説明

ウェットシートが収納された交換用ウェットシート容器、その容器の格納具及びそのセット

【課題】本発明はウェットシートを容器から取り出しやすく、かつ簡単に詰め替え可能とすることにより使用性を向上させ、かつ容器ゴミの嵩を削減させることを課題とする。
【解決手段】筒状体の高さ方向にウェットシートを重ねて詰め、該筒状体の下の開口部を脆弱な部材で覆うことにより密封し、上の開口部は密封シールで密封してなるウェットシート容器、さらにその容器を気密に保持可能な格納具を組み合わせることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数枚のウェットシートが収納された交換用ウェットシート容器と、その容器の格納具、及びこれらからなるウェットシートディスペンサーセットに関する。
詳細には、液状化粧料や薬液等を含浸させた多数枚のウェットシートを積層状態で収容した交換用ウェットシート容器、及び、その容器の格納具、及びこれらからなるウェットシートディスペンサーセットに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェットシートを包装する技術として、例えば化粧料や薬剤等をウェットシートに含浸させて、そのウェットシートを個別包装し、使用時にはその包装を開封して内部のウェットシートを取り出せるようにすることが知られている。このようなウェットシートを使用するに際しては、複数の個別包装されたウェットシートを1つの容器に詰め、使用時には該容器から1個ずつ取り出し、個別包装を開封して使用していたが、このようなウェットシートは個別包装により細菌の繁殖や汚れの付着を防止できるものの、使用時に1枚ずつその包装を開封する必要があり使用性に優れないものであった。
さらに、ウェットティッシュや体拭きシートのような比較的大きな面積の複数のウェットシートをポップアップ可能となるように折り畳んで積み重ね、プラスチック製容器に収納したり、携帯用ピロー包装袋に包装するウェットシート類が多用されている。ティッシュペーパーのように箱や袋に入れて、箱上面の開口部や袋の一面の開口部より順次引き出して使用することも行われている。ウェットシートを開口部から順次取り出せるようにするためには特殊な折り方が必要となり、製造工程を複雑なものとしていた。
【0003】
一方、小面積のウェットシート類(例えば、ポイントケア用のパッド類、ポイントマスク類)については、一枚ごとに個包装したり、重層して密閉可能な容器内に収容する技術も多用されている。
この複数の小面積のウェットシートを積み重ねて箱や袋に入れる例としては、特許文献1に記載されているように、化粧料を含浸させたパッドを重ねて容器に収納し、その上部開口部より順にパッドを取り出して使用するようにした例や、特許文献2に記載されているように、化粧料を含浸させたパッドを重ねて入れてなる容器であって、各パッドが一部を重ねた状態で積層されてなり、その重ね合わせ部において容器上部の蓋付き開口部より取り出すようにした例が知られている。
さらに、特許文献3に記載されているように、カートリッジに個別包装していない経皮/経粘膜パッチをカートリッジ内で折り重ねるか積み重ねて貯蔵し、経皮/経粘膜パッチの取り出し口である開口部を何回も開閉可能なフォイルシールで気密にシールし、このカートリッジをハウジング内に設置して、該フォイルシールを剥離してから、該開口部より経皮/経粘膜パッチを一枚ずつ取り出し使用することが知られている。
また、特許文献4に記載されているように、複数のウェットシートを重ねて収容するウェットシート包装体が、その底部内面にウェットシート押し上げるための押し上げ台を形成してウェットシートを取り出しやすくすること、さらに当初ウェットシートの重量により弾性変形して下側に押し下げられた押し上げ台は、ウェットシートの残り枚数が少なくなるとその弾性力により残されたウェットシートを押し上げるので、残りのウェットシートの枚数に限らずウェットシートの取り出し開始端を容易に摘めることが記載されている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載されているような、個別包装されていないパッドを容器内に重ね合わせて収納し、これを上部の取り出し口より1枚ずつ取り出し使用するようにする手段は、パッドを上から順に指で取り出し使用するにつれて、重ね合わされたパッドの最上層が箱の開口部から徐々に離れた位置となるために、狭い開口部を押し開きながら指を入れて最上層のパッドを取り出すことになり使用性に優れないことがあり、さらに、液体が含浸されたパッドを収納できる容器は、その液体が漏れないように十分な耐水性や強度を備える必要があるために、より丈夫な構造を持つことが必要となって、結果的に容器内のパッドを使い終わって新たな容器入りパッドを求める度に使用済み容器が嵩張る廃棄物になっていた。
