説明

ウイルス特性を用いてDRMおよびトラッキングを実行する方法およびこの方法を実行するシステム

本発明は、ウイルス特性を用いてDRMおよびトラッキングを実行する方法およびこの方法を実行するシステムに関する。本発明に係るデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法は、DRMシステムでデジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入するステップと、DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいてデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルス特性を用いてDRM(Digital Right Management)およびトラッキング(tracking)を実行する方法およびこの方法を実行するシステムに関し、より詳細には、他のプログラムに挿入されて現れないように機能を実行するウイルス特性を有するDRMコードをデジタルコンテンツに挿入し、このデジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードから多様な情報をDRMシステムに送信することによってDRMおよびトラッキングを実行する方法およびこの方法を実行するDRMシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のDRMは、「Digital Right Management」の略字であり、デジタルコンテンツの無断使用を防いで著作権に関連する当事者の利益と権利を保護する技術とサービスを意味する。
【0003】
コンテンツ提供者の権利と利益を安全に保護して不法複製を防ぎ、使用料賦課と決済代行などコンテンツの生成において流通・管理までを一括的に支援する技術である。ここには、適法なユーザのみがコンテンツを用いて適切な料金を支払うようにするデジタル著作権管理技術、著作権承認と執行のためのソフトウェアおよび保安(セキュリティ)技術、支払い・決済技術がすべて含まれる。音楽共有サービスとして有名なナップスターが2001年にMP3著作権保護のために採択したのが始めとなり、オンラインコンテンツが有料化して重要な技術として浮上し、アメリカマサチューセッツ工科大学では未来10大核心情報技術として選定された。
【0004】
図1は、従来技術において、DRMを実行する方法を概括的に示す図である。図1に示すように、DRMシステム101は、コンテンツ102を提供する提供者103と支払いシステム104を連結してコンテンツ102を提供し、ユーザ端末機105にコンテンツ102を暗号化して伝達する。
【0005】
このように暗号化されたコンテンツ102を再生するためには、提供者103側で提供するブラウザがユーザ端末機105に設置されていなければならず、このブラウザは、不法複製防止、再生回数制限、またはコンテンツ102のユーザ端末機105からの2次配布制限などの機能を実行する。
【0006】
しかしながら、このような従来技術のDRMは、動画、音楽コンテンツ、または広告物などのデジタルコンテンツがどこでどのくらい再生されたのかに対する情報を全く取得できないという問題点がある。このような問題点を解決するためのプログラムをデジタルコンテンツに含んだとしても、デジタルコンテンツのファイル容量増加およびファイル品質低下などの問題点が発生する。
【0007】
また、従来技術のDRMは、デジタルコンテンツを再生するための汎用プレイヤに依存的となり、上述したようなプログラムの存在可否によって汎用プレイヤで再生が不可能な場合が発生するという問題点がある。
【0008】
さらに、デジタルコンテンツに広告物を挿入することにおいて、既存の広告物挿入方法は、動画フォーマットの形式およびの上述した汎用プレイヤの依存度が高く、広告物を広告主が思い通りに挿入したり広告物の伝播程度を追跡したりすることが不可能であるという問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために案出されたものであって、本発明は、ウイルス特性を用いてDRM(Digital Right Management)およびトラッキング(tracking)を実行する方法およびこの方法を実行するシステムに関する新しい技術を提案する。
【0010】
本発明は、ウイルス特性を有するDRMコードをデジタルコンテンツに挿入し、デジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードでデジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成してDRMシステムに送信することで、DRM情報に基づいてデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握し、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、デジタルコンテンツのファイル容量およびファイル品質に対してほぼ変化がなく、DRMコードの存在可否とは無関係に汎用プレイヤで再生可能であり、汎用プレイヤに依存せずにデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行することを他の目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、デジタルコンテンツにDRMコードと共に広告物を挿入した場合またはデジタルコンテンツが広告物である場合に、広告主が広告物に対してトラッキングして広告効果を測定するための情報を容易かつ便利に提供されるようにすることをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成し、上述した従来技術の問題点を解決するために、本発明の一実施形態に係るデジタルコンテンツ(digital contents)に対するDRMおよびトラッキングを実行する方法は、DRMシステムから前記デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入するステップと、前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するステップとを含む。
【0014】
本発明の一側によれば、前記DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現れないように機能を実行する前記ウイルス特性を用いて前記デジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することを特徴とすることができる。
【0015】
本発明の他の側面によれば、前記DRM機能は、前記デジタルコンテンツと関連した前記DRM情報を生成する機能と、前記DRMシステムに前記DRM情報を送信する機能とを含むことを特徴とすることができる。
【0016】
