説明

ウェーハの洗浄装置及び洗浄方法

【課題】洗浄工程での残渣により製造物に悪影響を及ぼさないようにした洗浄装置及びその洗浄方法を提供する。
【解決手段】槽体210と、槽体210の中に配置されたステージ220と、槽体210の中に設けられ、ステージ220を囲む少なくとも1つの第1の側壁(230又は240)と、槽体210の中で、ステージ220の上方に配置され、ステージ220と第1の側壁との間の第1の範囲を閉じ込める操作可能なプレート265と、ステージ220と第1の側壁との間の第1の範囲と流体連通された排気装置270と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体構造物などの製造装置及び製造方法に関し、特にウェーハや基板の洗浄装置及びその洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品の発展に伴い、半導体技術は、メモリ、中央処理装置(CPU)、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード及びその他のデバイスやチップセットの製造に広く応用されている。高集積化及び高速化を達成するため、半導体集積回路の寸法は徐々に縮小している。そして、高集積化及び高速化を達成する際に発生する製造上の障害を克服するため、様々な材料や技術が開示されている。製造工程において、そのサイクルタイムは重要であり、サイクルタイムが長いと製品のスループットに悪影響を与えるだけでなく、製造コストの増大を招くことにもなる。
【0003】
一般に、ウェーハの工程では、エッチング工程又は注入工程を行った後に、洗浄工程を行う(一般にこれはカロ工程(Caro’s Process)と呼ばれる)。洗浄工程は、様々な化学物質(例えば、硫酸過酸化水素水(SPM)溶液、アンモニア/過酸化水素水(APM)溶液、脱イオン(DI)水など)を提供する複数のタンクを含むウェットベンチ装置の中で行われる。ウェットベンチ装置は、同じ工程の中で複数のロットを収容して処理することができる。しかし、このウェットベンチ洗浄装置は、一般にサイクルタイムが長かった。そのため、ウェットベンチ洗浄工程のサイクルタイムを短縮するため、従来使用していたウェットベンチ洗浄工程を枚葉式ウェーハ洗浄工程で代用する方法が提供されていた。
【0004】
この方法について図1Aを参照して説明する。図1Aは、従来の枚葉式ウェーハ洗浄室を示す断面図である。チャンバ100は、チャンバ壁110を含む。ステージ120は、チャンバ100の中に配置されている。ステージ120は、ウェーハ150を支持するステージプレート125を含む。側壁130(一般に薬液カップと呼ばれる。)は、チャンバ100の中に設置されてステージ120を囲み、ウェーハ150上の薬品、及び/又は、ディスペンサ140から分注された薬品がはじき飛ばされることを防ぐ。薬品のディスペンサ140は、チャンバ100の中に配置され、ウェーハ150の上方に化学薬品を分注する分注ノズル145を有する。分注ノズル145は、霧状又は蒸気状の化学薬品を提供するナノスプレーノズルである。ウェーハ150の洗浄工程を行う際、その他の槽体や遮蔽部材がないため、ステージ120をチャンバ100の中に配置し、ステージ120をチャンバ壁110と側壁130との間にある範囲から実質上隔離し、実質上封止することができる。一般に、この洗浄工程は半開(semi−open)処理と呼ばれる。
【0005】
図1Aに示すように、カロ工程では、分注ノズル145を介してウェーハ150上にSPM160を分注し、ウェーハ150を洗浄する。上述したように、SPM160は、霧状又は蒸気状でチャンバ100の中を漂っている。そのため、SPM工程を行っている最中又はSPM工程を行った後、SPM残渣160aがチャンバ壁110、側壁130及び/又はディスペンサ140に付着することがあった。
【0006】
また、図1Bに示すように、分注ノズル145により、ウェーハ150上にAPM170を分注し、ウェーハ150を洗浄する。APM170は、チャンバ100の中を漂い、チャンバ壁110、側壁130及び/又はディスペンサ140にAPM残渣170aが付着することもあった。また、APM残渣170aの一部がSPM残渣160aと混合して残渣NHSO180が形成されることもある。この混合の結果として、残渣NHSO180は水溶液状となる。そして、数時間から数十時間が経過すると、NHSO4(aq)180の水(HO)が蒸発し、NHSO4(aq)180が固体のNHSO4(S)へ結晶化する。ウェーハ150の搬送及び/又は処理を行う際、結晶化したNHSO4(s)180は、チャンバ壁110、側壁130及び/又はディスペンサ140から脱落することがあった。そのため、ウェーハ150上に落ちたNHSO4(s)180は、ウェーハ150上に形成された集積回路に不具合(ショートやオープンなど)を発生させる可能性があった。
【0007】
そのため、ウェーハの洗浄装置及びその洗浄方法の改善が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、従来の問題点を解決して、洗浄工程での残渣により製造物に悪影響を及ぼさないようにした洗浄装置及びその洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)槽体と、前記槽体の中に配置されるとともにウェーハを有するステージと、前記槽体の中に設けられ、前記ステージを囲む少なくとも1つの第1の側壁と、前記槽体の中で、前記ステージの上方に配置され、前記ステージと前記第1の側壁との間の第1の範囲を閉じ込める操作可能なプレートと、前記第1の範囲と流体連通された排気装置と、を備えることを特徴とするウェーハの洗浄装置を提供する。
