説明

エマルション系の有機官能性シリコーンとその調製方法

本発明は、水性エマルション系の、実質的に二次元の部分的に架橋する有機官能性シリコーンを調製するプロセスを提供する。新規の組成物は、さまざまな素材に対し、向上した表面の柔軟性および滑らかさをもたらす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエマルジョン系の部分的に架橋する有機官能性シリコーンを調製するプロセスを提供する。詳細には本発明は、架橋剤および鎖延長剤としてのアルコキシ有機官能性シランと共重合化する特定のシロキサンと、エマルションを形成する量の界面活性剤混合物とを併せて用いる新規のプロセスおよび水性エマルション組成物を対象とする。
【背景技術】
【0002】
有機ポリシロキサンからなるさまざまな剤は、柔軟性(pliability)、滑らかさ、柔軟性、滑らかさ(slickness)および他の性質を繊維素材に対して与えるための試みにおいて提案されてきた。
【0003】
例えば、米国特許第4,536,422号および4,618,512号は、尿素、環状尿素、カルバミン酸エステルもしくは他のアミドを含むホルムアルデヒド添加産物を架橋剤として適用し、滑らかな乾燥および難燃性の特性を合成セルロース混合繊維に対して提供するプロセスを開示する。しかしながらこれらの繊維用の溶液は、連続して放出されるホルムアルデヒド蒸気によって制限される。
【0004】
繊維製品などの基質の処理において有用な有機官能性共環状シロキサンの開環エマルション重合によって調整される有機官能性シリコーンエマルションは、例えば、米国特許第5,753,751号および米国特許6,201,109号ならびに欧州特許公開番号0838547A2、日本特許公開番号2001031766A、欧州特許公開番号1069129A2、国際特許公開番号2002092660A2に見出される。
【0005】
繊維柔軟剤などとして用いる界面活性剤媒質中の、ヒドロキシ末端シリコーン流体と重合化するシリコーン流体、エトキシもしくはメトキシ末端官能性シランは米国特許第6,525,130号に開示される。
【0006】
有機官能性シリコーンエマルションは、有機官能基含有エチレン性不飽和モノマーの共重合化によって産生され、例として欧州特許公開番号191237(A1)、欧州特許公開番号191237(B1)、米国特許第4,584,337号、米国特許第6,069,191号、米国特許第5,516,868号、米国特許第3,729,444号、米国特許第2,965,593号、ならびに米国特許第6,863,985号および米国公開特許出願番号2003/0114583A1に開示されるように任意選択で加水分解性シランモノマーと共重合化するものを参照できる。
【0007】
アミノ官能性シロキサン、エポキシ官能性シロキサンおよびカルボキシル官能性シロキサンを含む少なくとも2つもしくは3つの型の有機官能性シロキサンを含有する繊維処理組成物は、米国特許第4,311,626号および米国特許第4,366,001号に開示される。それらの特許に開示される組成物は、高温での硬化ののち繊維表面において部分的に架橋する。
【0008】
さらに部分的に高分子で架橋するシリコーンは、エマルション化および安定性において問題を示す。また、直鎖の有機官能性シリコーンエマルションは、繊維の仕上げ剤として用いられるとき、向上したなめらかさもしくは柔軟性の特性をもたらさない。アミノシリコーンおよびエポキシシリコーンを含有するエマルション系は、高温での硬化の後、繊維表面での部分的に架橋するシリコーンを提供するが、エマルション混合物の寿命は比較的短い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、向上した安定性を持ち、さまざまな素材に対し改善された滑らかさおよび柔軟性をおよぼす簡単で容易に調製される構造化シリコーンエマルションの必要性を満たす。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は:
a)エマルションを形成する量の水;
b)実質的に平面の架橋構造を持つ少なくとも一つのシリコーン;
c)少なくとも一つのカチオン界面活性剤および少なくとも一つのノニオン界面活性剤の、エマルションを形成する量の界面活性剤の混合物;ならびに
d)任意選択で、触媒、溶媒、pH緩衝剤、再湿潤剤、粘度調整剤、ゲル化防止剤、香料、香料担体、蛍光剤、着色剤、向水性物質(hydrotrope)、消泡剤、再付着防止剤、酵素、光増白剤、乳白剤、安定化剤、乳化剤、防縮剤、抗しわ剤、繊維用糊剤(fabric crisping agent)、染み抜き剤、防汚剤、殺菌剤、防かび剤、殺生物剤、抗酸化剤、防食剤、保存剤、顔料、染料、漂白剤、ひだ付け用剤(drape imparting agent)、静電防止充填剤、増粘剤およびアイロン掛け助剤からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分、
を含有する水性シリコーン含有エマルションを対象とする。
【0011】
本発明はさらに:
a)エマルションを形成する量の水と少なくとも一つのカチオンおよび少なくなくとも一つのノニオン界面活性剤の界面活性剤混合物との存在下において、実質的に平面の構造を有するシリコーンを重合化するステップ;そして
