説明

エッジ型コネクタに差込み可能な電子回路パッケージ・アセンブリおよび放熱装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差込み式電子回路パッケージ・アセンブリに関する。より詳しくは、エッジ型コネクタなど用の差込み式電子回路パッケージ・アセンブリ、ならびにこのようなアセンブリの放熱ハウジング自体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路パッケージ・アセンブリは、差込み式と非差込み式に類別される。さらに、差込み式回路パッケージ・アセンブリは、エッジ・コネクタ型と非エッジ・コネクタ型に類別される。
【0003】非差込み式の例は、米国特許第4444994号、第4546410号、第4563725号、第4774632号の各明細書に記載されている。
【0004】簡単に述べると、米国特許第4444994号のアセンブリは、冷却を必要とする電気部品を装着するための装着板をその一部として含む着脱式フィン付き放熱部を備えている。放熱部には電気端子ブロックが取り付けられ、これは装着した電気部品の電線、及び装着部品を作動させるための遠隔周辺制御回路の電線を接続するための共通接続点となる。
【0005】米国特許第4546410号のアセンブリでは、電気回路パッケージは、フィン付き放熱部にねじで取り付けられた電気絶縁性ハウジングを備えている。発熱する電気部品は、付属のリードフレームと共にハウジングの開口部に収まり、回路パッケージの一部である電気絶縁性熱伝導性基板の上面に装着されている。熱グリースを含む破裂可能な膜が基板と放熱部の間にあり、回路パッケージを放熱部に組み込む際、基板と放熱部の間で圧縮されると裂ける。
【0006】米国特許第4563725号のパッケージ・アセンブリでは、頂部及び底部に放熱板が使用されている。回路部品、すなわち集積回路(IC)を収容または接着した半導体チップ・キャリアの入出力端子を、回路配線済みのポリイミド可撓性基板に接着し、両者を両放熱板の間に挟んである。内側に突き出したスタッドまたは支柱が底板上に形成され、回路付きテープの位置合わせ用開口を貫通して回路部品と接触している。頂板は、回路部品に直接接触しており、または回路部品に接触する内側に突き出した個々の弾性手段を備えることもできる。弾性U字形クランプまたはボルトが放熱板の外面と噛み合って、アセンブリを合体状態に保つ。
【0007】米国特許第4474632号のICチップの1つでは、同じ2個の気密なチップ保持アセンブリが、シリコン相互接続モジュール上に装着されている。このモジュールは、2つの平面状表面上に配置された入出力パッドを相互接続する、多数の相互接続された導体層を有する。各チップ保持アセンブリは、シリコン・スペーサで分離された外側と内側のシリコン板を有し、その中にチップが収容される。チップの入出力は、内板の対向面上の導体パッドと圧縮対合されるはんだバンプであり、導体パッドは内板の導電性バイアによって内板の反対面に配置された導体パッドに接続されている。反対面上のパッドは、相互接続モジュールの特定の隣接面上の入出力パッドと対合し、互いにはんだ接着あるいはコンプライアントに圧縮合体することもできる。このチップ保持アセンブリでは、銅の細目金網を外板とチップ上面の間に挿入して、弾力によりチップのパッドを押しつけ、内板の隣接するパッドに接触させる。パッケージの外部入出力は、相互接続モジュールの周辺に配置されたパッドによって行なわれる。この特許の別のパッケージでは、チップの入出力が相互接続モジュール・パッドと直接圧縮接触するように置かれ、チップが1対の隔置されたフィン付き放熱部の間に配置され、銅の細目金網が放熱板とチップの上面の間に挿入されて、弾力によりチップを相互接続モジュールの方に押し付ける。
【0008】非エッジ型差込み式アセンブリの例は、米国特許第3506877合、第4092697号、第4415025号、第4707726号、第4716494号、第4716498号の各明細書に記載されている。一般に、この型式では、ICチップをチップ・キャリア基板に装着し、キャリア基板をプリント回路(PC)板などに電気的に接続する。
【0009】米国特許第3506877号のモジュール・アセンブリでは、一列の貫通ピン付きの金属製ヘッダが、標準のコンパニオン・コネクタに差し込めるようになっている。ヘッダには、放熱遮蔽板の縁部に形成されたフレンジが取り付けられている。ヘッダのピンが、フレンジ中の1列の開口を貫通し、ガラス・シールによりフレンジ及びヘッダから絶縁されている。ピンの列と放熱部の間に、表面を熱伝導性接着剤で放熱部に接着したプリント回路板が配置されている。回路部品が回路板のもう一方の面に装着され、回路板には、はんだ付け、溶接などによりヘッダの貫通ピンの頭に取り付けられた入出力パッドの列が周辺に設けられている。回路部品を装着した別のプリント回路板が、同様に放熱遮蔽板のもう一方の面に接着される。
【0010】米国特許第4707726号のアセンブリでは、カプセル封じした離散型電力トランジスタの3本の外部電極導線が、その一方の面から突き出し、プリント回路板の適当な導体受入れ孔に差し込まれ、はんだづけされる。その他方の面では、離散型トランジスタが放熱部の一方の面に形成された溝に挿入される。放熱部の反対側の面にはフィンが形成されている。トランジスタは、ばねビーム板によって放熱部の溝の壁面と接触して維持されている。
【0011】米国特許第4092697号、第4415025号、第4716494号の各明細書は、特定のチップの入出力端子に接続されたピンのアレイを有するピン付き基板にICチップが装着された回路パッケージ・アセンブリを開示している。
【0012】米国特許第4092697号及び第4415025号のアセンブリの場合、ピン付き基板は、ピンのアレイを有する回路配線済みセラミック基板であり、このピン・アレイは、プリント回路板の導電性ホールの対応するアレイ中に差し込めるようになっている。フィン付き放熱部が、基板に気密に封着され、チップを収納する。
【0013】米国特許第4716494号のパッケージ・アセンブリの場合、ICチップが、ピン付き電気ソケットの対応する受口のアレイに差し込まれるピンのアレイを有するピン付きチップ・キャリアの凹みに配置され、ピン付き電気ソケットのピンが、プリント回路板のめっきされたスルーホール(PTH)に差し込まれる。弓形のばねで、円形の積み重ねられたフィンをもつ放熱部をソケットのハウジングに留める。
【0014】米国特許第4716498号は、ラックに固定されたプリント回路板上に装着された対合ソケット・コネクタに差し込まれるピン・コネクタを使用する、ラック装着電気回路モジュール・アセンブリを記載している。ピン・コネクタは、モジュール・アセンブリの一部であり、貫通ピン・ヘッダのピンを受ける受口をもち、ピン・ヘッダの頭はICキャリアが接続されている回路配線済み基板に離散浮動リード導線または可撓性導体テープによって接続される。
【0015】エッジ型コネクタは、一般に、ハウジングまたはヘッダ中に装着されたばね接点の1つまたは複数の一次元アレイを備えている。片面使用の例では、ばね接点アレイは同じ方向に整列している。両面使用の例では、1つまたは複数のアレイのばね接点が同一方向に整列し、他の1つまたは複数のアレイのばね接点が反対方向に整列している。ばね接点は、プリント回路カードまたは回線板の入出力パッドと対合するようになっている。これらの入出力パッドは、回路板の片側(すなわち片面)または両側(すなわち両面)の表面の周辺の、回路板の所定の縁部近くに配置された、対応する1つまたは複数の1次元アレイとして配列されている。
【0016】例を挙げると、欧州特許出願第86113669.6号明細書は、挿入力ゼロ(ZIF)型のエッジ型コネクタと共に使用されるパッケージ・アセンブリを開示している。このアセンブリでは、ICチップを含む回路モジュールが、プリント回路板の装着面と呼ばれる片側の表面に装着される。カードは、カードの非装着面に隣接する成型プラスチック側面カバーと、カードの装着面に隣接する金属製放熱カバーとを有するカセット中に挿み込まれる。長方形カードの対向する両縁部が2つのカセット・カバーから外側に突き出し、露出した延長部となっている。各延長部には、1対の平行な入出力パッドの列から構成される1次元アレイが、カードの対向する両方の表面上に上述の両縁部のそれぞれに近接してそれぞれ1個ずつ配置されている。この各縁部がZIFコネクタと関連している。より詳しくは、両方の縁部をそれぞれその関連するZIFコネクタに挿入する、すなわち差し込むとき、特定の縁部に関連するカード延長部の対向する両方の表面上に配置された2個の周辺入出力パッドはそれぞれ、その関連するZIFコネクタの対向するばね接点の1次元アレイのうちの対応する一方と対合するようになっている。金属製放熱カバー上に形成された変形可能な金属テープを、プラスチック・カバーの開口中に挿入して曲げると、金属カバーがプラスチック・カバーに固定される。カード及びカセットをコネクタ中で保持するため、一対の細長い弓形の弾性部材が、プラスチック・カバーに固定された取手に収容されている。取手を作動させてカードをコネクタに差し込むと、各弓形部材の先端が、それに隣接するコネクタ中に形成されたポケットと弾力的に係合する。