【0010】
(2)前記ステージは、回転可能であることを特徴とする(1)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0011】
(3)前記プレートは回転可能であり、かつ操作により前記第1の側壁の中に前記ステージを密封することを特徴とする(1)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0012】
(4)前記第1の側壁と前記ステージとの間に配置された少なくとも1つの第2の側壁をさらに備えることを特徴とする(1)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0013】
(5)前記排気装置は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に配置された第2の範囲と流体連通されていることを特徴とする(4)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0014】
(6)前記槽体の中に配置され、少なくとも1つの化学薬品を分注する少なくとも1つのディスペンサをさらに備えることを特徴とする(1)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0015】
(7)前記第1の側壁及び前記プレートにより密封された範囲内に配置され、当該範囲へ少なくとも1つの化学薬品を導入する少なくとも1つのノズルをさらに備えることを特徴とする(1)に記載のウェーハの洗浄装置を提供する。
【0016】
(8)少なくとも1つの封止された収納容器の中に、ウェーハを有するステージを閉じ込め、前記収納容器を槽体の中に配置する工程と、前記ウェーハの表面上に、第1のノズルを介して第1の化学薬品を分注する工程と、前記ウェーハの表面上に、第2のノズルを介して第2の化学薬品を分注する工程と、を含み、前記第1のノズル及び前記第2のノズルの中で、前記第1の化学薬品と前記第2の化学薬品とが化学反応を起こして生成物が形成されないように防ぐことを特徴とするウェーハの洗浄方法を提供する。
【0017】
(9)前記第1の化学薬品は、SPM溶液を含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0018】
(10)前記第2の化学薬品は、APM溶液を含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0019】
(11)前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、前記ステージを回転させる工程をさらに含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0020】
(12)前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、プレートを高速回転させ、該プレートにより前記第1の化学薬品又は前記第2の化学薬品を偏向させる工程をさらに含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0021】
(13)プレート上、前記ステージ上、又は側壁(前記ステージを囲む少なくとも1つの側壁)上のうち、少なくとも1つに脱イオン水及び窒素を分注する工程をさらに含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0022】
(14)前記ウェーハ上に脱イオン水を分注する工程をさらに含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【0023】
(15)前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、プレートを高速回転させ、該プレートにより前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品を偏向させる工程をさらに含み、前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品の分注工程を行う時に、前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品を前記収納容器から排出させる工程をさらに含むことを特徴とする(8)に記載のウェーハの洗浄方法を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明の基板の洗浄装置及びその洗浄方法は、従来の問題点を解決して、洗浄工程での残渣により製造物に悪影響を及ぼさないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0026】
図2A及び図2Bを参照する。図2Aは、本発明の好適な実施形態によるウェット処理装置200を示す概略平面図である。図2Bは、本発明の好適な実施形態による概略断面図である。図2Aは、分かりやすくするために、図2Bのプレート265を除いた状態を示す。図2Bは、図2Aの線2B−2Bに沿った断面図である。
【0027】
