説明

エネルギー貯蔵要素を備えた統合発電システム制御方法及び関連装置

【課題】燃料又はエネルギー節減を可能にするためのハイブリッド発電アーキテクチャ(100)を制御するシステム及び方法を提供すること。
【解決手段】エネルギー貯蔵装置(ESD)(140)の再充電時間は、制御電位の印加、及びESDの動作の充電状態ウィンドウ(510)の操作を通じたハイブリッドシステム(100)寿命にわたるESD再充電時間管理によって短縮される。燃料又はエネルギーの節減は、ESD(140)の再充電抵抗プロファイルに基づきESD(140)の部分充電状態(PSOC)ウィンドウ(510)を制御することにより、及びESD(140)の再充電電流及び/又は推定再充電抵抗プロファイルに基づきESD(140)に印加される充電電位を制御することにより達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、ハイブリッド発電機−バッテリシステム及び方法に関する。また、本明細書で開示される主題の実施形態は、ハイブリッド発電機−バッテリシステムのための燃料節減を可能にする制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリの用途は通常、バックアップとハイブリッドの2つのカテゴリーに分けられる。バックアップカテゴリーは、主電源の故障時にバックアップ電源としてバッテリが使用される用途に関する。ハイブリッドカテゴリーは、バッテリが主電源と協働して連続的(又は場合によっては周期的)に充電及び放電される用途に関する。
【0003】
商用電源が利用可能ではない、又は断続的にしか利用可能ではない区域における通信事業者は、基地局(BTS)に電力を供給するのにディーゼル発電機に依存している。設置費用は安価であるが、急騰しつつあるディーゼル燃料の価格及びその遠隔場所への配送によって、全体として維持コストが安い代替案が求められている。ディーゼルバッテリハイブリッド発電システムを使用することにより、燃料使用量を大幅に低減することができる。このような状況では、ディーゼル発電機と負荷とで交互に共用するために製品寿命の長いバッテリが使用される。ディーゼル発電機は断続的に変調され、作動時には、BTSにのみ電力を供給する場合よりも全体としてより高い効率で、BTSに電力を供給し且つバッテリを再充電する。バッテリが再充電されると、発電機はオフにされ、BTS負荷を維持するためにバッテリが使用される。一部の用途では、最大で50%の燃料節減が達成された。このようなハイブリッドシステムは、例えば採掘作業のような、他の定置発電用途においても用いることができる。燃料消費量の低減は、通信現場での運用支出に直接的に影響を及ぼし、温室効果ガス排出が削減される。ハイブリッドシステムはまた、自動車のような移動体用途にも適用することができ、ここでは車載発電機がバッテリの充電又はエネルギー状態を維持するためにオンオフが繰り返される。他の定置又は移動用途も実施可能である。
【0004】
通信基地極で使用される典型的なエンジン及び発電器セットでは、負荷率(load fraction)が増大するほど、エンジン及び発電器セットの効率も増大する。
負荷率=(バッテリ再充電電力+ベース負荷)/発電機の定格
である。従って、燃料の節減は、
ベース負荷×バッテリ放電事象時間に放電されたエネルギー/(バッテリ放電事象時間+バッテリ再充電事象時間)
に正比例する。
【0005】
ハイブリッド発電機−バッテリシステムが燃料コスト低減に成功した場合でも、このようなハイブリッド発電機−バッテリシステムの機器の潜在的寿命にわたって燃料節減を更に改善することが依然として望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、ハイブリッド装備のためのバッテリの適用に関する。ハイブリッドタイプの装備にバッテリを使用する際のバリュー・プロポジション(価値ある提案)は、バッテリから放電されるエネルギーが比較的高速に且つ最短の時間期間で再充電できるときに最大となる。再充電期間が短縮され、1日当たりにバッテリから負荷に供給されるエネルギーが増大すると、それに続くエネルギー源(例えば、エンジン及び発電機のセット)の負荷率が増大する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施形態において、方法が提供される。本方法は、エネルギー貯蔵装置の監視される再充電抵抗値及び/又は監視される再充電電流の少なくとも1つに応答して、エネルギー貯蔵装置の印加再充電電位及び/又は充電状態ウィンドウの少なくとも1つを制御して、エネルギー貯蔵装置の再充電時間を管理するステップを含む。本方法は更に、エネルギー貯蔵装置の放電時間に対して再充電時間を低減するステップ、又はエネルギー貯蔵装置への特定のエネルギー回収を達成するために再充電時間を単に最小にするステップを含むことができる。
【0008】
1つの実施形態において、方法が提供される。本方法は、エネルギー貯蔵装置及び少なくとも1つのエンジンを備えたハイブリッド発電システムの少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)の充電抵抗の経時的な変化に影響を与えるステップを含む。本方法は更に、エネルギー貯蔵装置における再充電抵抗の変化によって少なくとも1つのエンジンの燃焼率がどのように影響を受けるかを決定するステップと、決定に基づいて、少なくとも1つのエンジンの燃焼率を少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置の複数の部分充電状態(PSOC)ウィンドウにマッピングするステップと、を含む。本方法は更に、マッピングに基づいて、少なくとも1つのエンジンの燃焼率を低減する少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置の複数の部分充電状態ウィンドウのうちの1つの部分充電状態(PSOC)ウィンドウを識別するステップと、識別されたPSOCウィンドウにわたってエネルギー貯蔵装置を動作させるステップと、を含むことができる。
【0009】
1つの実施形態において、方法が提供される。本方法は、エネルギー貯蔵装置及びエンジンを備えたシステムのエンジンの燃焼率に対するエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)の再充電抵抗の変化の影響をシステムのモデルを用いて推定するステップを含む。本方法は更に、推定に基づき燃焼率をエネルギー貯蔵装置の部分充電状態のウィンドウにマッピングするステップを含む。本方法は更に、マッピングに基づいて、エンジンに結合された発電機の電力出力に応じたエンジンの最小燃焼率を提供するエネルギー貯蔵装置の特定の部分充電状態(PSOC)を識別するステップと、識別されたPSOCウィンドウにわたってエネルギー貯蔵装置を作動させるステップと、を含むことができる。
【0010】
1つの実施形態において、方法が提供される。本方法は、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値のプロファイル対充電状態に少なくとも部分的に基づいて、エネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)の動作の充電ウィンドウを決定するステップと、動作の充電ウィンドウに基づいてエネルギー貯蔵装置の充電を制御するステップと、を含む。
【0011】
1つの実施形態において、方法が提供される。本方法は、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を下回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を上回ったとき)に、エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を印加することによってエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)を再充電するステップを含む。本方法は更に、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を下回ったとき)に、第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位をエネルギー貯蔵装置に印加することによってエネルギー貯蔵装置を継続して再充電するステップを含む。本方法は代替として、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を下回ったとき)に、エネルギー貯蔵装置を放電するステップを含むことができる。