本発明のさらに他の側面によれば、前記DRM情報は、IPアドレス、前記デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含み、前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する前記ステップは、前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機から前記DRM情報を受信するステップと、前記DRM情報から前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を抽出するステップと、前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を分析して前記デジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握するステップとを含むことができる。
【0017】
本発明の他の実施形態によれば、DRMコードでDRM機能を実行する方法は、デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成するステップと、前記デジタルコンテンツと関連したDRMシステムに前記DRM情報を送信するステップとを含む。
【0018】
本発明のさらに他の実施形態によれば、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMシステムは、DRMシステムから前記デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入するDRMコード挿入部と、前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMおよびトラッキング実行部とを備える。
【0019】
本発明において、「デジタルコンテンツ」とは、インターネットまたはネットワーク通信網で用いるために符号、文字、音声、音響、イメージ、映像などをデジタル方式で製作、処理、流通する各種資料と情報を統括する意味として用いられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る多様な実施形態について詳しく説明する。
【0021】
図2は、本発明の第1実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法を概括的に示す図である。
【0022】
図2に示すように、デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入したDRMシステム201からデジタルコンテンツをダウンロードした端末機202でデジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードが動作してデジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成し、DRM情報をDRMシステム201に送信する。
【0023】
この場合に、端末機202からデジタルコンテンツをダウンロードした他の端末機203でこのデジタルコンテンツが再生される場合にも、DRMコードが動作してDRM情報を生成してDRMシステム201に送信する。
【0024】
このとき、DRMシステム201は、受信されたDRM情報を分析してデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する。
【0025】
以上、図2を参照しながらデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法を概括的に詳察したが、図3〜8を参照しながらこの方法の実行ステップ、効果、および意味についてさらに詳しく説明する。
【0026】
図3は、本発明の第1実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法を示すフローチャートである。
【0027】
ステップS310で、DRMシステムは、デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入する。この場合に、DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現れないように機能を実行するウイルス特性を用いてデジタルコンテンツに再生される場合に、現れないようにDRM機能を実行することができる。
【0028】
さらに、ステップS310は、デジタルコンテンツにウイルス特性またはIRCBotの特性を有する広告タグを挿入するステップ(図示せず)と、広告タグを介してDRMシステムにデジタルコンテンツをダウンロードした端末機から広告要請が送信された場合に、広告要請と関連した広告を当該端末機に提供するステップ(図示せず)とを含むことができる。
【0029】
上述したように、デジタルコンテンツは、インターネットまたはネットワーク通信網で用いるために符号、文字、音声、音響、イメージ、映像などをデジタル方式で製作、処理、流通する各種資料と情報を総括することができる。特に、実施形態により、デジタルコンテンツは、DRMまたはトラッキングが要求される動画、音楽コンテンツ、または広告物を含むことができる。
【0030】
このようなデジタルコンテンツは、デジタルコンテンツからDRMコードが任意に削除される場合に、自動で満了することができる。これは、DRMおよびトラッキングを防ぐために故意的にDRMコードが削除されないように制限する機能の追加を意味する。
【0031】
ウイルス特性は、コンピュータウイルス特性を含むものであるが、コンピュータウイルスの動作原理は次のとおりとある。
【0032】
(1)コンピュータウイルスを正常なプログラムよりも優先して処理する。 まず、プログラムの後に挿入され、このプログラムの初めの命令語をコンピュータウイルスにジャンプするように変える機能を実行する。したがって、感染したプログラムを実行すれば、まずコンピュータウイルスが実行され、他のプログラムを感染させるなどの役割を実行した後、本来のプログラムを実行するようになる。
【0033】
このとき、ユーザは、他の点は感知できなかったり、端末機の速度が多少遅くなったと感じたりするだけである。結局、ユーザがコンピュータウイルスの存在に気づいたときには、破壊的なルーティンが実行された後である場合が大部分である。
【0034】
(2)メモリ領域にウイルスコードを隠しておく。 バッファ領域やスタック領域のようにプログラムで多く用いられない部分を検査し、そこにコンピュータウイルスのコードを位置させる。このとき、全体プログラムの長さは変わらない。また、用いられない領域が少ないプログラムも感染させるため、ディスクドライバに隠蔽ファイルを生成させた後、プログラム内にはこのファイルを示すルーティンのみが収容される場合もある。
【0035】
(3)正常なプログラムの間に隠れて作動する。 また、コンピュータウイルスは、トロイの木馬プログラムのようにコンピュータウイルス拡散のための目的として製作された他のプログラムの内部に隠れている場合がある。このような他のプログラムは、主にゲーム、有用なユーティリティ、有名な商業用プログラムの新バージョン、またはコンピュータユーザに極めて魅力的な偽ニュースなどであり得る。
【0036】
