説明

エアゾール容器

【課題】 防爆機構が設けられたエアゾール容器において、液状内容物の漏洩を抑制する
【解決手段】 図(a)はエアゾール容器3の口元部9を示す斜視図、図(b)は口元部9の上面図、図(c)はエアゾール装置1の要部断面図である。尚、図(c)は図(a)のA−A断面部を示す。エアゾール容器3は、図(a),図(b)に示すように、有底円筒状の容器本体部5と、容器本体部5と開口部3aとを接続し、容器本体部5から開口部3aに向けて径が徐々に小さくなる首部7と、開口部3aの外周側に首部7に対して突出して形成される口元部9とからなる。また口元部9の外周面9a上には、有底孔11が、外周面9aの周方向に沿って180°間隔に計2個形成されている。そして、図(c)に示すように、マウンティンカップ29が口元部9の外周面9a全体に当接して開口部3aを被覆することにより、バルブユニット20がエアゾール容器3に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液状内容物を噴射剤とともに容器内に収容し、容器の上部に取り付けられた噴出装置から液状内容物を噴出させるようにしたエアゾール容器が広く利用されている。
このようなエアゾール容器においては、直射日光が照射される自動車内等のような高温状態に長時間曝された場合に、容器の内圧が上昇して、上記噴出装置がエアゾール容器から飛び出す、即ちエアゾール容器が破裂する虞がある。
【0003】
このためエアゾール容器には一般に、破裂を防止するための防爆機構が設けられている。即ち、エアゾール容器が破裂する前に、容器内の液状内容物を外部に漏洩させることにより、容器の内圧の上昇を抑制する。
【0004】
このような防爆機構を備えたエアゾール容器には、図5(a)に示すように、容器本体111の首部115に連設された口元部114の外周面114a上に、この外周面の下端縁114bに至る溝(以降、外周面溝と称す)127が形成されたエアゾール容器110が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
尚、図5(a)はエアゾール容器110の要部斜視図、図5(b)はバルブ機構113が取り付けられたエアゾール容器110の要部断面図、図5(c)はエアゾール容器110が高温状態に置かれた時の図5(b)に対応する断面図である。
【0006】
このエアゾール容器110においては、図5(b)に示すように、容器本体111の口元部114に、マウンティンカップ112を介してバルブ機構113が取り付けられている。そして容器本体111内に液状内容物が充填され、バルブ機構113の操作によりこの液状内容物が外部へ吐出される。
【0007】
またバルブ機構113は、フランジ部118aを有するバルブハウジング118に、ステム119が軸方向に移動自在に内蔵され、図5(b)の下部に、容器本体111の底部まで延びるディップチューブ120が嵌合されている。またバルブハウジング118のフランジ部118aが、容器本体111の口元部114の上面114cにガスケット121を介して載置される。マウンティンカップ112は、このフランジ部118aから容器本体111の口元部114の外周を覆い、首部115の口元部114側外周まで延びて、バルブハウジング118を容器本体111に取り付ける。
【0008】
そして、エアゾール容器110が高温状態に置かれると、図5(c)に示すように、容器本体111の口元部114における下端部126が熱変形して、マウンティンカップ112の裾部128を保持する保持力が弱くなるとともに、容器本体111の内部圧力が上昇して容器本体111が変形し、その首部115の変形によりマウンティンカップ112の裾部128が押し拡げられる。これらの結果、マウンティンカップ112が、バルブ機構113と共に容器本体111の軸方向に若干移動し、バルブ機構113のフランジ部118aと容器本体111の口元部114における上面114cとの間にリーク通路129が形成される。このリーク通路129が、口元部114の下端部126における溝127に連通する。
【0009】
そして、容器本体111の液状内容物が、これらのリーク通路129及び溝127を経て外部に漏洩することにより、容器の内圧の上昇が抑制され、エアゾール容器の破裂が防止される。
