ウォッシャタンクの取付け車体構造
【課題】ウォッシャタンク2に近接して配置されているフォグランプ(機能部品)3が、軽衝突時にウォッシャタンク2に接触することによって破損しないようなウォッシャタンクの取付け車体構造を提供する。
【解決手段】車体1に設けられるウォッシャタンク2と、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する前方側に設けられるフォグランプ3とを有し、ウォッシャタンク2にはフォグランプ3と対向する部分に車体1の進行方向に貫通する貫通孔11が設けられている。ウォッシャタンク2は車幅方向における外方よりに設けられ、貫通孔11はウォッシャタンク2に対して車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットして形成され、ウォッシャタンク2において貫通孔11の車体1の外方側の外側部は、貫通孔11の車体の外方側とは反対側の内側部より幅寸法が小さく設定される。
【解決手段】車体1に設けられるウォッシャタンク2と、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する前方側に設けられるフォグランプ3とを有し、ウォッシャタンク2にはフォグランプ3と対向する部分に車体1の進行方向に貫通する貫通孔11が設けられている。ウォッシャタンク2は車幅方向における外方よりに設けられ、貫通孔11はウォッシャタンク2に対して車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットして形成され、ウォッシャタンク2において貫通孔11の車体1の外方側の外側部は、貫通孔11の車体の外方側とは反対側の内側部より幅寸法が小さく設定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォッシャタンクを車体に取り付けたウォッシャタンクの取付け車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車体構造には、限られたスペースのエンジンルーム内に様々な機能部品が収められており、ウォッシャタンクもその中の一つである。そして、このウォッシャタンクを、ウォッシャ液を貯留しておくためだけでなく、車両の衝突時に緩衝材として機能させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−103820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ウォッシャタンクが、他の機能部品、例えば、灯体類に近接して配置されていると、軽衝突であっても、ウォッシャタンクが灯体類に接触して灯体類が破損し、交換が必要となるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、ウォッシャタンクに近接して配置されている機能部品が、軽衝突時にウォッシャタンクに接触することによって破損しないようなウォッシャタンクの取付け車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車体に設けられるウォッシャタンクと、前記ウォッシャタンクの前記車体の進行方向に対する前方に設けられる機能部品と、を有し、
前記ウォッシャタンクには、前記機能部品と対向する部分に前記進行方向に貫通する貫通孔が設けられているウォッシャタンクの取付け車体構造であることを特徴としている。
【0007】
これによれば、軽衝突時に、機能部品が、貫通孔に向かって移動しても、貫通孔があることで、ウォッシャタンクと干渉しないか、ウォッシャタンクと干渉するまでの移動距離を長く確保できるので、機能部品がウォッシャタンクに接触して破損しないようにすることができる。また、機能部品が破損して交換が必要となっても、整備士等は、貫通孔を介して容易にその機能部品のメンテナンス作業を行うことができる。
【0008】
また、本発明では、前記貫通孔は、前記ウォッシャタンクに対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向における前記車体の外方の方向に、オフセットして形成され、
前記ウォッシャタンクにおいて、前記貫通孔の前記外方側の外側部は、前記貫通孔の前記外方とは反対側の内側部より、幅寸法が小さく設定されることが好ましい。
【0009】
これによれば、機能部品に対して、整備士等は、車幅方向外側から貫通孔を通してメンテナンス作業を行うことができるので、機能部品のメンテナンス作業性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明では、前記貫通孔に対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向の前記車体の外方の方向に、ウォッシャポンプが設けられ、
前記ウォッシャポンプに接続されるパイプは、前記貫通孔を介して前記車幅方向の前記車体の内方に向けて配索されることが好ましい。
【0011】
これによれば、ウォッシャタンクの周囲を回り込むようにパイプを配索する必要がないので、パイプの引き回しを容易に行うことができ、貫通孔を介することでパイプが折れ曲がりにくくなりパイプのレイアウトの自由度を向上できる。
【0012】
また、本発明では、前記パイプは、前記貫通孔に臨む前記ウォッシャタンクの縁部に係止されることが好ましい。これによれば、パイプを折れ曲げることなく係止できるので、パイプの配索状態を安定させることができる。
