説明

ウェブテキスト抽出結果生成システム、端末装置及びプログラム

【課題】必要とする住所情報を基に地図検索し、自動で地図画像を取得するウェブテキスト抽出結果生成システムを提供する。
【解決手段】ウェブテキスト抽出結果生成システムは、端末装置とサーバ装置とから構成されており、端末装置が住所文字列をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は、住所文字列に該当する位置情報を取得し、当該位置情報から地図画像を検索し、当該地図画像を端末装置へ送信する。これにより、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときに住所に該当する地図画像も含めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ画面上におけるウェブテキストを抽出した結果を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、お気に入りの店に関する情報が掲載されているウェブ画面内の各種情報を利用者専用のウェブ画面(一般的に「マイページ」等と呼ばれることが多い。)に対して入力・登録を行うことにより、その情報をストックしておくという利用形態がある。
【0003】
この場合、住所情報に該当する地図画像も登録する方がストックする情報の有用性が増す。住所情報から地図画像を表示する装置の例が特許文献1及び2に記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−297616号公報
【特許文献2】特開2004−280659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1の手法は、住所検索を行う際に、利用者が直接選択した電話番号や住所情報から地図検索を行っており、手入力で地図検索を行う場合と大差なく、極力自動化した方が望ましいことを考慮すると、実用的ではない。
【0006】
また、特許文献2の手法は、利用者が記載したブログの記事をサーバ側で解析をすることにより、住所や施設名等の文字列を検出し、当該文字列に該当する地図を検索する。特許文献2の手法の場合、利用者にとって地図検索を行うことが妥当である施設名等であるか否かの判断をしていないため、不要な地図検索を行う可能性があり、さらに、施設名が多く記載されている記事に対して解析を行った場合、地図検索の処理に負荷がかかる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、必要とする住所情報を基に地図検索し、自動で地図画像を取得するウェブテキスト抽出結果生成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を生成するウェブテキスト抽出結果生成システムであって、前記端末装置は、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段と、を備え、前記サーバ装置は、住所情報と位置情報とを関連付けた情報、位置情報と地図画像とを関連付けた情報及び地図画像を記憶するサーバ記憶手段と、前記地図情報の送信要求に応じて、前記サーバ記憶手段を参照して前記住所文字列に該当する前記位置情報を検索する住所検索手段と、前記サーバ記憶手段を参照して、前記位置情報に該当する前記地図画像を検索する地図画像検索手段と、前記検索した地図画像を含む地図情報を前記端末装置へ送信する地図情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項8に記載の発明は、ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成する端末装置であって、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項9に記載の発明は、ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成するコンピュータによって実行されるプログラムであって、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の好適な実施形態では、ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を生成するウェブテキスト抽出結果生成システムは、前記端末装置は、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段と、を備え、前記サーバ装置は、住所情報と位置情報とを関連付けた情報、位置情報と地図画像とを関連付けた情報及び地図画像を記憶するサーバ記憶手段と、前記地図情報の送信要求に応じて、前記サーバ記憶手段を参照して前記端末装置から受信した住所文字列に該当する前記位置情報を検索する住所検索手段と、前記サーバ記憶手段を参照して、前記位置情報に該当する前記地図画像を検索する地図画像検索手段と、前記検索した地図画像を含む地図情報を前記端末装置へ送信する地図情報送信手段と、を備える。
【0012】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムは、端末装置とサーバ装置とから構成されている。端末装置は、利用者の操作に基づいて又は自動的にウェブ画面内の文字列抽出範囲が決定されると、前記文字列抽出範囲内の文字列を取得し、前記文字列を解析し、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する。ここで、「項目」としては、例えば名称、住所、電話番号などが挙げられる。よって、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときなどに、これらの項目に対応する文字列を1つ1つコピーする必要が無くなる。また、抽出した文字列を文字列抽出結果表示画面における各項目に対応する箇所に表示することができる。
【0013】
また、端末装置が住所文字列をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は、住所文字列に該当する位置情報を取得し、当該位置情報から地図画像を検索し、当該地図画像を端末装置へ送信する。
【0014】
これにより、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときに住所に該当する地図画像も含めることができる。
【0015】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記端末装置は、複数種類の操作ボタンが設けられたウェブ画面の送信要求を前記サーバ装置に行うウェブ画面送信要求手段と、前記送信要求したウェブ画面を取得するウェブ画面取得手段と、前記ウェブ画面、前記抽出した文字列、及び前記地図情報を表示するウェブ画面表示手段をさらに備え、前記サーバ装置は、前記ウェブ画面の送信要求に応じて前記ウェブ画面を前記端末装置へ送信するウェブ画面送信手段をさらに備え、前記サーバ記憶手段は、前記ウェブ画面を記憶する。これによれば、端末装置は、サーバに記憶されているウェブ画面を取得し、当該ウェブ画面を表示でき、さらに、抽出した文字列や地図画像を当該ウェブ画面上の項目に該当する箇所に表示できる。
