説明

エアーブラシ

【課題】 エアーブラシに対して、特別な工具を使用することなく、簡単に分解、組み立てすることのできる構造を簡素な形で提供し、メンテナンスの性向上を図る。
【解決手段】 エアーブラシ本体1にノズル部2を開閉するニードル3を挿通し、空気弁5から供給される圧搾空気をノズル部2から吹き出すように構成し、指かけ機構60の作動により、圧搾空気をノズル部2へ導入して供給される塗料と共に噴霧するエアーブラシにおいて、エアーブラシ本体1とテールケース13とを螺合接続部材8により接続すると共に、これにニードルチャック9を嵌挿して、回転不能且つ退動可能に支持し、ニードルチャック9の外周にスプリングケース7を嵌装して螺合接続部材5の後部口内に螺合すると共にコイルスプリング16を弾装し、スプリングケース7から後方へ突出するニードルチャック9にニードル止めネジ10を螺合して成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアーブラシに関し、さらに詳しくはエアーブラシ本体の分解作業を容易に行なうことのできるエアーブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
図5は従来のエアーブラシを示している。このエアーブラシ100はトリガー式のエアーブラシであり、先端にノズル部102を設けた略長筒状のエアーブラシ本体101を具備している。また、エアーブラシ本体101内部の軸芯部に沿っては、ニードル103を進退自在に挿通してある。
エアーブラシ100は、エアーブラシ本体101の中間部に接続した空気供給口104に圧搾空気が供給される。この圧搾空気は空気弁105を介してエアーブラシ本体101内の通気路112に導入され、上記ノズル部102から吹き出すように構成してある。尚、上記空気弁105は、弁杆105aを押すことにより開弁する構造となっている。
【0003】
エアーブラシ100は、エアーブラシ本体101の中間部に指掛けレバー106を備え、該指掛けレバー106を引くことでエアーブラシ本体101の内部に内装したスライドカム107を後退する方向へスライドさせ、該スライドカム107の後端に当接するニードルチャック108を後退させるように構成してある。
上記したニードルチャック108はエアーブラシ本体101の後端口内部に螺合して内装した胴体リング110の軸芯部に挿通し、退動方向へスライド可能に支持してある。また、ニードルチャック108の外周には周り止め用の凹溝108aを軸方向へ伸びるように凹設し、この凹溝108a内にエアーブラシ本体101後部の外側から螺合した止めネジ115の先端を係合せしめることにより、同ニードルチャック108を回転不能且つ軸方向へ向けて退動可能に支持している。
【0004】
エアーブラシ本体101の後端とテールケース111との間にはスプリングケース112を螺合して介在させ、エアーブラシ本体101とテールケース111とを着脱可能に接続してある。また、テールケース111の内部にはニードルチャック108及びニードル103を常時進動方向へ付勢するコイルスプリング113を弾装してある。上記ニードルチャック108の後端から突出するニードルチャック108の掴持部には、チャックネジ116を螺嵌してニードル103を掴持するチャック部114として構成してある。尚、チャック部114及びニードル103の後端部は上記テールケース111によりカバーされる形となる。
【0005】
上記したように構成されるエアーブラシ100は、常によい状態で使用するために、定期的に分解してニードルやノズル部分の清掃、気密部分のグリスアップ等のメンテナンスが必要であるが、この分解作業は慣れないユーザーにとって大変面倒な作業でもある。
メンテナンスに際してエアーブラシ100を分解するには、まずテールケース111を外し、チャック部114のチャックネジ116を回して外し、次いでニードル103を慎重に引き抜く。さらに分解を進める際には、スプリングケース112をエアーブラシ本体101から外し、ニードルチャック108とコイルスプリング113を取り外す。この状態でエアーブラシ本体101の後端口内に胴体リング110が覗く状態となる。
【0006】
しかし、エアーブラシ本体101の内部に螺合される胴体リング110を取り外すには、回り止めとなる止めネジ115を比較的小さなドライバーで外した後に適度に大きなマイナスドライバーをエアーブラシ本体101の後端口から差し込んで胴体リング110を回しながら後退させて取り外す作業が必要となる。