図2A及び図2Bに示すように、基板のウェット工程を行うウェット処理装置200は、槽体210と、ステージ220(図2Aには示されておらず、図2Bに示されている。)と、ステージ220上に配置されたステージプレート225と、槽体210中に配置されてステージ220又はステージプレート225を囲む少なくとも1つの側壁230と、ステージ220と側壁230との間に配置された少なくとも1つの側壁240と、側壁230の上面と封止状態で係合又は嵌合されるプレート265と、槽体210の中に設置され、少なくとも1つの化学薬品を分注する少なくとも1つのディスペンサ(例えば、それぞれノズル255a、255bを有するディスペンサ250a、250b)と、ステージ220と側壁230との間の範囲と流体連通された排気装置270(図2を参照)とを含んでもよい。排気装置270は、少なくとも1つのバルブ(例えばバルブ273)を介し、上記の範囲などと流体連通されてもよい。図2Aを参照すると、本例には2つのディスペンサ250a、250bしか示されていないが、本発明は、それぞれにノズルを有する3つ又は4つ以上のディスペンサを含んでもよい。例えば、2つのディスペンサが第1の化学薬品及び第2の化学薬品を分注し、第3のディスペンサが脱イオン水を分注するようにしてもよい。
【0028】
ウェット処理装置200は、例えば、枚葉式ウェット処理チャンバでもよい。枚葉式ウェット処理チャンバは、ウェットベンチよりも基板又はウェーハの処理を時間的に効率良く行うことができる。槽体210は、ウェーハ又は基板を出し入れするために、少なくとも1つの開口(図示せず)を有する。本実施形態の槽体210は、直方体形状であるが、形状がこれだけに限定されるわけではなく、ウェット処理装置に必要な構成要素や構成部品を収納することができれば、如何なる形状でもよい。
【0029】
図2A及び図2Bに示すように、ステージプレート225上に基板215を配置することにより、ウェット処理工程を行うことができる。基板215は、p型シリコン基板、n型シリコン基板、III−V族化合物基板、表示基板(例えば、液晶表示装置(LCD)、プラズマ表示装置、エレクトロルミネセンス(EL)ランプ表示装置、発光ダイオード(LED)基板)、又はそれらに類似したもの(以下、これらを総称的に基板215で表すことにする)などでもよい。そして、基板215は、少なくとも1つの導電層(ポリシリコン層など)、金属含有材料(例えば、Al、Cu、AlCu、W、Ti、TiN、Ta、TaN又はそれらの組み合わせ)、誘電体材料(例えば、酸化物、窒化物、酸窒化物、低k誘電体材料、超低k誘電体材料又はそれらの組み合わせ)や、基板215中や基板215上に形成されたドーパントを有するドープ層(例えば、B、As、Pなど)を含む。
【0030】
図2Bに示すように、ステージ220は、槽体210の中に配置され、側壁230により囲まれている。ステージ220は、基板215を支持するように構成されているため、基板215に対してウェット処理工程を行うことができる。ステージ220は、槽体210の底板に対応して回転し、上下に操作することができる。ステージプレート225は、ステージ220上に配置され、その上の基板215を固定するために用いる静電チャック、クランプなどを含んでもよい。
【0031】
図2A及び図2Bに示すように、ステージ220を囲む側壁230は、上部に開口を有する円筒体でもよい。他の実施形態の側壁230では、上から見た形状が円形、楕円形、正方形、長方形、六角形、八角形などでもよく、プレート265と共にステージ220をその中に実質上封止することができる。図2Bに示すように、側壁230は、プレート265が下方に移動するときに、プレート265を受け入れるために用いる1つ又は複数の肩部230sを含んでもよい。側壁230とプレート265とを結合させることによって、槽体210中に収納容器を形成することができる。以下、プレート265と側壁230との組み合わせを説明する。側壁230の材料は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、酸化ポリエチレン(OPE)、ポリフェニレンエーテル(PPE)又はウェット処理工程で使用する化学薬品と実質上反応しない物質を含んでもよい。
【0032】
ウェット処理装置200は、基板215の表面からはじき飛ばされた化学薬品、及び/又は、ディスペンサ250a、250bから分注された化学薬品を捕捉するために、側壁230とステージ220との間に少なくとも1つの側壁240をさらに含んでもよい。図2Bに示すように、側壁240はステージを囲んで上面開口を有するため、基板215の上面の範囲に化学薬品を供給することができる。他の実施形態の側壁240は、ステージ220に向かって傾斜された上部領域を含み、側壁240により化学薬品が跳ね返ることを効果的に防止できる。また他の実施形態では、側壁230及びプレート265によりディスペンサ250a、250bから分注された化学薬品を封止された範囲内に良好に閉じ込めることができる場合に、側壁240の有無を任意に選択し得る。
【0033】
ウェット処理装置200は、槽体210の中に配置され、かつ少なくとも1つの化学薬品を分注する少なくとも1つのディスペンサ(例えば、ディスペンサ250a、250b)を有する。ディスペンサ250a、250bは、側壁230とステージ220との間に設置し、あるいは図2Aに示すように側壁230と側壁240との間に設置することができる。他の実施形態では、複数のディスペンサ250a、250bを設置して異なる化学薬品(例えば、酸及びアルカリ)を提供し、基板215の表面で化学的相互作用を発生させてもよい。複数のディスペンサ250a、250bを使用すると、ディスペンサ250a、250b及び/又はノズル255a、255bの中で化学反応が発生して好ましくない生成物や粒子が形成されることを防止できる。
