説明

エチレンコポリマーを形成するためのシャトリング剤を含む触媒組成物

1種類の重合性モノマーからマルチブロックコポリマーを形成するために使用される組成物であって、上記コポリマーが、分岐指数の異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有する組成物、それを使用する重合方法、及び結果として得られるポリマーであって、上記組成物は、(A)第1のオレフィン重合触媒と、(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、(C)鎖シャトリング剤とを組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含み、触媒(A)又は触媒(B)の少なくとも一方が、その場で形成されたオレフィン系ポリマー鎖のチェーンウォーキング又は再混入によって分岐ポリマーを形成することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物であって、
触媒(A)又は触媒(B)の少なくとも一方が、その場で形成されたオレフィン系ポリマー鎖のチェーンウォーキング又は再混入によって分岐ポリマーを形成することができる組成物。
【請求項2】
(A)エチレンの重合によって高結晶質エチレンホモポリマーを形成することができる第1のオレフィン重合触媒と、
(B)その場で形成されたオレフィン系ポリマー鎖のチェーンウォーキング又は再混入による重合によって分岐ポリマーを形成することができる第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物。
【請求項3】
高分子量マルチブロックコポリマーを調製する方法であって、エチレンを、付加重合条件において、
(A)第1のオレフィン重合触媒と、
(B)同等の重合条件下で触媒(A)によって調製されるポリマーとは化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを調製可能な第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物であって、
触媒(A)又は触媒(B)の少なくとも一方が、その場で形成されたオレフィン系ポリマー鎖のチェーンウォーキング又は再混入によって分岐ポリマーを形成することができる組成物と接触させることを含む方法。
【請求項4】
高分子量マルチブロックコポリマーを調製する方法であって、エチレンを、付加重合条件において、
(A)エチレンの重合によって高結晶質エチレンホモポリマーを形成することができる第1のオレフィン重合触媒と、
(B)その場で形成されたオレフィン系ポリマー鎖のチェーンウォーキング又は再混入による重合によって分岐ポリマーを形成することができる第2のオレフィン重合触媒と、
(C)鎖シャトリング剤と、
を組み合わせて得られる混合物又は反応生成物を含む組成物と接触させることを含む方法。
【請求項5】
付加重合性モノマーとしての実質的にエチレンからなる反応混合物から形成されるマルチブロックコポリマーであって、分岐指数が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有し、分子量分布Mw/Mnが3.0未満である、マルチブロックコポリマー。
【請求項6】
付加重合性モノマーとしての実質的にエチレンからなる反応混合物から形成されるマルチブロックコポリマーであって、分岐指数が異なる2つ以上のセグメント又はブロックを含有する、マルチブロックコポリマー。
【請求項7】
分子量分布Mw/Mnが3.0未満である、請求項6に記載のマルチブロックコポリマー。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか一項に記載のマルチブロックコポリマーの官能化誘導体。
【請求項9】
請求項5から7のいずれか一項に記載のポリマーの架橋誘導体。
【請求項10】
請求項8に記載のポリマーの架橋誘導体。
【請求項11】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、ブロー成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項5から7のいずれか一項に記載のポリマー、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって調製可能なポリマー、又はそれを含む組成物。
【請求項12】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、ブロー成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項8に記載のポリマー又はそれを含む組成物。
【請求項13】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、ブロー成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項9に記載のポリマー又はそれを含む組成物。
【請求項14】
フィルム、多層フィルムの少なくとも1層、積層物品の少なくとも1層、発泡物品、繊維、不織布、射出成形物品、ブロー成形物品、回転成形物品、又は接着剤の形態の、請求項10に記載のポリマー又はそれを含む組成物。
【請求項15】
前記シャトリング剤が、各ヒドロカルビル基中に1から12個の炭素を含有するトリヒドロカルビルアルミニウム化合物又はジヒドロカルビル亜鉛化合物である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項16】
前記シャトリング剤が、トリエチルアルミニウム又はジエチル亜鉛である、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
触媒(A)が、元素周期表の4〜8族から選択される遷移金属と、1つ以上の非局在化π結合したリガンド又は多価ルイス塩基リガンドとを含む錯体を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項18】
触媒(A)が次式:
【化1】

(式中:
11は、水素以外に1から30個の原子を含有するアルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、及び不活性に置換されたそれらの誘導体、あるいはそれらの二価の誘導体から選択され;
1は、水素以外の1から41個の原子の二価の架橋基であり;
12は、ルイス塩基官能性を有するC520ヘテロアリール基であり;
1は4族金属であり;
1はアニオン、中性、又はジアニオンのリガンド基であり;
x’は、このようなX1基の数を示す0から5の数であり;
結合、場合による結合、及び電子供与性相互作用が、それぞれ線、破線、及び矢印で表されている)
に対応する、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
触媒(B)が次式:
【化2】

(式中、
2は、元素周期表の4〜10族の金属であり;
2は、窒素、酸素、又はリンを含有する基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル、又はヒドロカルビルオキシであり;
tは1又は2であり;
x”は、電荷バランスが得られるように選択される数であり;
2及びNは架橋性リガンドによって結合している)
に対応する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
連続方法である、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項21】
溶液方法である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
反応器中のエチレン転化率が少なくとも92%である、請求項21に記載の方法。
【請求項22】
反応器中のエチレン転化率が少なくとも95%である、請求項22に記載の方法。
【請求項23】
触媒(A)が次式:
【化3】

(式中:
11は、水素以外に1から30個の原子を含有するアルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、及び不活性に置換されたそれらの誘導体、あるいはそれらの二価の誘導体から選択され;
1は、水素以外に1から41個の原子の二価の架橋基であり;
12は、ルイス塩基官能性を有するC520ヘテロアリール基、特にピリジン−2−イル基又は置換ピリジン−2−イル基、あるいはそれらの二価の誘導体であり;
1は4族金属であり;
1は、アニオン、中性、又はジアニオンのリガンド基であり;
x’は、このようなX1基の数を示す0から5の数であり;
結合、場合による結合、及び電子供与性相互作用が、それぞれ線、破線、及び矢印で表されている)
に対応する、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
触媒(B)が次式:
【化4】

(式中、
2は、元素周期表の4〜10族の金属であり;
2は、窒素、酸素、又はリンを含有する基であり;
2は、ハロ、ヒドロカルビル、又はヒドロカルビルオキシであり;
tは、1又は2であり;
x”は、電荷のバランスのために選択される数であり;
2及びNは架橋性リガンドによって結合している)
に対応する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
鎖シャトリング剤の、1種以上の触媒及び又はモノマーとの比が、1つ以上の化学的性質又は物理的性質が異なるポリマーを生成するために変更される、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項26】
(1)有機又は無機のポリマーと、(2)請求項5から7のいずれか一項に記載のポリマー、あるいは請求項3又は4に記載の方法によって調製可能なポリマーとを含む、ポリマー混合物。
【請求項27】
成分(1)が有機熱可塑性ポリマーである、請求項26に記載のポリマー混合物。
【請求項28】
成分(1)が、エチレン又はプロピレンのホモポリマー、あるいはエチレンとC38α−オレフィンとのコポリマーである、請求項27に記載のポリマー混合物。
【請求項29】
成分(2)がエラストマー性エチレンポリマーである、請求項27に記載のポリマー混合物。

【図1】
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【公表番号】特表2007−529616(P2007−529616A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504110(P2007−504110)
【出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/008916
【国際公開番号】WO2005/090425
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】