説明

ウォーターサーバーにおける飲料水包装袋の穿孔装置

【課題】飲料水包装袋の交換をすばやく行え、その包装袋の安全・確実な穿孔装置を提供する。
【解決手段】飲料水包装袋21の穿孔アダプターAをその袋の口金25に挟み付け可能な割り脚26a、26bが設けられた袋受けホルダーHと、その割り脚のガイド芯筒と、その芯筒の内部を昇降し得るニードルNと、そのニードルに内蔵された開閉弁Vと、ニードルのボトムキャップBと、上記割り脚とガイド芯筒へ昇降自在に套嵌されたニードル引き下げ用操作リングと、上記ガイド芯筒の下方から割り脚へ螺合締結されることにより、その割り脚同士を全体的な円筒形の閉合状態に施錠するロックナットLとから組立ユニット化して、上記袋の口金に挟み付けられたアダプターをサーバー本体10側のカップCへ差し込み下降させ、これとの相対的に上昇するニードルが上記口金を通じて袋の底面を自づと穿孔するように定めた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウォーターサーバーへカートリッジ式に装填使用される飲料水包装袋の安全な穿孔装置に関する。
【背景技術】
【0002】
再生資源ゴミとして処理できる軟質合成樹脂の飲料水包装袋(俗称:ビニール袋又はパック)を、ウォーターサーバーへ倒立姿勢としてカートリッジ式に装填使用する時、その包装袋の中央部を下方から穿孔するための装置は、下記特許文献1〜3に開示されている。
【0003】
そのうち、特許文献3に記載されているウォーターサーバーでは、ビニール袋(10)を穿孔した使用中において、そのニードル(9)の垂直な仕切り壁(30)と挿入棒(25)の垂直な仕切り壁とが一直線状に連続せず、上下位置関係での隔離した状態に保たれている点や、特に図18、19のような口栓ホルダー(38)がビニール袋(8)に取り付けられている点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010─143630号公報
【特許文献2】実用新案登録第3164948号公報
【特許文献3】特開2011−46446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献3に記載の構成では柔らかいビニール袋(10)のどこにでも穿孔できる利点がある反面、その孔の周辺部からビニール袋(10)が裂けたり、飲料水の漏出したりするおそれがある。
【0006】
それにもまして、ボトルホルダー(3)における底部(15)の上面中央部から、鋭利な錐先部を有するニードル(9)が、予じめ上向き垂立状態に突出しており、そのニードル(9)を引き下げることはできないため、飲料水の入ったビニール袋(10)をボトルホルダー(3)の内部へ上方から挿入セットする作業時に、ユーザーが作業手を誤って負傷する危険性がある。
【0007】
又、飲料水の入ったビニール袋(10)をボトルホルダー(3)の内部へ挿入セットすれば、自づと即刻に穿孔されてしまうため、そのボトルホルダー(3)をサーバー本体(2)側のパッキングホルダー(32)へ未だ差し込む前でも、飲料水が上記ボトルホルダー(3)の底部(15)内へ満杯状態に溜まることとなる。
【0008】
その結果、ボトルホルダー(3)の底部(15)をパッキングホルダー(8)の窪み(32)へ差し込んだ図8〜10の使用状態における挿入棒(25)の外周面に対するキャップ(33)の密封力は勿論のこと、図5のような差し込み前の状態における開閉弁(34)の密封力も強化しておく必要があるが、その密封するシール材などの具体的な構成は全然記載されていない。
【0009】
殊更、図16、17の第2実施形態ではボトルホルダー(3’)の底部(15)が下向き全開状態にあり、ビニール袋(10)をそのボトルホルダー(3’)の内部へ挿入セットした当初から、そのニードル(9’)によって穿孔されるため、そのビニール袋(10)の飲料水がボトルホルダー(3’)から下方へすべて漏出してしまうことになる。
【0010】
これを換言すれば、サーバー本体(2)側のパッキングホルダー(8)へボトルホルダー(3’)を差し込んだ後でなければ、そのボトルホルダー(3’)の内部へビニール袋(10)を挿入セットすることができず、甚だ不便である。
【0011】
この点、ボトルホルダー(3’)の下向き開放状態にある底部(15)を塞ぐため、挿入棒(25’)の上部へ鍔状の底蓋(37)を先に取り付けておく旨の記載(段落0052〜0054)があるが、その樹脂成形品である径大な円形の底蓋(37)によって施蓋されることとなるように、後からボトルホルダー(3’)の径小な円筒形の底部(15)を、その底蓋(37)へ上方から差し込むことは言わば圧入(強制嵌合)になるため、ユーザーにとって至難の業であり、振れ動きなどにより長時間を要しているうちにも、ビニール袋(10)から飲料水が漏出し続けることを免れない。
【0012】
又、ビニール袋(10)に取り付けられた口栓ホルダー(38)へ、ニードル(9)の根元部を図19のように差し込むようになっているが、そのニードル(9)と口栓ホルダー(38)との樹脂成形品同士が接触する嵌合面を、特別の弾性シール材も介挿せずに、安定・確固な密封状態に保つことは到底不可能であり、早期に漏水してしまうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明はこのような諸問題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではトップカバーから陥没するカップ受け入れ凹溝の垂直中心線上に内部の飲料水貯溜タンクと連通する導水管が固定立設されたサーバー本体と、底面中央部に口金が固着された柔軟性の飲料水包装袋とを有するウォーターサーバーにおいて、
【0014】
上記サーバー本体側のカップ受け入れ凹溝へカップを、その底面中央部から一定高さだけ連続的に垂立するニードルボトムキャップ受け止め芯筒が上記導水管の中途高さ位置へ套嵌されることとなるように、差し込み固定する一方、
【0015】
そのサーバー本体側のカップへ上方から抜き差し自在に差し込み使用される飲料水包装袋の穿孔アダプターを、上記飲料水包装袋の口金に挟み付け可能な複数の割り脚が設けられた袋受けホルダーと、その袋受けホルダーの割り脚を上記口金へ挟み付けるためのガイド芯筒と、そのガイド芯筒の内部へ昇降自在に挿入セットされることにより、上記飲料水包装袋と導水管とが連通する飲料水流通路になる中空のニードルと、そのニードルの内部に挿入セットされた飲料水流通路の開閉弁と、同じくニードルの下端部に螺合締結されたボトムキャップと、上記ニードルを外部から引き下げるべく、複数の割り脚並びにそのガイド芯筒へ昇降自在に差し込み套嵌された操作リングと、上記ガイド芯筒を下方から包み込む如く、袋受けホルダーの割り脚へ螺合締結されることにより、その割り脚同士を全体的な円筒形の閉合状態又は組立状態に施錠するロックナットとから組立ユニット化して、
【0016】
