説明

エアゾール噴射装置

【課題】付着量を高めるとともに舞い上がりを減らして逆火が起こらないエアゾール噴射装置を提供する。
【解決手段】エアゾール容器11と、エアゾール容器11の上端部に突出して設けられ且つエアゾール容器11内のエアゾール内容物を噴出するバルブステム12と、エアゾール容器11の前記バルブステム12に取り付けられ噴口22を有するアクチュエータ16と、を備え、ノズル15の噴口22が、0.3〜1mmの噴口径で複数個備えられているとともに、バルブステム12が、0.45〜0.6mmのステム孔径と、0.6〜0.8mmのアンダータップ孔径と、0.4〜0.55mmのベーパータップ孔径と、を有するエアゾール噴射装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器に入れられた害虫忌避剤、芳香剤等の薬剤及びこれらの薬剤を噴射するためにエアゾール容器内に充填された噴射剤を含むエアゾール内容物を噴射するエアゾール噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
害虫忌避剤や芳香剤等の薬剤を溶剤に溶解した原液と噴射剤とを噴射装置付きの耐圧容器に入れてなるエアゾール製品は、操作が簡単であり、適宜使用できて周囲に汚れを発生させることがない等の利点がある。
【0003】
このエアゾール噴射装置のうち、複数の噴口を配設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−325834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたエアゾール噴射装置のように、複数の噴口を設けることで、エアゾール内容物を広い範囲に噴射するとともに付着量を高めることはできるものの、噴射されたエアゾール内容物に何らかの原因により着火した際に、逆火が起こる虞があった。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、付着量を高めるとともに舞い上がりを減らし、且つ逆火が起こらないエアゾール噴射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明に係るエアゾール噴射装置は、エアゾール容器と、当該エアゾール容器の上端部に突出して設けられ、且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を噴出するバルブステムと、当該エアゾール容器の前記バルブステムに取り付けられ噴口を有するアクチュエータと、を備えたエアゾール噴射装置において、前記噴口が、0.3〜1mmの噴口径で複数個備えられているとともに、前記バルブステムが、0.45〜0.6mmのステム孔径と、0.6〜0.8mmのアンダータップ孔径と、0.4〜0.55mmのベーパータップ孔径と、を有することを特徴としている。
【0008】
このため、上記構成のエアゾール噴射装置によれば、複数個の噴口が0.3〜1mm、好ましくは0.3〜0.5mmの噴口径に設定されているとともに、バルブステムが、0.45〜0.6mmのステム孔径と、0.6〜0.8mmのアンダータップ孔径と、0.4〜0.55mmのベーパータップ孔径と、を有すため、複数の噴口を設けていても、エアゾール内容物の付着量を高めることができるとともに舞い上がりを減らし、且つこの効果に加えて逆火が起こらないようにできる。
【0009】
また、前記エアゾール内容物が、粉体を配合した害虫忌避組成物であることを特徴としている。
【0010】
上記構成のエアゾール噴射装置によれば、粉体を配合した害虫忌避組成物により、効率良く、安全に害虫の忌避を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
このため、本発明によれば、エアゾール内容物の付着量を高めるとともに舞い上がりを減らし、屋外での使用に際して粉体の舞い上がりを抑制して衣服等への汚れを防止することができる。またこの効果に加えて、線香、カセットコンロ、ライター、焚き火等の火源が使用者の近くにあっても、逆火を防いで使用の安全性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る好適な実施の形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1〜図4は本発明に係るエアゾール噴射装置の一実施形態であり、図1は本発明に係るエアゾール噴射装置の一実施形態を示す外観図、図2は図1のエアゾール噴射装置の縦断面図、図3(A)、(B)は図1のエアゾール噴射装置におけるノズルのそれぞれ正面図、断面図、図4は図1のエアゾール噴射装置のエアゾールキャップの正面図である。
【0014】
図1、図2に示されるように、本発明に係る一実施形態であるエアゾール噴射装置10は、エアゾール内容物(不図示)が充填された中空略円筒形状のエアゾール容器11と、エアゾール容器11の上端部の中心付近にエアゾール容器11の軸方向に沿って突出して設けられ且つ押し下げられることによりエアゾール容器11内のエアゾール内容物を噴出するバルブステム12と、エアゾール容器11の上端部に取り付けられたエアゾールキャップ13と、を備えている。
【0015】
エアゾールキャップ13は、エアゾール容器11の上端部に嵌着するカバー部14と、バルブステム12に連通接続されるノズル15が装着され且つカバー部14に揺動自在に支持されてバルブステム12の上方から係合するアクチュエータ16と、を備えている。
