説明

エアアシスト液体噴射ノズルアッセンブリ

【課題】実質的に低減されたエア消費量で作動するように適応された、連続金属鋳造システムで液体冷却材を噴射するのに特定の効用を有する、エアアシスト噴射ノズルアッセンブリを提供する。
【解決手段】ノズル本体は、比較的小さいサイズの加圧エア入口を有する予備噴霧化ユニットと、液体の分解を強化しかつエア入口からの加圧エア流と混合するために独自に構成された衝突面を持つ衝突柱38と、液体の効率的な予備噴霧化を損じる渦流を低減するように構成された膨張チャンバ25とを含む。噴射ノズルはさらに、着脱自在の噴射先端を適切に受容し支持するためにその長手軸に対して予め定められた回転方向に予備噴霧化ヘッドに開放自在に装着するように適応された細長い噴射先端支持胴を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に噴射ノズルに関し、より詳細には、金属鋳造作業中に液体冷却材を噴射する場合に特有の効用を有するエアアシスト噴射ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
金属鋳造作業中、特に鋼スラブ、ビレット、又は他の金属異形材が鋳型から押し出される連続金属鋳造システムでは、急速熱除去のために、出現する金属に液体冷却材すなわち水を噴射する必要がある。噴射は微細に噴霧化され、均等な冷却のために金属上に均等に向けられることが望まれる。液体冷却材の一様でない分配は結果的に金属の不均等な冷却を生じ、それは亀裂、高応力、ならびに表面及びエッジの品質低下を招くおそれがある。液体粒子の分解及び配分を促進するために、加圧エアアシスト液体噴射システムを使用することが知られている。本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第5,491,099号は、連続鋳造作業で効果的に使用されてきたエアアシスト噴射ノズルアッセンブリを開示している。
【特許文献1】米国特許第4,591,099号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
連続金属鋳造システムでは、鋳造金属異形材が一般的に垂直方向に向けられた鋳型で形成され、次いで一連の密に間隔配置された支持ローラを通して引き出され、そこでその方向が垂直から水平へ変化する。複数の冷却材方向付けノズルが各対のローラ間に配設される。そのような冷却システムでは使用しなければならない多数の噴射ノズルのため、大量の加圧エアが消費され、それは高価な高容量エアコンプレッサを必要とする。これまでのところ、エア消費量を低減するための努力は、冷却液の噴霧化及び鋳造金属の表面に対するその適用の均一性に悪影響を与えてきた。
【0004】
鋳造金属支持ローラの密な間隔配置は、そのような液体冷却材噴射システムにさらなる問題を生じる。出願人の上記特許第4,591,099号に開示されたような従来の噴射ノズルアッセンブリは、偏平噴射パターンが支持ローラの間に平行に正確に方向付けられるように、密に間隔配置された支持ローラの間に移動する鋳造金属に近接して噴射先端を支持する細長い胴又は管を持つノズル本体を有する。偏平噴射パターンの適切な方向付けを達成するために、噴射先端は正確に方向付けなければならないので、細長い噴射先端支持胴を製造中に溶接などによってノズル本体に固定することは、面倒であり、かつ高価となるおそれがある。さらに、ノズルアッセンブリの部分が使用中に破損するか過度に摩耗した場合、噴射ノズルアッセンブリ全体を交換する必要があり、それもまた高価となるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、より効率的かつ経済的な使用のために適応させたエアアシスト噴射ノズルを有する鋳造金属液体冷却材噴射システムを提供することである。
【0006】
さらなる目的は、必要とするエア消費量を実質的に低減しながら、高度の噴霧化及び均一な分配の平坦な放出噴射パターンを生成するように作動できるエアアシスト噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0007】
さらなる目的は、細長い胴及び下流の噴射先端に方向付ける前に液体粒子をより効率的かつ効果的に分解するために設計された予備噴霧化部分を有する、上記の特徴を持つ噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0008】
さらに別の目的は、加圧エア及び液体の流れを収束させることによる液体の予備噴霧化中に渦流損失を最小化する予備噴霧化部分を有する、上記の型の噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0009】
