説明

ウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法及び装置

【課題】ウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法及び装置を提供する。
【解決手段】本発明のウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法は、ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作と、前記各分割領域を前記モバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする動作と、前記トランスコーディングされた分割領域と前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作と、前記モバイル端末を通して前記位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けて記憶された前記分割領域を前記モバイル端末に提供する動作とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信技術と無線インターネットの発達とともに、ウェブユーザは、携帯電話のようなモバイル端末の画面を通してもデスクトップコンピュータのモニタ画面での場合と同様にウェブページをますます見たいと希望している。ところが、インターネット上の多くのウェブページは、デスクトップコンピュータのモニタ画面のサイズに合わせて製作されている。したがって、ウェブページをモバイル端末の画面を通して表示する場合、端末の性能を超えるコンテンツ情報により、モバイル端末で複合ウェブページコンテンツが適切に表示されないという問題があった。
【0003】
前記のような問題を解決するために、インターネットのウェブページをモバイル端末の画面で表示できるように、ウェブページのコンテンツのうち、動画像情報などを除いてテキスト情報を中心にウェブページを再構成するトランスコーディング技術が開発されている。
【0004】
ここで、「トランスコーディング技術」という用語は、ウェブページをモバイル端末の画面で見られるようにする技術をいう。例えば、携帯電話などでは、CPUの速度、メモリ性能、画面サイズなどが非常に限定されているので、適切な状態でウェブページを提供するために、画像を縮小したり、ウェブページを複数の画面に分割してユーザに提供することができる。
【0005】
しかしながら、ウェブページ全体をモバイル端末の画面で一度に表示することはできないので、ウェブページを複数の領域に分割してモバイル端末の画面に表示するしかなかった。したがって、ユーザが画面の下端に表示されている「次のページ」又は「1,2,3,4,5」のうちいずれか一つを選択すれば、複数の領域のうち選択された領域が表示された。
【0006】
図1は、ウェブページが表示される従来のモバイル端末の画面を示した図である。
【0007】
図1に示すように、従来のモバイル端末の画面では、ウェブページ全体のうち一部の領域のみが抽出されて表示される。
【0008】
また、ユーザがウェブページ全体のうちの他の領域を見るためには、モバイル端末の画面の下側に位置した「前のページ」又は「次のページ」をクリックすることができ、ユーザのクリックに対応して他の領域が表示される。
【0009】
しかしながら、従来のモバイル端末の画面では、ウェブページ全体の構造に関する如何なる情報も表示されないので、ユーザは、現在表示されている領域がウェブページ全体のどこに位置しているかを知ることができなかった。
【0010】
したがって、ユーザは、ウェブページ全体の構造を把握することができず、ユーザが実際に見ようとするコンテンツを容易に探すことができないことから不便さを感じ、実際にデスクトップコンピュータのモニタ画面での場合と同様にウェブページを見ているという感じがしないという問題があった。
【0011】
一方、先行技術として、特許文献1には、「小型画面端末のためのウェブコンテンツトランスコーディングシステム及び方法」という名称の発明が開示されている。前記先行技術は、小型画面の端末を有するユーザがインターネットに接続してウェブサービスを利用しようとする場合、既存の一般のデスクトップPCの表示性能に適合するように作成されたウェブ文書が端末の小型画面でも効率的に表現されるように変換するためのシステム及び方法に関するものである。
【0012】
しかしながら、上述した先行技術は、ウェブページ全体を複数の領域に分割して小型端末の画面に表示する技術を記載しているだけで、ユーザにウェブページ全体の構造に関する情報を提供しておらず、ユーザが現在見ているコンテンツがウェブページ全体のうちどの位置にあるのかを知ることが難しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国特許公開公報第10―2004―0038458号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために示されたものであり、本発明の一実施形態は、ウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法を提供する。
【0015】
また、本発明の他の実施形態は、画面サイズが相対的に小さいモバイル端末でウェブページを表示する方法を提供する。
【0016】
また、本発明の一実施例は、ウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の第1の側面は、ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作と、前記各分割領域を前記モバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする動作と、前記トランスコーディングされた分割領域と、前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作と、前記モバイル端末を通して前記位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けて記憶された前記分割領域を前記モバイル端末に提供する動作とを含むウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法を提供する。
【0018】
望ましくは、前記方法は、前記ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作が、前記ウェブページ全体のソースを分析し、前記ウェブページの各構成要素のレイアウトを計算する動作と、前記計算されたレイアウトに基づいて前記ウェブページ全体の構造を分析する動作とを含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0019】