【0013】
また、本発明では、前記ウォッシャタンクには、前記貫通孔に臨む縁部に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける第1取付け部が設けられていることが好ましい。これによれば、ウォッシャタンクの重心に近い部分で車体への取り付けを行うことができるので、取り付け状態を安定させることができる。
【0014】
また、本発明では、前記ウォッシャタンクには、前記第1取付け部に対して前記車幅方向における前記車体の内方の方向で、かつ、前記第1取付け部より高い位置と低い位置に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける一対の第2取付け部が設けられていることが好ましい。これによれば、第1取付け部と一対の第2取付け部の計3点でウォッシャタンクを固定するためウォッシャタンクの取付け強度を向上させることができる。また、ウォッシャタンクの車幅方向内側で車体への取付けを行うため、機能部品を車幅方向外側からメンテナンスする際にはウォッシャタンクの車幅方向外側の微少な変位を許容することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0015】
また、本発明では、前記機能部品は灯体であることが好ましい。これによれば、ウォッシャタンクには貫通孔が設けられているため、灯体に近接して対向するウォッシャタンクの表面積を大きく確保することができる。灯体の点灯によって発生した熱をウォッシャタンクに効率よく伝達させることができるので、ウォッシャ液の凍結防止効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ウォッシャタンクに近接して配置されている機能部品が、軽衝突時にウォッシャタンクに接触することによって破損しないようなウォッシャタンクの取付け車体構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るウォッシャタンクの取付け車体構造を備えた車体の一部の正面方向からの透視図である。
【図2】ウォッシャタンクの正面図である。
【図3】図1のウォッシャタンク周りの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0019】
図1に、本発明の実施形態に係るウォッシャタンク2の取付け車体構造を備えた車体1を示す。図1は、車体1の正面図の一部であり、車体1を車体1の進行方向(前方)から見た図である。エンジンルーム31の上にボンネット9が設けられ、ボンネット9の車体1の車幅方向の外方側にフェンダ10が設けられている。ボンネット9の下には、ヘッドライト7とフロントグリル8とが設けられている。ヘッドライト7とフロントグリル8の下には、バンパ6が設けられている。バンパ6の車体1の車幅方向の外方よりにフォグランプ(灯体としての機能部品)3が、バンパ6内に埋め込まれている形態で設けられている。フォグランプ3の車体1の進行方向(後方)に、そして、フェンダ10の下方で車体1の車幅方向の外方に、ホイルハウス19が設けられている。ホイルハウス19の中には、前輪となるタイヤ18が収納されている。また、ホイルハウス19は、エンジンルーム31と外界とを仕切っており、車体1の走行時のタイヤ18からの泥はね等から、エンジンルーム31内の機能部品を守っている。一方、車体1のメンテナンスの際には、タイヤ18とホイルハウス19を、車体1から取外すことにより、整備士等は、ボンネット9側からでは容易にアクセスできないエンジンルーム31内の機能部品に、容易にアクセスできる。
【0020】
ウォッシャタンク2は、車体1のエンジンルーム31内の車幅方向の外方よりに設けられている。ウォッシャタンク2は、バンパ6の車体1の進行方向に対する後方側に設けられ、フォグランプ(灯体としての機能部品)3の車体1の進行方向に対する後方側に近接して設けられている。また、ウォッシャタンク2は、車体構造を支えるバルクヘッド27の車体1の進行方向に対する前方側に近接して設けられ、ホイルハウス19及びタイヤ18の車体1の進行方向に対する前方側に設けられている。
【0021】
ウォッシャタンク2には、フォグランプ3と対向する部分に進行方向に貫通する貫通孔11が設けられている。車体1が進行方向の前方において軽衝突しても、フォグランプ3は衝突によって進行方向の後方に移動するが、貫通孔11に向かって移動することになる。このため、フォグランプ3は、移動しても、ウォッシャタンク2と干渉しないか、ウォッシャタンク2と干渉するまでの移動距離を長く確保できるので、ウォッシャタンク2に接触せず破損しないようにすることができる。また、フォグランプ3が破損して交換が必要となっても、整備士等は、タイヤ18とホイルハウス19を車体1から取外し、貫通孔11を介してフォグランプ3にアクセスし、容易にフォグランプ3のメンテナンス作業を行うことができる。
【0022】
フォグランプ3のような灯体は、点灯時に発熱する。フォグランプ3で発生した熱は、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2へ輻射等により伝達される。ウォッシャタンク2には貫通孔11が設けられているため、貫通孔11を構成するウォッシャタンク2の壁面がフォグランプ3に対向し、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2の表面積が大きくなっている。このため、フォグランプ3で発生した熱は、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2の表面、特に、貫通孔11を構成するウォッシャタンク2の壁面を介して、ウォッシャタンク2に効率よく伝達されてウォッシャ液を温め、ウォッシャ液の凍結防止効果を得ることができる。