さらに別の目的は、構造が比較的簡単であり、経済的な製造及び現場修理に役立つ、上記の種類の噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0010】
関連する目的は、噴射先端の適切な方向付け及びしたがって平坦な放出噴射パターンの適切な方向付けを確実にしながら、細長い噴射先端支持胴を容易にノズル本体に組み立てることができるような噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0011】
別の目的は、噴射先端支持胴が容易に現場修理又は交換ができるように適応された、そのような型の噴射ノズルアッセンブリを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的及び利点は、以下の詳細な説明を読み、かつ図面を参照することにより、明らかになるであろう。
【0013】
本発明は様々な変形及び代替的構成が可能であるが、その特定の実施の形態を図面に示し、以下で詳細に説明する。しかし、本発明を開示する特定の形態に限定する意図はなく、むしろ、本発明は発明の思想及び範囲内に入る全ての変形、代替的構成、及び等価物を含むものであることを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ここで、図面をさらに詳しく参照すると、本発明の実施の形態によるエアアシスト液体噴射ノズルアッセンブリ12付き噴射システム10を有する連続金属鋳造装置が示されている。連続鋳造装置は、金属異形材がこの場合はスラブ14の形でそこから押し出される連続鋳型(図示せず)を含む、既知の型とすることができる。この場合スラブ14が連続鋳造機から出現し、出現する金属異形材の両面を回転可能に支持する平行な組のガイドローラ15、16によって、垂直から水平方向に転換される。複数の噴射ノズルアッセンブリ12が、冷却材すなわち水の偏平噴射パターンを移動する金属異形材14の両面に方向付けるために、各対のローラ間15、16にそれぞれの列に支持される。当該技術で既知の通り、噴射ノズルアッセンブリ12は適切な手段によって支持することができ、それはそれらの動作のために必要な加圧エア及び水を供給するための適切な配管を含むことができる。各噴射ノズルアッセンブリ12は同様の構造であるので、1つを詳細に説明するだけでよい。
【0015】
各噴射ノズルアッセンブリ12は、図3に最もよく示す通り、予備液体噴霧化ヘッド又は部分20と、上流端を噴霧化ヘッド20に接続された細長い管状胴21と、胴21の下流端に接続された噴射先端22とを含む。噴霧化ヘッド20は、軸方向に伸長する細長い膨張チャンバ25を有する中空体24と、中空体24の上流端の軸方向内径29に螺合したオリフィス取付具28によって画定される加圧エア入口26と、中空体24の側壁内に伸長する半径方向内径32に螺合したオリフィス取付具31によって画定される膨張チャンバと横方向に連通する液体冷却材入口30とを含む。エア入口オリフィス取付具28は加圧エア供給管路34に接続され、液体入口オリフィス取付具31は、液体冷却材、好ましくは水の供給管路35に結合される。噴霧化ヘッド20はさらに、液体入口30とは直径方向に対向する関係に半径方向内径39内にプレス嵌めなどによって固定された衝突柱38を含む。衝突柱38は、外端40をほぼ中空体24の長手軸上に置いた状態で、チャンバ25内に伸長する。液体及びエア入口26、30からそれぞれ導入された加圧エア及び液体エアの流れは加圧ヘッド内で収束し、胴21内を進み噴射先端22から放出されるように液体を予備噴霧化する。
【0016】
開示内容を参照してここに組み入れる上述した米国特許第4,591,099号に開示された型のものとすることができる噴射先端22は、予備噴霧化ヘッド20から胴21を介して受け取った予備噴霧化された液体を、予め定められた偏平噴射パターンに分配するように適応される。図示した噴射先端22は、オリフィス画定端45及び上流中空ステム46を含む。オリフィス画定端45は、横方向に向けられた円筒形混合チャンバ49と連通する端を貫通する交差スロットによって形成される細長い放出アパーチャ48を有し、混合チャンバ49は次に中空ステム46と連通する。
【0017】
胴21と予め定められた角度関係の細長い放出穴48を噴射先端22に装着するために、噴射先端ステム46には、胴21の下流端で対応する凹部51との位置合せのために、上流方向に伸長する一対の直径方向に対向する位置決めラグ50が形成される(図6)。図示した胴21は、相互に90°偏位した2対のラグ受容凹部51を有し、それは、特定の噴射用途のために相互に90°偏位した2つの位置のいずれかに方向付けられた放出オリフィス48を、噴射先端22に装着することを可能にする。