【0016】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記端末装置は、前記複数種類の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記ウェブ画面上の住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報更新要求手段をさらに備え、前記ウェブ画面表示手段は、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報表示時に、既に別の地図情報が表示されている場合、前記別の地図情報を削除して、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報の表示を行う。これによれば、端末装置は、利用者によって、ウェブ画面上のボタンが押下されることにより、ウェブ画面上の住所に該当する地図画像をサーバから取得し、ウェブ画面上に表示する。よって、端末装置は、ウェブ画面上の初期表示時に表示できなかった、利用者が望む地図画像をウェブ画面上に表示することができる。
【0017】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記端末装置は、前記複数種類の操作ボタンの内、第2の操作ボタンが選択されると、前記ウェブ画面の内容を前記サーバ装置に送信すると共に、前記ウェブ画面における内容の登録要求を行うウェブ画面内容登録要求手段をさらに備え、前記サーバ装置は、前記端末装置から受信したウェブ画面における内容を記憶するウェブ画面内容登録手段をさらに備える。これによれば、端末装置に表示しているウェブ画面における内容をサーバが有するデータベースに保存することができる。
【0018】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記端末装置は、前記文字列抽出手段によって、未分類文字列として抽出された未分類文字列の編集要求を行う未分類文字列編集要求手段と、前記編集要求した編集済みの未分類文字列を取得する未分類文字列編集結果取得手段と、をさらに備え、前記サーバ装置は、前記端末装置から受信した前記未分類文字列を品詞毎に分解する未分類文字列編集手段と、前記品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを前記端末装置へ送信する未分類編集結果送信手段と、をさらに備え、前記文字列抽出手段は、前記項目に該当しない文字列を前記未分類文字列として抽出し、同一項目に該当する文字列が複数ある場合、所定の優先順位に基づいて、1つの文字列を前記項目に該当する文字列として抽出し、他の文字列を前記未分類文字列として抽出する。これによれば、端末装置は、文字列抽出範囲内の文字列から未分類文字列を抽出し、当該未分類文字列をサーバ装置へ送信し、サーバ装置で品詞毎に分解した編集後の未分類文字列をサーバ装置から取得し、当該編集した未分類文字列をウェブ画面に表示することにより、表示された未分類文字列の一部又は全部を利用者が手軽にコピーして利用する事ができる。
【0019】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記文字列抽出手段は、住所項目に該当する文字列がある場合、抽出した文字列内における都道府県名を含む文字列を未分類文字列にし、住所項目に該当する住所文字列がない場合、上記都道府県名を含む文字列を上記住所項目に該当する住所文字列とする。これによれば、より多くの住所文字列を抽出することができるため、利用者が所望する住所を抽出する可能性が高くなる。
【0020】
上記のウェブテキスト抽出結果生成システムの一態様では、前記サーバ装置は、前記位置情報に該当する周辺情報を取得する周辺情報検索手段をさらに備え、前記地図情報は、前記周辺情報を含み、前記サーバ記憶手段は、前記位置情報と周辺情報とを関連付けた情報を記憶する。これによれば、端末装置は、住所文字列をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は、住所文字列に該当する位置情報を取得し、当該位置情報から周辺情報を検索し、当該周辺情報を端末装置へ送信する。
【0021】
これにより、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときに住所に該当する周辺情報も含めることができる。
【0022】
本発明の他の観点では、ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成する端末装置は、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ記憶手段から取得する地図情報取得手段と、を備える。これにより、利用者の操作に基づいて又は自動的にウェブ画面内の文字列抽出範囲が決定されると、前記文字列抽出範囲内の文字列を取得し、前記文字列を解析し、1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する。ここで、「項目」としては、例えば名称、住所、電話番号などが挙げられる。よって、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときなどに、これらの項目に対応する文字列を1つ1つコピーする必要が無くなる。また、抽出した文字列を文字列抽出結果表示画面における各項目に対応する箇所に表示することができる。
【0023】
また、端末装置は、住所文字列をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は、住所文字列に該当する位置情報を取得し、当該位置情報から地図画像を検索し、当該地図画像を端末装置へ送信する。
【0024】
これにより、利用者は自分専用のウェブ画面に入力・登録するときに住所に該当する地図画像も含めることができる。
【0025】
本発明の他の観点では、ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成するコンピュータによって実行されるプログラムであって、ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、前記送信要求した地図情報を前記サーバ記憶手段から取得する地図情報取得手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムを、コンピュータ上で実行することにより、上記の端末装置を実現することができる。
【実施例】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0027】
[ウェブテキスト抽出結果生成システム]
図1に、ウェブテキスト抽出結果生成システム1の概略構成を示す。図1に示すウェブテキスト抽出結果生成システム1は、端末装置2とサーバ3とがネットワーク4を介して接続しており、サーバ3は、地図画像等の各種情報を保持するデータベース5を有している。
【0028】
端末装置2は、利用者によってウェブ画面上における文字列抽出処理が指定されたことを検知すると、文字列抽出処理を行い、住所文字列を取得した場合、サーバ3に対して当該住所文字列に該当する地図情報の送信要求を行う。ここで、地図情報とは、住所に対応する地図画像と当該住所の周辺情報(例えば最寄駅等)を意味する。
【0029】
サーバ3は、端末装置2から地図情報の送信要求を受信すると、住所文字列に該当する地図画像等をデータベース5から取得し、当該地図画像等を端末装置2へ送信する。因みに端末装置2は、利用者が使用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)や携帯電話といったネットワーク4を介してデータの授受が可能な端末装置である。
【0030】
[処理システムの内部構成]