分解作業に慣れていないユーザーとってこの作業が厄介であり、スプリングケース112を外すまでの分解で止めてしまう場合が多く、胴体リング110を外してスライドカム107や空気供給口105を開閉するバルブロット118部分、さらにニードル103の液密を保つテフロン(登録商標)付き止め金具117を取り外す分解作業まで行なうユーザーは非常に少なかった。したがって、大抵のユーザーはエアーブラシ本体内部のメンテナンスを行なうことなく長期にわたりエアーブラシを使い続けており、これが機能の低下や故障を早める原因にもなっていた。
尚、上記したようエアーブラシに関してエアーブラシの本体の分解構造に関する文献の存在については不知である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記したような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、従来のエアーブラシに対して、特別な工具を使用することなく、簡単に分解、組み立てすることのできる構造を簡素な形で提供し、メンテナンス性向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために下記の技術的手段を採用した。
第1発明のエアーブラシは、先端にノズル部を設けた略長筒形のエアーブラシ本体の軸芯部に沿って、同ノズル部を開閉するニードルを軸方向へ進退可能に挿通し、上記エアーブラシ本体の中間部に設けた空気弁を介して供給される圧搾空気を上記ノズル部から吹き出すように構成し、エアーブラシ本体の中間部に設けた指かけ機構の作動により、空気弁を開いて圧搾空気をノズル部へ導入すると共に、ニードルを軸方向へ退動せしめてノズル部に供給される塗料を圧搾空気と共に噴霧するように構成したエアーブラシにおいて、前記エアーブラシ本体とその後部に接続するテールケースとの間に螺合接続部材を介在して両者を着脱可能に螺合接続すると共に、該螺合接続部材の軸芯部に、ニードルを内挿するニードルチャックを後方から嵌挿して突き当て、回転不能且つ軸方向へ退動可能に支持し、このニードルチャックの外周にスプリングケースを嵌装すると共に接続部材の後部口内に螺合し、且つ、該スプリングケース内にコイルスプリングを弾装してニードルチャックを常時前進方向へ向けて付勢し、上記スプリングケースから後方へ突出するニードルチャックにニードル止めネジを螺合して成るものである。
上記指かけ機構とは、トリガー式のものや押しボタン式等の構造であり、指をかけて操作することにより、ニードルを軸方向へ作動させ、ノズルを開くと共に、これに比例して空気弁の開度を調整できるものであれば、既存のどのようなものを用いてもよい。
【0009】
第2発明のエアーブラシは、上記ア−ブラシにおいて、指かけ機構をトリガー式としたものである。トリガー式の指かけ機構とは引き金式のレバー及び、同レバーの作動によりエアーブラシ本体内において摺動可能に内装されるスライドカム、付勢用のスプリング等を具備するものであり、上記レバーを引くことにより、ニードルと空気弁とを作動させるものである。
【0010】
第3発明のエアーブラシは、請求項1記載のア−ブラシにおいて、指かけ機構を押しボタン式としたものである。押しボタン式の指かけ機構とは、指をかけるボタンと操作杆、作動板等を具備するものであり、上記ボタンを押して、引く操作によりニードルと空気弁とを作動させるものである。
【0011】
第4発明のエアーブラシは、請求項1乃至3記載の何れか一項記載のエアーブラシにおいて、ニードルチャックの嵌挿部と該嵌挿部を嵌挿する螺合接続部材の嵌合孔の断面形状を正多角形としたものであるから、ニードルチャックを回転不能且つ退動方向へスライド可能に支持するための構造を簡素化することができる。よって、分解、組み立て作業が簡単になり、且つ、従来のもののようにニードルチャックに沿って係合溝を凹設したり、部材間に亘って止めネジを貫通させたりする加工が不要となり、部品点数の削減と加工の手間を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明のエアーブラシを実施するための最良の形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本願のエアーブラシAの縦断面を示し、図2は接続部分の分解状態を示している。