さらに、特許文献1に記載の技術によると、ウェットシート同士が付着しやすいために一枚ずつ分離して取り出すには、操作性が必ずしも十分ではなかった。これを解消するべく、特許文献2では、隣接するシートの位置を互いにずらしながら積層する方法が提案されたが、シート元来の面積に比べ大きな容器が必要となり、コスト的、及び廃棄物量低減の観点で好ましいものではなかった。
【0005】
さらに上記特許文献3に記載されているように、該容器をカートリッジとして、このカートリッジをハウジング内に設けて使用することも知られているが、このような手段は個別包装されていないので1枚1枚個別包装を解く必要がなく使用性は向上する。かつ特許文献3に記載されているように容器をカートリッジ化すると、ハウジング内のパッチを使い切った場合の補充をカートリッジの取り替えを行うことにより実施できるので、その際に化粧料や薬剤等が手指に付着することもなく衛生的でもある。
しかしながら、特許文献3に記載の交換用カートリッジを装着する貼付剤ディスペンサーによると、その構造が複雑であるがゆえにカートリッジはその取り替えにいくつかの固定のための工程を有し、単にカートリッジを入れ替える工程で終了するのではない。さらに上記の箱入りのパッドと同様にカートリッジ内のウェットシートを取り出し使用するにつれ、カートリッジのウェットシート取り出し口から最上層のウェットシートまでの距離が遠くなり、指を取り出し口から差し込んでウェットシートを取り出すのが徐々に困難になることによって使用性が悪化していた。
引用文献4記載のウェットシート包装袋は、その底部内面に弾性変形する押し上げ台を設けることにより確かにウェットシートの取り出しを距離的に簡単にするものであるが、ウェットシートの重みで弾性変形する程度の弾性力では、ウェットシートを十分に開口部に押しつけることはできないし、しかも、引用文献4記載のウェットシート包装体は取り替えが容易な容器ではなく、格納具に収納して用いられるものではないので、ウェットシートが常に使い口部に押しつけられているとまではいえず、しかも、使い切る毎に嵩張るゴミを発生するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5046640号明細書
【特許文献2】米国特許第7007801号明細書
【特許文献3】国際公開第03/035510号パンフレット
【特許文献4】特開2009−78828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、従来技術に開示される多数枚のウェットシートを重層して格納した容器では、ウェットシートを一枚一枚分離して取り出す操作性が満足のいくものではなく、またウェットシートを使い切った後、容器と付属品まで全て廃棄することになり、環境負荷の点で好ましいものではなかった。一方、交換用ウェットシート容器を使うディスペンサータイプのものは、構造が複雑であり、製造性、使用性ともに満足できるものではなく、ウェットシートを湿潤状態で保存するための気密性の点で限界があった。
そこで、本発明では、廃棄物量を低減する観点で、交換(レフィル)式カートリッジでもあり、該容器の装着と脱着の交換操作がワンタッチで行えると同時に、交換すれば即使用が可能となる交換用ウェットシート容器とその格納具、そして、該交換用ウェットシート容器とその格納具からなるウェットシートディスペンサーセットを提供することを課題とする。交換用ウェットシート容器をその格納具内に装着すれば、ウェットシートディスペンサーとなり、シートを一枚一枚分離して容易に取り出すこと、そして、使わないときには開閉蓋を閉めるだけで内部のウェットシートをワンタッチで密封状態に保てるなど構造上も使用上も簡便である交換用ウェットシート容器、その格納具、そしてウェットシートディスペンサーセットを提供しようとするものである。
使用中その上部に設けたウェットシート取り出し用開口部に、最上層のウェットシートが常に取り出しやすい位置に配置されるようにすることにより、使用につれて該容器内のウェットシートの残量が少なくなっても、最後の1枚に至るまで取り出し用開口部に近接するウェットシートを指で摘んで取り出すことが変わらず簡単であるようにすること、シートの取り出しに際し、その下位のシートを分離しやすくすること、またウェットシートを収容する容器部分を交換用とすることによって、使用後の容器ゴミの廃棄量を低減すること、及びそのような使用形態に適した容器を提供することを課題とする。
好ましくは、交換用ウェットシート容器が、一体成形技術によっても製造が可能であり、使用前は気密にシールされており、使用開始時にはウェットシート容器格納具の格納部内に押し込むだけで装着がワンタッチで容易に行えるとともに、この操作によって容器下部に設けられた脆弱シート又は脆弱部を備えたシール部材が簡単に除去されると同時にウェットシートを上部側から順次分離しながら取り出し容易とすることができるウェットシート容器及びその格納具、そしてそれらからなるセットを提供することを課題とする。
また、ウェットシートを使い切った後は、該交換用ウェットシート容器を容易に取り外しできるようにすることも課題とする。