望ましくは、前記方法は、ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作の結果に基づいて前記複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断する動作をさらに含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0020】
望ましくは、前記方法は、前記ヘッダ探索動作が、前記ウェブページ全体の上部から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をヘッダとして判断する動作を含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0021】
望ましくは、前記方法は、前記左側サイドバー探索動作が、前記ウェブページ全体の左側面から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を左側サイドバーとして判断する動作を含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0022】
望ましくは、前記方法は、前記右側サイドバー探索動作が、前記ウェブページ全体の右側面から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を右側サイドバーとして判断する動作を含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0023】
望ましくは、前記方法は、前記フッタ探索動作が、前記ウェブページ全体の下部から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をフッタとして判断する動作を含むウェブページをトランスコーディングする方法を提供する。
【0024】
また、本発明の第2の側面は、ウェブページがN個(Nは2以上の自然数)の分割領域に区分されている場合、各分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表すN個の位置表示アイコンを表示する動作と、ユーザから、前記N個の位置表示アイコンのうち一つの位置表示アイコンに対する選択信号を受信する動作と、前記選択された位置表示アイコンに関連付けられた分割領域をモバイル端末に表示する動作とを含むモバイル端末でウェブページを表示する方法を提供する。
【0025】
望ましくは、前記方法は、前記分割領域が、前記モバイル端末の画面サイズに基づいて予めトランスコーディングされているモバイル端末でウェブページを表示する方法を提供する。
【0026】
望ましくは、前記方法は、前記分割領域が、ヘッダ、左側サイドバー、右側サイドバー、ボディ及びフッタのいずれか一つであるモバイル端末でウェブページを表示する方法を提供する。
【0027】
また、本発明の第3の側面は、ウェブページ全体を複数の分割領域に区分するウェブページ分割部と、前記各分割領域を前記モバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングするトランスコーディング部と、前記トランスコーディングされた分割領域と、前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを相互に関連付けて記憶するアイコン関連付け記憶部と、前記モバイル端末を通して前記位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けて記憶された前記分割領域を前記モバイル端末に提供するコンテンツ提供部とを含むウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする装置を提供する。
【0028】
望ましくは、前記装置は、前記ウェブページ全体のソースを分析し、前記ウェブページの構成要素のレイアウトを計算するウェブページ構成要素分析部をさらに含むトランスコーディング装置を提供する。
【0029】
望ましくは、前記装置は、前記ウェブページ分割部が、前記構成要素のうち一部を前記計算されたレイアウト及び予め設定されたサイズに基づいて併合する動作を行うトランスコーディング装置を提供する。
【0030】
望ましくは、前記装置は、ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作の結果の結果に基づいて、前記ウェブページ分割部によって分割された複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断するウェブページ構造分析部をさらに含むトランスコーディング装置を提供する。
【0031】
望ましくは、前記装置は、前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンを生成する位置表示アイコン生成部をさらに含むトランスコーディング装置を提供する。
【発明の効果】
【0032】
上述した本発明の課題解決手段によれば、ウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンを提供することによって、ユーザがモバイル端末でウェブページ全体を見られない場合も、ウェブページ全体の構造を確認することができる。
【0033】
また、上述した本発明の課題解決手段によれば、ユーザは、現在自身が見ているコンテンツがウェブページ全体のうちどの位置に配置されているコンテンツであるかを容易に判断することができる。
【0034】
また、本発明の他の課題解決手段のうち一つによれば、ユーザが特定の位置表示アイコンをクリックすることによって、クリックされた位置表示アイコンと関連付けられているコンテンツの提供を容易に受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】ウェブページが表示される従来のモバイル端末の画面を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るウェブページが表示される画面サイズが相対的に小さいモバイル端末の画面を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るウェブページが表示される画面サイズが相対的に小さいモバイル端末の画面を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態によってウェブページ全体の各構成要素のレイアウトを計算する動作を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るウェブページ全体の構造を分析する動作を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る分割領域と位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディング装置の細部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、多様な形態で具現可能であり、ここで説明する実施形態によって限定されるものでない。そして、図面では、本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって類似した部分には類似した図面符号を付した。
