エアゾール容器の内容物残量確認方法及びエアゾール容器
【課題】エアゾール容器の染毛剤等の内容物が、使用途中でなくなることを防止するためのエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【解決手段】エアゾール容器1と、該エアゾール容器1を支点で支える機能を持つ支持部材7bとから成るエアゾール容器1の内容物残量確認方法であって、a)前記エアゾール容器1の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器1が水平状態を保つ位置の目盛8が表示され、b)前記エアゾール容器1を支える機能を持つ支持部材7bは、床面に横に倒した状態のエアゾール容器1の胴部下側に載置されて支点とする。
【解決手段】エアゾール容器1と、該エアゾール容器1を支点で支える機能を持つ支持部材7bとから成るエアゾール容器1の内容物残量確認方法であって、a)前記エアゾール容器1の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器1が水平状態を保つ位置の目盛8が表示され、b)前記エアゾール容器1を支える機能を持つ支持部材7bは、床面に横に倒した状態のエアゾール容器1の胴部下側に載置されて支点とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器の内容物の残量確認方法及びエアゾール容器に関し、さらに詳しくは、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を用いて、エアゾール容器の内容物の残量を確認する方法及びエアゾール容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エアゾール容器が二重エアゾール容器で内容物がクリーム状物質の場合、振っても音がしないので、音で内容物の残量を確認することは不可能であった。そして、エアゾール容器内の内容物の残量がわからないまま染毛剤の使用を開始し、途中で染色剤がなくなった場合、染毛が中途半端になってしまう欠点があった。そこで、これらの欠点を解消するため、エアゾール容器内の内容物の残量を外部から確認する方法が従来案出されている。例えば、従来のエアゾール容器の内容物残量確認方法としては、例えば、図11に示す内容物残量確認方法がある。
【0003】
図11に示す内容物残量確認方法は、内容物の残量の適否を床面において、キャップ62から延びる位置に支点60が形成され、この支点60を利用して、エアゾール容器61の傾く方向を目視して残量を確認する方法である。この従来の残量確認方法は、図11(a)に示すように、残量が十分ある場合(満の場合)は、エアゾール容器61の重心は、胴部の下方向にある。反対に図11(b)に示すように、残量が少ない(空の場合)は、エアゾール容器の重心は、容器の胴部の上方向にある。したがって、キャップ62から延びる支点60を床面に載置した場合、図11(a)の状態においては内容物は十分に残存し、又図11(b)の状態においては、内容物が少ない状態であることを確認することができる。このような従来の文献としては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3009746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のエアゾール容器61内の内容物の確認方法は、内容物の残量が十分である場合又は残量が少ない場合の2つに大まかに確認できるが、その中間の残量を確認することができなかった。又、キャップ62やエアゾール容器61の胴部に支点である突部60を設けることは、エアゾール容器61を手で持つ場合、手のひらに違和感を感じる欠点があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、内容物の残量をより明確に、複数の段階で確認でき、かつ違和感を感じることがないエアゾール容器の内容物の残量を確認する方法及びエアゾール容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、エアゾール容器と、このエアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材とから成るエアゾール容器の内容物残量確認方法であって、a)エアゾール容器の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置の目盛が表示され、b)エアゾール容器を支える機能を持つ支持部材は、床面に横に倒した状態のエアゾール容器の胴部下側に載置されて支点となることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0007】
この課題を解決するため、請求項2記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器の誤操作を防止する保護キャップに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0008】
この課題を解決するため、請求項3記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器が収納される、パッケージに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0009】
この課題を解決するため、請求項4記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器に添付される、くしに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0010】
この課題を解決するため、請求項5記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支える
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を、エアゾール容器の添付部品とすることすることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0011】
この課題を解決するため、請求項6記載の発明の解決手段は、エアゾール容器が、カバー部材により連結された2連式エアゾール容器であることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るエアゾール容器の内容物の残量を確認する方法によれば、残量をより明確に、複数の段階で判別できる効果を有する。したがって、使用途中で内容物がなくなり、染毛ができなくなるのを確実に防止することができる。さらに、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ突部等が、エアゾール容器の胴部等に存在しないので、エアゾール容器を手で持つ場合において、違和感を感じない効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法である実施例1に用いられる、保護キャップを有する2連式エアゾール容器を示す図面。
【図2】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法である実施例1に用いられる、保護キャップを示す図面。
【図3】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図4】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図5】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図6】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法の実施例2に用いられる、保護キャップを有するエアゾール容器を示す図面。
【図7】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例3を示す正面図。