b)ステップ(a)の重合化を終結させ、所望のシリコーン含有エマルションを提供するステップ、
を含有する水性シリコーン含有エマルションの調製方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
実質的に二次元のシリコーン構造の新規の水性シリコーンを含有するエマルションは、たとえば、綿、ポリエステル、ポリエステル綿混、皮革および他の不織布のような繊維素材を処理し、向上した柔軟性と滑らかさを処理した素材へと与えるのに特に有用な液体シリコーン溶液を提供する。本発明の独創的な二次元構造は、従来のものおよび三次元的に重合化し、架橋するシリコーン構造よりも、より良い効率でより効率的に繊維と結合する。このように、新規の組成物は、向上した表面の柔軟性および滑らかさをさまざまな素材にもたらす。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで用いられるとき、近似語は、それが関与する基本的な機能に変化を生じさせることなく変わるような表現を修飾するために適用される。従って、「実質的に(substantially)」のような用語もしくは言い回しによって修飾される記述もしくは値は、場合によっては特定される正確な記述もしくは値には限定されない。明細書および請求項のすべての範囲は、末端点を含み、独立して組み合わせ可能である。明細書および請求項中の数値は、特定の値に限定されず、そして特定の値と異なる値を含み得る。数値は、当分野に公知の測定技術および値を測定するのに用いられる機器の精度による実験誤差を許容し、述べられる値の近似値を含む程度に十分に不明確であると理解されよう。
【0014】
実施例以外において、もしくは他に示されていなければ、物質の量、反応条件、時間、物質の定量化された性質などを表す、明細書および請求項に述べられるすべての数字は、すべての場合において言葉「約」によって修飾されていると理解されるべきである。
【0015】
ここで列挙される任意の数値範囲は、その範囲中のすべてのサブ範囲(sub−range)とそのような範囲もしくはサブ範囲のさまざまな終点の任意の組み合わせとを含むことを意図されているともまた理解されるべきである。
【0016】
構造的、構成的ならびに/または機能的に関連した化合物、物質もしくは基質の群に属するとして、明細書に明確にもしくは暗に開示される、ならびに/または請求項に引用される任意の化合物、物質もしくは基質は、その群の個々の要素およびそれらのすべての組み合わせを含むと理解されるべきである。
【0017】
本発明の水性シリコーン含有エマルションは、実質的に平面(すなわち二次元)の架橋した構造を持つ。本発明の一実施態様によると、実質的に平面の架橋したシリコーン構造は、少なくとも一つの環状および/もしくは直鎖のシロキサン、少なくとも一つのトリ−アルコキシシランおよび少なくとも一つのビ−アルコキシシランの、エマルションを形成する量の水および界面活性剤混合物の存在下における共重合化によって得られる。
【0018】
本発明の水性シリコーン含有エマルションは、最終産物である実質的に二次元(2D)重合化および架橋の有機官能性シリコーンの乳化を可能にする界面活性剤媒質における、環状および/もしくは直鎖シロキサンならびにアルコキシ官能性シランの共重合化によって調製される。実質的に平面で架橋した構造を持つ新規のシリコーンは、トリ−アルコキシシラン(架橋剤として)およびビ−アルコキシシラン(鎖延長剤として)のモノマーに対する比率を正確に調整することによって調製される。
【0019】
新規の水性シリコーン含有エマルションは、繊維製品の処理の向上した柔軟性および滑らかさのための剤としての商業利用を見出す。さらに、同一媒質中において重合化および架橋化反応が起こる結果として、反応が剥離用溶剤、アルコール、粘度調整剤もしくは他の望ましくない希釈剤を必要とせず、作製されるエマルションが不安定さと油の問題とを回避する。
【0020】
特定の実施態様において、本発明は水性のシリコーン含有エマルションおよび実質的に二次元(「2D」)に重合化および架橋するシリコーン流体を調整するプロセスを提供し、それは:1)モノマーとしての環状および/もしくは直鎖シロキサンを、エトキシ−もしくはメトキシ末端官能性シラン、塩基性触媒、ならびに少なくとも一つのカチオン界面活性剤および少なくとも一つのノニオン界面活性剤を含有する界面活性剤混合物と混合するステップ;2)(1)の混合物を環状ポリシロキサンモノマーの開環反応に適切な温度まで加熱し、開環反応が完了し架橋剤と作製されるシラノールとの間の縮合が起こるまでその温度を適切な時間維持するステップ;3)(2)の混合物を約20〜25℃まで冷まし、ビ−エトキシもしくはビ−メトキシシランを直鎖/架橋シリコーンの縮合のための鎖延長剤として添加し、高分子量ポリマーを提供するステップ;4)追加でトリ−エトキシもしくはトリ−メトキシ末端官能性シリカをシリコーン混合物の内容物へと添加し、架橋レベルを増加させるステップ;そして5)酸の添加によって架橋反応を終結させ、そしてたとえば、殺生物剤などの任意選択の成分を添加して最終産物を形成するステップによるものである。
【0021】
本発明の一実施態様によると、環状シロキサンは一般式:
【化1】