【0018】
噴射先端22を胴21に開放自在に固定するために、噴射先端ステム46は、回転して軸方向に移動するように胴21の下流端に支持された雌ねじ付き環状保持部材54によって螺合するための雄ねじ付き上流端を有する。保持器54の回転による保持器54と噴射先端ステム46の螺合は、ラグ50及び凹部51が適切に位置合わせした状態で、噴射先端22の上流端を胴21の下流端と不動に係合させる。この場合保持器54の上流スリーブ部分55の低減された直径は、胴21の周りにその下流端に隣接して固定された止め輪に対抗して引かれる。
【0019】
当該技術で既知の通り、移動する鋳造金属の均等な冷却を促進するために、ローラ15、16に平行に方向付けられた平坦な放射噴射パターンが両端でわずかに重なるように、複数の噴射ノズルアッセンブリ12を支持ローラ15、16の列の間に並列に支持することができる。先行技術のエアアシスト噴射ノズルは、上で指摘した通り、連続鋳造金属ようの冷却システムで効果的に使用されてきたが、そのような冷却システムで使用しなければならない多数のノズルのために、適切な液体噴霧化及び配分のために、これまでは大量の加圧エアが必要とされてきた。
【0020】
本発明の重要な態様では、本発明の噴射ノズルアッセンブリの予備噴霧化ヘッドは、要求されるエア消費量を実質的に低減しながら、高度の液体予備噴霧化を達成するように設計されている。より詳細には、本発明の噴射ノズルアッセンブリは、加圧エア所要量を30%も低減して、効果的に使用することができる。この目的のために、エア噴霧化ヘッドは比較的小さいサイズの加圧エア入口を持ち、衝突柱は加圧エア流と液体の混合を増強するために独自に構成された衝突面を持ち、膨張チャンバは膨張チャンバ内における効率的な液体の予備噴霧化を損じる渦流を家以前するように構成されている。その複合効果が実質的により効率的な液体噴霧化である。
【0021】
本発明を実行するにあたり、図示した噴射ノズルアッセンブリ12の予備噴霧化ヘッド20は、液体入口30より実質的に小さいサイズの加圧エア入口26を有する。加圧エア入口は、液体入口30の直径の約0.80から0.93の間程度であることが好ましい。混合及び膨張チャンバ25は、エア入口オリフィスの直径より少なくとも4倍大きく、好ましくはエア入口オリフィスの直径より約4.5倍ないし9.0倍大きい直径を有する。所定の入口エア圧では、エア入口のサイズを小さくすること自体が、噴霧化ヘッド内に導入される加圧エア流の速度を増加しながらエア消費量を低減することは理解されるであろう。
【0022】
さらに本発明の説明を続けると、衝突柱38は、エア入口26及びエア入口26から軸方向に膨張チャンバ25内に方向付けられた加圧エア流に対して直角な関係に、衝突柱の端に伸長する半円柱形凹部58の形状に内側に丸みを有する、すなわち凹湾した端面を有する。この場合、凹湾部58は、中空体24のほぼ長手軸上に位置する曲率中心、及び液体入口30の直径よりわずかに大きい幅を有する。凹部58は、液体入口と直接対向する関係に、衝突柱38の端に外向きに向けられたU字形衝突面を効果的に画定する。液体入口30を通して導入された加圧液体はU字形衝突面に衝突し、解体し、液体粒子の分解及び加圧エア流との混合を増強するために衝突柱の端を横切るように方向付けられた加圧エア流と接触するように方向を反転する。
【0023】
さらに本発明を実行すると、噴霧化ヘッド20の膨張チャンバ25にはエア入口26と衝突柱38との間を連通するテーパ付き入口が形成され、それは、到来する加圧エア流の効率的な利用を損じるおそれのある膨張チャンバの上流端の渦流を除去する。この場合、膨張チャンバ25は、中空体の長手軸に対して約25°の比較的浅い角度Φで、エア入口26に隣接する位置から衝突柱38に隣接する位置まで伸長する、円錐台形の壁59によって画定される上流端を有する。円錐台形の壁59は、導入された加圧液体とエアの流れの混合を効果的に増強しない渦流が発生し得る、膨張チャンバ25の上流端の角領域を実質的に除去する。代わりに、最大限の相互作用及び液体の分解のために、液体とエアの乱流混合が、主として衝突柱38に近接して発生する。図示したテーパ付き入口は円錐台形の壁59を含むが、膨張チャンバの上流の角が除去される限り、代替的にテーパ付き入口は内向き又は外向きに湾曲した壁を持つこともできることは理解されるであろう。
【0024】