さらに、一旦、交換用ウェットシート容器を格納具内に格納及び装着して合体すれば、家庭用、業務用を問わず高級感をも使用者にもたらせることも可能であり、据置使用にも適するウェットシートディスペンサーを提供可能とすることも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の交換用ウェットシート容器、格納具及びこれらからなるウェットシートディスペンサーセットを採用することにより上記の課題を解決することができ、その結果、使用者が嵩張る容器ゴミを出さないように、かつ簡単に装着と脱着を可能とすることで、容器を交換できると共にウェットシートを最後の一枚まで使用し続けることができるものである。
(1)筒状体の高さ方向にウェットシートを重層して格納し、該筒状体の下側の開口部を脆弱な部材で封止し、上側の開口部は密封シールで密封してなる交換用ウェットシート容器。
(2)(1)に記載された脆弱な部材は押圧により破ることができるものであり、容器本体と一体成形され内壁より内側に薄肉部又はハーフカット部を備えてもよいウェットシート容器。
(3)(1)又は(2)に記載された容器上部のウェットシートの上に上部リブシールが凸設されたウェットシート容器。
(4)(1)〜(3)に記載されたウェットシートはポイントケア用でもよく、化粧水、洗浄液、薬剤等が含浸されているウェットシート容器。
(5)容器を気密に格納可能な凹部を有し、凹部の底部には上方に向けて力を加えることができる装置を設け、該ウェットシート容器を気密に格納させてなる格納具。
(6)(5)に記載された、上方に向けて力を加えることができる装置が底部に固定された非線形特性を有していてもよいバネであり、その上部に脆弱な部材を破ることが可能な押圧部材を設けてなる格納具。
(7)上記のウェットシート容器と格納具を備えてなるウェットシートディスペンサーセット。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、多数枚のウェットシートを内蔵するカートリッジ式交換用ウェットシート容器と、その容器を装着できる構造の専用格納具をパーツとして提供することが出来、さらにはそれらのセットを提供することもできる。
交換用ウェットシート容器と、該容器の専用格納具は、それぞれ独立したパーツタイプとして提供することが出来るので、輸送中、そして使用開始前までは容器内のウェットシートを気密状態に保つことが出来る。
一方、使用時には、ユーザーが該交換用ウェットシート容器を格納具内にワンタッチで装着して合体化することができ、合体すれば操作性に優れるウェットシートディスペンサーを形成することが可能となるセットをも提供することが可能となる。また、交換用ウェットシート容器に収容されたウェットシートを使い切れば、簡単な操作で交換用ウェットシート容器ごと取り替えれば済む利点も有する。
本発明の交換用ウェットシート容器は、使用前の保存時に内蔵する化粧料や薬剤が含浸されたウェットシートの乾燥や変質を防止しながら、個別包装ではなく多数枚のウェットシートを内蔵することができ、かつ容器の交換に要する手間を削減するものである。ウェットシートが一枚一枚個包装されるのと異なり、廃棄物量を低減することも可能となる。
また、該容器を格納具内部に格納させる際には、容器下部のシール部材が装着作業と共に破れると共に、下部に設けられた押圧装置からウェットシートを上方に押しあげる力が付勢されるようになる。交換時には容器の外側を保持するだけでよいので、化粧料や薬剤等が手指に付着せず、作業が可能となる。
かつ容器が格納具に装着された状態でもウェットシートを外界から遮断して気密性を保持することにより、長期にわたり乾燥や変質を防止しながら、最後の1枚まで指により上部のウェットシートを簡単に取り出すことができるものである。
さらに、容器の内径を上部にいくほど小さくなるようにすると、上層のウェットシート中央部に皺や盛り上がり部が形成されて、指により摘みやすくなり使用性が向上する。
これらの結果、本発明によれば多数枚のウェットシートを内蔵する交換用ウェットシート容器と、その交換用容器を簡単に装着できる構造の格納具とを、それぞれパーツとして、あるいはセットとして提供ができるようになる。これらは複雑な構造を有しないので、ユーザーは簡単にセット作業や、容器の交換作業を行うことが出来るので、ユーザーフレンドリーである。また、交換用ウェットシート容器を格納具内にセットする作業が完了すれば、ウェットシートディスペンサーとして、目的のウェットシートを必要枚数だけ分離して容易に取り出せ、取り出した後は開閉蓋を閉鎖するだけで内部を密封状態とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は交換用ウェットシート容器を格納具内にはめ込み、装着した直後の全体の断面図である。
【図2】図2は格納前の交換用ウェットシート容器と格納具の全体図である。
【図3】図3は交換用ウェットシート容器の断面図である。