【0012】
1つの実施形態において、システムが提供される。本システムは、DC電力を貯蔵して、該DC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)を含む。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つAC電源からのAC電力をDC電力に変換するように構成され、更にエネルギー貯蔵装置及び/又はDC負荷にDC電力を提供するよう構成されたレギュレータを含む。AC電源は、回転機構により駆動される発電機を含むことができる。例えば、AC電源は、AC電力を生成するよう構成されたエンジン及び発電機セットを含むことができる。他の種々の実施形態による、AC電源の他のタイプも実施可能とすることができる。本システムはまた、エネルギー貯蔵装置及びレギュレータと通信するコントローラを含む。コントローラは、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態の決定されたプロファイル及び/又はマップ記憶し、プロファイル及び/又はマップに基づいて、AC電源によって使用される燃料を変換するエネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定するように動作可能とすることができる。コントローラは更に、動作の充電ウィンドウに基づいて、AC電源をサイクル的にオンオフするよう動作可能とすることができる。コントローラは更に、システムの作動中にエネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによってプロファイル及び/又はマップを決定するよう動作可能とすることができる。コントローラは更に、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が抵抗閾値を下回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を上回ったとき)に、エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を供給することをレギュレータに指示し、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を下回ったとき)に、第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位をエネルギー貯蔵装置に供給することをレギュレータに指示する、ように動作可能とすることができる。コントローラは更に、システムの作動中にエネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによってエネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値を決定するよう動作可能とすることができる。
【0013】
1つの実施形態において、システムが提供される。本システムは、DC電力を貯蔵して該DC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源)を含む。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つDC電源からのDC電力を調整し、更にエネルギー貯蔵装置及び/又はDC負荷にDC電力を提供するよう構成されたレギュレータを含む。DC電源は、例えば、太陽パネルシステム又は燃料電池エネルギーシステムとすることができる。他の種々の実施形態による、DC電源の他のタイプも実施可能とすることができる。本システムはまた、エネルギー貯蔵装置及びレギュレータと通信するコントローラを含む。コントローラは、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態の決定されたプロファイル及び/又はマップ記憶し、プロファイル及び/又はマップに基づいて、DC電源によって生成及び/又は貯蔵用されるエネルギーを変換するエネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定するように動作可能である。コントローラは更に、動作の充電ウィンドウに基づいて、DC電源をサイクル的にオンオフするよう動作可能とすることができる。コントローラは更に、システムの作動中にエネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによってプロファイル又はマップを決定するよう動作可能とすることができる。コントローラは更に、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が抵抗閾値を下回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を上回ったとき)に、エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を供給することをレギュレータに指示し、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ったとき(又は同等に、再充電電流値が電流閾値を下回ったとき)に、第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位をエネルギー貯蔵装置に供給することをレギュレータに指示する、ように動作可能とすることができる。コントローラは更に、システムの作動中にエネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによってエネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値を決定するよう動作可能とすることができる。
【0014】
以下の説明においてより詳細に説明される本開示の特定の実施形態が例示された添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】電気通信用途(例えば、基地局)におけるハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの第1の実施形態の図。
【図2】エンジン−発電機により使用される燃料を節減するよう構成された、図1のハイブリッド発電機−バッテリシステムの一部の簡易ブロック図。
【図3】図2に示すシステムのようなハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの基本動作のグラフ。
【図4】バッテリ電源に戻される電荷及びバッテリ電源の経年に応じて、バッテリ電源の再充電抵抗がどのように変化するかを示すグラフ。
【図5】図4の再充電抵抗特性に基づき図2のハイブリッド発電機−バッテリ発電システムのためのサイクル充電/放電方法の例示的な実施形態を示すグラフ。
【図6】発電機燃料節減を達成するためにハイブリッド発電機−バッテリ発電システムにおいて部分充電状態(PSOC)ウィンドウを適応させる方法の2つの例示的な実施形態の2つのフローチャート。
【図7】ハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの発電機の負荷率と供用年数との比較を示すグラフ。
【図8】ハイブリッド発電機−バッテリ発電システムのバッテリ電源に印加される再充電電位(電圧)がバッテリの再充電電流及び経年に対してどのように制御されるかに関する例示的な実施形態を示すグラフ。
【図9】本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第1の制御アーキテクチャを示す、通信用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの第2の実施形態の図。
【図10】本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第2の制御アーキテクチャを示す、通信用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの第3の実施形態の図。
