、オフセット印刷、若しくはスクリーン印刷などの印刷方法、又は、ロールコート、バーコート、コンマコート、スプレーコート、若しくは押出しコートなどのコート法で塗布し、その後、乾燥又は冷却して形成する方法を用いることができる。
接着剤層5の厚みは、特に制限は無いが、通常1μm〜10μm程度である。
【0060】
(被転写体)
本発明のインモールド用ハードコート転写箔に対する被転写体としては、その材質、形状に限定があるものではなく、例えば材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート系樹脂、フェノール樹脂等の樹脂類、或いは、アルミニウム、鉄、ステンレス、真鍮等の金属或いは金属化合物類、木質合板、木質単板、中密度繊維板(MDF)等の木材類、ガラス、陶磁器等のセラミック類、ALC(軽量気泡コンクリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリート)、スラグセメント等のセメント、ケイ酸カルシウム、紙、布帛、不織布等と任意である。
また、形状もシート(フィルム)、平板、曲面板、棒状体、立体物等と任意である。被転写面の凹凸形状等によって、後述する適宜な転写方法を採用して転写することができる。なお、射出成形同時絵付け転写法では、被転写体の形状は転写(樹脂成形)と同時に形作られるものである。
【実施例】
【0061】
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
(実施例1)
離型性基材シートの基材層として、厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、前記基材層上の一方の面へ、デナトロン(長瀬産業社製、導電性有機高分子/商品名)を、厚さが0.5μm(乾燥後)になるように、グラビア印刷法で塗布し乾燥して、帯電防止層を形成した。
【0062】
次に、前記基材層上の他方の面へ、EX−114(大日精化工業社製、離型剤/商品名)を、厚さが1.0μm(乾燥後)になるように、グラビアロールコート法で塗布し乾燥して、離型層を形成した。
【0063】
次に、前記離型層上へ、転写層として以下の層を順次積層した。
まず、第1の透明架橋硬化樹脂層を形成させる樹脂液(組成物)として、EXF(大日精化工業社製、電離放射線硬化性樹脂/商品名)を厚さが5.0μm(硬化後)になるように、スリットコート法で塗布し、高圧水銀灯(ウシオ電機社製、硬化装置/商品名)80W/cmを用いて、走行速度40m/分で紫外線を照射し、第1の透明架橋硬化樹脂層を形成した。
【0064】
次に、前記第1の透明架橋硬化樹脂層の表面に、ウレタン系印刷インキVM(大日精化工業社製、2液硬化型印刷インキ/商品名)を用いて、グラビア印刷により印刷絵柄層を形成した。
【0065】
次に、前記印刷絵柄層面へ、TM−AC(大日精化工業社製、2液硬化型プライマ層組成物/商品名)を、厚さが2.5μm(乾燥後)になるように、グラビア印刷法で塗布し乾燥して、アンカーコート層を形成した。
【0066】
次に、前記アンカーコート層の表面に、第2の透明架橋硬化樹脂層を形成させる樹脂液(組成物)として、EXF(大日精化工業社製、電離放射線硬化性樹脂/商品名)を厚さが50μm(硬化後)になるように、スリットコート法で塗布し、高圧水銀灯(ウシオ電機社製、硬化装置/商品名)80W/cmを用いて、走行速度40m/分で紫外線を照射し、第2の透明架橋硬化樹脂層を形成した。
【0067】
次に、金属光沢層として、真空蒸着法により厚さ60nmのアルミニウムの金属蒸着薄膜層を形成した。
【0068】
さらに、TM−HS(大日精化工業社製、接着層組成物/商品名)を、厚さが5.0μm(乾燥後)になるように、グラビア印刷法により塗布して接着剤層を形成し、本発明に係るインモールド用ハードコート転写箔を得た。
【0069】
上述のように作成したインモールド用ハードコート転写箔を射出成形に用いて、成形品に転写したところ、今までにない立体感を有する成形品を得ることができた。
【符号の説明】
【0070】
1 インモールド用ハードコート転写箔
2 離型性基材シート
3 転写層
4 第1の透明架橋硬化樹脂層
5 印刷絵柄層
6 第2の透明架橋硬化樹脂層
7 金属光沢層または金属調印刷層
8 接着剤層
9 アンカーコート層
10 帯電防止層
11 基材層
12 離型層


【特許請求の範囲】
【請求項1】
離型性基材シートの離型面上に、転写層を有するインモールド用転写箔において、
前記転写層が、
少なくとも、第1の透明架橋硬化樹脂層、印刷絵柄層、第2の透明架橋硬化樹脂層、金属光沢層または金属調印刷層、および接着剤層を順次積層してなり、
前記第2の透明架橋型硬化樹脂層が、厚さ20μm〜100μmであることを特徴とするインモールド用ハードコート転写箔。
【請求項2】
前記金属光沢層が、金属蒸着薄膜層であることを特徴とする請求項1に記載のインモールド用ハードコート転写箔。
【請求項3】
前記金属調印刷層が、金属製顔料を含有するインキで全面印刷された層であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔。
【請求項4】
前記印刷絵柄層と、前記第2の透明架橋硬化樹脂層の間に、アンカーコート層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔。
【請求項5】
前記離型性基材シートの他方の面に、帯電防止層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔。
【請求項6】
前記離型性基材シートが、基材層と、離型層との積層体から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインモールド用ハードコート転写箔。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−11376(P2011−11376A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−155489(P2009−155489)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】