次に、図2に示す処理システム1の内部構成について説明する。図示のように端末装置2は、送受信手段21、記憶手段22、入力手段23、表示手段24、文字列抽出範囲決定手段25、文字列抽出範囲の文字列取得手段26、文字列抽出手段27、文字列抽出結果記憶手段28、地図情報送信要求手段29、未分類文字列編集要求手段40、ウェブ画面表示手段41、地図情報更新要求手段42、ウェブ画面内容登録要求手段43、ウェブ画面送信要求手段44、地図情報取得手段45、ウェブ画面取得手段46、編集後未分類文字列取得手段47を有し、サーバ3は、送受信手段31、記憶手段32、未分類文字列編集手段33、住所検索手段34、地図画像検索手段35、周辺情報検索手段36、ウェブ画面内容登録手段37、地図情報送信手段38、未分類文字列編集結果送信手段39、ウェブ画面送信手段60を有している。
【0031】
まず、端末装置2側の構成要素について説明する。
【0032】
送受信手段21は、サーバ3とネットワーク4を介してデータ等を授受する手段であり、具体的には、文字列抽出プログラムをサーバ3から受信したり、文字列抽出処理終了通知をサーバ3へ行ったりする。記憶手段22は、サーバ3から受信した文字列抽出プログラムや、文字列を抽出した結果を記憶する。入力手段23は、利用者がメニュー等の選択・決定を行う手段であり、具体的には、マウス、キーボード等である。表示手段24は、ウェブ画面等を表示する手段であり、具体的には、ディスプレイ等である。
【0033】
文字列抽出範囲決定手段25は、ユーザによる入力手段23の結果に基づいて、又は、自動的にウェブ画面上の文字列抽出範囲を決定する。
【0034】
端末装置2における文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、文字列抽出範囲内の文字列を取得し、記憶手段22に記憶する。
文字列抽出手段27は、文字列抽出プログラムを利用して、文字列抽出範囲内の文字列を解析し、項目毎に文字列を抽出する。文字列抽出結果記憶手段28は、項目毎に抽出した文字列を記憶手段22に記憶する。
【0035】
地図情報送信要求手段29は、サーバ3に対して住所文字列を送信すると共に、地図情報送信要求を行う。未分類文字列編集要求手段40は、未分類文字列をサーバ3に対して送信すると共に、未分類文字列の編集要求を行う。ここで未分類文字列とは、単独で表示すべき項目に分類されていない文字列のことを示す。
【0036】
ウェブ画面表示手段41は、ウェブ画面、抽出した文字列、及び地図情報を表示手段24へ表示する。地図情報更新要求手段42は、ウェブ画面上の住所文字列をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報送信要求を行う。ウェブ画面内容登録要求手段43は、表示中のウェブ画面の内容をサーバ3に対して送信すると共に、ウェブ画面内容のデータベース5への登録要求を行う。ウェブ画面送信要求手段44は、サーバ3に対してウェブ画面の送信要求を行う。
【0037】
地図情報取得手段45は、ネットワーク4を介してサーバ3から地図情報を取得する。ウェブ画面取得手段46は、ネットワーク4を介してサーバ3からウェブ画面を取得する。編集後未分類文字列取得手段47は、ネットワーク4を介してサーバ3から編集後の未分類文字列を取得する。
【0038】
次に、サーバ3側の構成要素について説明する。
【0039】
送受信手段31は、端末装置2とネットワーク4を介してデータ等を授受する手段であり、具体的には、文字列抽出プログラムを端末装置2へ送信したり、文字列抽出処理終了通知を端末装置2から受信したりする。記憶手段32は、文字列抽出プログラムや住所情報と位置情報とを関連付けた情報、位置情報と地図画像とを関連付けた情報、地図画像を記憶する。
【0040】
未分類文字列編集手段33は、端末装置2から取得した未分類文字列を品詞毎に分解する。因みに、未分類文字列編集手段33は、公知の品詞毎に分解するプログラムを利用している。住所検索手段34は、端末装置2から取得した住所文字列に該当する位置情報(例えば、緯度経度情報等)をデータベース5から取得する。地図画像検索手段35は、位置情報に該当する地図画像をデータベース5から取得する。周辺情報検索手段36は、位置情報に該当する周辺情報をデータベース5から取得する。ウェブ画面内容登録手段37は、端末装置2が登録要求したウェブ画面内容をデータベース5に登録する。
【0041】
地図情報送信手段38は、ネットワーク4を介して端末装置2へ地図情報を送信する。未分類文字列編集結果送信手段39は、ネットワーク4を介して端末装置2へ編集済みの未分類文字列を送信する。ウェブ画面送信手段60は、ネットワーク4を介して端末装置2へウェブ画面を送信する。
【0042】
[ウェブテキスト抽出方法]
次にウェブテキスト抽出方法について、具体的に述べる。図3は、ウェブテキスト抽出を行うウェブ画面(例えば、お気に入りの店の情報が表示されている画面)の例である。
【0043】
端末装置2は、利用者が入力手段23を介して画面表示を指定することにより、当該画面を表示手段24に表示する。また、端末装置2は、利用者が入力手段23を介して文字列抽出をする範囲(例えば、抽出範囲SEL)を指定した後に入力手段23を介してメニュー表示を指定すると、メニューM1を表示する。
【0044】
図示のように、利用者が入力手段23を介してメニューM1中の「文字列抽出」を指定すると、端末装置2は、サーバ3から文字列抽出プログラムを取得し、文字列抽出範囲決定手段25は、文字列抽出範囲を抽出範囲SELと決定する。
【0045】
そして、文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、抽出範囲SEL内の文字列である「居酒屋○○○ 定休日:日曜日コメント:どこか和風の佇まい。相性の良い気軽な惣菜が自慢。予算:昼 1100円 夜 6500円 座席:25席 住所 AAA県BBB市DDD町1−2−3 TEL 000−0000−0000」を取得し、記憶手段22に保存する。
【0046】
端末装置2は、文字列抽出範囲の文字列取得手段26によって抽出範囲SEL内の文字列を記憶手段22に保存した後、端末装置2は、当該文字列抽出プログラムを実行することにより文字列抽出手段27として機能し、記憶手段22に保存した情報から、住所、電話番号等の文字列抽出プログラムで定義した項目に該当する文字列を抽出する。
【0047】
図3の例では、「定休日」と記載されている行に「日曜日」と記載されているため、文字列抽出手段27は「定休日」が日曜日であると判断し、項目とその内容を関連付けた文字列(例えば、「定休日:日曜日」)を文字列抽出結果とする。
【0048】
同様に、文字列抽出手段27は、「コメント」が「どこか和風の佇まい。相性の良い気軽な惣菜が自慢。」であり、「住所」が「AAA県BBB市DDD町1−2−3」であり、「電話番号」が「000−0000−0000」であると判断し、項目とその内容を関連付けた文字列を文字列抽出結果とする。
【0049】
因みに、文字列抽出手段27は、「予算」が「昼 1100円 夜 6500円」であり、「座席」が「25席」であると判断できるが、これらの項目は、表示対象として、それほど重要でない項目であると文字列抽出プログラムで定義しているため、未分類文字列であることを示す文字列(例えば、「未分類文字列:昼 1100円 夜 6500円 25席」。なお、これらが最終的に未分類文字列欄に表示されるときには、項目名も[予算]や[座席]として未分類文字列欄に表示される。例えば、「未分類文字列:[予算]昼 1100円 夜 6500円[座席]25席)を文字列抽出結果とする。ここで、未分類文字列とは、単独で表示すべき項目に分類されていない文字列のことを示す。
【0050】
そして、文字列抽出手段27は、「居酒屋○○○」が記載されている行に「店名」「名称」等の項目名が記載されていないため、未分類文字列であることを示す文字列を文字列抽出結果とする。また、文字列抽出手段27は、同一の項目に該当する文字列が複数ある場合、所定のルールで優先順位を決定し、優先順位の低い文字列については、未分類文字列として文字列抽出結果とする。優先順位を決定するルールについては、後述する。