【0017】AMPインコーポレーテッド刊の"Micro-Edge SIMM Connectors"と題する技術文書製品仕様108−1095号には、カードの表面に装着された一列の単一インライン・メモリ・モジュール(SIMM)とカードの一辺に沿った一列の入出力パッドとを有するプリント回路カードを含むパッケージ・アセンブリが開示されている。カードの縁部をコネクタに差し込み、接点をその閉位置にカム回転させると、入出力パッドが、エッジ型コネクタに装着された一列のカム動作式ばね接点と対合する。
【0018】関連技術が並行して進歩して、個々のチップ自体の回路密度が高くなり、チップまたはカードあるいはその両方の入出力接続が高密度になり、またカードの配線密度が高まり配線寸法配線間隔が縮小されてきたのに応じて、これらの進歩に対応する、信頼性が高く、比較的簡単で、組立/分解がし易く、熱特性または環境改善特性あるいはその両方が改善された、これまで従来技術では得られなかった、改良された回路パッケージ・アセンブリが必要とされている。チップ接続(DCA)技術、すなわち集積回路チップを有機プリント回路カードなどに電気的及び機械的に直接接続する技術の出現により、その必要はさらに緊急になってきている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改善された差込み式電子回路パッケージ・アセンブリ及びこのようなアセンブリの放熱用外被を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、差込み式電子回路パッケージ・アセンブリ及びエッジ型コネクタと共に使用される放熱用外被を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、熱特性または環境保護強化特性あるいはその両方が改善された、上記の種類の電子回路パッケージ・アセンブリと放熱用外被を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、接続DCA構成用の上記の種類の電子回路パッケージ・アセンブリと放熱用外被を提供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、組立または分解あるいはその両方が容易に行なえる、コンパクトな、モジュール式の、簡単な、または安価な、上記の種類の電子回路パッケージ・アセンブリと放熱用外被を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によれば、放熱用外被を備え、エッジ型コネクタに差し込まれる、差込み式電子回路パッケージ・アセンブリが提供される。本発明の第2の態様によれば、このようなアセンブリの放熱用外被手段が提供される。
【0025】より詳しくは、このアセンブリは、長方形の形状の平面状プリント回路基板を有する。基板の第1及び第2の平行な主外表面上に、それぞれ第1及び第2の所定の回路パターンがあり、基板中の導体手段によって相互接続されている。基板は3つの領域を有し、第1の領域は、その中に少なくとも第1の回路パターンの一部分を含み、この部分は、基板の所定の縁部とほぼ平行に整列しそのかなり近くに位置する、少なくとも1列の入出力プリント回路端子を有する。この所定の縁部及びこれらの入出力プリント回路端子は、互換性のあるエッジ型コネクタに差し込んで接続することができる。第1の集積回路チップ手段の少なくとも最初の1列が第1の主表面に装着され、これらのチップ手段が第1の回路パターンに接続される。第2の集積回路の少なくとも次の1列が第2の主表面に装着され、これらのチップ手段が第2の回路パターンに接続される。装着された第1及び第2のチップ手段は、所定の第1の高さプロフィルを有し、装着されたチップ手段の列は上記の所定の縁部とほぼ平行に整列する。これらの装着されたチップ手段は、基板の第2領域にある。少なくとも1列の回路部品が少なくとも1つの主表面に装着され、これらの部品は、これらの回路部品が装着されている特定の主表面上の特定の1つの回路パターンに接続される。装着された回路部品は、第1の高さプロフィルよりも大きい所定の第2の高さプロフィルを有する。回路部品の列も上記の所定の縁部とほぼ平行に整列し、これらの回路部品は基板の第3領域にある。ほぼ同一の第1及び第2の部材が突き合わされて対向する位置にある、放熱ハウジング手段が設けられ、外被を画定する。より詳しく言うと、この外被は、基板の第2及び第3領域を囲み、装着されたチップ手段及び回路部品は、それぞれ第2領域及び第3領域に配置されている。第1領域及び上記の所定の縁部は外被から外側に延びている。このアセンブリは、第1部材と第2部材を合体して保持し、基板をそれによって画定される外被と整列させる、保持手段を備えている。
【0026】
【実施例】図1ないし図6に、電子回路パッケージ・アセンブリと放熱ハウジングの好ましい実施例を示す。より詳しくは、電子回路パッケージ・アセンブリは一般的に参照番号1で示してある。アセンブリ1は、たとえばプリント回路板やカードなど、長方形の形状をもつ平面状のプリント回路基板を有する。基板2の図1に向かって見える面は、主外表面2Aをもつ。外表面2A上に、プリント回路導線の回路パターンが配置されているが、(以下に説明する端子3を除き)図では見やすいようにその細部は省略してある。図1ないし図6の実施例では、基板2の反対側の面にも、基板のもう一方の主外表面2B上に配置されたもう1つのプリント回路導線パターン(図示せず)があることを理解されたい(図5及び6参照)。図5及び図6では説明の便宜上、また見やすいように、基板2を輪郭だけ示してある。この2つの回路パターンは、たとえば基板2内の導電性バイアやめっきスルーホールなどの導電手段(図示せず)によって相互接続される。表面2A上の回路パターンは、1列の入出力プリント回路端子3を有し、端子3は、基板2の縁部4とほぼ平行に整列し、そのかなり近くに位置する。縁部4及び端子3は、互換性エッジ型コネクタ5(図2にその一部を概略的に示す)に差し込んで接続することができる。この図に一部が示されているコネクタ5は、図1ないし図6の実施例で使用されるもので、AMPインコーポレーテッド刊の上記の技術文書製品仕様第108−1095号に所載の型式のものでよい。希望するならば、基板2をコネクタ5中に挿入しやすくするため、縁部4を面取りすることも可能である。さらに、基板2は、希望するならば、一層または複数のプリント回路パターンの内部層をもつことも可能である。基板2の左上隅は、ノッチ2Nによって極性を付与されている。ノッチ2Nは、コネクタ5中の相補的部材(図示せず)と協同して働き、基板がコネクタ5に不適切に挿入されるのを防止する。
【0027】複数の集積回路チップ・デバイス6が、表面2Aに1列に装着されている。デバイス6は、図1に向かって見て基板2の表面2Aと対向する、当該の活性な平面状表面上に入出力端子のアレイ(図示せず)を有するICチップであることが好ましい。各デバイス6の下で、表面2Aの回路パターンは、入出力PCパッドのアレイの上に重なった特定のデバイス6の入出力端子と整列し、直接チップ接続(DCA)ボンディングによってそれらの端子に接続された、入出力PCパッド(図示せず)の対応するアレイを有する。また、デバイス6は、それぞれがたとえばケース入りのICチップ・モジュールなど、適当なキャリアのコネクタに装着されそれと電気的に接続された、1つまたは複数のICチップをもつ、ICチップ・キャリア部品でもよく、キャリアの入出力端子は、表面2Aの回路パターンの適当な入出力パッド(図示せず)に、当業者には周知のやり方で接続されている。
【0028】同様にして、複数の集積回路チップ・デバイス6'(そのうちの1つを図6に輪郭だけ示す)が、基板2の上記の反対側の表面2B上に1列に装着され、表面2Bの上記の回路パターン(図示せず)に接続されている。表面2A上に装着されたデバイス6の列と、反対側の表面2B上に装着されたデバイス6'の列が、同じ長さにわたって整列し、両方の列が基板2の細長い縁部4とほぼ平行に整列することが好ましい。またデバイス6とデバイス6'は同じタイプのものであることが好ましい。さらに、表面2Aに装着されたデバイス6及び表面2B上に装着されたそれに対応するデバイス6'は、それぞれ基板2の表面2A及び2Bに垂直な所定の同じ一様な高さプロフィルをもつ。