【特許文献1】特許2757277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記のようなエアゾール容器において防爆機構が作動して、液状内容物が外部に漏洩すると、エアゾール容器の周囲が液状内容物で汚れてしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、防爆機構が設けられたエアゾール容器において、液状内容物の漏洩を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するためになされたエアゾール容器は、液状内容物を収容する容器本体と、液状内容物を外部に排出するための開口部を一端に備え、他端が容器本体に連結されている筒状の首部と、開口部の外周側に首部に対して突出して形成された口元部とを備え、口元部の外周面全体に当接して開口部を被覆する取付プレートにより、容器本体内の液状内容物を外部へ吐出する吐出部材が口元部に取り付けられるエアゾール容器であって、口元部の外周面に有底孔が形成されていることを特徴とする。
【0013】
つまり本発明のエアゾール容器では、口元部の外周面に、特許文献1に記載のエアゾール容器における外周面溝とは異なり、有底孔が設けられている。このため、口元部の外周面における下端縁(以降、口元部外周下端縁と称す)には凹んだ部分(以降、外周下端縁凹部と称す)がなく、口元部外周下端縁は全周に亘って取付プレートに当接することになる。
【0014】
このように構成された本発明のエアゾール容器では、有底孔の部分は、口元部の他の部分よりも肉薄になっている。このため、エアゾール容器が高温状態に長時間曝された場合、有底孔の部分は、口元部の他の部分よりも変形しやすい。従って、有底孔の上下部分が、口元部の他の部分よりも変形あるいは膨張しやすく、その結果、有底孔の上下部分の高さが、口元部の他の部分よりも低くなり、取付プレートとの間に液状内容物が外部に漏洩する通路(以降、リーク通路と称す)が形成される。
【0015】
そして、このリーク通路から液状内容物が外部に漏洩することにより容器の内圧上昇が抑制され、エアゾール容器の破裂を防止する。
尚、上述のように、有底孔の形成部付近は、他の部位よりリーク通路が形成され易い。しかし、特許文献1に記載のエアゾール容器では、外周面溝までリーク通路が形成されると漏洩するのに対し、本発明のエアゾール容器では、有底孔までリーク通路が形成されても漏洩せず、更に口元部外周下端縁までリーク通路が形成されなければ漏洩しない。つまり、本発明のエアゾール容器は、特許文献1に記載のエアゾール容器よりも、リーク通路が形成されにくい。
【0016】
従って、エアゾール容器が高温状態に長時間曝された場合において、液状内容物が漏洩するまでの時間(以降、リーク開始時間と称す)を遅くすることができる。このため、エアゾール容器を高温状態に放置していることに使用者が気付いた時点で、既にエアゾール容器から液状内容物が漏洩していたという事態が発生する確率は、リーク開始時間が遅くなった分小さくなる。
【0017】
つまり、防爆機構が設けられたエアゾール容器において、液状内容物の漏洩を抑制することができる。
また本発明のエアゾール容器では、口元部の外周面に形成される有底孔は、口元部の外周面の周方向に沿って、略等間隔に配置されるようにしてもよい。
【0018】
このように構成されたエアゾール容器では、口元部の外周面において、リーク通路を均等に配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明の実施形態について図面をもとに説明する。
図1は本発明が適用されたエアゾール装置1の側面図であり、図1(a)はレフィールキャップ60が装着された状態、図1(b)は櫛部70が装着された状態を示す。但し、肩カバー40,レフィールキャップ60及び櫛部70は断面図で示している。
【0020】
図2(a)は口元部9の斜視図、図2(b)は口元部9の上面図、図2(c)はエアゾール装置1の要部断面図である。尚、図2(c)は図2(a)のA−A断面部を示す。
図1(a)に示すように、エアゾール装置1は、上部に開口部3a(図2参照)を有し、液状内容物(例えば、毛髪化粧剤の一種である酸性染毛料および噴射剤(例えばLPG,DME))を収容するエアゾール容器3と、開口部3aを閉塞するようにエアゾール容器3に取り付けられるバルブユニット20と、バルブユニット20の側面を覆う肩カバー40とから構成される。