【0051】
文字列抽出結果記憶手段28は、文字列抽出手段27により抽出した文字列抽出結果を記憶手段22に記憶する。
【0052】
[地図情報取得方法]
次に、地図情報取得方法について説明する。
【0053】
文字列抽出手段27によって住所文字列を抽出した場合、地図情報要求手段29は、当該住所文字列(例えば、AAA県BBB市DDD町1−2−3)をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報取得要求を行う。
【0054】
サーバ3は、地図情報要求を受信すると、住所検索手段34は、端末装置2から受信した住所文字列に該当する位置情報(例えば、緯度経度情報)をデータベース5から取得する。これによりサーバ3は、取得した位置情報に該当する地図情報をデータベース5から取得することができる。
【0055】
地図画像検索手段35は、当該位置情報に該当する地図画像をデータベース5から検索し、周辺情報検索手段36は、当該位置情報に該当する周辺情報をデータベース5から検索する。地図情報送信手段38は、検索した地図画像及び周辺情報を端末装置2へ送信することにより、端末装置2における地図情報取得手段45は、地図画像及び周辺情報を取得する。よって端末装置2は、住所文字列に対応した地図画像及び周辺情報を取得できる。
【0056】
[未分類文字列編集結果取得方法]
次に、未分類文字列編集結果取得方法について説明する。
【0057】
文字列抽出手段27によって未分類文字列を抽出した場合、未分類文字列編集要求手段40は、サーバ3に対して当該未分類文字列(例えば、昼 1100円 夜 6500円 25席)を送信すると共に、当該未分類文字列の編集要求を行う。
【0058】
サーバ3は、未分類文字列の編集要求を受信すると、未分類文字列編集手段33によって当該未分類文字列を品詞毎に分解し、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを未分類文字列編集結果送信手段39によって端末装置2へ送信する。
【0059】
これにより、端末装置2における編集後未分類文字列取得手段47は、未分類文字列の編集結果を取得する。よって端末装置2は、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを取得することができ、編集せずに未分類文字列を表示する場合に比して、利用者にとって手軽にコピーし易い形態で未分類文字列をウェブ画面上に表示することができる。
【0060】
また、ウェブ画面上の文字列をそのまま抽出すると、著作権侵害になるが、単語レベルに分解することにより、著作権侵害を回避することができる。
【0061】
[抽出結果の表示方法]
次に、抽出結果の表示方法について説明する。端末装置2は、ウェブテキスト抽出処理終了後、ウェブ画面送信要求手段44によって、サーバ3に対してウェブ画面送信要求を行う。
【0062】
サーバ3は、ウェブ画面の送信要求を受信すると、記憶手段22内のウェブ画面をウェブ画面送信手段60によって端末装置2へ送信する。
【0063】
ウェブ画面取得手段46が上記ウェブ画面を取得すると、ウェブ画面表示手段41は、当該ウェブ画面を表示手段24へ表示し、文字列抽出手段27により取得した各項目に対応する文字列、上記地図情報取得を行ったことにより取得した地図情報、及び名詞のみに分解された未分類文字列を当該ウェブ画面内の各項目に対応する箇所へ表示する。
【0064】
図4にウェブテキスト抽出を行った結果を基に生成した利用者専用のウェブ画面の例を示す。
【0065】
ウェブ画面表示手段41は、住所、電話番号、定休日、コメントに関する文字列抽出結果をそれぞれ住所情報表示領域ED3、電話番号表示領域ED4、定休日表示領域ED6、コメント表示領域ED7に表示する。また、ウェブ画面表示手段41は、名詞のみ分解された未分類文字列を未分類テキスト表示領域ED8に表示する。これにより、利用者が未分類文字列を適宜利用できる。
【0066】
さらに、ウェブ画面表示手段41は、住所に対応した地図画像を画面右側の地図表示領域MPに表示し、周辺情報をアクセス表示領域ACに表示する。したがって、端末装置2は、ウェブ画面から文字列を取得し、その文字列中から各種項目に該当する文字列を抽出し、その抽出結果を利用者専用のウェブ画面に対して表示することにより、各種項目の情報を自動で表示している。これにより利用者は、利用者専用のウェブ画面に対する入力作業を軽減できる。
【0067】
さらに、端末装置2は、住所項目に該当する住所文字列を抽出した場合は、サーバ3から当該住所文字列に該当する地図画像や周辺情報を取得し、当該地図画像及び周辺情報を表示している。これにより、利用者専用のウェブ画面上に自動で有用な情報を含めることができる。因みに図4の例では、緯度経度情報を表示していないが、緯度経度情報を画面上に表示しても良い。この場合、有用な情報をさらに含めることができる。
【0068】
また、文字列抽出により自動抽出されなかった未分類文字列は、品詞に分解され、名詞のみが未分類テキスト表示領域ED8に表示されるので、利用者は自ら入力手段を操作することにより、未分類テキストを利用して利用者専用のウェブ画面を編集することができる。例えば、未分類テキスト表示領域ED8に表示された「居酒屋○○○」をコピーし、名称表示領域ED1に貼り付けることにより、名称の欄を埋めることができる。
【0069】
[地図情報再検索方法及び地図情報再表示方法]
地図情報再検索方法は、利用者が所望する住所文字列を抽出できなかった場合や住所文字列がなかった場合に、利用者が住所文字列を所定の領域(例えば、図4における住所表示領域ED3)に入力し、所定のボタン等(例えば、図4における再検索ボタンBTN1)を押下した後、端末装置2が当該所定の領域内に入力された住所文字列に該当する地図情報をサーバ3から取得する方法である。
【0070】
そして、地図情報再表示方法は、地図情報再検索方法により取得した地図情報を、地図情報を表示すべき領域(例えば、図4における地図表示領域MPやアクセス表示領域AC)に表示する方法である。
【0071】
次に、図4を用いて、地図情報再検索方法及び地図情報再表示方法について説明する。
【0072】
まず、地図情報再検索方法について、以下に説明する。
【0073】
住所情報表示領域ED3に住所が入力されている状態で、利用者によって再検索ボタンBTN1が押下された場合、地図情報更新要求手段29は、住所情報表示領域ED3に入力されている住所文字列をサーバ3に対して送信すると共に、地図情報取得要求を行う。サーバ3に対して地図情報取得要求を行った後の処理については、上記地図情報取得方法と同様であるため、省略する。
【0074】
これにより、地図情報取得手段45は、住所表示領域ED3に入力された住所に対応した地図画像及び周辺情報を取得できる。
【0075】
次に、地図情報再表示方法について説明する。
【0076】
上記地図情報再検索方法により、地図情報(地図画像及び周辺情報)を取得すると、ウェブ画面表示手段41は、上記地図情報再検索方法で取得した地図画像を地図表示領域MPに表示し、周辺情報をアクセス表示領域ACに表示する。これにより、住所表示領域ED3に入力された住所に対応した地図画像及び周辺情報が表示される。
【0077】
因みに、上記地図情報再検索を行う前に、地図画像又は周辺情報が表示されている場合、ウェブ画面表示手段41は、表示中の地図画像及び周辺情報を削除した後に、上記地図情報再検索方法で取得した地図情報を表示する。
【0078】
例えば、複数の住所を抽出した結果、利用者が住所情報として登録したい住所が未分類文字列として未分類文字列表示領域ED8に表示されている場合、未分類文字列内の住所情報をコピーし、住所情報表示領域ED3へ貼り付けた後、再検索ボタンBTN1を押下する。この結果、ウェブ画面表示手段41は、利用者が望む住所に対応した地図画像を地図表示領域MPに表示する。