【図11】本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第3の制御アーキテクチャを示す、通信用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの第4の実施形態の図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態は、ハイブリッドエネルギー貯蔵発電システムにおける燃料又はエネルギーの節減を改善し、サイクル運転でのエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ)を1次電源(例えば、エンジン−発電機セット)の作動時間の変位及び燃料又はエネルギーコストの低減の点でより効率的にすることを可能にすることに関する。各実施形態では、これは、制御電位の印加、及び/又は1次電源の装荷、及び/又はエネルギー貯蔵装置(ESD)の動作の充電状態ウィンドウの操作を通じたシステム寿命にわたるバッテリ再充電時間管理によってESDの再充電時間を短縮することで達成される。一般に、1次電源の燃料又はエネルギー節減は、ESDの再充電抵抗プロファイルに基づきESD(例えば、ナトリウム−メタルハライドタイプのバッテリ)の部分充電状態(PSOC)ウィンドウを制御することにより高めることができる。更に、燃料又はエネルギー節減は、ESDの観測される再充電電流に基づき充電電位(電圧)を制御することにより高めることができる。ESDユニットと1次電源(PPS)コントローラとの間の主要ESD挙動情報又はESDユニットからPPSコントローラへの推奨のターンオン及びターンオフ事象何れかの通信は、適応制御方式を用いてESDの動作形態の最適化を提供し、ESDユニットの正常性状態に関係なく燃料又はエネルギー節減を最大にするようにする。
【0017】
本発明の実施形態は、再充電時間(最大燃料又はエネルギー節減をもたらす)と寿命との間を最適化するESD運転手段を提供する。この場合の運転は、例えば、ESDが低抵抗状態であるとき及びESDが十分正常である場合に再充電電流に対する制限のない高電位再充電として想定される。ESDが所定抵抗値に達し、又は経年変化により正常性の異なる状態なると、ESDユニット(例えば、バッテリ管理システム)から信号が送出されて、放電を開始し、或いは、システムがESD放電の準備ができていない場合には再充電電位を引き下げるようにする。本発明の他の実施形態は、マスターコントローラ(例えば、整流器、又はパワーインタフェースユニット(PIU))と通信又は統合し、ESDの正常性の状態に基づいてPPS運転又は再充電を開始、終了、又は変更する方法に関する。この通信及び/又は統合は、マスターコントローラにロードされる予め定められたアルゴリズム、又はESD管理システムとマスターコントローラとの間で通信されるデジタル信号、又は通信バス(例えば、CAN又はMpdbus)を介した直接統合通信を含む。
【0018】
各図面に関して、複数の図面にわたって図面同じ参照符号は同一の又は対応する要素を示している。しかしながら、異なる図面において同様の要素を含むことは、所与の実施形態が必ずしもこのような要素を含むこと、又は本発明の全ての実施形態がこのような要素を含むことを意味するものではない。用語「バッテリ」及び「エネルギー貯蔵要素」は本明細書では同義的に使用され、全てのエネルギー貯蔵装置を意味し、種々の実施形態によるバッテリ管理システム(BMS)の一部の形態を含む場合があり、又は含まない場合もある。
【0019】
図1は、電気通信用途(例えば、基地局)におけるハイブリッド発電機−バッテリ発電システム100の第1の実施形態の図である。この実施形態は、AC電力網110、エンジン−発電機電源又はエンジン発電機セット(EGS)120、代替エネルギー源(例えば、太陽、風力)130、及びエネルギー貯蔵装置(ESD)であるバッテリ電源140を含む、4つの実施可能な電源を示している。トランスファースイッチ115は、AC電力網電源110とEGS120との間、並びに利用可能なAC電力の他の代替エネルギー源との間の運転の切り替えを可能にする。EGS120は、燃料源125(例えば、貯蔵タンク)により提供される燃料(例えば、ディーゼル燃料)で動作する。EGSは、AC電力源である。例えば、風力エネルギーシステムのような他の種々の実施形態によるAC電力源の他のタイプも実施可能である。本発明の実施形態は、ハイブリッド発電機−バッテリシステム100を作動させて、燃料消費量を最小限にし(或いは、他の実施可能な運転モードに対して燃料消費量を少なくとも低減し)、システム100のオペレータに対して燃料節減をもたらすよう構成される。利用可能スイッチ135は、利用可能である場合に代替エネルギー源130をシステム100のDCバス145又はACバス155に切り替えるのを可能にする。
【0020】
システム100はまた、AC電力網110又はEGS120からACバス155にAC電力を分配するパワーインタフェースユニット(PIU)を含む。ACバス155は、例えば、通信基地局(BTS)の照明及び空調のようなシステムのAC負荷160を駆動するためのAC電力を提供することができる。更に、ACバス155は、整流器及び/又は電圧レギュレータ170にAC電力を提供することができ、整流器及び/又は電圧レギュレータ170は、AC電力をDC電力に変換し、DC電力をDCバス145に提供して、通信基地局(BTS)のラジオ、スイッチ、及び増幅器のようなシステムのDC負荷180を駆動する。
【0021】
DCバス145はまた、整流器170からDC電力を提供してバッテリ電源140を充電し、バッテリ電源140が放電するときに該バッテリ電源からDC電力をDC負荷180に提供する。コントローラ190は、システム100の種々の状態を監視してEGS120と通信し、コントローラ190の制御ロジックに従ってEGS120のエンジンをオン及びオフする。種々の実施形態によれば、コントローラ190は、別個のユニットとすることができ、又はPIU150の一部とすることができ、或いはバッテリ電源140のバッテリ管理システム(BMS)の一部とすることができる。
【0022】
他の実施形態によれば、整流器及びレギュレータ170は、AC電源の代わりにDC電源(例えば、太陽エネルギーシステム又は燃料電池エネルギーシステム)からのDC電力を調節することができる。用語「整流器」及び「レギュレータ」は、本明細書では、1次電源からのエネルギーを整えてDC電力をDC負荷(例えば、DC負荷180)及びESD(例えば、バッテリ140)に提供する装置を意味するのに広く使用される。ディーゼルエンジンの場合のように、1次電源が燃料を使用するときには、燃料節減は、本明細書で記載される方法及び技術を利用することにより達成することができる。1次電源が、例えば、太陽パネルシステムのようなエネルギーを生成及び/又は貯蔵するときには、エネルギー節減は、本明細書で記載される方法及び技術を利用することにより達成することができる。一般に、1次電源は、システムのESDにより(例えば、DCバッテリ電源により)使用されるAC又はDC電力を提供することができる。
【0023】
図2は、エンジン−発電機120により使用される燃料を節減するよう構成された、図1のハイブリッド発電機−バッテリシステム100の一部の簡易ブロック図を示す。図2は、燃料を節減するようにEGS120のエンジンをサイクル的にオンオフすることにより、EGS120及びバッテリ電源140のみを用いてDC電力をDC負荷180に提供するための種々のシステム要素を示している。「燃料節減」とは、燃焼率を低減又は最小限にすること(例えば、定められた時間期間にわたってより少ない燃料又はエネルギーを用いること)、及び/又は例えば、発生するAC電力当たりに少ない燃料又はエネルギーを用いることを意味することができる。本発明の種々の実施形態に従って、「燃料節減」の別の意味も適用可能である。
【0024】
コントローラ190は、システム作動の制御ロジックを提供する。コントローラ190は、例えば、単にハードウェアに実装されたロジックコントローラ、ファームウェアプログラム可能なデジタル信号プロセッサ、又はプログラム可能プロセッサベースのソフトウェア制御コンピュータとすることができる。同様に、コントローラ190は、スタンドアローンユニット、パワーインタフェースユニット(PIU))の一部、バッテリ管理システム(BMS)の一部、又はシステムの1つの実施形態の他の何れかの部分の一部とすることができる。