のものを含み、
ここで、nは約3から約9の、好ましくは約4から約7の整数を表し;そしてRは独立して、アルキル基およびアリール基からなる群より選択される。好ましくはRは、約1から約10個の炭素原子の飽和直鎖炭化水素ラジカル、約1から約10個の炭素原子の飽和分岐炭化水素ラジカル、約6から12個の炭素原子の置換芳香族炭化水素ラジカル、約3から10個の炭素原子の飽和脂環式炭化水素ラジカル、およびそれらの混合物からなる群より独立して選択される。もっとも好ましくは、Rは、メチルおよびフェニルからなる群より独立して選択される。
【0022】
対象の重合化に有用な他の環状シロキサンの例は、環状ポリジメチルシクロシロキサンを含み、ここでnは約3から約9の、好ましくは約4から約7の整数を表す。環状シロキサンは、nが4から5であるものを含み、それぞれオクタメチルシクロテトラシロキサン(一般に「D」と呼ばれる)およびデカメチルシクロペンタシロキサン(「D」)として知られる。これらの物質は、DおよびDの相対割合に基づいてDow Corning(登録商標)244、245、344および345流体としてDow Corning Companyによって作製され入手可能である。実施態様によると、直鎖および環状のジメチルシロキサンの混合物もまた、本発明の水性のシリコーン含有エマルションの調製に有用である。
【0023】
本発明の具体的な実施態様によると、本発明におけるオリゴマートしての環状シロキサンは、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D)、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン(D)およびそれらの混合物のようなオリゴマーを含む。
【0024】
本発明の一実施態様によると、環状シロキサンは、最小限架橋した二次元構造を調製するための好ましいモノマーである。しかしながら、低分子量のポリシラノール化合物は、本発明の水性シリコーン含有エマルションのモノマーとして環状シロキサンに加えてもしくはそれと代わって用いられると認められる。本発明の一実施態様によると、水性シリコーン含有エマルションにおいて用いられる低分子のポリシラノールは、一般式:
【化2】


のものを含み、
ここで、Rは、約1から10個の炭素原子の飽和直鎖炭化水素ラジカル、約1から10個の炭素原子の飽和分岐炭化水素ラジカル、約6から12個の炭素原子の置換芳香族炭化水素ラジカル、約3から10個の炭素原子の飽和脂環式炭化水素ラジカル、およびそれらの混合物からなる群より独立して選択される。もっとも好ましくは、Rは、メチルおよびフェニルからなる群より独立して選択される。
【0025】
本発明の他の実施態様によると、水性シリコーン含有エマルションにおいて用いられる低分子のポリシラノールは、式:
【化3】