【0079】
これにより、端末装置2は、仮に利用者が住所情報として利用したい情報が初期表示時に住所情報表示領域ED3に表示されていない場合でも、抽出した住所情報を未分類文字列として、未分類テキスト表示領域ED8に表示しておくことにより、利用者が簡易に所望の住所に該当する地図情報を再表示させることができる。
【0080】
[ウェブ画面登録方法]
次に、ウェブ画面登録方法について説明する。
【0081】
利用者が登録ボタンBTN2を押下すると、ウェブ画面内容登録要求手段43は、サーバ3に対して端末装置2に表示中のウェブ画面内容を送信すると共に、当該ウェブ画面内容の登録要求を行う。サーバ3は、端末装置2からウェブ画面内容の登録要求を受信すると、ウェブ画面内容登録手段37によってウェブ画面内容をデータベース5へ登録する。
【0082】
[ウェブテキスト抽出処理等の手順]
次に、図5のフローチャートを用いて、「ウェブテキスト抽出処理」及び「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」の説明を行う。因みに「ウェブテキスト抽出処理」は、ステップS1からステップS7までの処理であり、「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」は、ステップS8からステップS10まで及びステップS16の処理である。
【0083】
端末装置2は、利用者が情報をコピーしたいページを表示手段24に表示する(ステップS1)。利用者は画面を視認しながら、入力手段23を介して文字列抽出範囲の指定・メニューから「文字列抽出」の選択を行う。
【0084】
次に、端末装置2は、送受信手段21を介してサーバ3へ文字列抽出プログラムの送信要求を行う(ステップS2)。因みに、本実施例における文字列抽出プログラムは、JavaScript(登録商標)などにより生成することができる。
【0085】
サーバ3は、端末装置2から文字列抽出プログラムの送信要求を受信すると、記憶手段32に保存している文字列抽出プログラムを送受信手段31を介して端末装置2へ送信する(ステップS3)。
【0086】
端末装置2は、サーバ3から文字列抽出プログラムを取得すると、当該文字列抽出プログラムを記憶手段22へ保存する。
【0087】
文字列抽出範囲決定手段25は、文字列抽出範囲を決定する(ステップS4)。文字列抽出範囲を決定した後、文字列抽出範囲の文字列取得手段26は、文字列抽出範囲の文字列を取得し、当該文字列抽出範囲の文字列を記憶手段22に保存する(ステップS5)。 文字列抽出手段27は、文字列抽出プログラムを実行することにより、記憶手段22に保存した文字列抽出範囲の文字列に対して、文字列抽出処理を行う(ステップS6)。なお、文字列抽出処理の詳細については、後述する。
【0088】
次に、文字列抽出手段27は、文字列抽出処理を行うことにより、文字列抽出範囲の文字列から項目に対応した文字列抽出結果を取得する。文字列抽出結果記憶手段28は、上記文字列抽出手段27により取得した文字列抽出結果を記憶手段22に記憶する(ステップS7)。こうして、端末装置2は、文字列抽出処理を終了すると、文字列抽出処理の終了通知をサーバ3へ行い、ウェブ画面の送信要求手段44は、サーバ3に対してウェブ画面の送信要求を行う(ステップS8)。
【0089】
サーバ3は、端末装置2から文字列抽出処理の終了通知及びウェブ画面の送信要求を受信した後、ウェブ画面送信手段60によりHTML(Hyper Text Markup Language)ファイル形式のウェブ画面を端末装置2へ送信する(ステップS9)。
【0090】
端末装置2は、ウェブ画面取得手段46によりサーバ3からウェブ画面を受信すると、当該ウェブ画面と文字列抽出結果等を表示する(ステップS10)。なお、「ウェブ画面と文字列抽出結果等の表示処理」の詳細については、後述する。これにより、図4に例示するような、利用者専用のウェブ画面が端末装置2に表示される。
【0091】
利用者がウェブ画面内の表示内容を適宜編集した後、利用者によって登録を意味するボタン(例えば図4の登録ボタンBTN2)が押下されると、ウェブ画面登録要求手段43は、表示中のウェブ画面をデータベース5へ登録し(ステップS16)、「ウェブテキスト抽出結果の表示及びデータベース登録」を終了する。なお、ウェブ画面のデータベース登録処理の詳細については、後述する。
【0092】
[文字列抽出処理手順]
次に図5におけるステップS6の文字列抽出処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
サーバ3から受信した文字列抽出プログラムを端末装置2が実行すると、まず、文字列抽出手段27は、記憶手段22に保存した文字列抽出範囲の文字列を改行コード毎に分割する(ステップS61)。次に、文字列抽出手段27は、各行の文字列に対して第1解析処理を行う(ステップS62)。ここで第1解析処理とは、各行の文字列に、図7に示す複数の「項目」について、「項目を判断する文字列」が含まれるか否かを解析する処理である。
【0094】
各行の文字列に「項目を判断する文字列」が含まれている場合は、項目名称と、その項目名称に対応する文字列を抽出対象の文字列とする。例えば、図3の例においては、2行目に項目を判断する文字列「定休日」が含まれているので、項目名称「定休日」に対応する文字列「日曜日」を抽出対象とする。因みに、図7の例では、1つの「項目」に対して「項目を判断する文字列」を複数設定しており、これにより、検索精度を上げることができる。
【0095】
ステップS62の第1解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、分割した文字列に対して第2解析処理を行う(ステップS63)。ここで第2解析処理とは、解析対象となる文字列に、都道府県名が含まれるか否かを解析する処理である。各行の文字列に都道府県名が含まれている場合は、住所情報として当該文字列を抽出対象の文字列とする。これにより、第1解析処理で住所項目と判断する文字列を含んでいない場合でも、住所として抽出することができる。ただし、都道府県名を含む文字列が住所を意味していない可能性があるため、第1解析処理で住所を抽出した場合は、第1解析処理の抽出結果を優先するように規定している。
【0096】
ステップS63の第2解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、各行の文字列に対して第3解析処理を行う(ステップS64)。ここで第3解析処理とは、各行の文字列に、重要度が低いと思われる情報に関する項目が含まれるか否かを解析する処理であり、本実施例では、図8に示す「項目を判断する文字列」が含まれるか否かを解析する処理である。
【0097】
各行の文字列に図8の「項目を判断する文字列」を含んでいる場合は、項目毎に文字列を分割し、分割した文字列を未分類文字列としての抽出対象とする。一方、図8の「項目を判断する文字列」を含んでいない場合は、各行の文字列自体を未分類文字列としての抽出対象とする。
【0098】
ステップS64の第3解析処理を終了すると、文字列抽出手段27は、文字列抽出処理を終了する。
【0099】
なお、上記の第1解析処理では、同一の項目についての文字列が複数抽出された場合について、以下のルールに基づき、各項目に対応する文字列を1つに絞り、他の文字列を未分類文字列としての抽出対象とする。
(ルール1)図7の「項目を判断する文字列」について、左側の文字ほど優先度を高くする。
(ルール2)ルール1が同じ場合、行の先頭に近い文字を含む行ほど優先度が高い。
(ルール3)ルール2も同じ場合、ページ内で先の行ほど優先度が高い。