本発明のさらなる態様を実施すると、胴21は、噴射先端22を適切に受容し支持するために下流位置決め凹部51をその長手軸を中心に予め定められた回転方向に向けた状態で、予備噴霧化ヘッド20に容易に装着できるように適応される。図示した実施の形態では、胴21の上流端は膨張チャンバ25と連通するように噴霧化ヘッド22の下流端内に配置される。胴21を組み立られた位置に着脱自在に維持するために、噴霧化ヘッド20は、摺動自在に胴体21上に配置されるように取り付けられた雌ねじ付き環状リテーナキャップ61によって係合可能な雄ねじ付きハブ60をその下流端に有する。リテーナキャップ61は低減された直径の穴を持ち、それは環状保持フランジ62を画定する、リテーナキャップ61は、リテーナキャップ61をハブ60上にねじ込みながら前進させるときに、ハブの端に隣接して胴21の周りに装着された環状フェルール64に対抗して引かれる環状フランジ62を画定する、低減された直径の穴を有する。この場合、ハブ60は、それらの間に液封を形成するためにフェルール64のテーパ付き上流端を受容する外方に広がった下流開口65を有する。
【0025】
偏平噴射パターンを適切に方向付けるように胴21に装着された噴射先端22の細長い放出オリフィス48が予め定められた向きになるように、胴21を噴霧化ヘッド20にその長手軸を中心に予め定められた角度の向きに配置するために、胴21の上流端には1対の整列した位置決め穴68が形成され、その中に着脱自在な保持ピン69が噴霧化ヘッド中空体24の側部から配置される。この目的のために、中空体24には1対の整列した通路70、71が形成される。通路70は胴21の片側で中空体24の側部に連通し、ピン66のねじ付きシャンク部74を受容するようにねじが切られている。胴21の反対側の通路71は、ピン69の非ねじ付き突出端を受容する。胴21の整列した穴68へのピン69の組立は、噴霧化ヘッド20に対して胴21を斜めに方向付けるだけでなく、さらに胴体21を装着された位置に保持することは理解されるであろう。さらに、ピンの取外し及び保持キャップ61の取外しにより、胴の損傷又は摩耗のために必要になる胴21の素早くかつ容易な現場での取外し及び交換を可能にする。
【0026】
以上から、本発明に係る噴射ノズルアッセンブリを有する金属鋳造液体冷却材噴霧システムが、より効率的かつ経済的な運用に適応していることが分かる。噴射ノズルアッセンブリは、加圧エアの消費量を実質的に低減しながら、より効果的な液体粒子の分解及び平坦な放出噴射パターンの分配が達成されるように設計されている。さらに噴射ノズルアッセンブリは構成が比較的単純であり、噴射先端を支持する管状胴を噴霧化ヘッドに対して正確な角度方向に組み立てることができる一方、容易な現場修理及び交換を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による噴射ノズルアッセンブリ付き噴射システムを有する連続金属鋳造装置の側面図である。
【図2】図1の線2−2で切った横断面図である。
【図3】図示した噴射システムにおける噴射ノズルアッセンブリのうちの1つの拡大縦断面図である。
【図4】図3の線4−4の面で切った図示した噴射ノズルアッセンブリの噴射先端を示す拡大放出端面図である。
【図5】図4の線5−5の面で切った噴射先端の部分縦断面図である。
【図6】図示したノズルアッセンブリの噴射先端及び支持胴の拡大斜視図である。
【図7】支持胴上に組み立てられた噴射先端の斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
10…噴射システム、12…エアアシスト液体噴射ノズルアッセンブリ、14…スラブ、15…ローラ、16…ローラ、20…噴霧化ヘッド、21…管状胴、22…噴射先端、24…中空体、25…膨張チャンバ、26…加圧エア入口、30…液体冷却材入口、38…衝突柱。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアアシスト噴射ノズルであって、
混合及び噴霧化室と、加圧エア流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられるエア入口オリフィスと、前記加圧エア流の方向に対して斜めに液体流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられる液体入口オリフィスとを有する中空体と、
前記室内に伸長する衝突柱であって、前記柱は前記液体入口オリフィスと実質的に整列し、かつ前記液体入口オリフィスから前記室内へ向けられる液体流が衝突する端面を有しており、前記柱は前記エア入口オリフィスから前記室内に向けられる加圧エア流の移動の方向に対して直角に配置されており、前記液体入口オリフィスから前記室内に導入される液体流を受容し、かつ液体の分解及び噴霧化のために前記エア入口から前記混合及び噴霧化室内に導入された加圧エア流による混合強化のために前記液体を前記端面から遠ざかる方向に向けるために、内方を向いた凹部が前記衝突柱の端面に形成されて成る衝突柱と、及び