【0034】
各ディスペンサ250a、250bは、基板215の表面に、溶液状、霧状、蒸気状などの化学薬品(例えば、酸、アルカリ、硫酸−過酸化水素水(SPM)溶液、アンモニア−過酸化水素水(APM)溶液、脱イオン(DI)水又はそれらの組み合わせなど)を提供するため、ナノスプレーノズルなどのノズル255a、255bを含んでもよい。ディスペンサ250a、250bの各々は、化学薬品を提供する管路(図示せず)をその中に有してもよい。図2Aに矢印で示す方向にディスペンサ250a、250bを動かし、ノズル255a、255bを所望の位置(例えば、ステージプレート225の中心上)まで移動させて化学薬品を分注する。
【0035】
ウェット処理装置200には、側壁230及びプレート265により封止された範囲内に配置され、かつ少なくとも1つの化学薬品を導入する少なくとも1つのノズル260を含むこともできる。この化学薬品は、例えば、酸、アルカリ、脱イオン水、それらの組み合わせなどを含んでもよい。他の実施形態では、ノズル260が少なくとも1つのナノスプレーノズルを有してもよい。ノズル260は、側壁230の側壁上部、及び/又は、プレート265の表面に配置され、ステージ220に対向して設けられている。図2Bに示すように、ノズル260は、肩部230s近くの側壁230の上部に配置されてもよい。これにより、ノズル260がステージ220に対向するように移動する時に、ステージ220、側壁240、ディスペンサ250a、250b及び/又はプレート265に分注することができる。ノズル260は、ウェット処理工程が完了した後、ウェット処理装置200の構成要素又は構成部品(例えば、側壁230、240、ディスペンサ250a、250b、ノズル255a、255b、ステージ220及び/又はステージプレート225)を洗浄する。本実施形態では、図2Bに示すように、ノズル260を2つ有するが、本発明はこれだけに限定されるわけではない。良好な洗浄を行うことができる限り、側壁230及び/又はプレート265上に提供するノズルの数は1つでも複数個でもよい。他の実施形態において、ウェット処理装置の構成要素又は構成部品の洗浄が重要でなければ、ノズル260を設置するか否かは任意である。
【0036】
図2Bに示すように、ウェット処理装置200は、槽体210の中でステージ220の上方に配置されたプレート265を備える。プレート265の材料は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、酸化ポリエチレン(OPE)、ポリフェニレンエーテル(PPE)又はウェット処理工程で使用する化学薬品と実質上反応しない物質を含んでもよい。プレート265は、回転可能とし、及び/又は、ステージ220に向って移動させることができる。プレート265は、該プレート265を移動させるか又はこれを回転させるアクチュエータ(図示せず)、あるいはこのような移動及び回転を行うアクチュエータ(図示せず)に接続されてもよい。このアクチュエータは、ステージ220に向ってプレート265を移動させ、プレート265は、側壁230とともにステージ220を囲む範囲を実質上封止することができる。他の実施形態では、側壁230とプレート265とが互いに接続される箇所において、側壁230及び/又はプレート265上に、Oリングやその他ガスケット(図示せず)などのシーリングデバイスやシール用部材を設けて接続範囲を気密に封止する。また他の実施形態では、プレート265と、対応する表面の側壁230又は肩部230sとの結合部位の形状を、協働して気密に封止する構造とすることにより、付加的なガスケットを用いずに所望の封止を得てもよい。例えば、プレート265及び側壁230は円形状とされ、プレート265の外周には雄ねじが設けられ、側壁230上には雌ねじが設けられる。
【0037】
ウェット処理装置200は、ステージ220と側壁230との間の範囲に流体連通された少なくとも1つの排気装置270を含んでいる。図2Bに示すように、排気装置270は、バルブ273を介し、側壁230と側壁240との間の範囲と流体連通されてもよい。排気装置270は、ウェット処理工程の最中に、ディスペンサ250a、250bにより導入された霧状、気体状又は溶液状の化学薬品を排出することができる。排気装置270は、配管などの少なくとも1つの管路277を介して、バルブ273と接続してもよい。他の実施形態では、ステージ220と側壁240との間に配置され、管路277を介して排気装置270と流体連通された付加的バルブ(図示せず)を設けてもよい。図2A及び図2Bでは、2つのバルブが示されているが、本発明はこれだけに限定されるわけではない。化学薬品を排出するために設置するバルブ273の数は、1つでも複数個でもよい。その上、バルブ273の位置は任意に選択することができ、槽体210の底部だけに限定されるわけではない。例えば、バルブ273は、化学薬品を良好に除去するために、側壁230、240及び/又はステージ220の側面上にも配置することができる。そして、化学薬品及び/又は粒子を良好に除去するため、さらに多くの排気装置及び管路を配置してもよい。
【0038】