【図4】図4のイ〜ニは交換用ウェットシート容器の断面図及び容器下部に設けられた薄膜状の部材の図である。
【図5】図5のイは、交換用ウェットシート容器を装着中の状態を示す側面図、ロはイのC−Cを含む面で切断した場合の斜め断面図を示す。
【図6】図6は、格納具底部に固定されたバネの好ましい圧縮特性の一例として、バネ定数2つよりなる場合の非線形特性を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、交換用ウェットシート容器(以下、「容器」と略記する)内に化粧料や薬剤等を含浸又は付着した複数のウェットシートを積層した状態で収納するものであり、その容器の形状は樹脂又は金属などの剛性部材からなる筒状であって、化粧料や薬剤が漏出しないように形成され、筒の横断面の形状はウェットシートの形状にほぼ一致しても良く、該筒内には筒の一端から他端に向けて多数枚のウェットシートが積層されてなる状態で充填されている。そして、筒の一方の開口部は指でつまんで剥がせる程度の接着強度によりガスバリヤー性かつ化粧料や薬剤を透過しない性質の気密性シートにより封止されており、他方の開口部はガスバリヤー性かつ化粧料や薬剤を透過しない性質の脆弱シートにより封止されるか、あるいは容器の底部に一体に成形されることにより設けられた脆弱部を備えた薄板状の部材により封止されている。そして、その他方の開口部に設けられた脆弱シート又は一体に成形され線状又は帯状の脆弱部を備えてもよい該薄膜状の部材(以下、まとめて「脆弱部材」という)は、容器が格納具に気密に格納されたときに下からの押圧力を伴う部材により破られる程度の強度を有するものである。
上記脆弱部材として、圧力が加わったときに破れる性質のフィルムを使用しても良いが、輸送時の不意の破断を防止するために、好ましくは、容器本体と一体成形された脆弱部材とし、格納具へ嵌めこみ時に弾性部材の圧縮復元応力を利用して破壊可能となるように設けるのが適当である。そのために、脆弱部は、薄肉部としたり、ハーフカット部とするのが使用前には気密性を保ち、使用時には易破壊性とできるので好ましい。かかる要請から、薄肉部やハーフカット部の好ましい厚みは、5μm〜200μm、さらに好ましくは10μm〜100μm程度の範囲が適当である。
平面視的には該脆弱部は、容器内壁にほぼ沿って環状に線状又は帯状に設けられる。環状の場合、直径は10mm〜100mm、好ましくは20mm〜70mm程度とするのが適当である。
容器を格納具内に挿入して装着するときに、下方に固定されているバネ部材は圧縮変形を受け、その圧縮変位(これをXとする)に応じた圧縮応力を発生する。
本発明においては、容器本体は射出成形などの手段により一体成形が可能な合成樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類を好ましく使用でき、樹脂素材の組成と、薄肉部やハーフカット部に関する形状、大きさ、厚みなどの構造パラメータが決まれば、これを押圧によって破壊するための固有の破壊応力(σ)が求められる。
なお、押圧部材上部の形状は特段限定はされないが、該脆弱部材を破壊するための応力が集中できるように設定するのが適当である。例えば、押圧部材上部が単なる平面状であるよりも、環状に凸部、さらに好ましくはエッジを設けて上記環状脆弱部に当接するようにすると確実に破断が可能となるので都合が良い。
あるいは、押圧部材の上部を円錐状、角錐状、あるいは、円柱、角柱を斜めに切断したような尖端を有する形状にして目的部位に破壊応力を集中させるようにすることもできる。
【0012】
また、容器の外壁面には、格納具内に格納したときにガタつきを防止するために周方向に線状の凸部のようなガイド部を形成させることができる。
【0013】
さらに容器を格納具に気密に格納させる手段として、格納具内面上部とそれに対応する容器外面の部位にねじを切り、そのねじを利用して容器を格納具内に装着すること、又はその際に容器上部にフランジを設け、該フランジの容器の底面側の面に容器外壁面に沿ってOリングをはめること等により、該フランジの上記の面に位置させる等により得られるパッキン等の密封部材を設けること、あるいは格納具内面上部に内周面を一周するようにリブシールを設け、容器外周を該リブシール先端を当接することによる手段を採用できる。
【0014】
この場合において、容器内のウェットシートを使い切った後に使用済みの容器を格納具から分離するには、容器自体、または容器に設けた把持部材を把持して格納具から引き抜く手段、あるいは容器を回転させてねじを緩めて容器を外す手段を採用する。
さらに本発明では、2つの部材を合体し、ウェットシートディスペンサーとして使用できる状態にするために周知の手段を採用することができる。
【0015】
本発明は、上記の容器の気密状態を保ちながら格納具内に格納、装着して合体化すればウェットシートディスペンサーを形成するセットでもある。容器を装着するための格納具は、その容器専用の格納具であって、該容器の下部を封止するガスバリヤー性のシート又は容器の底部に一体に成形されることにより設けられた薄板状の脆弱な部材を突き破り、その後は積層されたウェットシートに常に上方に向けた力を与える手段が設けられている。