【0016】
アクチュエータ16は、ノズル15側の前部がヒンジ17を介して揺動自在になっている。
【0017】
エアゾールキャップ13のカバー部14は、例えば合成樹脂製であって、エアゾール容器11の上端部に設けられたマウンティングカップ18に外嵌して係止される基部19が形成されている。
【0018】
エアゾールキャップ13は、アクチュエータ16の上部に、アクチュエータ16を覆ってバージンシール20が一体に形成されている。バージンシール20は、用時に切断されることでアクチュエータ16を押下可能とするとともに、使用前におけるエアゾール噴射装置10の輸送の際等での誤操作を防ぐことができる。
【0019】
アクチュエータ16は、バルブステム12の突出方向(即ち、エアゾール容器11の軸方向)と略直角に交差するように伸びる流路21を有し、この流路21にノズル15の噴口22が連通接続されている。
【0020】
バルブステム12は、ハウジング23に組み付けられており、アクチュエータ16が押下されないときに、ステム孔24がステムラバー25で封止されており、エアゾール容器11と、空隙26と、ステム中心空隙27と、は連通されないように構成されている。
【0021】
バルブステム12は、アクチュエータ16が押下されると、スプリング28が押し縮められながら押し下げられ、ステム孔24がステムラバー25から外れて、エアゾール容器11内と、空隙26と、ステム中心空隙27と、が連通されて、エアゾール容器11内のエアゾール内容物がディップチューブ29を通じてステム中心空隙27に供給され、同時にステム中心空隙27と噴口22とが連通されることで、噴口22からエアゾール内容物が噴射される。
【0022】
そして、バルブステム12は、ステム孔24が、0.45〜0.6mmの範囲に設定されたステム孔径を有して複数個設けられており、またハウジング23において、エアゾール容器11の上部にあるガスを空隙26に供給するための孔であるベーパータップ孔30が、0.4〜0.55mmの範囲に設定されたベーパータップ孔径を有し、そしてアンダータップ孔31が、0.6〜0.8mmの範囲に設定されたアンダータップ孔径を有している。なお、ステム孔24は1つであってもよいが複数設けた方がよく、本実施形態ではステム孔24を2つ設けている。
【0023】
さらに、図3(A),(B)に示すように、ノズル15は、流路42と一端部に壁面41とを有している。そして、前記壁面41には噴口22が配設されており、これら噴口22の噴口径が、0.3〜1mmの範囲で設定されている。また、噴口22は複数個設けることができ、この個数としては2〜8個とすればよく、より好ましくは3個とするのがよい。
【0024】
図4に示すように、ノズル15がアクチュエータ16に装着されたエアゾールキャップ13は、ノズル15の3個の噴口22から噴射されるエアゾール内容物を広範囲に噴射させるように、テーパ形状に拡径されている。
【0025】
本発明においてエアゾール内容物としては、薬剤を含有した原液と、噴射剤とからなり、具体的には以下の各種成分が挙げられる。
【0026】
薬剤としては、例えば、ユーカリプトール、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、カンファー、リナロール、p−メンタン−3,8−ジオール、テルペノール、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ディート、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオネート、2−エチル−1,3−ヘキサジオール、ブチル−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−オキソ−2H−プラン−6−カルボキシレート(インダロン)、n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、メチル−6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボキシレート、ジメチルフタレート、ナフタレン、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,3,4,5−ビス(Δ−ブチレン)テトラハイドロフルフラール、ジ−m−プロピルイソシンコメロネート、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2´−メチル−1´−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン等の害虫忌避剤、また、桂皮、樟脳、レモングラス、クローバ、タチジャコウソウ、ジェラニウム、ベルガモント、月桂樹、松、アカモモ、ペニーロイヤル、ユーカリおよびインドセンダン等から取れる精油、抽出液等の天然物由来の害虫忌避成分等が挙げられる。
【0027】
溶媒としては、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、エステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(例えば、エチルエーテル等)、脂肪族炭化水素類(例えば、n−ヘキサン、ケロシン、灯油、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン等)等が挙げられる。