このように、DRMコードは、デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する機能およびDRMシステムにDRM情報を送信するDRM機能を、上述した動作原理のウイルス特性を用いて現われないように実行するため、DRMコードをデジタルコンテンツに挿入することによってダウンロードされたデジタルコンテンツのファイル容量およびファイル品質に対してほぼ変化がなく、DRMコードの存在可否とは無関係に汎用プレイヤで再生が可能であり、汎用プレイヤに依存しないDRMおよびトラッキングを実行することが可能である。
【0037】
ステップS320で、DRMシステムは、DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいてデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する。この場合に、ステップS320は、ステップS321〜ステップS323を含んで実行することができる。さらに、DRMシステムは、DRMコードに固有のIDを挿入して端末機から複数の他の端末機にデジタルコンテンツを再配布した場合に、当該IDを用いてそれぞれの端末機で入力されたDRM情報に対する再配布を認識し、所定の数量以上の伝播を制限することができる。
【0038】
ステップS321で、DRMシステムは、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機からDRM情報を受信する。DRM情報は、DRMコードによって生成および送信された情報であり、端末機のIPアドレス、デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含むことができる。
【0039】
端末機のユーザがデジタルコンテンツをダウンロードするとき、デジタルコンテンツに含まれたDRMコードに対する内容およびDRM情報に対する内容をユーザに提供し、ユーザから内容の熟知に対する同意を要求し、同意が受諾された場合にデジタルコンテンツのダウンロードが可能となるようにできる。
【0040】
ステップS322で、DRMシステムは、DRM情報からIPアドレス、再生時間、再生回数、または伝播回数を抽出する。このとき、伝播回数は、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含むことができる。
【0041】
ステップS323で、DRMシステムは、IPアドレス、再生時間、再生回数、または伝播回数を分析してデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握する。すなわち、デジタルコンテンツがどこでどれくらい再生されているのかの把握が可能であり、DRM情報にデジタルコンテンツの再生部位をさらに含むことで、デジタルコンテンツの主に用いられる再生部位に対する統計資料を得ることもできる。
【0042】
このようなデジタルコンテンツは、DRMまたはトラッキングが要求される動画、音楽コンテンツ、または広告物を含むことができ、このようなデジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入し、このデジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードでデジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成してDRMシステムに送信することで、DRM情報に基づいてデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握し、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行することができる。
【0043】
図4は、本発明の第2実施形態において、DRMコードでDRM機能を実行する方法を示すフローチャートである。
【0044】
図3で説明したようなウイルス特性を有するDRMコードは、デジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードが含むDRM機能の実行を開始する。このようなDRM機能は、DRM情報を生成する機能と、DRM情報をDRMシステムに送信する機能との2つの機能を含むことができる。
【0045】
以下、DRM情報を生成する機能は、ステップS410およびステップS410に含まれて実行されるステップS411〜ステップS414を介して説明し、DRM情報をDRMシステムに送信する機能は、ステップS420を介して説明する。
【0046】
ステップS410で、DRMコードは、デジタルコンテンツが再生される場合に、デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する。この場合に、DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現われないように機能を実行するウイルス特性を用いてデジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することができる。
【0047】
このとき、ステップS410は、端末機が携帯用デジタル装置である場合に、携帯用デジタル装置の固有番号を認識してデジタルコンテンツの再配布を認識することによってデジタルコンテンツの再生を制限するステップ(図示せず)を含むことができ、デジタルコンテンツの再生を制限するステップは、DRMシステムへの情報送信が不可能である場合にコンテンツの再生を制限するステップを含むことができる。
【0048】
すなわち、固有番号を認識することによって端末機が携帯用デジタル装置であることを認識し、デジタルコンテンツの再生を制限することができる。また、携帯用デジタル装置がDRMシステムに情報を送信できない場合にのみデジタルコンテンツの再生を制限することもできる。
【0049】
DRMコードは、デジタルコンテンツ内にウイルス特性またはIRCBotの特性を有する広告タグが存在する場合に、広告タグと関連したDRMサーバまたは広告サーバに広告をリアルタイムで要請する広告要請を送信するステップ(図示せず)をさらに含むことができる。
【0050】
ステップS411で、DRMコードは、端末機のIPアドレスおよびMACアドレスを取得する。IPアドレスは、デジタルコンテンツがどこで再生されたのか分析することができる資料(情報)として活用することができ、MACアドレスは、デジタルコンテンツの伝播程度を制限するために活用することができる。
【0051】
ステップS412で、DRMコードは、IPアドレスをDRM情報に追加する。
【0052】
ステップS413で、DRMコードは、MACアドレスを介してデジタルコンテンツの再配布の可否を確認して伝播回数を増加させる。伝播回数を増加させる方法については、図5を参照しながらより詳しく説明する。
【0053】
ステップS414で、DRMコードは、再生時間および再生回数を取得してDRM情報に追加する。再生時間および再生回数は、デジタルコンテンツがどのくらい再生されたのか分析するために活用することができる上に、DRM情報にデジタルコンテンツに対する再生部分に対する情報をさらに追加してデジタルコンテンツのどの部分をユーザがより多く用いるのかを確認する情報として活用することができる。また、デジタルコンテンツに広告物を挿入する場合に、広告物をどの部分に挿入しなければならないのかに対する情報としても活用することができる。広告物についての内容は、図7を参照しながらより詳しく説明する。