【0029】複数の回路部品7も表面2A上に1列に装着されている。回路部品7の端子(図示せず)は、基板2Aの回路パターンの適当なPCパッド(図示せず)に接続されている。回路部品7は、たとえば他のICデバイス、コンデンサ、抵抗など能動部品または受動部品あるいはその両者ならびにそれらの任意の組合せでよい。図1に示した実施例では、回路部品7は、同じ構成の離散型コンデンサであることが好ましい。
【0030】同様にして、回路部品7と類似のまたは同一の複数の回路部品(そのうちの1つを図6に輪郭だけで示す)7'が、表面2B上に1列に装着され、表面2B上の回路パターン(図示せず)に接続されている。表面2A上に装着された回路部品7の列と反対側の表面2B上に装着されたその対応する回路部品7'の列が、同じ長さにわたって整列し、両方の列が基板2の細長い縁部4とほぼ平行に整列することが好ましい。さらに、回路部品7及びその対応する回路部品7'は、それぞれそれが装着される基板2の表面2A及び2Bに垂直な、それぞれデバイス6及びデバイス6'の高さプロフィルよりも高い所定の第2の高さプロフィルをもつ。今述べている実施例では、回路部品7と7'の高さプロフィルは同じで、一様である。
【0031】基板2は、図1に参照番号i、ii、iiiで一般的に示す3つの領域をもつ。第1領域iには、表面2A上の第1の回路パターンの一部とそのPC端子3の列が配置されている。図1の実施例では、領域iは、同図に見えるように、図1に一点鎖線8で示す領域iと領域iiの間の境界によって画定され、基板2の横方向縁部S1及びS2まで延びる、逆U字形の構成をもつ。線8のU字形部分の基部と、U字形部分の脚部から延びる2つの翼端部8A及び8Bは、縁部4に平行である。一方、線8のU字形部分の脚部は、縁部S1及びS2に平行である。領域iは、縁部4及び線8と同じ長さに延び、縁部4と線8の間に囲まれて表面2Aと2Bの間を延びている。
【0032】低プロフィルのデバイス6及び6'は、基板2の中間領域iiにある。図1の実施例では、領域iiは、図1の上記の共通仮想境界線(領域iと共有する)及び同図に一点鎖線9で示す直線状の境界線(領域iiiと共有する)と同じ長さに延びている。領域iiは、線8と縁部4に平行な線9の間に囲まれて表面2Aと表面2Bの間を延びている。
【0033】より高いプロフィルの回路部品7及び7'は、基板2の第3領域iiiにある。領域iiiは、上記の共通仮想境界線9(領域iiと共有する)及び縁部4Aと同じ長さに延びている。縁部4Aは、基板2の縁部4と反対側にあり、それに平行である。領域iiiは、縁部4Aと線9の間に囲まれて表面2Aと表面2Bの間を延びている。
【0034】図2に参照番号10で一般的に示した放熱ハウジングは、2つのほぼ同じ第1及び第2の熱伝導部材11及び12を有する。これらの部材は、図2に示すように、組み立てたとき、外被を画定する。より詳しくは、外被11〜12は、基板2の2つの領域ii及びiiiと、それぞれ第2領域ii及び第3領域iiiに装着されたデバイス6、6'及び回路部品7、7'を格納する。以下で論じるように、第1領域i及び縁部4は外被11〜12から外側に延びている。
【0035】アセンブリ1、より具体的には放熱ハウジング10は、第1部材11と第2部材12を合体して保持し、基板2をそれらの部材によって画定される外被11〜12と整列して保持する内部手段を備えている。この保持手段は、部材11及び12のうちの一方(たとえば部材11)上にあり、そこから延びる少なくとも1つの保持支柱と、部材11及び12のうちのもう一方(たとえば部材12)上にあり、支柱をその中に受ける支柱受け凹窩とから構成することが好ましい。図1の特定の実施例では、部材11及び12上にそれぞれ1本ずつ合計2本の支柱と、部材11及び12上にそれぞれ1個ずつ合計2個の支柱受け凹窩が設けられている。したがって、図1で、保持支柱13は、部材11から、図1に向かって見てアセンブリ1の左側にある、部材12中の整列した支柱受け凹窩(図示せず)の方へ、その中まで延びており、部材11の支柱受け凹窩14は、部材12から、図でアセンブリ1の右側にある部材11の整列した支柱受け凹窩14の方へ、その中まで延びる保持支柱(図示せず)を受けることを理解されたい。2本の支柱はまた、この目的で基板2中に設けられた、それぞれ支柱と整列する、2つの定座用開口15を貫通する。部材11及び12を組み立てる場合、支柱13など当該の支柱は、開口15を貫通した後その当該の整列した支柱受け凹窩と、すべりばめなど所定の許容差のはめ合いで係合し、したがって2つの部材11及び12はすべてぱちんとはまり合って組み立てられる。したがって、アセンブリ1及び放熱ハウジング10は、組立てや分解が容易である。さらに、これらの保持支柱は、基板2中にある当該の開口15と協同して、基板2を、組み立てられた部材11及び12によって画定される外被内に定座させ、このようにして基板を、ひいては装着されたデバイス6及び6'ならびに回路部品7及び7'を、ハウジング10と、したがってアセンブリ1と所定のように整列させて保持する。
【0036】部材11と12はそれぞれ、部材11のチェンバ16と17など、1対の隣接する凹んだチェンバを備えている。部材11のチェンバ16は、基板2の遠隔表面2Bと開いて対向する位置関係にあり、領域iiとほぼ同心で整列している。アセンブリ1を組み立てたとき、チェンバ16は、領域iiの表面2B上に装着されたチップ・デバイス6'を受けてその中に収容する。同様に、部材12の対応するチェンバ(図示せず)は、表面2Aと開いて対向する位置関係にあり、領域iiとほぼ同心で整列しており、アセンブリ1を組み立てたとき、このチェンバは、表面2A上に装着されたデバイス6を受けてその中に収容する。部材11のチェンバ16及び部材12の対応するチェンバ(図示せず)の高さプロフィル、すなわち深さは、それぞれ上記のICデバイス6'及び6の上記の高さプロフィルと整合するように選択するのが賢明である。
【0037】部材11のチェンバ17は、表面2Bと開いて対向する位置関係にあり、領域iiiとほぼ同心で整列している。アセンブリ1を組み立てたとき、チェンバ17は、領域iiiの表面2B上に装着された回路部品7'を受けてその中に収納する。同様に、部材12の対応するチェンバ(図示せず)は、表面2Aと対向する位置関係にあり、領域iiiとほぼ同心で整列しており、アセンブリ1を組み立てたとき、このチェンバは、表面2A上に装着された回路部品7を受けてその中に収容する。部材11のチェンバ17及び部材12の対応するチェンバ(図示せず)の高さプロフィル、すなわち深さは、それぞれ回路成分7'及び7の高さプロフィルと整合するように選択するのが賢明である。
【0038】さらに、部材11のチェンバ16と17及び部材12の対応するチェンバの高さプロフィルをうまく選択することにより、その中に収容された当該のデバイス6、6'及び回路部品7、7'が、チェンバの当該の平面状壁面と直接接触し、あるいは空間的にすぐ近くにきて、熱を発生するデバイス6、6'及び回路部品7、7'から放熱外被11〜12への熱伝導を強化することができる。
【0039】金網、伝導性ウール、ばね、エラストマなど適当な圧縮性熱伝導手段を用いることにより、熱挙動をさらに改善することができる。圧縮性熱伝導手段は、サーマル・グリース(図示せず)であることが好ましく、デバイス6'、6と、チェンバ16及び部材12の対応するチェンバの当該の平面状壁面(図5の壁面16Aなど)との間に界面媒体として設ける。同様にして、サーマル・グリース(図示せず)を、構成部品7'、7とそれぞれチェンバ17及びその対応するチェンバの当該の平面状壁面(図5の壁面17Aなど)との間に界面媒体として設ける。
【0040】次に、部材11及び12によって画定される外被を、図3ないし図6に関して詳細に論じる。図を簡単にするため、図3ないし図6には部材11だけを示す。ただし、部材11と12は、組み立てた時(上記の支柱及びそれに対応する支柱受け凹窩を除き)、鏡面対称の構成をとることを理解されたい。したがって上記の例外を除き、部材11の各部分に対応する鏡面対称な相手の部分が部材12内にある。図3には、チェンバ16及び17をのぞき込む方向で部材11を示してある。