そして、上方に向けた力を与える手段としては、該容器の下部に設けた弾性部材、好ましくはバネ、さらに好ましくはコイルバネによるものであり、該バネ先端に当接するように設けたピストンを介して上方に力を与えることができるものである。コイルバネのほかに、たる型バネ、蛇腹状の伸縮性弾性部材や空気ばねなどの弾性部材を使用することも出来る。要は弾性変形可能で圧縮すると復元力を発生できる部材であれば特段限定されるものではない。
これにより、格納具の上方に設け、ウェットシートよりも開口部の径が小さくなるように上部リブシールが設けられており、最上層のウェットシートが押しつけられるように固定される。使用に際して、最上層のウェットシートを指でつまんで引き出すと次の層のウェットシートが最上層のシートとなって新たに該上部リブシールに押しつけられる。このとき、該リブシールが、最上部のシートと、下側のシートとを分離しやすくする機能も具備する。
このようにしてウェットシートを順に取り出して使用する間、バネの圧縮回復に起因する上方に向けた力により常に最上層のウェットシートは該リブに押しつけられ、固定された状態となっている。そのために、最上層のウェットシートは逸脱することなく保持される。
【0016】
本発明において、ウェットシートに含浸又は付着させる化粧料及び薬剤としては、公知の任意のものを使用することが可能である。性状としては、液状、ペースト状、クリーム状、ジェル状又は粉状いずれも使用可能であり、例えば基礎化粧品としての洗顔科、化粧水、乳液、等があり、メーキャップ化粧品としての白粉、ファンデーション、口紅類、頬紅類、芳香化粧品、美白剤、抗酸化剤、しわ防止剤、保湿剤、日焼け止め剤、てんか粉類、除毛剤、染色剤、抗菌剤、ニキビ治療剤など任意の各種化粧料、薬剤等を対象とする。本発明で好ましく使用できる化粧料や薬剤の剤型は、種々の粘度の液状物、ないしクリーム、ジェルのような半液状物が好適である。
化粧料及び薬剤の保持量は、ウェットシート基材重量の30〜500重量%の範囲が好ましい範囲である。液状の場合、30重量%以下の使用量では、塗布量が少なく化粧料等の効率的な塗布効果が得られず、500重量%を超える使用量ではウェットシートの保液能力以上となって、過剰の塗布液が垂れて格納具底部に溜まりやすくなるし、重力の影響によってウェットシート重層体の上側と下側とで液保持量の差が発生しやすくなる。
【0017】
本発明におけるウェットシートの基材としては、吸液性シートを基本素材とし、ニット、織物、不織布のような繊維シート類、紙又は発泡体等を使用できる。発泡体シートの中では、ポリウレタン発泡体、NBR発泡体等の吸液性や保液性に優れたスポンジシートも使用可能であるが、経済性、皮膚安全性からすれば、木綿、コットン、パルプ、レーヨンのような天然系繊維を主材とする繊維シートが好ましい。またその製造方法としては編み機や樹脂成形機、各種不織布形成法などを用いる公知の方法を用いることができる。
他に、繊維シートや発泡体シートと樹脂フィルムとのラミネートシートのような積層体を使用することもできる。薄い合成樹脂フィルムを片側に積層したシートを基材とすると、ウェット状態であってもフィルムの撥水性により分離性がさらに向上できるので好ましい。
【0018】
本発明におけるウェットシートの形状は、例えば円形、楕円形、勾玉形、多角形等任意の形状のものでよい。また、1又は2本の指や3〜5本の指を挿入できるように、ウェットシートを袋状として開口部を設けてもよい。また、各ウェットシートごとに適宜の摘み部を設けることも可能である。ウェットシートの形状に応じて、容器の内部及び外部の構造を決定することが出来る。
【発明を実施するための具体的な態様】
【0019】
本発明の容器及びその格納具、そしてそのセットの実施の態様について以下に説明する。
【0020】
図1はウェットシートを内蔵する容器を格納具に装着したウェットシートディスペンサーの使用前の状態を示す。
剥離性シート1はウェットシートを内蔵する容器6の上部を密閉するために該容器6に接着されるシートであって、該容器6の保管時、及び該容器6を据置用ウェットシートの格納具7に格納した後で、使用までの間に重ねられたウェットシート5の乾燥を防止する目的で使用するシートであり、該シートは好ましくは摘み部等を設けて指により持ち上げて引き剥すことによって除去が可能なものである。
容器6の下部2は、容器6の下部を密閉するために該容器6に接着される脆弱なシートが接着されていた又は容器の底部に一体に成形されることにより設けられた脆弱な薄板状の部材が設けられていた箇所であって、該脆弱なシート又は部材は該容器6の保管時に剥離性シート1と同様にウェットシート5の乾燥を防止する目的で使用されるものである。そして、該容器6を格納具7内に挿入し格納した結果、該シート及び該脆弱な薄片状の部材はバネ3のような弾性部材により上方に付勢され、上面外周部に凸部を設けることが可能なピストン等である押圧部材4を介して破られる。図1は破られた後の態様である。重ねられたウェットシート5は、例えば100枚〜150枚程度の多数のウェットシートが重ね合わされてもよく、何枚でも良い。いずれにしても、剥離性シート1が剥離されてなる開口部から指により1枚ずつ摘み出されるものである。