【図8】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例4を示す正面図。
【図9】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例5を示す正面図。
【図10】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例6を示す正面図。
【図11】従来のエアゾール容器の内容物残量確認方法を示す図面(a)、(b)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明に係る実施例1の保護キャップを有する2連エアゾール容器を示す図面である。1は2連式エアゾール容器である。この2連式エアゾール容器1は、例えば、染毛1剤が充填されたエアゾール容器2と、染毛2剤が充填されたエアゾール容器3を組み合わせ、カバー部材4に連結されている。そして、押しボタン5を押圧することにより、染毛1剤と染毛2剤は、カバー部材4の吐出口6から外に混合状態で吐出される。この実施例1では、押しボタン5を間違って押圧しないように、保護カバー7が2連式エアゾール容器1のカバー部材4の上部に被せられている。又、図3に示すように、2連式エアゾール容器1の胴部1aの側面には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置を示す目盛8が、エアゾール容器1表面に印刷又はシールを貼付等の方法で表示されている。
【0016】
図2に示すように、保護カバー7は、保護カバー本体7aと、この保護カバー本体7aの上部に形成され、2連式エアゾール容器1を支点で支える機能を持つ支持部材7bとから形成されている。そして、2連式エアゾール容器1の残量を測定する場合は、この保護カバー7を、2連式エアゾール容器1のカバー部材4から取り外し、図3〜図5に示すように、2連式エアゾール容器1が、バランス的に水平になる位置の床面上に載置され、この場合の支持部材7bの矢印が示す目盛り8が、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量を示す。すなわち、支持部材7bの矢印が示す目盛8を目視することにより、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量を確認することができる。
【0017】
2連式エアゾール容器1に表示されたバランス的に水平状態を保つ目盛8が、2連式エアゾール容器1の残量を表示する。図3〜図5は、2連式エアゾール容器1が内容物の残量によって、水平に持たれる位置が異なる状態を示す図面である。図3は、内容物の残量が少ない状態又は空の状態を示し、図4は内容物の残量が約50%、さらに図5は、内容物の残量がまだ十分にある状態を示している。支持部材7bの支点上をエアゾール容器1を左右にスライドさせることにより、支持部材7bの支点でエアゾール容器1が水平状態を保持する位置を目盛8を読み取ることにより、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量も同様に確認することができる。
【実施例2】
【0018】
図6は、1本のエアゾール容器11に、カバー部材14及び保護カバー17が取り付けられた実施例2を示す図面である。この実施例2は実施例1と同様に、押しボタン15を間違って押圧しないように、保護カバー17がエアゾール容器11のカバー部材14の上部に被せられている。そして、実施例1と同様に、保護カバー17は保護カバー本体17aと、この保護カバー本体17aの上部に形成され、エアゾール容器11を支点で支える機能を持つ支持部材17bとから形成されている。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例3】
【0019】
図7は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ20に、2連式エアゾール容器21を支点で支える機能を持つ支持部材22を設けた実施例3である。図7(b)に示すように、パッケージ20に形成された破線部の一部を切断し又は折り曲げて、支持部材22を作り、その上に2連式エアゾール容器21を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例4】
【0020】
図8は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ内に添付されているクシ30の持ち手に、2連式エアゾール容器31を支点で支える機能を持つ支持部材32が設けられている実施例4を示す実施例である。クシ30の持ち手に形成された支持部材32の上に、2連式エアゾール容器31を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例5】
【0021】
図9は、2連式エアゾール容器41の胴部に部品として添付される、2連式エアゾール容器41を支点で支える機能を持つ支持部材42を示す実施例5を示す実施例である。部品としての支持部材42は、2連式エアゾール容器41の胴部に袋等に収納されて貼付等の方法で添付されている。同様に、2連式エアゾール容器41を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例6】
【0022】
図10は、2連式エアゾール容器51に、部品53として添付される2連式エアゾール容器51を支点で支える機能を持つ支持部材52を示す実施例6を示す実施例である。部品53としての支持部材52は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ内に別途添付されている。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、エアゾール容器に添付され、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を用いて、エアゾール容器の内容物の残量を目視で確認することができるので、内容物の残量を正確に確認することができので、染毛剤、薬剤、食品等のエアゾール容器等に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0024】
1,21,31,41,51 2連式エアゾール容器
2,3,11 エアゾール容器
4,14 カバー部材
8 目盛
7,17 保護キャップ
7b,17b,22,32,42,52 支持部材
20 パッケージ
30 くし
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器の内容物の残量確認方法及びエアゾール容器に関し、さらに詳しくは、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を用いて、エアゾール容器の内容物の残量を確認する方法及びエアゾール容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エアゾール容器が二重エアゾール容器で内容物がクリーム状物質の場合、振っても音がしないので、音で内容物の残量を確認することは不可能であった。そして、エアゾール容器内の内容物の残量がわからないまま染毛剤の使用を開始し、途中で染色剤がなくなった場合、染毛が中途半端になってしまう欠点があった。そこで、これらの欠点を解消するため、エアゾール容器内の内容物の残量を外部から確認する方法が従来案出されている。例えば、従来のエアゾール容器の内容物残量確認方法としては、例えば、図11に示す内容物残量確認方法がある。
【0003】