図3Aから図3Gは、図2A及び図2Bのウェット処理装置200を使用したクリーンルーム(Clean Room:CR)工程を示す簡略図である。図3Aから図3Gに示す符号については、図2A及び図2Bで示した構成要素の符号に100を加算した符号を使用している。
【0039】
図3Aに示すように、基板315は、槽体310の開口(図示せず)を介してステージプレート325上に設置されている。ステージプレート325上に基板315を配置する前に、基板315には、エッチング工程、イオン注入工程、フォトリソグラフィ工程、膜堆積や成膜工程又はそれらの組み合わせなどの半導体工程を行ってもよい。プレート365は、図3Aに矢印で示す方向、すなわちステージ320又は側壁330の方向に向って移動される。プレート365が側壁330の肩部330s上で停止すると、側壁330と共に、側壁330及びプレート365により形成された範囲内にあるステージ320を実質上封止することができる。他の実施形態において、この範囲は、側壁330とプレート365とが互いに接続される位置において、側壁330及び/又はプレート365上に、Oリング(図示せず)などのシーリングデバイスやシール用部材により気密に封止される。
【0040】
他の実施形態のプレート365は、その軸心で回転させてもよい(例えば、プレート365の縁部にねじが形成されて封止されている)。ここで注意しなければならないのは、この工程において、プレート365を回転させるか否かが任意なことである。
【0041】
図3Bに示すように、ディスペンサ350aは、ノズル355aを介して、基板315上に霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品380を分注することができる。化学薬品380は、例えば、酸、アルカリ、硫酸−過酸化水素水(SPM)溶液、アンモニア−過酸化水素水(APM)溶液又はそれらの組み合わせなどを含んでもよい。カロ工程を行う他の実施形態において、化学薬品380は、温度が約130℃のSPM溶液(HSO+H)を含む。化学薬品380は、霧状、気体状又は溶液状であるため、漂ってステージ320、ステージプレート325、側壁330、340、ディスペンサ350a及び/又はプレート365上に付着することがある。上述したように、側壁330及びプレート365により処理範囲が実質上封止されているため、霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品380がこの処理範囲から大量に漏れ出すことはない。
【0042】
ディスペンサ350aが化学薬品380を分注する際、約300から1000rpmの間の回転速度で、ステージ320及び/又はプレート365を回転させる。ステージ320は、図3Bに示す矢印の方向で、基板315の表面に分注された化学薬品380をはじき飛ばすことにより、その上の化学薬品380を略均一に分散させ、及び/又は、基板315の表面に付着した粒子(図示せず)をはじき飛ばすことができる。プレート365は、図3Bに示す矢印の方向で回転されるため、槽体310、側壁330及びプレート365により形成された外側の範囲は、化学薬品380により汚染されない。
【0043】
図3Bの矢印381で示すように、基板315を洗浄するために提供された化学薬品380は、排気装置370により霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品380を有効に除去される。化学薬品380は、管路377を介し、バルブ373から排気装置370へ除去される。上述したように、分注された化学薬品380を有効に除去するため、ステージ320と側壁340との間の範囲に付加的ノズル(図示せず)を設置することができる。化学薬品380の分注を行った後、ステージ320及び/又はプレート365の回転を停止させる。他の実施形態では、化学薬品380の分注を行った後に、排気装置370の動作を停止させてもよい。
【0044】
図3Cに示すように、プレート365は、矢印の方向に沿って上向きに移動する。なお、図3Bに示すように、プレート365の位置が基板315の後続処理に悪影響を及ぼさない場合、プレート365を上方に移動させるか否かは任意である。
【0045】
同じディスペンサ350a又は異なるディスペンサ(図示せず)により、基板315上に化学薬品383を分注させる。異なるディスペンサを使用した場合には、化学薬品380、383が反応して生成物が形成されることを防止できる。化学薬品383は、例えば、酸、アルカリ、脱イオン水、それらの組み合わせなどを含んでもよい。カロ工程を使用する実施形態の化学薬品383は、脱イオン水を含む。基板315上には、化学薬品383が提供され、その上に付着した化学薬品380の粒子及び/又は残渣を取り除くことができる。
【0046】
ディスペンサ350aが化学薬品383を分注する際には、図3Cの矢印の方向で示すように、ステージ320を回転させる。ステージ320が回転すると、基板315上の化学薬品383が有効に分注され、及び/又は、基板315上に付着した化学薬品380の粒子及び/又は残渣を有効に除去することができる。ステージ320の回転速度は、例えば、約300から1000rpmの間である。他の実施形態では、ディスペンサ350aが化学薬品383を分注する際、排気装置370により、化学薬品380及び/又は化学薬品383の粒子、残渣を有効に除去してもよい。
【0047】