【0028】
噴射剤としては、例えば、液化石油ガス、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブタン、ブタジエン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、ジメチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガス、圧縮ガス、フロン代替ガス等が挙げられる。
【0029】
本発明における原液と噴射剤の割合は、原液7〜50容量%、好ましくは20〜50容量%に対して、噴射剤93〜50容量%、好ましくは80〜50容量%とするのがよい。さらにエアゾール容器の内圧は、0.02〜0.35MPa/25℃、好ましくは0.28〜0.31MPa/25℃として加圧充填するのがよい。
【0030】
上記の範囲において、原液と噴射剤の割合、内圧を調整することで、本発明のエアゾール噴射装置10による逆火を抑制する効果をより向上させることができる。
【0031】
この他にもエアゾール内容物には、例えば、疎水性シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土、高純度シリカ、無水ケイ酸等のケイ酸化合物、タルク、パール末、シルク末等の粉体を配合することができる。特に、ケイ酸化合物を用いることで、べとつき感がより軽減されて使用感がよくなる、害虫忌避効果が持続する等の利点がある。その中でも、比表面積500m/g以上のケイ酸化合物がよい。
【0032】
また、必要に応じて、例えば、ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10モルから40モル)硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、デカグリセリンモノオレエート、ジオレイン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(16モルから20モル)ステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、グリセリン脂肪酸エステル、ステアリルアルコール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸、アクリル重合体等の乳化、可溶化剤、ケイ皮酸系(例えば、パラメトキシケイ皮酸エステル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル等)、安息香酸系(例えば、パラアミノ安息香酸等)、ベンゾフェノン系(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等)等の紫外線吸収剤や酸化チタン、鉄、金属含有酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セレン等の紫外線遮断剤を配合してもよい。
【0033】
なお、上記の各種成分は、本発明の効果を減じさせない範囲で必要に応じて1種または2種以上の組合せて用いることができる。
また、本発明において原液中における薬剤(害虫忌避剤等)は0.1〜20質量/容量%、好ましくは2〜15質量/容量%、粉体は0.1〜20質量/容量%、好ましくは1〜10質量/容量%、その他の成分は大体0.1〜10質量/容量%、好ましくは1〜5質量/容量%として用いればよい。
ここで、乳化、可溶化剤および有機溶剤の添加量は特に限定されるものではなく、上記の各種成分の分散性等を考慮して決定される。
【0034】
さらに、配合可能な殺菌剤としては、例えば、パラ−クロロ−メタキシレノール(PCMX)、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフェニルエーテル(イルガサンDP−300)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート(トロイサン)等が挙げられる。
【0035】
また、配合可能な芳香剤としては、例えば、じゃ香、ベルガモット油、シナモン油、シトロネラ油、レモン油、レモングラス油等の天然香料、ピネン、リモネン、リナロール、メントール、ボルネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ヘリオトロピン、ワニリン等の人造香料等が挙げられる。
【0036】
配合可能な消臭剤としては、例えば、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチン酸アセトフエノン、パラメチルアセトフエノンベンゾアルデヒド等が挙げられる。
【0037】
(実施例)
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0038】
まず、表1を参照して、本発明に係るエアゾール噴射装置の効果を確認するために行った実施例について説明する。なお、表1は実施例1〜17、比較例1〜7における逆火評価結果表である。
【0039】