【0021】
これらのうちエアゾール容器3は、有底円筒状の容器本体部5と、容器本体部5と開口部3aとを接続し、容器本体部5から開口部3aに向けて径が徐々に小さくなる首部7と、開口部3aの外周側に首部7に対して突出して形成される口元部9とからなる。尚、本実施形態では、エアゾール容器3はポリエチレンテレフタレート(PET)を材料として形成されている。
【0022】
また口元部9の外周面9a上には、図2(a),図2(b)に示すように、有底孔11が、外周面9aの周方向に沿って180°間隔に計2個形成されている。
次にバルブユニット20は、図2(c)に示すように、ガスケット21を介して配置されるバルブハウジング23と、バルブハウジング23中にて上下動可能となるように挿入され、側壁に横穴25aを有する公知のステム25と、ステム25を開閉すると共に、横穴25aを塞ぐためのステムラバー27と、ステム25の上部側を突出させた状態でガスケット21,バルブハウジング23及びステムラバー27をエアゾール容器3の開口部3aに一体的に取り付けるマウンティンカップ29とから構成される。
【0023】
そしてバルブハウジング23は、開口部3aの内面に嵌入される有底筒状のバルブ本体部23aと、その上部外側に広がるフランジ部23bと、バルブ本体部23aの下方に延びる筒部23cとからなる。またバルブ本体部23aの内部には、ステム25を上下動自在に収容する筒状の空所23dが設けられ、その内面にはステム25をガイドするリブ23eが放射状に設けられている。尚、空所23dと筒部23cの筒内とは孔23fで連通している。尚、フランジ部23bはバルブハウジング23をエアゾール容器3に固定するための部分である。また、エアゾール装置1が正立使用の場合、筒部23cにはディップチューブ(図示せず)が勘着されエアゾール容器3の底部まで延びている。一方、エアゾール装置1が倒立使用の場合、孔23fはバルブハウジング23の横に設けられる(図示せず)。
【0024】
またバルブハウジング23において、バルブ本体部23aの空所23dの底面と、ステム25との間には弾性部材としてコイルスプリング31が配置され、ステム25はこのコイルスプリング31によって常に上方に付勢された状態となっている。
【0025】
またマウンティンカップ29は、口元部9の外周面9a全体に当接して開口部3aを被覆することにより、エアゾール容器3に取り付けられている。
このように構成されたエアゾール装置1では、ステム25が押下されると、ステムラバー27にて塞がれていたステム25の横穴25aが開放され、横穴25a,バルブ本体部23aの空所23dにおける各リブ23e間の空間,孔23f,筒部23cの筒内が互いに連通する。そして、収容された酸性染毛料が、噴射剤の圧力によって各空間(即ち、各リブ23e間,孔23f,筒部23cの筒内等、それぞれが有する空間)及びステム25内を通って外部に排出される。
【0026】
尚、エアゾール装置1の未使用時には、肩カバー40の上部に、レフィールキャップ60が装着される(図1(a)参照)。これにより、バルブユニット20が不用意に操作されることを防止する。
【0027】
一方、エアゾール装置1の使用時には、肩カバー40の上部に、ノズルとしての機能を有する櫛部70が装着される(図1(b)参照)。
この櫛部70は、肩カバー40と嵌合するためのネジ山71aが内周面に形成された円筒形状の櫛装着部71と、櫛装着部71の上部から突出し、上端が閉塞し下端が開口した有底筒状の支持体73と、支持体73の長手方向に対して直交する方向に植設された複数の櫛歯75と、ステム25を押下するために操作される操作レバー77とから構成される。尚、支持体73は櫛歯75を支持するための部分である。
【0028】
そして支持体73の内部には、ステム25から排出された酸性染毛料を導入する充填室73aが形成されている。また支持体73には、櫛歯75を植設するための植設口73bが形成され、この植設口73bそれぞれに対応して櫛歯75が植設されている。
【0029】
また櫛歯75は、その側壁途中において、各櫛歯75が向かい合う側にはノズル75aが形成され、櫛歯75の内部には櫛歯75の基部からノズル75aに向けて酸性染毛料を排出する誘導路としての誘導路75bが形成されている。つまり、充填室73aはノズル75aを通じて外部と連通される。