エアーブラシAは、トリガー式の指かけ機構60を具備するタイプのものであり、略円筒形に形成されるエアーブラシ本体1の先端に圧搾空気及び液体塗料の吹き出し部となるノズル部2を設けると共に、上記エアーブラシ本体1の軸芯部に沿ってノズル2aを任意に開閉するニードル3を進退摺動自在に挿通してある。
そして、レバー6を引く操作によりニードル3を退動させることで、エアーブラシ本体1前部に取り付けた容器12から供給される液体塗料を、空気弁5を通過して供給される圧搾空気と共にノズル部2から吹き出して噴霧するように構成してある。
【0013】
上記エアーブラシ本体1の中間部に一体的に接続される接合部51には、圧搾空気供給ホースの接続口となる接続筒4を螺合接続し、この接続筒4の内部に空気弁5を内設してある。
空気弁5は、弁体5bを一体に具備する弁杆5aを下方へ向けて押動させることにより、上記弁体5bが弁座5cから離間して開弁する。上記空気弁5の開弁により、空気供給口となる接続筒4の下端口からエアーブラシ本体1内へ向けて圧搾空気が流入し、同本体1内に設けた通気路11を通過してノズル部2から吹き出すように構成してある。
【0014】
また、上記空気弁5の弁杆5aは弁体5bの下面側に弾装されるコイルスプリング5dにより常時上方、即ち閉弁側へ向けて付勢してある。これにより、上記弁杆5aの上側の先端はエアーブラシ本体1の中央下部に一体成形した二股部5e内の軸芯部において上方へ向けて突出した状態を維持する(図1)。
上記接続筒4が螺合接続される接合部51の内部にはバルブロット52が気密を保持した状態でスライド可能に嵌挿してあり、その下端が上記弁杆51に当接し、同バルブロット52の押し下げにより空気弁5が開弁されるように構成してある。
エアーブラシ本体1の後端口部には後述する螺合接続部材8を介してテールケース13を着脱可能に螺合接続し、エアーブラシ本体1後端からニードル3の後端までの露出部分をカバーしてある。
一方、エアーブラシ本体1の空気弁5の直前にはレバー6を取り付けてある。レバー6は引き金式の指かけ部分6aを有し、エアーブラシ本体1の左右両側の開放部位61を挟む形で上方へ向けて二枚に分かれて伸びている。レバー6の上端部はエアーブラシ本体1の上部に設けた軸支部に対して軸支され、ここを支点として指かけ部分6aが引かれる方向へ回動するように支持している。
【0015】
レバー6はエアーブラシ本体1内に内装されるスライドカム62と連係してニードル3を軸方向へ向けて進退作動させる。スライドカム62はエアーブラシ本体1内に形成したシリンダ状の内部空間14の内部に前後摺動自在に内装している。スライドカム62は軸芯部にニードル3を挿通する孔62aを穿設し、外周部の両側にはレバー6の側面と当接する逃げ面62bとレバー6の縁部と当接するカム面62cを形成してある。また、スライドカム62と螺合接続部材8との間には比較的大径のコイルスプリング15を弾装し、これにより、スライドカム62及びレバー6を常に前方へ向けて弾性的に付勢している。
さらに、スライドカム62の外周面下部にはテ−パ状の凹溝62dを凹設し、同凹溝62d内に前述したバルブロット52の上端部を当接せしめてある。これにより、レバー6を引くことにより、スライドカム62が後方へスライドし、凹溝62dに当接するバルブロット52が徐々に押され、空気弁5がレバー6の作動量に比例して開くように構成してある。また、エアーブラシ本体1の内部空間14の前方部には水密保持用の止め金具17が螺嵌してあり、その軸芯部にニードル3が貫通している。
【0016】
螺合接続部材8は外周部にネジを形成した筒状体であり、その前方口を仕切り壁8aにより仕切ると共に、その軸芯部にニードルチャック9を嵌挿する六角形の挿通孔8bを穿設してある。また、ネジを形成した外周部の中間部には仕切り鍔8cを凸状に周設し、該仕切り鍔8cの外周にエアーブラシ本体1後端部の外周よりも幾分突出する形でローレット加工が施してある。螺合接続部材8の後端口内にはスプリングケース7を後方から螺嵌する。