上記袋受けホルダーの割り脚が飲料水包装袋の口金に挟み付けられた穿孔アダプターをサーバー本体側のカップ内へ、そのニードルのボトムキャップが上記カップのニードルボトムキャップ受け止め芯筒により一旦下方から受け止められて、上記ニードル内の開閉弁が開弁状態になるまで差し込み下降させ、
【0017】
引き続きカップの底面に当接するまで深く差し込み下降させて、これとの相対的に上昇するニードルが上記口金を通じて、飲料水包装袋の底面を自づと穿孔すると共に、
【0018】
その後サーバー本体側のカップから引き抜き上昇させた穿孔アダプターの上記ニードルを、操作リングにより引き下げて、
【0019】
最後に上記袋受けホルダーの割り脚からロックナットを下方へ抜き出すことにより、その割り脚同士の閉合状態又は組立状態を解除するように定めたことを特徴とする。
【0020】
又、請求項2では穿孔アダプターのニードルを飲料水包装袋の口金に差し込み嵌合し得る鋭利な円錐面と、これよりも下方へ行く程太くなる二段の円筒状胴体とから形作って、その比較的径小な上側胴体の内部に開閉弁を設置する一方、
【0021】
比較的径大な下側胴体の内部に上記開閉弁の弁座となる上側パッキングと、導水管の外周面に喰い付き密着し得る下側パッキングと、その両パッキングの上下相互間に介在するスペーサーとを設置して、その下側胴体の下端部へボトムキャップを着脱自在に螺合締結すると共に、
【0022】
上記ニードルの円錐面と飲料水包装袋の口金との嵌合面を密封し得るシール膜を、その円錐面の首部に被着一体化させたことを特徴とする。
【0023】
更に、請求項3では袋受けホルダーにおける向かい合う一対の割り脚に操作リング用昇降ガイド溝レールを各々切り欠き、
【0024】
その両割り脚の操作リング用昇降ガイド溝レールと合致連通する向かい合う一対の操作リング用昇降ガイド溝レールと、これらと平面視でのほぼ直交する関係位置に開口分布する上下一対づつの爪受け入れ孔とを、ガイド芯筒の胴体に各々切り欠くと共に、
【0025】
ニードル引き下げ用操作リングを上記ガイド芯筒の内部に差し込み嵌合できる大きさの水平な円形本体板と、その周縁部から平面視の十文字形に張り出す合計4個の支持ステーとから一体形成し、
【0026】
その合計4個のうち、上記割り脚の操作リング用昇降ガイド溝レールを貫通する比較的長い支持ステーの張り出し先端部を向かい合う一対の把手片として、外部から引き下げ操作し得るように定める一方、
【0027】
残る上記ガイド芯筒の胴体に当接するまでの比較的短かい支持ステーの張り出し先端部を向かい合う一対の外向き係止爪として、上記ガイド芯筒の上段爪受け入れ孔と下段爪受け入れ孔へ各々抜き差し自在に差し込み係止させることができるように定めたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
請求項1の上記構成によれば、柔軟な飲料水包装袋の底面中央部に付属する口金へ、袋受けホルダーの割り脚をそのガイド芯筒の案内作用に基いて、容易に正しく挟み付けることができ、しかもその割り脚同士の閉合状態又は組立状態をロックナットの螺合締結により、安定・確固に施錠維持し得る一方、そのロックナットを下方へ抜き出して、上記割り脚同士の閉合状態又は組立状態を解除することにより、飲料水包装袋を新品と交換することもできる効果がある。
【0029】
又、上記のような袋受けホルダーの割り脚が飲料水包装袋の口金に挟み付けられた穿孔アダプターを、サーバー本体側のカップへ差し込み下降させれば、その中途過程においてニードル内の開閉弁が自づと開弁状態になり、更にカップの底面まで深く差し込み下降させれば、その穿孔アダプターのニードルが相対的に上昇して、上記飲料水包装袋の底面を自づと穿孔する。これを換言すれば、上記穿孔アダプターをサーバー本体側のカップへ差し込み下降させない限り、飲料水包装袋がそのニードルによって穿孔されるおそれはないため、ユーザーが作業手を負傷したり、飲料水が漏出したりするおそれはない。
【0030】
更に、飲料水包装袋の飲料水が無くなった場合、上記穿孔アダプターをサーバー本体側のカップから引き抜き上昇させた後、その穿孔アダプターのニードルを外部から操作リングによって引き下げることができ、その結果やはりユーザーが作業手を負傷するおそれはなく、飲料水包装袋の交換装着を安全に行えるのである。
【0031】
特に、請求項2の構成を採用するならば、穿孔アダプターのニードルからボトムキャップを取りはずすことにより、そのニードルの内部へ開閉弁と上側パッキング、スペーサー並びに下側パッキングを順次支障なく挿入セットできるほか、ニードルにおける鋭利な円錐面の首部に被着一体化されたシール膜によって、サーバー本体側のカップから引き抜き上昇させた飲料水包装袋の口金から、その包装袋に残溜の飲料水が漏出することを封止できる効果もある。
【0032】
更に、請求項3の構成を採用するならば、操作リングにおける向かい合う一対の長い支持ステーがガイド芯筒の操作リング用昇降ガイド溝レールと、袋受けホルダーにおける割り脚の操作リング用昇降ガイド溝レールに沿って、正しく円滑に昇降作用することとなり、その長い支持ステーの張り出し先端部に形成された把手片を持って、外部から穿孔アダプターのニードルを便利良く引き下げ操作できるほか、同じ操作リングにおける短かい支持ステーの張り出し先端部に曲成された向かい合う一対の外向き係止爪を、上記ガイド芯筒の上段爪受け入れ孔と下段爪受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込み係止させることにより、その操作リングの押し上げ状態と引き下げ状態を安定良く位置決め確保できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る飲料水包装袋の穿孔装置を装填したウォーターサーバーの正面図である。
【図2】図1の飲料水包装袋の穿孔装置を抽出して示す拡大断面図である。
【図3】飲料水包装袋の口金を示す部分拡大斜面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】飲料水包装袋の口金と、その袋受けホルダーの割り脚との分解状態を示す断面図である。
【図7】袋受けホルダーの割り脚を示す部分拡大斜面図である。
【図8】穿孔アダプターのガイド芯筒を抽出して示す斜面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】穿孔アダプターの操作リングを抽出して示す斜面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【図14】穿孔アダプターのニードルを抽出して示す正面図である。
【図15】図14の側面図である。
【図16】図14の平面図である。
【図17】図14の17−17線断面図である。
【図18】ニードルのボトムキャップを抽出して示す正面図である。
【図19】図18の平面図である。
【図20】図18の20−20線断面図である。
【図21】開閉弁の半欠截断面図である。
【図22】スペーサーを抽出して示す正面図である。
【図23】図22の側面図である。
【図24】穿孔アダプターの分解状態を示す断面図である。