逆火評価は、表1に示すように仕様の異なるエアゾール噴射装置を複数用意し、周知の火炎長測定試験に基づき、火源から15cmの距離で噴射した前記エアゾール噴射装置をそのまま横にスライド移動させて火源から遠ざけ、そのときの着火、火炎長、逆火を確認して行った。なお、いずれの実施例および比較例においても、ノズルの噴口を3つ備えるものを用意し、その噴口径を0.6mmとして設定した。また、エアゾール内容物の原液を表2に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
【表2】

【0042】
表1から、0.3mmの噴口径を3つ備えたものにおいて、逆火を起こらないようにするには、バブルステムにおいて、ステム孔径を0.45〜0.6mm、アンダータップ孔径を0.6〜0.8mm、ベーパータップ孔径を0.4〜0.55mmの範囲にそれぞれ設定すればよいことがわかる。
【0043】
次に表2を参照しながら、さらに本発明に係るエアゾール噴射装置の効果について説明する。なお、表3は表1に示した実施例10に係る薬剤の舞い上り率測定結果表である。
【0044】
本発明に係る、ノズルに噴口が3つ設けられたエアゾール噴射装置(表1に示した実施例10)と、比較例として単一の噴口を有するノズルが取り付けられたもの(それ以外の仕様は実施例10と同じ)と、をそれぞれ用意して、エアゾール内容物(薬剤)の付着率および舞い上り率測定試験を行った。その試験内容について以下に示す。
【0045】
[試験]
(試験方法)
1.平均的なひと腕の面積(約500〜600cm)に相当するアクリル製の筒を用意し、当該筒に向けて薬剤を10秒噴射する。
2.噴射された薬剤をエタノールで抽出して内部標準物質(フタル酸ジ−n−プロピル)を加える。
3.その後フィルターで濾過して分析サンプルとし、ガスクロマトグラフィーで分析する。
4.分析結果に基づき、薬剤の付着率、薬剤の舞い上り率を算出する。
5.この1〜4の一連の試験を、実施例10と比較例とに対してそれぞれ3回連続して行い、その3回の平均値を取って結果としてまとめた。
なお、薬剤の付着率と薬剤の舞い上り率とは以下の式により関係付けられる。
薬剤の舞い上り率(%)=100−薬剤の付着率(%)
【0046】
【表3】

【0047】
表3から、単一の噴口を有する比較例は、薬剤の付着率が40%で低く、舞い上り率が60%で高くなった。これに対して、実施例10は、薬剤の付着率が57%と飛躍的に高くなり、薬剤の舞い上り率が43%と飛躍的に低くなったことが確認できる。
【0048】
以上、説明したように、本実施形態のエアゾール噴射装置(10)によれば、複数個の噴口(22)が0.3〜1mmの噴口径に設定されているとともに、バルブステム(12)が、0.45〜0.6mmのステム孔(24,24)径と、0.6〜0.8mmのアンダータップ孔(31)径と、0.4〜0.55mmのベーパータップ孔(30)径と、を有すため、複数の噴口を設けていても、エアゾール内容物の付着量を高めるとともに舞い上がりを減らし、屋外での使用に際して粉体の舞い上がりを抑制して衣服等への汚れを防止することができる。またこの効果に加えて、線香、カセットコンロ、ライター、焚き火等の火源が使用者の近くにあっても、逆火を防いで使用の安全性を高めることができる。
【0049】
また、エアゾール噴射装置10によれば、粉体を配合した害虫忌避組成物により、効率良く、安全に害虫の忌避を行うことができる。
【0050】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、組み合わせ、等が可能である。その他、前述した実施形態や変形例における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係るエアゾール噴射装置の一実施形態を示す外観図である。
【図2】図1のエアゾール噴射装置の縦断面図である。
【図3】(A)は図1のエアゾール噴射装置におけるノズルの正面図、(B)は(A)の断面図である。
【図4】図1のエアゾール噴射装置のエアゾールキャップの正面図である。
【符号の説明】
【0052】
10 エアゾール噴射装置
11 エアゾール容器
12 バルブステム
13 エアゾールキャップ
16 アクチュエータ
22 噴口
24 ステム孔
30 ベーパータップ孔
31 アンダータップ孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器と、
当該エアゾール容器の上端部に突出して設けられ、且つ前記エアゾール容器内のエアゾール内容物を噴出するバルブステムと、
当該エアゾール容器の前記バルブステムに取り付けられ噴口を有するアクチュエータと、を備えたエアゾール噴射装置において、
前記噴口が、0.3〜1mmの噴口径で複数個備えられているとともに、
前記バルブステムが、0.45〜0.6mmのステム孔径と、
0.6〜0.8mmのアンダータップ孔径と、
0.4〜0.55mmのベーパータップ孔径と、を有することを特徴とするエアゾール噴射装置。
【請求項2】
前記エアゾール内容物が、粉体を配合した害虫忌避組成物であることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−168193(P2008−168193A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2393(P2007−2393)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000100539)アース製薬株式会社 (191)
【Fターム(参考)】