【0030】
尚、列設された櫛歯75の両端には、支持体73と一体に形成された両端櫛歯79が設けられている。この二本の両端櫛歯79には充填室73aと連通した誘導路が形成されていない。従ってノズルも形成されていない。
【0031】
このように、エアゾール容器3とバルブユニット20と肩カバー40と櫛部70とを備えたエアゾール装置1では、操作レバー77が操作されると、ステム25が押下される。この結果、酸性染毛料が、充填室73aに導入されて更に櫛歯75に達し、ノズル75aから吐出される。また、ノズル75aから吐出した酸性染毛料は、各櫛歯75のノズル75aの周囲付近で保持された状態となる。
【0032】
即ち使用者は、櫛歯75に酸性染毛料が保持された状態の櫛部70にて毛髪を梳くことにより、酸性染毛料を簡便に毛髪に塗布することができる。
このように構成されたエアゾール装置1では、有底孔11の部分は、口元部の他の部分よりも肉薄になっている。このため、エアゾール装置1が高温状態に長時間曝された場合、有底孔11の部分は、口元部9の他の部分よりも変形しやすい。従って、有底孔11の上下部分が、口元部9の他の部分よりも変形あるいは膨張しやすく、その結果、有底孔11の上下部分の高さが、口元部9の他の部分よりも低くなり、マウンティンカップ29との間に液状内容物が外部に漏洩するリーク通路が形成される。
【0033】
そして、このリーク通路から液状内容物が外部に漏洩することにより容器の内圧上昇が抑制され、エアゾール装置1の破裂を防止する。
尚、上述のように、有底孔11の形成部付近は、他の部位よりリーク通路が形成され易い。しかし、特許文献1に記載のエアゾール容器110では、外周面溝127までリーク通路が形成されると漏洩するのに対し、本発明のエアゾール装置1では、有底孔11までリーク通路が形成されても漏洩せず、更に口元部9の外周面9aにおける下端縁までリーク通路が形成されなければ漏洩しない。つまり、本発明のエアゾール装置1は、特許文献1に記載のエアゾール容器110よりも、リーク通路が形成されにくい。
【0034】
従って、エアゾール容器が高温状態に長時間曝された場合において、液状内容物が漏洩するまでの時間(以降、リーク開始時間と称す)を遅くすることができる。このため、エアゾール容器を高温状態に放置していることに使用者が気付いた時点で、既にエアゾール容器から液状内容物が漏洩していたという事態が発生する確率は、リーク開始時間が遅くなった分小さくなる。
【0035】
つまり、防爆機構が設けられたエアゾール容器において、液状内容物の漏洩を抑制することができる。
またエアゾール装置1では、有底孔11は、口元部9の外周面9aの周方向に沿って、略等間隔に配置されているため、口元部9の外周面9aにおいて、リーク通路を均等に配置することができる。
【0036】
次に、本実施形態のエアゾール装置1が奏する効果を確かめるために、発明者が行った実証実験について説明する。
尚、本実証実験では、口元部9の外周面9a上に有底孔11が形成された、本実施形態のエアゾール装置1を実施例1,口元部9の外周面9a上に有底孔11が形成されていない、即ち外周面9aが平坦であるエアゾール装置を比較例1(図3(a)参照),口元部9の外周面9a上に溝が形成されているエアゾール装置を比較例2(図3(b)参照)として、エアゾール装置の破裂実験を実施した。
【0037】
破裂実験方法を以下に示す。即ち、エアゾール装置の容器本体部の内部に、重量64.8gの毛髪化粧剤と、重量7.2gの噴射剤(LPG,DME)とを収容し、このエアゾール装置を、水温75℃の浴槽内に横置きで放置する。そして、毛髪化粧剤または噴射剤(液状内容物)がエアゾール装置から漏洩するか、エアゾール装置が破裂するまでの時間(以降、放置時間と称す)を計測する。そして実施例1,比較例1及び比較例2それぞれについて、上記計測を3回行った。尚、容器本体部に収容される毛髪化粧剤は、表1に示す成分を、それぞれ対応する量だけ混合することにより処方された。
【0038】
【表1】

【0039】
次に、実施例1,比較例1及び比較例2の実験結果について表2〜4をもとに説明する。
まず実施例1では、表2に示すように、3回の実験全てにおいて、約6〜8分の放置時間で液状内容物が漏洩する。
【0040】
【表2】

【0041】
また比較例1では、表3に示すように、3回の実験全てにおいて、約7〜9分の放置時間で破裂が発生した。