図3Dに示すように、プレート365は、図3Aに示したのと同じ方法又はこれに類似した方法により作動させてもよい。ディスペンサ350bは、ノズル355bを介して基板315上に、霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品385を分注してもよい。化学薬品385は、例えば、酸、アルカリ、硫酸−過酸化水素水(SPM)溶液、アンモニア−過酸化水素水(APM)溶液又はそれらの組み合わせなどを含んでもよい。化学薬品385は、化学薬品380及び/又は化学薬品383と混合されると化学反応を起こす。カロ工程を行う実施形態では、化学薬品385は、AMP溶液(NHOH+H)を含む。硫酸とアンモニアが化学的相互作用を起こして生成されるNHSOは、化学式(I)、(II)により示される。
SO2(l)+NHOH(aq)→NHSO4(aq) …(I)
NHSO4(aq)→NHSO4(s)+HO …(II)
【0048】
この化学反応で生成されるNHSO4(aq)のHOは、NHSO4(aq)が付着した位置で固体のNHSO4(s)に結晶化される。そのため、NHSO4(s)の生成を実質上防止できる。
【0049】
ディスペンサ350bが化学薬品385を分注する際、約300から1000rpmの間で、ステージ320及び/又はプレート365を回転させる。図3Dの矢印の方向にステージ320を回転させ、基板315の表面に化学薬品385を均等に分布させる。つまり、これにより化学薬品385が略均一に分散され、及び/又は、基板315の表面に付着した粒子(図示せず)をはじき飛ばすことができる。そして、図3Dの矢印の方向にプレート365を回転させることで、ディスペンサ350bから分注された化学薬品385を偏向させるため、槽体310、側壁330及びプレート365により形成された外側の範囲は、化学薬品385により汚染されることがない。
【0050】
図3Bに示すように、側壁330及びプレート365により形成された範囲内にある化学薬品380は、排気装置370の使用により、その残渣量を有効に減らすことができる。化学薬品380の量が減るため、ウェット処理装置300の構成要素(例えば、ステージ320、ステージプレート325、側壁330、340、ディスペンサ350a、350b及び/又はノズル355a、355b)に付着した化学薬品380、385により生成されるNHSO4(aq)の量を減らすことができる。その上、ウェット工程が側壁330及びプレート365により封止された範囲内で行われるため、槽体310と、側壁330及びプレート365により封止された範囲との間に生成されるNHSO4(aq)を無くすことができる。ウェット処理装置300の構成要素に付着するNHSO4(aq)は、以下の工程によりその量を減らし又は除去することができる。
【0051】
基板315から分注されたNHSO4(aq)及び化学薬品385を有効に除去するため、排気装置370により、図3Dの矢印387の方向で、NHSO4(aq)及び/又は霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品385を除去する。化学薬品385及びNHSO4(aq)は、管路377を介し、バルブ373から排気装置370へ除去することができる。基板315から分注される化学薬品385の量が有効に減るため、化学薬品380、385により生成されるNHSO4(aq)の量はさらに減る。化学薬品385の分注を行った後、ステージ320及び/又はプレート365の回転は停止させてもよい。他の実施形態では、化学薬品385の分注工程を行った後に、排気装置370の動作を停止させてもよい。
【0052】
図3Eに示すように、プレート365は、矢印の方向に沿ってステージ320から離れるように移動する。図3Dに示すように、プレート365の位置が基板315の後続処理に悪影響を及ぼさない場合、プレート365を上方に移動させるか否かは任意である。
【0053】
同じディスペンサ350b又は異なるディスペンサ(図示せず)により、基板315上に化学薬品389を分注させる。化学薬品385、389の分注には、異なるディスペンサをそれぞれ使用し、反応により生成物が発生することを防ぐ。化学薬品389は、例えば、酸、アルカリ、脱イオン水、それらの組み合わせなどを含んでもよい。例えば、カロ工程を使用する実施形態の化学薬品389は、脱イオン水を含む。基板315上に化学薬品389が提供され、その上に付着したNHSO4(aq)及び/又は化学薬品385の残渣を取り除く。
【0054】
ディスペンサ350bが化学薬品389を分注する際、図3Eの矢印の方向にステージ320を回転させる。ステージ320を回転させると、基板315上に化学薬品389が有効に分注され、及び/又は、基板315上に付着したNHSO4(aq)及び/又は化学薬品385の残渣を除去することができる。ステージ320の回転速度は、例えば、約300から1000rpmの間でもよい。他の実施形態では、ディスペンサ350bが化学薬品389を分注する際、排気装置370によりNHSO4(aq)、化学薬品385及び/又は化学薬品389の残渣を有効に除去することができる。
【0055】
図3Fに示すように、基板315については、ステージ320によりスピンドライ工程が行われる。本実施形態では、約300から1000rpmの回転速度をもって、図3Fの矢印の方向でステージ320を回転させ、基板315上に残留した化学薬品389をはじき飛ばすことができる。このスピンドライ工程では、プレート365を同時に回転させて、側壁330と共にステージ320を実質上封止する位置に維持することができる。他の実施形態では、約300から1000rpmの間の回転速度でプレート365を回転させてもよい。他の実施形態では、ステージ320を回転させる際、排気装置370を作動させて化学薬品389を除去してもよい。図3Eに示したように、化学薬品389を良好にはじき飛ばすことができる場合に、スピンドライ工程を行うか否かは任意である。