上記スプリングケース7の内部にはニードルチャック9を嵌装する。ニードルチャック9は後端部にスリ割を形成してニードル止めネジ10を螺合するチャック部9aを構成する。また、ニードルチャック9の前側寄りの外周に鍔部9bを形成し、該鍔部9bよりも前方の部位に断面正六角形の嵌挿部9cを形成する。ニードルチャック9は嵌挿部9cを螺合接続部材8に穿設した六角形の挿通孔8bに後方から挿通して鍔部を仕切り壁8aに当接し、上記嵌合関係を利用して回動不能、且つ退動方向へスライド可能に支持してある(図3)。
【0017】
スプリングケース7は後端口に仕切り壁7aを設けた筒体であり、前側の外周にネジを形成して上記螺合接続部材8の後端口内に螺合して接続するように構成してある。スプリングケース7の仕切り壁7aの軸芯部にはニードルチャック9を挿通する孔7bを穿設し、装着状態において軸芯部に沿って貫通するニードルチャック9に嵌装したコイルスプリング16を仕切り壁7aとニードルチャック9の鍔部9bとの間に弾装できるように構成してある。装着状態においてスプリングケース7後端の孔7bからはニードル3後端とニードルチャック9のチャック部9aが突出し、このチャック部9aにニードル止めネジ10を螺合してチャック部9aを締め付けするように構成してある。
【0018】
上記したように構成したエアーブラシAをメンテナンス等の理由により分解する際には、テールケース13を回して取り外し、露出したチャック部のニードル止めネジ10を取り外す。この状態でニードル3は後方へ引き抜くことができるので、ニードル3を慎重に引き抜く。ニードル3を抜いたならば、スプリングケース7の螺合を外して、コイルスプリング16と共に後方に外し、同時にニードルチャック9も引き抜く。この状態まで分解することでニードルの清掃やニードルチャックの点検、コイルスプリング16の点検、清掃等を行なうことができる。
【0019】
さらに分解を進めるには、螺合接続部材8をエアーブラシ本体1の後端部から回しながら取り外し、開放されたエアーブラシ本体1の後部からコイルスプリング15を取り出す。この状態からスライドカム62を取り外すには、まず、空気弁5を内装した接続筒4をア−ブラシ本体1の接合部51から取り外し、バルブロット52を下げておく。するとスライドカム62を後方へ引き出すことが可能となる。
このようにスライドカム62をエアーブラシ本体1内から取り出すと、同本体の内部空間14内が開放され、バルブロット52をエアーブラシ本体1の上部に穿設した引き出し孔18から引き抜くことが可能となる。また、エアーブラシ本体1の内部空間14の前端面に螺嵌される止め金具17を臨むことができるので、エアーブラシ本体1の後部開口から通常のドライバーを差し込んで螺合を外すことにより、簡単に取り外すことができる。以上のような分解工程でエアーブラシ本体1内部に関するメンテナンスは殆ど行なうことができるようになり、分解の手間も従来よりも格段と低減される。また細部にわたって自由にメンテナンスを行なうことができることで、分解に不慣れなユーザーであってもエアーブラシを常によい状態で使用することができる。
【0020】
図4にて示すエアーブラシA2は、上記したエアーブラシAと同様な分解構造を有するが、押しボタン式の指かけ機構20を具備するものである。
エアーブラシA2は、前記エアーブラシAと同様に、エアーブラシ本体1とテールケースとを螺合接続部材8介して着脱可能に接続してある。螺合接続部材8内にはニードルチャック9を嵌装し、コイルスプリング16を弾装した状態でスプリングケース7を螺合してある。また、スプリングケース7から突出するニードルチャック9の後端部にはニードル止めネジ10を螺合してニードル3を掴持している。
一方、エアーブラシ本体1中央部の上部には切欠口21を切欠形成し、ここから操作杆22を嵌入して押動可能に装着してある。操作杆22は上端部に指を掛ける操作ボタン23を設けると共に、嵌挿先端となる下端部に枢軸24を介して押杆25の上端を接続してある。押し杆25は空気弁5の弁杆5aの上端に当接する。
また、操作杆22の背後には略S形に屈曲する作動板26を傾動可能に当接し、同作動板26の中間部にニードル3を貫通せしめてある。この作動板26の背面にはニードルチャック9の先端を当接してある。
【0021】
塗料を噴出させるには、操作ボタン23を押し下げてノズル部2から圧搾空気を噴出させた後、操作ボタンと23と共に操作杆22を後方へ引き、枢軸24を支点にして後方へ必要量傾動させる。操作杆22の傾動を受けて作動板13も傾動し、ニードル3を掴持するニードルチャック9が後退する。ニードル3が後退することで、それに比例する量の塗料がノズル2aに向けて供給され、ノズル部2から吹き出て噴霧される。