【0041】部材11は、U字形外周リップ表面18を有する。この表面18は、説明の都合上、図3の平面内にあるものと仮定する。U字形表面18の基部及び2つの脚部は、それぞれ部材11の直線状の細長い面19及び2つの短い横側面20、21の前縁部である。表面18から距離D1(図4参照)の所に、それと平行に、閉じた環状の平行表面23が階段状に移行して少し後ろに引っ込んでいる。この表面23は、反転した翼端のU字形線8、縁部4A、及び側縁部S1、S2のそれらの間に囲まれた部分によって画定される、領域ii、iiiの合成された外周(図1参照)に整合する形状をもつ。移行面24及び25は、U字形表面18及び表面23と直交する。表面23からD2の距離の所に、チェンバ16の壁面16Aの平行な表面が階段状に移行して後ろに引っ込み、壁面16Aの表面からD3の距離の所に、チェンバ17の壁面17Aの平行な表面が階段状に移行して後ろに引っ込んでいる。したがって、定義により、壁面17Aの表面は、表面23がD2とD3の和に等しい距離の所まで引っ込んでいる。
【0042】細長い表面24及び1対の直立表面25が、表面23のそれに隣接する部分とともにL字角みぞを形成することに留意されたい。より詳しくは、図3に向かって見て、表面23のこの隣接部分がL字角みぞの垂直面を形成し、表面24及び25がL字角みぞの水平面を形成する。このみぞ自体は、全体としてその構成表面24、25のU字形形状に由来するU字形を有し、この構成表面24、25はU字形表面18と直交し、同じ長さにわたって整列している。図1ないし図6の実施例で、部材11及び12の、図1に向かって見て下側の部分(図3で部材11の部分11')は長方形の形状を有し、下側の各部分にはより小さな長方形の形状を有するドーム形部分(図3の部分11″)が重なり合っている。
【0043】部材11及び12を組み合わせると、基板2は、その開口15で、部材11の保持支柱13及び部材12の対応する支柱(図示せず)上に定座し、部材11及び12は、部材11の当該の保持支柱13と部材12の保持凹窩(図示せず)との協働作用、及び部材12の保持支柱(図示せず)と部材11の保持凹窩14の協働作用によってぱちんとはまり合う。その結果、部材11の表面18は、部材12の対応する表面と整列し、直接接触する。また表面24、25及び表面23の隣接部分によって形成される、部材11の上記のU字形のL字角みぞが、部材12の対応するU字形のL字角みぞ(図示せず)と、並置されて鏡面対称に整列する。このようにして、2つのみぞが、部材11の表面24、25及び部材12の対応する表面とあいまって、基板2を、その縁部4A及び、その各側縁部S1、S2の、図1に向かって見て下側の部分の周りで取り囲む。
【0044】部材11の距離D1及び部材12のこれに対応する距離は、基板2の縁部4A及び(縁部4Aと線8の間に囲まれた)2つの側縁部S1、S2の上記の下側部分が、部材11の表面24、25及び部材12の対応する表面のすぐ近くにあってそれらの表面をまたぎ、部材11の表面23及び部材12の対応する表面が、領域ii、iiiの合成された外周の所で、それぞれ基板2の表面2B及び2Aのすぐ近くにあってそれらの表面とほぼ平行となるように選択するのが賢明である。このようにして、ハウジング10は、領域ii、iii、装着されたデバイス6、6'及び装着部品7、7'を格納する環境保護型外被となり、領域iはハウジング10から外へ突き出す。
【0045】表面23とそれに対応する表面は、これらの表面と接触する可能性のある、表面2B及び2A上の回路パターンのPC導線の短絡を防止するために、電気絶縁材料で被覆することができる。ただし、図1に示すように、表面23及び部材12の対応する表面と同じ長さにわたって延び、それと整合する形状をもつ、圧縮性電気絶縁/気密シールまたはガスケット26及び27を使用することが好ましい。したがって、ガスケット26及び27は、それぞれ領域ii及びiiiとその上に装着された素子6、6'、7、7'を気密に囲む環境保護型シールとなる。
【0046】ハウジング10は、その各部材11及び12上に、複数の、たとえば4個の平行に整列した、平面状外部冷却フィン28を1組有する。部材11の各フィン28は、部材12のフィン28のそれぞれ1つと同一平面上にあって同じ長さにわたって整列し、アセンブリ1を組み立てたとき、フィン28の面は、表面23及び部材12の対応する表面、ならびに基板2の表面2Bと、したがって基板2の表面2A及び2Bと直交する。
【0047】部材11及び12の偶発的分離を防止するため、または内部保持支柱及びそれと協同して働く支柱受け凹窩(部材11の支柱13と凹窩14)によってもたらされる保持を補足もしくは強化するため、あるいはその両方のために、外部クランプ手段が設けられている。図1の実施例では、それぞれ1対の内側にバイアスされた弾性脚部及び一体型の基部をもつ、2個のU字形ばねクランプ29が用いられる。図1に向かって見てアセンブリ1の右端で、一方のクランプ29は、その一方の脚部が部材11の2つの隣接するフィン28相互間に滑動可能に挿入され、もう一方の脚部が部材12の対応する整列した隣接するフィン28相互間に滑動可能に挿入され、その基部は、部材12の側縁部20及び隣接するそれに対応する縁部をまたいでいる。同様にして、アセンブリの左端で、もう一方のクランプ29の両脚が、右端のクランプが係合するのと同じ部材11及び12の隣接する1対のフィン28の間に係合され、その基部は、部材12の縁部21及びそれに対応する縁部をまたいでいる。その結果、部材11及び12は、クランプ29により、部材11と12を引き離そうとする力の方向とは反対の方向に圧縮され合体して保持される。さらに、クランプ29の両脚部がその間に挿入される、隣接するフィン28は、クランプ29が部材11及び12から偶然にずれるまたは外れるのを防止するストップまたはガードとして働く。クランプ29の両脚部は、横方向で内側に対向する直線状の突起29Aを有し、各突起29Aは、部材11及び12の当該の外表面に形成された直線状の受け凹窩29Bと係合して、クランプのハウジング10への維持をさらに強化する。
【0048】上記のように、図1ないし図6の実施例は、上記のAMPインコーポレーテッドの刊行物に開示されている種類のエッジ型コネクタ5に特に有用である。図2に部分的に示したように、この種のコネクタは、ハウジングHの細長い側面の各端部に一体型のラッチL(説明の都合上図2にはその1つだけを示す)を有する。ラッチLは突起Pを有する。アセンブリ1、より詳しくはその縁部4をコネクタ5の開口(図示せず)に挿入し、端子3をコネクタ5のばね接点(図示せず)と対合させると、各ラッチLはバイアスされて、その当該の突起Pが、基板2を貫いて延びる2つのラッチ受け開口30の1つと係合する。ハウジング10の部材11及び12がドーム形の形状であるため、ラッチL及びその突起Pから、基板2の領域iにある穴30に届くようになる。その結果、基板2が、したがってアセンブリ1とそのハウジング10が、コネクタ5にラッチ可能となる。
【0049】次に、図7ないし図9の実施例を参照すると、電子回路パッケージ・アセンブリは、一般的に参照番号101で示してある。アセンブリ101は、たとえばプリント回路板やカードなど、長方形の形状をもつ平面状プリント回路基板102を有する。基板102の図7に向かって見える面は、主外表面102Aをもつ。外表面102A上に、プリント回路導線の回路パターンが配置されているが(以下で説明する端子103を除き)、図では見やすいようにその細部は省略してある。基板102の反対側の面にも、基板のもう一方の主外表面(簡単にするため、図示せず)上に配置されたもう1つのプリント回路導線パターン(図示せず)がある。この2つの回路パターンは、たとえば基板102内の導電性バイアやめっきスルーホールなどの導電手段(図示せず)によって相互接続される。この2つの回路パターンは、1列の入出力プリント回路端子(表面102A上の端子103の列)を有し、端子103は、基板102の縁部104とほぼ平行に整列し、そのかなり近くに位置する。縁部104及び端子103と、反対側の表面上の縁部及び端子(図示せず)は、互換性エッジ型コネクタ105(図8及び9にその一部を概略的に示す)に差し込んで、接続することができる。コネクタ105は、対向する2列のばね接点を有する。接点105Aの1つの列の一部を図9に示す。この列の接点は、基板102の、図7に向かって見て遠い側の表面上にあるPC端子(図示せず)と対合し、もう一方の列の接点(図示せず)は、基板102の表面102A上の端子103と対合する。