【図25】飲料水包装袋の口金に対する穿孔アダプターの組み立て準備過程を示す断面図である。
【図26】図25に続く組み立て準備過程を示す断面図である。
【図27】図26に続く組み立て準備完了状態を示す断面図である。
【図28】図27の28−28線断面図である。
【図29】図27の29−29線断面図である。
【図30】図27の穿孔アダプターをサーバー本体側のカップへ差し込み下降させ始めた状態の断面図である。
【図31】図30の状態から続いて穿孔アダプターのニードルがカップの芯筒に一旦受け止められた状態を示す断面図である。
【図32】図31の状態から穿孔アダプターを最低位置まで差し込み下降させた穿孔状態の断面図である。
【図33】飲料水が無くなった飲料水包装袋の穿孔アダプターを、サーバー本体側のカップから引き抜き上昇させた状態の断面図である。
【図34】図33の34−34線断面図である。
【図35】図33の35−35線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述すると、そのウォーターサーバーを示した図1、2において、(10)はサーバー本体であり、その頂面が上向き拡開する盃状のトップカバー(11)として、その一定深さのカップ受け入れ凹溝(12)内へ、後述のカップ(C)を受け入れる。(13)はそのカップ受け入れ凹溝(12)の段付き状態に陥没した溝底面である。
【0035】
(14)は上記サーバー本体(10)のトップカバー(11)におけるカップ受け入れ凹溝(12)の垂直中心線上に立設された導水管(ノンスピル)であって、ABS樹脂やその他の硬質な熱可塑性樹脂から成り、その下端部付近から連続一体に張り出す径大な固定フランジ(15)が、上記カップ受け入れ凹溝(12)の溝底面(13)に嵌め込み一体化されており、振れ動くおそれはない。
【0036】
上記導水管(14)の内部は垂直なセンター仕切り壁(16)を介して、第1通路(P1)と第2通路(P2)に二等分されており、その導水管(14)の下端部がサーバー本体(10)内の飲料水貯溜タンク(17)と連通状態にある。その場合、第1通路(P1)の下端部は第2通路(P2)のそれよりも一定深さ(d1)だけ浅く切り欠かれている。(18)は上記トップカバー(11)のカップ受け入れ凹溝(12)に対する導水管(14)の締結固定ナットである。
【0037】
(19L)(19R)は上記第1、2通路(P1)(P2)と各々連通する第1、2通孔であり、互いにほぼ同じ大きさ・形状として、導水管(14)の上端部付近へ横向きに開口分布されている。(20L)(20R)は上記サーバー本体(10)内の飲料水貯溜タンク(17)と接続配管された左右一対の給水栓であり、これらを使用者がサーバー本体(10)の外部から操作すれば、後述する飲料水包装袋(21)の飲料水(W)を冷水や温水として取り出すことができるようになっている。
【0038】
但し、その給水栓は1個として、冷水と温水とを切り替え得る構成が採用されることもある。又、図示のウォーターサーバーは背高い床置き型であるが、背低い卓上型のそれもあり得る。
【0039】
先に一言したカップ(C)はABS樹脂やその他の硬質な熱可塑性樹脂から、一定深さの基本的な断面U字形に一体成形されており、その円筒状の胴体(22)が上記サーバー本体(10)におけるトップカバー(11)のカップ受け入れ凹溝(12)内へ、上方からの差し込み嵌合状態に固定セットされている。但し、そのカップ(C)をサーバー本体(10)から抜き出して、これに溜まった漏水を除去することは可能である。
【0040】
(23)は上記カップ(C)の胴体(22)から上向きに拡開する径大な盃状のトップフランジであり、上記サーバー本体(10)のトップカバー(11)を上方から被覆している。(24)は同じくカップ(C)の底面中央部から一定高さ(h)だけ、言わば曲げ起された垂立状態のニードルボトムキャップ受け止め芯筒であって、上記導水管(ノンスピル)(14)の中途高さ位置に套嵌されており、その底面から垂立する一定高さ(h)が後述するニードル(N)の昇降ストロークになる。
【0041】
そして、飲料水包装袋(21)に予じめ付属一体化された後述の穿孔アダプター(A)が、上記カップ(C)の内部へ上方から抜き差し自在に差し込み使用されることとなる。飲料水包装袋(21)はポリエチレン(PE)樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、塩化ビニル(PVC)樹脂、その他の透明又は半透明な軟質の熱可塑性樹脂から、折りたたみ扁平化できる状態に一体成形されており、その内部に一定量(例えば約9リットル)の飲料水(W)を封入したものであるが、その倒立姿勢での底面となる中央部には図3〜5のようなポリエチレン(PE)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂などの硬質な合成樹脂から成るボビン形(断面ほぼ倒立エ字形)やT字形、リング形などの口金(25)が、接着や溶着などの手段によって固着一体化されている。
【0042】
その口金(25)の円形外周面へ後述する開閉式又は組立式袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)を挟み付け使用し、その挟み付け使用状態にある割り脚(26a)(26b)をロックナット(L)により締結固定して、上記袋受けホルダー(H)が飲料水包装袋(21)の口金(25)から離脱しないようになっている。
【0043】
上記飲料水包装袋(21)の穿孔アダプター(A)はその飲料水包装袋(21)の変形を防ぐ開閉式又は組立式の袋受けホルダー(H)と、その袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)を上記包装袋(21)の口金(25)に挟み付けるためのガイド芯筒(G)と、そのガイド芯筒(G)の内部へ昇降自在に挿入セットされたニードル(N)と、そのニードル(N)を外部から引き下げるために、上記ガイド芯筒(G)と割り脚(26a)(26b)へ昇降自在に差し込み套嵌された操作リング(R)と、上記ニードル(N)の内部へ各々挿入セットされた開閉弁(V)と上下一対のパッキング(27)(28)並びにその両パッキング(27)(28)の上下相互間に介在するスペーサー(S)と、同じくニードル(N)下端部に螺合締結されたボトムキャップ(B)と、更に上記ガイド芯筒(G)を下方から包み込む如く、袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)へ螺合締結されることにより、その割り脚(26a)(26b)を全体的な円筒形の閉合状態又は組立状態に施錠するロックナット(L)とから成るアッセンブリー(組立体)であって、そのニードル(N)の鋭利な頂点(錐先部)が上記口金(25)を通じて、飲料水包装袋(21)を穿孔できるようになっている。
【0044】