【0100】
このようなルールを規定しておくことにより、利用者が利用するために望ましい情報を自動で表示できる可能性が高くなる。
【0101】
また、低い優先度とした文字列についても、未分類文字列として抽出しているので、仮に、利用者が、低い優先度の文字列を各項目の情報として利用したい場合にも、自ら利用者専用のウェブ画面にコピー、貼り付けすることにより、低い優先度の文字列を簡易に利用することができる。
【0102】
[ウェブ画面と文字列抽出結果等の表示処理手順]
次に図5におけるステップS10の「ウェブ画面と文字列抽出結果等の表示処理」について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0103】
端末装置2において、ウェブ画面取得手段46が図5におけるステップS9にてサーバ3から送信されたウェブ画面を取得すると、ウェブ画面表示手段41は、当該ウェブ画面の内容を表示し、抽出した文字列をウェブ画面上の各項目に該当する表示領域へ表示する(ステップS11)。端末装置2は、上記ウェブ画面を表示した後、未分類文字列表示処理(ステップS12)及び地図情報表示処理(ステップS13)を行う。端末装置2は、これらの処理を非同期で行っている。
【0104】
未分類文字列表示処理は、文字列抽出処理により取得した未分類文字列を品詞毎で分解し、当該分解した文字列をウェブ画面上に表示する処理である。例えば、未分類文字列を品詞毎で分解した後に、当該分解した未分類文字列を図4の未分類文字列表示領域ED8へ表示する。未分類文字列表示処理の詳細は後述する。
【0105】
地図情報表示処理は、文字抽出処理により取得した住所文字列に該当する地図画像及び当該住所の周辺情報を取得し、当該地図画像及び周辺情報をウェブ画面上に表示する処理である。例えば、図4の例においては、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像及び周辺情報を取得して、地図画像を地図表示領域MPへ表示し、周辺の情報をアクセス表示領域ACへ表示する。地図情報表示処理の詳細は後述する。
【0106】
端末装置2は、上記の未分類文字列表示処理及び地図情報表示処理を終了すると、「ウェブ画面と文字列抽出結果等の表示処理」を終了する。この結果、端末装置2は、図4のような画面を表示する。
[未分類文字列表示処理手順]
次に図9におけるステップS12の未分類文字列表示処理について、図10を用いて説明する。
【0107】
端末装置2は、記憶手段22に未分類文字列があるか否か判断し、未分類文字列がない場合(ステップS121:No)、未分類文字列表示処理を終了する。一方、未分類文字列がある場合(ステップS121:Yes)、未分類文字列編集要求手段40は、当該未分類文字列をサーバ3に対して送信すると共に、未分類文字列の編集要求を行う(ステップS122)。
【0108】
サーバ3は、端末装置2から未分類文字列を受信する(ステップS123)。未分類文字列を受信した後、未分類文字列編集手段33は、未分類文字列を品詞毎に分解する(ステップS124)。未分類文字列編集結果送信手段39は、未分類文字列編集手段33によって未分類文字列が品詞毎に分解された後、品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを端末装置2へ送信する(ステップS125)。
【0109】
端末装置2において、編集後未分類文字列取得手段47が分解された未分類文字列をサーバ3から取得すると(ステップS126)、ウェブ画面表示手段41は、当該分解された未分類文字列をウェブ画面上に表示し(ステップS127)、未分類文字列表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、例えば、図4において、未分類文字列表示領域ED8に名詞のみに分解された未分類文字列を表示する。
【0110】
[地図情報表示処理手順]
次に図9におけるステップS13の地図情報表示処理について、図11を用いて説明する。
【0111】
端末装置2は、記憶手段22に住所文字列があるか否か判断し、住所文字列がない場合(ステップS131:No)、地図情報表示処理を終了する。一方、住所文字列がある場合(ステップS131:Yes)、地図情報送信要求手段29は、サーバ3に対して、当該住所文字列を送信すると共に、地図情報送信要求を行う(ステップS132)。
【0112】
サーバ3においては、地図情報送信要求手段29が住所文字列を受信した後(ステップS133)、住所検索手段34は、データベース5から当該住所文字列に対応する位置情報(緯度経度情報等)を取得する(ステップS134)。サーバ3は、上記位置情報を取得した後、当該位置情報を端末装置2へ送信し(ステップS135)、端末装置2は、当該位置情報を受信する(ステップS136)。
【0113】
端末装置2は、位置情報を受信後、地図画像表示処理(ステップS137)及び周辺情報表示処理(ステップS138)を行う。端末装置2は、これらの処理を非同期で行っている。
【0114】
地図画像取得処理は、位置情報に該当する地図画像を取得し、当該地図画像をウェブ画面上に表示する処理である。例えば、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像を取得して、当該地図画像を地図表示領域MPへ表示する。地図画像表示処理の詳細は後述する。
【0115】
周辺情報取得処理は、位置情報に該当する周辺情報を取得し、当該周辺情報をウェブ画面上に表示する処理である。例えば、図4の例においては、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する周辺の情報を取得して、周辺の情報をアクセス表示領域ACへ表示する。周辺情報表示処理の詳細は後述する。
【0116】
端末装置2は、上記の地図画像表示処理及び周辺情報表示処理を終了すると、地図情報表示処理を終了する。
【0117】
[地図画像表示処理手順]
次に図11におけるステップS137の地図画像表示処理について、図12を用いて説明する。
【0118】
端末装置2は、図11のステップS136で受信した位置情報をサーバ3へ送信する(ステップS201)。サーバ3においては、端末装置2から位置情報を受信した後(ステップS202)、地図画像検索手段35がデータベース5から当該位置情報に対応する地図画像を取得する(ステップS203)。
【0119】
上記地図画像を取得した後、地図情報送信手段38は、当該地図画像を端末装置2へ送信し(ステップS204)、地図情報取得手段45は、当該地図画像を受信する(ステップS205)。
【0120】
端末装置2では、上記地図画像を受信後、ウェブ画面表示手段41がウェブ画面上における所定の表示領域に当該地図情報を表示し(ステップS206)、地図画像表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する地図画像を取得した後、当該地図画像を地図表示領域MPへ表示する。
【0121】
[周辺情報表示処理手順]
次に図11におけるステップS138の周辺情報表示処理について、図13を用いて説明する。
【0122】
端末装置2は、図11のステップS136で受信した位置情報をサーバ3へ送信する(ステップS301)。サーバ3においては、端末装置2から位置情報を受信した後(ステップS302)、周辺情報検索手段36がデータベース5から位置情報に対応する周辺情報を取得する(ステップS303)。
【0123】
上記周辺情報を取得した後、地図情報送信手段38は、当該周辺情報を端末装置2へ送信し(ステップS304)、地図情報取得手段45は、当該周辺情報を受信する(ステップS305)。
【0124】