【0037】
明細書全体で、一つの部分が他の部分と「結合」されている、または「連結」、「接続」されているというとき、これは、「直接的又は物理的に結合、連結、接続」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に接続」されている場合も含む。また、一つの部分が一つの構成要素を「含む」、「有する」、「備える」というとき、これは、特別に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのでなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0038】
以下、添付した図面を参考にして本発明を詳細に説明する。
【0039】
図2及び図3は、本発明の一実施例に係るウェブページが表示される画面サイズが相対的に小さいモバイル端末の画面の一例を示した図である。
【0040】
図2は、ユーザが左側サイドバーに対応する位置表示アイコンを選択した場合を示す図である。
【0041】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るウェブページが表示されるモバイル端末の画面は、トランスコーディングされたウェブページコンテンツ1と、複数の位置表示アイコン3〜7とを含む。
【0042】
ウェブページコンテンツ1は、デスクトップコンピュータのモニタで見られるウェブページ全体のうち左側サイドバー部分に対応するコンテンツである。ユーザが位置表示アイコン4をクリックした場合、前記位置表示アイコン4と関連付けられた左側サイドバーに対応するウェブページコンテンツ1が表示される。
【0043】
各位置表示アイコン3〜7は、モバイル端末の画面内で、例えば、下端又は右側などに表示される。位置表示アイコンの数及び形態は、ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作及びウェブページ全体の構造を分析する動作の結果に基づいて決定される。本明細書で、「分割領域」とは、少なくとも一つ以上のウェブページの構成要素をまとめてグループ化したもので、例えば、ヘッダ、左側サイドバー、右側サイドバー、ボディ及びフッタである。
【0044】
例えば、ウェブページ全体が5個の分割領域に区分される場合、位置表示アイコンは合計5個であってもよい。また、ウェブページ全体の構造を分析する動作を行った結果、ウェブページ全体がヘッダ、フッタ、左側サイドバー、右側サイドバー及びボディで構成されている場合、各位置表示アイコン3〜7は、ヘッダ、フッタ、左側サイドバー、右側サイドバー及びボディを表してもよい。
【0045】
前記ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作及びウェブページ全体の構造を分析する動作については、後述することにする。
【0046】
各位置表示アイコン3〜7は、複数の分割領域がウェブページ内で配置される位置をそれぞれ表すことができ、各分割領域のコンテンツと関連付けられている。また、各位置表示アイコンは、前記各位置表示アイコンが表している分割領域がウェブページ内で配置される位置を表している。例えば、各位置表示アイコンと連係している分割領域がウェブページ内で配置される位置を表すためには、前記位置表示アイコンの内部形状のうち、前記分割領域が配置される位置に対応する部分には、陰影を表示したり、他の領域と区分される色相で表示したり、点滅などの特殊効果を挿入することができる。したがって、ユーザは、各位置表示アイコンがウェブページ全体のうちどの位置のコンテンツと関連付けられているかを知ることができ、見ようとする部分のコンテンツを容易に探すことができる。
【0047】
例えば、位置表示アイコン4には、位置表示アイコンの形状のうち左側サイドバーを表す部分に陰影が表示されている。したがって、ユーザは、前記位置表示アイコン4が左側サイドバー部分のコンテンツと関連付けられていることを知ることができ、ユーザが左側サイドバー部分のコンテンツを見ようとする場合は、前記位置表示アイコン4を選択することができる。
【0048】
図3は、ユーザが右側サイドバーに対応する位置表示アイコンを選択した場合の図である。
【0049】
図3に示すように、ウェブページコンテンツ2は、デスクトップコンピュータのモニタで見られるウェブページ全体のうち右側サイドバーに表示されるコンテンツに対応するコンテンツである。ユーザが位置表示アイコン6をクリックした場合、前記位置表示アイコン6と関連付けられている右側サイドバー部分のウェブページコンテンツ2が表示される。
【0050】
例えば、位置表示アイコン6には、位置表示アイコンの形状のうち右側サイドバー部分に陰影が表示されている。したがって、ユーザは、前記位置表示アイコン6が右側サイドバー部分のコンテンツと関連付けられていることを知ることができ、ユーザが右側サイドバー部分のコンテンツを見ようとする場合は、前記位置表示アイコン6を選択することができる。
【0051】
図4は、本発明の一実施例によってウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法のフローチャートである。
【0052】
動作100において、トランスコーディング装置は、ユーザがモバイル端末画面で見ようとするウェブページのHTMLソースコードを受信する。例えば、ユーザがモバイル端末で見ようとする特定ウェブページのアドレスを直接入力し、または、ブラウザーを通して特定ウェブページを選択する場合、トランスコーディング装置は前記ウェブページのHTMLソースを受信することができる。
【0053】
動作200において、トランスコーディング装置は、前記動作100でHTMLソースコードを受信した後、ウェブページ全体を分析する。例えば、トランスコーディング装置は、ウェブページ全体を分析し、ウェブページ全体を構成している構成要素の数、動画情報とテキスト情報との構成比率、テキスト情報のフォントサイズ、色相、字体の種類、左右の余白、上下の余白及びスクロールバーの有無などの情報を判断することができる。