を持つものを含み、ここでnは整数であり、そしてnは3と等しいかもしくはそれより大きく、そして30と等しいかもしくはそれより小さい。
【0026】
本発明において有用なアルコキシシランは、式:RSi(ORによって表されるビ−アルコキシシランおよび式:RSi(ORによって表されるトリ−アルコキシシランを含み、ここでRおよびRは、一般式:C2a+1の無置換のアルキル基であって、ここでaは1から6の整数であり、Rはアミンもしくはエポキシのような官能基を含有する。
【0027】
具体的な有用なアルコキシシランは、N−ベータ−(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、メチル−トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランおよびそれらの混合物を含むがそれらには限定されない。
【0028】
シロキサン重合化触媒は、最終産物である実質的に二次元(すなわち平面)の重合化および架橋化有機官能性シリコーンの調製に用いられる。本発明において有用な重合化触媒は、四級アンモニウム水酸化物のような強塩基ならびに水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムのような金属水酸化物を含む。好適な四級アンモニウム酸化物のいくつかの例は、水酸化オクタデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムおよび水酸化タロウ(tallow)トリメチルアンモニウムを含むがそれらに限定されない。界面活性剤ではない水酸化ナトリウムのような塩基性触媒は、in situで、四級アンモニウム塩とイオン交換し、四級アンモニウム酸化物を生成する。
【0029】
反応媒質の界面活性剤混合物は、カチオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の両方を含有する。本発明において有用なカチオン界面活性剤は、当分野でエマルション重合を通じて作製されるエマルションの安定化において有用であると公知のものである。これらのカチオン界面活性剤は、一般式:

で表されるさまざまな四級アンモニウム塩を含むが、それらには限定されず、
ここでRからRは、1から30個の炭素原子を含有するアルキル基もしくはタロウ、ココナツ油から誘導されるアルキル基であり、そしてXは酢酸塩、水酸化物もしくはハロゲン、すなわち塩素もしくは臭素である。
【0030】
本発明において有用なカチオン界面活性剤は、脂肪族の脂肪族アミンならびにドデシルアミンアセタート、オクタデシルアミンアセタートおよびタロウ脂肪酸のアミンのアセタートのようなそれらの誘導体;塩化タロウトリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウムおよび塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウムのような四級アンモニウム化合物などを含むがそれらには限定されない。
【0031】
本発明のノニオン界面活性剤は、当分野において公知である。有用なノニオン界面活性剤は一般式:
−O−(CHCHO)−R10
のものを含み、
ここでRは、長鎖アルキル基であり、R10は水素もしくはCHであり、そしてxは3と等しいかもしくはそれより大きく、そして50と等しいかもしくはそれより小さい。
【0032】
本発明の方法において有用なノニオン界面活性剤は、10と20の間の親水性親油性バランス(HLB)を持つものである。好ましいノニオン界面活性剤は、重合化環境において安定であるものである。
【0033】
本発明において有用な具体的なノニオン界面活性剤は、以下のものを含むがそれらには限定されない:2,6,8−トリメチル−4−ノニルオキシポリエチレンオキシエタノール(6EO)(Dow ChemicalによりTERGITOL TMN−6として入手可能);2,6,8−トリメチル−4−ノニルオキシポリエチレンオキシエタノール(10EO)(Dow ChemicalによりTERGITOL TMN−10として入手可能);アルキレンオキシポリエチレンオキシエタノール(C 11−15、二級アルキル、7EO)(Dow ChemicalによりTERGITOL 15−s−7として入手可能);アルキレンオキシポリエチレンオキシエタノール(C 11−15、二級アルキル、9EO)(Dow ChemicalによりTERGITOL 15−s−9として入手可能);アルキレンオキシポリエチレンオキシエタノール(C 11−15、二級アルキル、15EO)(Dow ChemicalによりTERGITOL 15−s−15として入手可能)。
【0034】
本発明の一実施態様によると、全エマルション溶液の重量パーセントに基づいて、環状および/もしくは直鎖のシロキサンは典型的には、全エマルション溶液の約10から約70重量パーセントの量の範囲である。本発明の他の具体的な実施態様によると、環状シロキサンは、全エマルション溶液の約25から約60重量パーセントの量の範囲である。
【0035】
本発明の他の実施態様によると、トリ−アルコキシシランは、全エマルション組成物の0.01から0.5重量パーセントの量の範囲であり、そして具体的な一実施態様において、トリ−アルコキシシランは、全エマルション組成物の約0.1から約3重量パーセントの量の範囲である。
【0036】
本発明の一実施態様において、ビ−アルコキシシランは、全エマルション溶液の0.01から5重量パーセントの、そして他の実施態様においては全エマルション溶液の約0.1から約3重量パーセントの量の範囲である。
【0037】
本発明の一実施態様によると、エマルションを形成する量の、少なくとも一つのカチオン界面活性剤および少なくとも一つのノニオン界面活性剤による界面活性剤の混合物は、全エマルション溶液の0から約40重量パーセントの、そして他の実施態様において、約0.5から約30重量パーセントの量の範囲である。本発明の他の実施態様によると、界面活性剤混合物は全エマルション溶液の0.5から20重量パーセントである。さらに他の実施態様において、カチオン界面活性剤は、エマルションにおいて、全エマルションの0.05から30重量パーセントの、そして好ましくは0.5から20重量パーセントの範囲の量で存在し、ノニオン界面活性剤は、エマルションにおいて、全エマルションの0.1から40重量パーセントの、そして好ましくは0.5から30重量パーセント範囲の量で存在する。
【0038】
本発明の一実施態様において、エマルションを形成する量の触媒は、典型的には全組成物の約0.01から約30重量パーセントの量の範囲である。
【0039】
本発明の一実施態様によると、重合化反応の終結は酸の添加によって達成される。反応において用いられる典型的な酸は、酢酸、塩酸、硫酸などのようなものを含む。
【0040】
酸はエマルションへと、全エマルションの0.01重量パーセントから30重量パーセントの、そして好ましくは全エマルションの0.1から約10重量パーセントの範囲の量で添加される
【0041】
本発明の他の実施態様において、任意選択の成分は、アルカノールおよび多価アルコールのような溶媒、たとえばHCl、HSO、リン酸、安息香酸もしくはクエン酸(組成物のpHは好ましくは5.0より低い)のような強酸もしくは弱酸のようなpH調整剤、再湿潤剤、たとえば塩化カルシウムのような電解質のような粘度調整剤、ゲル化防止剤、香料、香料担体、蛍光剤、着色剤、向水性物質、消泡剤、再付着防止剤、酵素、光増白剤、乳白剤、グアーガムおよびポリエチレングリコールのような安定化剤、乳化剤、防縮剤、抗しわ剤、繊維用糊剤、染み抜き剤、防汚剤、殺菌剤、直鎖もしくは分岐シリコーン、防かび剤、殺生物剤、抗酸化剤、防食剤、保存剤、顔料、染料、漂白剤、ひだ付け用剤、静電防止充填剤、増粘剤およびアイロン掛け助剤を含む。これらの任意選択の成分は、もし添加されるなら、当分野において用いられるような公知で汎用の量でそれぞれ存在する。
【0042】
本発明の実施を例証するために、以下の実施例が説明されるように準備され試験された。それらの実施例はしかしながら本発明を限定するために解釈されるべきではない。
【0043】
以下の実施例のそれぞれにおいて、用いられるそれぞれの成分の量は、作製される最終産物に基づく重量パーセントで表される。
【実施例】
【0044】
【実施例1】
【0045】
実施例1のエマルション溶液の物理的な外観と特性は下の表1に示される。実施例1は以下のように調製された:0.2%の15モルの酸化エチレンを含むC−15二級アルコール(Tergitol 15−S−15、Dow Chemicalより入手可能)、2%の塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(カチオン界面活性剤1631)、2%のポリオキシエチレンアルキルエーテル(ノニオン界面活性剤;Emulgen1135S−70)および51.55%の水が4口1リットル反応器へと充填され、ラジアルフロースイープブレードを用いる弱い攪拌(200rpm)で10分間混合された。そののち、30%のヘキサメチルシクロトリシロキサン(D)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D)(DMC)の混合物が、反応器へと充填され、強い攪拌(600rpm)で50分間混合された。プレエマルションは、第一の圧50kg、そして第二の圧500kgでホモジナイズされ、エマルションをもたらした。その後、触媒である、1.96%の、水中10%NaOH水溶液が反応器へと充填された。反応器はその後、ゆっくりと80℃へと加熱され、5時間保持され、その間に開環および重合化が進んだ。その後、反応器の冷却が始まり、4%の水中の2%のN−ベータ−(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシ(ビ−アルコキシシラン(A−2120))の溶液が充填された。反応器はその後、室温にされ、室温で48時間保持され、その間に縮合反応が進んだ。その後、4.5%の水中の1.5%のガンマアミノプロピルトリメトキシシラン(トリ−アルコキシシラン(A−1100)の溶液が充填され、室温で60分間、反応を続けた。60分の混合時間ののち、0.2%の酢酸が充填され、触媒を中和した。最後に0.09%の殺生物剤Proxel XL2および1%の水が充填され、反応器の内容物はさらに1時間混合され、その後、産物が直接試験された。
【0046】
【表1】