端末装置2では、上記周辺情報を受信後、ウェブ画面表示手段41がウェブ画面上における所定の表示領域に当該周辺情報を表示し(ステップS306)、周辺情報表示処理を終了する。この結果、端末装置2は、図4の例において、住所「AAA県BBB市DDD町1−2−3」に該当する周辺情報を取得して、当該周辺情報をアクセス表示領域ACへ表示する。
【0125】
[ウェブ画面のデータベース登録処理]
次に図5におけるステップS16のウェブ画面のデータベース登録処理について、図14を用いて説明する。端末装置2は、データベース登録を意味する登録ボタン(図4における登録ボタンBTN2)が利用者によって押下されたか否か判定する。登録ボタンが押下されたことを検知した場合(ステップS151:Yes)、ウェブ画面内容登録要求手段43は、サーバ3に対して現在表示しているウェブ画面内容を送信すると共に、サーバ3へ登録要求する(ステップS152)。
【0126】
サーバ3において、ウェブ画面内容登録手段37は、受信したウェブ画面内容をデータベース5へ登録する(ステップS153)。サーバ3は、受信したウェブ画面内容をデータベース5へ登録終了後、処理結果ウェブ画面(例えば「登録されました」というメッセージを含むウェブ画面)を端末装置2へ送信する(ステップS154)。
【0127】
端末装置2は、上記処理結果ウェブ画面を受信すると、表示手段24に当該処理結果ウェブ画面を表示して、ウェブ画面のデータベース登録処理を終了する。
【0128】
これにより、端末装置2は、サーバ3に対して上記登録したウェブ画面の閲覧要求を行えば、ウェブ画面の閲覧を行うことができる。
【0129】
[他の実施例]
上記の実施例では、文字列抽出範囲の指定について、利用者自身がマウス等の入力手段23により指定していたが、本発明の適用はこれには限られず、現在表示中のウェブ画面全体を自動的に文字列抽出範囲と決定してもよい。例えば、図15に示すように、利用者が文字列範囲を指定することなく、入力手段23を介して、「メニュー3」を指定した後に表示されるメニューM2から「文字列抽出」を指定した場合に、文字列抽出範囲決定手段25は、現在表示中のウェブ画面内の全テキストを文字列抽出範囲とみなしても良い。この場合、文字列抽出範囲の指定が不要なため、利用者が、簡易に文字列抽出処理の指定を行うことができる。
【0130】
また、上記の実施例では、複数の項目について文字列抽出を実行していたが、本発明の適用は、これに限られず、必要な項目についてのみ文字列抽出を行えるようにしてもよい。例えば、図16に示すように、メニューM3に文字列抽出を行う項目毎の選択肢(「住所」文字列抽出)又は複数の項目をグループ化した選択肢(「住所・電話番号」文字列抽出)を生成することにより、文字列抽出を行う項目を限定しても良い。この場合、文字列抽出を行う項目を限定するため、文字列抽出処理の処理速度を上げることができる。
【0131】
さらに、上記の実施例では、「端末装置2からサーバ3への文字列抽出プログラムの送信要求」(ステップS2)と「サーバ3から端末装置2へ文字列抽出プログラムを送信」(ステップS3)を、「文字列抽出範囲の決定」(ステップS4)と「文字列抽出範囲の文字列取得」(ステップ5)より先に行なう場合について述べたが、本発明の適用は、これに限られず、「文字列抽出範囲の決定」(ステップS4)と「文字列抽出範囲の文字列取得」(ステップ5)の後に、「端末装置2からサーバ3への文字列抽出プログラムの送信要求」(ステップS2)と「サーバ3から端末装置2へ文字列抽出プログラムを送信」(ステップS3)を行なっても良い。
【0132】
さらに、上記の実施例では、周辺情報検索手段35が検索した住所の周辺の駅情報を取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、最も近い駅の出入り口も取得しても良い。この場合、周辺情報として表示されている駅が複数の出入り口を有している際、利用者にとってより有効な情報を提供することができる。なお、住所と駅の出入り口との関連情報をデータベース5が保持することにより実現できる。
【0133】
さらに、上記の実施例では、検索した住所と周辺情報である駅との経路について、特に定めていなかったが、検索した住所と周辺情報である駅との経路を表示しても良い。これは、公知の種々の経路検索の手法を用いて実現できる。この場合、利用者が実際に登録した場所へ行く際に、スムーズに当該場所へ行くことができる。
【0134】
さらに、上記の実施例では、検索した住所の周辺情報について駅情報等のみ取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、クルマの最寄ICや各種施設の情報も取得し、当該施設のアイコン等の表示・非表示を切り替えても良く、カテゴリ毎に表示・非表示を切り替えても良い。この場合、より多くの情報を地図画像に含めることが可能となる。
【0135】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺について、特に定めていなかったが、周辺情報が全て表示される縮尺で表示するようにしても良い。この場合、利用者は、地図検索した位置と周辺情報との位置関係を把握しやすくなり、利用者自身が縮尺を微調整する必要がない。
【0136】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺変更について、特に定めていなかったが、例えば、表示画面中における、地図画像を表示する周辺に、所定の縮尺に変更できる縮尺リンクを設け、当該縮尺リンクを利用者が指定することにより、地図画像の縮尺を変更するようにしても良い。この場合、利用者が望む縮尺の地図画像を提供することができる。
【0137】
さらに、上記の実施例では、地図画像の中心位置変更について、特に定めていなかったが、地図画像上をマウス等で指定することにより、当該指定した位置を中心とした地図画像を更新表示しても良い。この場合、利用者は、地図画像の位置調整を行うことができる。
【0138】
さらに、上記の実施例では、表示する地図画像の縮尺について、特に定めていなかったが、取り込んだ住所によって、表示する縮尺を変更しても良い。例えば、詳細地図がある住所である場合は、詳細地図を表示し、広域地図のみある場合は、広域地図を表示することが考えられる。この場合、利用者は、利用する地図の変更を行うことなく、詳細地図を利用することができる。
【0139】
さらに、上記の実施例では、サーバ3が検索した位置情報を端末装置2に送信し、端末装置2がサーバ3へ当該位置情報を送信した後に、サーバ3が当該位置情報に対応する地図画像及び周辺情報を取得していたが、本発明の適用はこれに限られず、サーバ3が端末装置2に位置情報を送信することなく、当該位置情報に対応する地図画像及び周辺情報を取得しても良い。これにより、サーバ3と端末装置2との間の通信回数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】処理システムの概念図である。
【図2】処理システムのブロック図である。
【図3】本実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【図4】本実施例におけるウェブテキスト抽出結果を表示する画面を示す模式図である。
【図5】ウェブテキスト抽出処理等のフローチャートである。
【図6】文字列抽出処理のフローチャートである。
【図7】第1解析処理を行う項目と項目を判断する文字列の対応関係を示す図表である。
【図8】第3解析処理を行う項目を示す図表である。
【図9】ウェブ画面と文字列抽出結果等の表示処理のフローチャートである。
【図10】未分類文字列表示処理のフローチャートである。
【図11】地図情報表示処理のフローチャートである。
【図12】地図画像表示処理のフローチャートである。
【図13】周辺情報表示処理のフローチャートである。
