説明

エネルギー飲料用組成物

【課題】 消費者の精神的および/または身体的な活動を助成する飲食用の成分の新たな組み合わせを提供する。
【解決手段】本発明の組成物およびこれが含まれる飲料は、流動体で混合される組成物であって、ビタミンBと、ビタミンCと、タウリンと、イチョウの葉エキスと、ガラナエキスとを含む組成物およびこれを含む飲料を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
現代における目まぐるしい生活で、一般の人々は精神的、身体的ストレスに晒されている。そのようなときには複数のストレスに対抗するために、様々な成分を含む多量の製品
が提供されてきている。かなり多くの有効成分がある。そのような成分を様々に組み合わせると、成分とそのような組み合わせに対する体の反応との相互作用や、相対的濃度に基づいて有効性のレベルを変化させることができる。それゆえに、成分の新規な組み合わせを見つけることは物質的な試験として大きな課題である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、消費者の精神的および/または身体的な活動を助成する飲食用の成分の新たな組み合わせを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、流動体で混合される組成物であって、ビタミンBと、ビタミンCと、タウリンと、イチョウの葉エキスと、ガラナエキスとを含むことを特徴とする。
【0005】
前記組成物であって、さらに、朝鮮ニンジンエキス、カフェイン、発泡剤、甘味料、塩、潤滑剤、保存料、賦形剤、香味料、着色剤のうち少なくとも1種を含むと好適である。
【0006】
さらに、前記組成物は飲料とするために水に溶解されると好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本実施形態では、新たな種類の飲料摂取者に健康性の向上とともにリフレッシュを与える飲料用組成物を提供する。
【0008】
実施形態では、飲料摂取者にエネルギーや概して良い気分を増進させることの促進を与えるハーブ、ミネラル、ビタミンを含む飲料用組成物を例示する。
【0009】
組成物中のハーブは、イチョウの葉、ガラナ、朝鮮ニンジンのうち少なくとも一種を含む。イチョウの葉は、頭の良さ、活力の増進、適切な血流、血管の健康について栄養学的にサポートすることが知られている。また、イチョウの葉は抗酸化作用も高く、健康に留意する年齢の人々にとって有用である。イチョウの葉は、脳や血液や器官系に酸素を供給する体内の血管ネットワークへ血流の循環を増進させる。イチョウの葉は新陳代謝や神経伝達物質、脳への酸素供給を促進させる。血流が増進すると知的明晰性の改善や反応時間の増進など、短期または長期の精神的な改善作用が起こる。
【0010】
ガラナは、高いカフェイン源である。消費者は心的な刺激作用、中枢神経刺激作用、覚醒、疲れを軽減することなども含め、健康上の利益を享受できる。また、ガラナは強い利尿作用があり、消費者がより呼吸に支障がないように気管支の狭窄状態を軽減する作用も有する。
【0011】
朝鮮ニンジンは、適応促進薬として一般的に用いられている。例えば、高血圧を低血圧化したり、低血圧を高血圧化したりするなど、個々の必要性に基づいて身体機能を平準化させる。また、ストレスを減少させ、活発にし、エネルギーを後押しし、記憶力を増進させ、免疫系を刺激する。朝鮮ニンジンは、体の機能の維持を助け、エネルギーやスタミナを増進させ、環境有害物質やウイルス感染に対する抵抗力を向上させる。
【0012】
別の態様として、組成物はビタミンC、体内のコラーゲンの生産に重要とされ、健康上よいとされている水溶性ビタミンを含んでもよい。ビタミンCもまた、酸化から脂脂肪酸を保護することだけでなく、脂肪溶解性のビタミンA、ビタミンEを保護することができ、重要である。
【0013】
別の態様として、組成物は少なくとも一種のビタミンB、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸、ピロジクシン、ビオチン、シアノコバラミン、カオリン、および/または葉酸(葉酸の還元物、限られるものではないが、例えばフォリン酸、フォリナートカルシウム、メチルテトラヒドラフォレートなどが挙げられる。)。ビタミンB群もまた水溶性ビタミンであり、体内にエネルギーを供給するグルコースに炭水化物が分解することを助ける作用、脂肪やタンパク質を分解して神経系を正常機能とすることを助ける作用、胃や腸管における筋肉の正常な緊張を助ける作用を有する。組成物におけるビタミンBの典型的な形態はd−パントテン酸カルシウム、ナイアシンアミド、ピリドキシン、塩酸塩、チアミン硝酸塩が挙げられる。
【0014】
さらに組成物はイノシトールを含んでもよい。イノシトールは、レシチンの形成に必要な物質として知られ、肝臓への脂肪の蓄積を防止するフォラシン、ビタミンB6、ビタミンB12、コリン、ベタイン、メチオニン、に近い作用を有している。
【0015】
カフェインは強心薬として有用であることが知られており、尿の生産性を増大させる穏やかな利尿作用としても知られている。勿論、カフェインは神経細胞におけるアデノシン受容体との結合親和性があることから、精神的刺激作用があることはよく知られている。組成物中におけるカフェインは無水カフェインを含んでもよく、また、組成物中のガラナによって生産されてもよい。
【0016】