図11に示す内容物残量確認方法は、内容物の残量の適否を床面において、キャップ62から延びる位置に支点60が形成され、この支点60を利用して、エアゾール容器61の傾く方向を目視して残量を確認する方法である。この従来の残量確認方法は、図11(a)に示すように、残量が十分ある場合(満の場合)は、エアゾール容器61の重心は、胴部の下方向にある。反対に図11(b)に示すように、残量が少ない(空の場合)は、エアゾール容器の重心は、容器の胴部の上方向にある。したがって、キャップ62から延びる支点60を床面に載置した場合、図11(a)の状態においては内容物は十分に残存し、又図11(b)の状態においては、内容物が少ない状態であることを確認することができる。このような従来の文献としては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3009746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のエアゾール容器61内の内容物の確認方法は、内容物の残量が十分である場合又は残量が少ない場合の2つに大まかに確認できるが、その中間の残量を確認することができなかった。又、キャップ62やエアゾール容器61の胴部に支点である突部60を設けることは、エアゾール容器61を手で持つ場合、手のひらに違和感を感じる欠点があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、内容物の残量をより明確に、複数の段階で確認でき、かつ違和感を感じることがないエアゾール容器の内容物の残量を確認する方法及びエアゾール容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、エアゾール容器と、このエアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材とから成るエアゾール容器の内容物残量確認方法であって、a)エアゾール容器の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置の目盛が表示され、b)エアゾール容器を支える機能を持つ支持部材は、床面に横に倒した状態のエアゾール容器の胴部下側に載置されて支点となることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0007】
この課題を解決するため、請求項2記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器の誤操作を防止する保護キャップに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0008】
この課題を解決するため、請求項3記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器が収納される、パッケージに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0009】
この課題を解決するため、請求項4記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器に添付される、くしに付設されたことを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0010】
この課題を解決するため、請求項5記載の発明の解決手段は、エアゾール容器を支える
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を、エアゾール容器の添付部品とすることすることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【0011】
この課題を解決するため、請求項6記載の発明の解決手段は、エアゾール容器が、カバー部材により連結された2連式エアゾール容器であることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るエアゾール容器の内容物の残量を確認する方法によれば、残量をより明確に、複数の段階で判別できる効果を有する。したがって、使用途中で内容物がなくなり、染毛ができなくなるのを確実に防止することができる。さらに、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ突部等が、エアゾール容器の胴部等に存在しないので、エアゾール容器を手で持つ場合において、違和感を感じない効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法である実施例1に用いられる、保護キャップを有する2連式エアゾール容器を示す図面。
【図2】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法である実施例1に用いられる、保護キャップを示す図面。
【図3】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図4】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図5】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法を示す図面。
【図6】本発明に係るエアゾール容器である内容物残量確認方法の実施例2に用いられる、保護キャップを有するエアゾール容器を示す図面。
【図7】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例3を示す正面図。
【図8】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例4を示す正面図。
【図9】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例5を示す正面図。
【図10】本発明に係るエアゾール容器の内容物残量確認方法の実施例6を示す正面図。
【図11】従来のエアゾール容器の内容物残量確認方法を示す図面(a)、(b)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明に係る実施例1の保護キャップを有する2連エアゾール容器を示す図面である。1は2連式エアゾール容器である。この2連式エアゾール容器1は、例えば、染毛1剤が充填されたエアゾール容器2と、染毛2剤が充填されたエアゾール容器3を組み合わせ、カバー部材4に連結されている。そして、押しボタン5を押圧することにより、染毛1剤と染毛2剤は、カバー部材4の吐出口6から外に混合状態で吐出される。この実施例1では、押しボタン5を間違って押圧しないように、保護カバー7が2連式エアゾール容器1のカバー部材4の上部に被せられている。又、図3に示すように、2連式エアゾール容器1の胴部1aの側面には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置を示す目盛8が、エアゾール容器1表面に印刷又はシールを貼付等の方法で表示されている。
【0016】
図2に示すように、保護カバー7は、保護カバー本体7aと、この保護カバー本体7aの上部に形成され、2連式エアゾール容器1を支点で支える機能を持つ支持部材7bとから形成されている。そして、2連式エアゾール容器1の残量を測定する場合は、この保護カバー7を、2連式エアゾール容器1のカバー部材4から取り外し、図3〜図5に示すように、2連式エアゾール容器1が、バランス的に水平になる位置の床面上に載置され、この場合の支持部材7bの矢印が示す目盛り8が、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量を示す。すなわち、支持部材7bの矢印が示す目盛8を目視することにより、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量を確認することができる。
【0017】
2連式エアゾール容器1に表示されたバランス的に水平状態を保つ目盛8が、2連式エアゾール容器1の残量を表示する。図3〜図5は、2連式エアゾール容器1が内容物の残量によって、水平に持たれる位置が異なる状態を示す図面である。図3は、内容物の残量が少ない状態又は空の状態を示し、図4は内容物の残量が約50%、さらに図5は、内容物の残量がまだ十分にある状態を示している。支持部材7bの支点上をエアゾール容器1を左右にスライドさせることにより、支持部材7bの支点でエアゾール容器1が水平状態を保持する位置を目盛8を読み取ることにより、2連式エアゾール容器1内の内容物の残量も同様に確認することができる。
【実施例2】