【0054】
動作300において、トランスコーディング装置は、ウェブページ全体の各構成要素のレイアウトを計算する。前記動作200でウェブページ全体のソースコードを分析し、ウェブページ全体を構成している構成要素を判断した後、動作300で、トランスコーディング装置は、各構成要素のレイアウトを計算し、各構成要素のサイズ及び位置などを計算することができる。前記各構成要素のサイズは、各構成要素の幅と高さとの積によって計算される。
【0055】
図5は、本発明の一実施形態によってウェブページ全体の各構成要素のレイアウトを計算する動作を示す図である。
【0056】
図5に示すように、ウェブページ全体のソースコードは、<body>タグ、<div>タグ、<p>タグなどを含んでもよい。例えば、<body>タグはウェブページ全体を表してもよく、各<div>タグは一つの分割領域を表し、各<p>タグは<div>タグに属する最小構成要素を表してもよい。
【0057】
動作300において、最小構成要素のサイズも計算される。例えば、図5に示すように、ウェブページ全体は1個の<body>タグが表す領域で構成されてもよく、前記<body>タグが表す領域は2個の<div>タグが表す領域で構成されてもよい。この場合、第1の<div>タグが表す領域は1個の<p>タグが表す領域で構成され、第2の<div>タグが表す領域は3個の<p>タグが表す領域で構成されてもよい。
【0058】
このとき、<body>タグが表す領域の幅が500で、高さが600である場合、ウェブページ全体のサイズは300,000と計算される。また、第1の<div>タグが表す領域の幅が100で、高さが150であるので、第1の<div>タグが表す領域のサイズは15,000と計算され、第2の<div>タグが表す領域の幅が500で、高さが450であるので、第2の<div>タグが表す領域のサイズは225,000と計算される。
【0059】
さらに、第1の<div>タグが表す領域を構成している1個の<p>タグが表す領域のサイズ及び第2の<div>タグが表す領域を構成している3個の<p>タグが表す領域のサイズは、上述したような方式で計算される。
【0060】
例えば、第1の<div>タグが表す領域は第1の<p>タグが表す領域で構成されているので、第1の<div>タグが表す領域は、第1の<p>タグが表す領域と同一であることが分かる。したがって、第1の<p>タグが表す領域のサイズは15,000と計算される。
【0061】
また、第2の<div>タグが表す領域は3個の<p>タグが表す領域で構成されているので、第2の<div>タグが表す領域は前記3個の<p>タグが表す領域のサイズと同一である。例えば、第2の<p>タグが表す領域の幅が50で、高さが100であるので、第2の<p>タグが表す領域のサイズは5,000と計算される。また、第3の<p>タグが表す領域の幅が30で、高さが100であるので、第3の<p>タグが表す領域のサイズは3,000と計算される。また、第4の<p>タグが表す領域の幅が500で、高さが250であるので、第4の<p>タグが表す領域のサイズは125,000と計算される。
【0062】
動作400において、トランスコーディング装置が前記動作300で計算された各最小構成要素のレイアウトに基づいてウェブページを複数の分割領域に区分する。動作400において、トランスコーディング装置は、一つの分割領域が有することができる最大サイズを予め設定することができる。また、トランスコーディング装置は、前記予め設定されている分割領域の最大サイズと、前記動作300で計算された各最小構成要素のサイズとを比較し、一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えない範囲内で各最小構成要素を併合し、分割領域を生成することができる。しかし、単独の最小構成要素のサイズが予め設定されている分割領域の最大サイズを超える場合は、隣接した最小構成要素と併合しないこともできる。また、各最小構成要素の併合は、同一の中間構成要素に属している各最小構成要素のみで行われる。
【0063】
例えば、予め設定されている一つの分割領域が有することができる最大サイズが10,000である場合、上述した例で、第1の<div>タグが表す領域を構成している第1の<p>タグが表す領域のサイズは一つの分割領域が有することができる最大サイズ10,000より大きい15,000であるので、第1の<div>タグが表す領域内に他の<p>タグが表す領域が存在するとしても、分割領域の最大サイズを超えているので、併合は行なわれない。また、前記第1の<p>タグが表す領域は最小構成要素であるので、分割領域の最大サイズ値を超えたとしても、それ以上分割しない。
【0064】
トランスコーディング装置がウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作について、図6を参照して詳細に説明する。
【0065】
図6は、本発明の一実施形態に係るウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作のフローチャートである。
【0066】
動作410において、トランスコーディング装置は、前記動作300で計算されたウェブページの各最小構成要素のレイアウト計算結果を受信することができる。例えば、トランスコーディング装置は、前記動作300で計算された各<p>タグが表す領域のサイズを受信することができる。
【0067】
動作420において、トランスコーディング装置は、前記動作410で受信した各最小構成要素のサイズが、予め設定されている一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えるか否かを判断することができる。
【0068】
動作420において、一つの最小構成要素のサイズが、予め設定されている一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えると判断される場合、トランスコーディング装置は、前記一つの最小構成要素をそれ以上併合又は分割せずに、一つの分割領域として決定することができる。
【0069】
例えば、上述した例で、第2の<div>タグが表す領域を構成している第4の<p>タグが表す領域のサイズは125,000であるので、第4の<p>タグが表す領域のサイズは一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えると判断される。したがって、トランスコーディング装置は、前記第4の<p>タグが表す領域を他の<p>タグが表す領域と併合しない。また、前記第4の<p>タグが表す領域は、最小構成要素であって、それ以上分割されることも不可能であるので、トランスコーディング装置は、前記第4の<p>タグが表す領域を一つの分割領域として決定することができる。
