説明

ウレア誘導体を含有する医薬

【課題】優れたDGAT阻害作用を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供する。
【解決手段】一般式(I)


[式中、 Rは、置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基等;Rは、置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基等;Eは、式(II)又は式(III)を有する基等;Aは、式−NH−C(=O)−で表わされる基等]を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】


[式中、
1は、C−C10アルキル基、C−Cシクロアルキル基、置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基又は置換基群aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
は、水素原子、C−Cアルキル基、置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基、置換基群aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−C16アラルキル基、C−Cアルキル基で1個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基、C−C10ビシクロアルキル基又はテトラリル基を示し、
Eは、式(II)、式(III)、式(XXXIX)又は式(XL)を有する基
【化2】


(式中、Rは、水素原子、C−Cアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基を示し、Rは、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、Rは、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、X及びUは、同一又は異なって、式CHで表わされる基又は窒素原子を示し、m及びnは、同一又は異なって、1又は2の整数を示す。ただし、式(II)を有する基のX側並びに式(III)、式(XXXIX)及び式(XL)を有する基の窒素原子側は、一般式(I)で表される化合物のAと結合し、式(II)、式(III)、式(XXXIX)及び式(XL)を有する基の芳香環の炭素原子側は一般式(I)で表される化合物の窒素原子と結合する。RとRは、異なる炭素原子に結合していてもよく又は同一の炭素原子に結合していてもよい。)を示し、
Aは、単結合、式−O−C(=O)−で表わされる基、式−O−C(=S)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−で表わされる基、式−NH−C(=S)−で表わされる基、カルボニル基、チオカルボニル基又は式−CH(OH)−C(=O)−で表わされる基を示し(ただし、酸素原子側、窒素原子側及び式CH(OH)で表わされる基側は、一般式(I)で表される化合物のRと結合し、カルボニル基側及びチオカルボニル基側は、一般式(I)で表される化合物のEと結合する。)、
ただし、Rが水素原子を示し、かつAが単結合を示す場合は除き、
置換基群aは、ハロゲン原子、C−C10アルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、−P(=O)(O−C−Cアルキル)で1置換されたC−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、C−C10アルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシ基で1又は2個置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cシクロアルキル基で1個置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cアルケニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシル基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、N−(C−Cアルキル)−N−(C−Cヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ−(C−Cヒドロキシアルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基で1個置換されていてもよい含窒素複素環基、置換基群bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−C10アリールオキシ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基で2個置換されているC−Cアルキル基、−P(=O)(OH)(O−C−Cアルキル)で1置換されたC−Cアルキル基、カルボキシル基で1置換されたC−Cアルキル基、C−Cアルコキシカルボニル基で1置換されたC−Cアルキル基及び2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−4−シクロペンチル基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基及びC−Cハロゲン化アルキル基からなる群を示す。]
を有するウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項2】
請求項1において、R1がハロゲン原子、C−Cアルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される基で独立に1乃至3個置換されているフェニル基、C−Cアルキル基で独立に1又は2個置換されているチアゾリル基又はC−Cアルコキシ基で独立に1又は2個置換されているピリジル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項3】
請求項1において、R1が2−フルオロフェニル基、2−メトキシフェニル基、5−クロロ−2−エトキシフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、4,5−ジメチル−2−チアゾリル基又は2−メトキシ−3−ピリジル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項4】
請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rがハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシ基で1又は2個置換されているC−Cアルコキシ基、アミノ基及びシアノ基からなる群から選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいフェニル基若しくはピリジル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項5】
請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが2−クロロ−6−メチルフェニル基、2−クロロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、2−クロロ−4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル基、4−アミノ−2−クロロフェニル基、4−ヒドロキシメチル−2−メチルフェニル基、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−トリフルオロメチルフェニル基又は4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2−トリフルオロメチルフェニル基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項6】
請求項1乃至5から選択されるいずれか一項において、Eが上記式(II)を有する基であり、Rが水素原子又は塩素原子であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子であり、Xが窒素原子であり、m及びnが1であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項7】
請求項1乃至6から選択されるいずれか一項において、Uが式CHで表わされる基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項8】
請求項1乃至5から選択されるいずれか一項において、Eが上記式(III)を有する基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項9】
請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、Aが式−NH−C(=O)−で表わされる基であるウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項10】
一般式(I)を有する化合物が、
4−{4−[3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 (4−アミノ−2−クロロ−フェニル)−アミド、
4−{4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [2−クロロ−4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−フルオロ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [2−クロロ−4−(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシ)−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−フルオロ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−フルオロ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 (4−ヒドロキシメチル−2−メチル−フェニル)−アミド、
4−{4−[3−(2,3−ジメトキシ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド、
4−{4−[3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド、又は
4−{2−クロロ−4−[3−(2−フルオロ−フェニル)−ウレイド]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 [4−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−アミド
である請求項1に記載のウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項11】
請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載されたウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有するアシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤。
【請求項12】
請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載されたウレア誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項13】
医薬が、アシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害作用を有する請求項12に記載の医薬。
【請求項14】
医薬が、肥満、肥満症、高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、インスリン抵抗性症候群、耐糖能異常、糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、白内障、妊娠糖尿病、多嚢胞卵巣症候群、動脈硬化症(上記および下記に示す疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症又は糖尿病性動脈硬化症の治療及び/又は予防のための請求項13に記載の医薬。
【請求項15】
医薬が、肥満に起因する下記の疾患:高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、インスリン抵抗性症候群、耐糖能異常、糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、白内障、妊娠糖尿病、多嚢胞卵巣症候群、動脈硬化症(上記および下記に示す疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性動脈硬化症、高血圧症、脳血管障害、冠動脈疾患、脂肪肝、呼吸異常、腰痛、変形性膝関節症、痛風又は胆石症の治療及び/又は予防のための請求項13に記載の医薬。
【請求項16】
医薬が、肥満、肥満症又は肥満に起因する高脂血症、高TG血症、糖尿病、高血圧症若しくは動脈硬化症の治療及び/又は予防のための請求項13に記載の医薬。
【請求項17】
医薬が、肥満又は肥満症の治療及び/又は予防のための請求項13に記載の医薬。
【請求項18】
医薬が、小腸からの脂肪吸収を抑制するための請求項13に記載の医薬。

【公開番号】特開2007−191471(P2007−191471A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340724(P2006−340724)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】