上記した如く構成したエアーブラシA2にあっては、前記したエアーブラシAと同様に螺合接続部材8を取り外すことで、エアーブラシ本体1の内部空間14内が開放され、操作杆22及び作動板26を取り出して、止め金具17の取り外しや押し杆25挿通部の清掃やグリスアップを自由に行なうことができる。
【0022】
尚、上記したエアーブラシA,A2のニードルチャック9は断面正六角形の嵌挿部9cとこれを嵌挿する嵌挿孔8bとの嵌合関係によりニードルチャック9を回転不能、且つ軸方向へ退動可能に構成した。上記した嵌挿部9c嵌挿孔8b断面形状は加工と摺動時の安定性を考慮すると正六角形が好ましいが、これに限定するものではない。その形状は正五角形や正八角形等の正多角形、または、正三角形、正方形であっても同様な作動は可能である。さらに、ニードルチャックの嵌挿部をスプライン嵌合したり、既存のガイド機構を設けたりすることにより、ニードルチャックを回転不能、且つ軸方向へスライド可能に支持しても良い。
また、エアーブラシ本体1の後部に接続するテールケースの形状は任意に変更してもよく、さらに、テールケースの後端部にニードル後退位置を規制する調節ネジを設けたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を実施したエアーブラシを示す従断側面図。
【図2】同エアーブラシの螺合接続部材部分の分解斜視図。
【図3】図1におけるIII-III 線断面図。
【図4】押しボタン式の指かけ機構を具備するエアーブラシを示す縦断側面図。
【図5】従来のエアーブラシを示す縦断側面図。
【符号の説明】
【0024】
A,A2・・・エアーブラシ
1・・・エアーブラシ本体
2・・・ノズル部
3・・・ニードル
5・・・空気弁
6・・・レバー
7・・・スプリングケース
8・・・螺合接続部材
9・・・ニードルチャック
10・・・ニードル止めネジ
13・・・テールケース
14・・・本体内部空間
15・・・コイルスプリング(スライドカム用)
16・・・コイルスプリング(ニードルチャック用)
20・・・指かけ機構(押しボタン式)
60・・・指かけ機構(トリガー式)
62・・・スライドカム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にノズル部を設けた略長筒形のエアーブラシ本体の軸芯部に沿って、同ノズル部を開閉するニードルを軸方向へ進退可能に挿通し、上記エアーブラシ本体の中間部に設けた空気弁を介して供給される圧搾空気を上記ノズル部から吹き出すように構成し、エアーブラシ本体の中間部に設けた指かけ機構の作動により、空気弁を開いて圧搾空気をノズル部へ導入すると共に、ニードルを軸方向へ退動せしめてノズル部に供給される塗料を圧搾空気と共に噴霧するように構成したエアーブラシにおいて、前記エアーブラシ本体とその後部に接続するテールケースとの間に螺合接続部材を介在して両者を着脱可能に螺合接続すると共に、該螺合接続部材の軸芯部に、ニードルを内挿するニードルチャックを後方から嵌挿して突き当て、回転不能且つ軸方向へ退動可能に支持し、このニードルチャックの外周にスプリングケースを嵌装すると共に接続部材の後部口内に螺合し、且つ、該スプリングケース内にコイルスプリングを弾装してニードルチャックを常時前進方向へ向けて付勢し、上記スプリングケースから後方へ突出するニードルチャックにニードル止めネジを螺合して成るエアーブラシ。
【請求項2】
上記指かけ機構がトリガー式である請求項1記載のエアーブラシ。
【請求項3】
上記指かけ機構が押しボタン式である請求項1記載のエアーブラシ。
【請求項4】
ニードルチャックの嵌挿部と該嵌挿部を嵌挿する螺合接続部材の嵌合孔の断面形状を正多角形とした請求項1乃至3記載の何れか一項記載のエアーブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−301454(P2007−301454A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−131122(P2006−131122)
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【出願人】(594193690)株式会社ビービーリッチ (7)
【Fターム(参考)】