即ち、その飲料水包装袋(21)の穿孔アダプター(A)を構成する部材のうち、先ず袋受けホルダー(H)について言えば、これはポリカーボネート(PC)樹脂やその他の透明又は半透明な硬質の熱可塑性樹脂から成形されたものであって、基本的に一定深さの断面ほぼU字形(漏斗形)をなしているが、これは図6、7や図27〜29のような閉合又は組立てにより初めて全体的な円筒形となる複数(図例では半円筒形の向かい合う一対)の割り脚(26a)(26b)を備えている。
【0045】
その閉合により円筒形となる複数の割り脚(26a)(26b)を備えた袋受けホルダー(H)は、その全体を図示していないが、言わば開閉自在に枢支連結された複数のホルダーセグメントから成る。又、上記組立てにより円筒形となる複数の割り脚(26a)(26b)を有する袋受けホルダー(H)は、その全体をやはり図示していないが、言わば分解(着脱)可能に組み立てられた複数のホルダーセグメントから成る。何れにしても、その袋受けホルダー(H)の全体により柔軟な飲料水包装袋(21)を保形状態に安定良く受け止め、サーバー本体(10)側のカップ(C)に対する飲料水包装袋(21)の抜き差し操作性と利便性を昂めると共に、万一破損した包装袋(21)から飲料水(W)が周辺へ広く流出することを防ぐ。
【0046】
(29a)(29b)は上記割り脚(26a)(26b)の根元部に形成された向かい合う円弧形の挟み付け片であり、その割り脚(26a)(26b)同士を全体的な円筒形に閉合又は組立てた時、ここが上記飲料水包装袋(21)における口金(25)の円形外周面へ挟み付けられるようになっている。
【0047】
又、(30a)(30b)は上記割り脚(26a)(26b)における胴体の約上半部へ、全体的な放射対称分布型に切り抜かれた複数(図例では向かい合う一対)の操作リング用昇降ガイド溝レールであり、操作リング(R)の後述する支持ステーを受け入れる。
【0048】
(31a)(31b)は同じく割り脚(26a)(26b)における胴体の下端部に刻成された雄ネジであり、その割り脚(26a)(26b)同士を全体的な円筒形に閉合又は組立てた時、その雄ネジ(31a)(30b)の螺旋が全体的に連続して、ロックナット(L)と正確に螺合締結できるようになっている。
【0049】
尚、閉合により全体的な円筒形となる複数の割り脚(26a)(26b)を備えた開閉式の袋受けホルダー(H)や、組立てにより全体的な円筒形となる複数の割り脚(26a)(26b)を備えた分解(着脱)可能な組立式の袋受けホルダー(H)であるならば、その割り脚(26a)(26b)を含む複数のホルダーセグメントが、互いに均等な大きさ・形状である構成のみに限らず、その不均等な大きさ・形状であっても良い。
【0050】
次に、上記袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)を挟み付けるためのガイド芯筒(G)は、ポリカーボネート(PC)樹脂やその他の透明又は半透明な硬質の熱可塑性樹脂から、図8〜10のような断面ほぼU字形に一体成形されており、その底面の中央部には上記カップ(C)のニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)を逃し入れる挿通口(32)が、円形に開口している。
【0051】
上記ガイド芯筒(G)の胴体は若干下細りの円筒状をなし、その胴体の約上半部には操作リング(R)の後述する外向き係止爪を受け入れる複数(図例では向かい合う一対)づつの上段爪受け入れ孔(33a)(33b)と下段爪受け入れ孔(34a)(34b)とが、互いに同じ垂直中心線上での上下位置関係に切り抜き開口分布されている。
【0052】
又、同じくガイド芯筒(G)における胴体の約上半部には複数(図例では向かい合う一対)の操作リング用昇降ガイド溝レール(35a)(35b)が、上段爪受け入れ孔(33a)(33b)並びに下段爪受け入れ孔(34a)(34b)と干渉しない位置関係(図例では上下方向から見てほぼ直交する位置関係)に切り欠き列設されている。しかも、その操作リング用昇降ガイド溝レール(35a)(35b)は上記袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)に切り欠き列設された操作リング用昇降ガイド溝レール(30a)(30b)と合致連通する関係状態にある。
【0053】
更に、上記ガイド芯筒(G)における胴体の下端部にはニードル(N)のボトムキャップ(B)を受け止める複数(図例では合計4個)の内向き係止爪(36)が、全体的な放射対称分布型として且つ何れも割り溝(37)の切り込みにより、弾力性を発揮し得るように区成されている。
【0054】
又、先に一言した操作リング(R)はポリアセタール樹脂(商品名:ジュラコン)やポリプロプレン(PP)樹脂、その他の硬質な熱可塑性樹脂から、図11〜13のような上記ガイド芯筒(G)の内部へ差し込み嵌合できる大きさ・形状に一体成形されており、これには清潔感に富む乳白色やその他の適当な着色カラーを与えることが望ましい。
【0055】
(38)はその操作リング(R)の水平な円形本体板であって、上記ガイド芯筒(G)に内蔵されるニードル(N)を引き下げるが、その円形本体板(38)の中心部にはニードル(N)の後述する鋭利な円錐面を逃し入れるニードル挿通口(39)が、円形に切り抜き開口されている。
【0056】
他方、同じく円形本体板(38)の周縁部からは上記ガイド芯筒(G)側の操作リング用昇降ガイド溝レール(35a)(35b)並びに袋受けホルダー(H)における割り脚(26a)(26b)側の操作リング用昇降ガイド溝レール(30a)(30b)を貫通する比較的長い支持ステー(40a)(40b)の向かい合う一対と、上記ガイド芯筒(G)の胴体に当接するまでの比較的短かい支持ステー(41a)(41b)の向かい合う一対とが図33〜35のように、その平面視の直交する十文字形(合計4個の全体的な放射対称分布型)として横向き一体に張り出されている。
【0057】
しかも、その長い支持ステー(40a)(40b)の張り出し先端部は把手片(42a)(42b)として造形されており、ここを使用者が外部から指先により把持しつつ、操作リング(R)を上記ガイド芯筒(G)側の昇降ガイド溝レール(35a)(35b)と上記袋受けホルダー(H)側の昇降ガイド溝レール(30a)(30b)に沿って、昇降させることができるようになっている。
【0058】
そして、上記短かい支持ステー(41a)(41b)の張り出し先端部は外向き係止爪(43a)(43b)として連続的なフック状に曲成されており、操作リング(R)の昇降時に、その外向き係止爪(43a)(43b)の向かい合う一対が上記ガイド芯筒(G)側の上段爪受け入れ孔(33a)(33b)と下段爪受け入れ孔(34a)(34b)へ、各々内側からの抜き差し自在に差し込み係止されて、その押し上げ限度位置と引き下げ限度位置とを各々規定するようになっている。
【0059】
次に、ニードル(N)はAS樹脂(スチレンとアクリロニトリルとの共重合体)やその他の透明又は半透明な硬質の熱可塑性樹脂から、図14〜17や図24のような下向き全開する基本的な二段ロケット型に一体成形されており、その上端部の鋭利な円錐面(44)とこれよりも下方へ行く程太くなる段付き円筒状の胴体(45)(46)を備えた中空品である。