【0047】
【実施例2】
【0048】
実施例2のエマルション溶液の物理的外観および特性は下の表2に示される。実施例2は以下のように調製された:0.2%の15モルの酸化エチレンを含むC−15二級アルコール(Tergitol 15−S−15、Dow Chemicalより入手可能)、2%の塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(カチオン界面活性剤1631)、2%のEmulgen1135S−70および51.55%の水が4口1リットル反応器へと充填され、ラジアルフロースイープブレードを用いる弱い攪拌(200rpm)で10分間混合された。そののち、0.5%のA−163が30%のDMCと混合され、混合物は反応器へと充填され、強い攪拌(600rpm)で50分間混合された。プレエマルションは、第一の圧50kg、そして第二の圧500kgでホモジナイズされ、エマルションをもたらした。その後、触媒である、1.96%の、水中10%NaOH水溶液が反応器へと充填された。反応器はその後、ゆっくりと80℃へと加熱され、5時間保持され、その間に開環および重合化が進んだ。その後、反応器の冷却が始まり、5%の水中の1%のA−2120の溶液が充填された。反応器はその後、室温にされ、室温で48時間保持され、その間に縮合反応が進んだ。その後、4.5%の水中の1.5%のA−1100の溶液が充填され、室温で60分間、反応を続けた。60分の混合時間ののち、0.2%の酢酸が充填され、触媒を中和した。最後に0.09%の殺生物剤Proxel XL2および1%の水が充填され、反応器の内容物はさらに1時間混合され、その後、産物が直接試験された。
【0049】
【表2】

【0050】
【実施例3】
【0051】
実施例3のエマルション溶液の物理的外観および特性は下の表3に示される。実施例3は以下のように調製された:0.2%の15モルの酸化エチレンを含むC−15二級アルコール(Tergitol 15−S−15、Dow Chemicalより入手可能)、2%の塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(カチオン界面活性剤1631)、2%のEmulgen1135S−70および49.55%の水が4口1リットル反応器へと充填され、ラジアルフロースイープブレードを用いる弱い攪拌(200rpm)で10分間混合された。そののち、0.1%のヒュームドシリカ(A−300、Degussaより入手可能)が30%のDMCと混合され、混合物は反応器へと充填され、強い攪拌(600rpm)で50分間混合された。プレエマルションは、第一の圧50kg、そして第二の圧500kgでホモジナイズされ、エマルションをもたらした。その後、触媒である、1.96%の、水中10%NaOH水溶液が反応器へと充填された。反応器はその後、ゆっくりと80℃へと加熱され、5時間保持され、その間に開環および重合化が進んだ。その後、反応器の冷却が始まり、5%の水中の1%のA−2120の溶液が充填された。反応器はその後、室温にされ、室温で48時間保持され、その間に縮合反応が進んだ。その後、4.5%の水中の1.5%のA−1100の溶液が充填され、室温で60分間、反応を続けた。60分の混合時間ののち、0.2%の酢酸が充填され、触媒を中和した。最後に0.09%の殺生物剤Proxel XL2および1%の水が充填され、反応器の内容物はさらに1時間混合され、その後、産物が直接試験された。
【0052】
【表3】

【0053】
繊維の処理と柔軟性および滑らかさ試験。
【0054】
試験する繊維(100%綿織物)は、シリコーンエマルション濃度が30g/lであり、ピックアップ率が100%であり、そして130℃で180秒間乾燥されるパディング(padding)処理で処理された。「柔軟性」および「滑らかさ」はKES FB2およびFB4試験装置で測定された。結果は表4に示され、動摩擦係数によって表される。動摩擦係数は、フィルムのスライド(スライド性(slidability)の度合いを表す係数である。
【0055】
【表4】