【0023】
ウォッシャタンク2の車幅方向の幅を2等分するように設けたウォッシャタンク2の中心線14に対して、貫通孔11の車幅方向の幅を2等分するように設けた貫通孔の中心線15は、車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットしており、すなわち、貫通孔11は、ウォッシャタンク2に対して、車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットして形成されている。このオフセットにより、貫通孔11を、車幅方向外側直近の車体1の外方に設けることができ、整備士等は、車幅方向外側から直近にある貫通孔11を通して、フォグランプ3のメンテナンス作業を行うことができる。なお、このオフセットは、ウォッシャタンク2において、車幅方向で貫通孔11に対して外方側にある外側部12の幅が、貫通孔11に対して外方とは反対側(内方側)にある内側部13の幅より、狭くなっている様子を表している。
【0024】
ウォッシャタンク2には、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する後方側に、ウォッシャポンプ(フロントガラス用)16が設けられている。ウォッシャポンプ16には、2本のパイプ4が接続されている。2本のパイプ4のうちの一方は、エンジンルーム31内を配索されて、ボンネット9の上端部付近に配置されたウォッシャノズル5に接続されている。ウォッシャタンク2内のウォッシャ液は、ウォッシャポンプ16によって、パイプ4内を流動して、ウォッシャノズル5からボンネット9の後方のフロントガラス32へ噴射される。また、2本のパイプ4のうちの他方は、車体1の後部側へ配索され、リヤガラスに噴射される。ウォッシャ液は、ボンネット9の直下まで伸びる給水管17からウォッシャタンク2へ供給される。
【0025】
図2に、ウォッシャタンク2の正面図を示す。ウォッシャポンプ16は、フロントガラス32およびリヤガラス(図示せず)の洗浄用のウォッシャポンプであり、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する後方側で、貫通孔11に対して、車幅方向の車体1の外方の方向に設けられている。ウォッシャポンプとしては、ヘッドライト7の洗浄用のウォッシャポンプ(ヘッドライト用)26を別途設けてもよい。ウォッシャポンプ26は、ウォッシャタンク2の下部で、貫通孔11に対して、車幅方向の車体1の内方の方向に設けられている。
【0026】
ウォッシャタンク2は、内部にウォッシャ液を保持するために、基本的には、壁面でタンクの内側と外側に仕切っている。ウォッシャタンク2には、第1取付け部21と、第2取付け部22、23と、第1パイプ係止部24と、第2パイプ係止部25とが設けられているが、それらは、壁面ではなく、壁面に接続した板に孔や凹部を設けることで形成されている。壁面に孔が開けられるわけではないのでウォッシャ液が漏れることはない。
【0027】
第1取付け部21は、周囲の左右上方の三方がウォッシャタンク2の壁面に囲まれ、残りの周囲一方が貫通孔11を下方に臨む板に、孔が形成されている構成になっている。第1取付け部21が、貫通孔11に臨む縁部に設けられるので、ウォッシャタンク2の重心に近い部分で車体1への取り付けを行うことができ、取り付け状態を安定させることができる。このため、第1取付け部21は、前記ウォッシャタンクの中心線14と、前記貫通孔の中心線15の間に設けられることがさらに好ましい。
【0028】
第2取付け部22は、一辺がウォッシャタンク2の壁面に接続し、残りの周囲がウォッシャタンク2の外側に向いている板に、下方に開いた鉤状の凹部が形成されている構成になっている。第2取付け部22は、第1取付け部21より高い、給水管17が接続するウォッシャタンク2の最上部に形成されている。また、第2取付け部22は、第1取付け部21に対して車幅方向における車体1の内方の方向に形成されている。
【0029】
第2取付け部23は、ウォッシャタンク2の車幅方向内方側の壁面の下部に設けられ、第1取付け部21より低い位置に形成されている。また、第2取付け部23は、第1取付け部21に対して車幅方向における車体1の内方の方向に形成されている。
【0030】
ウォッシャタンク2は、第1取付け部21と一対の第2取付け部22、23の計3点で固定され、その3点が三角形の頂点をなすように配置されているため、ウォッシャタンク2の取付け強度を向上させることができる。また、一対の第2取付け部22、23は、ウォッシャタンク2の車幅方向内方側で車体1への取付けを行うため、フォグランプ3(図1参照)を車幅方向外側からメンテナンスする際にはウォッシャタンク2の車幅方向外側(外側部12)の微少な変位を許容することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0031】
第1パイプ係止部24は、周囲の上下右方の三方がウォッシャタンク2の壁面に囲まれ、残りの周囲一方が貫通孔11を左方(車幅方向外方)に臨む板に、その左方に開いた鉤状の凹部が2つ形成されている構成になっている。第1パイプ係止部24は、貫通孔11に臨む縁部に設けられるので、パイプ4(図1参照)は貫通孔11を介して(通して)配索することができる。第1パイプ係止部24は、ウォッシャタンクの中心線14の近傍に設けられている。