【0018】
図6は、1本のエアゾール容器11に、カバー部材14及び保護カバー17が取り付けられた実施例2を示す図面である。この実施例2は実施例1と同様に、押しボタン15を間違って押圧しないように、保護カバー17がエアゾール容器11のカバー部材14の上部に被せられている。そして、実施例1と同様に、保護カバー17は保護カバー本体17aと、この保護カバー本体17aの上部に形成され、エアゾール容器11を支点で支える機能を持つ支持部材17bとから形成されている。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例3】
【0019】
図7は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ20に、2連式エアゾール容器21を支点で支える機能を持つ支持部材22を設けた実施例3である。図7(b)に示すように、パッケージ20に形成された破線部の一部を切断し又は折り曲げて、支持部材22を作り、その上に2連式エアゾール容器21を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例4】
【0020】
図8は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ内に添付されているクシ30の持ち手に、2連式エアゾール容器31を支点で支える機能を持つ支持部材32が設けられている実施例4を示す実施例である。クシ30の持ち手に形成された支持部材32の上に、2連式エアゾール容器31を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例5】
【0021】
図9は、2連式エアゾール容器41の胴部に部品として添付される、2連式エアゾール容器41を支点で支える機能を持つ支持部材42を示す実施例5を示す実施例である。部品としての支持部材42は、2連式エアゾール容器41の胴部に袋等に収納されて貼付等の方法で添付されている。同様に、2連式エアゾール容器41を支点で支えて、内容物の残量を目視で把握することができる。内容物の残量の測定方法は実施例1と同様である。
【実施例6】
【0022】
図10は、2連式エアゾール容器51に、部品53として添付される2連式エアゾール容器51を支点で支える機能を持つ支持部材52を示す実施例6を示す実施例である。部品53としての支持部材52は、2連式エアゾール容器を収納して販売するパッケージ内に別途添付されている。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、エアゾール容器に添付され、エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を用いて、エアゾール容器の内容物の残量を目視で確認することができるので、内容物の残量を正確に確認することができので、染毛剤、薬剤、食品等のエアゾール容器等に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0024】
1,21,31,41,51 2連式エアゾール容器
2,3,11 エアゾール容器
4,14 カバー部材
8 目盛
7,17 保護キャップ
7b,17b,22,32,42,52 支持部材
20 パッケージ
30 くし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器と、該エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材とから成るエアゾール容器の内容物残量確認方法であって、
a)前記エアゾール容器の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置の目盛が表示され、
b)前記エアゾール容器を支える機能を持つ支持部材は、床面に横に倒した状態のエアゾール容器の胴部下側に載置されて支点となることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項2】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器の誤操作を防止する保護キャップに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項3】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器が収納される、パッケージに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項4】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器に添付される、くしに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項5】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を、エアゾール容器の添付部品とすることすることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項6】
前記エアゾール容器が、カバー部材により連結された2連式エアゾール容器であることを特徴とする請求項1〜5記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項1】
エアゾール容器と、該エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材とから成るエアゾール容器の内容物残量確認方法であって、
a)前記エアゾール容器の胴部には、変化する内容物の残量に対応して、エアゾール容器が水平状態を保つ位置の目盛が表示され、
b)前記エアゾール容器を支える機能を持つ支持部材は、床面に横に倒した状態のエアゾール容器の胴部下側に載置されて支点となることを特徴とするエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項2】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器の誤操作を防止する保護キャップに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項3】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器が収納される、パッケージに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項4】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材が、エアゾール容器に添付される、くしに付設されたことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項5】
エアゾール容器を支点で支える機能を持つ支持部材を、エアゾール容器の添付部品とすることすることを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【請求項6】
前記エアゾール容器が、カバー部材により連結された2連式エアゾール容器であることを特徴とする請求項1〜5記載のエアゾール容器の内容物残量確認方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−56618(P2012−56618A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203974(P2010−203974)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000238614)武内プレス工業株式会社 (72)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000238614)武内プレス工業株式会社 (72)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]