【0054】
ステップS420で、DRMコードは、デジタルコンテンツと関連したDRMシステムにDRM情報を送信する。この場合に、ステップS420は、端末機のネットワーク連結を確認するステップと、ネットワーク連結が確認された場合に、DRMコードが含むDRMシステムと関連したURL情報を用いてDRM情報を送信するステップとを含むことができる。
【0055】
図5は、本発明の第2実施形態において、伝播回数を増加させる方法を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS501で、DRMコードは、MACアドレスをDRM情報が含む既存のMACアドレスと比較する。
【0057】
ステップS502で、DRMコードは、MACアドレスと既存DRMアドレスとを比較した結果、互いに同じ場合にはステップS414を実行し、互いに異なる場合にはステップS503を実行する。この場合に、ステップS502とステップS503との間にステップS510を追加して実行することができる。
【0058】
ステップS503で、DRMコードは、MACアドレスと既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、既存のMACアドレスをMACアドレスに変更する。
【0059】
ステップS504で、DRMコードは、DRM情報に含まれた伝播回数のカウンタを増加させる。この場合に、伝播回数は、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含むことができる。
【0060】
ステップS510で、DRMコードは、該DRMコードに所定の(predetermined)満了回数が含まれ、伝播回数が2回以上である場合に、ステップS511〜ステップS513を実行することができる。
【0061】
ステップS511で、DRMコードは、MACアドレスと既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、デジタルコンテンツが再配布されることを認識する。
【0062】
ステップS512で、伝播回数が満了回数以上である場合にはステップS512を実行し、満了回数未満である場合にはステップS503を実行する。
【0063】
ステップS513で、DRMコードは、伝播回数が満了回数以上である場合に、デジタルコンテンツを満了する。
【0064】
このように、DRMコードに満了回数を含ませることにより、満了回数を用いてデジタルコンテンツの伝播程度を初めの配布以前から調節することが可能となる。この場合に、デジタルコンテンツが再配布される場合に、デジタルコンテンツのユーザが他のユーザであることを認識し、デジタルコンテンツが著作権のあるコンテンツを示す内容およびDRM情報をDRMシステムに送信することを示す内容を他のユーザに提供して同意を得た後、デジタルコンテンツを再生するようにできる。
【0065】
図6は、デジタルコンテンツを満了する方法を説明するための一例を示す図である。
【0066】
DRMシステム601は、デジタルコンテンツに挿入されるDRMコードに所定の満了回数を含むことができる。
【0067】
以下、図6に示すように、満了回数が「3」の値に設定されていることを例示してデジタルコンテンツを満了する方法を説明する。
【0068】
DRMコードは、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含む伝播回数を数えるためのカウンタを含んでいるが、デジタルコンテンツがダウンロードされない場合に伝播回数は「0」の値を有する。
【0069】
デジタルコンテンツが端末機602にダウンロードされてデジタルコンテンツが端末機602で再生される場合に、DRMコードは、ステップS501〜ステップS504で説明したように、端末機602の第1MACアドレスとDRMコードに含まれている既存のMACアドレスとを比較する。
【0070】
このとき、既存のMACアドレスは、所定のデフォルト(default)値を含むことができる。比較によって第1MACアドレスと既存のMACアドレスとが互いに異なるため、既存のMACアドレスを第1MACアドレスに変更し、DRM情報に含まれた伝播回数のカウンタを「1」に増加させる。この場合に、伝播回数が図5で説明した2回以上に含まれないため、デジタルコンテンツを満了するためのステップS510を実行しない。
【0071】
端末機602からデジタルコンテンツをダウンロードした端末機603でも、端末機603の第2MACアドレスと第1MACアドレスに変更された既存のMACアドレスとが互いに異なるため、既存のMACアドレスを第2MACアドレスに変更し、伝播回数のカウンタを「2」に増加させる。
【0072】
この場合は、DRMコードが満了回数を含み、伝播回数が2回以上に含まれるため、ステップS510を実行する。しかしながら、ステップS510が含むステップS512のように、伝播回数が満了回数以上ではないため、デジタルコンテンツを満了しない。
【0073】
端末機603からデジタルコンテンツをダウンロードした端末機604でも、端末機604の第3MACアドレスと第2MACアドレスに変更された既存のMACアドレスとが互いに異なるため、既存のMACアドレスを第3MACアドレスに変更し、伝播回数のカウンタを「3」に増加させる。
【0074】
このとき、端末機604では、伝播回数が満了回数以上であるため、ステップS510を介してデジタルコンテンツが満了し、端末機604はデジタルコンテンツの再生ができなくなる。
【0075】
もし、満了回数が「2」である場合に、これは端末機602に存在するデジタルコンテンツはあらゆる他の端末機でもダウンロードして再生することが可能であるが、端末機602を除いた他の端末機に存在するデジタルコンテンツは他の端末機でダウンロードは可能であるが再生はできないことを意味する。
【0076】
以上、図6で詳察したデジタルコンテンツを満了する方法は、本発明の実施形態に対する一例に過ぎず、この一例に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。
【0077】
図7は、本発明の第2実施形態において、広告物を提供する方法を示すフローチャートである。この方法は、デジタルコンテンツに広告物が含まれている場合に、図4で説明したステップS420の後にさらに含んで実行することができる。このとき、広告物は、ストリーミング(streaming)広告、静止写真広告、またはリッチメディアコンテンツ(rich media contents)を含むことができる。
【0078】
ステップS701で、DRMコードは、当該DRMコードに対してデジタルコンテンツに広告物を挿入するレイヤ(layer)またはスクリプトが含まれている場合、広告物を提供する。この場合に、DRMコードはデジタルコンテンツの初め、中間、終りを含む多様な位置に挿入が可能であり、レイヤまたはスクリプトはDRMコードではないデジタルコンテンツの他の部分に挿入が可能である。
【0079】