【0025】
サイクル作動中、EGS120がオンであるときには、EGSは、サイクルの充電部分の間に電力をDC負荷180及びバッテリ電源140に提供する。EGS120がオフであるときには、バッテリ電源140は、サイクルの放電部分の間にDC負荷180に電力を提供する。バッテリ電源140の状態は、バッテリ電源140の電位及び電流を観測することにより推定される。具体的には、直列又は再充電抵抗プロファイルが、充電ステータスに応じて学習又は決定される。次いで、この特性は、バッテリ電源140が経年するにつれて監視され更新される。制御方法は、バッテリ電源140の電流及び電圧情報にアクセスする、並びにエンジン始動/停止制御信号にアクセスできるあらゆるコントローラ190に存在することができる。
【0026】
図3は、図2に示すシステムのようなハイブリッド発電機−バッテリ発電システムの基本動作のグラフを示す。グラフ310は、時間に伴うバッテリ電源140からの電力出力又はバッテリ電源140への電力入力を示し、ここで正の電力はバッテリ放電を示し、負の電力はバッテリ再充電を示している。グラフ320は、時間に伴うバッテリ電源140の特定の実施に対する充電状態(SOC)を示している。グラフ330は、時間に伴うバッテリ電源140の比較的安定した動作電圧(例えば、−48VDC)を示す。
【0027】
グラフ310が最大で平坦(例えば、レベル315にある)である(例えば、レベル315にある)ときには、バッテリ電源140は、その貯蔵エネルギーをDCバス145上でDC負荷180に放電中であり、EGS120のエンジンはオフである。この間、バッテリ電源140の充電状態(SOC)は、グラフ320に示すように、バッテリがDC負荷180に放電するにつれて低下する。ある点316において、バッテリ電源140が特定の量を放電した後、EGS120のエンジンがコントローラ190によりオンにされる。
【0028】
EGS120がオンである間、EGS120は、バッテリ電源140を再充電し、且つレギュレータ(整流器)170を介してDCバス145上でDC負荷180に電力を提供する。この間、バッテリ電源140のSOCは、グラフ320に示すように増大し、バッテリ電力はグラフ310の負領域にあり、電力がバッテリ電源140に流れていることを示している。バッテリ電源140が点317にて特定状態まで再充電すると、EGS120は、再度オフになり、プロセスが繰り返してサイクルプロセスを形成する。サイクルプロセスを最適化することによって燃料節減を増大することができる(例えば、EGS120の燃焼率を低下させることができる)。
【0029】
図4は、バッテリ電源140に戻される電荷及びバッテリ電源140の経年に応じて、バッテリ電源140の再充電抵抗がどのように変化するかを示すグラフである。一般に、バッテリが低い充電状態にあるときには、再充電抵抗は小さく、バッテリが所与の印加充電電圧(電位)に比較的迅速に電荷を蓄積することができる。しかしながら、戻された電荷がバッテリに蓄積すると、所与の印加充電電圧に対してバッテリの再充電抵抗が増大して充電速度が低下する。更に、バッテリが経年すると、再充電抵抗対戻り電荷の全体曲線は、上方にシフトする傾向がある。結果として、再充電抵抗は、EGS120のエンジンがオンにされてバッテリ電源140を再充電しなければならならい時間量に影響を及ぼすことになり、EGS120がより長くオンであるほど、燃焼燃料がより多くなる。
【0030】
詳細には、ナトリウムメタルハライドタイプのバッテリでは、再充電抵抗対戻り電荷を表す曲線は、ナトリウムメタルハライドタイプのバッテリの特性に起因して極めて動的とすることができる。種々の実施形態によれば、ナトリウムメタルハライドタイプのバッテリの金属は、鉄、ニッケル、亜鉛、及び銅の内の1つ又はそれ以上とすることができる。ハロゲン化物は、例えば塩化物とすることができる。一般に、ナトリウムメタルハライドタイプのバッテリは、先入れ/先出し型の動作を提供する。例えば、ナトリウムイオンは、カソード合剤に入ると、ナトリウムイオンは結合できる可能性がある第1の場所を見つけ、結合段階に進む。その結果、ナトリウムメタルハライドタイプのバッテリの再充電抵抗は、充電状態が増大するにつれて大きくなる傾向がある。
【0031】
再充電抵抗対バッテリ電源140への戻り電荷は、これが再充電に要する時間に極めて影響を及ぼすので、本システムに対して極めて重要である。再充電抵抗プロファイルの観測は、最良の又は最も望ましいバッテリ充電ウィンドウのエンジン始動/停止コントローラ190に情報を提供することになる。この用途では、バッテリ電源140が総充電ウィンドウの小領域にわたって作動されることが多い。これは、部分充電状態(PSOC)動作と呼ばれる。EGS120は、許容可能なバッテリ電源動作範囲の特定の閾値を用いてオンオフ制御される。再充電抵抗特性が、より小さい充電状態ウィンドウが補償されることを示唆する場合には、EGS120は、バッテリ電源140を適正なPSOCバンド内で動作させるよう制御されることになる。ナトリウム−メタルハライドタイプのバッテリを使用すると、再充電−抵抗プロファイル又は機能を用いて、高速再充電を維持し、燃料節減を維持するような再充電時間−放電時間比率を提供することができる。
【0032】
図5は、図4の再充電抵抗特性に基づき図2のハイブリッド発電機−バッテリ発電システムのためのサイクル充電/放電方法の例示的な実施形態を示すグラフである。バッテリ電源140は、図5に示すようにPSOCウィンドウ510上で動作される。例えば、設定点511では、バッテリ電源140は、DC負荷180に電力を供給した後、より低い充電状態(SOC)レベル513まで放電されている。バッテリ電源の充電状態(SOC)は、バッテリ電源140からコントローラ190への電流フィードバックに基づいてコントローラ190により決定される。一般に、SOCは、バッテリ電源140内外に流れる電流を決定することにより、コントローラ190が推定することができる。これは、例えば、アンペア−時間単位で電荷を効果的にカウントする電荷カウンター機能を実装することにより行うことができる。
【0033】
設定点511は、PSOCウィンドウ510の下限を定め、EGS120を始動させるためのコントローラ190に対する指標である。EGS120が設定点511で始動すると、バッテリ電源140を充電するために、電力がDC負荷180及びバッテリ電源140の両方に供給される。バッテリ電源140は、設定点512が上側SOCレベル514に達するまで時間Tcにわたって充電され、ここでEGSは、コントローラ190により停止される。設定点512において、バッテリ電源が時間Tdにわたって下側設定点511に戻るまで放電するので、DC負荷180はバッテリ電源140によって駆動される。次いで、EGS120のエンジンがコントローラ190によってオンオフされるので、プロセスは、バッテリ電源140がPSOCウィンドウ510上で充放電されるように繰り返される。
【0034】
本発明の1つの実施形態によれば、バッテリ電源140の再充電抵抗プロファイル(例えば、図4を参照)は、コントローラ190によって特徴付けられ、EGS120のエンジンの燃料消費量を低減するように設定点511及び512を決定するのに用いることができる。例えば、再充電抵抗に基づき設定点511及び512を確立することによって、バッテリ電源140の充電時間Tcを短縮及び/又は最小化し、従って、長い時間期間(例えば、数日間)にわたってEGS120が使用する燃料の量を低減することができる。充電時間Tcの短縮及び/又は最小化は、例えば、バッテリ電源140の放電時間Tdに対して達成することができる。一般に、再充電抵抗が、燃料節減を維持するには高くなり始めた場合、PSOCウィンドウ設定点は、狭帯域である(すなわち、あまり多くの時間が再充電に使用されないように、狭い範囲にわたって再充電及び放電する)ように適合させることができる。
【0035】
例証として、バッテリ電源140の電流化学的性質及び寄生抵抗に基づき、下側設定点511は、30%SOCとして決定することができ、上側設定点512は、80%SOC(すなわち、50%PSOCウィンドウ)として決定することができる。バッテリ電源140が経年し、再充電抵抗プロファイルが上昇(図4を参照)すると、設定点511及び512は、例えば、35%SOC及び75%SOC(すなわち、40%PSOCウィンドウ)まで漸次的に変化して、電荷利用度が低下し燃料節減を維持できるようになる。