【0050】基板102は、縁部104に平行な直線状の仮想境界線108及び109によって分離された、領域i'、ii'、iii'を有する。領域ii'及びiii'には、それぞれ1列の低プロフィルの集積回路チップ・デバイス106、好ましくはICチップと、1列の高プロフィル集積回路チップ・デバイス107、好ましくは離散型コンデンサが表面102Aに装着される。デバイス106及び107は、図1の実施例でデバイス6及び回路部品7を基板2上に装着し、表面2A上の回路パターンに接続したのと同様にして、表面102A上に装着され、その上の回路パターンに接続される。同様にして、基板102のもう一方の表面には、領域ii'及びiii'で、それぞれ1列の低プロフィルのICデバイス(図示せず)と、1列の高プロフィルの回路部品が装着され、その上の回路パターンに接続されている。基板102の両方の表面上に装着されたICデバイスの列及び回路部品の列は、縁部104にほぼ平行である。
【0051】放熱ハウジング110は、2つの部材111及び112を有する。これらの部材は、図8に示すように、組み立てたとき外被を画定する。外被111〜112は、2つの領域ii'及びiii'を囲み、部材111及び112は、それぞれ、1対の整合したプロフィルの凹んだチェンバ(部材111の低プロフィルのチェンバ116と高プロフィルのチェンバ117)を有し、これらのチェンバはそれぞれ、当該のチェンバと対向する基板102の表面上に装着された、上記の低プロフィルのデバイス及び高プロフィルの回路部品をその中に受ける。さらに、低プロフィルのチェンバ及び高プロフィルのチェンバは、それぞれ領域ii'及びiii'と同心で整列している。図8に見えるように、領域i'(基板102の両方の表面と縁部104上に、端子103などの端子を備える)が、外被111〜112から外側へ延びている。
【0052】アセンブリ101、より具体的には放熱ハウジング110は、両部材111及び112を合体して保持し、基板102をそれらの部材によって画定される外被111〜112と整列して保持するための、1対の保持支柱と1対の支柱受け凹窩を備えている。一方の保持支柱113は、部材111の左端に位置し、部材111から部材112内にある整列した支柱受け凹窩(図示せず)に向かってその中まで延びている。もう一方の支柱受け凹窩114は、部材111の右端に位置し、部材112上にあってそこから延びる保持支柱(図示せず)をその中に受ける。2本の支柱はまた、この目的で設けられ、それぞれこれらの支柱と整列する、基板102内の2つの定座用開口115を貫通する。
【0053】部材111及び112を組み立てる場合、当該の支柱は、開口115を貫通した後その当該の整列した支柱受け凹窩と、すべりばめなど所定の許容差のはめ合いで係合し、したがって2つの部材111及び112はぱちんとはまり合って組み立てられる。
【0054】部材111のチェンバ116と117及び部材112の対応するチェンバの高さプロフィルをうまく選択することにより、その中に収容された当該のデバイス及び回路部品が、チェンバの当該の平面状壁面と直接接触し、あるいは空間的にすぐ近くにきて、熱を発生するデバイス及び回路部品から放熱用外被111〜112への熱伝導を強化することができる。
【0055】圧縮性熱伝導手段を設けて熱挙動をさらに改善することができる。これは、サーマル・グリース(図示せず)であることが好ましく、図1ないし図6の実施例に関して述べたのと同様にして、たとえばデバイス106及び部品107などのデバイス及び部品に塗布するのが賢明である。
【0056】部材111及び112は、組み立てたとき、(保持支柱及びそれに対応する支柱受け凹窩を除き)鏡面対称の構成をとる。したがって、上記の例外を除き、部材111の各部分に対応する、鏡面対称な相手の部分が部材112内にある。
【0057】部材111は、U字形外周リップ表面118を有する。U字形表面118の基部及び2つの脚部は、それぞれ部材111の直線状の細長い面119及び2つの短い横側面120、121の前縁部である。表面118からそれと平行に、閉じた環状の平行な表面123が階段状に移行して少し後ろに引っ込んでいる。この表面123は、線118、縁部104A、及び側縁部S1'、S2'のそれらの間に囲まれた部分によって画定される、領域ii'、iii'の合成された長方形の外周に整合する長方形の形状をもつ。移行面124及び125は、U字形表面118及び表面123と直交する。チェンバ116の壁面116Aの平行な表面が、表面123から階段状に移行して引っ込み、チェンバ117の壁面の平行な表面(図示せず)が、壁面116Aの表面から階段状に移行して引っ込んでいる。
【0058】細長い表面124及び1対の直立表面125が、表面123のそれに隣接する部分とともに、全体としてU字形形状をもつL字角みぞを形成することに留意されたい。
【0059】部材111及び112を組み合せると、基板102は、その開口115で、部材111の保持支柱113及び部材112の対応する支柱(図示せず)上に定座する。その結果、部材111の表面118は、部材112の対応する表面と整列し、直接接触する。部材111の上記のU字形L字角みぞが、部材112の対応するU字形のL形角みぞ(図示せず)と、並置されて鏡面対称に整列する。このようにして、2つのみぞが、部材111の表面124、125及び部材112の対応する表面とあいまって、基板102を、その縁部104A、及びその側縁部S1'及びS2'の下側の部分(すなわち、線109と縁部104Aの間に延びる部分)の周りで取り囲む。
【0060】基板102の縁部104A及び2つの側縁部S1'、S2'の上記の下側部分が、表面124、125及び部材112の対応する表面のすぐ近くにあってこれらの表面をまたぎ、部材111の表面123及び部材112の対応する表面が、領域ii'、iii'の上記の合成された長方形の外周の所で、基板102のそれらに隣接する当該の表面のすぐ近くにあってそれらの表面とほぼ平行である。このようにして、ハウジング110は、領域ii'、iii'及び装着されたデバイス及び部品を格納する環境保護型外被となり、領域i'はハウジング110から外へ突き出す。
【0061】表面123とそれに対応する表面は、これらの表面と接触する可能性のある、基板102の表面上の回路パターンのPC導線の短絡を防止するために、電気絶縁材料で被覆することができる。ただし、図7に示すように、表面123及び部材112の対応する表面と同じ長さにわたって延び、それと整合する形状をもつ、圧縮性電気絶縁/気密シールまたはガスケット126及び127を使用することが好ましい。したがって、ガスケット126及び127は、それぞれ領域ii'及びiii'とその上に装着されたデバイス及び回路部品を気密に囲む環境保護型シールとなる。
【0062】ハウジング110は、その各部材111及び112上に、複数の、たとえば4個の平行に整列した、平面状外部冷却フィン128を1組有する。部材111の各フィン128は、部材112のフィン128のそれぞれ1つと同一平面上にあって同じ長さにわたって整列し、アセンブリ101を組み立てたとき、フィン128の面は表面123及び部材112の対応する表面と、したがって基板102の平面状表面と直交する。
【0063】部材111及び112の偶発的分離を防止するため、または内側保持支柱及びそれと協同して働く支柱受け凹窩によってもたらされる保持を補足または強化するため、あるいはその両方のために、図1ないし図6の実施例のクランプ29と同様にして、2つのU字形外部ばねクランプ129が設けられ、それにより部材111及び112が圧縮され、合体して保持される。クランプ129の両脚部がその間に挿入される、隣接するフィン128は、クランプ129が部材111及び112から偶発的にずれるまたは外れるのを防止するストップまたはガードとして働く。
【0064】図7ないし図9の実施例では、アセンブリ101をコネクタ105にラッチするためのラッチ機構がハウジング110と直接相互作用する。より詳しくは、図7ないし図9の実施例で、2つの一体型弾性ラッチ部材L'が、コネクタ105のハウジングH'の対向する両端部に設けられている。わかりやすいように、図8及び図9には、コネクタ105の右端に位置するラッチ部材L'だけを示してある。各ラッチL'の先端に、内側に形成されたフランジF1と2つの平行なフランジF2があり、フランジF1の平面と各フランジF2の平面は互いに直交し、ラッチL'の幹部Sの平面にも直交している。
