説明

エコ塗料

【課題】感温変色塗料の特性を活用し、住居の屋根や壁面に使用する事により、断熱や保温等に効果的な働きを促す事を課題とする。
【解決手段】住居の屋根や壁面に使用される製品に対し、白色で塗装しその上に感温変色塗料の黒色を塗布する。感知温度を40℃で設定した場合冬は黒色となり蓄熱性に富み夏は白色の為住居の冷房に対し保温効果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料に関する。
【背景技術】
【0002】
現代、塗料においてマイクロカプセルの配合によって、設定温度を感知し、変色する性質の感温変色塗料が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。又その感知温度の高さを任意の位置で設定する事により(例えば、特許文献2参照。)の様に目的に応じた玩具を提供する事もできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4093940号公報
【特許文献2】特許第3857280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで感温変色塗料の特性を活用し、住居の屋根や壁面、又車輌や容器に使用する事により断熱や保温等に対しより効果的な働きを促す事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
住居の屋根は一般的に濃い色が多く白や淡色系は汚れが目立つ事や熱吸収率の低い事などから多くは使われていない。しかし、黒色や濃い色は特性として光を吸収し夏季などは高熱になりやすく、その為屋根材として陶器瓦やスレート瓦等断熱性に優れたものが多用される。
【0006】
そこで例えば瓦を白色で着色し、その上に感温変色塗料の黒色を塗布し、その感応温度を40℃に設定する。すると冬は黒色の為収光性に富み屋根材も蓄熱する。又、夏季に屋根材の温度が40℃を越えると感温変色塗料が透明となり下地に塗られた白色状態となる為、光の反射率は高く屋根材の蓄熱を抑える事ができる。又、外壁に利用した場合はその効果も同様に得られるものとなる。
【発明の効果】
【0007】
よって建物内の空気の温度は冬はより暖かく夏はより涼しくなる。当然冷暖房費の節約となりCO2削減に対しても貢献できるものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
形態としては塗装可能なものであれば多用できるものであり、屋根材、外壁材、車輌や物置にも流用できる。特にトタン葺きの屋根においては非常に効果的と思われる。応用できる物として塗装可能であれば靴や鞄にも効果があり保温を目的としたケースや携行魔法瓶等も有効である。又、色合いにおいては黒や白に限定されるものではなく濃い色と淡色であれば収光率の差において効果を得られるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロカプセル配合の感温変色塗料の利用において、黒色系と白色系とを使い分ける事によりその熱特性を利用し、断熱や保温作用に効果的に働く事を特徴とするエコ塗料。

【公開番号】特開2011−153241(P2011−153241A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16168(P2010−16168)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(308007402)
【Fターム(参考)】