【図14】ウェブ画面内容のデータベース登録処理のフローチャートである。
【図15】他の実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【図16】他の実施例におけるウェブテキスト抽出対象画面を示す模式図である。
【符号の説明】
【0141】
1 ウェブテキスト抽出結果生成システム
2 端末装置
3 サーバ
4 ネットワーク
5 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能に接続された端末装置及びサーバ装置から構成され、ウェブテキスト抽出結果を生成するウェブテキスト抽出結果生成システムであって、
前記端末装置は、
ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、
前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、
前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、
前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、
前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
住所情報と位置情報とを関連付けた情報、位置情報と地図画像とを関連付けた情報及び地図画像を記憶するサーバ記憶手段と、
前記地図情報の送信要求に応じて、前記サーバ記憶手段を参照して前記住所文字列に該当する前記位置情報を検索する住所検索手段と、
前記サーバ記憶手段を参照して、前記位置情報に該当する前記地図画像を検索する地図画像検索手段と、
前記検索した地図画像を含む地図情報を前記端末装置へ送信する地図情報送信手段と、を備えることを特徴とするウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
複数種類の操作ボタンが設けられたウェブ画面の送信要求を前記サーバ装置に行うウェブ画面送信要求手段と、
前記送信要求したウェブ画面を取得するウェブ画面取得手段と、
前記ウェブ画面、前記抽出した文字列、及び前記地図情報を表示するウェブ画面表示手段と、をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記ウェブ画面の送信要求に応じて前記ウェブ画面を前記端末装置へ送信するウェブ画面送信手段をさらに備え、
前記サーバ記憶手段は、前記ウェブ画面を記憶することを特徴とする請求項1に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記複数種類の操作ボタンの内、第1の操作ボタンが選択されると、前記ウェブ画面上の住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報更新要求手段をさらに備え、
前記ウェブ画面表示手段は、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報表示時に、既に別の地図情報が表示されている場合、前記別の地図情報を削除して、前記ウェブ画面上の住所文字列に該当する地図情報の表示を行うことを特徴とする請求項2に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記複数種類の操作ボタンの内、第2の操作ボタンが選択されると、前記ウェブ画面の内容を前記サーバ装置に送信すると共に、前記ウェブ画面における内容の登録要求を行うウェブ画面内容登録要求手段をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置から受信した前記ウェブ画面における内容を記憶するウェブ画面登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記文字列抽出手段によって、未分類文字列として抽出された未分類文字列の編集要求を行う未分類文字列編集要求手段と、
前記編集要求した編集済みの未分類文字列を取得する未分類文字列編集結果取得手段と、をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置から受信した前記未分類文字列を品詞毎に分解する未分類文字列編集手段と、
前記品詞毎に分解された未分類文字列のうち名詞のみを前記端末装置へ送信する未分類編集結果送信手段と、をさらに備え、
前記文字列抽出手段は、前記項目に該当しない文字列を前記未分類文字列として抽出し、同一項目に該当する文字列が複数ある場合、所定の優先順位に基づいて、1つの文字列を前記項目に該当する文字列として抽出し、他の文字列を前記未分類文字列として抽出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項6】
前記文字列抽出手段は、住所項目に該当する文字列がある場合、抽出した文字列内における都道府県名を含む文字列を未分類文字列にし、住所項目に該当する住所文字列がない場合、上記都道府県名を含む文字列を上記住所項目に該当する住所文字列とすることを特徴とする請求項5に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記位置情報に該当する周辺情報を取得する周辺情報検索手段をさらに備え、
前記地図情報は、前記周辺情報を含み、
前記サーバ記憶手段は、前記位置情報と周辺情報とを関連付けた情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のウェブテキスト抽出結果生成システム。
【請求項8】
ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成する端末装置であって、
ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、
前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、
前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、
前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、
前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段と、を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項9】
ネットワークを介してサーバと通信可能に接続され、ウェブテキスト抽出結果を生成するコンピュータによって実行されるプログラムであって、
ウェブ画面上における文字列の抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、
前記抽出範囲内の文字列を取得する文字列取得手段と、
前記抽出範囲内の文字列について解析を行い、住所項目を含む1又は複数の項目に該当する文字列を抽出する文字列抽出手段と、
前記抽出した文字列の内、前記住所項目に該当する住所文字列を前記サーバ装置に送信すると共に、前記住所文字列に該当する地図画像を含む地図情報の送信要求を前記サーバ装置に行う地図情報送信要求手段と、
前記送信要求した地図情報を前記サーバ装置から取得する地図情報取得手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−52554(P2008−52554A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229182(P2006−229182)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】