【0056】
本発明は好ましい実施態様を参照して記載されたが、本発明の範囲から離れることなしにさまざまな変更がなされ、それらの要素が等価物によって置換されることは当業者によって理解されよう。それゆえ、本発明のプロセスを実施するための最良と考えられる実施形態として開示される特定の実施態様に本発明を限定することではなく、添付の請求項の範囲に入るすべての実施態様を本発明が含むことが意図されている。すべてのここに参照される引用は、参照によりここに明確に組み入れられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性シリコーン含有エマルションであって:
a)エマルションを形成する量の水;
b)実質的に平面の架橋構造を持つ少なくとも一つのシリコーン;
c)少なくとも一つのカチオン界面活性剤および少なくとも一つのノニオン界面活性剤の、エマルションを形成する量の界面活性剤の混合物;ならびに
d)任意選択で、触媒、溶媒、pH緩衝剤、再湿潤剤、粘度調整剤、ゲル化防止剤、香料、香料担体、蛍光剤、着色剤、向水性物質、消泡剤、再付着防止剤、酵素、光増白剤、乳白剤、安定化剤、乳化剤、防縮剤、抗しわ剤、繊維用糊剤、染み抜き剤、防汚剤、殺菌剤、防かび剤、殺生物剤、抗酸化剤、防食剤、保存剤、顔料、染料、漂白剤、ひだ付け用剤、静電防止充填剤、増粘剤およびアイロン掛け助剤からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分、
を含有する水性シリコーン含有エマルション。
【請求項2】
シリコーン(b)が、(i)少なくとも一つの環状および/もしくは直鎖のシロキサンならびに(ii)少なくとも一つのトリ−アルコキシシランおよび少なくとも一つのビ−アルコキシシランの、エマルションを形成する量の水(a)および界面活性剤混合物(c)の存在下における共重合化によって得られる、請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項3】
前記シロキサンが一般式:
【化4】


を持ち、ここでnが3から9の整数を表し;Rがアルキル基およびアリール基からなる群より独立して選択される、請求項2に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項4】
前記シロキサンが一般式:
【化5】


を持ち、ここでRが1から10個の炭素原子の飽和した直鎖の炭化水素ラジカル、1から10個の炭素原子の飽和した分岐の炭化水素ラジカル、6から12個の炭素原子の置換した芳香族炭化水素ラジカルおよび3から10個の炭素原子の飽和した脂環式炭化水素ラジカルからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項2に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項5】
前記環状シロキサンが、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D)およびテトラデカメチルシクロヘプタシロキサン(D)からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項2に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項6】
前記トリアルコキシシランが一般式:
Si(OR
を持ち、ここでRが無置換のアルキル基であり、そしてRがアミンもしくはエポキシである、請求項2に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項7】
前記ビ−アルコキシシランが一般式:
Si(OR
を持ち、ここでRおよびRが無置換のアルキル基であり、そしてRがアミンもしくはエポキシである、請求項2に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項8】
前記カチオン界面活性剤が、一般式:

を持つ四級アンモニウム塩であり、ここでR、R、RおよびRが1から30個の炭素原子を含有するアルキル基でありそしてXが水酸化物もしくはハロゲンである、請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項9】
、R、RおよびRがタロウ、ココナツ油、大豆およびそれらの混合物からなる群より誘導されるアルキル基である、請求項8に記載の水性シリコーン含有エマルション。
【請求項10】
前記ノニオン界面活性剤が一般式:
−O−(CHCHO)−R10
を持ち、ここでRが長鎖アルキル基であり、そしてR10が水素もしくはCHであり、xが3と等しいかもしくはそれより大きくかつ50と等しいかもしくはそれより小さい、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項11】
前記ノニオン界面活性剤が、10と20の間の親水性親油性バランスを持つ、請求項10に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項12】
前記触媒が、塩基性金属水酸化物および四級アンモニウム水酸化物からなる群より選択されるシロキサン重合化触媒である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項13】
前記触媒が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化オクタデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムおよび水酸化タロウトリメチルアンモニウムからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項12に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項14】
前記シロキサンが、全エマルションの約10から約70重量パーセントの量の範囲である、請求項2に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項15】
前記シロキサンが、全エマルションの約25から約60重量パーセントの量の範囲である、請求項2に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項16】
カチオン界面活性剤が、全エマルションの0.05から30重量パーセントの量の範囲である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項17】
カチオン界面活性剤が、全エマルションの0.5から20重量パーセントの量の範囲である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項18】
ノニオン界面活性剤が、全エマルションの0.1から40重量パーセントの量の範囲である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項19】
ノニオン界面活性剤が、全エマルションの約0.5から約30重量パーセントの量の範囲である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項20】
前記トリ−アルコキシシランが、全エマルションの0.1から5重量パーセントの量の範囲である、請求項2に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項21】
前記ビ−アルコキシシランが、全エマルションの0.1から5重量パーセントの量の範囲である、請求項2に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項22】
前記触媒が、全エマルションの約0.01から約30重量パーセントの量の範囲である、請求項1に記載の水性エマルションシリコーン含有エマルション。
【請求項23】
水性シリコーン含有エマルションの調製方法であって:
a)エマルションを形成する量の水と少なくとも一つのカチオンおよび少なくなくとも一つのノニオン界面活性剤の界面活性剤混合物との存在下において、実質的に平面の構造を有するシリコーンを重合化するステップ;そして
b)ステップ(a)の重合化を終結させ、所望のシリコーン含有エマルションを提供するステップ
を含有する方法。
【請求項24】
シリコーンが、少なくとも一つの環状および/直鎖シロキサンならびに(ii)少なくとも一つのトリ−アルコキシシランおよび少なくとも一つのビ−アルコキシシランとの共重合化によって得られる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記シロキサンが一般式:
【化6】