【0065】一般的に参照番号133で示すU字形のラッチ受け凹窩が、ハウジング111〜112の両側に内向きに形成されている。より具体的には、ハウジング111〜112の右側に凹窩133が、説明の便宜上図8及び9により詳細に示されている。この凹窩133は、それぞれ横側面120及び120'にある2つの整列したU字形凹窩133A及び133Bから形成される。基板102の縁部104をコネクタ105のハウジングH'の細長い開口E中に差し込むまたは挿入すると、外周の端子(すなわち、表面102A上の1列の端子103及び基板102の反対側表面(図示せず)上のそれに対応する1列の端子(図示せず))が、コネクタ105の対向する2列のばね接点105Aと整列して対合する位置関係になり、ラッチL'の弾性幹部Sの内向きのバイアスによって、ラッチのフランジF1が、そのフランジF1に隣接する特定の凹窩133と係合し、さらに2つの平行なフランジF2が、それぞれ部材111及び112の2つの直立部分をまたぎ、かつその間で圧縮係合またはクランプ締めする。すなわち、部材111及び112の2つの隣接する直立部分が、フランジF2が間に挿入される2つの隣接する冷却フィン128を橋渡しする。
【0066】次に、図10及び図11の実施例を参照すると、アセンブリ201及びその放熱ハウジング210は、2つのラッチ受け凹窩233(そのうち1つだけを図10に示す)がコネクタ205の両側にあり、放熱ハウジング210に接続された個々のラッチ部材235(そのうち1つだけを図10に示す)と係合する点を除き、図7ないし図9の実施例のアセンブリ101及びハウジング110とほぼ同じである。より詳しくは、凹窩233は、コネクタ205のハウジングH″の横側面H1上に内側に形成された横方向のU字形みぞである。ラッチ部材235は、図11により詳細に示すように、弾力性があり、その関連するみぞの凹窩233で受けられるフランジ236、及びハウジングH″の2つの平行な細長い側面H2の間で圧縮されて係合する1対の弾性フランジ237と238を有する。フランジ237及び238は、部材235の細長い本体239の一端に位置する。本体239のもう一方の端部が、U字形クランプに形成されている。このU字形クランプは、平行な弾力性のある脚部241及び242を有し、部材211、212、及び脚部241及び242がその間に挿入される隣接する1対のフィン228に対して、クランプ29及び129がその当該の放熱ハウジング10及び110に対して有するのと同じ機能的関係を有する。
【0067】本発明の原理から逸脱することなく、本発明を別の形に変更することが可能なことを理解されたい。たとえば、図7ないし図9の実施例及び図10と図11の実施例を用いることにより、その基板内に(図1ないし図6の実施例の基板2の開口30のような)ラッチ受け開口を設ける必要がなくなり、したがって基板内に回路を配線するのに利用できるチップ面積が増加する。また、ただ1列の入出力端子とただ1列のデバイス及び回路部品が基板の片面または両面にある実施例について説明したが、複数の列を用いることもできる。たとえば、基板の差込み可能な縁部に隣接する各面に、隣接する2列の入出力端子を用いることができ、この場合は、上側の1列及び下側の1列からなる1組の対合する接点と、上側の1列及び下側の1列からなる対向するもう1組の対合する接点を有するエッジ型コネクタに使用する。放熱ハウジングは、任意の適当な熱伝導性材料、たとえばアルミニウムなどの金属から製造することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明により、組立てまたは分解が容易で、コンパクトな、モジュール式の簡単なまたは安価な、エッジ型コネクタとともに使用できる差込み式電子回路パッケージ・アセンブリ及び放熱用外被が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子回路パッケージ・アセンブリ及び放熱ハウジングの第1の実施例の概略分解斜視図である。
【図2】図1に示した組立て後のパッケージ・アセンブリ及び放熱ハウジングの概略斜視図である。
【図3】図1に示した放熱ハウジング部材の1つの拡大側面図である。
【図4】図3に示した放熱ハウジング部材の平面図である。
【図5】図3に示した放熱ハウジング部材の線5−5で切断した断面図である。
【図6】図3に示した放熱ハウジング部材の線6−6で切断した断面図である。
【図7】本発明の電子回路パッケージ・アセンブリ及び放熱ハウジングの第2の好ましい実施例の概略分解斜視図である。
【図8】図7に示した組立て後のパッケージ・アセンブリ及び放熱ハウジングの概略斜視図である。
【図9】図8の放熱ハウジングに係合する好ましいラッチ部材を備えた、エッジ型コネクタの拡大概略部分斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例の部分断面図である。
【図11】図10に示した取外し可能なクランプ及び保持部材の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 アセンブリ
2 基板
2A 主外表面
2B 主外表面
3 端子
4 縁部
5 コネクタ
6 集積回路チップ・デバイス
6' 集積回路チップ・デバイス
7 回路部品
7' 回路部品
8 領域iと領域iiの境界線
9 領域iiと領域iiiの境界線
10 放熱ハウジング
13 保持支柱
14 支柱受け凹窩
15 定座用開口
16 チェンバ
17 チェンバ
26 ガスケット
27 ガスケット
28 冷却フィン
29 クランプ
109 領域ii'と領域iii'の境界線

【特許請求の範囲】
【請求項1】基板が長方形の形状を有し、かつ第1及び第2の平行な主外表面を有し、上記第1及び第2の主外表面が、その上にそれぞれ第1及び第2の所定の回路パターンを備え、かつその中に上記第1と第2の回路パターンを相互接続する導体手段を備え、基板が所定の第1の領域を有し、上記第1の領域が少なくとも上記の第1の回路パターンの一部分をその中に含み、上記部分が、基板の所定の縁部とほぼ平行に整列しそのかなり近くに位置する、少なくとも1列の入出力プリント回路端子を有し、上記の所定の縁部と上記入出力プリント回路端子が、互換性のあるエッジ型コネクタに差し込んでそれに接続できるという、平面状プリント回路基板と、各集積回路チップ手段が、所定の第1の高さプロフィルを有し、上記の所定の縁部とほぼ平行に整列した列をなし、さらに上記基板の第2の領域に位置するという、上記第1の主表面に装着され、上記第1の回路パターンに接続された、第1の集積回路チップ手段の少なくとも第1の列、及び上記第2の主表面に装着され、上記第2の回路パターンに接続された、第2の集積回路チップ手段の少なくとも第2の列と、各回路部品が、上記の第1の高さプロフィルよりも大きい所定の第2の高さプロフィルを有し、上記の所定の縁部とほぼ平行に整列した列をなし、さらに上記基板の第3の領域に位置するという、上記主表面の少なくとも1つの面に装着され、回路部品自体が装着されている特定の主表面上の上記回路パターンのうち特定の1つに接続された、少なくとも1列の回路部品と、突き合わされて対向する位置関係にあって外被を画定する、第1及び第2の部材を有し、上記外被が上記基板の上記第2及び第3の領域を囲み、上記の装着されたチップ手段及び上記回路部品がそれぞれ上記の領域中に位置し、上記第1領域及び上記所定の縁部が外被から外側に延びている、放熱ハウジング手段と、上記の第1及び第2の部材を合体して保持し、基板を上記両部材によって画定される上記外被と位置合せする保持手段とを含む、エッジ型コネクタに差込み可能な電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項2】上記保持手段がさらに、上記第1及び第2部材のうちの一方から延びる第1の保持支柱と、上記の他方の部材中にあり、所定のはめ合い許容差で上記支柱をその中に受けて、両部材を合体した状態に保持する、第1の凹窩とを含み、上記基板がさらに、そこを貫通して延びる第1の開口を有し、上記支柱が上記開口を貫通して、上記基板を上記外被と位置合せした状態に保つことを特徴とする、請求項1の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項3】上記保持手段がさらに、上記第1及び第2の部材のうちの一方から延びる第2の保持支柱と、上記の他方の部材中にあり、所定のはめ合い許容差で上記第2の支柱をその中に受ける第2の凹窩とを含み、上記第2の支柱及び上記第2の凹窩が、上記第1の支柱及び上記第1の凹窩と協働して、上記部材を合体した状態に保持し、上記基板がさらに、そこを貫通して延びる第2の開口を有し、上記第2の支柱が上記第2の開口を貫通し、上記第2の支柱及び上記第2の開口が、上記第1の支柱及び上記第1の開口と協働して、上記基板を上記外被と位置合せした状態に維持することを特徴とする、請求項2の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項4】上記第1の支柱が上記第1の部材から延