【0036】
サイクルプロセスの間周期的に、バッテリ電源140は、100%SOC(完全充電時間Tfにわたって)まで再充電され、総リセット時間Tr(リセット事象)にわたって下側充電状態(SOC)レベル513(又は他の何らかの下側レベル)まで放電されて、バッテリ電源140の化学的性質及び/又はバッテリ管理システム(BMS)をリセットすることができる。1つの実施形態によれば、コントローラ190は、バッテリ電源140の再充電抵抗を再特徴付け又は更新を行うのに時間Trを使用する。
【0037】
本明細書で検討するように、幾つかの実施形態は、電気機器を稼働するため、及びバッテリ電源を充電するために複数のエネルギー源(例えば、太陽光、風力、電力網、ディーゼル発電機)を有することができる。リセット事象中に使用されるエネルギー源は、種々の選択肢の間で優先順位を付けることができる。場合によっては、EGS(例えば、ディーゼル発電機)を唯一の制御可能なエネルギー源とすることができ、他のエネルギー源は、散発的で非制御可能とされる場合がある。しかしながら、本発明の1つの実施形態によれば、エネルギー源は、優先順位に基づき選択され、運用コストを低減及び/又は最小限にすることができる。このような優先順位方式の1つの実施例は、再充電用に太陽発電又は風力発電のような局所的で再生可能なエネルギー源を最初に使用するものである。次に、再生エネルギー源が利用可能ではない場合には、電力網供給源が使用される。最後に、他のエネルギー源が利用可能ではない場合には、EGS(例えば、ディーゼル発電機)が使用される。このような便宜的リセット事象(エネルギー源の利用可能性を交代させることに起因した)は、長期にわたるディーゼル発電機使用量の低減の一助とすることができる。
【0038】
図6は、エンジン燃料節減を達成するためにハイブリッド発電機−バッテリ発電システム100において部分充電状態(PSOC)ウィンドウ510を適応させる方法600及び601の2つの例示的な実施形態の2つのフローチャートを示す。第1の方法600は、演繹的方法として特徴付けることができ、第2の方法601は、オンライン方法として特徴付けることができる。
【0039】
第1の方法600は、ステップ610として、ESD及び少なくとも1つのエンジンを備えたハイブリッド発電システムの少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置(例えば、バッテリ電源140)の充電抵抗の経時的な変化に影響を与えるステップを含む。充電抵抗の変化に影響を与えるステップは、例えば、ESDの充電状態を経時的に変化させることを含むことができる。ステップ620では、本方法は更に、充電抵抗の変化によって少なくとも1つのエンジンの燃焼率がどのように影響を受けるかを決定するステップを含む。燃焼率を決定するステップは、充電抵抗及び結果として生じる充電電流に基づきESDを再充電するのに要する時間、従って、EGSの発電機が燃焼燃料を費やす時間を決定することを含むことができる。ステップ630において、本方法は更に、この決定に基づいて、少なくとも1つのエンジンの燃焼率を少なくとも1つのESDの部分充電状態(PSOC)の複数のウィンドウにマッピングするステップを含む。マッピングは、システム100に記憶され、例えば、バッテリ電源140のリアルタイムの充電抵抗特性に基づき最大燃料節減をもたらすPSOCウィンドウを選択するために、システム100のコントローラ190が使用することができる。
【0040】
第2の方法601のステップ640において、少なくとも1つのESDを有するハイブリッド発電システムのシステムモデルを生成する。ステップ650において、本方法は、ESD及びエンジンを備えたシステムのエンジンの燃焼率に対するESDの充電抵抗の変化の影響をシステムのモデルを用いて推定するステップを含む。ステップ660において、本方法は、この推定に基づき燃焼率をESDのPSOCのウィンドウにマッピングするステップを含む。最適化されたPSOCウィンドウは、システム100に記憶され、最大の燃料節減をもたらすPSOCウィンドウを選択するためESD(例えば、バッテリ電源140)のリアルタイム充電抵抗特性に基づきコントローラ190によって選択することができる(例えば、マッピングに基づいて、エンジンに結合された発電機の電力出力に応じたエンジンの最小燃焼率を有するエネルギー貯蔵装置の特定の部分充電状態(PSOC)を識別する)。
【0041】
図7は、ハイブリッド発電機−バッテリ発電システム100の発電機の負荷率と供用年数との比較を示すグラフである。
負荷率=(再充電電力+ベース負荷)/発電機の最大定格
である。従って、再充電期間が短くなるほど、1日当たりの放電エネルギーが大きくなり、再充電負荷を供給する発電機のその後の負荷率が増大する。典型的な発電機では、負荷率が増大するほど、発電機の効率も高くなる。従って、本発明の実施形態は、PSOC設定点を調整することにより再充電電力とベース負荷の合計を比較的高い平均レベルで維持することを試みている。
【0042】
本明細書で記載される燃料節減方法を利用しないシステムでは、発電機の負荷率は、図7のプロット710に示すように、時間の経過と共に減少する傾向がある。本明細書で記載される燃料節減方法を利用したシステムでは、発電機の負荷率は、図7のプロット720に示すように、時間の経過と共に一定のままである。従って、本明細書で記載されるPSOCウィンドウを適応させることによって、EGS120の発電機の負荷率は、プロット720に従って維持することができる。
【0043】
図8は、ハイブリッド発電機−バッテリ発電システム100のバッテリ電源140に印加される再充電電位(電圧)がバッテリの再充電電流及び経年に対してどのように制御されるかに関する例示的な実施形態を示すグラフである。再充電電流が大きいときにより高い再充電電位(電圧)をバッテリ電源140に印加すると、バッテリの反応前端(化学的性質)でより一貫した電位を生じる結果となる。この電位増大に対する推論は、高電流によって、配線集電体、及びバッテリ電源140内の他の寄生要素内の直列寄生抵抗での電位降下を引き起こし、バッテリ電源140の再充電用に低い電位が印加される状態になることに基づいている。
【0044】
本発明の実施形態は、再充電電流が高いとき(例えば、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を下回るとき)に印加電圧を上昇させ、従って、より迅速な再充電を維持する(すなわち、再充電時間を短くする)のを助けるためにバッテリ電源140の化学的性質にわたって一貫した電位を印加することにより、これらの寄生抵抗損失を補償する。その後、再充電電流が低くなると(例えば、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ると)、エネルギー貯蔵装置は、印加電圧を下げることにより継続して充電することができる。或いは、エネルギー貯蔵装置は、再充電抵抗値が抵抗閾値を上回ったときに放電することができる。この直列抵抗補正方法は、バッテリ電源140からの電圧及び電流フィードバック情報に基づきコントローラ190によって提供される。
【0045】
この再充電電位の直列抵抗補償は、再充電を加速するために一定の高電圧を印加する従来の方法とは異なる。一定の高電圧を印加すると、高い再充電電流でバッテリの化学的性質に過電圧応力をもたらす可能性がある。同様に、図8に示すように、印加電圧対再充電電流の曲線は、バッテリの経年に伴って増大する可能性がある寄生抵抗項を補償するために経時的に上方にシフトする傾向があり、従って、バッテリ電源のカソード電位が一貫したレベルに維持される(すなわち、バッテリ電源の化学的性質にわたって電位が維持される)。
【0046】
本発明の1つの実施形態によれば、バッテリ電源140のPSOCウィンドウを適応させる方法と、バッテリ電源140に印加される再充電電位を適応させる方法とが組み合わされて、燃料節減を更に提供することができる。例えば、図5を参照すると、バッテリ電源140が設定点511と512との間で時間Tcにわたって再充電されていると、設定点511において再充電電流がより高くなるので、コントローラ190は、設定点511において印加再充電電位をより高いレベル(例えば、58ボルト)で開始し、再充電電流が減少すると、低いレベル(例えば、56ボルト)まで印加再充電電位を漸次的に低下させる。