【0032】
一対の第2パイプ係止部25のそれぞれは、一辺がウォッシャタンク2の底面の壁面に接続し、残りの周囲がウォッシャタンク2の外側に向いている板に、下方に開いた鉤状の凹部が形成されている構成になっている。
【0033】
図3に、車体1のウォッシャタンク2の周りの正面方向からの透視図を示す。第1取付け部21は、ボルト・ナット等を用いて、バルクヘッド27に固定されている。また、第2取付け部22は、ボルト・ナット等を用いて、第1支持部材29に固定され、この第1支持部材29は、ボルト・ナット等を用いて、第2支持部材28に固定されている。第2支持部材28は、最終的にはバルクヘッド27に固定されている。また、第2取付け部23は、ボルト・ナット等を用いて、バルクヘッド27に固定されている。
【0034】
ウォッシャポンプ16には、2本のパイプ4が接続されている。2本それぞれのパイプ4は、ウォッシャポンプ16に接続されているウォッシャタンク2の進行方向後方から、ウォッシャタンク2の底面を通り、ウォッシャタンク2の進行方向前方に出ている。ウォッシャタンク2の進行方向前方に出たパイプ4は、上昇しながら貫通孔11のウォッシャタンクの中央(中心線14)よりを通って、ウォッシャタンク2の進行方向後方に出ている。パイプ4は折れ曲げることなく通せるので、パイプの配索状態を安定させることができる。2本のパイプ4は、ウォッシャポンプ16から、貫通孔11を通るまでに、車幅方向の車体1の内方に向けて配索されている。2本のパイプ4は、ウォッシャタンク2の底面において、第2パイプ係止部25の凹部に嵌め込まれることにより、ウォッシャタンク2に係止されている。また、2本のパイプ4は、貫通孔11に臨むウォッシャタンク2の縁部において、第1パイプ係止部24の凹部に嵌め込まれることにより、ウォッシャタンク2に係止されている。また、パイプ4それぞれに対して、第1パイプ係止部24と第2パイプ係止部25の2箇所で係止することにより、パイプ4がボンネット9の近傍で引っ張られたとしても、ウォッシャポンプ16との接続部にそのテンションが伝達されることはなく、パイプ4がウォッシャポンプ16から抜け落ちることは無い。
【0035】
実施形態では、機能部品として、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向前方側に設けられるフォグランプ3を例に説明したが、これに限らず、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向後方側に設けられる機能部品、例えば、空調装置用のコンプレッサやレシーバタンク等でもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 車体
2 ウォッシャタンク
3 フォグランプ(機能部品、灯体)
4 パイプ
6 バンパ
9 ボンネット
11 貫通孔
12 外側部
13 内側部
14 ウォッシャタンクの中心線
15 貫通孔の中心線
16 ウォッシャポンプ(フロントガラス用)
18 タイヤ
19 ホイルハウス
21 第1取付け部
22、23 第2取付け部
24 第1パイプ係止部
25 第2パイプ係止部
27 バルクヘッド
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォッシャタンクを車体に取り付けたウォッシャタンクの取付け車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車体構造には、限られたスペースのエンジンルーム内に様々な機能部品が収められており、ウォッシャタンクもその中の一つである。そして、このウォッシャタンクを、ウォッシャ液を貯留しておくためだけでなく、車両の衝突時に緩衝材として機能させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−103820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ウォッシャタンクが、他の機能部品、例えば、灯体類に近接して配置されていると、軽衝突であっても、ウォッシャタンクが灯体類に接触して灯体類が破損し、交換が必要となるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、ウォッシャタンクに近接して配置されている機能部品が、軽衝突時にウォッシャタンクに接触することによって破損しないようなウォッシャタンクの取付け車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車体に設けられるウォッシャタンクと、前記ウォッシャタンクの前記車体の進行方向に対する前方に設けられる機能部品と、を有し、
前記ウォッシャタンクには、前記機能部品と対向する部分に前記進行方向に貫通する貫通孔が設けられているウォッシャタンクの取付け車体構造であることを特徴としている。
【0007】
これによれば、軽衝突時に、機能部品が、貫通孔に向かって移動しても、貫通孔があることで、ウォッシャタンクと干渉しないか、ウォッシャタンクと干渉するまでの移動距離を長く確保できるので、機能部品がウォッシャタンクに接触して破損しないようにすることができる。また、機能部品が破損して交換が必要となっても、整備士等は、貫通孔を介して容易にその機能部品のメンテナンス作業を行うことができる。