び、上記第2の支柱が上記第2の部材から延びることを特徴とする、請求項3の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項5】上記第1及び第2の部材が、それぞれ上記基板の上記第1及び第2の主表面と対向する位置関係にあり、上記両部材がそれぞれ、第1及び第2の凹んだチェンバを有し、それらのチェンバが、それぞれ主表面のうちの特定の1つに対向する位置関係で装着されたチップ手段及び回路部品を、その中で受けることを特徴とする、請求項2の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項6】さらに、上記アセンブリを上記の互換性エッジ型コネクタにラッチするためのラッチ手段を含むことを特徴とする、請求項2の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項7】上記ラッチ手段が、上記基板の上記第1の領域に位置し、その基板を貫通して延びる、1対のラッチ受け開口と、上記の互換性エッジ型コネクタに接続された1対のラッチとを含み、上記所定の縁部及び上記入出力プリント回路端子を上記の互換性エッジ型コネクタに差し込んでそれに接続するとき、上記の1対のラッチが、上記の1対のラッチ受け開口と係合して、上記アセンブリを上記コネクタにラッチすることを特徴とする、請求項6の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項8】上記ラッチ手段が、少なくとも1つのラッチ部材と、それと協働する少なくとも1つのラッチ受け部材とを含み、上記のラッチ及びラッチ受け部材のうちの所定の一方が所定の方式で上記放熱ハウジングに接続され、上記の他方のラッチ及びラッチ受け部材が所定の方式で上記コネクタに接続されることを特徴とする、請求項6の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項9】上記ラッチ受け部材が上記放熱ハウジングに接続され、上記ラッチ部材が上記コネクタに接続されることを特徴とする、請求項8の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項10】上記ラッチ部材がさらに、ラッチがラッチ受け部材と係合するとき、上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材を合体した状態に締めて固定する弾性手段を含むことを特徴とする、請求項9の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項11】上記ラッチ受け部材が上記コネクタに接続され、上記ラッチ部材が上記放熱ハウジングに接続されることを特徴とする、請求項8の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項12】上記ラッチ部材が上記放熱ハウジングに脱着可能に接続され、上記ラッチ部材がさらに、ラッチがラッチ受け部材と係合するとき、上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材を合体した状態に締めて固定する弾性手段を有することを特徴とする、請求項11の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項13】上記アセンブリが、さらに上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材からそれぞれ外側に延びる、対応する複数の平行な整列した、第1組及び第2組の平面状冷却フィンを含み、上記第1組の冷却フィンがそれぞれ、上記第2組のフィンのそれぞれ1つとほぼ同一平面内で同じ長さにわたって整列することを特徴とする、請求項2の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項14】さらに、上記第1及び第2の部分を合体した状態に締めて固定する少なくとも1つのU字形クランプ手段を含み、上記クランプ手段が、第1及び第2の弾性脚部と一体式の基部とを有し、上記第1の脚部が、上記第1組の隣接する2つのフィン間に滑動可能に配置され、上記第2の脚部が上記第2組の対応する隣接する2つのフィン間に滑動可能に配置され、上記基部が、上記第1及び第2の部材にその縁部でまたがることを特徴とする、請求項13の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項15】上記基板の上記第2及び第3の領域が互いに隣接し、上記基板の上記第1及び第2の主表面上で全体として共通外周を画定し、アセンブリがさらに、上記第1及び第2の主表面の上記共通外周で上記ハウジング及び上記基板と所定の密封接触関係にある第1及び第2の密封手段を含み、上記第1及び第2の密封手段が、上記ハウジング内でそれぞれ上記第1及び第2の主表面に装着された上記チップ手段及び上記回路部品を密封することを特徴とする、請求項5の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項16】上記第1及び第2のチェンバがそれぞれ、上記チップ手段及び上記回路部品をその中で所定の熱接触関係で受けるため、上記第1及び第2の高さプロフィルに対して整合性のある第3及び第4の高さプロフィルを有することを特徴とする、請求項5の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項17】さらに、上記チェンバとその中に収納された当該の上記チップ手段及び上記回路部品との間に上記所定の熱接触関係をもたらすように配置された、圧縮性熱伝導手段を含むことを特徴とする、請求項16の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項18】上記チップ手段が、上記基板に直接接着された複数の集積回路チップを含むことを特徴とする、請求項1の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項19】上記チップ手段が、上記基板に接着された複数の集積回路チップ・モジュールを含むことを特徴とする、請求項1の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項20】上記放熱手段の上記第1及び第2の部材がそれぞれ、さらに、U字形の第1の平面状表面と、上記第1の平面状表面に平行な、所定の形状を有する環状の第2の平面状表面と、上記第1の平面状表面からこれに対してほぼ直角に内側に凹み、上記第1の表面と第2の表面の間を延びる移行表面とを含み、上記第1及び第2のチェンバが上記第3の平面状表面から内側に凹んでおり、上記第1及び第2の部材の上記のU字形の第1の平面状表面が、上記の突き合わされる位置関係で互いに整列して突き合わせ接触し、上記外被が、上記第1及び第2の部材の上記のU字形移行表面相互間、及び上記第1及び第2の部材の上記の環状の第2の平面状表面相互間で上記基板の上記第1及び第2の領域を囲むことを特徴とする、請求項5の電子回路パッケージ・アセンブリ。
【請求項21】基板が長方形の形状を有し、かつ第1及び第2の平行な主外表面を有し、上記第1及び第2の主外表面が、その上にそれぞれ第1及び第2の所定の回路パターンを備え、かつその中に上記第1と第2の回路パターンを相互接続する導体手段を備え、基板が所定の第1の領域を有し、上記の第1の領域が少なくとも上記の第1の回路パターンの一部分をその中に含み、上記部分が、基板の所定の縁部とほぼ平行に整列しそのかなり近くに位置する、少なくとも1列の入出力プリント回路端子を有し、上記の所定の縁部と上記入出力プリント回路端子が、互換性のあるエッジ型コネクタに差し込んでそれに接続できるという、平面状プリント回路基板と、各集積回路チップ手段が、所定の第1の高さプロフィルを有し、上記の所定の縁部とほぼ平行に整列した列をなし、さらに上記基板の第2の領域に位置するという、上記第1の主表面に装着され、上記第1の回路パターンに接続された、第1の集積回路チップ手段の少なくとも第1の列、及び上記第2の主表面に装着され、上記第2の回路パターンに接続された、第2の集積回路チップ手段の少なくとも第2の列と、各回路部品が、上記の第1の高さプロフィルよりも大きい所定の第2の高さプロフィルを有し、上記の所定の縁部とほぼ平行に整列した列をなし、さらに上記基板の第3の領域に位置するという、上記主表面の少なくとも1つの面に装着され、回路部品自体が装着されている特定の主表面上の上記回路パターンのうち特定の1つに接続された、少なくとも1列の回路部品と、突き合わされて対向する位置関係にあって外被を画定する、第1及び第2の部材を有し、上記外被が上記基板の上記第2及び第3の領域を囲み、上記の装着されたチップ手段及び上記回路部品がそれぞれ上記の領域中に位置し、上記第1領域及び上記所定の縁部が外被から外側に延びている、放熱ハウジング手段と、上記の第1及び第2の部材を合体して保持し、基板を上記両部材によって画定される上記外被と位置合せする保持手段と、を含む、エッジ型コネクタに差込み可能な電子回路パッケージ・アセンブリ用の放熱装置であって、突き合わされて対向する位置関係にあって、上記基板の第2及び第3領域と、それぞれの中に位置する上記の装着されたチップ手段及び回路部品とをその中に囲む外被を画定し、上記第1の領域及び上記の所定の縁部を上記外被から外側に延びる、放熱ハウジングの第1及び第2の部材と、上記第1及び第2の部材を合体して保持し、上記基板を上記両部材によって画定される上記外被と位置合せする保持手段とを含む放熱装置。