【0047】
図9は、本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第1の制御アーキテクチャを示す、通信又は他の用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システム900の第2の実施形態の図である。図9の実施形態において、パワーインタフェースユニット(PIU))910は、本明細書で記載される燃料節減方法及び制御ロジックを実施するコントローラとして機能する。また、図9の実施形態において、AC電力(AC電力網920又はエンジン−発電機セット930からの)は、整流器/切り替えモード電力供給装置(SMPS)940によりDC電力に変換される。SMPS940は、電力の高効率変換を提供するスイッチングレギュレータを組み込んだ電力供給装置である。整流器/SMPS940から出力されるDC電力は、バッテリ950を充電し、DC負荷960(例えば、BTS)を駆動するのに使用される。エンジン−発電機セット930がオフのときには、バッテリ950は、DC負荷960にDC電力を提供する。AC電力は、PIU910を介してAC電力網920又はエンジン−発電機930からAC負荷970に提供される。
【0048】
図10は、本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第2の制御アーキテクチャを示す、通信又は他の用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システム1000の第3の実施形態の図である。図10の実施形態は、図9に示す実施形態よりも更にバッテリ中心のものである。すなわち、図10の実施形態は、互いと(例えば、RS485/Modbusを介して)及び整流器コントローラ1020と通信するよう構成された複数のバッテリモジュール1010を備える。図10のシステムはまた、図9のシステム900と同様に、エンジン−発電機1030、PIU1040、整流器/SMPS1050、及びBTS1060を含む。一般に、図10の実施形態は、図9の実施形態よりもより高機能な通信アーキテクチャを提供し、正常性、電力実行能力特性、及びSOC動作範囲に関するバッテリ間モジュール通信を可能にする。このようなバッテリ間通信は、バッテリモジュールの良好な動作、制御、及びバランシングを可能にすることができる。整流器コントローラ1020は、バッテリモジュール1010とPIU1040との間の通信を提供し、また整流器/SMPSと通信して、AC/DC電力変換の制御を行うことができる。また、PIU1040は、複数のセンサ入力を受け取るよう構成される。システム1000の種々の要素間のインタフェース及び通信は、例えば、Ethernet(商標),R232、RS485、Modbus、及びCANプロトコルを介して提供することができる。
【0049】
図11は、本明細書で記載される燃料節減方法を実施できる第3の制御アーキテクチャを示す、通信又は他の用途でのハイブリッド発電機−バッテリ発電システム1100の第4の実施形態の図である。図11の実施形態は、PIU及び整流器コントローラを排除し、エンジン−発電機1120、整流器/SMPS1130、及び複数のバッテリモジュール1040と通信可能にインタフェース接続されるマスターコントローラ1110を提供することにより、図10の実施形態よりも先進的なものである。マスターコントローラ1110は、複数のセンサ入力を受け取るよう構成される。同様に、システム1100の種々の要素間のインタフェース及び通信は、例えば、Ethernet,R232、RS485、Modbus、及びCANプロトコルを介して提供することができる。DC負荷(例えば、BTS1150)は、依然として整流器/SMPS1130により駆動される。
【0050】
一般に、図9の実施形態から図10の実施形態、及び図11の実施形態への発展は、維持がより容易で、よりコスト効果があり、更により中央制御方式になった、より統合されより高機能のアーキテクチャに向けて押し進められている。
【0051】
別の実施形態は、DC電力を貯蔵し、DC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置を備えたシステムに関する。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つAC電源からのAC電力をDC電力に変換すること、又はDC電源からのDC電力を調整することの少なくとも1つを行い、更にエネルギー貯蔵装置及び/又はDC負荷にDC電力を提供するよう構成されたレギュレータを備える。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置及びレギュレータと通信するコントローラを備え、該コントローラは、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が決定された抵抗閾値を下回ったときに、該エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を供給することをレギュレータに指示するよう動作可能である。コントローラは更に、エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が決定された抵抗閾値を上回ったときに、第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位をエネルギー貯蔵装置に供給することをレギュレータに指示するよう動作可能である。
【0052】
別の実施形態では、コントローラは更に、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態に関する決定されたプロファイル又はマップの少なくとも1つを記憶し、更に、プロファイル又はマップの少なくとも1つに基づいて、AC電源によって使用される燃料又はエネルギーを変換すること、或いはDC電源によって生成及び/又は貯蔵されるエネルギーを変換することの少なくとも1つを行うエネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定するよう動作可能である。
【0053】
別の実施形態において、コントローラは更に、動作の充電ウィンドウに基づいて、AC電源又はDC電源の少なくとも1つをサイクル的にオンオフするよう動作可能である。
【0054】
別の実施形態は、DC電力を貯蔵し且つDC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置を備えたシステムに関する。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つAC電源からのAC電力をDC電力に変換すること、又はDC電源からのDC電力を調整することの少なくとも1つを行い、更にエネルギー貯蔵装置及び/又はDC負荷にDC電力を提供するよう構成されたレギュレータを備える。本システムは更に、エネルギー貯蔵装置及びレギュレータと通信するコントローラを備え、該コントローラは、エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態に関する決定されたプロファイル又はマップの少なくとも1つを記憶するよう動作可能である。コントローラは更に、プロファイル又はマップの少なくとも1つに基づいて、AC電源によって使用される燃料又は他のエネルギーを変換すること、或いはDC電源によって生成及び/又は貯蔵されるエネルギーを変換することの少なくとも1つを行うエネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定するよう動作可能である。
【0055】
別の実施形態において、コントローラは更に、動作の充電ウィンドウに基づいて、AC電源又はDC電源の少なくとも1つをサイクル的にオンオフするよう動作可能である。
【0056】