前記混合及び噴霧化室と流体連通した放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた噴射パターンに放出される噴射先端とを備える、エアアシスト噴射ノズル。
【請求項2】
前記凹部が内方に湾曲した形状を有する、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項3】
前記凹部が丸みを有する、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項4】
前記凹部が、前記衝突柱の端部を通って前記エア入口に対して直角に伸長する円柱の分割片の形状である、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項5】
前記凹部が、前記柱の端面に前記液体入口と正対する関係に外方に向けられたU字形衝突面を画定する、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項6】
前記混合及び噴霧化室が、前記エア入口オリフィス及び前記放出オリフィスと軸方向に整列して配置された細長い形状を持ち、前記液体入口オリフィスが前記入口オリフィスに対して約90°の角度に配置される、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項7】
前記エア入口オリフィスが、前記液体入口オリフィスの直径より小さい直径を持つ、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項8】
前記混合及び膨張室が、前記衝突柱付近で前記加圧エア流と液体流の混合を促進するために、前記エア入口オリフィスに隣接する位置から前記衝突柱に隣接する位置まで伸長する円錐台形壁部分によって画定されるテーパ付き上流端を有する、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項9】
前記混合及び膨張室と流体連通した細長い管状胴を含み、
前記噴射先端が前記胴の下流端に予め定められた回転自在の向き付け関係に着脱自在に装着され、前記噴射先端が前記胴及び前記混合及び噴霧化室と流体連通する放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた偏平噴射パターンに放出され、
前記胴に固定された噴射先端が前記中空体に対して予め定められた関係に偏平噴射パターンを放出するように、前記中空体に対して予め定められた回転自在な向きに前記胴を前記中空体に着脱自在に固定するための開放自在なファスナを含む、請求項1に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項10】
エアアシスト噴射ノズルであって、
混合及び噴霧化室と、加圧エア流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられるエア入口オリフィスと、前記加圧エア流の方向に対して斜めに液体流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられる液体入口オリフィスとを有する中空体であって、前記エア入口オリフィスが前記液体入口オリフィスの直径より小さい直径を有して成る中空体と、
前記室内に伸長する衝突柱であって、前記柱は前記液体入口オリフィスと実質的に整列し、かつ前記液体入口オリフィスから前記室内へ向けられる液体流が衝突する端面を有しており、前記柱が前記エア入口オリフィスから前記室内に向けられる加圧エア流の移動の方向に対して直角に配置されるように構成された衝突柱と、及び
前記混合及び噴霧化室と流体連通した放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた偏平噴射パターンに放出される噴射先端とを備える、エアシスト噴射ノズル。
【請求項11】
前記エア入口オリフィスが、前記液体入口オリフィスの直径の約0.80から0.93の間の直径である、請求項10に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項12】
前記混合及び噴霧化室が、前記エア入口オリフィスの直径より少なくとも4倍の直径を持つ、請求項11に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項13】
前記混合及び膨張室が、前記衝突柱付近で前記加圧エア流と液体流の混合を促進するために、前記エア入口オリフィスに隣接する位置から前記衝突柱に隣接する位置まで伸長する円錐台形壁部分によって画定されるテーパ付き上流端を有する、請求項10に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項14】