容器6を、据置用格納具7凹部内に格納後、確実に固定するために適宜のストッパーを設けることも出来る。
さらに図示していないが、容器6の上面には使用後の容器6を格納具7からより簡単に引き出せるように、突起やリング等の公知の指で摘むための部材を設けることができる。
【0021】
上記剥離性シート1及びウェットシート容器6の下部2に接着されるシート及び容器の底部に一体に成形されることにより設けられた脆弱な薄板状の部材は、ガスバリヤー性を必要とし、そのためにアルミニウム箔やポリエチレンテレフタレート等からなる公知のガスバリヤー性を有する層を有する積層シート又は単層シートでも良く、かつ該シートには容器6との接着性を考慮して、容器6と接着する面に公知の接着剤層を設けることができる。
また、さらに下部2の下側に保護シールを設けてウェットシート容器の保管・運搬時に不用意に脆弱部が損傷されないようにすることもできる。
【0022】
上記バネ3は押圧部材4を上方に押圧して容器6の下部に接着されているシート又は容器の底部に一体に成形されることにより設けられた脆弱な薄板状の部材を突き破り、さらに、使用期間を通じて積層されたウェットシート5を上方に押し続ける力を発生できる程度の弾性を備えたバネであればよい。
バネ3の外側を包接するように押圧部材4が設けられ、バネの上端は、該押圧部材4の内側天井部に当接する。そして、該押圧部材4は、容器の下部2に形成された穴を挿通した状態で摺動可能となる。該押圧部材4の外径と穴の内径とがほぼ一致するようにすると容器内部の気密性を使用中ずっと保持することが出来る。また、例えば該押圧部材4の上部外側にOリングのようなシール部材を設けることも好ましい。あるいは、脆弱部材を破壊したときに、その破壊部の内周側がOリングのようなシール機能を有するように予め成形しておくこともできる。
ウェットシートディスペンサーを使用中、ウェットシートの枚数が減るのに連動して押圧部材を押し上げるようにバネの圧縮復元力が常に作用している。
容器を交換後、当初は、液を含有したウェットシートが多数枚容器内に存在するために、ウェットシートに作用する重力に抗しながら容器内を摺動させることが必要なため、重力と、摺動部分での摩擦力に打ち勝って、上方へ付勢できるだけの回復応力を発生させるバネ定数を具備していることが必要である。
なお、ウェットシートを使い切ったときには、該圧縮復元力がほぼ0となるようにバネの長さを設定しても良い。本発明の容器に収納するウェットシートは、100枚〜150枚程度とすることができるが、その積層部分の厚みは、約50mm〜200mm程度の範囲となるので、これに対応するようにバネの長さを設定することが出来る。
【0023】
本発明で使用するバネは、下記数式1のように、圧縮変位と圧縮応力との比例関係で記述される線形特性を有するバネであってもよい。この場合は、容器を最初に装着したときのバネの最大圧縮変位をL、脆弱部材の固有破壊応力をσとすると、(k×L)>σの関係を満足するバネ定数kを有するバネを選定すればよい。
一方、本発明で使用するバネは、下記数式2や、図6に示される非線形特性を有するバネがより好ましい。その理由を次に述べる。
ウェットシート容器を格納具内に挿入し、ウェットシートディスペンサーとして機能するように装着する際、バネの圧縮変位は最大となる。このとき、該ウェットシート容器の下部に設けられた脆弱部材を破壊するのに、脆弱部材の構造特性から一義的に定まる固有破壊応力(σ)を上回るだけの圧縮応力を一時的に、バネが発生する必要がある。これが破壊されたあとは、ウェットシートの自重と、ウェットシート容器内壁を摺動するときの摩擦力に打ち克つだけの必要最小量の復元力で上方へ押すことが出来ればよく、バネの圧縮回復作用によりウェットシートを押し上げる際に、バネの復元力が強いままであると、ウェットシートの最上部の飛び出しを押さえる上部リブシール10によって強く押さえつけられた状態となり、指で摘み出しにくくなる場合もある。
従って、ウェットシート容器の装着当初、脆弱部材を破壊する位置では、バネが最も圧縮された状態であり、その後、ウェットシートを消費することによってバネの変位量が減ずると、バネの復元力を線形特性のバネの場合よりも低く抑制できる機構の非線形特性を有するバネを使用することがより好ましいものとなる。
ここに、「非線形特性」とは、具体的には、上記のような単純な比例関係にある線形バネの場合とは異なり、図6で示されるようなバネの特性を意味するものである。図6は、1つのバネが異なる2つのバネ定数を有する場合について例示しているが、3つあるいは、それ以上のバネ定数を有するバネであっても好ましく使用できる。要は、圧縮変位を横軸、圧縮応力を縦軸にとったグラフにおいて、変曲部が存在し、該変曲部より圧縮変位が大の領域で圧縮応力が急に増加するような性質をいう。図6の例でいえば、下側に凸な折れ線であり、2つのバネ定数をk1、k2とするとき、k2>k1の関係が成り立つ。バネ定数が、多数ある場合には、折れ線よりはむしろ、下側に凸な曲線に近い線を描くようになる。