添付の請求項において、用語「含む」及び「有する」は、用語「備える」の一般的な同義的表現として使用され、用語「in which」は「wherein」と同等である。その上、添付の請求項において、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」、「上側」、「下側」、「下部」、「上部」、その他は、単なる標識として使用され、これらの対象物に対して数値的又は位置的要件を課すことを意図するものではない。更に、添付の請求項の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクションの形式で記載されておらず、かかる請求項の限定が語句「〜するための手段」に続けて他の構造を含まない機能の表明を記載したものでない限り、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されるべきではない。本明細書で使用される単数形態は、前後関係から明らかに別の意味を示さない限り、複数形態も含む。更に、本発明の「1つの実施形態」という表現は、記載された特徴要素を組み込む追加の実施形態の存在を排除するものとして解釈されることを意図するものではない。その上、そうではないことを明記しない限り、特定の特性を有する1つ又は複数の要素を「備える」、「含む」又は「有する」実施形態は、その特性を有しないそのような追加的な要素を含むことができる。更に、特定の実施形態は、同じ又は同様の要素を有するように図示する場合があるが、これは単に例証の目的に過ぎず、請求項に指定のない限り、このような実施形態は必ずしも同じ要素を有する必要はない。
【0057】
本明細書で使用される用語「することができる」及び「であってもよい」とは、一連の状況内で起こる可能性があること、或いは、特定の特性、特徴又は機能を有することを示し、及び/又は修飾される動詞に関連する技量、能力、又は可能性の1つ又はそれ以上を表現することにより別の動詞を修飾する。従って、「することができる」及び「であってもよい」の使用は、場合によっては、修飾用語が適切ではない、可能ではない、又は好適ではない場合もあることを考慮に入れながら、修飾の用語が示された技量、機能、又は利用に明らかに適切であり、可能であり、又は好適であることを示している。例えば、一部の状況においては、ある事象又は性質が予想できるが、他の状況ではこの事象又は性質が起こらない可能性があり、この差違は、用語「できる」及び「であってもよい」によって表現される。
【0058】
本明細書は最良の形態を含む実施例を使用して、本発明の様々な実施形態を開示し、また当業者が、あらゆる装置又はシステムを製作し且つ使用しまたあらゆる組込み方法を実行することを含む本発明の実施を行なうことを可能にもする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0059】
100 ハイブリッド発電機−バッテリ電力システム
110 AC電力網
115 トランスファースイッチ
120 エンジン−発電機セット(EGS)
125 燃料源
130 代替エネルギー源
135 利用可能スイッチ
140 バッテリ電源
145 DCバス
150 パワーインタフェースユニット(PIU)
155 ACバス
160 AC負荷
170 整流器又は電圧レギュレータ
180 DC負荷
190 コントローラ
310 電力のグラフ
315 最大レベル
317 再充電点
320 SOCグラフ
330 動作電圧グラフ
510 PSOCウィンドウ
511 下側設定点
512 上側設定点
513 下側SOCレベル
514 上側SOCレベル
600 方法
601 方法
610 方法のステップ
620 方法のステップ
630 方法のステップ
640 方法のステップ
650 方法のステップ
660 方法のステップ
710 プロット
720 プロット
900 ハイブリッド発電機−バッテリ電力システム
910 パワーインタフェースユニット
920 AC電力網
930 エンジン−発電機セット
940 整流器/切り替えモード電力供給装置
950 バッテリ
960 DC負荷
970 AC負荷
1000 ハイブリッド発電機−バッテリ電力システム
1010 バッテリモジュール
1020 整流器 コントローラ
1030 エンジン−発電機
1040 パワーインタフェースユニット
1050 整流器/切り替えモード電力供給装置
1060 基地局
1100 ハイブリッド発電機−バッテリ電力システム
1110 マスターコントローラ
1120 エンジン−発電機
1130 整流器/切り替えモード電力供給装置
1140 バッテリモジュール
1150 基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー貯蔵装置の監視される再充電抵抗値又は監視される再充電電流の少なくとも1つに応答して、前記エネルギー貯蔵装置の印加再充電電位又は充電状態動作ウィンドウの少なくとも1つを制御して、前記エネルギー貯蔵装置の再充電時間を管理するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記エネルギー貯蔵装置の放電時間に対して前記再充電時間を低減するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エネルギー貯蔵装置の再充電時間を低減するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が抵抗閾値を下回ったときに、前記エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を印加することによって前記エネルギー貯蔵装置を再充電するステップを含む、方法。
【請求項5】
前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が前記抵抗閾値を上回ったときに、前記第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位を前記エネルギー貯蔵装置に印加することによって前記エネルギー貯蔵装置を継続して再充電するステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が前記抵抗閾値を上回ったときに、前記エネルギー貯蔵装置を放電するステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
DC電力を貯蔵して、該DC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置と、
エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つAC電源からのAC電力をDC電力に変換すること、又はDC電源からのDC電力を調整することの少なくとも1つを行い、更に前記エネルギー貯蔵装置及び/又は前記DC負荷に前記DC電力を提供するよう構成されたレギュレータと、
前記エネルギー貯蔵装置及び前記レギュレータと通信するコントローラと、
を備え、前記コントローラが、
前記エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が決定された抵抗閾値を下回ったときに、前記エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を供給することを前記レギュレータに指示し、
前記エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が前記決定された抵抗閾値を上回ったときに、前記第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位を前記エネルギー貯蔵装置に供給することを前記レギュレータに指示する、
ように動作可能である、システム。
【請求項8】
前記エネルギー貯蔵装置がバッテリ電源を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記コントローラが更に、前記システムの作動中に前記エネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによって前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値を決定するよう動作可能である、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラが更に、