前記液体入口オリフィスから前記室内に導入される液体流を受容し、かつ前記混合及び噴霧化室内に導入された加圧エア流による混合強化のために前記液体を前記端面から遠ざかる方向に向けるために、内方を向いた凹部が前記衝突柱の端面に形成された、請求項10に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項15】
前記混合及び膨張室と流体連通した細長い管状胴を含み、
前記噴射先端が前記胴の下流端に予め定められた回転自在の向き付け関係に着脱自在に装着され、前記噴射先端が前記胴及び前記混合及び噴霧化室と流体連通する放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた偏平噴射パターンに放出され、
前記胴に固定された噴射先端が前記中空体に対して予め定められた関係に偏平噴射パターンを放出するように、前記中空体に対して予め定められた回転自在前記胴を前記中空体に着脱自在に固定するための開放自在なファスナを含む、請求項10に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項16】
エアアシスト噴射ノズルであって、
混合及び噴霧化室と、加圧エア流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられるエア入口オリフィスと、前記加圧エア流の方向に対して斜めに液体流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられる液体入口オリフィスとを有する中空体と、
前記室内に伸長する衝突柱であって、前記柱は前記液体入口オリフィスと実質的に整列し、かつ前記液体入口オリフィスから前記室内へ向けられる液体流が衝突する端面を有しており、前記柱が前記エア入口オリフィスから前記室内に向けられる加圧エア流の移動の方向に対して直角に配置されるように構成された衝突柱と、
前記衝突柱付近で前記加圧エア流と液体流の混合を促進するために、前記エア入口オリフィスに隣接する位置から前記衝突柱に隣接する位置まで伸長する円錐台形壁部分によって画定されるテーパ付き上流端を有する前記混合及び膨張室と、及び
前記混合及び噴霧化室と流体連通した放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた噴射パターンに放出される噴射先端とを備える、エアアシスト噴射ノズル。
【請求項17】
前記円錐形壁部分が、前記中空体の長手軸に対して約25°の角度に伸長する、請求項16に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項18】
前記液体入口オリフィスから前記室内に導入される液体流を受容し、かつ前記混合及び噴霧化室内に導入された加圧エア流による混合強化のために前記液体を前記端面から遠ざかる方向に向けるために、内方を向いた凹部が前記衝突柱の端面に形成された、請求項16に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項19】
エアアシスト噴射ノズルであって、
混合及び噴霧化室と、液体流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられる液体入口オリフィスと、前記液体流と混合してそれを噴霧化するために前記液体流の方向に対して斜めに加圧エア流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられるエア入口オリフィスとを有する中空体と、
前記混合及び膨張室と流体連通した細長い管状胴と、
前記胴の下流端に予め定められた回転自在の向き付け関係に着脱自在に装着される噴射先端であって、前記前記胴及び前記混合及び噴霧化室と流体連通する放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた偏平噴射パターンに放出されるように構成された前記噴射先端と、及び
前記胴に固定された噴射先端が前記中空体に対して予め定められた関係に偏平噴射パターンを放出するように、前記中空体に対して予め定められた回転自在の向き付け関係に前記胴を前記中空体に着脱自在に固定するための開放自在なファスナとを備える、エアアシスト噴射ノズル。
【請求項20】
前記ファスナがピンを含み、前記中空体にピン受容通路を形成し、前記胴前記中空体に対して予め定められた角度で回転自在に向き付けるために、前記胴を前記中空体に固定した後前記ファスナのピンが前記通路内に配設される、請求項19に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項21】