タウリンは、脳や心臓の細胞膜を安定させることを助け、電気的な活動組織における機能を有するアミノ酸である。タウリンは、胆嚢や目、血管に対しての機能を有し、酸化防止剤となり、解毒作用もあるとされている。タウリンは、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムの細胞内外への移動を助け、それゆえに神経インパルスの発生を助ける。タウリンは抑制性神経伝達物質でもあり、脳における緩和な鎮静薬としても機能する。
【0017】
別の態様として、組成物は発泡剤を含んでもよい。理解されるように、発泡剤は、水と接触することでガスを発生する、併用剤または一剤のうち少なくとも一種を含むものである。発生するガスは一般的に酸素または最も一般的には二酸化炭素である。好適な発泡剤としては、酸成分と塩基成分とを含み、水の存在下で二酸化炭素を発生するものである。酸成分としては、少なくとも一種の酸を含有しているものを用いることができ、塩基成分としては少なくとも一種の塩基を含有しているものを用いることができる。好適には、塩基成分はアルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩を含み、酸成分は脂肪族系酸を含む。この好適例に限定されることがないが、例えば塩基成分として炭酸塩(例:炭酸カルシウム)、重炭酸塩(例:重炭酸ナトリウム)、セスキ炭酸塩、これらの組み合わせを用いることができる。重炭酸ナトリウムは好適な塩基の一つである。
【0018】
この好適例に限定されることがないが、例えば酸として、クエン酸、乳酸、グルタル酸、リン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、琥珀酸、オキサロ酢酸、これら酸のうちのいずれかの無水酸、これら酸のうちのいずれかの酸性塩、そしてこれらの組み合わせを用いることができる。クエン酸は、好適な酸の一つである。
【0019】
別の態様として、組成物は甘味料を含んでもよい。本発明において好適に用いられるのは、蔗糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、コーン高果糖シロップの固形物、転化糖、ソルビートルを含む糖アルコール、これらの糖類、糖アルコールの組み合わせの糖類、糖アルコールである。一回の投薬量について固形分を低量化するために、糖類または糖アルコールとしてより高密度の甘味料を用いると好適である場合がある。高密度の甘味料は、サッカリン、チクロ、アセスルファム・ケィ、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料(例:アスパルテーム)、L−アスパルチル−D−アラニンアミド甘味料、L−アスパルチル−D−セリンアミド甘味料、L−アスパルチル−L−1−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味料、L−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド甘味料、L−アスパルチル−D−フェニルグリシンエステルアミド甘味料を含む。組成物に用いられる甘味料としては、ステビア甘味料類、ラカンカ甘味料類、羅漢果サポニン甘味料類が挙げられる。特に好適な甘味料としては、アセスルファム・ケィ、コーンシロップの固形物とスクラロースの組み合わせである。
【0020】
別の態様としては、組成物は塩を含んでもよい。この例に限定されることはないが、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウムのような保存料、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウムのような酸中和剤を含んでもよい。
【0021】
別の態様としては、組成物はコンピトロール(登録商標)のような潤滑剤を含んでもよい。一態様としては、潤滑剤は少なくとも安息香酸塩を一種含んでいる。更なる態様としては、潤滑剤は、分子量2000〜10000のポリエチレングリコールを一種含んでいる。
【0022】
別の態様としては、組成物はポリエチレングリコールを含んでもよい。
【0023】
別の態様としては、組成物の材料は微晶性セルロースと混合して圧縮され、錠剤とされ、錠剤の形状で供給されてもよい。微晶性セルロースは、独自の圧縮性と受容性を提供し、低圧圧縮で小型として固形の剤型とするための賦形剤として優れており、高結合性能を有しており、極めて堅く、安定で、高分解性の錠剤を提供できる。他の利点としては、もろさが低度であり、固有の潤滑性を有しており、高程度な希釈性を有している。開示された組成物は、他の一種または複数の賦形剤を含んでもよく、これらには限られることがないが、乳糖、マルトデキストリン、粉末果糖、粉末セルロース、結晶性糖類の炭水化物を含んでもよい。
【0024】
別の態様としては、組成物は水または人間の飲料用として安定した他の液体に溶解されてもよい。
【0025】
香味料は組成物に含まれてもよいが、本発明において特に重要ではない。当業者であれば広い分野の香味料を利用可能である。それゆえに、香料またはこれらの組み合わせ、天然香味料および/または人工香味料を当業者であれば適宜選択して用いることができる。
【0026】
別の態様としては、組成物はさらに組成物が含まれるドリンクの外観を改善するために食品着色料を含んでもよい。
【実施例】
【0027】
表1には実施例1に係る開示された組成物中の材料と実験に用いられる材料の濃度幅の関係が示される。実施例の組成物はブレンド#1と命名された、表2に示される実験に用いた組成物を含んでいる。両表は、実験におけるそれぞれ固有の材料に対する上限値と下限値を重量パーセントで示している。当業者であれば、開示される組成物のいかなる実施態様も含めて、選択された材料に対する実際の重量パーセントの選択法を理解し、知ることができる。
【0028】
【表1】