【0056】
スピンドライ工程を行った後、プレート365が上方に移動する。そして、プレート365及びステージ320の回転が停止する。そして、排気装置370の動作を停止してもよい。基板315は、例えば、ロボットシステム(図示せず)により、槽体310の開口(図示せず)からカセット、又は後続処理のための処理装置などへ搬送される。
【0057】
図3Gに示すように、基板315を搬送した後に、ステージ320へ向けてプレート365を移動させる。続いて、霧状、気体状及び/又は溶液状の化学薬品391をノズル360により分注し、構成要素(例えば、ステージ320、ステージプレート325、側壁330、340、ディスペンサ350a、350b、ノズル355a、355b及び/又はプレート365)に付着した化学薬品380、383、385、389の残渣及び/又はNHSOを除去し、側壁330及びプレート365により形成された範囲内に閉じ込めることができる。化学薬品391は、酸、アルカリ、脱イオン水又はそれらの組み合わせなどを含んでもよい。
【0058】
化学薬品391の分注後、ウェット処理装置300の構成要素をノズル360により乾燥させてもよい。この工程では、これらの構成要素(例えば、ステージ320、ステージプレート325、側壁330、340、ディスペンサ350a、350b、ノズル355a、355b及び/又はプレート365)を乾燥させるために、窒素、不活性ガス(例えば、He又はAr)などを使用してもよい。パージ工程を行った後、ウェット処理装置300は、次の基板を処理することができる。
【0059】
図2A及び図2B、図3Aから図3Gに示すように、本実施形態は、処理範囲を閉じ込めるために、側壁230、330及び合わせプレート265、365により形成された収納容器と、側面及び上面を有する他のタイプの収納容器とを含んでもよい。この収納容器は、例えば、閉じられて封止され、槽体210、310の底面と接続され、開口された下面を有する一体型の収納容器でもよい。この一体型の収納容器は、上端部が閉じられて下端部が開かれたシリンダー、下端部が開かれた直方体、又はベルジェー形容器でもよい。一体型の収納容器を使用することにより、プレート265、365が同一の工程時点で駆動され、収納容器全体が槽体210、310の底面と位置合わせされてもよい。当然ではあるが、当業者であれば分かるように、本発明は、側壁230、330及びプレート265、365の組み合わせを用いる代わりに、その他の構成要素を用いて実施してもよい。
【0060】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施の形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と範囲を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1A】従来技術の枚葉式洗浄装置を示す断面図である。
【図1B】従来技術の枚葉式洗浄装置を示す断面図である。
【図2A】本発明の好適な実施形態によるウェット処理装置を示す平面図である。
【図2B】本発明の好適な実施形態によるウェット処理装置を示す断面図である。
【図3A】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルーム(CR)の製造工程を示す概略図である。
【図3B】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【図3C】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【図3D】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【図3E】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【図3F】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【図3G】図2A及び図2Bに示すウェット処理装置を使用し、クリーンルームの製造工程を示す概略図である。
【符号の説明】
【0062】
100 チャンバ
110 チャンバ壁
120 ステージ
125 ステージプレート
130 側壁
140 ディスペンサ
145 分注ノズル
150 ウェーハ
160 SPM
160a SPM残渣
170 APM
170a APM残渣
180 NHSO
200 ウェット処理装置
210 槽体
215 基板
220 ステージ
225 ステージプレート
230 側壁
230s 肩部
240 側壁
250a ディスペンサ
250b ディスペンサ
255a ノズル
255b ノズル
260 ノズル
265 プレート
270 排気装置
273 バルブ
277 管路
300 ウェット処理装置
310 槽体
315 基板
320 ステージ
325 ステージプレート
330 側壁
330s 肩部
340 側壁
350a ディスペンサ
350b ディスペンサ
355a ノズル
355b ノズル
360 ノズル
365 プレート
370 排気装置
373 バルブ
377 管路
380 化学薬品