【0008】
また、本発明では、前記貫通孔は、前記ウォッシャタンクに対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向における前記車体の外方の方向に、オフセットして形成され、
前記ウォッシャタンクにおいて、前記貫通孔の前記外方側の外側部は、前記貫通孔の前記外方とは反対側の内側部より、幅寸法が小さく設定されることが好ましい。
【0009】
これによれば、機能部品に対して、整備士等は、車幅方向外側から貫通孔を通してメンテナンス作業を行うことができるので、機能部品のメンテナンス作業性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明では、前記貫通孔に対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向の前記車体の外方の方向に、ウォッシャポンプが設けられ、
前記ウォッシャポンプに接続されるパイプは、前記貫通孔を介して前記車幅方向の前記車体の内方に向けて配索されることが好ましい。
【0011】
これによれば、ウォッシャタンクの周囲を回り込むようにパイプを配索する必要がないので、パイプの引き回しを容易に行うことができ、貫通孔を介することでパイプが折れ曲がりにくくなりパイプのレイアウトの自由度を向上できる。
【0012】
また、本発明では、前記パイプは、前記貫通孔に臨む前記ウォッシャタンクの縁部に係止されることが好ましい。これによれば、パイプを折れ曲げることなく係止できるので、パイプの配索状態を安定させることができる。
【0013】
また、本発明では、前記ウォッシャタンクには、前記貫通孔に臨む縁部に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける第1取付け部が設けられていることが好ましい。これによれば、ウォッシャタンクの重心に近い部分で車体への取り付けを行うことができるので、取り付け状態を安定させることができる。
【0014】
また、本発明では、前記ウォッシャタンクには、前記第1取付け部に対して前記車幅方向における前記車体の内方の方向で、かつ、前記第1取付け部より高い位置と低い位置に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける一対の第2取付け部が設けられていることが好ましい。これによれば、第1取付け部と一対の第2取付け部の計3点でウォッシャタンクを固定するためウォッシャタンクの取付け強度を向上させることができる。また、ウォッシャタンクの車幅方向内側で車体への取付けを行うため、機能部品を車幅方向外側からメンテナンスする際にはウォッシャタンクの車幅方向外側の微少な変位を許容することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0015】
また、本発明では、前記機能部品は灯体であることが好ましい。これによれば、ウォッシャタンクには貫通孔が設けられているため、灯体に近接して対向するウォッシャタンクの表面積を大きく確保することができる。灯体の点灯によって発生した熱をウォッシャタンクに効率よく伝達させることができるので、ウォッシャ液の凍結防止効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ウォッシャタンクに近接して配置されている機能部品が、軽衝突時にウォッシャタンクに接触することによって破損しないようなウォッシャタンクの取付け車体構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るウォッシャタンクの取付け車体構造を備えた車体の一部の正面方向からの透視図である。
【図2】ウォッシャタンクの正面図である。
【図3】図1のウォッシャタンク周りの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0019】
図1に、本発明の実施形態に係るウォッシャタンク2の取付け車体構造を備えた車体1を示す。図1は、車体1の正面図の一部であり、車体1を車体1の進行方向(前方)から見た図である。エンジンルーム31の上にボンネット9が設けられ、ボンネット9の車体1の車幅方向の外方側にフェンダ10が設けられている。ボンネット9の下には、ヘッドライト7とフロントグリル8とが設けられている。ヘッドライト7とフロントグリル8の下には、バンパ6が設けられている。バンパ6の車体1の車幅方向の外方よりにフォグランプ(灯体としての機能部品)3が、バンパ6内に埋め込まれている形態で設けられている。フォグランプ3の車体1の進行方向(後方)に、そして、フェンダ10の下方で車体1の車幅方向の外方に、ホイルハウス19が設けられている。ホイルハウス19の中には、前輪となるタイヤ18が収納されている。また、ホイルハウス19は、エンジンルーム31と外界とを仕切っており、車体1の走行時のタイヤ18からの泥はね等から、エンジンルーム31内の機能部品を守っている。一方、車体1のメンテナンスの際には、タイヤ18とホイルハウス19を、車体1から取外すことにより、整備士等は、ボンネット9側からでは容易にアクセスできないエンジンルーム31内の機能部品に、容易にアクセスできる。
【0020】