【0029】
【表2】

特許法の要求に対して発明がここに開示されており、当業者は本発明を所望の要望や条件に応じて設計変更する方法を理解するであろう。そのような設計変更は本発明の範囲内から逸脱することなくなされるであろう。
【0030】
広義に要約すると、本願は、ビタミンB、ビタミンC、タウリン、イチョウの葉エキス、ガラナエキスを含む液体と混合されるかもしれない組成物を開示した。組成物はカフェイン、朝鮮ニンジンエキス、賦形剤、甘味料、発泡剤、塩、潤滑剤、保存料、香味料、着色料のうち少なくとも一種以上を含んでもよい。組成物は、水や他の飲料用の液体に溶解されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動体で混合される組成物であって、
ビタミンBと、
ビタミンCと、
タウリンと、
イチョウの葉エキスと、
ガラナエキスとを含む組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、
さらに、発泡剤を含む組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の組成物であって、
前記発泡剤は、酸成分と塩基成分とを含む組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物であって、
前記塩基成分は、炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩のうちの少なくとも1種以上である組成物。
【請求項5】
請求項3または4に記載の組成物であって、
前記酸成分は、クエン酸、乳酸、グルタル酸、リン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、琥珀酸、オキサロ酢酸、これら酸のうちのいずれかの無水酸、これら酸のうちのいずれかの酸性塩、のうちの少なくとも1種以上である組成物。
【請求項6】
請求項3または4に記載の組成物であって、
前記発泡剤は、クエン酸と重炭酸ナトリウムを含む組成物。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに甘味料を含む組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の組成物であって、
前記甘味料は、蔗糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、コーン高果糖シロップの固形物、転化糖、糖アルコール、ソルビートル、サッカリン、チクロ、ステビア甘味料類、ラカンカ甘味料類、羅漢果サポニン甘味料類、アセスルファム・ケィ、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料、L−アスパルチル−D−アラニンアミド甘味料、L−アスパルチル−D−セリンアミド甘味料、L−アスパルチル−L−1−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味料、L−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド甘味料、L−アスパルチル−D−フェニルグリシンエステルアミド甘味料のうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに、香味料を含む組成物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに、塩を含む組成物。
【請求項11】
請求項10に記載の組成物であって、
前記塩は、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに潤滑剤を含む組成物。
【請求項13】
請求項12に記載の組成物であって、
前記潤滑剤は、安息香酸、分子量2000〜10000のポリエチレングリコール、コンピトロール(登録商標)のうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか1つに記載の組成物であって、
前記ビタミンBは、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸、ピロジクシン、ビオチン、シアノコバラミン、葉酸、葉酸の還元物のうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の組成物であって、
さらにイノシトールを含む組成物。
【請求項16】
請求項14に記載の組成物であって、
前記ビタミンBは、d−パントテン酸カルシウム、ナイアシンアミド、ピリドキシン、塩酸塩、チアミン硝酸塩のうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに賦形剤を含む組成物。
【請求項18】
請求項17に記載の組成物であって、
前記賦形剤は、微晶性セルロース、乳糖、マルトデキストリン、粉末果糖、粉末セルロース、結晶性糖類の炭水化物のうち少なくとも1種を含む組成物。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに、朝鮮ニンジンエキスを含む組成物。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか1つに記載の組成物であって、
さらに、カフェインを含む組成物。
【請求項21】
請求項20に記載の組成物であって、
前記カフェインは、無水カフェインを含む組成物。
【請求項22】
飲料であって、請求項1から12のいずれか1つに記載の組成物が水に溶解されてなる飲料。

【公開番号】特開2006−166902(P2006−166902A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−126945(P2005−126945)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(505154082)ハーバルライフ インターナショナル,アイエヌシー. (1)
【Fターム(参考)】