を持ち、ここでnが3から9の整数を表し;Rがアルキル基およびアリール基からなる群より独立して選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記シロキサンが一般式:
【化7】


を持ち、ここでRが1から10個の炭素原子の飽和した直鎖の炭化水素ラジカル、1から10個の炭素原子の飽和した分岐の炭化水素ラジカル、6から12個の炭素原子の置換した芳香族炭化水素ラジカルおよび3から10個の炭素原子の飽和した脂環式炭化水素ラジカルからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記環状シロキサンが、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D)およびテトラデカメチルシクロヘプタシロキサン(D)からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記トリアルコキシシランが一般式:
Si(OR
を持ち、ここでRが無置換のアルキル基であり、そしてRがアミンもしくはエポキシである、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記ビ−アルコキシシランが一般式:
Si(OR
を持ち、ここでRおよびRが無置換のアルキル基であり、そしてRがアミンもしくはエポキシである、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記カチオン界面活性剤が、一般式:

を持つ四級アンモニウム塩であり、ここでR、R、RおよびRが1から30個の炭素原子を含有するアルキル基でありそしてXが水酸化物もしくはハロゲンである、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
、R、RおよびRがタロウ、ココナツ油、大豆およびそれらの混合物からなる群より誘導されるアルキル基である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ノニオン界面活性剤が一般式:
−O−(CHCHO)−R10
を持ち、ここでRが長鎖アルキル基であり、そしてR10が水素もしくはCHであり、xが3と等しいかもしくはそれより大きくかつ50と等しいかもしくはそれより小さい、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記ノニオン界面活性剤が、10と20の間の親水性親油性バランスを持つ、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記触媒が、塩基性金属水酸化物および四級アンモニウム水酸化物ならびにそれらの混合物からなる群より選択されるシロキサン重合化触媒をさらに含有する、請求項23に記載の方法。
【請求項35】
前記触媒が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化オクタデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムおよび水酸化タロウトリメチルアンモニウムからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記シロキサンが、全エマルションの10から70重量パーセントの量の範囲である、請求項24に記載の方法。
【請求項37】
前記シロキサンが、全エマルションの25から60重量パーセントの量の範囲である、請求項24に記載の方法。
【請求項38】
カチオン界面活性剤が、全エマルションの0.05から30重量パーセントの量の範囲である、請求項23に記載の方法。
【請求項39】
カチオン界面活性剤が、全エマルションの約0.5から約20重量パーセントの量の範囲である、請求項23に記載の方法。
【請求項40】
ノニオン界面活性剤が、全エマルションの約0.1から約40重量パーセントの量の範囲である、請求項23に記載の方法。
【請求項41】
ノニオン界面活性剤が、全エマルションの約0.5から約30重量パーセントの量の範囲である、請求項23に記載の方法。
【請求項42】
前記トリ−アルコキシシランが、全エマルションの約0.01から約5重量パーセントの量の範囲である、請求項24に記載の方法。
【請求項43】
前記ビ−アルコキシシランが、全エマルションの約0.1から約5重量パーセントの量の範囲である、請求項24に記載の方法。
【請求項44】
請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルションによってコートされた織物。
【請求項45】
請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルションによってコートされた綿繊維。
【請求項46】
請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルションによってコートされた繊維。
【請求項47】
請求項1に記載の水性シリコーン含有エマルションによってコートされた不織布。
【請求項48】
請求項23に記載の方法によって調製された水性シリコーン含有エマルションによってコートされた織物。
【請求項49】
請求項23に記載の方法によって調製された水性シリコーン含有エマルションによってコートされた綿繊維。
【請求項50】
請求項23に記載の方法によって調製された水性シリコーン含有エマルションによってコートされた繊維。
【請求項51】
請求項23に記載の方法によって調製された水性シリコーン含有エマルションによってコートされた不織布。

【公表番号】特表2010−534269(P2010−534269A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518213(P2010−518213)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/008938
【国際公開番号】WO2009/014712
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】