【0070】
動作430において、トランスコーディング装置が、前記動作420において、予め設定されている一つの分割領域が有することができる最大サイズより小さいサイズを有する最小構成要素を発見した場合、トランスコーディング装置は、前記最小構成要素と隣接した最小構成要素とを併合すれば、前記予め設定されている一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えるか否かを判断する。
【0071】
例えば、上述した例で、第2の<div>タグが表す領域を構成している第2の<p>タグが表す領域のサイズは5,000であり、第3の<p>タグが表す領域のサイズは3,000である。この場合、前記二つの<p>タグが表す領域を併合したとしても、予め設定されている分割領域の最大サイズである10,000を超えない。前記二つの<p>タグが表す各領域は、同一の<div>タグが表す領域に属している<p>タグが表す領域である。したがって、トランスコーディング装置は、前記二つの<p>タグが表す領域は、併合が可能であると判断する。ただし、トランスコーディング装置は、前記二つの<p>タグが表す領域を併合するとしても、予め設定されている分割領域の最大サイズである10,000を超えないが、第4の<p>タグが表す領域と追加で併合する場合は、予め設定されている分割領域の最大サイズを超えるので、それ以上併合が不可能であると判断することができる。
【0072】
動作440において、各最小構成要素の併合が可能であると前記動作430において判断された場合、トランスコーディング装置は前記各最小構成要素の併合を行う。例えば、上述した例で、第2の<div>タグが表す領域を構成している第2の<p>タグが表す領域と第3の<p>タグが表す領域とを併合して、一つの分割領域を創ることができる。
【0073】
再び図4を参照すれば、動作500において、トランスコーディング装置は、前記動作400で区分した複数の分割領域がウェブページ内で配置される位置を判断し、ウェブページ全体の構造を分析する。例えば、トランスコーディング装置は、ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作を行うことができる。さらに、トランスコーディング装置は、前記各動作の結果に基づいて、前記複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断することができる。
【0074】
次に、前記ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作について、図7を参照して詳細に説明する。
【0075】
図7は、本発明の一実施形態に係るウェブページ全体の構造を分析する動作を示す図である。
【0076】
図7に示すように、ウェブページ全体は、A分割領域510、B分割領域520、C分割領域530、D分割領域540及びE分割領域550を含んでもよい。また、各分割領域には、一つ以上の最小構成要素を含んでもよい。
【0077】
左側サイドバー探索動作は、ウェブページ全体の左側面から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を左側サイドバーとして判断する動作である。
【0078】
例えば、図7に示すように、トランスコーディング装置は、ウェブページ全体の左側面から所定の面積値を有する左側サイドバー探索領域570を予め設定することができる。このとき、B分割領域520及びD分割領域540の全体が左側サイドバー探索領域570に含まれないので、トランスコーディング装置は、B分割領域520及びD分割領域540を左側サイドバーとして判断しない。
【0079】
右側サイドバー探索動作は、ウェブページ全体の右側面から所定の面積値を有する右側サイドバー探索領域580を予め設定し、一つの分割領域全体が右側サイドバー探索領域580に含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を右側サイドバーとして判断する動作である。
【0080】
例えば、図7に示すように、C分割領域530全体は右側サイドバー探索領域580に含まれるが、E分割領域550全体は右側サイドバー探索領域580に含まれないので、トランスコーディング装置は、C分割領域530のみを右側サイドバーとして判断することができる。
【0081】
ヘッダ探索動作は、ウェブページ全体の上部から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をヘッダとして決定する動作である。例えば、図7に示すように、トランスコーディング装置は、ウェブページ全体の上部から所定の高さ値を有するヘッダ探索領域560を予め設定することができる。前記上部からの高さ値は、左側サイドバー又は右側サイドバーがある場合は、各サイドバーと重ならないように、各サイドバーより上の部分の値になり、左側サイドバー又は右側サイドバーがない場合は任意の値になる。トランスコーディング装置は、A分割領域510が前記ヘッダ探索領域560内に全て含まれているので、前記A分割領域510をヘッダとして判断することができる。
【0082】
フッタ探索動作は、ウェブページの下部からフッタ探索領域590を予め設定し、一つの分割領域全体がフッタ探索領域590内に全て含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をフッタとして判断する動作である。例えば、フッタ探索領域は、ヘッダ探索領域と同一の方式で、左側サイドバー又は右側サイドバーがある場合はウェブページの下部から各サイドバーより下の部分の領域になる。
【0083】
例えば、図7に示すように、D分割領域540及びE分割領域550の全体がフッタ探索領域590に含まれないので、トランスコーディング装置は、D分割領域540及びE分割領域550をフッタとして決定しない。
【0084】
トランスコーディング装置は、前記左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、ヘッダ探索動作及びフッタ探索動作を行った後、左側サイドバー、右側サイドバー、ヘッダ及びフッタのうちいずれにも判断されていない各分割領域をボディとして判断することができる。
【0085】
例えば、トランスコーディング装置は、B分割領域520、D分割領域540及びE分割領域550をボディとして判断することができる。
【0086】
再び図4を参照すれば、動作600において、トランスコーディング装置は、分割領域と前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶する。
【0087】
位置表示アイコンは、前記動作500において分析されたウェブページ全体の構造に対応する形状を有することができる。また、前記動作400で決定された分割領域の数だけ位置表示アイコンが存在してもよい。