ピンが前記中空体のピン受容通路と螺合される、請求項20に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項22】
前記ピン受容通路が前記中空体の側面から前記中空体内に伸長する、請求項20に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項23】
前記ピン通路が前記管状胴の対向側面内に伸長する、請求項20に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項24】
前記ピン受容通路が前記ピンと螺合するために前記胴の一側面にねじを切られる、請求項23に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項25】
前記胴を前記中空体に着脱自在に固定する開放自在な保持キャップを含む、請求項23に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項26】
前記室内に伸長する衝突柱を含み、前記柱が前記液体入口オリフィスと実質的に整列し、かつ前記液体入口オリフィスから前記室内に向けられた液体流が衝突する端面を有しており、前記柱が前記エア入口オリフィスから前記室内に向けられた加圧エア流の移動の方向に対して直角に配置される、請求項19に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項27】
金属鋳造装置で冷却液を方向付けるための噴射システムであって、
相互に並列関係に配設された複数の噴射ノズルであり、各ノズルは冷却液の偏平噴射パターンを冷却対象金属表面の適用領域上に方向付けるように作動可能であり、隣接ノズルの放射噴射の適用領域は相互に部分的に重なる関係にある、噴射ノズルと、
加圧液体の供給源及び加圧エアの供給源とを含み、
前記ノズルは各々、
混合及び噴霧化室と、加圧エア流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられるエア入口オリフィスと、前記加圧エア流の方向に対して斜めに液体流がそこを通して前記混合及び噴霧化室内に向けられる液体入口オリフィスとを有する中空体を備え、
前記エア入口オリフィスは前記液体入口オリフィスの直径より小さい直径を持ち、前記室内に衝突柱が伸長し、前記柱は前記液体入口オリフィスと実質的に整列し、かつ前記液体入口オリフィスから前記室内に向けられた液体流が衝突する端面を有しており、前記柱は前記エア入口オリフィスから前記室内に向けられた加圧エア流の移動の方向に対して直角に配置され、噴射先端が前記混合及び噴霧化室と流体連通した放出オリフィスを有し、そこを通して前記噴霧化された液体が予め定められた偏平パターンに放出されるように構成される、噴射システム。
【請求項28】
各々の前記噴射ノズルの前記衝突柱端面に、前記液体入口オリフィスから前記室内に導入される液体流を受容しかつ前記混合及び噴霧化室内に導入された加圧エア流による混合強化のために前記液体を前記端面から遠ざかる方向に向けるために、内方に向けられた凹部を形成する、請求項27に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項29】
各噴射ノズルの前記混合及び膨張室が、前記衝突柱付近で前記加圧エア流と液体流の混合を促進するために、前記エア入口オリフィスに隣接する位置から前記衝突柱に隣接する位置まで伸長する円錐台形壁部分によって画定されるテーパ付き上流端を有する、請求項27に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項30】
前記凹部が前記衝突柱の端に前記エア入口に対して直角に伸長する円柱の分割片の形状である、請求項28に記載のエアアシスト噴射ノズル。
【請求項31】
前記エア入口オリフィスが前記液体入口オリフィスの直径の約0.80から0.93の間の直径であり、前記混合及び噴霧化室が前記エア入口の直径より少なくとも4倍の直径を持つ、請求項29に記載のエアアシスト噴射ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−144426(P2007−144426A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−71093(P2007−71093)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【分割の表示】特願2002−331086(P2002−331086)の分割
【原出願日】平成14年11月14日(2002.11.14)
【出願人】(595170502)スプレイング システムズ カンパニー (18)
【Fターム(参考)】