前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態の決定されたプロファイル又はマップの少なくとも1つを記憶し、
前記プロファイル又はマップの少なくとも1つに基づいて、AC電源によって使用される燃料又はエネルギーを変換すること、或いはDC電源によって生成及び/又は貯蔵されるエネルギーを変換することの少なくとも1つを行う前記エネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定する、
ように動作可能である、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記コントローラは更に、前記動作の充電ウィンドウに基づいて、前記AC電源又はDC電源の少なくとも1つをサイクル的にオンオフするよう動作可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記コントローラは更に、前記システムの作動中に前記エネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによって前記プロファイル又はマップの少なくとも1つを決定するよう動作可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記AC電源が、
燃料を消費することによってAC電力を生成するよう構成されたエンジン−発電機セット、又は風力エネルギーシステムを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
前記DC電源が、
太陽エネルギーシステム、又は燃料電池エネルギーシステムを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
エネルギー貯蔵装置及び少なくとも1つのエンジンを備えたハイブリッド発電システムの少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置の再充電抵抗の経時的な変化に影響を与えるステップと、
前記再充電抵抗の変化によって少なくとも1つのエンジン−発電機セットの燃焼率がどのように影響を受けるかを決定するステップと、
前記決定に基づいて、前記少なくとも1つのエンジンの燃焼率を前記少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置の部分充電状態(PSOC)の複数のウィンドウにマッピングするステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記マッピングに基づいて、前記少なくとも1つのエンジンの燃焼率を低減する前記少なくとも1つのエネルギー貯蔵装置の複数の部分充電状態ウィンドウのうちの1つの部分充電状態(PSOC)ウィンドウを識別するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記識別されたPSOCウィンドウにわたってエネルギー貯蔵装置を動作させるステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
エネルギー貯蔵装置及びエンジンを備えたシステムのエンジンの燃焼率に対する前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗の変化の影響を前記システムのモデルを用いて推定するステップと、
前記推定に基づき燃焼率を前記エネルギー貯蔵装置の部分充電状態(PSOC)のウィンドウにマッピングするステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記マッピングに基づいて、前記エンジンに結合された発電機の電力出力に応じた前記エンジンの最小燃焼率を提供する前記エネルギー貯蔵装置の特定の部分充電状態(PSOC)を識別するステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記識別されたPSOCウィンドウにわたって前記エネルギー貯蔵装置を作動させるステップを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値のプロファイル対充電状態に少なくとも部分的に基づいて、前記エネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定するステップと、
前記動作の充電ウィンドウに基づいて前記エネルギー貯蔵装置の充電を制御するステップと、
を含む、方法。
【請求項22】
DC電力を貯蔵して該DC電力をDC負荷に提供するよう構成されたエネルギー貯蔵装置と、
エネルギー貯蔵装置に動作可能に接続され、且つAC電源からのAC電力をDC電力に変換すること、又はDC電源からのDC電力を調整することの少なくとも1つを行い、更に前記エネルギー貯蔵装置及び/又は前記DC負荷に前記DC電力を提供するよう構成されたレギュレータと、
前記エネルギー貯蔵装置及び前記レギュレータと通信するコントローラと、
を備え、前記コントローラが、
前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値対充電状態の決定されたプロファイル又はマップの少なくとも1つを記憶し、
前記プロファイル又はマップの少なくとも1つに基づいて、AC電源によって使用される燃料又は他のエネルギーを変換すること、或いはDC電源によって生成及び/又は貯蔵されるエネルギーを変換することの少なくとも1つを行う前記エネルギー貯蔵装置の動作の充電ウィンドウを決定する、
よう動作可能である、システム。
【請求項23】
前記エネルギー貯蔵装置がバッテリ電源を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記コントローラは更に、前記動作の充電ウィンドウに基づいて、前記AC電源又はDC電源の少なくとも1つをサイクル的にオンオフするよう動作可能である、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記コントローラは更に、前記システムの作動中に前記エネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによって前記プロファイル又はマップの少なくとも1つを決定するよう動作可能である、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記コントローラは更に、
前記エネルギー貯蔵装置の決定された再充電抵抗値が決定された抵抗閾値を下回ったときに、前記エネルギー貯蔵装置に第1の再充電電位を供給することを前記レギュレータに指示し、
前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値が前記抵抗閾値を上回ったときに、前記第1の再充電電位よりも低い第2の再充電電位を前記エネルギー貯蔵装置に供給することを前記レギュレータに指示する、
ように動作可能である、請求項22に記載のシステム。
【請求項27】
前記コントローラが更に、前記システムの作動中に前記エネルギー貯蔵装置の電位及び再充電電流を監視することによって前記エネルギー貯蔵装置の再充電抵抗値を決定するよう動作可能である、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
リセット事象中にエネルギー貯蔵装置を再充電する方法であって、
少なくとも1つの局所的及び再充電可能エネルギー源を用いてエネルギー貯蔵装置を再充電するステップと、
前記少なくとも1つの局所的及び再充電可能エネルギー源が利用可能でない場合、電力網電源を用いて前記エネルギー貯蔵装置を再充電するステップと、
前記少なくとも1つの局所的及び再充電可能エネルギー源及び電力網電源が利用可能でない場合、エンジン−発電機セット(EGS)を用いて前記エネルギー貯蔵装置を再充電するステップと、
を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−94050(P2013−94050A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−233358(P2012−233358)
【出願日】平成24年10月23日(2012.10.23)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】