ステップS702で、DRMコードは、広告物が選択された場合にはステップS703を実行し、広告物が選択されない場合には終了する。ここで、広告物が選択される場合は、端末機のユーザが広告物をマウスでクリックする場合を含むことができる。
【0080】
ステップS703で、DRMコードは、広告物が選択される場合に、端末機のアプリケーションおよびネットワークを介して広告物と関連したURLのウェブページを提供する。この場合に、URLは、広告物と共にデジタルコンテンツに含まれたり、DRMと共にデジタルコンテンツに含まれたりする。
【0081】
このように、デジタルコンテンツにDRMコードと共に広告物を挿入した場合、またはデジタルコンテンツが広告物である場合に、広告主が広告物に対してトラッキングをして広告効果を測定するための情報の提供を簡単かつ便利に受けることができる。
【0082】
また、デジタルコンテンツの提供者が自由に広告物をデジタルコンテンツに挿入して配布することによって著作権と広告収入を共有し、これによりデジタルコンテンツのユーザが有料コンテンツを無料で用いることができる。
【0083】
図8は、デジタルコンテンツの2次配布をトラッキングする方法および端末機に広告物と関連したウェブページを提供する方法の一例を示す図である。
【0084】
DRMシステム801でウイルス特性を有するDRMコードを挿入したデジタルコンテンツを端末機802でダウンロードしてデジタルコンテンツを再生する場合に、DRMコードは、端末機802のIPアドレス、デジタルコンテンツの再生回数、再生時間、または伝播回数などの情報を含むDRM情報を生成し、これをDRMシステム801に送信する。
【0085】
デジタルコンテンツを端末機802から端末機803が再びダウンロードすることにより、デジタルコンテンツが2次配布された場合にも、端末機803でデジタルコンテンツを再生すれば、DRMコードは端末機803のIPアドレス、デジタルコンテンツの再生回数、再生時間、または伝播回数などの情報を含むDRM情報を生成し、これをDRMシステム801に送信する。
【0086】
このように、端末機802および端末機803から送信されたDRM情報に基づき、DRMシステム801は、デジタルコンテンツの配布程度をトラッキングすることができ、さらにこれを介してDRMも可能となる。
【0087】
これは、デジタルコンテンツの2次配布だけではなく、N次配布の場合にも同じ方法を用いてデジタルコンテンツに対するトラッキングおよびDRMが可能であることを表す。
【0088】
また、デジタルコンテンツには、図7で説明したように、DRMコードにデジタルコンテンツに広告物を挿入するレイヤまたはスクリプトが含まれている場合がある。または、レイヤとスクリプトがDRMコードではないデジタルコンテンツの特定部位に挿入される場合もある。
【0089】
このような場合に、デジタルコンテンツが再生される間、またはデジタルコンテンツの一部分が再生される間に、DRMコードは、広告物を端末機802、803に提供する。
【0090】
例えば、図8に示すように広告物が選択される場合に、DRMコードは、端末機803のアプリケーションおよびネットワークを介して広告物と関連したURLのウェブページを提供する。
【0091】
以上、図8で詳察したデジタルコンテンツの2次配布をトラッキングする方法および端末機に広告物と関連したウェブページを提供する方法は、本発明の実施形態に対する一例に過ぎず、このような一例に限定されることはなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。
【0092】
図9は、本発明の第3実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。図9に示すように、DRMシステム900は、DRMコード挿入部910およびDRMおよびトラッキング実行部920を備えることができる。
【0093】
DRMコード挿入部910は、DRMシステムからデジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入する。この場合に、DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現われないように機能を実行するウイルス特性を用いてデジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することができる。
【0094】
トラッキング実行部920は、DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいてデジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する。この場合に、トラッキング実行部920は、DRM情報受信部921と、情報抽出部922と、配布程度および利用程度把握部923とを備えることができる。さらに、DRM機能は、デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する機能と、DRMシステムにDRM情報を送信する機能とを含むことができる。
【0095】
DRM情報受信部921は、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機からIPアドレス、デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含むDRM情報を受信する。
【0096】
情報抽出部922は、DRM情報からIPアドレス、再生時間、再生回数、または伝播回数を抽出する。
配布程度および利用程度把握部923は、IPアドレス、再生時間、再生回数、または伝播回数を分析してデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握する。
【0097】
このように、ウイルス特性を有するDRMコードをデジタルコンテンツに挿入し、このデジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードでデジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成してDRMシステムに送信することで、DRM情報に基づいてデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握し、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行することができる。
【0098】
図10は、本発明の第4実施形態において、DRMコード実行システムの内部構成を説明するためのブロック図である。図10に示すように、DRMコード実行システム1000は、DRM情報生成部1010と、DRM情報送信部1020とを備えることができる。
【0099】
DRM情報生成部1010は、デジタルコンテンツが再生される場合に、デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する。この場合に、DRM情報生成部1010は、アドレス取得部1011と、IPアドレス追加部1012と、伝播回数増加部1013と、再生時間および再生回数追加部1014とを備えることができる。また、DRM情報は、IPアドレス、デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含むことができる。