【0088】
位置表示アイコンは、複数の分割領域がウェブページ内で配置される位置をそれぞれ表すことができ、各分割領域のコンテンツと1対1で対応している。また、各位置表示アイコンには、前記各位置表示アイコンが表している分割領域がウェブページ内で配置される位置に対応する部分に陰影、色相、点滅などの特殊効果を付けることができる。したがって、ユーザは、各位置表示アイコンがウェブページ全体のうちどの位置のコンテンツと関連付けられているかを知ることができ、見ようとする部分のコンテンツを容易に探すことができる。
【0089】
位置表示アイコンは、予め生成されてトランスコーディング装置の記憶部60に記憶されるが、ウェブページ全体の構造が判断されれば、これに対応する形状を有する位置表示アイコンが前記記憶部60から読み出され、対応する分割領域と関連付けられて記憶される。また、ウェブページ全体の構造に対応する位置表示アイコンがトランスコーディング装置の記憶部60に記憶されていない場合、トランスコーディング装置は、リアルタイムにウェブページ全体の構造に対応する位置表示アイコンを生成し、分割領域と位置表示アイコンとを関連付けて記憶することもできる。
【0090】
トランスコーディング装置が、分割領域と前記分割領域がウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作について、図8を参照して詳細に説明する。
【0091】
図8は、本発明の一実施形態に係る分割領域と位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作を示すフローチャートである。
【0092】
動作610において、トランスコーディング装置は、前記動作500で分析されたウェブページ全体の構造を受信することができる。
【0093】
動作620において、トランスコーディング装置は、前記動作610で受信したウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンが存在するかどうかを判断することができる。すなわち、トランスコーディング装置は、トランスコーディング装置の記憶部を探索し、前記受信したウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンが既に生成されているかどうかを判断することができる。
【0094】
動作630において、受信したウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンが記憶部に存在していないと前記動作620で判断された場合、トランスコーディング装置は、リアルタイムに前記受信したウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンを生成する。
【0095】
動作640において、トランスコーディング装置は、各分割領域と受信したウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンとを関連付けて記憶する。例えば、各分割領域の位置に対応する部分に陰影が入っている位置表示アイコンと前記各分割領域とが、相互に1対1で関連付けられて記憶される。したがって、モバイル端末を通して特定の位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けられて記憶された前記分割領域が前記モバイル端末に提供される。
【0096】
再び図4を参照すれば、動作700において、トランスコーディング装置は、ウェブページの各分割領域をモバイル端末の画面に表示できるように、各分割領域をトランスコーディングする。例えば、ウェブページの分割領域の幅が非常に大きく、モバイル端末の画面に全て表示できない場合、トランスコーディング装置は、モバイル端末の画面の幅に合わせて、幅を減少させ、高さを増加させる。この時、ユーザは、スクロールバーなどを用いてウェブページのコンテンツを見ることができる。
【0097】
各動作100〜700が実行される順序は、図4に示した順序に限定されず、任意の順序で実行されても構わない。
【0098】
図9は、本発明の一実施形態に係るウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする装置の細部構成図である。
【0099】
図9に示すように、本発明の一実施形態に係るウェブページを画面サイズが相対的に小さいモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする装置は、ウェブページ構成要素分析部10、ウェブページ分割部20、ウェブページ構造分析部30、アイコン関連付け記憶部40、位置表示アイコン生成部50、記憶部60、トランスコーディング部70及びコンテンツ提供部80を含んでもよい。
【0100】
ウェブページ構成要素分析部10は、ユーザがモバイル端末の画面で見ようとするウェブページのHTMLソースコードを受信し、ウェブページ全体のソースコードを分析することができる。例えば、ウェブページ構成要素分析部10は、ウェブページ全体のソースコードを分析し、ウェブページ全体を構成している構成要素の数、動画情報とテキスト情報との構成比率、テキスト情報のフォントのサイズ、色相、字体の種類、左右の余白、上下の余白及びスクロールバーの有無などの情報を判断することができる。
【0101】
また、ウェブページ構成要素分析部10は、ウェブページ全体のソースコードを分析し、ウェブページ全体の各最小構成要素のレイアウトを計算することができる。例えば、ウェブページ構成要素分析部10は、各構成要素の幅と高さを判断し、前記幅と高さとの積によって各構成要素のサイズを計算することができる。
【0102】
ウェブページ分割部20は、前記ウェブページ構成要素分析部10で計算した各最小構成要素のレイアウトに基づいてウェブページを複数の分割領域に区分することができる。
【0103】
例えば、ウェブページ分割部20は、一つの分割領域が有することができる最大サイズ値を予め設定することができる。また、ウェブページ分割部20は、前記予め設定されている分割領域の最大サイズと、前記ウェブページ構成要素分析部10で計算した各最小構成要素のサイズとを比較し、一つの分割領域が有することができる最大サイズを超えない範囲内で各最小構成要素を併合し、分割領域を作ることができる。
【0104】
ウェブページ構造分析部30は、前記ウェブページ分割部20で区分した複数の分割領域がウェブページ内で配置される位置を判断し、ウェブページ全体の構造を分析することができる。例えば、ウェブページ構造分析部30は、ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作を行うことができる。さらに、ウェブページ構造分析部30は、前記各検索動作の結果に基づいて、前記複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断し、ウェブページ全体の構造を分析することができる。