【0060】
(47)は上記円錐面(44)の約下半部(首部)に被着一体化されたシール膜であって、熱可塑性樹脂エラストマーやシリコーンゴムなどの弾性材からほぼ円筒状に形成されており、そのニードル(N)の円錐面(44)と上記飲料水包装袋(21)の口金(25)との嵌合面を密封し、その包装袋(21)から飲料水(W)が漏出することを防止する。
【0061】
(48)は同じく円錐面(44)と径小な上側胴体(45)との境界肩面であり、ここに上記操作リング(R)の水平な円形本体板(38)が係止し得るようになっている。(49)は径小な上側胴体(45)と径大な下側胴体(46)との境界段差面、(50)はその下側胴体(46)の下端部に刻成された雄ネジであり、ここにニードル(N)のボトムキャップ(B)が着脱自在に螺合締結される。(51)は上側胴体(45)と下側胴体(46)から外向き連続的に張り出す複数(図例では合計6枚)のスライドフィンであって、全体的な放射対称分布型に列設されており、上記ガイド芯筒(G)の胴体内を安定良くスライド(昇降)作用し、振れ動くおそれはない。
【0062】
尚、図示の実施形態では操作リング(R)の水平な円形本体板(38)がニードル(N)における上端部の円錐面(44)と、径小な上側胴体(45)との境界肩面(48)へ係止し得るようになっているが、このような構成に代えて、その操作リング(R)の円形本体板(38)をニードル(N)における上記スライドフィン(51)の上端面へ係止させるように構成しても良い。
【0063】
又、(52)は上記鋭利な円錐面(44)の中空内部を第1上細り通路(O1)と第2上細り通路(O2)に二等分するセンター仕切り板であって、その円錐面(44)の頂点(錐先部)から上側胴体(45)との上記境界肩面(48)よりも下方に至るまでの一定深さ(d2)だけ連続的に垂下されている。(53)はその境界肩面(48)から上記センター仕切り板(52)と同じ一定深さ(d2)だけほぼ平行に垂下された規制板片であり、第1、2上細り通路(O1)(O2)の何れか一方(図例では第2上細り通路)を他方よりも深い通路として区成している。
【0064】
しかも、上記垂直のセンター仕切り板(52)を介して二等分された円錐面(44)の約上半部には、その第1、2上細り通路(O1)(O2)と各々連通する横向きの第1、2通孔(54L)(54R)が、好ましくは高低差のある位置又は大小差のある口径として開口分布されている。要すれば、中空のニードル(N)は上記飲料水包装袋(21)とサーバー本体(10)側の導水管(ノンスピル)(14)とを連通し、その内部が飲料水(W)の流通路になる。
【0065】
更に、上記ニードル(N)のボトムキャップ(B)はそのニードル(N)と同じAS樹脂やその他の透明又は半透明な硬質の熱可塑性樹脂から、図18〜20や図24のような浅い断面ほぼU字形に一体成形されているが、その底面の中央部には上記カップ(C)のニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)と合致連通する導水管挿通口(55)が開口しており、同じく底面の周辺部からは下側パッキング(28)を受け止めるリング状の凸条(56)が内向き一体に起立している。
【0066】
(57)は上記ボトムキャップ(B)の胴体に刻成された雌ネジであり、上記ニードル(N)側の雄ネジ(50)へ下方から着脱自在に螺合締結される。(58)は同じくボトムキャップ(B)における胴体の下端部から連続一体に張り出す径大な円形の外向き係止フランジであって、上記ガイド芯筒(G)における胴体の下端部に対応形成された複数の内向き係止爪(36)と係脱自在に係止する。
【0067】
先に一言した開閉弁(V)はAS樹脂やその他の硬質な加熱可塑性樹脂から一体成形されており、図21のようなほぼ円錐受け皿形の弁体(59)と、その中心部から垂下する脚柱(60)と、同じく弁体(59)の周縁部から放射対称分布型に起立する複数(図例では合計8本)のスライドフィン(61)とを具備している。
【0068】
そして、このような開閉弁(V)は上記ニードル(N)の就中径小な上側胴体(45)に内蔵されており、そのスライドフィン(61)が上側胴体(45)の内部を振れ動くこくなく直進的にスライド(昇降)して、上側パッキング(27)の円錐弁座(62)を開閉する。
【0069】
上下一対の上記パッキング(27)(28)は何れもシリコーンゴムやその他の弾性材からリング状に成形されており、その上側パッキング(27)が図24〜28のような上記開閉弁(V)の弁体(59)と密着し得る円錐弁座(62)を有し、上記ニードル(N)における上側胴体(45)と下側胴体(46)との境界段差面(49)へ、その下方からスペーサー(S)によって押し付け密着された位置決め状態にある。
【0070】
これに比し、下側パッキング(28)は上記サーバー本体(10)側の導水管(ノンスピル)(14)へ図31、32のような言わば首締め状態に喰い付くシール膜として、上側パッキング(27)の厚み(例えば約1.5mm)よりも厚く(例えば約3mm)、しかもその円形開口縁部の尖鋭な断面楔形に造形されており、上記ニードル(N)におけるボトムキャップ(B)の底面から起立する凸条(56)によって、下方から安定良く受け止められた状態にある。
【0071】
そして、その両パッキング(27)(28)の上下相互間に介在する上記スペーサー(S)は、やはりAS樹脂やその他の透明又は半透明な硬質の熱可塑性樹脂から、図22〜24のような断面ほぼ門字形に一体成形されているが、その上側パッキング(27)を下方から支持するフラットな頂面の中央部には、上側パッキング(27)の円錐弁座(62)と合致連通する円錐弁座(63)が開口している。上記開閉弁(V)の弁体(59)はその円錐弁座(62)(63)を開閉するが、その弁体(59)から円錐弁座(62)(63)を通じて垂下する上記開閉弁(V)の脚柱(60)は、導水管(ノンスピル)(14)における頂面の中心部へ当接することになる。
【0072】
他方、上記スペーサー(S)における胴体の下端部からは径大な円形の押えフランジ(64)が横向き一体に張り出されており、上記ニードル(N)に螺合締結されたボトムキャップ(B)の凸条(56)と、そのスペーサー(S)の押えフランジ(64)によって、下側パッキング(28)を上下方向から挟み付けるようになっている。(65)は同じくスペーサー(S)の胴体から外向き連続的に張り出す複数の補強リブであり、全体的な放射対称分布型に列設されている。
【0073】
上記ニードル(N)の段付き円筒状をなす上側胴体(45)と下側胴体(46)の内部には、その下方から図24のように順次開閉弁(V)と上側パッキング(27)、スペーサー(S)並びに下側パッキング(28)を挿入セットして、その下側胴体(46)に対するボトムキャップ(B)の螺合締結により組み立てることができる。
【0074】