ウォッシャタンク2は、車体1のエンジンルーム31内の車幅方向の外方よりに設けられている。ウォッシャタンク2は、バンパ6の車体1の進行方向に対する後方側に設けられ、フォグランプ(灯体としての機能部品)3の車体1の進行方向に対する後方側に近接して設けられている。また、ウォッシャタンク2は、車体構造を支えるバルクヘッド27の車体1の進行方向に対する前方側に近接して設けられ、ホイルハウス19及びタイヤ18の車体1の進行方向に対する前方側に設けられている。
【0021】
ウォッシャタンク2には、フォグランプ3と対向する部分に進行方向に貫通する貫通孔11が設けられている。車体1が進行方向の前方において軽衝突しても、フォグランプ3は衝突によって進行方向の後方に移動するが、貫通孔11に向かって移動することになる。このため、フォグランプ3は、移動しても、ウォッシャタンク2と干渉しないか、ウォッシャタンク2と干渉するまでの移動距離を長く確保できるので、ウォッシャタンク2に接触せず破損しないようにすることができる。また、フォグランプ3が破損して交換が必要となっても、整備士等は、タイヤ18とホイルハウス19を車体1から取外し、貫通孔11を介してフォグランプ3にアクセスし、容易にフォグランプ3のメンテナンス作業を行うことができる。
【0022】
フォグランプ3のような灯体は、点灯時に発熱する。フォグランプ3で発生した熱は、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2へ輻射等により伝達される。ウォッシャタンク2には貫通孔11が設けられているため、貫通孔11を構成するウォッシャタンク2の壁面がフォグランプ3に対向し、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2の表面積が大きくなっている。このため、フォグランプ3で発生した熱は、フォグランプ3に対向するウォッシャタンク2の表面、特に、貫通孔11を構成するウォッシャタンク2の壁面を介して、ウォッシャタンク2に効率よく伝達されてウォッシャ液を温め、ウォッシャ液の凍結防止効果を得ることができる。
【0023】
ウォッシャタンク2の車幅方向の幅を2等分するように設けたウォッシャタンク2の中心線14に対して、貫通孔11の車幅方向の幅を2等分するように設けた貫通孔の中心線15は、車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットしており、すなわち、貫通孔11は、ウォッシャタンク2に対して、車幅方向における車体1の外方の方向にオフセットして形成されている。このオフセットにより、貫通孔11を、車幅方向外側直近の車体1の外方に設けることができ、整備士等は、車幅方向外側から直近にある貫通孔11を通して、フォグランプ3のメンテナンス作業を行うことができる。なお、このオフセットは、ウォッシャタンク2において、車幅方向で貫通孔11に対して外方側にある外側部12の幅が、貫通孔11に対して外方とは反対側(内方側)にある内側部13の幅より、狭くなっている様子を表している。
【0024】
ウォッシャタンク2には、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する後方側に、ウォッシャポンプ(フロントガラス用)16が設けられている。ウォッシャポンプ16には、2本のパイプ4が接続されている。2本のパイプ4のうちの一方は、エンジンルーム31内を配索されて、ボンネット9の上端部付近に配置されたウォッシャノズル5に接続されている。ウォッシャタンク2内のウォッシャ液は、ウォッシャポンプ16によって、パイプ4内を流動して、ウォッシャノズル5からボンネット9の後方のフロントガラス32へ噴射される。また、2本のパイプ4のうちの他方は、車体1の後部側へ配索され、リヤガラスに噴射される。ウォッシャ液は、ボンネット9の直下まで伸びる給水管17からウォッシャタンク2へ供給される。
【0025】
図2に、ウォッシャタンク2の正面図を示す。ウォッシャポンプ16は、フロントガラス32およびリヤガラス(図示せず)の洗浄用のウォッシャポンプであり、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向に対する後方側で、貫通孔11に対して、車幅方向の車体1の外方の方向に設けられている。ウォッシャポンプとしては、ヘッドライト7の洗浄用のウォッシャポンプ(ヘッドライト用)26を別途設けてもよい。ウォッシャポンプ26は、ウォッシャタンク2の下部で、貫通孔11に対して、車幅方向の車体1の内方の方向に設けられている。
【0026】
ウォッシャタンク2は、内部にウォッシャ液を保持するために、基本的には、壁面でタンクの内側と外側に仕切っている。ウォッシャタンク2には、第1取付け部21と、第2取付け部22、23と、第1パイプ係止部24と、第2パイプ係止部25とが設けられているが、それらは、壁面ではなく、壁面に接続した板に孔や凹部を設けることで形成されている。壁面に孔が開けられるわけではないのでウォッシャ液が漏れることはない。
【0027】
第1取付け部21は、周囲の左右上方の三方がウォッシャタンク2の壁面に囲まれ、残りの周囲一方が貫通孔11を下方に臨む板に、孔が形成されている構成になっている。第1取付け部21が、貫通孔11に臨む縁部に設けられるので、ウォッシャタンク2の重心に近い部分で車体1への取り付けを行うことができ、取り付け状態を安定させることができる。このため、第1取付け部21は、前記ウォッシャタンクの中心線14と、前記貫通孔の中心線15の間に設けられることがさらに好ましい。
【0028】