【0105】
前記ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作の具体的な内容は、上述した通りである。
【0106】
アイコン関連付け記憶部40は、分割領域と前記分割領域がウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶することができる。前記位置表示アイコンは、複数の分割領域がウェブページ内で配置される位置をそれぞれ表すことができ、各分割領域のコンテンツと1対1で関連付けられている。
【0107】
前記位置表示アイコンは、予め生成されてトランスコーディング装置の記憶部に記憶されるが、ウェブページ構造分析部30によってウェブページ全体の構造が判断されれば、これに対応する位置表示アイコンが記憶部から読み出され、分割領域と関連付けられる。また、ウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンがトランスコーディング装置の記憶部に記憶されていない場合、位置表示アイコン生成部50は、リアルタイムに位置表示アイコンを生成し、前記位置表示アイコンを分割領域と関連付けることもできる。
【0108】
位置表示アイコン生成部50は、ウェブページ全体の構造の形態を有する位置表示アイコンを生成することができる。例えば、位置表示アイコン生成部50は、多様な形態のウェブページ構造を表す位置表示アイコンを生成し、これをトランスコーディング装置の記憶部60に記憶することができる。また、前記ウェブページ構造分析部30によって分析されたウェブページ全体の構造に対応する形状を有する位置表示アイコンが前記記憶部60に記憶されていない場合、位置表示アイコン生成部50は、リアルタイムに対応する位置表示アイコンを生成することができる。
【0109】
記憶部60には、位置表示アイコン生成部50が生成した各位置表示アイコンが記憶される。また、アイコン連係格納部40によって関連付けられた各分割領域と各位置表示アイコンは、記憶部60に記憶される。
【0110】
トランスコーディング部70は、各分割領域をモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングすることができる。例えば、トランスコーディング部70は、一つの分割領域の幅が非常に大きく、モバイル端末の画面に全て表示できない場合、モバイル端末の画面の幅に合わせて幅を減少させ、高さを増加させる。この時、ユーザは、スクロールバーなどを用いて前記分割領域のコンテンツを見ることができる。
【0111】
コンテンツ提供部80は、位置表示アイコンに関連付けられて記憶されている分割領域のコンテンツを提供することができる。例えば、コンテンツ提供部80は、モバイル端末を通して特定の位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けられて記憶された分割領域のコンテンツを前記モバイル端末に表示することができる。
【0112】
本発明の一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態でも具現される。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体であって、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体を全て含む。また、コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を全て含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読取可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール又はその他データのような情報格納のための任意の方法又は技術で具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体を全て含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ読取可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、搬送波のような変調されたデータ信号のその他データ、又はその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0113】
上述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、本発明の技術思想や必須の特徴を変更しない範囲で他の具体的な形態に容易に変形可能であることを理解することができる。したがって、上述した各実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的なものでないことを理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散されて実施されることも可能であり、これと同様に、分散されたものとして説明されている各構成要素も結合形態で実施されることが可能である。
【0114】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明より後述する特許請求の範囲によって定めるもので、特許請求の範囲の意味及び範囲、そして、その均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0115】
10:ウェブページ構成要素分析部、20:ウェブページ分割部、30:ウェブページ構造分析部、40:アイコン連係格納部、50:位置表示アイコン生成部、60:格納部、70:トランスコーディング部、80:コンテンツ提供部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする方法において、
ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作と、
前記各分割領域を前記モバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングする動作と、
前記トランスコーディングされた分割領域と、前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを関連付けて記憶する動作と、