【請求項22】上記保持手段がさらに、上記第1及び第2部材のうちの一方から延びる第1の保持支柱と、上記の他方の部材中にあり、所定のはめ合い許容差で上記支柱をその中に受けて、両部材を合体した状態に保持する、第1の凹窩とを含み、上記基板がさらに、そこを貫通して延びる第1の開口を有し、上記支柱が上記開口を貫通して、上記基板を上記外被と位置合せした状態に保つことを特徴とする、請求項21の放熱装置。
【請求項23】上記保持手段がさらに、上記第1及び第2の部材のうちの一方から延びる第2の保持支柱と、上記の他方の部材中にあり、所定のはめ合い許容差で上記第2の支柱をその中に受ける第2の凹窩とを含み、上記第2の支柱及び上記第2の凹窩が、上記第1の支柱及び上記第1の凹窩と協働して、上記部材を合体した状態に保持し、上記基板がさらに、そこを貫通して延びる第2の開口を有し、上記第2の支柱が上記第2の開口を貫通し、上記第2の支柱及び上記第2の開口が、上記第1の支柱及び上記第1の開口と協働して、上記基板を上記外被と位置合せした状態に維持する、請求項22の放熱装置。
【請求項24】上記第1の支柱が上記第1の部材から延び、上記第2の支柱が上記第2の部材から延びることを特徴とする、請求項23の放熱装置。
【請求項25】上記第1及び第2の部材が、それぞれ上記基板の上記第1及び第2の主表面と対向する位置関係にあり、上記両部材がそれぞれ、第1及び第2の凹んだチェンバを有し、それらのチェンバが、それぞれ主表面のうちの特定の1つに対向する位置関係で装着されたチップ手段及び回路部品をその中で受けることを特徴とする、請求項22の放熱装置。
【請求項26】さらに、上記アセンブリを上記の互換性エッジ型コネクタにラッチするためのラッチ手段を含むことを特徴とする、請求項22の放熱装置。
【請求項27】上記ラッチ手段が、上記基板の上記第1の領域に位置し、その基板を貫通して延びる、1対のラッチ受け開口と、上記の互換性エッジ型コネクタに接続された1対のラッチとを含み、上記所定の縁部及び上記入出力プリント回路端子を上記の互換性エッジ型コネクタに差し込んでそれに接続するとき、上記の1対のラッチが、上記の1対のラッチ受け開口と係合して、上記アセンブリを上記コネクタにラッチすることを特徴とする、請求項26の放熱装置。
【請求項28】上記ラッチ手段が、少なくとも1つのラッチ部材と、それと協働する少なくとも1つのラッチ受け部材とを含み、上記のラッチ及びラッチ受け部材のうちの所定の一方が所定の方式で上記放熱ハウジングに接続され、上記の他方のラッチ及びラッチ受け部材が所定の方式で上記コネクタに接続されることを特徴とする、請求項26の放熱装置。
【請求項29】上記ラッチ受け部材が上記放熱ハウジングに接続され、上記ラッチ部材が上記コネクタに接続されることを特徴とする、請求項28の放熱装置。
【請求項30】上記ラッチ部材がさらに、ラッチがラッチ受け部材と係合するとき、上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材を合体した状態に締めて固定する弾性手段を含むことを特徴とする、請求項29の放熱装置。
【請求項31】上記ラッチ受け部材が上記コネクタに接続され、上記ラッチ部材が上記放熱ハウジングに接続されることを特徴とする、請求項28の放熱装置。
【請求項32】上記ラッチ部材が上記放熱ハウジングに脱着可能に接続され、上記ラッチ部材がさらに、ラッチがラッチ受け部材と係合するとき、上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材を合体した状態に締めて固定する弾性手段を有することを特徴とする、請求項31の放熱装置。
【請求項33】上記装置が、さらに上記放熱ハウジングの第1及び第2の部材からそれぞれ外側に延びる、対応する複数の平行な整列した、第1組及び第2組の平面状冷却フィンを含み、上記第1組の冷却フィンがそれぞれ、上記第2組のフィンのそれぞれ1つとほぼ同一平面内で同じ長さにわたって整列することを特徴とする、請求項22の放熱装置。
【請求項34】さらに、上記第1及び第2の部分を合体した状態に締めて固定する少なくとも1つのU字形クランプ手段を含み、上記クランプ手段が、第1及び第2の弾性脚部と一体式の基部とを有し、上記第1の脚部が、上記第1組の隣接する2つのフィン間に滑動可能に配置され、上記第2の脚部が上記第2組の対応する隣接する2つのフィン間に滑動可能に配置され、上記基部が、上記第1及び第2の部材にその縁部でまたがることを特徴とする、請求項33の放熱装置。
【請求項35】上記基板の上記第2及び第3の領域が互いに隣接し、上記基板の上記第1及び第2の主表面上で全体として共通外周を画定し、装置がさらに、上記第1及び第2の主表面の上記共通外周で上記ハウジング及び上記基板と所定の密封接触関係にある第1及び第2の密封手段を含み、上記第1及び第2の密封手段が、上記ハウジング内でそれぞれ上記第1及び第2の主表面に装着された上記チップ手段及び上記回路部品を密封することを特徴とする、請求項25の放熱装置。
【請求項36】上記第1及び第2のチェンバがそれぞれ、上記チップ手段及び上記回路部品をその中で所定の熱接触関係で受けるため、上記第1及び第2の高さプロフィルに対して整合性のある第3及び第4の高さプロフィルを有することを特徴とする、請求項25の放熱装置。
【請求項37】さらに、上記チェンバとその中に収納された当該の上記チップ手段及び上記回路部品との間に上記所定の熱接触関係をもたらすように配置された、圧縮性熱伝導手段を含むことを特徴とする、請求項36の放熱装置。
【請求項38】上記放熱手段の上記第1及び第2の部材がそれぞれ、さらに、U字形の第1の平面状表面と、上記第1の平面状表面に平行な、所定の形状を有する環状の第2の平面状表面と、上記第1の平面状表面からこれに対してほぼ直角に内側に凹み、上記第1の表面と第2の表面の間を延びる移行表面とを含み、上記第1及び第2のチェンバが上記第3の平面状表面から内側に凹んでおり、上記第1及び第2の部材の上記のU字形の第1の平面状表面が、上記の突き合わされる位置関係で互いに整列して突き合わせ接触し、上記外被が、上記第1及び第2の部材の上記のU字形移行表面相互間、及び上記第1及び第2の部材の上記の環状の第2の平面状表面相互間で上記基板の上記第1及び第2の領域を囲むことを特徴とする、請求項25の放熱装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図11】
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【図9】
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【図10】
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【図3】
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【図7】
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【公告番号】特公平6−66556
【公告日】平成6年(1994)8月24日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−103705
【出願日】平成3年(1991)3月14日
【公開番号】特開平4−229696
【公開日】平成4年(1992)8月19日
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【参考文献】
【文献】実開昭61−59392(JP,U)