【0042】
【表3】

【0043】
また比較例2では、表4に示すように、1回目及び2回目の実験において、約3〜5分の放置時間で液状内容物が漏洩し、3回目の実験において、約9分の放置時間で破裂が発生した。
【0044】
【表4】

【0045】
即ち本実施形態のエアゾール装置1は、高温状態に曝された場合に、エアゾール装置の破裂を防止するとともに、比較例2のエアゾール装置と比較して、液状内容物が漏洩するまでの時間を遅延させることができる。
【0046】
以上説明した実施形態において、エアゾール容器3は本発明におけるエアゾール容器、容器本体部5は本発明における容器本体、マウンティンカップ29は本発明における取付プレート、バルブユニット20は本発明における吐出部材である。
【0047】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態にて実施することが可能である。
【0048】
図4(a)は有底孔11aが形成された口元部9の斜視図、図4(b)は有底孔11aが形成された口元部9の上面図、図4(c)は有底孔11bが形成された口元部9の斜視図、図4(d)は有底孔11cが形成された口元部9の斜視図である。
【0049】
例えば上記実施形態では、有底孔11の開口部が四角形であるものを示したが、逆台形形状であってもよいし(図4(c)の有底孔11b参照)、逆三角形,円形,楕円形であってもよい。
【0050】
また上記実施形態では、口元部9の外周面9a上に有底孔11が2個形成されたものを示したが、有底孔11が1個または3個以上形成されたものであってもよい。例えば、図4(a),(b)の有底孔11aのように、4個形成されるようにしてもよい。
【0051】
また図4(d)の有底孔11cのように、有底孔の、外周面9aの周方向に沿った長さを、上記実施形態の有底孔11よりも更に長くしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】エアゾール装置1の側面図。
【図2】エアゾール装置1要部の斜視図,上面図及び断面図。
【図3】比較例1,2で用いられるエアゾール容器の斜視図。
【図4】他の実施形態のエアゾール装置1要部の斜視図及び上面図。
【図5】従来のエアゾール容器を示す斜視図及び断面図。
【符号の説明】
【0053】
1…エアゾール装置、3…エアゾール容器、3a…開口部、5…容器本体部、7…首部、9…口元部、11,11a,11b,11c…有底孔、20…バルブユニット、21…ガスケット、23…バルブハウジング、23a…バルブ本体部、23b…フランジ部、23c…筒部、23d…空所、23e…リブ、23f…孔、25…ステム、25a…横穴、27…ステムラバー、29…マウンティンカップ、31…コイルスプリング、40…肩カバー、60…レフィールキャップ、70…櫛部、71…櫛装着部、71a…ネジ山、73…支持体、73a…充填室、73b…植設口、75…櫛歯、75a…ノズル、75b…誘導路、77…操作レバー、79…両端櫛歯。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状内容物を収容する容器本体と、
前記液状内容物を外部に排出するための開口部を一端に備え、他端が前記容器本体に連結されている筒状の首部と、
前記開口部の外周側に前記首部に対して突出して形成された口元部とを備え、
前記口元部の外周面全体に当接して前記開口部を被覆する取付プレートにより、前記容器本体内の液状内容物を外部へ吐出する吐出部材が前記口元部に取り付けられるエアゾール容器であって、
前記口元部の外周面に有底孔が形成されている、
ことを特徴とするエアゾール容器。
【請求項2】
前記口元部の外周面に形成される有底孔は、
前記口元部の外周面の周方向に沿って、略等間隔に配置される、
ことを特徴とするエアゾール容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−103754(P2006−103754A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−292959(P2004−292959)
【出願日】平成16年10月5日(2004.10.5)
【出願人】(000113274)ホーユー株式会社 (278)
【Fターム(参考)】