383 化学薬品
385 化学薬品
389 化学薬品
391 化学薬品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
槽体と、
前記槽体の中に配置されるとともにウェーハを有するステージと、
前記槽体の中に設けられ、前記ステージを囲む少なくとも1つの第1の側壁と、
前記槽体の中で、前記ステージの上方に配置され、前記ステージと前記第1の側壁との間の第1の範囲を閉じ込める操作可能なプレートと、
前記第1の範囲と流体連通された排気装置と、
を備えることを特徴とするウェーハの洗浄装置。
【請求項2】
前記ステージは、回転可能であることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項3】
前記プレートは回転可能であり、かつ操作により前記第1の側壁の中に前記ステージを密封することを特徴とする請求項1に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項4】
前記第1の側壁と前記ステージとの間に配置された少なくとも1つの第2の側壁をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項5】
前記排気装置は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に配置された第2の範囲と流体連通されていることを特徴とする請求項4に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項6】
前記槽体の中に配置され、少なくとも1つの化学薬品を分注する少なくとも1つのディスペンサをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項7】
前記第1の側壁及び前記プレートにより密封された範囲内に配置され、当該範囲へ少なくとも1つの化学薬品を導入する少なくとも1つのノズルをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの洗浄装置。
【請求項8】
少なくとも1つの封止された収納容器の中に、ウェーハを有するステージを閉じ込め、前記収納容器を槽体の中に配置する工程と、
前記ウェーハの表面上に、第1のノズルを介して第1の化学薬品を分注する工程と、
前記ウェーハの表面上に、第2のノズルを介して第2の化学薬品を分注する工程と、を含み、
前記第1のノズル及び前記第2のノズルの中で、前記第1の化学薬品と前記第2の化学薬品とが化学反応を起こして生成物が形成されないように防ぐことを特徴とするウェーハの洗浄方法。
【請求項9】
前記第1の化学薬品は、SPM溶液を含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項10】
前記第2の化学薬品は、APM溶液を含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項11】
前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、前記ステージを回転させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項12】
前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、プレートを高速回転させ、該プレートにより前記第1の化学薬品又は前記第2の化学薬品を偏向させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項13】
プレート上、前記ステージ上、又は側壁上のうち、少なくとも1つに脱イオン水及び窒素を分注する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項14】
前記ウェーハ上に脱イオン水を分注する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。
【請求項15】
前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品のうちの少なくとも1つを分注する時に、プレートを高速回転させ、該プレートにより前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品を偏向させる工程をさらに含み、
前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品の分注工程を行う時に、前記第1の化学薬品及び前記第2の化学薬品を前記収納容器から排出させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの洗浄方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【公開番号】特開2008−53684(P2008−53684A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111344(P2007−111344)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(500262038)台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司 (198)
【Fターム(参考)】