【0100】
アドレス取得部1011は、端末機のIPアドレスおよびMACアドレスを取得する。
【0101】
IPアドレス追加部1012は、IPアドレスをDRM情報に追加する。
【0102】
伝播回数増加部1013は、MACアドレスを用いてデジタルコンテンツの再配布の可否を確認し、再配布された場合に伝播回数を増加させる。この場合に、伝播回数は、デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含むことができる。伝播回数増加部1013については、図11を参照しながら詳しく説明する。
【0103】
再生時間および再生回数追加部1014は、再生時間および再生回数を取得してDRM情報に追加する。
【0104】
DRM情報送信部1020は、デジタルコンテンツと関連したDRMシステムにDRM情報を送信する。DRM情報は、図9で説明したように、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するために用いることができる。例えば、このとき、IPアドレスは、デジタルコンテンツがどこで再生されたのか分析することができる資料として活用することができ、MACアドレスは、デジタルコンテンツの伝播程度を制限するために活用することができる。
【0105】
図11は、本発明の第4実施形態において、伝播回数増加部の内部構成を説明するためのブロック図である。図11に示すように、伝播回数増加部1013は、MACアドレス比較部1101と、MACアドレス変更部1102と、カウンタ増加部1103とを備えることができ、DRMコード内の満了回数が設定された場合に、再配布認識部1104と、デジタルコンテンツ満了部1105とをさらに備えることができる。
【0106】
MACアドレス比較部1101は、MACアドレスをDRM情報が含む既存のMACアドレスと比較する。
【0107】
MACアドレス変更部1102は、MACアドレスと既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、既存のMACアドレスをMACアドレスに変更する。
【0108】
カウンタ増加部1103は、DRM情報に含まれた伝播回数のカウンタを増加させる。
【0109】
再配布認識部1104は、MACアドレスと既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、デジタルコンテンツが再配布されることを認識する。この場合に、再配布認識によってデジタルコンテンツの再生をすぐに制限することもできるし、デジタルコンテンツ満了部1105を介して満了回数だけを再配布を許容した状態でデジタルコンテンツの再生を制限することもできる。
【0110】
デジタルコンテンツ満了部1105は、伝播回数が所定の(predetermined)満了回数以上である場合に、デジタルコンテンツを満了する。
【0111】
このように、満了回数を用いたデジタルコンテンツの満了は、DRMコードに満了回数を含ませることで、満了回数によってデジタルコンテンツの伝播程度を初めの配布以前から調節することが可能となることを意味する。
【0112】
なお、本発明に係る実施形態は、コンピュータにより実現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。当該記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともでき、記録媒体およびプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。また、記録媒体は、プログラム命令、データ構造などを保存する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体でもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前記したハードウェア要素は、本発明の動作を実行するために一以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆もできる。
【0113】
上述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明によれば、ウイルス特性を有するDRMコードをデジタルコンテンツに挿入し、このデジタルコンテンツが再生される場合に、DRMコードでデジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成してDRMシステムに送信することによってDRM情報に基づいてデジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握し、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行することができる。
【0115】
また、本発明によれば、デジタルコンテンツのファイル容量およびファイル品質に対してほぼ変化がなく、DRMコードの存在可否とは無関係に汎用プレイヤで再生が可能であり、汎用プレイヤに依存しないDRMおよびトラッキングを実行することができる。
【0116】
また、本発明によれば、デジタルコンテンツにDRMコードと共に広告物を挿入した場合に、またはデジタルコンテンツが広告物である場合に、広告主が広告物に対してトラッキングして広告効果を測定するための情報を簡単かつ便利に提供されることができる。
【0117】
さらに、本発明によれば、デジタルコンテンツの提供者が自由に広告物をデジタルコンテンツに挿入して配布することによって著作権と広告収入を共有し、これによりデジタルコンテンツのユーザが有料コンテンツを無料で用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】従来技術において、DRMを実行する方法を概括的に示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法を概括的に示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態において、DRMコードでDRM機能を実行する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態において、伝播回数を増加させる方法を示すフローチャートである。
【図6】デジタルコンテンツを満了する方法を説明するための一例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態において、広告物を提供する方法を示すフローチャートである。
【図8】デジタルコンテンツの2次配布をトラッキングする方法および端末機に広告物と関連したウェブページを提供する方法の一例を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態において、デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態において、DRMコード実行システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図11】本発明の第4実施形態において、伝播回数増加部の内部構成を説明するためのブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する方法であって、