その際、ボトムキャップ(B)の螺合締結力を調整することにより、ニードル(N)の下方から下側パッキング(28)をスペーサー(S)の押えフランジ(64)へ適当な強さに押し付け、更に延いてはそのスペーサー(S)のフラットな頂面を介して、上側パッキング(27)をニードル(N)における上側胴体(45)と下側胴体(46)との境界段差面(49)へ、適度な強さに押し付けることができる。
【0075】
尚、上記ボトムキャップ(B)の取りはずし後、ニードル(N)の内部から逆に下方へ順次下側パッキング(28)とスペーサー(S)、上側パッキング(27)並びに開閉弁(V)を抜き出して、これら構成部材の分解掃除や新品との交換なども支障なく行なえる。
【0076】
更に、上記穿孔アダプター(A)を構成するロックナット(L)はポリアセタール樹脂(商品名:ジュラコン)やAS樹脂、ポリプロピレン樹脂、その他の硬質な熱可塑性樹脂から、上記袋受けホルダー(H)における割り脚(26a)(26b)の挟み付け用ガイド芯筒(G)を図24〜28のように、その下方から包み込むことができる大きさ(深さ)の断面ほぼU字形(キャップ型)に一体成形されているが、その底面の中央部には上記ガイド芯筒(G)のそれと同じく、上記カップ(C)側のニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)を逃し入れる挿通口(66)が円形に開口している。(67)は同じく底面の周辺部から内向き一体に起立するリング状の凸条であり、上記ガイド芯筒(G)の底面を下方から受け止める位置決めストッパーになる。
【0077】
そして、このようなロックナット(L)における胴体の開口上端部は若干径大な円形のカバーフランジ(68)として、外向き連続的に張り出し形成されており、そのカバーフランジ(68)に刻成された雌ネジ(69)を、上記袋受けホルダー(H)における割り脚(26a)(26b)の下端部に対応形成されている雄ネジ(31a)(31b)へ、図27〜29のように被覆する如く着脱自在に螺合締結して、その割り脚(26a)(26b)同士を全体的な円筒形に施錠維持し得るようになっている。
【0078】
本発明に係るウォーターサーバーのサーバー本体(10)側におけるトップカバー(11)のカップ受け入れ凹溝(12)内には、盃状のトップフランジ(23)とニードル(N)のボトムキャップ受け止め芯筒(24)とを備えた基本的な断面U字形のカップ(C)が、上方から差し込み嵌合されており、その垂直中心線上に導水管(ノンスピル)(14)が起立した組立固定状態にある。
【0079】
他方、段付き円筒状をなす上側胴体(45)と下側胴体(46)の内部へ、その下方から順次開閉弁(V)と上側パッキング(27)、スペーサー(S)並びに下側パッキング(28)が挿入セットされた後、その下側胴体(46)に対するボトムキャップ(B)の螺合締結によって一旦組み立てられたニードル(N)を、更にガイド芯筒(G)の内部へ上方から挿入セットして、そのニードル(N)のボトムキャップ(B)から張り出す外向き係止フランジ(58)が、上記ガイド芯筒(G)の下端部から張り出す内向き係止爪(36)と係止した最低位置に保ち、最後にガイド芯筒(G)の昇降ガイド溝レール(35a)(35b)を通じて、上方から差し込み套嵌させた操作リング(R)の外向き係止爪(43a)(43b)を、そのガイド芯筒(G)の下段爪受け入れ孔(34a)(34b)へ差し込み係止することにより、上記ガイド芯筒(G)からニードル(N)や操作リング(R)が不慮に離脱しない穿孔アダプター(A)として予じめ組立ユニット化しておく。
【0080】
本発明の使用に当っては、飲料水包装袋(21)が挿入セットされた袋受けホルダー(H)における何れか一方(図例の左側)の半円筒形割り脚(26a)へ、上記ニードル(N)と操作リング(R)が予じめ組立ユニット化された状態にあるガイド芯筒(G)を、図25のように内側から当てがう如く嵌合させて、その操作リング(R)における何れか一方(同じく左側)の把手片(42a)が上記割り脚(26a)の対応位置する昇降ガイド溝レール(30a)を通じて、外部へ露出する状態に仮り組みする。
【0081】
それから上記袋受けホルダー(H)における他方(図例の右側)の半円筒形割り脚(26b)を図25の矢印(D)で示す如く、先のガイド芯筒(G)へ外側から当てがう如く嵌合させて、その割り脚(26b)の昇降ガイド溝レール(30b)から操作リング(R)の対応的な他方(同じく右側)の把手片(42b)が、図26のように外部へ露出する状態に組み立てる。
【0082】
この状態では、上記袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)同士が全体的な円筒形となり、その割り脚(26a)(26b)の向かい合う挟み付け片(29a)(29b)が上記飲料水包装袋(21)の口金(25)に挟み付くため、その円筒形に閉合又は組立てられた割り脚(26a)(26b)の雄ネジ(31a)(31b)に対して、図26の矢印(F)で示す下方からロックナット(L)を螺合締結し、そのロックナット(L)により穿孔アダプター(A)を図27〜29のような飲料水包装袋(21)の口金(25)へ、離脱しない施錠状態に付属一体化させるのである。
【0083】
このような図27〜29の準備状態では、ニードル(N)のボトムキャップ(B)から張り出す外向き係止フランジ(58)と、ガイド芯筒(G)の下端部から張り出す内向き係止爪(36)とが係止したニードル(N)の最低位置にあり、そのガイド芯筒(G)が下方からロックナット(L)によって包囲されているほか、ガイド芯筒(G)の下段爪受け入れ孔(34a)(34b)へ外向き係止爪(43a)(43b)を差し込み係止された操作リング(R)の水平な円形本体板(38)が、ニードル(N)における上端部の円錐面(44)と上側胴体(45)との境界肩面(48)に当接している。しかも、上記ニードル(N)に内蔵されている開閉弁(V)は自重によって、上側パッキング(27)並びにスペーサー(S)の円錐弁座(62)(63)へ密着した閉鎖(閉弁)状態にある。
【0084】
そこで、上記袋受けホルダー(H)へ挿入セットされた状態にある飲料水包装袋(21)の穿孔アダプター(A)を、その袋受けホルダー(H)と一緒に下向きの垂直姿勢として、図30から図31を経て図32のように、サーバー本体(10)側のカップ(C)内へ差し込み下降させるのであり、そうすればニードル(N)におけるボトムキャップ(B)の底面が上記カップ(C)側のニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)に係止し、これによって一旦下方から受け止め支持された図31の状態となる。
【0085】
この一旦停止状態では、上記開閉弁(V)の脚柱(60)が導水管(ノンスピル)(14)における頂面の中心部へ当接することにより、その開閉弁(V)の弁体(59)が上記上側パッキング(27)並びにスペーサー(S)の円錐弁座(62)(63)から浮上して、これらの閉鎖状態を開放(開弁)することになる。
【0086】