前記モバイル端末を通して前記位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けて記憶された前記分割領域を前記モバイル端末に提供する動作と、を含むことを特徴とするウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項2】
前記ウェブページ全体を複数の分割領域に区分する動作は、
前記ウェブページ全体のソースを分析し、前記ウェブページの各構成要素のレイアウトを計算する動作と、
前記計算されたレイアウトに基づいて前記ウェブページ全体の構造を分析する動作と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項3】
ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作、フッタ探索動作及びボディ探索動作の結果に基づいて前記複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断する動作をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項4】
前記ヘッダ探索動作は、前記ウェブページ全体の上部から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をヘッダとして判断する動作を含むことを特徴とする請求項3に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項5】
前記左側サイドバー探索動作は、前記ウェブページ全体の左側面から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を左側サイドバーとして判断する動作を含むことを特徴とする請求項3に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項6】
前記右側サイドバー探索動作は、前記ウェブページ全体の右側面から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域を右側サイドバーとして判断する動作を含むことを特徴とする請求項3に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項7】
前記フッタ探索動作は、前記ウェブページ全体の下部から予め設定されている領域内に一つの分割領域全体が含まれれば、前記全体が含まれている分割領域をフッタとして判断する動作を含むことを特徴とする請求項3に記載のウェブページをトランスコーディングする方法。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載されたトランスコーディング方法をコンピュータで行うためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項9】
モバイル端末でウェブページを表示する方法において、
ウェブページがN個(Nは2以上の自然数)の分割領域に区分されている場合、各分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表すN個の位置表示アイコンを表示する動作と、
ユーザから、前記N個の位置表示アイコンのうち一つの位置表示アイコンに対する選択信号を受信する動作と、
前記選択された位置表示アイコンに関連付けられた分割領域をモバイル端末に表示する動作と、を含むことを特徴とするモバイル端末でウェブページを表示する方法。
【請求項10】
前記分割領域は、前記モバイル端末の画面サイズに基づいて予めトランスコーディングされていることを特徴とする請求項9に記載のモバイル端末でウェブページを表示する方法。
【請求項11】
前記分割領域は、ヘッダ、左側サイドバー、右側サイドバー、ボディ及びフッタのいずれか一つであることを特徴とする請求項9に記載のモバイル端末でウェブページを表示する方法。
【請求項12】
請求項9から請求項11のいずれか一項に記載されたウェブページ表示方法をコンピュータで行うためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項13】
ウェブページをモバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングするトランスコーディング装置において、
ウェブページ全体を複数の分割領域に区分するウェブページ分割部と、
前記各分割領域を前記モバイル端末で表示可能な形態にトランスコーディングするトランスコーディング部と、
前記トランスコーディングされた分割領域と、前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンとを相互に関連付けて記憶するアイコン関連付け記憶部と、
前記モバイル端末を通して前記位置表示アイコンが選択された場合、前記選択された位置表示アイコンと関連付けて記憶された前記分割領域を前記モバイル端末に提供するコンテンツ提供部と、を含むことを特徴とするトランスコーディング装置。
【請求項14】
前記ウェブページ全体のソースを分析し、前記ウェブページの構成要素のレイアウトを計算するウェブページ構成要素分析部をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のトランスコーディング装置。
【請求項15】
前記ウェブページ分割部は、前記構成要素のうち一部を前記計算されたレイアウト及び予め設定されたサイズに基づいて併合する動作を行うことを特徴とする請求項14に記載のトランスコーディング装置。
【請求項16】
ヘッダ探索動作、左側サイドバー探索動作、右側サイドバー探索動作フッタ探索動作、及びボディ探索動作の結果に基づいて前記ウェブページ分割部によって分割された複数の分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を判断するウェブページ構造分析部をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のトランスコーディング装置。
【請求項17】
前記分割領域が前記ウェブページ内で配置される位置を表す位置表示アイコンを生成する位置表示アイコン生成部をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のトランスコーディング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−134934(P2010−134934A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277588(P2009−277588)
【出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】