押圧部材(ピストン)4が下から上へ押し上がるとき、その上端部が、下部リブシール11部に到達する位置、またはその下側位置が、図6のバネ特性のグラフにおける変曲部に相当するように設定しておくと、脆弱部材の破壊とウェットシートの押し上げの関係をうまく制御ができるので一層好ましい。言い換えると、図6に示すバネ特性を有するバネを使用するとき、バネ定数k2の領域で脆弱部材を破壊し、バネ定数k1の領域でウェットシートを押し上げるように各部材の位置関係、バネ特性を設計するのが使用性向上の点で一層好ましい。
このような、非線形特性を有するバネの好ましい態様としては、例えば、コイルバネの場合を例にとれば、バネを形成する弾性線材の太さ、断面形状あるいは材料力学的断面係数がバネを形成する線材に沿って段階的又は連続的に変化するバネ、あるいはコイルバネの螺旋ピッチが線材に沿って段階的又は連続的に変化するバネ、などを挙げることができる。また、他例を挙げると、通常の線形特性を有するバネで、バネ定数の異なる2つ、又はそれ以上のバネを組み合わせ、それらを直列又は並列に連結したバネ部材を使用することも可能である。

σ1=k×X …(数式1)
(σ1:圧縮応力、k:バネ定数、X:圧縮変位)

σ2=Σ(ki×X)…(数式2)
(σ2:全圧縮応力、ki:バネ定数(i≧2)、X:全圧縮変位)

いずれにしても、本発明で使用するバネは、容器の装着と脱着に伴って、圧縮と変形回復の過程がサイクル的に反復されるものであるから、材料疲労が少なく、またヒステリシスが少ないものの方が好ましい。このような素材としては公知のものを使用することが出来るが、例示すると、炭素、珪素、クロム、ニッケル、モリブデン、アルミニウム、ニオブ、バナジウムなどの元素を微量含有せしめた合金類を好ましく使用できる。
また、ウェットシートに含まれ、揮発性の水分、有機成分の影響による腐食を防止するために樹脂やセラミック物質で被覆したり、耐腐食性金属をメッキしてもよい。
【0024】
本発明の格納具7は一体成形された胴部と底部、あるいは複数の部材を組み立ててなる胴部と底部を有し、胴部内面は容器6と密着して気密性を保つことが必要である。また容器カセット6の上部はフランジを設け、そのフランジと胴部の開口部の上部とが密着することにより、ガタつかず互いに確実に合体できるので、蓋8の閉鎖が確実なものとなり、ウェットシートが収納されている内部の気密性をさらに高めることもできる。
さらに格納具7の蓋8は開閉が自在であることはもちろん、閉めた状態において対応する胴部の上面と密着し格納具7内部及びウェットシート5の上面が気密性を保つことができるような構造である。
【0025】
図2はウェットシートを内蔵する容器6と、格納具7との関係を示す図である。
図中の9はフランジであり、容器6の上部外面に突出して設けられている。フランジ9は容器6が格納具7に格納された際に、容器が格納具7の奥にまで入り込まないように固定するための部材である。
さらに容器6の上部内面には上部リブシール10が設けられており、この上部リブシール10は下部から上方に押圧されたウェットシート5を上部リブシール10より上方に送らないように規制するための部材であって、かつウェットシート5の最上層のウェットシートの外周部を押圧した結果、該ウェットシート中央部を膨らませることもでき、指によりつまみ出しやすくする作用を示す。
【0026】
図3は容器6のさらに詳細な図であり、上部リブシール10と同様に容器6の下部の内面には下部リブシール11が設けられており、この下部リブシール11は容器6の保管時において、バネが作用しない状態であってもウェットシート5の最下部を押さえることによって、ウェットシート5が下部リブシール11より下に落ちないようにすると共に、押圧部材4の外周と下部リブシールとが密着することにより、Oリングのような機能を果たし、積層されたウェットシートを収納する空間を気密に保つようにすることができる。そしてその下には容器6の下部2を有し、その下部2は上記のように容器6の下部を密閉するために該容器6に接着される脆弱なシートが接着されているか、又は容器6の底部に一体に成形されることにより設けられた脆弱部を有する薄板状の部材が設けられる箇所であって、該シート又は部材は該容器6の保管時に剥離性シート1と同様にウェットシート5の乾燥を防止する目的で使用されるものである。
【0027】
図4のイは容器6の側面図であり、フランジ9は格納具7への格納時に格納具開口部上面に位置するように形成されており、凸部12は容器6を格納具7に格納した場合に格納具内部壁面に対しガタつかず密着するように形成されており、この密着によっても格納具の蓋8を閉じたとき、容器上面と蓋の内面とが密着することによって気密性を保持することが出来る。