又、このような穿孔アダプター(A)の一旦停止状態においても、ニードル(N)のボトムキャップ(B)から張り出している外向き係止フランジ(58)は、ガイド芯筒(G)の下端部から対応的に張り出している内向き係止爪(36)と依然係止した状態にあり、ニードル(N)がガイド芯筒(G)内の最低位置に沈下している。
【0087】
そこで、次に上記飲料水包装袋(21)の袋受けホルダー(H)を把持したままで、その包装袋(21)の穿孔アダプター(A)を引き続き図31から図32のように、そのガイド芯筒(G)を下方から包囲しているロックナット(L)の底面が上記カップ(C)の底面に当接するまで奥深く差し込み下降させるのである。
【0088】
そうすれば、ニードル(N)側のボトムキャップ(B)が上記カップ(C)側のニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)により受け止め支持された固定状態にあるに比して、袋受けホルダー(H)に付属しているガイド芯筒(G)が、その内向き係止爪(36)と上記ボトムキャップ(B)における外向き係止フランジ(58)との係止解除により、引き続き下降するため、これとの相対的にニードル(N)は上昇することとなり、その鋭利な円錐面(44)の頂点(錐先部)によって、上記口金(25)を通じ、飲料水包装袋(21)の底面を図32のように自づと正しく穿孔することができる。その意味から上記ニードルボトムキャップ受け止め芯筒(24)の垂立高さ(h)が、ニードル(N)の昇降ストロークを規定することになると言える。
【0089】
上記飲料水包装袋(21)が穿孔された図32の使用中には、その包装袋(21)内の飲料水(W)が同図の下向き矢印で示す如く、上記ニードル(N)における円錐面(44)の第1、2通孔(54L)(54R)と第1、2上細り通路(O1)(O2)から、下側胴体(46)内にある上側パッキング(27)とスペーサー(S)の円錐弁座(62)(63)や、導水管(ノンスピル)(14)の第1、2通孔(19L)(19R)と第1、2通路(P1)(P2)を経て落下し、サーバー本体(10)側の飲料水貯溜タンク(17)内へ円滑に流入する。
【0090】
その場合、ニードル(N)における円錐面(44)の約下半部(首部)に被着一体化されたシール膜(47)が、その円錐面(44)と上記口金(25)との嵌合面を密封した状態にあるため、その嵌合面から飲料水包装袋(21)内の飲料水(W)が下方へ無駄に漏出するおそれはない。又、導水管(ノンスピル)(14)の外周面に下側パッキング(28)が喰い付き密封しているため、スペーサー(S)の下端部から飲料水(W)が漏出するおそれはない。
【0091】
更に、上記ニードル(N)の上昇につれて、その境界肩面(48)により一緒に押し上げられた操作リング(R)の外向き係止爪(43a)(43b)は、ガイド芯筒(G)の上段爪受け入れ孔(33a)(33b)へ差し込み係止されることになり、その結果使用中にニードル(N)が不慮に下降して、その円錐面(44)が飲料水包装袋(21)からガイド芯筒(G)の内部へ沈没するおそれもない。
【0092】
飲料水(W)の使用が進み、上記サーバー本体(10)における飲料水貯溜タンク(17)内の貯水レベルが、図2の実線で示す位置まで低下して、上記一定深さ(d1)だけ浅く切り欠かれている第1通路(P1)の下端部が、先に水面上へ露出すると、その飲料水貯溜タンク(17)内の空気が同図の上向き矢印で示す如く、導水管(ノンスピル)(14)の第1通路(P1)と第1通孔(19L)や、ニードル(N)内のやはり一定深さ(d2)だけ浅い通路である第1上細り通路(O1)と第1通孔(54L)を経て上昇し、飲料水包装袋(21)の内部へ流入することとなり、更にはその包装袋(21)内に少しでも飲料水(W)が残溜しているような場合、これを上記空気が押し下げて、飲料水貯溜タンク(17)へ流出させるように働く。
【0093】
何れにしても、飲料水包装袋(21)内の飲料水(W)が無くなり、その包装袋(21)を新品と交換して、サーバー本体(10)側へ装填使用する場合には、図32から図33〜35のように、上記飲料水包装袋(21)の穿孔アダプター(A)をサーバー本体(10)側のカップ(C)から引き抜き上昇させる。
【0094】
そうすれば、上記ニードル(N)の内部に存在する開閉弁(V)の弁体(59)が自重によって、図33、34のように上側パッキング(27)とスペーサー(S)の円錐弁座(62)(63)を閉鎖(閉弁)することになるほか、そのニードル(N)の円錐面(44)と上記口金(25)との嵌合面が、依然としてシール膜(47)での密封状態にあるため、上記引き抜き状態にある飲料水包装袋(21)からの漏水は皆無となり、周辺を見苦しく汚損するおそれはない。
【0095】
そこで、上記カップ(C)からの引き抜き状態にある穿孔アダプター(A)の操作リング(R)を把持して、図33、34から図27、28のように引き下げ操作する。
【0096】
そうすれば、袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)並びにガイド芯筒(G)の操作リング用昇降ガイド溝レール(30a)(30b)(35a)(35b)に沿って下降する操作リング(R)の水平な円形本体板(38)が、そのガイド芯筒(G)内に存在するニードル(N)の円錐面(44)と上側胴体(45)との境界肩面(48)に係止して、そのニードル(N)を当初の最低位置まで沈下させることになり、その鋭利な円錐面(44)が飲料水包装袋(21)の口金(25)から下方へ抜け出す。
【0097】
その結果、図27、28から図26を経て図24、25のように、上記袋受けホルダー(H)の割り脚(26a)(26b)に締結されているロックナット(L)を、下方へ螺退させて抜き出すことにより、その割り脚(26a)(26b)同士の閉合状態又は組立状態を解除して、上記穿孔アダプター(A)が口金(25)から取りはずされた使用済みの飲料水包装袋(21)を、リサイクル可能な資源ゴミとして廃棄処理するのである。
【0098】
上記、使用済みの飲料水包装袋(21)から取りはずした穿孔アダプター(A)は、新らたな飲料水包装袋(21)の口金(25)へ図24、25から図27、28のように、再度挟み付け使用することができ、その口金(25)に対する穿孔アダプター(A)の着脱操作を繰り返せば良い。
【0099】
尚、本発明の使用法をわかりやすく説明するための便宜上、飲料水包装袋(21)とその底面に付属する穿孔アダプター(A)を、常に下向きの姿勢状態として図示すると共に説明したが、サーバー本体(10)側のカップ(C)へ飲料水包装袋(21)の穿孔アダプター(A)を差し込み下降させるまでの準備段階や、飲料水(W)が無くなった包装袋(21)の穿孔アダプター(A)を、上記サーバー本体(10)側のカップ(C)から引き抜き上昇させた後の取り外し段階では、その飲料水包装袋(21)や穿孔アダプター(A)の構成部材を上向き(倒立)姿勢状態として、必要な上記諸操作がテーブル上での安楽に実行されることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0100】