第2取付け部22は、一辺がウォッシャタンク2の壁面に接続し、残りの周囲がウォッシャタンク2の外側に向いている板に、下方に開いた鉤状の凹部が形成されている構成になっている。第2取付け部22は、第1取付け部21より高い、給水管17が接続するウォッシャタンク2の最上部に形成されている。また、第2取付け部22は、第1取付け部21に対して車幅方向における車体1の内方の方向に形成されている。
【0029】
第2取付け部23は、ウォッシャタンク2の車幅方向内方側の壁面の下部に設けられ、第1取付け部21より低い位置に形成されている。また、第2取付け部23は、第1取付け部21に対して車幅方向における車体1の内方の方向に形成されている。
【0030】
ウォッシャタンク2は、第1取付け部21と一対の第2取付け部22、23の計3点で固定され、その3点が三角形の頂点をなすように配置されているため、ウォッシャタンク2の取付け強度を向上させることができる。また、一対の第2取付け部22、23は、ウォッシャタンク2の車幅方向内方側で車体1への取付けを行うため、フォグランプ3(図1参照)を車幅方向外側からメンテナンスする際にはウォッシャタンク2の車幅方向外側(外側部12)の微少な変位を許容することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0031】
第1パイプ係止部24は、周囲の上下右方の三方がウォッシャタンク2の壁面に囲まれ、残りの周囲一方が貫通孔11を左方(車幅方向外方)に臨む板に、その左方に開いた鉤状の凹部が2つ形成されている構成になっている。第1パイプ係止部24は、貫通孔11に臨む縁部に設けられるので、パイプ4(図1参照)は貫通孔11を介して(通して)配索することができる。第1パイプ係止部24は、ウォッシャタンクの中心線14の近傍に設けられている。
【0032】
一対の第2パイプ係止部25のそれぞれは、一辺がウォッシャタンク2の底面の壁面に接続し、残りの周囲がウォッシャタンク2の外側に向いている板に、下方に開いた鉤状の凹部が形成されている構成になっている。
【0033】
図3に、車体1のウォッシャタンク2の周りの正面方向からの透視図を示す。第1取付け部21は、ボルト・ナット等を用いて、バルクヘッド27に固定されている。また、第2取付け部22は、ボルト・ナット等を用いて、第1支持部材29に固定され、この第1支持部材29は、ボルト・ナット等を用いて、第2支持部材28に固定されている。第2支持部材28は、最終的にはバルクヘッド27に固定されている。また、第2取付け部23は、ボルト・ナット等を用いて、バルクヘッド27に固定されている。
【0034】
ウォッシャポンプ16には、2本のパイプ4が接続されている。2本それぞれのパイプ4は、ウォッシャポンプ16に接続されているウォッシャタンク2の進行方向後方から、ウォッシャタンク2の底面を通り、ウォッシャタンク2の進行方向前方に出ている。ウォッシャタンク2の進行方向前方に出たパイプ4は、上昇しながら貫通孔11のウォッシャタンクの中央(中心線14)よりを通って、ウォッシャタンク2の進行方向後方に出ている。パイプ4は折れ曲げることなく通せるので、パイプの配索状態を安定させることができる。2本のパイプ4は、ウォッシャポンプ16から、貫通孔11を通るまでに、車幅方向の車体1の内方に向けて配索されている。2本のパイプ4は、ウォッシャタンク2の底面において、第2パイプ係止部25の凹部に嵌め込まれることにより、ウォッシャタンク2に係止されている。また、2本のパイプ4は、貫通孔11に臨むウォッシャタンク2の縁部において、第1パイプ係止部24の凹部に嵌め込まれることにより、ウォッシャタンク2に係止されている。また、パイプ4それぞれに対して、第1パイプ係止部24と第2パイプ係止部25の2箇所で係止することにより、パイプ4がボンネット9の近傍で引っ張られたとしても、ウォッシャポンプ16との接続部にそのテンションが伝達されることはなく、パイプ4がウォッシャポンプ16から抜け落ちることは無い。
【0035】
実施形態では、機能部品として、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向前方側に設けられるフォグランプ3を例に説明したが、これに限らず、ウォッシャタンク2の車体1の進行方向後方側に設けられる機能部品、例えば、空調装置用のコンプレッサやレシーバタンク等でもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 車体
2 ウォッシャタンク
3 フォグランプ(機能部品、灯体)
4 パイプ
6 バンパ
9 ボンネット
11 貫通孔
12 外側部
13 内側部
14 ウォッシャタンクの中心線
15 貫通孔の中心線
16 ウォッシャポンプ(フロントガラス用)
18 タイヤ
19 ホイルハウス
21 第1取付け部
22、23 第2取付け部
24 第1パイプ係止部
25 第2パイプ係止部
27 バルクヘッド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に設けられるウォッシャタンクと、前記ウォッシャタンクの前記車体の進行方向に対する前方側に設けられる機能部品と、を有し、
前記ウォッシャタンクには、前記機能部品と対向する部分に前記進行方向に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とするウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項2】
前記ウォッシャタンクは、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向における外方よりに設けられ、