図4のイの容器を線AAを含む面で切断した断面図が図4のロであり、その下部2は上記のように容器6の下部を密閉するために容器6の底部に一体に成形された脆弱なシート又は脆弱部を設けた薄板状の部材13が設けられている。
そして容器6の斜視図は図4のハであり、薄膜状の部材13は容器6の下部をシールするように設けられ、さらに図4のニは脆弱な薄膜状の部材13が下部2と一体に形成されている部分を拡大した図であり、下部2は容器6を格納具7に格納したときに、バネ3により上方に向けた押圧力(図4のニでは右から左に向けた力)が付勢された押圧部材4により薄膜状の部材が破壊されて容器6から引き離される箇所である。
【0028】
図5のイ及びロは格納具7に容器6が格納される途中状態を示す図であって、図5のイにおいて線CCを含む面により切断した断面図は図5のロで示される。容器6は上面に剥離性シート1が貼り付けられ、凸部12により図示されていないが格納具7の上部の部分の内壁面と密接することにより、格納具7の内部に装着したときガタつかないように安定化させる。
そして容器6に内蔵されたウェットシート5は、下部2に接着により設けられた脆弱なシート又は一体に成形された脆弱部を有する薄板状の部材を下部2から引き剥がしながら、その押圧部材(ピストン)4が下方よりウェットシートを上方に押し上げるように付勢する。その押圧部材(ピストン)4を上方に付勢する手段は図示されていないが、図1に示すようなバネ等の弾性部材によって付勢される。
【符号の説明】
【0029】
1;剥離性シート
2;下部
3;バネ
4;押圧部材
5;ウェットシート
6;容器
7;格納具
8;蓋
9;フランジ
10;上部リブシール
11;下部リブシール
12;凸部
13;脆弱線を有する薄膜状の部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状体からなる容器本体内にウェットシートが高さ方向に重層されて格納されており、開口部が気密にシールされたウェットシート容器であって、該筒状体の下側の開口部を、脆弱な部材で封止し、上側の開口部は除去可能な気密性シール材で密封してなることを特徴とする交換用ウェットシート容器。
【請求項2】
前記脆弱な部材が、押圧により破断可能であることを特徴とする請求項1に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項3】
前記脆弱な部材が、容器本体と一体に成形されており、薄肉部又はハーフカット部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項4】
前記薄肉部又はハーフカット部が、筒状体内壁より内側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項5】
さらに上部リブシールが、前記ウェットシート容器本体と一体にウェットシート体の上部側に凸設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項6】
前記ウェットシートは液状の化粧料又は薬剤が含浸されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項7】
前記ウェットシートが、ポイントケア用シートであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の交換用ウェットシート容器。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のウェットシート容器を格納可能な凹部を有し、該凹部の底部には、該ウェットシート容器を収容したときに上方に向けて押圧を加えることができる装置を設け、該ウェットシート容器を交換可能に構成したことを特徴とする格納具。
【請求項9】
上方に向けて力を加えることができる装置が、底部に固定されたバネであり、その上部に脆弱な部材を破ることが可能な押圧部材を設けてなることを特徴とする請求項8に記載の格納具。
【請求項10】
前記バネが、非線形特性を有することを特徴とする請求項9に記載の格納具。
【請求項11】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の交換用ウェットシート容器と、請求項8〜10のいずれか1項に記載の格納具と、を備えたことを特徴とするウェットシートディスペンサーセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−6113(P2011−6113A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−152042(P2009−152042)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(591254958)株式会社タイキ (35)
【Fターム(参考)】