(10)・サーバー本体
(11)・トップカバー
(12)・カップ受け入れ凹溝
(13)・溝底面
(14)・導水管(ノンスピル)
(15)・固定フランジ
(16)・センター仕切り壁
(17)・飲料水貯溜タンク
(18)・固定ナット
(19L)・第1通孔
(19R)・第2通孔
(20L)(20R)・給水栓
(21)・飲料水包装袋
(22)・胴体
(23)・トップフランジ
(24)・ニードルボトムキャップ受け止め芯筒
(25)・口金
(26a)(26b)・割り脚
(28)(29)・パッキング
(29a)(29b)・挟み付け片
(30a)(30b)(35a)(35b)・昇降ガイド溝レール
(31a)(31b)(50)・雄ネジ
(32)(66)・逃し入れ挿通口
(33a)(33b)・上段爪受け入れ孔
(34a)(34b)・下段爪受け入れ孔
(36)・内向き係止爪
(37)・割り溝
(38)・円形本体板
(39)・ニードル挿通口
(40a)(40b)・長い支持ステー
(41a)(41b)・短かい持ステー
(42a)(42b)・把手片
(43a)(43b)・外向き係止爪
(44)・円錐面
(45)・上側胴体
(46)・下側胴体
(47)・シール膜
(48)・境界肩面
(49)・境界段差面
(51)(61)・スライドフィン
(52)・センター仕切り板
(53)・規制板片
(54L)・第1通孔
(54R)・第2通孔
(55)・導水管挿通口
(56)(67)・凸条
(57)(69)・雌ネジ
(58)・外向き係止フランジ
(59)・弁体
(60)・脚柱
(62)(63)・円錐弁座
(64)・押えフランジ
(65)・補強リブ
(68)・カバーフランジ
(A)・穿孔アダプター
(B)・ボトムキャップ
(C)・カップ
(G)・ガイド芯筒
(H)・袋受けホルダー
(L)・ロックナット
(N)・ニードル
(R)・操作リング
(S)・スペーサー
(V)・開閉弁
(W)・飲料水
(P1)・第1通路
(P2)・第2通路
(O1)・第1上細り通路
(O2)・第2上細り通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップカバーから陥没するカップ受け入れ凹溝の垂直中心線上に内部の飲料水貯溜タンクと連通する導水管が固定立設されたサーバー本体と、底面中央部に口金が固着された柔軟性の飲料水包装袋とを有するウォーターサーバーにおいて、
上記サーバー本体側のカップ受け入れ凹溝へカップを、その底面中央部から一定高さだけ連続的に垂立するニードルボトムキャップ受け止め芯筒が上記導水管の中途高さ位置へ套嵌されることとなるように、差し込み固定する一方、
そのサーバー本体側のカップへ上方から抜き差し自在に差し込み使用される飲料水包装袋の穿孔アダプターを、上記飲料水包装袋の口金に挟み付け可能な複数の割り脚が設けられた袋受けホルダーと、その袋受けホルダーの割り脚を上記口金へ挟み付けるためのガイド芯筒と、そのガイド芯筒の内部へ昇降自在に挿入セットされることにより、上記飲料水包装袋と導水管とが連通する飲料水流通路になる中空のニードルと、そのニードルの内部に挿入セットされた飲料水流通路の開閉弁と、同じくニードルの下端部に螺合締結されたボトムキャップと、上記ニードルを外部から引き下げるべく、複数の割り脚並びにそのガイド芯筒へ昇降自在に差し込み套嵌された操作リングと、上記ガイド芯筒を下方から包み込む如く、袋受けホルダーの割り脚へ螺合締結されることにより、その割り脚同士を全体的な円筒形の閉合状態又は組立状態に施錠するロックナットとから組立ユニット化して、
上記袋受けホルダーの割り脚が飲料水包装袋の口金に挟み付けられた穿孔アダプターをサーバー本体側のカップ内へ、そのニードルのボトムキャップが上記カップのニードルボトムキャップ受け止め芯筒により一旦下方から受け止められて、上記ニードル内の開閉弁が開弁状態になるまで差し込み下降させ、
引き続きカップの底面に当接するまで深く差し込み下降させて、これとの相対的に上昇するニードルが上記口金を通じて、飲料水包装袋の底面を自づと穿孔すると共に、
その後サーバー本体側のカップから引き抜き上昇させた穿孔アダプターの上記ニードルを、操作リングにより引き下げて、
最後に上記袋受けホルダーの割り脚からロックナットを下方へ抜き出すことにより、その割り脚同士の閉合状態又は組立状態を解除するように定めたことを特徴とするウォーターサーバーにおける飲料水包装袋の穿孔装置。
【請求項2】
穿孔アダプターのニードルを飲料水包装袋の口金に差し込み嵌合し得る鋭利な円錐面と、これよりも下方へ行く程太くなる二段の円筒状胴体とから形作って、その比較的径小な上側胴体の内部に開閉弁を設置する一方、
比較的径大な下側胴体の内部に上記開閉弁の弁座となる上側パッキングと、導水管の外周面に喰い付き密着し得る下側パッキングと、その両パッキングの上下相互間に介在するスペーサーとを設置して、その下側胴体の下端部へボトムキャップを着脱自在に螺合締結すると共に、
上記ニードルの円錐面と飲料水包装袋の口金との嵌合面を密封し得るシール膜を、その円錐面の首部に被着一体化させたことを特徴とする請求項1記載のウォーターサーバーにおける飲料水包装袋の穿孔装置。
【請求項3】
袋受けホルダーにおける向かい合う一対の割り脚に操作リング用昇降ガイド溝レールを各々切り欠き、
その両割り脚の操作リング用昇降ガイド溝レールと合致連通する向かい合う一対の操作リング用昇降ガイド溝レールと、これらと平面視でのほぼ直交する関係位置に開口分布する上下一対づつの爪受け入れ孔とを、ガイド芯筒の胴体に各々切り欠くと共に、
ニードル引き下げ用操作リングを上記ガイド芯筒の内部に差し込み嵌合できる大きさの水平な円形本体板と、その周縁部から平面視の十文字形に張り出す合計4個の支持ステーとから一体形成し、
その合計4個のうち、上記割り脚の操作リング用昇降ガイド溝レールを貫通する比較的長い支持ステーの張り出し先端部を向かい合う一対の把手片として、外部から引き下げ操作し得るように定める一方、
残る上記ガイド芯筒の胴体に当接するまでの比較的短かい支持ステーの張り出し先端部を向かい合う一対の外向き係止爪として、上記ガイド芯筒の上段爪受け入れ孔と下段爪受け入れ孔へ各々抜き差し自在に差し込み係止させることができるように定めたことを特徴とする請求項1記載のウォーターサーバーにおける飲料水包装袋の穿孔装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2013−56695(P2013−56695A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196232(P2011−196232)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(511189492)富士山の銘水株式会社 (3)
【出願人】(395012802)阪上工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】