前記貫通孔は、前記ウォッシャタンクに対して、前記車体の車幅方向における前記車体の外方の方向に、オフセットして形成され、
前記ウォッシャタンクにおいて、前記貫通孔の前記外方側の外側部は、前記貫通孔の前記外方とは反対側の内側部より、幅寸法が小さく設定されることを特徴とする請求項1に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項3】
前記貫通孔に対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向の前記車体の外方の方向に、ウォッシャポンプが設けられ、
前記ウォッシャポンプに接続されるパイプは、前記貫通孔を介して前記車幅方向の前記車体の内方に向けて配索されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項4】
前記パイプは、前記貫通孔に臨む前記ウォッシャタンクの縁部に係止されることを特徴とする請求項3に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項5】
前記ウォッシャタンクには、前記貫通孔に臨む縁部に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける第1取付け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項6】
前記ウォッシャタンクには、前記第1取付け部に対して前記車幅方向における前記車体の内方の方向で、かつ、前記第1取付け部より高い位置と低い位置に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける一対の第2取付け部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項7】
前記機能部品は灯体であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項1】
車体に設けられるウォッシャタンクと、前記ウォッシャタンクの前記車体の進行方向に対する前方側に設けられる機能部品と、を有し、
前記ウォッシャタンクには、前記機能部品と対向する部分に前記進行方向に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とするウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項2】
前記ウォッシャタンクは、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向における外方よりに設けられ、
前記貫通孔は、前記ウォッシャタンクに対して、前記車体の車幅方向における前記車体の外方の方向に、オフセットして形成され、
前記ウォッシャタンクにおいて、前記貫通孔の前記外方側の外側部は、前記貫通孔の前記外方とは反対側の内側部より、幅寸法が小さく設定されることを特徴とする請求項1に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項3】
前記貫通孔に対して、前記進行方向と直交する前記車体の車幅方向の前記車体の外方の方向に、ウォッシャポンプが設けられ、
前記ウォッシャポンプに接続されるパイプは、前記貫通孔を介して前記車幅方向の前記車体の内方に向けて配索されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項4】
前記パイプは、前記貫通孔に臨む前記ウォッシャタンクの縁部に係止されることを特徴とする請求項3に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項5】
前記ウォッシャタンクには、前記貫通孔に臨む縁部に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける第1取付け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項6】
前記ウォッシャタンクには、前記第1取付け部に対して前記車幅方向における前記車体の内方の方向で、かつ、前記第1取付け部より高い位置と低い位置に、前記車体へ前記ウォッシャタンクを取り付ける一対の第2取付け部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【請求項7】
前記機能部品は灯体であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のウォッシャタンクの取付け車体構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2011−84225(P2011−84225A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239953(P2009−239953)
【出願日】平成21年10月19日(2009.10.19)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月19日(2009.10.19)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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