DRMシステムから前記デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入するステップと、
前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するステップと、
を含むことを特徴とするDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項2】
前記DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現われないように機能を実行する前記ウイルス特性を用いて前記デジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することを特徴とする請求項1に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項3】
前記DRM機能は、前記デジタルコンテンツと関連した前記DRM情報を生成する機能および前記DRMシステムに前記DRM情報を送信する機能を含むことを特徴とする請求項2に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項4】
前記DRM情報は、IPアドレス、前記デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含み、
前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行する前記ステップは、
前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機から前記DRM情報を受信するステップと、
前記DRM情報から前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を抽出するステップと、
前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を分析して前記デジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のDMRおよびトラッキング実行方法。
【請求項5】
前記DRMシステムは、前記DRMコードに固有のIDを挿入して前記端末機で複数の他の端末機に前記デジタルコンテンツを再配布した場合に、前記IDを用いてそれぞれの端末機で入力されたDRM情報に対する再配布を認識し、所定の数量以上の伝播を制限することを特徴とする請求項4に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項6】
前記伝播回数は、前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含むことを特徴とする請求項4に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項7】
DRMシステムから前記デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入する前記ステップは、
前記デジタルコンテンツに前記ウイルス特性またはIRCBotの特性を有する広告タグを挿入するステップと、
前記広告タグを用いて前記DRMシステムに前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機から広告要請が送信された場合に、前記広告要請と関連した広告を前記端末機に提供するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項8】
前記デジタルコンテンツは、前記DRMおよびトラッキングが要求されるテキスト、イメージ、動画、音楽コンテンツ、または広告物を含み、
前記デジタルコンテンツから前記DRMコードが任意に削除される場合に、前記デジタルコンテンツが満了することを特徴とする請求項1に記載のDRMおよびトラッキング実行方法。
【請求項9】
DRMコードでDRM機能を実行する方法であって、
デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成するステップと、
前記デジタルコンテンツと関連したDRMシステムに前記DRM情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とするDRM機能実行方法。
【請求項10】
前記DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現われないように機能を実行するウイルス特性を用いて前記デジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項11】
前記DRM情報は、IPアドレス、前記デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含み、
デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する前記ステップは、
前記端末機の前記IPアドレスおよびMACアドレスを取得するステップと、
前記IPアドレスを前記DRM情報に追加するステップと、
前記MACアドレスを用いて前記デジタルコンテンツの再配布の可否を確認して前記伝播回数を増加させるステップと、
前記再生時間および前記再生回数を取得して前記DRM情報に追加するステップと、
を含むことを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項12】
前記伝播回数は、前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含み、
前記MACアドレスを用いて前記デジタルコンテンツの再配布の可否を確認して前記伝播回数を増加させる前記ステップは、
前記MACアドレスを前記DRM情報が含む既存のMACアドレスと比較するステップと、
前記MACアドレスと前記既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、前記既存のMACアドレスを前記MACアドレスに変更するステップと、
前記DRM情報に含まれた前記伝播回数のカウンタを増加させるステップと、
を含むことを特徴とする請求項11に記載のDRM機能実行方法。
【請求項13】
前記MACアドレスと前記既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、前記デジタルコンテンツが再配布されることを認識するステップと、
前記伝播回数が所定の満了回数以上である場合に、前記デジタルコンテンツを満了するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のDRM機能実行方法。
【請求項14】
デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する前記ステップは、
前記端末機が携帯用デジタル装置である場合に、前記携帯用デジタル装置の固有番号を認識して前記デジタルコンテンツの再配布を認識することによって前記デジタルコンテンツの再生を制限するステップ、
を含むことを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項15】
前記デジタルコンテンツの再生を制限する前記ステップは、
前記DRMシステムへの情報送信が不可能な場合に、前記コンテンツの再生を制限するステップ、
を含むことを特徴とする請求項14に記載のDRM機能実行方法。
【請求項16】
デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成する前記ステップは、
前記デジタルコンテンツ内にウイルス特性またはIRCBotの特性を有する広告タグが存在する場合に、前記広告タグと関連したDRMサーバまたは広告サーバに広告をリアルタイムで要請する広告要請を送信するステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項17】
前記DRMコードは、前記デジタルコンテンツの初め、中間、終りを含む多様な位置に挿入が可能であることを特徴とし、
前記DRMコードに前記デジタルコンテンツに広告物を挿入するレイヤまたはスクリプトが含まれている場合に、前記広告物を提供するステップと、
前記広告物が選択される場合に、前記端末機のアプリケーションおよびネットワークを介して前記広告物と関連したURLのウェブページを提供するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項18】
前記広告物は、ストリーミング広告、静止写真広告、またはリッチメディアコンテンツを含むことを特徴とする請求項17に記載のDRM機能実行方法。
【請求項19】
前記デジタルコンテンツと関連したDRMシステムに前記DRM情報を送信する前記ステップは、
前記端末機のネットワーク連結を確認するステップと、
前記ネットワーク連結が確認された場合に、前記DRMコードが含む前記DRMシステムと関連したURL情報を用いて前記DRM情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項9に記載のDRM機能実行方法。
【請求項20】
請求項1〜19のうちのいずれか一項の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項21】
デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMシステムであって、
DRMシステムから前記デジタルコンテンツにウイルス特性を有するDRMコードを挿入するDRMコード挿入部と、
前記DRMコードによって生成されたDRM情報に基づいて前記デジタルコンテンツに対するDRMおよびトラッキングを実行するDRMおよびトラッキング実行部と、
を備えることを特徴とするDRMシステム。
【請求項22】
前記DRMコードは、他のプログラムに挿入されて現われないように機能を実行する前記ウイルス特性を用いて前記デジタルコンテンツが再生される場合に、DRM機能を実行することを特徴とする請求項21に記載のDRMシステム。
【請求項23】
前記DRM機能は、前記デジタルコンテンツと関連した前記DRM情報を生成する機能および前記DRMシステムに前記DRM情報を送信する機能を含むことを特徴とする請求項22に記載のDRMシステム。
【請求項24】
前記DRM情報は、IPアドレス、前記デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含み、
前記DRMおよびトラッキング実行部は、
前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機から前記DRM情報を受信するDRM情報受信部と、
前記DRM情報から前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を抽出する情報抽出部と、
前記IPアドレス、前記再生時間、前記再生回数、または前記伝播回数を分析して前記デジタルコンテンツの配布程度および利用程度を把握する配布程度および利用程度把握部と、
を備えることを特徴とする請求項21に記載のDMRシステム。
【請求項25】
DRMコード実行システムであって、
デジタルコンテンツが再生される場合に、前記デジタルコンテンツと関連したDRM情報を生成するDRM情報生成部と、
前記デジタルコンテンツと関連したDRMシステムに前記DRM情報を送信するDRM情報送信部と、
を備えることを特徴とするDRMコード実行システム。
【請求項26】
前記DRM情報は、IPアドレス、前記デジタルコンテンツの再生時間、再生回数、または伝播回数を含み、
前記DRM情報生成部は、
前記端末機の前記IPアドレスおよびMACアドレスを取得するアドレス取得部と、
前記IPアドレスを前記DRM情報に追加するIPアドレス追加部と、
前記MACアドレスを用いて前記デジタルコンテンツの再配布の可否を確認し、再配布された場合に前記伝播回数を増加させる伝播回数増加部と、
前記再生時間および前記再生回数を取得して前記DRM情報に追加する再生時間および再生回数追加部と、
を備えることを特徴とする請求項25に記載のDRMコード実行システム。
【請求項27】
前記伝播回数は、前記デジタルコンテンツをダウンロードした端末機の個数を含み、
前記伝播回数増加部は、
前記MACアドレスを前記DRM情報が含む既存のMACアドレスと比較するMACアドレス比較部と、
前記MACアドレスと前記既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、前記既存のMACアドレスを前記MACアドレスに変更するMACアドレス変更部と、
前記DRM情報に含まれた前記伝播回数のカウンタを増加させるカウンタ増加部と、
を備えることを特徴とする請求項26に記載のDRMコード実行システム。
【請求項28】
前記MACアドレスと前記既存のMACアドレスとが互いに異なる場合に、前記デジタルコンテンツが再配布されることを認識する再配布認識部と、
前記伝播回数が所定の満了回数以上である場合に、前記デジタルコンテンツを満了するデジタルコンテンツ満了部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のDRMコード実行システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−538465(P2009−538465A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511935(P2009−511935)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【国際出願番号】PCT/KR2007/001475
【国際公開番号】WO2007/139277
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)